【保存版】理想のお墓を建てる!墓地の探し方・決め方の手引き

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「墓地」という言葉は、普段の生活では使う頻度はそう多くはないですが、ほとんどの人が知っている言葉でしょう。その文字通り、お墓が建てられる場所(=土地)のことを意味します。

 

では、「墓地」の経営をする団体の違いによる種類があったり、立地によって墓地に支払う費用の相場が違ったりなどの特徴があるのをご存知ですか?

筆者は、終活カウンセラーとして毎月20人以上の相談に乗っていますのが、やはり多く出てくるのがお墓への不安です。「お墓を新たに用意したいけど、何も知らない。」という人や、「今あるお墓が遠いため、近くにお墓を建てたい。」など悩みはさまざま。

そこで「お墓を建てるために何から準備をするべきなのか?」、と尋ねると「分からない。知らない。」と答える人がほとんどです。

いざ、お墓が必要になってから墓地を探していては遅いのが現実。

あせって墓地選びに失敗する人が少なくなるように、「墓地」に関する情報を紹介しようとこの記事を書きました。年間200記事以上「お墓」に関する記事を編集する筆者が、丁寧にわかりやすく「墓地の種類や、お墓を建てるまでの手順」について解説します。

墓地とは「お墓を建てる場所」のこと

墓地とは、ちょっと堅い言い方をすると「墳墓を設けるために、墓地として都道府県知事の許可をうけた区域」のことです。昭和23年に制定された『墓地、埋葬等に関する法律』で国として「墓地とはこういうもの」として定められました。

墳墓の解説

墳墓とは、区画された墓地にお墓が置かれているものです。
もっとイメージしやすく住宅に例えると、一軒家に相当します。遺骨を埋蔵する施設の1つで、つまりは「お墓」と聞いてイメージする墓石を建てたお墓を指します。

よって「墓地」とは、墓石のある個別のお墓を建てるために、都道府県知事の許可を受けた土地という意味があるのです。現在では、都道府県ではなく市区町村長単位で許可を出すことのできる自治体もあります。

「墓地、埋葬等に関する法律」とは?

昭和23年5月31日法律第48号として定められた法律です。お墓や墓地、埋葬や火葬などの供養に関することについてまとめられています。

管理・運営団体で異なる!墓地の種類は大きく分けて3つ

墓地には、その土地を管理・運営する団体によって3つの種類に分けられます。

<墓地の種類>

寺院墓地・公営墓地・民営墓地

  • 寺院墓地…お寺などの宗教法人が管理・運営し寺院の敷地内にある
  • 公営墓地…都道府県や市区町村などの地方自治体が管理・運営する
  • 民営(民間)墓地…営利を目的としない公益法人か宗教法人が管理・運営する

寺院墓地はその名の通り、お寺の敷地内にある墓地のことです。よって、管理・運営するのは宗教法人となります。

このように、墓地の種類は管理・運営団体によって分類されます。それぞれの墓地について、次の章で詳しく解説していきますので確認していきましょう。

お寺や宗教法人の敷地内にある「寺院墓地」

寺院墓地とは、簡単に言うとお寺や宗教法人の敷地内にある墓地のことです。お墓を建てるには、そのお寺の檀家にならなければいけない場合がほとんどです。

墓地の場所はほとんどが寺院の敷地内もしくは、近隣の土地にあります。

寺院墓地にお墓を建てるメリット・デメリット

寺院墓地にお墓を建てる場合に考えられるメリットとデメリットを挙げてみました。

メリット デメリット
  • 葬儀や法要、供養についての相談が気軽にできる
  • 継承者がいなくなった場合、永代供養をしてくれるところが多い
  • 檀家として、お寺の活動への参加や寄付が求められる
  • 指定石材店があるお寺が多い
  • お寺の宗派にあわせる必要がある

寺院墓地にお墓を建てることの最大のメリットは、檀家に入るお寺の僧侶に供養全般に関する相談ができることです。法要で読経をお願いできるほか、急逝する人がいた場合に、葬儀の準備などで力になってくれます。 

一方で、お寺の経営を支えるためにお布施や心付けなどのお金の付き合いが発生します。お寺の修理などに使用するため、まとまった金額が必要になることもあるため用意が必要です。

寺院墓地にお墓を建てることに向いている人

3種類の墓地のうち、寺院墓地を選ぶことに向いている人の特徴をまとめました。

寺院墓地を選ぶことに向いている人
  • お墓を子孫代々と引き継いでいきたい人
  • 供養に関して、相談する人が欲しい人
  • 年忌法要などを大切にする人
  • 人との付き合いや行事への参加が好きな人

人付き合いが苦にならず、町の行事などにも参加することが好きな人は向いているでしょう。

寺院のお墓・霊園を探す

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※ご希望の都道府県にある寺院墓地を探すことができます。

市区町村といった自治体が管理・運営する「公営墓地」

公営墓地とは、都道府県や市区町村などの地方自治体が管理・運営する墓地です。

お墓を建てるためには、区画の募集期間中に応募して当選する必要があります。応募は誰でもできるわけではなく、各自治体が決める条件に合う人ではないといけません。

応募条件には、例えば下記のようなものがあります。

  • 〇〇市内に連続して6ヶ月以上在住
  • 1世帯1申し込み
  • 配偶者又は、一親等の焼骨を持っていること

都内などの人が多い土地では抽選倍率が高く、何年も当選せずに遺骨は家に置いたままという人もたまに聞きます。公営墓地にお墓を建てたいと思っても、すぐにお墓を建てる場所を確保できるわけではありません。

公営墓地にお墓を建てるための流れについては、「公営墓地とは?民営・寺院とは違う、費用や申込方法などを解説!」の記事でより詳しく解説しています。参考にしてください。

公営墓地にお墓を建てるメリット・デメリット

公営墓地にお墓を建てる場合に考えられるメリットとデメリットを挙げてみました。

メリット デメリット
  • 自治体が運営しているので突然潰れないという安心感がある
  • 永代使用料や管理料が比較的低価格
  • 宗旨や宗派などの制約がない
  • 募集時期が不定期で、応募して当選しなければお墓が建てられない
  • 応募資格として住所やご遺骨の有無などが設けられている
  • 好きな場所にお墓を建てることができない

最大のメリットは、自治体が管理・運営しているため閉鎖の可能性はほぼないという点です。

寺院や民営と比較して、自治体なので経営破綻による墓地の閉鎖という可能性はありません。一方のデメリットとして、お墓を建てるためには抽選に応募し、当選しなければならないというステップを踏む必要があるため、区画の確保までに時間がかかります。

公営墓地にお墓を建てることに向いている人

3種類の墓地のうち、公営墓地を選ぶことに向いている人の特徴をまとめました。

公営墓地を選ぶことに向いている人
  • 宗教宗派にこだわりがない人
  • お墓や供養に関する費用をできる限り抑えたい人
  • すぐにお墓を建てる必要性が高くない人

公営墓地は、お墓を建てたいと思ったときにすぐに建てられない可能性があります。そのため、時間的に余裕があり、区画が確保できるまで待つ余裕がある人が向いているでしょう。

公営のお墓・霊園を探す

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※ご希望の都道府県にある公営墓地を探すことができます。

民間企業によって管理・運営する「民営(民間)墓地」

民営墓地とは、民間企業が管理運営する墓地のことです。しかし、「墓地、埋葬等に関する法律」で墓地の管理者は下記3つに限られており、通常の企業は運営できません。

<墓地の管理者として許可されている団体>

  • 地方自治体
  • 宗教法人
  • 公益法人

なぜなら、墓地という場が実質的な宗教施設で公共財的な側面をもっているためであり、企業として営利に走るべきではないとされているからです。また、経営破たんを起こすわけにもいきません。

よって、登記上の管理運営者を宗教法人にしておいて、実質的な経営を石材店や開発業者が行っています。

特徴としては、宗教フリーであることです。そのため、お墓の形もさまざまなものが建ち並んでいるところが多いです。自分好みのお墓にこだわりたい人は、民営(民営)墓地を中心に選ぶのが良いでしょう。

民間(民営)墓地にお墓を建てるメリット・デメリット

民営(民間)墓地にお墓を建てるメリットとデメリットをまとめました。

メリット デメリット
  • 利用にあたっての資格制限がない
  • 宗教宗派が不問のところが多い
  • 公営墓地と比べると募集倍率が低い
  • お墓の形を自由に選びやすい
  • 公営墓地と比べると永代使用料や管理料が割高
  • 指定石材店を設けているところが多い
  • 人気のある霊園や区画はすぐに売り切れてしまう

自由度が高い分、費用が高いなどのデメリットが目立ちます。
また、指定石材店があるケースが多いため、墓石の相見積もりをとることができないのも費用がかさむことにつながるでしょう。

民営墓地にお墓を建てることに向いている人

3種類の墓地のうち、民営墓地を選ぶことに向いている人の特徴をまとめました。

民営墓地を選ぶことに向いている人
  • 設備などのきれいさを求める人
  • すぐにお墓を建てる場所を決めたい人
  • 宗教宗派にこだわりがない人

民営墓地は、他の2つの墓地に比べると施設・設備が充実している墓地が多いです。なぜなら、そのような管理をして人を集めて経営をしていかなければならないからです。

よって、設備の充実さや綺麗さを何よりも求める人には向いているでしょう。

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はっきりした差はない!?墓地・霊園・墓苑の違い

お墓を建てる場所を探し始めると、「△△霊園」「□□墓苑」といった名前のついた場所も頻繁に目にします。この「霊園」「墓苑」は、「墓地」同じくお墓を建てることのできる場所のことで、違いはありません。

墓苑の「墓」は、いうまでもなくお墓を指します。 一方で「苑」は、大きな地所や庭園を指す言葉で、「園」とほぼ同じ意味です。 よって、「墓苑」は、「お墓がある大きな庭園」という意味であり、「霊園」と違いはありません。

しかし、厳密にいうと大きさや雰囲気で呼称を分けているようです。

簡単ですと、下記のようになります。 

  • 墓地 → 寺院墓地に代表するように、古くからあり比較的狭い
  • 霊園 → 公園の機能を備えている、海沿いの一角にあるなど土地面積が広い
  • 墓苑 → 霊園と同じく土地面積が広い

このように、3つの言葉はすべて「お墓を建てる場所」であり、広さや雰囲気によって経営主体が名称を使用しています。

まずは墓地探しから!お墓を建てる流れ

お墓を建てる!と決めたら、まずはお墓を建てる場所を決めることから始めましょう。その後、どのような形のお墓を建てるか、いつお披露目するのか、といったことを決めていきます。

一連の流れは下記にある通りです。確認しましょう。

お墓を建てる流れ

お墓を建てる場所を決めると、その後の流れは石材店とのやりとりだけになります。お墓を建てる墓地の管理事務所の人たちが相談に乗ってくれることもあります。

では、その前の墓地を決めるときには何が1番大事なのでしょう。それは、現地へ見学に行くことです。

墓地を決めるには、現地見学が大事!

お墓を建てる場所を決めるときのポイントは、墓地・霊園の現地へ見学に行くことです。なぜならば、取り寄せた資料だけでは実際の雰囲気をつかむことが難しいからです。

なぜならカタログには、綺麗に撮影された写真を使用しセールスポイントとなる良い点ばかり載っていることが多いからです。

実際に足を運ぶことで、「坂道が多くてお墓参りがしんどい…」「草の手入れが行き届いてなく虫が多い」など、資料だけではわからないことがたくさんあります。

お墓を建てたあとは、できる限り定期的にお墓参りに行きたいですよね。定期的に行くことが苦にならず、自分たちの理想と合う墓地を決めるためには現地へ足を運んでみましょう。

では、資料や実際に現地へ見学に行く際に確認すべきポイントとは何でしょうか。次の章では、墓地を決めるうえで確認した方が良いポイントについて紹介しています。

墓地・霊園を決めるときに考えた方がいい条件・特徴

墓地や霊園を決めるときには、譲れない条件を決めて探すと良いでしょう。なぜなら、地域差はありますが墓地・霊園の種類はさまざまあり、比較検討する項目が多くなってしまうからです。

多くの人が優先項目として挙げる条件7つを、下記にまとめてみました。

墓地・霊園をさがすときに便利な条件項目

  • 宗旨宗派
  • 自宅からの距離
  • 永代使用料と管理料は予算内に収まるか
  • 交通アクセスが充実しているか
  • バリアフリーなど設備や環境が満足できるか
  • 掃除や雑草の処分など管理が行き届いているか
  • 周辺に食事処や花屋などの店が充実しているか

実にさまざまなポイントがあります。このなかから、自分や家族が管理やお墓参りをする場合に何を重視するのか、話し合って決めると良いでしょう。

納得したうえで墓地探しをすることで、決めた後に揉めないだけでなく、お墓を建てた後にお墓の面倒をスムーズにすすめられるからです。

また、今の自分や家族だけを基準にするのではなく、数十年後の家族の状況も考慮しましょう。足腰が弱くなっても通えるかどうかを考えることは、お墓を守るために大切です。

次の章で、話し合いをして決めた条件に合っている墓地をさがすための現地見学へ行く流れやポイントを紹介します。

現地見学がおすすめ!理想の墓地・霊園を探す

墓地・霊園を決めるときは、必ず現地へ足を運ぶことをお勧めします。土地を購入するときに、現地を見ないで購入する人は少ないと思います。墓地・霊園の区画申し込みをするときも同じです。

まとまったお金が必要になり、短くても30年近く利用する土地なので、後悔しないように実際に見て確かめましょう。お墓掃除のときに水を使うのに水はけが悪い、敷地内は坂が多くて大変、など資料やホームページだけではわかりにくい点に気づくこともあります。

また、管理事務所や僧侶の対応なども永くお付き合いするうえで大切になります。当日の様子を観察しましょう。

墓地・霊園に見学へ行く流れ

墓地・霊園の見学は、寺院・公営・民営でも基本的に同じ流れになります。

空き区画の情報などを聞くためにも、事前予約をして該当する墓地に関係する人に立ち会ってもらいましょう。

墓地や霊園に見学予約をする方法については、次の章で解説しています。チェックしていきましょう。

墓地・霊園に見学予約をする3つの方法

墓地や霊園に見学を行くには、事前に予約をすることをお勧めします。なぜなら、区画の空き状況などの話を聞くことができるからです。

<現地見学の予約方法>

  1. インターネットで墓地・霊園情報を扱っているサイトから申し込み
  2. 見学したい墓地・霊園の管理事務所に直接問い合わせる
  3. 希望する墓地・霊園の近隣にある石材店に問い合わせる

一度に、複数の墓地・霊園に見学申し込みをしたい場合は、インターネット上にあるポータルサイトを利用すると一括で申し込むことができるので便利です。 

<墓地・霊園の場所を検索できるサイト>

上記に挙げたサイトで、お墓を建てたいエリアから、理想に近い墓地・霊園をさがしてみてください。

墓地・霊園の現地見学については、「霊園見学の際に見るべき8つのチェックポイント!後悔のないお墓を建てよう」の記事で詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてください。

では、現地見学に行くことが決まると、どのようなことを確認するべきか知っておきたいですよね。見学に行くときやその前で、チェックすべきポイントを紹介します。

後悔しないために!良い墓地を見分けるチェックポイント

墓地や霊園を決めるときに、最低限確認しておくといい項目というものがあります。家族で決めた譲れないポイントと合わせて、確認しておくといいでしょう。

  • 立地
  • 環境・設備
  • 管理体制

これら3つの項目は、お墓参りをするときだけではなく、永くお墓の面倒をみるために重要なポイントです。
しっかりと確認しましょう。

項目別で紹介!お墓を建てるためにかかるお金

お墓を建てるには、平均で160万円前後のお金がかかるとされています。(※2018全優石のデータ参照)この金額は、想像通りですか?想像以上でしょうか?

一般的なもので言うと、軽自動車1台が買える金額と同程度ですよね。車を選ぶときと同じように、お墓も各項目について情報を集め、じっくりと検討して購入すべきだと筆者は思います。

でも、どこにどのくらいお金がかかるのか知らないと、最初のステップである墓地を決めるときの予算は建てられないですよね。よってこの章では、お墓を建てるときに必要なお金を紹介します。

<お墓を建てるときにお墓を建てるときにお金のかかる項目>

  • 墓地の区画使用のお金(永代使用料)
  • 墓石を建てるためのお金(石材・石材加工・工事・付属品)
  • 年間の管理をしてもらうお金(年間管理料)
  • 開眼と納骨の法要に関するお金

上記4項目に関するお金が必要となります。簡単な表にまとめましたので、参考にしてください。

 費用項目

費用相場

永代使用料

25~135万円

石材・石材加工・工事・付属品

40~160万円 (※2018年全優石のアンケート参照

年間管理料

2~3千円

法要(お布施や心付け)

3~50万円

 全て「お墓を建てる場所」「選ぶ石材」「依頼するお寺」で金額が異なりますので、いくら用意すれば十分というはっきりとしたことは言えません。よって、「開眼」「法要」を依頼する予定のお寺に供養に必要な金額を聞き、逆算して予算を考えるのが良いでしょう。

では、宗教宗派やお寺によって大きな差がある「供養」と、選ぶ石の種類で費用差がある「石材」以外の項目について、相場を紹介していきます。

借りるときに1回のみ支払う!永代使用料

墓地や霊園の区画を使用するために支払うのが、「永代使用料」です。

これは、お墓を建てる土地を代々使用する権利を得るために支払う料金で、寺院や管理事務所などの墓地の所有者に支払うお金です。よって、利用の契約をするときに1度だけ支払います。

注意すべき点は、この費用を支払っても土地の所有権を持つわけではないということです。
永代使用料は、区画を永久的に使う権利である「永代使用権」を得るための費用です。よって、使わなくなった場合は、所有者へ使用権利を返還しなければなりません。

また、永代使用料は墓地・霊園がある場所の地価に比例します。

<関東エリア 地域別の永代使用料のイメージ>

  • 【東京23区】価格:133.8万円/区画面積:0.79
  • 【東京郊外】価格:57万円/区画面積:0.96
  • 【神奈川県】価格:63.5万円/区画面積:0.8
  • 【埼玉県】価格:31万円/区画面積:1.46
  • 【千葉県】価格:27万円/区画面積:0.86

墓地の良好な状態を保つため!年間管理料

年間管理料は契約後、毎年一定の額の管理料を支払う必要があります。

墓地全体の維持・管理に必要なお金で、墓地を購入したら既定の管理料を寺院や霊園の管理者に支払います。この管理料で、墓地の通路や休憩所などの共有スペースの維持管理が行われ、水道料金などもまかなわれます。

寺院墓地では、管理料ではなく、護寺会費(寺院の維持管理費)やお布施という名目の場合もあります。護持会費とは、檀家が支払う会費のようなもので、寺院墓地特有の費用です。

支払いは1年分をまとめて支払うのが一般的です。墓地によっては数年分をまとめて支払うように定めているところもあります。滞納してしまうと、永代使用権を取り消される場合もあるため、支払いを滞らせないよう気をつけましょう。

墓地の使用権利を得る「永代使用料」は、地価にあわせた相場になる

墓地は、簡単に言うとお墓を建てることのできる土地です。よって、永代的に使用する権利を得る「永代使用」の費用は、地価にあわせて金額が左右します。

具体的に費用感をつかむため、一等地にある「都立青山霊園」と、住宅地にある「都立八王子霊園」の2つで比較してみましょう。

霊園名

区画の大きさ

永代使用料

年間管理料

都立青山霊園

4.00㎡

10,940,000円

2,440円

都立八王子霊園

4.00㎡

1,156,000円

3,320円

上記表をみると、同じ都内でも永代使用料に約10倍の差があります。東京都内はとくに地価に開きがありますが、どの都道府県でも都市部と郊外では金額に大きな差があるでしょう。年間管理料については、大きな差がなく、反対に八王子霊園のほうが高いという結果です。

お墓を建てるときの費用のうち、「永代使用料」が高い比率を占めていることがわかりますね。

お墓の相場約160万円で考えると、半分ちかく永代使用料にかかることになるでしょう。 予算的に厳しいと感じた人は、「永代使用料」を抑えたお墓があるのか気になるでしょう。

次の章では、永代使用料が比較的安くおさえられるお墓について紹介します。

墓地の使用料が高いと感じたら!共同墓や永代供養墓がおすすめ

先祖代々の墓を建てるための永代使用料は、わりとまとまったお金が必要です。この永代費用を抑えたいという人におすすめなのが、この2つのお墓です。

  • 永代供養のお墓
  • 共同・合同(祀)のお墓

それぞれ、どのような特徴があるのかを使用するときの相場とともに紹介します。

ほかの人と一緒に眠る共同墓・合同(祀)墓【相場:3~50万円】

複数の人の遺骨を1つの場所でまとめて埋葬するお墓のことです。供養パターンは2つあり、それぞれで相場が異なります。

初めから他の人と一緒に埋葬されるパターン…3万円~15万円

遺骨を預け、寺院や霊園の判断によって合同のお墓に埋葬されます。1年近くは骨壺のまま安置しておくケースもあれば、すぐに土に帰すケースもあります。

もちろん、寺院の中で埋葬されるので、毎年の法要などで供養してもらえますが、個別に名前を読み上げてもらうようなことはないでしょう。その分、費用が安価に済む供養の方法です 

一定期間個別供養をして後に合同墓に移動するパターン…50万円前後

一定期間個別で供養され、その後にほかの人たちと同じお墓に入ります。一定期間とは、寺院や霊園によって異なりますが、多くは13年や33年など、区切りとなる年忌法要に設定します。

初めの個別供養の際には、故人の命日や、毎年の法要や慰霊祭で、寺院に手厚く供養していただけます。よって、永代供養に出す家族側は心理的にも安心できるでしょう。

どちらの場合も、個別で墓石を建てる必要がないため、永代使用料の金額が安くなっています。

個別での供養期間が決められている永代供養墓【相場:10~30万円】

永代供養のお墓とは、寺院や霊園が供養や管理に付随することを代行してくれる供養方法です。
先ほどの合同墓も永代供養墓に含まれます。主なお墓の種類は、下記のとおりです。

  • 樹木葬
  • 納骨堂
  • 合同墓

すべて、一定期間個別で供養をしてもらった後、他の人と一緒に供養されます。なかには個別でお墓を建てることのできる永代供養のお墓もあります。その場合も、決められた墓石を建てるため自由度は低いでしょう。

このように、半永久的に墓地を使用する必要のないお墓の種類ですと、使用料はぐっと抑えることができます。また、こういった種類のお墓は、昨今では次の世代にお墓の面倒を見るという負担をかけないということで人気を集めています。

お墓の供養形態

費用相場

メリット

デメリット

共同・合同(祀)のお墓
(初めから合同供養)

3~15万円

  • 費用が安い
  • 管理をする必要がない
  • 個別での供養がされない
  • 遺骨の掘り起こしができない

共同・合同(祀)のお墓
(途中まで個別供養)

50万円前後

  • 個別での供養がされる
  • 一定のタイミング後は、管理の手間が省ける
  • 他の合同墓に比べて費用が高い
  • 合同墓への移動後は遺骨の掘り起こしができない

永代供養のお墓

10~30万円

  • 個別に供養ができる
  • 共同墓に比べて費用が高い

まとめ

お墓を建てることのできる土地で「墓地」には、種類や費用に関していくつか特徴があります。

寺院墓地・公営墓地・民営墓地

  • 管理や運営主体によって3種類に分けられる … 「寺院墓地」「公営墓地」「民営墓地」
  • お墓を建てる墓地や霊園を決めるときは「現地見学」をすることがおすすめ
  • 墓地を使用する権利「永代使用」の費用は地価に比例する

お墓を建てるということは、一生に一度あるかないかの大きな買い物です。慎重に検討を重ね、家族みんなが納得する場所にお墓を建てましょう。

一口にお墓・霊園と言っても、豊かな自然を背景にしたり、規模や宗派だけではない様々な特色があります。
お住まいの地域・ご実家の近隣などで、どんな霊園があるかご覧になってはいかがでしょうか?

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