マナーはある?身内だけで行う四十九日|服装や香典について解説

【四十九日 身内だけ】アイキャッチ画像

葬式が簡潔化され「身内だけの葬式」を希望する人が増えてきたのと同じように、「その後の弔い」「法事・法要」もまた、簡潔に行いたいと考える人も増えてきました。特に新型コロナウイルス(COVID-19)の流行は、この傾向に拍車をかけるものと思われます。

四十九日は、身内だけで行っても構いません。その場合、ご自宅で執り行うこともできます。

身内だけで行う四十九日のマナー

  • 服装は準喪服が無難
  • 香典は用意する(5,000円〜3万円が目安)
  • 当日の流れは通常の四十九日と同じ
    挨拶・読経・焼香・法話・お墓参り・会食

身内のみでやるからといって、変わったことは特にありません。

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この記事の目次

  1. 四十九日は身内・家族だけの参加で問題ない 
  2. 身内だけの四十九日の場合も流れは通常と同じ
  3. 四十九日の服装は身内だけでも「準喪服」が理想
  4. 身内だけの四十九日に「香典」は必要か
  5. 身内だけの四十九日に「お供え物」は必要か
  6. コロナによる四十九日の新しい形
  7. 身内だけの四十九日に関するよくある質問
  8. まとめ

四十九日は身内・家族だけの参加で問題ない 

「四十九日法要」は、人が亡くなった後日に行う最初の法要です。現在は、繰り上げて火葬した日に初七日法要を行うことが多く、それ以降の7日ごとの法要は営まないケースが増えています。

この四十九日法要は、とても大事なものではありますが、人を大々的に受け入れて盛大に行う必要はありません。

もともと四十九日法要は、葬式とは異なり「だれでも参列できるもの」ではありません。基本的には喪主(喪家)側がお便りを出し、極めて親しく付き合っていた友人や親族を招いて行うものです。そのためごくごく小さな集まりにしても問題ないのです

特に現在は、新型コロナウイルス(COVID-19)のまん延もあり、大人数での会食は控えるべきという考え方が出てきています。これにより、四十九日の小規模化が進むことは間違いないでしょう。

※新型コロナ(COVID-19について)…この記事は、2020年8月初旬に作成しています。

身内だけの四十九日の場合も流れは通常と同じ

法要の進め方から費用の一般例まで解説

身内だけの四十九日法要の場合も、流れは基本的には同じです。まずは参列してほしい人に案内状を出し、出欠の連絡を受け取ります。

当日の流れは以下の通りです。

  1. 開式のあいさつ
    施主が簡単に開式のあいさつを行います。「これより四十九日法要を始めます。ご住職様、お願いいたします」などのようにまとめるのが基本です。

  2. 読経~焼香
    お坊さんの読経が行われ、焼香を行っていきます。

  3. お坊さんによる法話
    お坊さんによる法話が行われます。仏教の死生観や故人の人柄に触れる内容が多いといえます。

  4. 本位牌におうつりいただく
    仏教の場合、四十九日法要までは白木の仮位牌に故人の魂が宿っていると考えるのが一般的です。本位牌におうつりいただきます。

  5. お墓参り
    お墓参りに行きます。この段階で納骨を行う場合は納骨式も一緒に行います。

  6. あいさつ~会食
    食事をとります。

  7. 解散
    簡単なあいさつを行い、解散します。

四十九日の流れについて詳しく知りたい方は「四十九日で何を行う?法要の内容や目的を紹介」記事もご覧ください。

基本的な流れは同じですが、一部身内だけの四十九日では省いたり形式を変える場合があります。

身内だけの場合喪主あいさつは省くこともある

身内だけの四十九日法要の場合も、基本的には一般的な四十九日法要と流れは変わりません。ただ、内容に少し変化がみられる場合もあります。

そのうちの1つが、「あいさつの省略」です。

一般的に四十九日法要のあいさつでは以下のような挨拶を行います。

  • 集まっていただいたことへのお礼(本日はお忙しいなか、ご足労賜りましてまことにありがとうございます)
  • 四十九日法要を無事に行えたことへのお礼(おかげ様をもちまして、つつがなく父〇〇の四十九日法要を執り行うことをできました)
  • 食事の案内(ささやかながら粗宴をご用意させていただきました)
  • 話の内容の案内(父の思い出話などをお聞かせいただければうれしく思います)
  • 締めの言葉(本日は誠にありがとうございました) 

しかし身内だけの四十九日法要の場合、このあいさつを省略したり、非常に簡素化した表現にとどめたりすることも多いと言えます。

ただしお坊さんがいるのであれば、お坊さんには丁寧にあいさつを行うようにしましょう。

食事の形式が変わることもある

身内だけで四十九日法要を行う場合、食事の形式が変わることもあります。

一般的に、ある程度の人数を呼んで行う四十九日法要の場合は、お墓参りが終わった後にどこかのレストランで食事(家庭や地域によっては精進料理)をとることが多いといえます。

しかし身内だけの四十九日法要の場合は、このあたりはかなり自由度が高くなります。

もっとも現在は新型コロナウイルス(COVID-19)の影響もあるため、身内以外の人を呼ぶ式であっても、お弁当などで対応するケースも注目されています。

四十九日の服装は身内だけでも「準喪服」が理想

ハンガーラックに掛かっている数種類の服

四十九日法要のときの服装は、「準喪服」が基本です。

喪主は正喪服もしくは準喪服をまとうのが正式なマナーです。「親族や参列者はどうするのか」という疑問については専門家の間でも見解が分かれますが現在は「全員が準喪服で良いのではないか」とする考え方が主流です。なお身内だけであっても完全な「私服」は避けた方が無難です。

弔事のときの服装は以下のように分けられます。

  • 正喪服……もっとも格式が高い服装で、遺族などの限られた人が着る。
  • 準喪服……もっとも汎用性が高い喪服で、喪主も参列者も着ることができる。
  • 略喪服……もっとも格式が低い格好で、「平服で」と言われた場合はこれとなる。

男性のスタンダードな服装

  • 男性はブラックスーツを着用します。一見すると黒い服であっても、ビジネススーツやリクルートスーツは用いません。
  • シングルでもダブルでも、どちらでも構いません。
  • 靴下とネクタイは黒色とし、光沢のないものを選びます。
  • 靴は、金具のついていないものを選びます。ローファーは避けます。
  • ワイシャツは白い無地のものとし、よくプレスされたものにします。
  • 数珠は手持ちのものを用います。厳密には、宗派によって用いる数珠の形が異なりますが、一般的な四十九日法要でそれが問われることはありません。

女性のスタンダードな服装

  • 黒のアンサンブルやスーツ、ワンピースを選びます。パンツスーツでもOKですが、特段の事情がない限りはスカートタイプを選ぶ人が多いといえます。
  • 夏でも半袖は避け、7分丈程度のものを選ぶのが基本です。
  • レースなどの装飾がついていても構わないとされていますが、華美なものは避けましょう。
  • パンプスとストッキング、鞄は黒色とします。ストッキングは透け感のある素材のものを用い、タイツは基本的には避けます(非常に寒い季節の場合は容認されるケースもあります)。
  • 髪の毛は黒いアクセサリーでまとめます。
  • 化粧はナチュラルなものとします。
  • 数珠は、女性用の透き通ったクリスタルのものなどでも構いません。

子どものスタンダードな服装

子どもの場合は、大人とは少し異なる服装をすることになります。

  • 制服がある学校の場合は制服にします。これが第一の正装であり、どんなシーンでも使えます。
  • 制服がない学校の場合は、地味な色のブレザーにズボンやスカートを合わせます。
  • 靴下は黒・白・紺色、ワンポイントまでならば模様が入っていても構いません。
  • 靴はローファーもしくはスニーカーにします。派手な色は避けます。
  • 学齢期前の子どもの場合は、パステルカラーあるいは地味な色の服にします。

平服や私服での参列がOKな場合もある

四十九日法要の施主~親族の服装は、基本的には準喪服以上の格のものとします。

しかし身内だけの式の場合は、もう少しラフな格好をしても構わない場合があります。

【家族だけの四十九日法要の場合】

「完全に家族だけで行う。また、『四十九日法要』としているが、お坊さんは呼ばずにみんなで手を合わせるだけにする。その後軽く食事に行って終了」などのケースの場合は、略喪服ではなく一般的な「私服」で過ごすことも容認されます。

また、「生きていたときと同じように接したいから」という気持ちがあるのならば、私服でお見送りをするのもよいでしょう。

【「身内だけ」だが親族は来る】

この場合は、やはり準喪服をまとうのが正式なやり方です。ただ、「お坊さんは来ない」ということであり、また親族の間で「あまり仰々しいやり方はしたくない」「みんなで話し合うだけの感覚でいたい」ということであれば、略喪服もしくは私服でお見送りをしても構わないでしょう。

お坊さんが来る場合は準喪服以上が無難

一般的に以下のようなケースでは、服装がくだけたものとなる傾向にあります。

  • 規模が小さい
  • 故人が希望していた
  • 喪主や親族が高齢であり、喪服を着るのがつらい

ただお坊さんを呼ぶ場合は、できるだけ一般的なマナーに沿った方がよいでしょう。お坊さんのなかには気にする人もいるからです(ただし、体調的な面で問題があれば、これが最優先されます)。

服装のマナーは、あくまで「基本的なもの」です。一番大切なのは「丁寧にお見送りする気持ち」だといえます。

身内だけの四十九日に「香典」は必要か

香典袋と黄色の菊

身内だけの四十九日法要でも、基本的には香典(不祝儀)は用意します。

なかには施主側から「香典は不要です」という連絡がある場合もあります。この場合は持参する必要はありませんが、そうではない場合は持参する方が賢明です。


香典の金額相場は5,000円~30,000円

四十九日法要で包むべき香典の金額は、故人との関係(主に血の濃さで判断される)や自分の年齢、会食の有無によって変わってきます。

明確な「相場」を出すことは難しいといえます。ただ一般的には5,000円~30,000円程度が選ばれやすいです。

20代30代40代以降
両親2万円~5万円2万円~5万円2万円~10万円
兄弟姉妹2万円~3万円2万円~5万円2万円~5万円(やや高めにするとよい)
おじやおば1万円~2万円2万円程度2万円~3万円
祖父母1万円~2万円2万円程度2万円~3万円

※上限金額はあくまで「上限」であり、これ以下にとどまることも多い
※表は、あくまで「目安」です。

なお上記は「会食あり」のときの金額です。会食無しの場合は、ここから10,000円程度を引いてください。

また金額は端数が出ないように調整します。110)単位、あるいは2,3,5などのように収まりのよい金額を入れるようにします。「4」と「9」は「死ぬ」「苦しむ」を連想させるので避けます。

香典の包み紙と水引マナー

不祝儀袋

四十九日法要の香典袋は、弔事用の水引をかけます

  • 水引は、黒×黒、あるいは黒白、もしくは双銀です。
  • 水引の形は、結び切りもしくはあわじ結びとします。
  • 香典袋の表書きは「御香典(御香奠、御香料)」「御仏前(御佛前)
  • 名前に関しては自分の姓あるいは姓名を表記。

なお香典袋は袱紗(ふくさ。紫色や寒色系を選ぶ)に包んで持参します。

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身内だけの四十九日に「お供え物」は必要か

仏壇へのお供え物の果物

お供え物とは何か?」ですが、これは原則として、「お菓子や果物などの物品」を指します。主に仏壇に飾るための物です場合によっては、喪家に持っていく物としての性質を持ったり、その場で開けたり、またばらして引き出物として持って帰ったりすることもあります。

ただ、関係性や不祝儀の表書きとして、御供物料」として現金を包む場合もあります。

単純に「お供え」と言ったときには、「物品としてのお供え物(お菓子など)か、それとも現金か」での混乱が生じることになります。ただ一般的には「物品としてのお供え物」を指すことが多いので、ここでは特別に記載しない限りは「物品としてのお供え物」について解説していきます。

「お供え物(物品)」は、香典(不祝儀・現金)を持っていくのであれば原則として必要ありません。ただ、手土産のようなかたちで持っていくことはあります。また「慣習として、弔事があったときは親戚がみんなお供え物(物品)を持っていくようになっている」ということであれば持参してもよいでしょう。渡されて嫌な気持ちになる人はいないからです。

お供え物について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

お供え物の金額相場は3,000円~10,000円程度、品物はキエモノが望ましい

四十九日法要に持っていくお供え物(物品)の相場は、3,000円~10,000円程度です。体感的なものですが、特に3,000円~5,000円程度のものが多いように思われます。

持っていく品物は、「キエモノ」が望ましいとされています。この「キエモノ」とは、「使う、あるいは食べてしまえばなくなるもの」です。ただ仏壇やお墓、故人の前にお供えすることが前提となるものであるため、洗剤などは選びません。

果物やお花、線香や日本酒(故人が好きだったのならば、洋酒でも可。ただし故人が飲まない人であったり、お酒を禁じる宗派や地域であったりする場合は避ける)、また小分けにしたお菓子などでもよいでしょう。

基本的には賞味期限が長いものが喜ばれますが、賞味期限が短くても果物などはOKとされています。なおお供え物は、四十九日法要が終わった後に全員で分け合う場合もあるので、小分けになっているものを選ぶようにしてください。

「殺生」を連想させるものは避けます。たとえば、肉や魚などは原則として持っていきません。

また、ある程度の長い時間(半日~1日)は仏壇などの前に飾られるため、極めて傷みやすいものなどは持っていかないようにします。

それとは別に手土産を持っていくケースもある

四十九日法要の場合、『お供え』というかたちではないが、遺族のために手土産を持っていく「『お供え』とは別に、みんなで食べられる手土産を持っていく」という人もいます。なおこの「手土産」は、地域やサイトによっては上で述べた「お供え物」と一緒なものとして考えられることもあります。

この「手土産」に関しては、「お供え物と同じ物」と考えるのであれば上記のマナーに従います。そうでなければ、高い物でなく、四十九日法要の席ですぐに出せるお菓子などを持参するとよいでしょう。

なお、「身内だけの四十九日法要である」ということで、喪家側と参列者側の関係が非常に近いこともあります。特に、「兄が喪主で、遠くに嫁いだ妹がサポートする」などの場合では、会場に行く前に兄に電話をかけて「必要なものはないか」「飲み物などは足りているか」と確認するのもよいでしょう。特に自宅を四十九日法要の会場とする場合は、このような気遣いをもらうことで、「足りていなかったもの」に気づける場合もあります。

親戚同士の距離感にもよりますが、このようなやりとりは身内だけの四十九日法要であることの大きな特徴だといえるでしょう。

コロナによる四十九日の新しい形

供花が供えられた墓前で合わせている両手

2020年の2月くらいから徐々に危険視され始めた新型コロナウイルス(COVID-19)は、私たちの生活に大きな影響をもたらしました。

2020年8月現在、未だ新型コロナウイルスは猛威をふるい続け、収まる気配がありません。

「新しい生活様式を」と叫ばれるようになった現在、四十九日法要もまた、この苦難の時代に適したかたちに変化することを求められています。

ここからは、新型コロナウイルスによって変化しつつある四十九日法要のかたちを追います。自分が施主となったことを想定して読み進めてください。

会食について

「会食」は、「密閉」「密集」「密接」のいわゆる「3密」のすべてに該当するものです。このなかで「密閉」については換気をすればなんとかなりますが、四十九日法要は多くの人が集まるため「密集」は避けられません。また、会食には会話が付き物ですし、広すぎる距離を開けることもできないため「密接」の状態にもなってしまいます。このため会食は特に危険視されているものです。

新型コロナウイルス下で、四十九日法要の食事を考えるのであれば、以下の2つの方法が選択肢として挙がってきます。

  1. 家族だけの四十九日法要にする
    もともと「身内だけ」としていましたが、親族などは呼ばず、同居家族のみで四十九日法要を行う方法です。これならば、リスクは普段の食事とあまり変わりません。

  2. お弁当を持ちかえってもらう
    このときの「お弁当」とは、「仕出し弁当」ではなくパッケージングされたお弁当です。引き出物のようにこれを配り、持ち帰ってもらいます。交流を持つことは難しくなりますが、費用が安く上がり、また手間も削減できるというメリットはあります。

また、レストランやお弁当の業者の行っている新型コロナウイルス(COVID-19)対策も合わせて調べておきましょう。

リモートでの四十九日法要

現在注目を浴びているのが、「リモートでの四十九日法要」です。

オンラインで会話をすることができるアプリなどを使って、四十九日法要の様子を配信参加するもので、3密を回避しつつも多くの人に「参列」してもらえるのがメリットです。

時間を決めておき、非公開動画を共有するなどして全員で故人を弔うことができます。移動のリスクもなく、感染リスクを極限まで抑えられるのが魅力です。

このやり方をとるのであれば、菩提寺に対応可能かどうかを確かめる必要があります。現在はこの「変わりゆく時代」に対応しようと、多くの寺院が積極的に動いています。状況を説明し、「リモートでの四十九日法要を希望していること」を伝えれば、(対応できるかどうかはともかく)失礼にあたることはないでしょう。

なお、葬儀や結婚式などでもこの「リモート参加」が選択肢に挙がってきています。

コロナ下で一番重要なのは「弔う気持ち」と「生きている人間の安全」

四十九日法要は、非常に特別な意味を持つものです。特に、「大切な人を丁寧に弔いたい」「静かに厳かに送りたいからこそ、参列者の範囲を限定している」「お経は、実際に聞いてこそ意味があるように感じる」という人にとっては、

  • 親族すらも呼べず
  • 会食の場も持たずに、お弁当だけで
  • あるいは、実際に足を運ぶこともなくリモートで参列する

というこのようなかたちは、受け入れがたいものかもしれません。

しかし四十九日法要においてもっとも大切なのは、「弔う気持ち」です。極端な話、一切の宗教的儀式をしなくても心の中で故人としっかり向き合うのであれば、それは非常に尊い弔いの儀式です。故人を大切に思うからこそきちんと四十九日法要をしたい……と考える人も多いかと思われますが、弔う気持ちさえしっかり持っておけば、そこに「間違い」はないのです。

また、何よりも大切なのは「今、生きている人間の安全」です。

旅立った大切な人もまた、家族の安全を一番に願っていることでしょう。生きている人間の安全を考えて、現在の状況に応じたかたちで四十九日法要を行うことは、決して責められる話ではないのです。

身内だけの四十九日に関するよくある質問

身内だけの四十九日法要に関するよくある質問として、以下のようなものがあります。

  • 自宅で四十九日は行えるのか
  • お坊さんを呼ばずに四十九日は行えるのか
  • 四十九日の連絡は、電話・SNS・メールでも問題ないか
  • 身内だけの四十九日法要の場合、お布施の金額は変わるのか

一つずつ答えていきます。

自宅で四十九日は行えるのか

身内だけの四十九日法要の場合でも、自宅で行うことは可能です。むしろ、身内だけの四十九日法要の方が、自宅で行いやすいといえるでしょう。なぜなら身内だけの四十九日法要の場合、一般的な四十九日法要とは異なり、参列する人の数も少なくなるからです。

自宅で行う四十九日法要は、「故人の愛した家で、法要を行える」というメリットがあります。特に、「病院で息を引き取ったが、家に帰りたいと言っていた」という人の場合、四十九日法要を家で行うと喜んでいただけることでしょう。実際にこのような理由で、「自宅で」「家族のみで」四十九日法要を行った、というケースもあります。

ある程度広めの和室があれば、身内だけの四十九日法要をつつがなく執り行うことができます。ただこの場合、「仏壇の前に行き、焼香をする」ということがスペース上難しくなることがあります。この悩みは、「回し焼香(お香と香炉がのった台を用意し、座っている人の前に回していく方法)で解決することができます。

お坊さんを呼ばずに四十九日は行えるのか

お坊さんを呼ばずに四十九日法要を行うことは可能です。ただこの場合、仏教の儀式を挟まないため、正確には「法要・法事」というかたちではなくなります。またこのような「お坊さん抜きの四十九日法要」を行う場合は、必ずお世話になった菩提寺に連絡を入れましょう。特に、お墓が寺院の土地にある場合はきちんと話し合わなければなりません。また、参列者が戸惑うこともありますから、親族を呼ぶ場合は事前に説明をしておきましょう。

お坊さんを呼ばずに行う四十九日法要は、家族や親族が集まって会話したり、故人のために手を合わせたりすることが基本となります。故人の愛した音楽を流したり、故人が生きていたときのように過ごしたりすることができ、非常に自由度が高いのが特徴です。また、お布施を必要としないため費用も安くなります。こぢんまりとしたお見送りを故人が希望していた場合は、このかたちもおすすめです。

ただこのかたちをとるのであれば、「何を目的とし、どのような式にするのか」「だれかが反対したとき、説得できる材料がそろっているのか」などは意識しなければなりません。

四十九日の連絡は電話・SNS・メールでも問題ないか

四十九日法要の案内は、基本的にはハガキあるいは封書で行います。この方が管理がしやすく、だれが出席してだれが欠席するかがわかりやすいからです。

ただ「身内だけの四十九日法要ということで、声をかける相手は少人数にとどまる」という場合は、電話でもあまり問題にはなりません。かつてはメールで連絡することは失礼だとされていましたが、メールでの案内も容認されるようになりました。

さて、近年注目を集めているのが「LINEに代表される、SNSでの連絡」です。

メールでの連絡が一般化しつつある時期においても、「SNSでの連絡」はあまり大きく取り上げられることはありませんでした。

しかし現在、新型コロナウイルス(COVID-19)のまん延を受けて、「LINEでオンライン法事を行う」とする寺院なども出てきました。また専門家のなかにも、「LINEなどで連絡するのも容認されつつある」としている人もいます。

極めて限られた、狭い範囲の人にしか声をかけないのであれば、電話やメール、SNSでの連絡もそれほど問題にはならないでしょう。

ただ、ご年配の方や目上の人の場合、これらを用いて連絡するのは失礼にあたります。「略式での連絡が許される相手かどうか」を考えて判断してください。

身内だけの四十九日法要の場合、お布施の金額は変わるのか

「身内だけの四十九日法要と、一般的な四十九日法要でお布施が変わる」としているところはありません。

これには理由があります。

葬式のときのお坊さんの数は基本的には「葬儀の規模」によって人数が変わります。家族葬の場合は1人ですが、社葬などの場合は5人以上のお坊さんが来ることもあります。そのため、お布施も増えます。

しかし四十九日法要の場合は、「喪家が声を掛けた相手しか呼ばない」という原則があります。そのため、身内だけの四十九日法要でもそうではない四十九日法要でも、葬式よりも参列者は少なくなります。

お坊さんの数も1人であることが基本のため、お布施の額が変わらないのです。

ただ、お布施の金額には地方差があります。宗派によって多少の増減がありますし、お寺との付き合いによっても金額は変わってきます。どうしても不安ならば、葬式のときにお世話になった葬儀会社のスタッフや詳しい親族などに聞くとよいでしょう。

まとめ

  • 四十九日法要は身内だけの参列でも問題はない。
    • そもそも、四十九日法要の参列者は「喪家の人間が声を掛けた人」に限られます。
    • 親族の数を絞っても良いし、同居家族だけで行っても構いません。
  •  身内だけの四十九日法要の特徴
    • 当日の流れは基本的には一般的な四十九日法要と変わりありません。
    • 食事も、一般的な四十九日法要と同じだが簡素化されたり食事の席を持たなかったりすることもあります。
  • 身内だけの四十九日法要の服装
    • 喪主も親族も参列者も準喪服が基本です。
    • 男性はブラックスーツ、女性はブラックのワンビースなどとし、小物は黒とします。
    • 子どもは制服が最適です。
  • 身内だけの四十九日法要の香典
    • 身内だけの四十九日法要でも、辞退されない限りは香典を持っていきます。
    • 金額は5,000円~3万円です。
    • 年齢や関係性、会食の有無で金額が異なります。
  •  身内だけの四十九日法要のお供え物
    • お菓子や果物、線香などを選びます。
    • キエモノで、賞味期限が長いものや小分けのもの、参列者で持ち帰ることのできるものが喜ばれます。

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響もあり、現在は「身内だけの四十九日法要」にも注目が集まっています。

自分が喪家側になったときにとまどわなくてすむように、基本をおさえておきましょう。

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