多様化するお墓の種類を解説!押さえておきたい5つの供養法

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お墓の種類は主に3タイプ。霊園の種類も主に3タイプ。

現在は元気にしていても人は皆、いつか死が訪れます。

死の悲しみに打ちひしがれているなかで、心配ごととして脳裏に浮かんでくるのは葬儀やお墓についてではないでしょうか?

また、自分自身にとってお墓が無縁だと思えても親が亡くなったことでお墓の問題が身近になってしまうことも少なくありません。実際にお墓を建てるとなっても、なにから手をつけて良いか分からない人も多いでしょう。

この記事ではこのような疑問や不安を解消!

  • 「どんな種類のお墓があるの?」
  • 「お墓はどこでも建てることができるの?」
  • 「お墓を建てるにはどんな手続きが必要?」
  • 「お墓を建てるとどのぐらい費用がかかるの?」
  • 「お墓のデザインはどんな種類があるの?」

お墓を建てる際は、まず基礎的なお墓の知識を深めることが大切です。

なんとなく慣習にならって周りの人を鵜呑みにして進めるのでは心もとないでしょう。
そこで、今回はお墓の基礎知識や種類、建立の流れについて徹底的に解説します。

お墓について不安に感じている人も基礎をしっかり押さえておけば、選択する際に迷うことも少なくなるでしょう。

お墓の意味

日本における現代のお墓とは、亡くなった人を埋葬しておくための墓標です。

基本的にお墓を建立しなければいけないという法的な義務はありません。
宗教によって供養方法やお墓のあり方もさまざまです。

例えば、ヒンドゥー教が多いインドでは火葬した後に遺骨を聖なる川であるガンジス川に流します。
世界中でいろいろな慣習がありますが、基本的にお墓は亡くなった人を弔ったり、思い偲んだりするためのものと考えられているのです。

古墳時代におけるお墓の意味

はるか昔のお墓は、弔うことよりも権力を誇示や承継するという意味合いのものが多く見られます。
日本のお墓の歴史を考える場合は古墳時代まで遡ることが必要です。

3世紀ごろから5世紀後半には近畿地方をはじめ、九州、関東でも前方後円墳や円墳などさまざまな形状の古墳が作られました。
当時は、まだ天皇による中央集権化がされておらず、地方の有力な豪族などの権力誇示や承継のため古墳が作られたのです。

現代におけるお墓の意味

現代におけるお墓の意味は、故人を偲び手厚く弔うための意味合いが強いです。
一般的な現代のお墓を庶民が建てられるようになったのは江戸時代の中期といわれています。

故人を弔うということは、先祖への感謝という意味合いだけではありません。
もし先祖がひとりでもいなかった場合、自分は現世に存在していないのです。

そのため、先祖への感謝は自分が現在生きていることへの感謝にもつながります。
お墓には亡くなった人だけでなく、自分を大切に想うという意味合いもあるのです。

お墓や供養方法の種類5選

一口にお墓といっても実際はさまざまな種類のものがあります。
また、供養方法も増えてきているので押さえておきましょう。
ここでは、主に5つの例と費用相場の目安について解説します。

先祖代々で継承する「継承墓」

みなさんもおなじみの一般的なお墓の形式です。継承墓ともいわれます。
霊園や寺院に墓石を建立し、先祖代々の墓として家族のなかの「墓守」が管理をしていくことが一般的です。

例えば、墓石に「○○家之墓」と刻まれているものは継承墓と考えて良いでしょう。
現代では少子高齢化や継承する人がいないなどの社会的問題のため減少傾向です。

2014年に全優石が行ったアンケートによると、お墓の購入価格で多かった回答は100万~200万円(48.9%)でした。

夫婦だけで完結する「夫婦墓」

夫婦だけで完結するお墓は、基本的に永代供養墓になります。
夫婦墓ともいわれ、継承者がいなかったり、子どもへ負担をかけたくなかったりする人が選ぶ傾向です。

参考:「夫婦墓の意味と管理方法を紹介!選ぶメリット・デメリットがわかる

永代供養墓とは33回忌程度までを目安に供養をしてもらえるお墓になります。
一般的には2人用もしくは2人分の納骨堂を契約することが多いでしょう。
納骨堂の平均費用相場としては、東京都内で1人用約50万円、2人用約100万円です。

一定期間の供養後に合祀される「樹木葬」

一定期間供養した後に合祀されるタイプのお墓もあります。
主に樹木葬はこの形式です。
樹木葬は遺骨をそのまま骨壺から出して埋葬する場合もありますが、骨壺ごと埋葬するケースもあります。

樹木葬の風景

樹木葬の場合は永代供養であることがほとんどです。
また、骨壺ごと埋葬するケースの場合は、一定期間(33回忌程度が目安)経過すると合祀されるという形式です。
樹木葬の平均相場は安いもので10万円程度、高いものでも80万円程度となっています。

樹木葬については、「樹木葬のメリット・デメリットを紹介!樹を墓標としたお墓」で詳しく解説しています。

納骨しないで手元で供養する「手元供養」

遺骨の一部をパウダー状に粉骨してアクセサリーなどにおさめて身につける供養方法です。
「故人を身近に感じていたい」「遠方のお墓に出向くことなく供養できる」という理由から選ばれています。

例えば、アクセサリーなどに加工せず焼骨後に遺骨を自宅で保管するということも選択肢の一つです。
アクセサリーの材質をプラチナや金などにすると10万~60万円程度かかるケースもあります。

しかし、材質にこだわらなければ数千円~5万円程度が一般的です。
また、自宅で保管する場合は特に費用はかかりません。 

遺骨を粉骨して海へまく「海洋散骨」

海などに遺骨をまいて供養するという方法もあります。
海などに遺骨をまくといっても、骨の形状のままではなく、粉骨といって12ミリメートル以下のパウダー状にすることが必要です。

お墓を建てないため、費用がリーズナブルな点や自然に還してあげられるという理由から選ばれている供養方法です。
散骨専門の業者に委託して、親族参加の下で行う場合の平均相場は、20万~30万円程度が目安となります。

海洋散骨については、「海洋散骨をしてみたい!気にしておきたい3つの注意点」も参考にしてみてください。

お墓を建てるまでの6つの流れ

お墓を建てるまでの流れについて、しっかりと押さえておくとスムーズに納骨式を迎えられるでしょう。
いざ、「お墓を建てよう」と決心してもなにからはじめていいのかわからないかもしれません。
ここでは、お墓を建てるまでの流れを6つの視点から解説します。 

1.供養方法を家族と相談する

まずは、供養方法についてしっかりと家族と話し合い情報を共有しておくことが重要です。
親族のなかでも特に喪主だった人が自分の頭のなかだけで流れを決めてしまうことも少なくありません。

しかし、親族のなかでも昔の供養方法にこだわる人も少なくないため、理解を得るという意味でも話し合う場は一度ではなく、何度か設けておきたいところです。

2.お墓を建てる墓地を探す

お墓を建てるためには墓地を探す必要があります。
なぜなら、墓地埋葬法第4条で『お墓は墓地以外には建ててはいけない』という法律があるからです。
一般的に霊園や寺院と墓地使用契約を結び墓地を借ります。
そのため、希望する霊園や寺院に問い合わせをして墓地を選定する必要があるのです。

3.霊園や寺院へ墓地使用契約書を結んで永代使用料を支払う

墓地が決定したら契約を結んで永代使用料を払いましょう。
永代使用料は墓地を利用している間は土地を貸し出すという名目です。

例えるなら、賃貸借契約を結び賃貸物件を借りるイメージといえます。
ただし、賃貸借契約と異なるのは墓地のお引っ越しをしても永代使用料は原則返還されないことです。
トラブルの元になりますので、契約時にしっかりと内容を把握したうえで話を進めましょう。

4.お墓を作るため複数の石材店へ相見積もりを取る

墓地の契約が完了した後は、複数の石材店へ相見積もりをとります。
基本的に自分がイメージするお墓の相場を把握している人は非常に少ないでしょう。

なぜなら、一口にお墓といっても「墓地の広さ」「墓石の種類」「石材の使用量」「工事のしやすさ」などで費用が大きく変動するからです。
そのため、最低でも3つ程度の石材店から自分のイメージするお墓の見積もりをとるようにしましょう。

ただし、寺院墓地の場合は石材店が指定されていて他の石材店では墓石が作れない場合もあるので注意が必要です。

5.石材店を選定する

見積もりを比べた結果、石材店を選定します。
お墓の場合は一概に価格が安い石材店が優良とは限りません。
総合的にアドバイスをもらえたり、融通を利かせてくれたりするような石材店の方が今後墓石の管理をするうえでも安心でしょう。

6.お墓の建立開始

お墓の具体的な設計ができれば、正式に石材店へ墓石の注文をします。
一般的に墓石を注文してから建立完了までは1~2ヵ月程度です。
3月、9月のお彼岸前やお盆前などは石材店の繁忙期のため、それ以上の時間がかかる可能性があります。

また、中国で墓石の加工を行う石材店も多いため、中国のお正月(春節)となる2月前は中国の工場が休みになるケースもあるので注意しましょう。

お墓を建てることを決めたら、「お墓を建てると150万円以上の費用?後悔しないお墓作り3つのポイント」と「お墓を建てる場合は墓地探しから!予算を決めて進めましょう」の記事もぜひ参考にしてみてください。

お墓を建てられる墓地は3種類

お墓を建てるためには、どんな土地でも良いわけではなく墓地が必要です。
上述したように墓地埋葬法により墓地以外のお墓の建立は禁止されています。
ここでは、墓地の種類やメリット・デメリットについて解説します。

1.寺院墓地

寺院墓地は経営主体、管理とも寺院が行っている墓地です。
昔ながらの寺院のなかに墓地があるケースが多いといえます。
僧侶が常駐しており、「故人を手厚く供養してもらえる」「法事の際に寺院を利用可能」といったことがメリットです。

ただし、寺院墓地を利用する場合は檀家になる必要があるため、寺院へのお布施や寄付など経済的負担が増えることはデメリットといえます。
また、寺院によっては墓石を建立する際の石材店を指定していることも多いです。
指定以外の石材店を利用したい人にとってはデメリットになるでしょう。

2.民営墓地

民営墓地は経営主体が宗教法人などで、管理は民間企業が行っている墓地です。
寺院墓地に比べて宗派・宗旨を問われることが少なく無宗教の人でも利用しやすいことはメリットです。

また、敷地内は公園のように整備されているため景観が良いことも魅力的といえます。
その反面、土地開発や設備に費用がかかっていることも多く、その金額が利用料金や管理費に上乗せされていることも珍しくありません。
そのため、費用が高くなりがちな点がデメリットといえます。

3.公営墓地

都道府県や市町村などが経営主体となり、管理も行っているのが公営墓地です。
公営墓地のメリットは寺院墓地や民営墓地と比較して総合的な費用が安価になることでしょう。

また、運営が自治体ですので民間企業のように倒産するという可能性は非常に低いため安心です。
公共性が高いという観点からか、利用するためには「利用する自治体に住んでいる」「遺骨がある」などの条件があります。

また、利用者は条件に該当したうえで公募に応募しなくてはいけません。
応募が多い場合は抽選になりますので当選しないと利用できないことはデメリットです。

墓地の種類

経営主体

管理

メリット

デメリット

寺院墓地

宗教法人

寺院

・手厚い供養

・法要時に寺院を利用できる

・檀家として費用負担が増える

・石材店が指定されていることが多い

民営墓地

宗教法人など

民間企業など


・宗派など問われず自由度が高い

・きれいに管理されている

・土地開発や管理にお金がかかっているため管理費などが高め

公営墓地

自治体

自治体

・費用が安価

・運営が自治体なので安心

・公募で抽選に当選しないと利用できない

・自治体によって、その自治体に住んでいるなど利用条件がある

従来型のお墓をつくろう!3種類のタイプ

従来型のお墓を建てる場合は主に3つの種類があります。
寺院墓地などでは石材店を指定しているだけでなく、景観を保つため作れる墓石に制限がある場合もあるので注意しましょう。
ここでは、「和洋墓石」「洋型墓石」「デザイン墓石」について解説します。

1.和洋墓石

基本的な和式の墓石と洋式を組み合わせたタイプの墓石です。
従前の和式の墓石は「いかにもお墓」というイメージでしたが、洋式を組み合わせることで柔らかいイメージも取り入れられています。

2.洋型墓石

洋型の墓石は墓標が横長になっている傾向です。
従前の和式の墓石は高さがあるため、立ち並んでいると圧迫される印象がありました。

洋型墓石の並ぶ霊園

しかし、洋型墓石は横幅があり、高さが低いためバランスも良く安定感があるように見えるでしょう。
外観はモダンな印象にもかかわらず、お墓としての格調を損なわないことも特徴です。

3.デザイン墓石

自分で墓石のデザインを設計して依頼するのがデザイン墓石です。
上記2つの墓石のタイプに比べると自由度が高く、お墓とは思えないようなものから、ユニークな墓石までアイディアは無限。

ピアノ型のデザイン墓石

例えば、墓標となるものを故人が好きだった趣味のものを石材で加工したり、絵やメッセージを彫刻してみたりなどが可能です。
ただし、墓地によってはデザイン墓石を禁止している場所もありますので事前にしっかりと確認しておきましょう。

お墓は親族と念入りに相談して従来の形式にとらわれすぎない

お墓の種類といっても目的や予算によって組み合わせ方法は千差万別です。
まずは「お墓を建てるか」という選択よりも、親族で「どのような供養方法を希望するか」という話を進めることが良いでしょう。

  • お墓は故人を偲ぶだけでなく自分の命の尊さを見つめ直す場所
  • お墓の供養方法は主に5
  • 従来の継承墓の平均相場は約100万~200万円
  • 夫婦墓を選ぶなら納骨堂がおすすめ!平均相場は150万円程度(東京都内)
  • 永代供養してもらえる樹木葬の平均相場は10万~80万円程度
  • 手元供養の平均相場は数千円~5万円程度
  • 海洋散骨の平均相場は20万~30万円程度
  • お墓を建てるときは、あとでトラブルにならないよう、まず親族に相談する
  • 墓地を探したら永代使用料を払い、石材店を選定し墓石を注文する
  • 従来型のお墓は主に「和洋墓石」「洋型墓石」「デザイン墓石」の3
  • 墓地には「寺院墓地」「民営墓地」「公営墓地」の3種類がある

墓地の種類

運営

管理

メリット

デメリット

寺院墓地

宗教法人寺院など

寺院

・手厚い供養

・法要時に依頼しやすい

・檀家として費用負担が増える

・石材店が指定されていることが多い

民営墓地

宗教法人など

民間企業など

・宗派など問われず自由度が高い

・きれいに管理されている

・土地開発や管理にお金がかかっているため管理費などが高め

公営墓地

自治体

自治体

・費用が安価

・運営が自治体なので安心

・公募で抽選に当選しないと利用できない

・自治体によって、その自治体に住んでいるなど利用条件がある

大切な人や先祖の供養はできるだけしたいと考えている人は多い傾向です。

しかし、その際にネックとなる一番の要因は経済的負担の問題といえます。
供養はしたいけど、自分の生活がままならないような状態では、先祖は決して喜んでくれているとはいえないのではないでしょうか。

従来型のお墓を建てる場合はどうしても200万円前後の費用が必要になる傾向です。
自分の身の丈に合った供養方法というものが選べる時代になっています。

そのため、一定のマナーを理解したうえで自分たちにあった供養方法やお墓を選んでいきましょう。

一口にお墓・霊園と言っても、豊かな自然を背景にしたり、規模や宗派だけではない様々な特色があります。
お住まいの地域・ご実家の近隣などで、どんな霊園があるかご覧になってはいかがでしょうか?

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