家族葬の費用は平均100万円!項目別にかかるお金を解説

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家族葬と万札

「家族葬」という言葉は、最近よく聞かれるようになってきた言葉です。
経済的な理由や故人の意向から、身内だけで挙げる「家族葬」を選ばれる方が増えてきました。

家族葬の費用についてこのような疑問を解消!

  • 「費用が安く済むって聞くけど、一般的な葬儀とどのくらい違う?」
  • 「家族葬ってどのくらいの費用で挙げられる?」

「家族葬」という名称は聞いたことがあるけれど、実際に費用や内容はどうなのかと思われている方は多いのではないでしょうか。

この記事では、「家族葬」の相場や費用項目、一般葬儀との違いについてまとめています。最後に、メリット・デメリットにも触れていますので、しっかりと確認して葬儀の仕方を決める判断材料にしていただけると嬉しいです。

家族葬の費用相場は? 一般葬と比べてどれほど違うか

見積書と電卓

まずはじめに、家族葬の平均費用や費用明細について解説いたします。

家族葬の費用相場は100万円前後

家族葬の費用の平均相場は110万円程度だと言われています。

こちらはエンディング・データバンクの「家族葬の平均費用」を参考にしたもので、
10人~30人程度の小規模な葬儀を行った時の平均額であり、首都圏のものだけをまとめたデータです。

データにやや偏りやばらつきがある可能性は考えられますが、110万円程度は一つの指針となるでしょう。

エンディング・データバンク「家族葬の平均費用」
https://data.urban-funes.com/data/cost-of-family-funeral/

家族葬は、葬儀の平均相場より90万円近く抑えられる

日本消費者協会が2017年に行った『第11回葬儀に関するアンケート調査』では、葬儀費用の相場は全国平均で196万円だそうです。

一般的な葬儀と比べると、家族葬の相場費用が90万円近く抑えられることがわかりますね。

費用の内訳を解説

費用の内訳を解説

では、葬儀費用の内訳と詳細はどのようなものになっているでしょうか。
ひとえに「196万円」とはいえ、その内訳は実に細かいものです。
葬儀における商品の品目は50を有に超えますが、これらは大きく次の3つに分けることができます。
詳しく見ていきましょう。

  • 葬儀社に支払う葬儀費用
    葬儀社が販売提供する、葬儀そのものにかかる費用のことです。
  • 飲食代や返礼品などにかかる実費費用
    参列者へのおもてなし費用です。飲食代や返礼品がこれにあたり、費用は料理店やギフト店に支払うものを葬儀社が立替するという形式を撮ることが多いようです。
    参列者の人数によって数量が変動するという特徴があります。
  • 寺院などへのお布施代
    寺院へのお布施、お車代、お膳料などがこれに含まれます。
    葬儀社を通さずに、喪主が寺院に直接手渡します。
    またこの他にも、各現場スタッフへの心付けもここに含まれます。

しかし、ここで示されている葬儀費用の相場はあくまでも直葬や家族葬、一般葬まで、さまざまな葬儀スタイルにおける費用の平均です。

多くの葬儀社が家族葬のセットプランを50万円前後から打ち出しているところを見ると、家族葬の費用相場は全国平均から50万円近くは抑制されるのではないかと推測されます。

寺院の費用、飲食代も含めて100万円から150万円くらいが、家族葬の費用の相場でしょう。
飲食代を節約したり、寺院を呼ばない葬儀スタイルを選ぶと、費用はさらに抑えらえます。

それでは、葬儀費用の内訳をひとつひとつを詳しくひも解いてみます。

葬儀社に支払う葬儀費用

先の『第11回葬儀に関するアンケート調査』では、196万円のうち、「葬儀社に支払う葬儀費用」の全国平均は約122万円と言われています。

どのようなものが含まれるのか一例ではありますが、それらをまとめてみました。

【安置や遺体の管理で必要な費用】
  • 搬送費
  • ドライアイス
  • 枕飾り
  • 後飾り
  • 御寝棺
  • 納棺奉仕料
【葬儀の式場で必要な費用】
  • 式場使用料
  • 式場宿泊費
  • 祭壇
  • 遺影写真
  • 受付用品
  • 宗教備品
  • 門表看板
  • 案内看板
  • 生花装飾
  • 司会者
  • セレモニースタッフ
【出棺や火葬で必要な費用】
  • 霊柩車
  • マイクロバス
  • ハイヤー
  • 火葬料
  • 収骨容器

多くの葬儀社ではこれらをパッケージングしたセットプランを提供しています。
プランに含まれるものと、有料オプションのものなどがあり、その線引きは葬儀社によって異なります。
詳細は葬儀社に問い合わせてみましょう。

飲食代や返礼品などにかかる実費費用

「飲食代や返礼品などにかかる実費費用」とは、文字通り参列者への飲食や返礼品などのおもてなし費用です。 全国平均は約34万円と言われています。

【飲食費】

料理のふるまいは、通夜後と、葬儀後の両日分になります。

地域性はありますが、通夜後は寿司や煮物などの大皿料理、葬儀後は懐石料理やお弁当を1人につき1膳用意するのがならわしです。
これは、通夜時は何名の人が訪れるか分からないために大皿料理で対応します。

一方、葬儀時は火葬場に同行する人数が予め計算できるために、その数だけお膳を準備します。
また、関東地方などでは通夜時に一般会葬者も通夜ぶるまいでもてなしますが、そうでない地域もあり、これによってかかる費用も異なってくるでしょう。

その他、軽食費や、火葬場での待ち時間に用意する飲食費なども含まれます。

【返礼品】

葬儀時における返礼品は2つあります。会葬御礼と香典返しです。

会葬御礼は、参列いただいたことへの御礼で、参列者全員に行き渡るように配ります。
500円〜1,000円程度のお茶やお菓子やタオルを配るのが一般的です。

香典返しとは、御香典に対してのお返しものです。本来は、葬儀後、四十九日法要の報告を兼ねて贈るものだったのですが、費用や手間の軽減から、葬儀当日にお返しする「即日返し」という方法を選ぶ人が増えています。このお返しは、香典を持参した人に渡します。

香典返しが、香典額に対して3割〜半額でお返しするのが習わしなので、3,000円〜5,000円くらいのものを用意します。
即日返しにすると、あとあとの費用は必要ありませんが、葬儀時にかかる費用はぐんと増えます。

寺院などへのお布施代

「寺院などへのお布施代」とは、寺院へのお布施を含む、さまざまな謝礼のことです。
全国平均は約45万円と言われています。

【お布施】

お布施には、故人の戒名料、日間の読経料が含まれます。
お布施は、お布施を包むという行為がそもそも宗教行為であるために、相場のつけようがないのが本当の所です。
ですが、現実的には戒名にランクを設けて、それに応じた金額設定がなされています。

  • 信士・信女 30万円前後
  • 居士・大姉 60万円前後
  • 院号戒名  100万円以上


これが1つの目安ではないでしょうか。

とはいえ、数年前に大手小売店のイオンが葬祭業に参入した時にお布施の金額を定額制にしたことから、これらよりも安い金額で葬儀に応じる寺院も増えています。

寺院への「お車代」や「お膳料」もあります。むかしは、遺族や親族が寺院を送迎し、食事の席にも同席してもらっていましたが、いまではそれを包みに替えて渡す方法が採られています。

その他、心付けの習慣がある地域ではその費用もこの項目に含まれます。

一般の葬儀との違い

通夜、葬式の進行や注意点、日程決めのルールを知っておきましょう

家族葬と一般の葬儀は何が違って、どう費用が変わってくるのかを解説します。

葬儀の形式がちがうところ

「家族葬」は、ごく限られた身内で行うなど、「一般葬」と比べ人数が大きく異なりますが、形式に違いはありません。

「家族葬」とは本来、参列者の規模を示すもので、形式を指す言葉ではないのです。ですから、家族葬だけど、仏式で、2日間する、というスタイルは今でも多く見かけます。

この場合、参列者の規模は小さくなったものの、形式は一般葬と何も変わりません。たとえばこれが、

  • 家族葬で、無宗教で執り行う → 「無宗教葬」
  • 家族葬で、一日で執り行う →「一日葬」


という具合になれば、葬儀スタイルにもさまざまな名称がつけられます。
ただ、昨今では「家族葬」という言葉が小規模葬儀の総称のように捉えられています。

葬儀費用と実費費用がおさえられる

一般葬と比べて家族葬にすることで葬儀費用も、実費費用もおさえる事ができます。

上に挙げた品目の中では、看板類などは簡単なもので済ますことができますし、不要なケースもあるでしょう。また、参列者が多くないためにセレモニースタッフの人数を抑えることもできます。

一番抑えることができるのは料理や返礼品などの実費費用です。このように、参列者が少ないと、その分だけ費用を抑えることができます。

家族葬の流れ

家族葬の流れは、葬儀の設計により個人差があります。なぜなら、葬儀の内容は自分でプランニングできるからです。

例えば、従来通りのスタイルでやりたい場合は、お通夜とお葬式といった流れで行うこともできます。
一方、2日かけずに1日だけで済ませたい場合、1日で故人を偲び火葬することも可能です。

希望がない場合は一般的な葬儀の流れとほぼ変わらないスタイルになるでしょう。家族葬はオーダーメイド的な要素がある葬儀のため、決まった流れはありません。

家族葬を選ぶときに覚えておきたいこと

家族葬の費用や形式から、実際にこのスタイルで葬儀を挙げたいと希望される方に知ってほしいことがあります。この章では、家族葬のメリット・デメリットを紹介します。

家族葬のメリット

一般的な葬儀よりも費用が安く済む

費用が安くなることは家族葬のメリットです。家族や親族を中心に行うため、葬儀を行うスペースや祭壇など小さくてすみます。また、食事や香典返しも人数が少ないので低価格で抑えられるのです。

葬儀の内容を自由に設計できる

自分で葬儀をプランニングしたい喪主にとっては、自由に設計できる点はメリットです。従来の葬儀ではパッケージされた内容を変更できないことも多く不満に感じる人もいるでしょう。特に力を入れたいポイントなどを前面に出した葬儀ということも可能です。

少人数で落ち着いた雰囲気で個人を偲ぶことができる

家族葬では参列者が家族や親族が中心で、対応に追われることがさほどありません。そのため故人様をゆっくりとお見送りすることができます。葬儀の本来の目的は故人を偲ぶことです。故人にとっても近親者がじっくりと落ち着いて偲んでくれることはうれしいことでしょう。

家族葬のデメリット

近親者などに理解が得られない可能性がある

「家族葬をしよう!」と当事者だけが意気込んでも、近親者の考え方次第では難航しデメリットになります。どうしても従来の葬儀が常識と思っている方も、まだまだ多いというのが現実です。そのため、一般的な葬儀以外は非常識という見方をされてしまい理解や説得に労力を使う可能性があります。

葬儀後に弔問する人が増える懸念がある

家族葬は基本的に近親者など、少人数が参加する形です。そのため、葬儀後に弔問したかった人が自宅へ来る可能性があります。
家族の負担が逆に増えてしまうこともあるので、周りの方への配慮は十分に考えましょう。

一般葬と比べ、家族葬の方が支払いの負担が増える場合がある

家族葬で参列者を限定するということは、香典による収入が減少するということにもなるからです。
一般葬の費用相場と、家族葬の費用相場で、家族葬の方が断然安いのはもちろんです。しかしその分の香典収入がどれくらいあるかは計算されていません。その結果、家族葬の費用は安く抑えられても、家族の持ち出しになる金額が高くなる場合があり得るのです。

家族葬の費用をおさえる方法

先ほども触れましたが、家族葬とはあくまで参列者の規模を示すものです。ですから、参列者は家族や親族で20名程度だけど、祭壇や棺は豪華なものにして、費用をかけることだってもちろん可能です。

ただし、ほとんどの葬儀社が家族葬をするための必要最低限の品目をセットプランの中に盛り込んでいますから、そこからさらに費用を削減するというのは困難かもしれません。

なかには、本当に少人数だからということで、料理や返礼品を葬儀社に依頼しないという人もあり、これも一つの方法でしょう。

費用重視の方には直葬などの選択肢

寺院を呼ぶ、通夜葬儀の2日間で葬儀を行う、などにこだわらないのであれば、費用はさらに抑えることができます。

【無宗教葬】

寺院を呼ばずに葬儀をするスタイルです。数十万円かかる寺院への費用がそのまま軽減されます。ただし、「供養」という面で、家族の人たちが精神的に割り切れるかどうかは、葬儀を行う上でとても大切な要素ですので慎重に検討しましょう。

【一日葬】

通夜を省くスタイルです。
通夜は、一般会葬者の参列の場の意味合いが強いために、家族葬では通夜を省略する人が増えています。ただし、2日の日程が1日になったからといって、全ての品目が半額になるわけではありません。

【直葬】

通夜も葬儀もしない、火葬だけを執り行うスタイルです。火葬を執り行うだけなので、費用は劇的に安くおさえることができます。

まとめ

家族葬を選択することで、費用は安く抑えることができますが、費用のことだけでなく、総合的に判断して葬儀のスタイルを決定しましょう。家族葬よりもさらに安く葬儀をする方法もありますし、家族葬よりももっと手厚くすることで得られるものもきっとあるでしょう。

この記事のポイント

  • 葬儀費用の全国平均は約196万円。
  • 葬儀費用は「葬儀社に支払う葬儀費用」「飲食代や返礼品などにかかる実費費用」「寺院などへのお布施代」のつに分けることができる。
  • 家族葬の費用の相場はおそらく100万円~150万円くらいだろう。
  • 葬儀社に支払う葬儀費用は葬儀社がセットプランで用意している。
  • 飲食代や返礼品などにかかる実費費用は参列者の人数によって変動する。
  • 寺院などへのお布施代は直接手渡す。
  • 家族葬とは本来、会葬者の規模を示すものだったが、今では小規模家族葬の総称として用いられている。
  • 家族葬は会葬者を制限するために費用を抑えることができる。
  • 家族葬では参列者の対応に追われないためにゆっくりと故人と向き合うことができる。
  • どうして教えてくれなかったのと苦言を呈されたり、あとから自宅に弔問に来て、逆に負担となることもある。
  • 香典収入が見込めない。
  • もっと費用を抑えたい場合、「一日葬」「無宗教葬」「直葬」などがある。

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