墓じまい業者や終活・葬送ソーシャルワーカーに話を伺い、墓じまいの現状をお届けします。

終活・葬送ソーシャルワーカー 吉川美津子
墓石販売業者・大手葬祭業者・大手仏壇勤務を経て、葬送コンサルタントとして独立。

近年「墓じまい」という言葉は、非常に注目されるようになってきました。

その背景には、「子どもや孫に迷惑をかけたくない」「お墓を守る人や継ぐ人がいない」といった人が増えていることがほとんどです。

この記事では、墓じまいの意味や費用相場・流れ・事前に知っておくべきトラブル事例について詳しく解説します。

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墓じまいを検討されている方

  • 墓じまいはどこに相談するのかわからない
  • 複雑な事務手続きをやりたくない
  • 墓じまいにいくら必要なのか知りたい

親族や知人などに墓じまいを経験した人がおらず、不安に感じる人もいるかと思います。
また、今あるお墓を片付けることに抵抗感がある方もいるかもしれません。
しかし、大切なのはお墓をきちんと片付け、あとの供養に繋げていくことです。

ライフドットでは、墓じまいの複雑な事務手続きの代行、新しい墓地・霊園への引越しの提案までサポートします。
墓じまいで悩まれている方は、まず一度ライフドットにお問い合わせください。

墓じまいを検討されている方

  • お墓のことで子供や孫に迷惑をかけたくない
  • お墓の後継ぎがいない
  • 墓じまいにかかる費用が知りたい

今のままお墓を放置すると、自分たちの子供や孫に迷惑がかかってしまう。お墓の後継ぎがおらず、墓じまいしないとお墓を放置することになる。と悩んでいませんか?
墓じまいは、費用の他にも行政手続きや遺骨の供養方法など考えないといけない事が多いです。

ライフドットでは、「墓じまいの手順」や「実際のお客様の体験談」などをまとめたガイドブックをご用意しました。送料無料でお送りしますので、お気軽にお取り寄せください。

墓じまいとは?意味を解説

墓じまいは、「今あるお墓を解体・撤去して更地に戻し、墓地の管理者に使用権を返還すること」です。

一般的に墓地は、土地を購入しているのではなく土地の使用権を借りてお墓を建てています。そのため、墓じまいをして遺骨を移動する際は、墓地の使用権を管理者に返還する必要があります。

なお、墓じまいはお墓を撤去して終わりではなく、取り出した遺骨を供養先に納めて初めて完了となります。

終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子さん

私がこれまで見てきた限り、墓じまいを検討する人の多くは「先祖のご縁を次世代へきちんと引き継いでいきたい」という思いを持っている人ばかりです。

負担に感じている人も少なくありませんが、手間と時間とお金がかかることを行うわけですから、遺骨を無事に別の場所に改葬できた折には、「ご先祖に顔向けができる」と安堵の表情を浮かべる人が圧倒的に多いです。

多くの不安があるかと思いますが、この記事を読みながら1つずつ解消していきましょう。

それでは、墓じまいの費用(総額)について詳しく解説していきます。

墓じまいの費用相場は約50万~100万円

墓じまいにかかる総額

墓じまいをして、遺骨を次の供養先に納めるまでにかかる費用総額は約50万~100万円です。

墓じまいにかかる費用の総額には、お墓をしまうための「墓石の撤去費用」だけでなく、取り出した遺骨を納骨する金額も含まれています。

そのため、遺骨の供養方法によって費用総額が大きく変動します。

この記事では、これらをまとめて墓じまいの費用総額としています。それでは、内訳をみていきましょう。

墓じまいにかかる費用の内訳

墓じまいにかかる費用は「墓石の撤去にかかる費用」+「新しい納骨先にかかる費用」の2種類に分けられます。

墓じまいにかかる費用

特に費用割合が大きいのは、撤去工事費と新しい供養先に納める費用です。

それでは、詳細を確認していきましょう。

①墓石の撤去に必要な費用

墓じまいにかかる費用(墓石)

墓石の撤去に必要な費用の内訳と総額は以下です。

撤去費用の内訳費用
墓石の撤去費8万~15万円 / 墓地面積1㎡あたり
閉眼供養のお布施3万~10万円
離檀料10万~20万円

墓石の撤去費用

一般的に撤去工事費の相場は、墓地の面積1㎡(1m×1m)あたり8万~15万円です。

しかし、お墓の立地や墓石の大きさ・墓地の広さによって、墓じまい業者の作業人数や重機が使用できるかが異なるため費用は最終的に変動します。

以下に墓じまいにかかる費用の一例を紹介します。

墓じまいの費用例の墓石
  • お墓の種類:一般墓
  • お墓の広さ:約4㎡
  • 内容:墓石の撤去から遺骨の取り出しまで
基本料金10,000円
作業・重機費160,000円
石材処分費144,000円
基礎・残土処分費54,000円

総額:40万円(消費税込み) 

あくまでも一例ですが、1つの目安にしていただけると良いでしょう。

閉眼供養のお布施

閉眼供養のお布施の相場は3万~10万円です。

閉眼供養とは、お墓を撤去する際に「お墓から仏さまの魂を抜くために行う儀式」のことです。

お布施は、閉眼供養をしてもらったことに対する感謝の気持ちを形にしたもののため、費用に明確な決まりがありません。

閉眼供養のマナーやお布施の費用について詳しく知りたい人は「閉眼供養とは?目的・タイミング・費用を解説」の記事をご覧ください。

離檀料

離檀料の相場は5万〜20万円です。

離檀料は、寺院と檀家関係を終える時に「これまでの感謝の気持ちを込めて支払うお金」です。そのため、お寺にお墓を持っていない人は不要なお金です。

離檀にかかる費用は、お布施と同様に感謝の気持ちや住職の言い値で決まります。そのため、金額で迷っている人は住職や他の檀家に相場について聞くとよいです。

離檀料の相場や高額な離檀料を請求されたときの対処法について知りたい人は「離檀料の相場は5万~20万円程!支払い義務や手続き・トラブルを解説」の記事をご覧ください。

墓石の撤去にかかる費用について説明してきました。次は、納骨先にかかる費用を解説します。

②新しい納骨先に必要な費用

墓じまいにかかる費用(納骨先)

遺骨の新しい納骨先に必要な費用は、納骨先のお墓の種類によって大きく異なります。

お墓の初期費用

お墓にかかる初期費用は以下になります。

霊園タイプ合葬型の樹木葬

樹木葬

10万~100万円

仏壇式の納骨堂

納骨堂

20万~150万円

海洋散骨

散骨

3万~30万

手の中にあるハートのペンダント

手元供養

数千円~50万円

一風変わったデザインのお墓

新しい墓石のお墓

100万~300万円

墓じまいをしたあとの納骨先は、「費用が抑えられる」「子供や孫に迷惑をかけたくない」といった理由から永代供養墓を検討する人が多いです。

新しい供養先は金額で決めるのではなく、自分たちが抱えている悩み(お墓を継ぐ人がいないなど)を解消できるお墓を選びましょう。

これまで紹介した費用は、あくまでも相場での金額です。そのため、地域によって異なる場合もあるため注意しましょう。

墓じまいの悩みを少しでも解消したい人は墓じまいのすべてが分かるガイドブックを確認すると良いです。

墓じまいの費用を安く抑える方法

墓じまいの費用を抑えるためにできることは、以下の2つです。

  1. 新しい納骨先として合葬墓・散骨をする
  2. 墓地を撤去する墓じまい業者は複数見積りをもらう

①新しい納骨先として合葬墓・散骨をする

費用を抑える1つ目の方法は、新しい遺骨の納骨先にかける費用を抑えることです。

特に合祀墓や散骨は費用を抑えて遺骨の供養ができます。費用が抑えられる要因は、「合祀墓は他の人の遺骨と一緒に同じお墓に埋葬する」「散骨はお墓を必要としない」ためです。

しかし、新しい納骨先は「費用」だけで決めるべきではありません。親族の同意やご自身のお参りのしやすさで決めるべきでしょう。

②墓じまい業者は複数見積もりをとる

墓じまいの値段を抑えるために、複数の業者から見積もりをとりましょう。

墓じまい業者のサービスにも、墓石の撤去だけの石材店や墓石の撤去から遺骨の供養まで対応している石材店もあります。

サービスと費用を検討のうえ、墓じまい業者を決めましょう。それでも墓じまいの費用が支払えない場合は「メモリアルローン」「地方公共団体の墓じまいに関する補助金」の利用を検討するとよいです。

補助金は各地域によって制度が異なるため「東京都内で墓じまいをするときの相場は50万円程度!改葬後のおすすめ供養先リストも紹介」「大阪府で墓じまいをする相場は50万程度!代行業者一覧と料金も紹介」など東京都・大阪府などの補助金を参考にすると良いでしょう。

ライフドットの墓じまいでは、信頼できるパートナーとお墓の費用見積もりから遺骨の供養まで一括して対応できます。

墓じまいのことで悩まれている方

今のお墓を撤去するのにかかる費用や手続きに関する疑問は、プロに相談するのがおすすめです。

ライフドットでは、墓じまいに関する一連の流れをサポート。
「なるべく負担をかけずに墓じまいしたい」という方は、ぜひライフドットにご相談ください。

次の章では、墓じまいの流れについて5つのステップで解説します。

墓じまいの流れを6ステップで解説

墓じまいをするためには複数の窓口に連絡をしなければなりません。大まかに以下の5ステップで進められます。

  1. 関係者に相談する
  2. 新しい供養先を決める
  3. 改葬の書類手続き
  4. 閉眼供養
  5. お墓の撤去・解体
  6. 新しい供養先に納骨する

各ステップの内容や注意点について詳しく解説します。

関係者に相談する

墓じまいをするときは、事前に関係者へ相談しましょう。

関係者は家族や親戚、今お墓のある墓地の管理者や僧侶です。(僧侶への相談は、お寺にお墓がある人や檀家の人が必要です。)

相談が必要な理由は、家族や僧侶に相談せずに墓じまいすると大きなトラブルに発展する可能性があるためです。

トラブル要因は、勝手に墓じまいをされたことに対する怒りがほとんどです。

一人だけで進めるのではなく、関係者に墓じまいをしたい理由や意図を伝えて、理解してもらいましょう。

新しい供養先を決める

墓じまいをするということは、中に納めている遺骨を取り出した別の場所に移動する作業がともないます。

別のお墓を建てたり納骨堂を購入したり、合葬式の永代供養墓に納めるなど、遺骨の移動先はいくつか選択肢があります。

お墓の選択肢によって供養できるまでにかかる時間が異なるため、早めに検討することをおすすめします。

供養のタイプ供養できるまでにかかる時間
永代供養墓(合葬墓)契約して程なく~1か月
樹木葬契約して程なく~2か月
納骨堂契約して程なく
散骨契約して程なく~1か月
手元供養手元供養の方法により異なる
新しい墓石のお墓1~3か月

市区町村によっては遺骨の供養先が決まっていなければ、改葬の許可が下りないケースもあるため、事前に決めておくと良いでしょう。

墓じまい後の供養方法について詳しく知りたい人はは、「墓じまいをした後の供養方法」の章をご覧ください。

終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子さん

遺骨の移動先は、「先祖とのご縁をどのように次世代へ繋いでいきたいか」という視点で考えると良いでしょう。

子々孫々と繋いでいくのであれば、「〇〇家の墓」として承継を前提とするお墓や納骨堂を考えます。継ぐ人がいなくなるけれどお墓を整理をしておきたい場合は、自治体などが管理してくれる永代管理墓が良いかもしれません。

お盆やお彼岸、年の数回の供養(宗教儀礼)を希望するなら寺院が母体の永代供養墓がおすすめです。

改葬の書類手続き

墓じまいは墓埋法で決められた書類手続きが必要です。

「改葬許可証」を入手し、新しい供養先に遺骨を供養するときに管理者へ提出することで、行政手続きは完了となります。

詳しくは、現在ご遺骨が納骨されている自治体にお問い合わせください。

なお、「改葬許可証」を発行するには以下の書類が必要になることが一般的です。※行政手続きは、各自治体によって異なることがあります。

書類名目的
改葬許可申請書墓じまいや改葬の許可を得るために必要な申請書
埋葬証明書遺骨が埋葬されていることを証明する書類
受入証明書新しく納骨する場所があることを証明する書類

上記書類を提出することで「改葬許可証」が発行できます。(基本的に時間はかかりません。)

区町村によっては、改葬許可申請書に埋葬証明書が組み込まれ1枚提出するだけでよいエリアもあります。各自治体のホームページで確認しましょう。

書類手続きの受取先や記載内容など詳しく知りたい人は「墓じまいで必要な手続きまとめ!流れ・手順を5ステップで解説」の記事をご覧ください。

閉眼供養

墓石を解体撤去するときは、住職に閉眼供養(へいがんくよう)をしてもらいましょう。

墓石には、仏様やご先祖様の魂が宿っていると考えられています。そのため、撤去工事を行う前に閉眼供養を行うことで墓石から魂を抜き、撤去します。

なお、閉眼供養は必須ではありません。しかし、閉眼供養をしないと墓じまい業者が作業に応じてくれないことがあります。

お墓を粗末に扱うことは罰当たりな行為という意識を多くの石材店の方が持っているためです。

閉眼供養の目的や費用について詳しく知りたい人は「【墓じまいで必須】閉眼供養とは?目的・タイミング・費用を解説」をご覧ください。

お墓の撤去・解体

墓石を撤去・解体してお墓を更地にします。その後、管理者へ墓地を返還します。

また、よく問合せで「旧墓地の購入代金はどのように戻されますか?」という質問をいただきます。

しかし、そもそも墓地は"借りる"という考え方のため金銭が戻ってくることは、ほとんどありません。

新しい供養先に納骨する

既存のお墓の撤去が済んだら、新しい引っ越し先にご遺骨を納めましょう。

また、納骨の際には改葬許可証を忘れずに持参してください。

墓じまい代行でよりスムーズに

墓じまいの増加に伴い、墓じまいの代行業者が増えています。特に多いのが行政書士による代行サービスです。

しかし、代行依頼の手数料として約5万~15万円の費用が発生します。もし依頼する場合は何をどこまで行政書士に依頼するかは、冷静に考えましょう。

墓じまい代行についてより詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

ライフドットの電話相談バナー

墓じまいをした後の遺骨の供養方法

墓じまいは、もとのお墓を整地する作業よりも、中に納められている遺骨をどこに移すかという新たな棲家を探す方が労力をともないます。

遺骨の供養方法も自分たちだけで決めるのではなく、親戚に相談しておくことも大切です。

終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子さん

兄弟や親戚に相談したうえで関係者がそれぞれ納得できる納骨先を探していくようにします。
故人や先祖に対する思いが関係者と共有できれば、お墓の場所・形・納骨方法など、かなり絞られてくると思います。

永代供養墓

永代供養の霊廟

永代供養墓とは、他人の遺骨と一緒に埋蔵する集合墓です。永代供養墓は合葬墓(がっそうぼ)とも呼ばれるお墓のことです。

合祀(合葬)するため、埋葬後はお墓の管理や手間が一切かかりません。

「永代供養墓」はこんな人におすすめ

  • 継承者がいない人
  • 複数のご遺骨を墓じまいし、納骨したい人
  • 墓じまいの納骨先の費用を安くおさえたい人
  • 個別で納骨する必要が無い人

永代供養墓について、詳しくは以下の記事で紹介しています。

樹木葬

霊園タイプ合葬型の樹木葬

樹木葬とは、お墓の目印を墓石ではなく樹木や花などの植物にしたものです。

樹木葬は永代供養であることが多いため、継承者や管理費はかかりません。
※タイプによっては管理費がかかるものもあります。

「樹木葬」はこんな人におすすめ

  • 少しの間は個別で納骨したい人(すぐ他人と一緒に納骨されたくない人)
  • 自然に還りたい人

詳しくは以下の記事で紹介しています。

納骨堂

位牌型の納骨堂

納骨堂とは、ご遺骨を安置するための室内施設です。

ただ遺骨を安置するだけのロッカー型や、礼拝ができる須弥壇型などがあります。

「納骨堂」はこんな人におすすめ

  • 少しの間は個別で納骨したい人(すぐ他人と一緒に納骨されたくない人)
  • アクセスが良いところに納骨したい人

納骨堂については、下記記事で詳しく紹介していますので参考にしてください。

散骨

海洋散骨

散骨とは、山や川や海に遺骨を撒くことで、主に海洋散骨が主流です。散骨する際には必ず遺骨を粉末状にしなければなりません。散骨するには散骨業者に依頼をしましょう。

「散骨」はこんな人におすすめ

  • 故人が海が好きだった人

散骨に関しては、「散骨には許可がいる?マナーや手順を紹介」の記事でも詳しく紹介しています。

手元供養

手の中にあるハートのペンダント

手元供養とは、遺骨のすべてまたは一部を自宅で保管することです。

小型のオシャレな骨壺や、身につけておくことができる遺骨収容型のペンダントなど、最近はさまざまな手元供養商品が販売されています。

「手元供養」はこんな人におすすめ

  • 故人を身近に感じたい人

普段のファッションでも違和感ないものが増えているので探してみましょう。 手元供養について詳しくは、「手元供養の種類や流れを紹介!故人を近くに感じられる供養法」の記事をご覧ください。

新しい墓石のお墓

心と刻まれている墓石

こちらは、元ある墓石のお墓を撤去・解体した後、別の場所に墓石のお墓を建て、納骨する方法です。

墓じまいをする理由が「お墓と自宅が遠く離れているから」という方は、この方法を取る方が多いです。また、別の場所に墓石のお墓を建てる場合、「墓じまい」ではなく「お墓の引越し」と呼ぶことがあります。

新しい供養先を探す

以下から墓じまい後の供養先を検索することができます。


次の章では、墓じまいのトラブルについて見ていきましょう。

親族・寺院・石材店別の墓じまいトラブル

墓じまいにおいて、誰でも起こりうるトラブルとその対策について親族・寺院・石材店に分けて紹介します。

知っておくことで未然に防ぐことが出来るトラブルもあるため、1つずつ確認していきましょう。

親族間でのトラブル

墓じまいをする際に、「親戚が口を出してきて、なかなか思うようにできなかった」という声をよく聞きます。

しかし、お墓の名義人である墓地使用者が、これからお墓を守っていくことが物理的に難しいという状況になってしまい、墓じまいがベストな方法ということであればそれを親戚に納得してもらうほかありません。

どうしても説得できない場合、名義人の一存で墓じまいをすることは可能です。


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吉川美津子さん

A家の場合は、江戸時代から続く野墓地に先祖代々の墓があり、墓じまいをしたいと親戚の説得にまわりましたが、親戚の数が多く複雑になりすぎて墓じまいを断念しました。
B家の場合は、自分が3代目となるお墓があり、跡継ぎがいないため墓じまいしようとしましたが、叔母の猛反対にあい断念。時間をおいて改めて墓じまいを考えても良いのでは、という結論になりました。

なにがベストな方法なのかは、それぞれのケースによって異なります。

ライフドットでは、墓じまいに関する悩み「お墓の相談窓口(無料)」を24時間承っています。解決できない場合は、いつでもご相談ください。

寺院とのトラブル

墓じまいで寺院とトラブルになる多くは「離檀」が挙げられ、この離檀を巡って高額な離檀料を請求するお寺があります。

お寺は、檀家から頂いたお布施をお寺の維持費や法要費、法衣、法具の費用として使っています。離檀をするということは、このお寺の管理に使える費用が少なくなります。

そのため、離檀料を高額で請求してくる場合があるのです。このようなトラブルが起きないように、事前に墓じまいをしたい旨を住職に相談しておきましょう。

石材店とのトラブル

墓じまいで石材店とトラブルになるのは、「墓石の解体撤去費用」です。墓じまいをするためには、石材店に今あるお墓の解体撤去工事を依頼します。

この墓石の解体撤去費用で高額な請求をされてトラブルに発展するケースがあります。

お墓の費用は、墓石の大きさや立地(重機が入れる場所か)などによって費用相場が変わります。そのため、撤去費用に相場がなく高額な請求をする石材店が稀にいます。

そうならないために、1つの石材店から見積もりをもらうのではなく、複数の石材店から見積もりをもらいお願いする相手を決めましょう。

ただし、指定石材店が決まっている墓地やお寺もあるため、事前にお墓の管理者に相談しておくことをおすすめします。

より墓じまいのトラブルについて知りたい人は実例も紹介している以下の記事もご覧ください。

墓じまい業者にインタビュー

全国に対応している墓じまい業者「まごころ価格ドットコム」に墓じまいについて、以下4点お聞きしました。

  • 実際に墓じまいをする人のスケジュール
  • 墓じまいに参列する人の服装
  • 墓じまい後に多い供養方法
  • 墓じまいによる心境の変化

Q.実際に墓じまいをする人のスケジュール感はどれくらいでしょうか?

親族内での事前検討の時期を除き、石材店への問い合わせがあってから新しいお墓に納骨するまでの日程を早い方・ゆっくり検討される方に分けて紹介します。

【早い方】問い合わせから新しい供養先へ納骨するまでの期間:約2ヶ月

10月5日:墓じまい業者にお問い合わせ。同日、見積り依頼。

10月25日:墓じまいの契約

10月28日:永代供養墓の見学(墓じまい業者からの紹介)

11月3日:永代供養墓(ライフドット)の契約

11月20日:改葬許可証発行

11月30日:魂抜き、解体工事、ご遺骨の取り出し・お渡し

12月6日:新しいお墓に納骨

【ゆっくり検討される方】問い合わせから新しい供養先へ納骨するまでの期間:約6ヶ月

12月14日:墓じまい業者にお問い合わせ

8月29日:お見積り依頼

10月15日:永代供養墓の見学(ご自身で選択)

1月23日:永代供養墓の契約

3月10日:墓じまいの契約

4月20日:改葬許可証発行

5月15日:魂抜き

5月25日:お墓の解体工事

6月3日:遺骨を郵送でお届け

6月5日:新しいお墓に納骨

早い方は約2ヶ月、ゆっくり検討される方は約6ヶ月程度で墓じまいを完了させる方が多いです。

お客様の状況などによって前後しますが、1つの目安として検討して頂ければと思います。

Q.墓じまいに参列する場合の服装は何が良いのでしょうか?

僧侶を呼んで、お墓の前で読経してもらう場合は基本的には平服(控えめな色やデザイン)が多いです。ただし、お寺の本堂で法要などを行ってからお墓に移動するという場合は、喪服を着用されるお客様もいらっしゃいます。

Q.墓じまいをした後に多い供養方法は何ですか?

当社の場合、永代供養付きの合葬墓(遺骨を他人と一緒に埋葬する)を選ばれる方が約半数を占めます。

合葬墓を選ばれる方が多い理由は2点あります。

  • 経済的な負担が少ない
  • お墓管理の負担が少ない

個別にスペースを使用するタイプの樹木葬や納骨堂と比較すると、みんなと一緒にお墓に入る合葬墓は費用を抑えることができます。

また合葬墓の場合、お墓の管理者がメンテナンスなどを行ってくれるので、将来子供や孫に迷惑をかけたくない方に多く選ばれているようです。

墓じまい後の供養方法で手元供養を考えている方は、注意が必要です。手元供養は地域によっては改葬にあたらない場合があるからです。

その場合、改葬許可証が発行されないため、後々ご遺骨を新しいお墓(永代供養墓など)に納骨しようと思っても受け入れてもらえない可能性があります。

そのため、当社では幅広い選択肢の中から、お客様のご要望やご事情に合わせたご供養の方法を提案しています。

Q.墓じまいを実際にした人の意見をお聞きしたいです

墓じまいを終えたお客様に「お客様からの声」という形でコメントをいただいています。

その中で多いのは「悩み事が一つ減った」「肩の荷がおりた」「ホッとした」といった声が多いです。自分たちのご先祖様の遺骨に関して責任感があるからこそ、こういった発言が出てくるのだと思います。

弊社としても、ただ墓じまいのお手伝いをするのではなく、お客様の悩みや肩の荷を少しでも減らせるようお客様の気持ちを汲み取りながら作業に取り組ませて頂いています。

取材協力先:株式会社まごころ価格ドットコム

墓じまいを実際に行った人の意見からも「ホッとした」など安心する気持ちが伝わってきます。

家庭状況により墓じまいの方法や供養方法は変わってきますが、墓じまい業者に相談しながら自分たちのスタイルに合った最適な方法を見つけてみてはいかがでしょうか。

墓じまいに関するよくある質問

この章では、墓じまいに関する質問をまとめています。検討する際に参考にしてみてください。

墓じまいにはどのくらいの費用がかかりますか?

墓じまいにかかる費用相場は、50万~150万円です。墓じまいは、墓石の大きさや墓地の広さによって費用が大きく変動するため相場に差があります。人によっては50万円以下で実施している人もいるため、1度見積もりを出してもらうと良いです。

墓じまいの行政手続きはどのようにしたらよいですか?

行政手続きは「改葬許可証」を次の供養先に提出して完了です。改葬許可証の発行には、今お墓のある市役所や新しく遺骨を埋葬する霊園から書類を貰う必要があります。自治体や地域によって手続きの手順や書類が異なる場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

墓じまいはどのような手順ですればよいですか?

墓じまいは、大きく5ステップで進められます。①関係者の理解を得る②新しい供養先を確保する③行政手続きをする④遺骨を取り出す⑤新しい埋葬先に納骨するです。手順通りにすることで、トラブルや後悔をなるべくなくすことができます。

墓じまいにはどれくらいの期間がかかりますか?

墓じまいにかかる期間は、親族内での検討期間を除き約2~6カ月です。検討期間に差があるのは、墓じまい後の供養先を選ぶのにかかる期間が人によって異なるためです。次の供養先がすぐに決まる人は約2カ月で決まり、ゆっくり選ぶ人は約6カ月かかります。

墓じまいの代行はお願いできますか?

墓じまいは代行業者にお願いできます。代行は、書類手続きや提出代行・墓石の撤去解体・遺骨の取り出し/移送の代行をお願いできます。代行がお願いできる分、費用は墓じまいにかかる費用に追加でかかるため注意しましょう。ライフドットでは、墓じまいに関する悩み「墓じまい相談窓口(無料)」を24時間承っています。

まとめ ~墓じまいをして満足した人は多い

ライフドットが集計したアンケートによると、墓じまいをして満足した人は86.8%という結果でした。満足している人の理由は、「お墓参りができなくて感じていた罪悪感がなくなった」「気持ちが楽になった」といったものでした。

墓じまいをするかどうか悩んでいる、墓じまいをしたいが思うように進まないという方は、ぜひ一歩踏み出し、家族やお寺さん・お墓の管理人さんなどに相談してみてはいかがでしょうか。



監修者コメント

監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子

遠方にお墓があって墓守をしていくことが難しい、継ぐ人はいるけれど女子なのでこの先守っていくことができるか不安、等の理由で、墓じまいを希望する人が増えています。

墓じまいという言葉が数年前よりメディアで取り上げられるようになると、ますます墓じまい人気に拍車がかったような気がします。
しかし、墓じまいをしたために、親戚や寺院とトラブルになるケースもめずらしくありません。
また「案外費用がかかってしまった。墓じまいをする必要がなかった」と後悔してしまう人もいます。

一度たたんでしまったお墓を元に戻すことはできません。
「墓じまいをしなくてもいい方法はないか」という方法も考えてみましょう。
最近では「墓守代行」等のサービスもあります。まとめて数年分の管理費等を払うほうが、墓じまいよりも割安になるケースもあります。

墓じまいを検討されている方

  • 墓じまいはどこに相談するのかわからない
  • 複雑な事務手続きをやりたくない
  • 墓じまいにいくら必要なのか知りたい

親族や知人などに墓じまいを経験した人がおらず、不安に感じる人もいるかと思います。
また、今あるお墓を片付けることに抵抗感がある方もいるかもしれません。
しかし、大切なのはお墓をきちんと片付け、あとの供養に繋げていくことです。

ライフドットでは、墓じまいの複雑な事務手続きの代行、新しい墓地・霊園への引越しの提案までサポートします。
墓じまいで悩まれている方は、まず一度ライフドットにお問い合わせください。