葬式での香典マナーを紹介!書き方・包み方や通夜との違いまで

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ご霊前と書かれた香典袋と数珠

葬儀に付き物のものとして、「香典」があります。

ただ、この香典については、

この記事ではこのような疑問を解消!

  • 「持って行かなければならないものだとは知っているけれど、どんな風に包んで、いくらくらい包めばいいのかわからない」
  • 「いつのタイミングで渡せばいいのかが分からない」
  • 「香典を辞退された場合はどうすればよいのか」

などのように、さまざまな悩みがつきまとうのも事実です。

そこでこの記事でわかること

  • そもそも香典とは何か
  • 葬式と通夜で渡す香典にはどのような違いがあるのか
  • いくらを、どのように包むべきか
  • 渡し方について

以上のような疑問を、分かりやすく解きほぐしていきます。

※なお、この記事では下記のように用語を使い分けています。

  • 葬儀
    告別式やお通夜、お葬式などを含む、亡くなった方をお見送りすることに関連した一連の行事
  • お葬式(葬式)
    多くの場合は、お通夜の翌日に行われる儀式。宗教的儀式も無宗教の場合も両方でこの表現を使う
  • 告別式
    宗教的な儀式を伴わない、最後のお別れを告げるためのもの
  • 通夜(お通夜)
    亡くなった日の夜に行われることが多い儀式。この後、多くのケースではご遺族が部屋に宿泊し、棺と一緒に過ごす

香典とは

香典とは、現在では「人が亡くなった時に持っていくお見舞いのお金」を指します。

「香典」という言葉は、私たちにとってすでになじみ深いものです。
しかしこれにはそもそもどのような意味があるのか、という深くは知らない人も多いのではないでしょうか。

「香典」という言葉は、「お香(線香)を奠(『典』の旧仮名遣い。『テン』と読む。『神仏の前に供える』という意味を持つ)」というところからきています。

かつて「香典」というのはそのまま、「お香」というかたちで持ち寄られていたものでした。

亡くなった人をお見送りするために欠かすことのできないお香を、周りの人が持ち寄り、そのお香を絶やさないようにしたのが始まりです。昔のお香は今ほど品質が良くなかったため、もちも良くなく、遺族だけでこれを維持するのは大変だったからです。

しかし江戸時代に入ると、技術の進歩によってお香が長持ちするようになったため、以前ほど大量のお香は必要なくなりました。

そのため、「お香を供える」という意味があった「香典」はやがて「(お香の代わりに)物やお金を供える」というかたちへと変わっていったのです。なお、一部の地域や考え方では、いまもなおお香を携えていく文化があります。

通夜と葬式で渡す香典の違い

通夜と葬式、どちらの時にでも香典を渡すことができます。そしてこの時に包む金額相場や表書きも、基本的には両方同じです。

香典を渡すタイミングは、大きく分けて3つあります。

香典を渡すタイミング

  • 通夜
  • 葬式
  • 後日

そのなかでも、「通夜に渡す香典と葬式で渡す香典には違いがあるか」ということは、多くの人が気になるところなのではないでしょうか。

実は昔は、「通夜は、遺族や、また特に親しかった人が過ごすもの」、「葬式はそれ以外の人が訪れるもの」というように解釈されていました。
しかし時代が経つに従ってこのような考え方は徐々に変化していきました。

現在では、「夜に行われる通夜は、葬式の時間には参列しにくい人が参加するもの」、葬儀は「通夜に参加しなかった人が訪れるもの」というような認識が持たれることが多くなりました。

このため、通夜で渡す場合でも葬式で渡す場合でも、香典の金額や表書きが変わるということはない、と考えるのが現在の一般的な価値観です。

では、香典の金額を決めるものは何なのでしょうか。それは、「故人との関係性」「香典を出す人の年齢」です。

葬儀で渡す香典金額の相場と関係性

香典で包む金額は、基本的には自分にとって近しい人であれば高くなり、そうでなければ低くなります

一例を見ていきましょう。

会社の同僚や部下の場合

どの世代であっても、5,000円~10,000円程度が一つの目安となるでしょう。

ただ、会社関係の場合は、会社の総務部や部署の責任者などが音頭をとり、「1人○円」というかたちでお金を集める形式もよくとられます。この場合は個人としてではなく、「○○社××部一同」などのようなかたちで香典をお渡しするかたちになります。

知人・友人の場合

20代の場合は5,000円、それ以降の世代ならば5,000円~10,000円程度が一つの相場となります。共通の友人や知人がいる場合は、足並みをそろえても構いません。

親戚おじ・おばの場合(自分の家族)

親戚おじ・おばの場合の包む金額

  • 20代の場合は10,000円程度
  • 30代ならば10,000円~20,000円
  • 40代ならば10,000円~30,000円

が相場です。

父方のおじおばでも母方のおじ・おばでも、包む金額は変わりません。

ただ、「普段から仲良く付き合っていた」「子どものころからお世話になっていた」ということであれば、多めに包んでもよいでしょう。

義理の家族の場合(夫もしくは妻の家族)

「義理の家族」という言葉を聞いて真っ先に思い浮かぶのは、「配偶者の兄弟姉妹(自分にとっての義兄弟・義姉妹)」「配偶者の両親(自分にとっての義父母)」でしょう。

配偶者の両親が亡くなった場合は、包む金額が非常に大きくなります。

配偶者の両親が亡くなった場合の包む金額

  • 20代でも30,000円~100,000円
  • 30代では50,000円~100,000円
  • 40代では100,000円~

となります。

また、義両親が亡くなった場合、状況によっては「自分自身が喪主(施主)になる」というケースもあります。

特に、「妻の母が亡くなった。妻の父はすでに他界している。また、妻が長女で、下に2人の妹がいるだけ」というようなケースでは、長女の夫が喪主(施主)になるケースが多く見られます。

こういったケースで葬儀費用も自分がすべて負担するという場合は、香典を出さないのが一般的です。

義理の兄弟姉妹が亡くなった場合は、

義理の兄弟姉妹がなくなった場合の包む金額

  • 20代ならば30,000円~50,000円
  • 30代と40代は50,000円

を包むのが一般的です。

注意したいのは、「義理の家族であっても、自分との血縁関係がある実家側の家族であっても、包む金額は変わらない」ということです。

孫の場合

自分が孫の立場で祖父母を見送った場合、

自分が孫の場合の包む金額

  • 20代ならば10,000円
  • 30代ならば10,000円~30,000円
  • 40代ならば30,000円~50,000円

ほど包みます。

なお、未成年の場合は、親が代わりに包むことになります。

しばしば、「孫一同」というかたちで供物などが出されることもあります。これも、名義こそ「孫」ですが、未成年が多い場合は親世代が金銭面の負担を担うのが普通です。

香典袋の選び方と注意点

香典袋を選ぶ際に注意したいのが、「表書き」と「水引」です。

まずは簡単な「水引」から見ていきましょう。

これは香典袋に掛けられている帯紐のことです。不祝儀であるため、「繰り返さないように」という願いを込めて結び切りのものを選びます。

また、香典に掛けられる水引の「色」香ですが、一般的には黒白のものを用います。また、双銀も使われます。

一般的に黄白のものは法要の場などで使われることが多いものですが、地方によっては通夜・葬式の場でも用いられます。ただ、迷ったのならば黒白のものや双銀のものを選んだ方が無難でしょう。

表書きについて見ていきましょう。これは宗教ごとで異なります。

仏教の場合は「御香典」が使われます。香典袋のなかには蓮(はす)の花が印刷されたものがありますが、これを使えるのは仏教だけです。神式では「榊(さかき)」を重要視しますし、キリスト教の場合は「百合(ゆり)の花」が重んじられます。

神式の場合は「御玉串料(おたまぐしりょう)」「御榊料(おさかきりょう)」の表書きのものを選びます。

キリスト教の場合は「お花料」です。カトリックの場合は「御ミサ料」でも構いませんが、分からなければ「お花料」にしましょう。十字架や百合の花の入ったものは、キリスト教の式典でのみ使われます。

このような使い分けは、非常に難しいものです。「相手の宗教を完全に把握していること」が求められるため、なかなか難易度が高いのが現状です。迷ったのであれば、黒白の水引に「御霊前」とされているものを選びましょう。これはどの宗教でも使えます。

香典袋へのお金の入れ方

香典袋には多くの場合、中包みがついています。中包みの表側に「金○万円」と記しておきましょう。なお、「○万円」は、「壱」「弐」などのような旧仮名遣いが望ましいとされています。

袋にお金を入れる際は、人物の顔が印刷されている方を裏側に向けて入れる、というかたちが比較的よくとられています。ただこれに関してはケースバイケースであるため、一概に言い切ることはできません。

かつては、不祝儀袋に入れるお金は「新札ではいけない」とされていました。まるで用意していたように見えるからです。しかし現在は、「くしゃくしゃのお札を入れる方が失礼だ」という考え方も出てきました。

そのため、「きれいめのお札」を入れるとよいでしょう。新札しか用意できない場合は、一度真ん中を折り、折り線をつけるとよいでしょう。

香典袋の上包みは、下側→上側の順番で畳みます。

葬儀場での香典の渡し方

香典は一般的に、葬儀の場の受付の方にお渡しするケースが多いことでしょう。

この場合は、受付で袱紗(ふくさ)を開いて、表書きを相手の側から読みやすいように不祝儀盆においてお渡しします。芳名帳に自分の名前などを記載して終わりです。

基本的には、受付は喪主の職場関係の人などが務めます。遺族が立つことはほとんどありませんから、お悔やみの言葉などを長々と述べる必要はありません

また、現在はその場ですぐに香典返しが渡されることが多いので、これを受け取りましょう。

香典を辞退されてしまったときの対応

葬儀の形が多様化している現在、香典を辞退されるご遺族も増えています。
この場合、香典はご用意しないのが正しいとされています。

その代わりとして供花などを贈るケースもあります。しかしこれも葬儀式場のスペースの都合などがありますから、勝手な判断は慎みたいものです。

供花を贈ってよいかどうか、は基本的には葬儀社に聞きます。案内状が届いた時点で葬儀社に尋ねましょう。葬儀社はご遺族のご意向を踏まえたうえで返答してくれます。

特段の事情がある場合はその限りではありませんが、基本的にはご遺族に直接問い合わせることは控えます。

どちらも断られた場合はそれ以上のことはしないでおきましょう。「何かしたい」という気持ちは尊いものですが、それがご遺族の負担になってしまっては本末転倒です。

まとめ

「香典」は、葬儀と切っても切れない関係にあるものです。

包むべき金額や包み方をしっかり知るとともに、ご遺族の方にとって負担のない渡し方を心がけたいものですね。

一口にお墓・霊園と言っても、豊かな自然を背景にしたり、規模や宗派だけではない様々な特色があります。
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