家族葬の形式やマナーを解説!費用や香典などのお金に関することも紹介

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百合を棺に入れる家族

最近よく耳にするようになった「家族葬」。言葉通りに「家族」だけで葬儀を行うことだと思っている人は多いのではないでしょうか?

じつは、家族葬といっても親族以外にも人を呼ぶ葬儀もあります。

  • 「家族葬って本当に家族だけでやるの?」
  • 「家族葬ってどこまでの人を呼ぶもの?」
  • 「家族葬って、一般の葬儀と比べて費用はどのくらい安くなる?」
  • 「家族葬と一般の葬儀との流れに違いはある?」

この記事では、「家族葬」について詳しく説明しています。家族葬と呼ばれる葬儀の形式や、費用、流れなどをわかっていただけると思います。

家族葬とは

家族葬とは、家族や親族だけで執り行うことです。

ひと昔まえの葬儀では、故人と関係のあった人たちや、近所の人たちや、家族の会社関係やつきあいのある人たちも参列するのが慣例でした。

しかし、90年代以降、以下のような理由で、家族葬は急速に葬儀のスタンダードとなっていきました。

  • バブル以降の不景気により、葬儀にかける費用が減少していった
  • 参列者に対して見栄や接待が優先される葬儀に疑問を抱く人が多くなった
  • 高齢化によって、関係のあった人たちも高齢で参列が困難になった
  • 非正規雇用の拡大などで、仕事先の関係も希薄になっていった

バブル以前の葬儀は「接待葬儀」と呼ばれ、揶揄されたものでした。

故人の供養も大切なのですが、祭壇の大きさを競ったり、接待の料理を豪華に振舞うことが重視されたからです。

そうした反動から生まれた家族葬は、家族が主体の葬儀という意味で、その功績は大きいものがあります。

しかし、家族葬とはいうものの、「ご近所の方だけは」「お世話になったあの人は」といった具合で、家族以外の人が参列するケースもあります。

ですから、小規模葬儀の総称として「家族葬」という言葉が用いられているというのが実情でしょう。

家族葬のメリット・デメリット

家族葬で葬儀をする人が大変増えていますが、メリットとデメリットの両面があります。

「みんな家族葬だから私も…」ではなく、きちんと自分の考えで判断することをお薦めします。

家族葬のメリット

  • 参列の人数がほぼ確定しているので、予算の計画が立てやすく、見積もりと実際の請求の誤差が少ない
  • 参列者への対応に追われることがないために、故人との最期の時間をゆっくりと過ごすことができる
  • 参列の人数が少ないために、料理や返礼品などのおもてなし費用を抑えることができ、葬儀費用全体も比較的安くなる
  • 「家族葬と一般の葬儀との流れに違いはある?」
  • 他人の目に触れることがないので、祭壇など、自分たちらしい葬儀ができる

家蔵葬のデメリット

  • 近隣の人たちに知られる可能性があるために、故人様を自宅に連れて帰ることができない。その場合の安置施設の利用料金も追加で計上されてしまう
  • 葬儀に呼んでもらえなかった人たちから、後日苦言を呈されることがある
  • 葬儀を終えた後に自宅に弔問に来られる人たちがあり、その対応に追われてしまう
  • 参列者によるお香典がないために、逆に費用が高くついてしまうことがある

葬儀とは故人への弔意を表す場です。そして一番強く心に響く弔意が、香典や供花などではなく、弔問なのです。

そのように、弔問を制限するからこそのメリットもあればデメリットもあります。 自分たちの葬儀がどのようなスタイルが適切なのか、しっかりと考えましょう。

どこまでの親族を呼ぶ?家族葬の規模について

どこまでの親族を呼ぶべきかは、その家の事情にもよるでしょうが、故人の兄弟家族くらいまでには声をかけておくのがよいでしょう。

家族葬とはあくまでも呼び名であって、家族だけしか呼んではならないという決まりがあるわけではありません。

両親と子と孫という本当の意味の核家族の場合もあれば、親族を呼んで3~40名に膨れ上がる家族葬もあります。

家族の関係者は呼ばないけれど、永い間お世話になり、これからもつきあいがあるご近所の人たちだけには参列してもらおうとする家族葬もあります。

故人ととても仲の良かったあの人だけは葬儀に来てもらおう、ということで家族ではない人が参列することもあり得るでしょう。

家族葬と一般の葬儀の流れ

家族葬と一般の葬儀はどれほど違うのか。単純な計算ではありますが比較してみました。

まずは、条件を以下のようにします。

  • 家族葬、一般葬ともに親族の数は20人とする。
  • 一般葬の参列者は50人とする
  • ともに、葬儀の基本費用は500,000円、寺院へのお布施300,000円とする。
  • 会館使用料は家族葬が100,000円、一般葬が200,000円とする。
  • 親族の料理の費用は2日で1人当たり7,000円とする。
  • 参列者の通夜料理は1人あたり1,500円とする。
  • 返礼品は、1人当たり1,000円とする。
  • 参列者の香典金額は平均で5,000円とする。

【葬儀における支出の一例】

家族葬 一般葬
参列人数 親族20人 親族20人+参列者50人
葬儀基本費用(平均) 500,000円 500,000円
会館使用料(平均) 100,000円 200,000円
寺院へのお布施(平均) 300,000円 300,000円
親族料理(平均) 140,000円 140,000円
参列者料理(平均) 0円 75,000円
返礼品(平均) 20,000円 70,000円
合計 1,060,000円 1,285,000円

参列者へのおもてなしが増えた分、一般葬の方が支出が多いのは頷けることです。

では次に香典による収入を比較してみましょう。

家族葬 一般葬
参列人数 親族20人  親族20人+参列者50人
親族香典(平均) 200,000円 200,000円
参列者香典(平均) 0円 250,000円
葬儀費用と香典との差額(平均) 860,000円 835,000円

 なんと!実際に負担する金額は、家族葬の方が高くなってしまいました。 

あくまでこれは参考として見て頂きたいものです。信憑性の精度は100%保障するものではありません。

家族葬と一般葬で、葬儀基本費用が同じということもあり得ないですし(もちろん同額の内容でも葬儀は可能です)、なによりも香典に対しては、後日香典返しをしなければならず、上記の表には反映されていません。

その他の受け入れの準備なども含めて、参列者が多い一般葬の方が、最終的な出費はかさむでしょう。

しかし、この表から分かることは、決して家族葬だから極端に安いわけではないということです。
お香典は、参列者の弔意の表れであり、助け合いの精神から始まった慣例です。

費用を安く抑える、という理由だけで家族葬を選ぶならば、慎重に考えましょう。

家族葬を行うときに準備すること

家族葬の手配は葬儀社がほとんどを段取りしてくれます。そして喪主は、葬儀社の提案するプランをどれにするかを決めなければなりません。

また、具体的に用意しておかなければならないものに写真があります。遺影写真に用いる写真はあらかじめ用意しておきましょう。
そして1番大切なのは現金を用意しておくことです。

家族葬を行うときに気をつけるポイント

家族葬で一番気を付けなければならないのは、訃報の連絡です。

どこまでの人を呼び、どこまでの人を呼ばないかの線引きは慎重に考えましょう。そして、弔問や香典の辞退は丁重に行いましょう。

昨今は家族葬が社会に広く認知されていますが、それでも弔問や香典をしたいという人がいるならば、無理に固辞することなく、ありがたく受け入れるのがよいでしょう。

家族葬を執り行う葬儀場選びのポイント

家族葬の斎場は、小規模な式場を選びましょう。式場内に全員が座りきれる場所があれば、大丈夫です。

その他、宿泊の可否や費用などから、総合的に判断するのがよいでしょう。

家族葬のマナー

では実際に家族葬に参列するときはどのようにしたらよいのでしょうか。そのマナーについて考えます。

家族葬に参列するときの振る舞い

葬儀は基本的には厳粛な場です。節度を持って、故人や遺族に敬意や配慮のある行動をとりましょう。

とはいえ、葬儀はすべてがしめやかなものではありません。故人を思い出し、親族同士で同じ食事を囲み、明るく送り出すのも葬儀の1つの側面です。

若くして亡くなられた人の葬儀、突然の葬儀、天寿を全うされた人の葬儀、いろいろな葬儀があり、いろいろな家族がいます。

その雰囲気の調和を乱すことなく、故人を偲び、遺族をいたわるようにいたしましょう。

また、弔問辞退の中それでも参列を希望される方は、喪主に丁重にお詫びをし、それで参列しなければならなかった事情を説明しましょう。

故人を弔うのは誰にでもある権利ですが、あくまでも喪主や遺族を尊重しましょう。

 

家族葬に参列するときの服装

服装は男女ともに黒の上下を着用します。

喪主を務める者は正式には男性のモーニングや女性の和服と言われていますが、準喪服、つまり男性のブラックスーツや女性のブラックフォーマルでも構わないでしょう。

また、通夜への参列は忙しい中を駆けつけるということで、平服でも構わないとされていますが、それでも控え目のものを選びましょう。

家族葬に参列するときの香典相場

家族葬の場合は、参列する人のほとんどが家族や親族です。

つきあいの度合いによって香典金額も変わるでしょうが、ここでは一般的な香典の相場をまとめてみました。

自分からみた故人との関係 金額
両親 100,000円
兄弟姉妹・義理の両親 30,000円〜10,000円
祖父母・おじ・おば・親類 10,000円〜30,000円
友人・知人・会社関係・取引先・隣近所など 5,000円〜10,000円

家族葬の会場に送っても問題ないもの

家族葬の場合は、弔問だけでなく、弔意を表すさまざまなもの(香典、供花、弔電など)を辞退することがあります。

まずは事前に喪主や遺族に弔意を表したい旨を伝え、あくまでもその意志を尊重しましょう。

○供花
金額はいくつかから選ぶことができます。通常1万円〜2万円くらいでしょう。
近しい方の場合、1対で出すこともあるます。また、葬儀によっては祭壇との調和などから統一していることもあるので、喪主や葬儀社に確認しましょう。

○弔電
弔電は、通夜の開式までに式場に届くように手配しましょう。
その他、地域によっては花環や盛籠(缶詰や果物などをかごにまとめたもの)もありますが、家族葬ではあまりみられないでしょう。

まとめ

社会状況の変化により、家族葬はますます葬儀のスタンダードとなっていくでしょう。

しかし一方で、葬儀の本質である「人が人に会う」ことを拒む葬儀スタイルでもあります。

喪主も、関係者の方々へ充分に配慮し、また参列を望んでいる人も、遺族の意向を尊重する。そうしたお互いの思いやりが大切でしょう。

 

 

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