近年、核家族化や少子高齢化が進み、墓じまいを検討する人が増えています。ですが、先祖の眠るお墓を墓じまいするとなると、トラブルが発生するケースも見受けられます。トラブルを回避するために、事前に正しく準備を行いましょう。

この記事では以下のような疑問を解消!

  • 「墓じまいのトラブルってどんなものがある?」
  • 「墓じまいのトラブルにあったらどうしたらいい?」
  • 「墓じまいのトラブルって回避できる?」

実際に墓じまいを行った家庭は、菩提寺の住職・石材店・親族などとトラブルが生じ、身体的にも精神的にも負担を大きく感じている人がいます。トラブルが発生する要因はさまざまありますが、事前の相談不足が最も大きな要因の1つです。

この記事では、墓じまいトラブルの原因や対策方法、トラブルに合ってしまった時の対処法をご紹介します。事前に準備することで回避できるトラブルも複数あるため、これから墓じまいを行う人、トラブルに合ってしまった人は参考にしていただければ幸いです。

墓じまいを検討されている方

  • 墓じまいはどこに相談するのかわからない
  • 複雑な事務手続きをやりたくない
  • 墓じまいにいくら必要なのか知りたい

墓じまいを何度も経験したことがあるという方は少ないため、不安に感じる方もいるかと思います。
また、今あるお墓を片付けることに抵抗感がある方もいるかもしれません。
しかし、大切なのはお墓をきちんと片付け、あとの供養に繋げていくことです。

ライフドットでは、墓じまいの複雑な事務手続きの代行、新しい墓地・霊園への引越しの提案までサポートします。
墓じまいで悩まれている方は、まず一度ライフドットにお問い合わせください。

墓じまいとは

一般的な和型墓石

墓じまいとは、今あるお墓を解体・撤去して別の形で供養することです。

墓じまいと聞くと、「お墓を撤去するだけ」と思われる方もいらっしゃいますが、「別の形で供養する」という意味も含まれています。

近年墓じまいは、「お墓の後とりがいない」「お墓参りが大変」といった理由で注目を集め、厚生労働省の「衛生行政報告例」によると2013年は88397件、2018年は115384件と3万件近く増加しており、今後も件数は増えていくと想定されています。

また、「墓じまい」に対して良くない印象をお持ちの人もいるかもしれません。ですが、墓じまいをすることで無縁墓を避けたり、供養する場所を整えるといったプラスのこととなります。

墓じまいについてより詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

墓じまいのトラブルと解決方法

お墓参りをする女性

ここでは、墓じまいのトラブルと解決方法について親族・寺院・石材店別に解説します。

墓じまいでトラブルが起きないように事前に把握しておきましょう。

親族間でのトラブルと解決方法

親族間でトラブルとなる多くは、金銭やお墓の在り方についてです。

トラブルの根本には、「お墓は残すもの」「先祖のお墓のことが大切」といった想いがあります。
大切だからこそ、突然お墓がなくなったことに憤りを覚えるのですし、お墓を失うことで「バチが当たる」と恐れてしまったりするのです。

お墓参りをする権利、亡き人やご先祖様を供養する権利はどんな人にもあります。
墓じまいすることで、誰もが持っているお墓参りの権利を剥奪してしまうということは念頭に入れておきましょう。

このような気持ちが親族内にあるにも関わらず、誰にも相談せずに墓じまいを勝手に進めてしまうと、大きなトラブルになってしまいます。

個人の都合で墓じまいを行うのではなく、金銭や供養方法などについて「事前に」「心を込めて」親族で話し合って、全員が納得した形で執り行うことで、親族間でのトラブルを避けることができるでしょう。

寺院とのトラブルと解決方法

墓じまいで寺院とトラブルになるのは、主に「離檀」を巡ってのことです。
離檀とは、今までお世話になった寺院のお墓を撤去して檀家を離れることを言います。

一般的に寺院にお墓を持っている人が、墓じまいをして新しい供養先に遺骨を移すとなると、寺院の檀家をやめることになります。この離檀に際して、檀家は住職に今までお世話になったお礼の意味も含めて離檀料を厚く包みお渡しします。

このときに、寺院から高額な請求をされたとトラブルに発展することがあります。

一見寺院の無理難題のようにも聞こえますが、住職もお寺やお墓の維持管理をする必要があります。
檀家が減るというのは、その費用が減るということにも繋がるのです。

それも踏まえたうえで、今までお世話になった感謝の気持ちや自分たちの気持ちも伝えながら、事前に墓じまいをする旨を住職に相談しておきましょう

そうすることで、寺院とのトラブルを回避することができるでしょう。

石材店のトラブルと解決方法

墓じまいをするためには石材店に墓石の解体撤去工事を依頼しなければなりません。

そのタイミングで、高額な請求をされてトラブルになることがあります。

お墓は、石の大きさや立地(重機が入れる場所かどうか)などによって撤去費用が大きく変動します。この費用についても決まった相場がなく石材店からの高額な請求がくることがあります。

そうならないために、可能な限り複数の石材店から見積もりを取って比較検討をしましょう。ただし、民営墓地や寺院墓地では指定石材店が決まっており、選べない場合もあるので、事前にお墓の管理者にも聞いておきましょう。

次の章からは、実例をもとに親族・寺院・石材店のトラブル事例と解決法についてご紹介します。

【実例】親族とのトラブル事例2つ

お墓について考える家族

今回ご紹介するトラブル事例は以下の2つです。

  1. 墓じまいに対して親戚からの苦言を呈されてしまった
  2. 本家の墓を受け継ぐことの負担

まずは、親族とのトラブルの具体的な事例を見ていきましょう。

墓じまいに対して親戚からの苦言を呈されてしまった

トラブル事例

祭祀承継者である自分にはあととりがないため、お寺とも相談して、元気なうちに墓じまいをして先祖や両親の遺骨を永代供養にした。すると叔父や叔母から、「お墓参りができない」と苦言を呈された。

アドバイス・解決方法

お墓をどのように維持管理するかは祭祀承継者の権限なので法的にはとがめられません。
しかし、法律で割り切れる問題ではないことも言うまでもありません。
お墓をどのように管理するかは祭祀承継者の権限ですが、お墓参りの権利は誰にでもあるからです。

この事例の場合、祭祀承継者だからと言って墓じまいを勝手に行うのではなく事前に叔父や叔母に相談して、全員が納得した形で墓じまいをすればよかったかもしれません。それでも解決しない場合は、石材店や住職に相談することも1つの手段です。
あなたにとって親を大切に思うのと同じで、叔父や叔母にとっても兄弟(あなたの親)は大切な存在なのです。

本家の墓を受け継ぐことの負担

トラブル事例

数代続くお墓の墓守りが精神的にも金銭的にも厳しい。しかし、墓じまいしたいことを親戚に相談してみると激しく怒られた。

アドバイス・解決方法

本家のお墓は代が下れば下るほど、兄弟が多ければ多いほど、影響を及ぼす範囲が大きくなります。つまり、分ける子孫の数も多いことを意味します。
本家のお墓を承継してしまったら、なおのことお墓の維持管理には慎重にならなければいけません。

今はあなたが祭祀承継者ですが、物理的・金銭的に墓守りが困難であるならば、まずは承継者を他の人に譲る相談をしてみましょう。
それでも引き受け手がいない時にはじめて墓じまいを検討してはどうでしょうか。

【実例】寺院とのトラブル事例4つ

京都府のあじさい寺

すべての寺院との間でトラブルが起きるわけではなく、理解のある寺院の方が多いでしょう。

トラブルの原因は、寺院側だけにあるのではなく、お互いの意志疎通がとれていない事も少なくありません。

今回ご紹介するトラブル事例は以下の4つです。

  1. 墓じまいで高額な離檀料を請求された
  2. 魂抜きをせずに墓じまいをしたら菩提寺に避難された
  3. 寺院に何も伝えず墓じまいをしようとしたら工事を拒否された
  4. お寺が勝手に墓じまいをしていた

一つずつご紹介します。

墓じまいで高額な離檀料を請求された

トラブル事例

田舎の菩提寺の境内にある墓石を墓じまいして、都会のお寺に永代供養をしてもらおうと思う。事前にその相談を住職にしに行ったら高額な離檀料を請求された。不当だ。

アドバイス・解決方法

離檀とは、檀家をやめることを意味します。墓じまいをすることでこれまでお世話になっていたお寺を離れる場合、離檀料を用意します。

高額請求を防ぐには、墓じまいの検討をするとき、お寺に相談をしながら進めることが一番です。

お寺からしても、墓じまいの相談を何一つせず急に伝えられたら、少し腹立たしい思いをするかもしれません。これまでお墓をちゃんと守ってくれたお世話になったお寺だからこそ、墓じまいの旨を急に伝えるのではなく、しっかり相談をするようにしましょう。

それでも話がこじれて、墓じまいが思うように進まないのであれば「ライフドットの墓じまい相談窓口」にお気軽にお問合せください。

魂抜きをせずに墓じまいをしたら、菩提寺に非難された

トラブル事例

寺院に魂抜き(閉眼供養)をしてもらわずに墓じまい工事をしてしまった。あとからそれを知った菩提寺や親戚たちから非難された。

アドバイス・解決方法

墓石の解体撤去前には、寺院に閉眼供養をしてもらいます。
閉眼供養とは、お仏壇やお墓などを撤去や改葬(墓じまい)する時に、寺院にしてもらう供養の事です。

墓石の中には亡くなった人やご先祖がいると考えられていますし、長年にわたって、たくさんの家族や親戚が、亡き人やご先祖様の供養を祈ってきたわけで、いわば「念」が込められています。

魂とはそもそも目に見えないものなので、魂抜きが必要とないと考える人にとっては寺院を呼ぶ必要はありません。
ですが、閉眼供養を行っていないと墓じまいの撤去工事を行ってくれない石材店も存在します。

菩提寺や親族から閉眼供養をしないことに対して非難された場合は、石材店や親族に相談することも1つの手でしょう。

それでも悩まれている人は、「ライフドットの墓じまい相談窓口」にお気軽にお問合せください。

寺院に何も伝えずに墓じまいしようとしたら、工事を拒否された

トラブル事例

石材店との契約も済み、工事当日にお寺に出向いたら、住職に工事を拒絶された。石材店は境内に入れてもらえず、「こちらは何も聞いていない」と言われた。先に相談しておけばよかった。

アドバイス・解決方法

寺院の境内にあるお墓を撤去するのであれば必ず事前に住職に相談しましょう。
この事例には3つの大きな問題が潜んでいます。

  1. 職人や工事用重機が寺院の境内(いわば人の土地)を出入りするその許可を当日まで取っていなかった
  2. 閉眼供養をすることなく墓じまい工事に臨もうとした
  3. 改葬許可申請のための申し出を改葬元の墓地管理者である住職に相談していなかった

(1)は、まずなによりも境内でそれだけの大掛かりな工事をするのであれば、事前に住職やその家族に相談しておくのが一般常識です。
(2)に関しては、前の章段でも触れた通り、墓じまいの前には閉眼供養をすることが仏事の慣例になっています。
(3)は、法律に触れかねません。墓じまいをして遺骨を移す時には、改葬元の墓地管理者(この場合は住職)の署名と捺印が必要です。今回の件では改葬許可手続きを怠ったわけです。

以上3つの理由から、住職は墓じまい工事を拒絶したのです。

お寺が勝手に墓じまいをしていた

トラブル事例

海外赴任が続き、数年ぶりに帰国してご先祖様のお墓参りに行くと墓地全体が妙にきれいになっている。そしてわが家のお墓のあるべきところにお墓がない。
お寺に訊ねると数年前に無縁墓を整理したとのこと。しかもそのためにかかった費用を請求してきた。連絡がつかなかったからとはいえ、あまりにも不当だ。

アドバイス・解決方法

無縁墓になるかもしれない場合は、事前に住職にその旨を相談しておきましょう。

現代では、日本中、世界中を飛び回って生活をしている人もいるでしょう。
その反面、寺院や行政は無縁墓の処理について頭を悩ませています。
法律では数年間管理費が滞納され、所有者に連絡がつかない墓石は、官報にその旨を掲載して、立て看板を1年間設置して、何の連絡もなければ無縁墓として撤去してもよいとされています。
たしかに、さまざまな事情でお墓参りが行けないまま無縁墓とみなされてしまったことには同情します。

しかし一方で、墓地管理者側も利用者全体に気持ちよく墓地を利用してもらうための維持管理をしなければなりません。
無縁墓の撤去にはそれなりの覚悟を持って臨んでいます。官報や立て看板の費用、墓石工事の費用などを考えると、1基当たり30万円近くのかかるのを「身銭」を切って墓地の整理をしている、ということは知っておきましょう。

以上、お寺とのトラブルをご紹介しました。次に石材店とのトラブル事例についてご紹介します。

墓じまいを検討されている方

  • 墓じまいはどこに相談するのかわからない
  • 複雑な事務手続きをやりたくない
  • 墓じまいにいくら必要なのか知りたい

墓じまいを何度も経験したことがあるという方は少ないため、不安に感じる方もいるかと思います。
また、今あるお墓を片付けることに抵抗感がある方もいるかもしれません。
しかし、大切なのはお墓をきちんと片付け、あとの供養に繋げていくことです。

ライフドットでは、墓じまいの複雑な事務手続きの代行、新しい墓地・霊園への引越しの提案までサポートします。
墓じまいで悩まれている方は、まず一度ライフドットにお問い合わせください。

【実例】石材店とのトラブル事例2つ

積み上げられたさまざまな石

石材店との間に起こるトラブルは以下の2つをご紹介します。

  1. 相場よりも高い墓石工事の費用を請求された
  2. 指定石材店があり複数見積もりが出せなかった

詳しくご紹介します。

相場よりも高い墓石工事の費用を請求された

トラブル事例

石材店に50万円で墓じまい工事をしてもらった。あとから別の石材店にその工事内容を話すと「うちなら30万円だよ」と言われた。後悔している。

アドバイス・解決方法

墓じまいの費用は定価がありません。仕入れがなく、石材の運搬や処分費などを含めた職人の手間賃がほとんどだからです。

消費者としてできることは、可能な限り複数の石材店から見積もりを取って比較検討することです。
業者同士を競合させることで見積もり価格の抑制につながるでしょう。
ただし、石材店が指定されている場合、相見積もりはできません。

墓石工事の費用やその他費用について知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

指定石材店があり複数見積もりが出せなかった

トラブル事例

知り合いの石材店に工事を依頼しようとしたが、お寺が決まった業者を紹介してきた。しかも費用も高く、相見積もりをしたいと伝えても「うちの境内ではこの石材店以外の出入りは認めていない」と受け付けてもらえなかった。

アドバイス・解決方法

石材店は施主が希望するところにしたいものですが、墓石業界の場合はそれができないことがあります。
民間霊園や寺院墓地の場合、指定石材店制度がごく当たり前のように取られていて、施主は自由に業者の選択ができません。
相見積もりが取れないため費用も言い値になってしまうのが現状です。
指定石材店制度を敷く理由は主に3つあります。

  • 墓地の造成段階で、石材店が出資している
  • 他の業者の施工によって境内が荒らされることを懸念する寺院側の希望
  • 石材店側からの営業によるもの(マージンの可能性あり)

墓地使用契約書に指定石材店の条項が記載されている場合は、その条件を飲むしかありません。
また、契約書のない寺院墓地でも住職の意に反することで、改葬許可証が取得できない可能性もあります。


【実例】その他トラブル事例2つ

【墓じまい 遺骨】アイキャッチ画像

寺院・石材店・親族とは関係しませんが、その他墓じまいをするときによくあるトラブル事例は以下の2つです。

  1. お骨を取り出そうとしたら正体不明のお骨が出てきた
  2. 骨壺から水が漏れて車の中が水浸しになってしまった

では詳しく見ていきましょう。

遺骨を取り出そうとしたら正体不明の遺骨が出てきた

トラブル事例

ご遺骨を元のお墓から取り出す日、自分では3つしか把握していなかったご遺骨が、なんと全部で4つ出てきた。一つは正体不明の骨壺である。

石材店に協力してもらい、再度自治体で改葬許可証を発行。正体不明のご遺骨も無事新しい供養ができた。

アドバイス・解決方法

古くから先祖代々のお墓がある場合は、今回のように正体不明のお骨が出てくることがあります。古い時代の遺骨については、火葬された焼骨かどうかを確認する必要があります。

古い遺骨になると、骨壺に水が溜まっていたり遺骨にカビが生えていることがあります。そのため、専門の業者に洗骨(せんこつ)をお願いして埋葬し直しましょう。また自治体に申請をすることで、遺骨の再火葬を行うこともできます。

これらの手続きは、石材店や地方自治体に協力・相談をして進めましょう。

骨壺から水が漏れて車の中が水浸しになってしまった

トラブル事例

お墓から取り出した骨壺を車の中に入れて運んでいたところ、骨壺の中から水が出てた。車の中も濡れてしまい、非常に焦った。

アドバイス・解説

骨壺は、墓石の「カロート」と呼ばれる納骨室に埋蔵されています。

お墓の内部構造

長年開けられていなかったカロートの中にある骨壺は、結露しやすいのです。中には雨水が入ってしまったのではないか、というほど水が溜まっていることもあります。

よって骨壺を取り出した際は、一度蓋を開けてみましょう。もし水が染みていた場合は骨壺の中の水を捨て、外気でご遺骨を自然乾燥させるとよいでしょう。

以上、墓じまいのトラブル事例を複数ご紹介しました。次の章では墓じまいのトラブルを回避するためのポイントについてご紹介します。

墓じまいの遺骨の取り出し方や運び方について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

墓じまいに関するトラブルの相談先

ここでは、トラブルが大きくなることを避けるために、2つの相談先を紹介します。

国民生活センターへ相談する

生活のトラブルや困ったことは、国民生活センターに相談すると良いでしょう。国民生活センターでは、お墓やお葬式でよくあるトラブルが掲載されており、悩み相談だけでなく事例も参考にすることが出来ます。
実際の例では「価格やサービス内容について十分な説明がない」「質素な葬儀を希望したのに高額な料金を請求された」などの相談もされており、墓じまいのトラブルで困っている方は、一人で悩まず1度相談してみると良いでしょう。

電話番号 188
相談可能日 年末年始(12月29日~1月3日)を除く毎日
相談受付時間 10時~16時

詳しくは消費者庁のホームページをご覧ください。

弁護士などの専門家へ相談する

トラブルの中で、「もう自分だけじゃトラブルを解消できない」という場合は、弁護士に相談してもよいでしょう。ただし弁護士への相談は5万円~10万円程度費用がかかる可能性があります。

しかし、何回も遠方まで足を運び、話がまとまらないのでは、その費用もばかになりません。また、感情的になってしまい交渉ができないような場合も、弁護士などへ依頼すると短期間で解決できる可能性が高まります。

墓じまいにともなう離檀料のトラブルは檀家とお寺双方の事情が理解されない状態で起こってしまうものです。お寺とトラブルになって先祖が悲しむことがないように、墓じまいをする際は丁重に僧侶と話を進めていきたいですね。

どうしても自分では難しい場合は、弁護士などの専門家へ依頼することも検討しましょう。

弁護士だけでなく、国の公的機関である日本司法支援センター法テラスの相談窓口もあるため、そちらも参考にしてみてください。

電話番号 0570-079714
相談可能日 日・祝を除く平日
相談受付時間 平日:9~21時
土曜日:9時~17時

まとめ

ここまで墓じまいのトラブルについて解説してきました。
墓じまいのトラブルの多くは、人間関係に帰結します。

普段からのコミュニケーションがどれだけとれているかで、相手のこちらへの理解度は大きく変わります。

もしもそれができないにしても、こちらの一方的な考えやペースで墓じまいを進めるのではなく、相手への説明や相談をきちんとしていくことで、トラブルは大きく軽減されるでしょう。

では最後にこの記事のポイントをまとめます。

  • 墓じまいとは、今あるお墓を解体・撤去して別の形で供養すること
  • 墓じまいのトラブルのほとんどは親族、寺院、石材店に対してのもの
  • 親族に対しては、自分自身が祭祀承継者であることを前提にして、周囲の気持ちを逆なでしないように、こちらの想いや事情を話して理解してもらう
  • 寺院に対しても、普段からのコミュニケーションや事前の相談があれば、トラブルは回避できる
  • 石材店に対しては、契約前に複数の業者を比較検討することで、見積もり価格を抑制し、よい石材店を身極める
  • 指定石材店制度がある場合は、契約書の有無を確認。ない場合はそれに従う必要はない。しかし、契約書がなくても泣き寝入りしなければならないことが多いため、菩提寺を通じて石材店を監視することで抑止力となる。なにかあれば、直接石材店にだけではなく、寺院に苦言を呈し、あるいはクレームを出す
  • 墓じまいは悪いことではなく、ご先祖様を大切にしていることにつながっている
  • 一般的なお墓以外にも、納骨堂、樹木葬、永代供養など、供養の方法はたくさんある

監修者コメント

監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子

墓じまいの件数がデータとして出ているわけではありませんが、改葬(遺骨の移動)件数や、各石材店の受注件数などから判断すると、増加傾向にあると言えるでしょう。

墓じまいでよくあるトラブルとして、「寺院から離檀料を要求された」という事例が出されますが、多くの寺院は離檀料どころか、お布施として金銭の要求をするところはありません。ただ、お世話になったお礼として、寺院を護持加護することを願ってお布施を包むのはごく自然な流れです。金額もあくまで「気持ち」で、法要等でお渡しする額の2~3倍程度で良いのではないでしょうか。

墓じまいの工事費については、墓所によって異なります。1㎡あたり、8~15万円程度といわれていますが、実際に工事がはじまってみないとわからない点もあります。

墓じまいを検討されている方

  • 墓じまいはどこに相談するのかわからない
  • 複雑な事務手続きをやりたくない
  • 墓じまいにいくら必要なのか知りたい

墓じまいを何度も経験したことがあるという方は少ないため、不安に感じる方もいるかと思います。
また、今あるお墓を片付けることに抵抗感がある方もいるかもしれません。
しかし、大切なのはお墓をきちんと片付け、あとの供養に繋げていくことです。

ライフドットでは、墓じまいの複雑な事務手続きの代行、新しい墓地・霊園への引越しの提案までサポートします。
墓じまいで悩まれている方は、まず一度ライフドットにお問い合わせください。