公営霊園の区画がほしい!募集倍率と申込方法を詳しく調べました

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公営霊園の募集倍率とは?徹底解説

  • 公営霊園は自治体運営で宗派不問、自由な石材店選択が可能で人気。
  • 人気の公営霊園は抽選倍率が高く、80倍に達することもある。
  • 抽選を有利にするには複数申込や継続申込、随時募集区画の検討が有効。
  • 急ぐ場合は民間霊園も選択肢。取得しやすくアクセス良好だが宗派制限やリスクも。

さまざまな霊園の中でも圧倒的な人気を誇るのが公営霊園です。
自治体が経営しているという安心感が、多くの支持を集めているようです。

しかし、人気が高い分取得は難しく、抽選となった区画の倍率は高くなります。

この記事では、どうして公営霊園がここまで人気があるのか。申し込みはどのようにすればいいのか。
そして、厳しい募集倍率の中で少しでも当選に近づく方法など、公営霊園にまつわるさまざまについてみていきます。

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この記事の目次

  1. 公営霊園の募集倍率は高くなる傾向にある
  2. 募集倍率が高くなる公営霊園の共通点
  3. 少しでも抽選を有利にする霊園の選び方
  4. 落選が5年以上・急ぎでお墓を建てたいなら民間霊園も検討
  5. 公営霊園で注意しなければならないこと
  6. まとめ
  7. 監修者コメント

公営霊園の募集倍率は高くなる傾向にある

公営霊園とは、自治体が経営する霊園のことです。自治体が経営しているために営利目的ではありませんし、宗教的な縛りもなく、経営の悪化による墓地がなくなってしまう可能性がないなどの安心感が魅力です。

そのため、どの地域でも公営霊園は人気が高い傾向にあります。複数の申し込みがあった区画は抽選になります。
人気の区画は募集倍率が高騰してしまうため、公営霊園は取得が困難です。

公営霊園の多くは、返還墓地の再使用

人気の高い公営霊園は、簡単に取得できません。

空きがあれば、先着順で好きな墓地を取得できるのですが、公営霊園の場合は、区画がすべて埋まっていて、空きがないのはよくあることです。

空きがないのに公営霊園を希望するというのは、一体どういうことでしょう?

公営霊園を希望している人たちは、不要となって自治体に返還された「返還墓地」を狙っているのです。
毎年一定数の人たちが墓じまいをしますので、自治体側は空いた墓地をきれいに整地化して、再び使用者を募ります。

もちろん、すべての墓地が返還墓地とは限りません。
場所によっては新規造成してできた区画もあることでしょう。
募集のかかっている墓地が新規墓地なのか、返還墓地なのか、事前に管理事務所に確認をしましょう。

公営霊園の希望者が多い理由

公営霊園の希望者が多い理由には次のような事柄が挙げられます。

自治体の経営という安心感

霊園や墓地は、主に4つの種類に分けられます。

  • 公営霊園
  • 民間墓地
  • 寺院墓地
  • 共同墓地

民間墓地は営利性が伴うためにどうしても費用が割高になるだけでなく、最悪倒産の恐れもあります。寺院墓地は原則としてそのお寺の檀家でなければ利用できません。

共同墓地は、その地域の住民(自治会単位)で運営されているために、管理体制にムラがあるように思われます。これらに比べて公営霊園は、自治体が管理経営しているために、霊園内の管理も行き届き、倒産の恐れもありません。

宗教・宗派を問わない

公営霊園は、自治体が行う行政サービスです。

そこでは「公共の福祉」の精神がベースにありますし、とりわけ宗教性においては「信教の自由」が保障されています。
ですから、「この宗教はよい」「この宗派はだめ」と言ったような、宗教や宗派で利用を制限することがありません。

石材店の指定がない

公営霊園では、石材店の指定はありません。自治体が特定の業者に融通を利かせるということはありえないことです。

霊園が指定する特定の手続きをし、霊園の定める条件内でお墓を建てるのであれば、どの地域の、どの石材店でも、工事の出入りは可能です。
一方、民間墓地や寺院霊園は指定石材店が設けられていることが多いです。

基本的な設備・管理がなされている 

公営霊園は、都や市などの地方自治体が経営しています。そのため、最低限必要な設備や管理はなされています。設備面では、駐車場は完備され、水場やゴミ捨て場などもきちんと完備されています。

すべてではありませんが、メインの通りは歩きやすいように舗装されているところが多く、最近の霊園はバリアフリーも意識して造成されています。

管理面では、どの霊園にも管理事務所があり、利用者による納骨や名義変更、施工業者による工事の際には必ず届け出をしなければなりません。
こうした管理の質は寺院墓地や民間墓地よりも徹底されています。

また、年に数回、霊園内の共益部分は行政側による草刈りなどの清掃作業がなされるため、墓参りをしやすい環境が常に保たれています。

申込者が多い区画は使用者を抽選で決める

区画の申込者が1人だと自動的に当選ですが、2人以上の申し込みがあると抽選となります。人気の高い霊園、あるいは霊園の中でも人気の区画は倍率が跳ね上がります。

抽選の方法は自治体によって異なりますが、公平に行うために公開で抽選を行います。

募集は年に一回 一般的な募集スケジュール

通常、返還墓地の使用者の募集は、返還墓地を一定数確保できた段階で行われます。
毎年行う自治体もあれば、そうでない自治体もあります。

また、申込や抽選の時期は自治体によって異なりますが、平成30年度の東京都営霊園の募集スケジュールは次のようになります。

  • 申込書配布:6月25日~7月17日
  • 申込期間:7月2日~7月17日
  • 抽選日:8月28日
  • 使用許可:12月中旬

実績から見る募集倍率の高さ

では、公営霊園の募集倍率は実際にはどのようなものなのでしょうか。

東京都立 青山霊園

東京の一等地にある青山霊園。
平成30年度の「一般埋蔵施設」(一般的な墓地)の倍率は次のようになりました。

  • AO01組(3.10~3.35㎡) 16.5倍
  • AO02組(1.55~1.80㎡) 12.8倍

やはり、都心の一等地という好立地だけでなく、青山霊園ブランドがあるために大変な高倍率になっています。

東京都立 多摩霊園

東京都府中市にある多摩霊園。
日本初の公園墓地として有名です。
平成30年度の「一般埋蔵施設」(一般的な墓地)の倍率は次のようになりました。

  • TA01組(6.05~6.45㎡)3.4倍
  • TA04組(3.05~4.00㎡)1.28倍
  • TA06組(1.80~2.00㎡)2.24倍

多摩霊園の中にも、さまざまな面積の区画がありますが、青山霊園と比べると、同じ都立霊園だというのに低い倍率であることに驚きます。

福岡市立 平尾霊園

福岡市には公営墓地が3つあります。
平尾霊園、三日月山霊園、西部霊園です。

福岡市の霊園は募集倍率が高い傾向にありますが、都心から一番近い平尾霊園は特に高倍率です。
平成24年から28年の平均倍率は、平尾霊園が46.1倍、三日月山霊園が21.2倍、西部霊園が27.7倍です。

平成30年度の募集分では、平尾霊園の5区12列243番区画が、86倍という募集倍率にいたったほどです。

姫路市営 名古山霊苑

姫路市の市街地の名古山霊苑には日本でも有数の仏舎利塔があり、その中にはインドのネルー首相から寄贈された釈迦の遺骨が安置されています。
全国の公営霊園の中でも名高い霊園と言えるでしょう。

姫路市には、市街地の名古山霊苑と、郊外の西霊苑と片山霊園の3つの霊園があります。
名古山霊苑は毎年返還墓地の抽選がありますが、西霊園と片山霊園は随時募集をしています、つまり空きがあるのです。

それだけ、名古山霊苑の人気が高いことを意味しています。
平成30年度の返還墓地の最も募集倍率の高い区画は14倍でした。

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募集倍率が高くなる公営霊園の共通点

公営霊園もさまざまですが、募集倍率が高くなる公営霊園にはどのような共通点があるのでしょうか。町の中心地にある霊園もあれば、山際に造成された霊園もあります。

常に空きがなくて毎年抽選で使用者を募るところもあれば、慢性的に空きがある霊園もあります。
募集倍率がぐんと跳ね上がる公営霊園の共通点をまとめました。

ニーズNo.1!費用の安い霊園

墓地と墓石の合計金額の相場は200万円から300万円とも言われています。
お墓を一基建てるだけで、一般家庭に取っては高額の出費をしなければなりません。
そのため、費用の安い霊園は、特に人気があります。

都市部ほど墓地が不足していて価格が高騰しがちですが、地方部はむしろ墓地余りの状況が加速化していて、民間霊園や寺院墓地よりも安い公営霊園もたくさんあります。

駅チカ・駐車場完備などアクセス性の高さ

駅から近い、あるいは公共交通機関が充実している、駐車場が完備されているなど、アクセスのしやすい霊園は大変人気な傾向にあります。

施設設備の充実

霊園の施設や設備が充実しているところも人気です。
傾斜が少ない、舗装が行き届いている、バリアフリーを意識しているなど、お墓参りのしやすい霊園かどうかは人気の分かれ目です。

また、墓地も一般的な墓地だけでなく、芝生墓地や共同墓の設置など、多様化する供養のニーズに答えられている霊園かどうかも大切な要素です。

新規に開園された霊園

人気の高い公営霊園の中でも、新規に開園された霊園は特に人気が集まる傾向があります。
新しい霊園はきれいなだけでなく、バリアフリーなど、お墓参りのしやすさも配慮されていて、より現代のニーズに近い設計がなされています。

そして何よりも、新規の霊園は返還墓地ではない、という点です。

返還墓地とは、以前に誰かが使用していた墓地のことですが、どんな人でも心情的に誰も使用していない新しい墓地を好むようです。

景色のよいエリア

景色や見晴らしのよいエリアも好まれるポイントです。
お墓参りに来た時に、すがすがしい気持ちになれるかどうかを重視するようです。


少しでも抽選を有利にする霊園の選び方

人気があるため、倍率が高騰し、取得が困難だと言われている公営霊園。少しでも抽選を有利に進めるにはどのような方法があるのでしょうか。

一か所だけでなく複数霊園に申し込みする

もしも公営霊園にこだわると言うのであれば、複数の霊園を申込するという方法があります。公営霊園は、たいていひとつの自治体に最低ひとつの霊園があります。

あなたのお住まいの町にも「◯◯市営霊園」というのがあると思うのですが、ご自身の町の霊園だけでなく、隣町の公営霊園にも申し込みをするということです。ただし、申し込み条件は自治体によって異なります

申し込み資格を市民のみに限定する自治体や、市民外も申し込みできる反面、墓地の使用料を割高に設定している自治体などがあります。
事前に霊園に確認しておくのがよいでしょう。

複数の公営霊園への継続申し込みが当選のコツ

公営霊園の当選のコツは、落選しても落選しても、継続的に申し込み続けることです。
しかも複数の霊園に申し込みのであれば、さらに当選の確率も上がるでしょう。

どれくらいの期間を申し込み続けるのかは人それぞれですが、筆者のお客様では約10年申し込み続けて、ようやく当選された方がいました。

家から歩いて3分の所にある、町の一等地に位置する高い人気を誇る霊園なため、絶対にその霊園がいいのだと、その意志を貫き通されました。
当選が決まった時には大変喜ばれていたものです。

随時募集区画を取得するという妥協も大事

公営霊園のすべてが抽選の対象かというと、決してそうではありません。
あくまでも人気があり、申込者が複数重なる場合に限り、募集倍率が高騰して、抽選になってしまうのです。

霊園によっては空きがあるところもありますし、随時募集区画では、申し込みをして所定の手続きを踏むとすぐに墓地を取得できます。

空きがあるというのは、ただ単に悪い状況が重なって人気がないのではなく、むしろ、その自治体の住民の数よりも墓地の方が多く供給されているために起こる現象です。

人気がある区画(入り口から近い、角地、見晴らしがよいなど)から先に埋まっていくのは仕方がありませんが、公営霊園にこだわるのであれば、ある程度の妥協も必要かもしれません。

落選が5年以上・急ぎでお墓を建てたいなら民間霊園も検討

公営霊園はさまざまな面から人気があるのですが、当選にこだわりすぎて、いつまで経ってもお墓が建てられない、遺骨が自宅にあるという状況は、それはそれで落ち着かない心持ちがするものです。

落選が5年以上続く人や急ぎでお墓を立てたい人は、ある時点であきらめて、民間霊園など、他の場所を検討してもよいかもしれません。

お墓はいつまでに建てるべきなのか

お墓をいつまでに建てるべきなのかという決まりや慣習は、法的にも、宗教的にも、ありません。

しかし、世間一般的には、一周忌、三回忌、どんなに遅くても七回忌までにお墓を建てるという人が多いようです。
とはいえ、遺骨がずっと自宅にあることで、故人の死に区切りを付けられないという側面もあります。

ですから、昔の人は葬儀当日に埋葬地に土葬をしました。いまでも、お墓がある人は四十九日や一周忌で納骨をします。

公営霊園の当選を目指して、ずっと遺骨を自宅に置いている人もいますが、七回忌(死後6年目)くらいを目安に、場合によっては公営霊園を諦めて他の墓地を探してもよいのかもしれません。

公営霊園より取得しやすい価格面・アクセス性で優れている民間墓地とは

公営霊園以外の墓地に、民間墓地があります。公営霊園は、自治体の中でも限られた数しかありませんが、民間墓地はたくさんあるため、区画の空きが多く、取得しやすいという側面があります。

「民間」と聞くと民間業者が経営をしているように聞こえますが、厳密には異なります。

というのも、『墓地、埋葬等に関する法律』では、墓地の経営は、地方自治体、公益法人、宗教法人の3法人にしか認められておらず、営利目的である会社法人の墓地経営は認められていません。

そのため、多くの民間墓地は、あくまでも墓地の経営者を宗教法人(つまり寺院など)にし、営業、販売、管理、施工を石材店などの民間業者に委託するという形をとっています。
中には、公益法人格を取得した団体による経営もあります。

公営霊園と比較した時の民間墓地のメリットとデメリット

公営霊園と比較した時に、民間墓地にはどのようなメリットとデメリットがあるのか、まとめました。

民間墓地のメリット

  • 墓地が取得しやすい
    公営霊園に比べて空きが多く、墓地が取得しやすいのが特徴です。
  • 申し込み制限が少ない
    公営霊園だと、自治体の住民であることや、墓地の取得後数年以内に建墓しなければならないなどの制限がありますが、民間墓地では市民外の人でも受け入れますし、建立制限などもありません。
  • アクセスが優れていることが多い
    公営霊園は市街地よりも郊外に作られていることが多いのですが、民間墓地の場合は、郊外だけでなく、市街地で売り出しをしているところもあります。
  • 場所によっては価格が安いことも
    民間墓地の方が高い、安いと一概には言い切れませんが、公営霊園よりも安い金額設定がなされているところもあるでしょう。

民間墓地のデメリット

  • 宗教宗派によっては受け入れないことも
    もしもその民間墓地が寺院の経営するものであれば、宗教宗派によっては受け付けないこともあるでしょう。
  • 石材店が指定されている
    民間墓地では石材店が指定されていることがほとんどです。複数の石材店との比較検討ができません。
  • 倒産の恐れがある
    開発業者が破綻することで、墓地の経営が行き届かなくなる可能性はゼロではありません。
    実際に、開発・販売業者が倒産し、別の業者が介入するようになった例はあります。

    また、利用者が墓地を引っ越そうとしても、その費用は本人が工面しなければなりません。
    何も手を付けられない状態のまま、通路や緑地の管理もできずに霊園全体が荒れていくのです。
    だからこそ、民間墓地墓地を探すには経営の安定しているところを探すことが重要になってきます。

公営霊園で注意しなければならないこと

人気の高い公営霊園ですが、注意しなければならないこともたくさんあります。

住民だけが申込できる

申し込み資格として、その自治体の住民のみと制限されていることがあります。
公営霊園は、あくまでもその自治体に住む住民向けに作られた霊園だからです。

市民外が利用の場合は永代使用料が割高

自治体によっては市民外の申し込みを受け付けているところもあります。
しかし、使用料金が市民に比べて割高に設定されています。
公営霊園は市民の税金で造成、管理されているため、市民外の利用は割高に設定しています。

二重申込はできない

同じ世帯で同一区画を申し込む。同じ世帯で複数の区画を申し込む。
少しでも当選の確立を上げようとこう考える人が多いのですが、多くの自治体では二重申込は禁止しています。

もしも発覚した場合はあとから使用権が取り消されることもあるので気をつけましょう。

生前墓は建てられない

公営霊園の多くは、納骨予定の遺骨がある人に限り、利用者を募集しています。
この場合、遺骨はないけれどお墓を建てたい人は申し込みができません。つまり生前墓は建てられないのです。

高さや寸法に制限がある

希望のデザインがあったとしても、高さや寸法に制限があります。
その範囲内で建墓をしなければなりません。

まとめ

では最後に、この記事のポイントを箇条書きでまとめます。

この記事のポイント

  • 公営霊園は人気が高く、申し込みが重なった区画は抽選で利用者を決める
  • 公営霊園に人気が集まるには次のような理由がある
    • 自治体の経営という安心感
    • 宗教・宗派を問わない
    • 石材店の指定がない
    • 充実した設備と管理
  • 毎年募集が出る公営霊園の多くは、「返還墓地」の再使用
  • 募集倍率はさまざま。高い所では80倍も
  • 高倍率の霊園の共通点は、安さ、アクセス、設備の充実、新規墓地、見晴らしなどが挙げられる
  • 当選を近づけるために、複数の霊園を申し込むという方法もある
  • お墓は一周忌、三回忌、七回忌を目安に建てる
  • 民間墓地は公営霊園よりも墓地が取得しやすい傾向にある
  • 民間墓地のメリットには次のようなものがある
    • 墓地が取得しやすい
    • 申し込みの制限が少ない
    • アクセスが優れている
    • 価格が安いこともある
  • 民間墓地のデメリットには次のようなものがある
    • 宗教宗派の制限があることもある
    • 石材店が指定されている
    • 倒産の恐れがある
  • 公営霊園で気を付けなければならないことには次のようなものがある
    • 自治体の住民が申込できる
    • 市民外の場合は料金が割高
    • 二重申し込みはできない
    • 生前墓は建てられない
    • 高さや寸法に制限がある

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監修者コメント

監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子

公営墓地は、宗教・宗旨・宗派不問であり、費用も割安に設定しているところが多いため、安定した人気があります。東京では募集時期が近くなると、石材店が公営霊園のセミナーを開催したり、見学会を行ったりする光景がみられます。公営墓地は石材店を自由に選ぶことができるため、「当選した際はぜひ当社へ」という囲い込みもあるでしょう。仮に落選したとしても、見込み客であることに違いはないので、民間霊園へ誘導できる可能性もあることから、積極的なアプローチをしかけてきます。

公営霊園は、基本的な設備や管理は整っていますが、細かい点まで見ていくと自治体や霊園によって異なるので注意が必要です。公営なので管理費もできるだけリーズナブルに抑えているところが多いのですが、例えば管理費が1㎡あたり数百円程度だったら、十分な管理は期待しないほうが良いでしょう。舗装も一部だけで、各墓所の前は整備されていないケースもあります。