市営墓地は応募倍率が高い!その理由がわかる特徴を解説

青空の下に広がる墓地

お墓を建てるには墓地が必要です。
国内には公営と民営を合わせるとたくさんの墓地があり、そこから選ぶのは大変です。

筆者がおすすめしたいのは、墓地を民営と公営で分けて考えることです。
その切り口から墓地を探すことで、選択肢をかなり絞ることができ、自分の要望に沿った墓地を見つけやすくなります。

  • 「費用を抑えたいけど、市営と民営はどっちがいいの?」
  • 「市営墓地は応募倍率が高いって言うけど、実際はどうなの?」
  • 「応募資格が厳しそうだけど、私でも応募できるのかな?」

市営墓地に対してこのような不安や疑問をお持ちではないでしょうか。

この記事では、公営のひとつ「市営墓地」について特徴をまとめており、みなさまの悩みや不安を解消できるように概要から申し込みの流れについて掲載しております。

企業や団体が運営する「民営墓地」との比較も入れておりますので、墓地選びの参考にしてください。

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この記事の目次

  1. 市営墓地は市が運営している霊園のこと
  2. 市営墓地にお墓を建てるメリット
  3. 市営墓地にお墓を建てるデメリット
  4. 市営墓地と民営墓地の違いからみた、市営墓地の特徴
  5. 市営墓地を選ぶ前に確認すべきこと
  6. 市営墓地にお墓を建てる流れ
  7. お近くの市営墓地を探してみよう
  8. 市営墓地ではなくても、安心してお墓を建てられるポイント
  9. 市営墓地が人気な理由
  10. まとめ

市営墓地は市が運営している霊園のこと

市営墓地とは、市が運営管理している霊園のことです。

寺院墓地・公営墓地・民営墓地

寺院墓地や民営墓地など、他の墓地に比べても大変人気が高いのが特徴です。行政が管理しているという安心感や、宗教や石材店などに制約がないなどがその理由です。詳しくみていきましょう。

公営墓地とは地方自治体が運営している墓地

公営墓地とは市などの地方自治体が運営している墓地のことで、市営墓地は、公営墓地の内の1つです。

行政による管理であるために、遺骨や墓地の管理、共益部分の清掃などは徹底されています。
よって多くの利用者は安心感を感じるため、とても人気が高くなっています。

市営墓地の平均費用

市営墓地の平均費用は、その市によって大きく異なります。
都市部よりは地方部の方が安くなる傾向にあるために、市営墓地だからいくらくらいとは言い切れません。
ただし、同じ地域の他の墓地との比較は可能です。

たとえば、東京都府中市には都営霊園と、市営霊園(稲城市と府中市が共同運営する公営墓地「稲城・府中メモリアルパーク」で、所在地は稲城市)があります。この地域における、都営、市営、民営の墓地を比較してみるとこうなります。

  • 都営の多摩霊園の1平方メートルあたりの墓地価格 883,000円(多摩霊園一般埋蔵施設の場合)
  • 市営の稲城・府中メモリアルパークの1平方メートルあたりの墓地価格 約900,000円(普通墓地の場合)
  • 民営の武蔵メモリアルコートの1平方メートルあたりの墓地価格 1,400,000円

あくまで一例ですが、民営墓地の方が割高なのがよくわかるかと思います。

応募倍率について

市営霊園は大変人気があるために、新規墓地の貸し付けではなく、返還墓地の再貸し付けであることがほとんどです。
そのため限られた募集区画への申し込みが集中し、抽選することとなります。

応募倍率は墓地によって、あるいは墓地の中の区画によっても異なりますが、一般公開されているものを調べてみました。

霊園名 倍率
札幌市里塚霊園 3.3倍
札幌市平岸霊園 6.8倍
札幌市手稲平和霊園 7.4倍
相模原市峰山霊園 8.2倍
相模原市芝胡が原霊園 1.8倍

※すべて平成28年度分

民営墓地では、抽選が基本的にはありません。というのは、一つの募集に対して複数の応募が殺到しない限り抽選は起こり得ないからです。また、民営墓地の購入は早い者勝ちです。

とはいえ、民営墓地が完売して墓地が不足しているという状況はあまり見られません。
いかに公営墓地が人気であるかが伺いしれます。

市営墓地にお墓を建てるメリット

市営墓地のメリットをまとめました。

メリットを考える男性

  • 市が運営しているので安心
    市が運営管理しているというのが人気の一番の理由かもしれません。

    共益部分の清掃や管理は必ず行われますし、民営墓地であれば倒産、寺院墓地であれば廃寺ということもあり得ますが、市が運営ということであればそのような心配もありません。
  • 費用が比較的安い
    民営墓地に比べて費用が安い傾向にあります。
    市営墓地は営利目的ではなく、あくまでも市民への行政サービスであるためだからです。
  • 宗教/宗派の制約がない
    お墓を建てるにあたり、宗教などの制約が一切ありません。市営墓地は市が運営する市民のための墓地なので、「信教の自由」や「思想信条の自由」が保証されています。
  • 石材店の指定業者がない
    どこの石材店に依頼しても構いません。そのため、複数の石材店と比較検討して相見積もりをとることができます。
    ちなみに、民営墓地や寺院墓地では指定業者が決まっていることが多くあります。

市営墓地が人気なのは、営利目的でないこと、すべての市民に平等であること、この2点を徹底しているからでしょう。

市営墓地にお墓を建てるデメリット

市営墓地のデメリットをまとめました。

デメリットを考える男性

  • 申込み期間が限定されている
    市営墓地の申込は年一回、時期が決まっています。この時期の申込を逃すとまた次の機会まで待たなければなりません。
  • 応募倍率が高い
    市営霊園は大変人気が高く、完売していることが多く、ほとんどは返還墓地の再貸し付けです。応募倍率が高いために、申し込んだけれど墓地を手に入れることができなかった。という人は数多くいます。
  • 応募資格が定められている
    市内に○年以上在住、埋葬すべき遺骨がある、などの応募資格を満たしてないとなりません。
  • 建立期限が決められている
    墓地取得後○年以内にお墓を建てなければならないなどの条件があります。
  • 融通が利かない
    名義変更などの際は、承継人全員の署名や印鑑証明の用意が必要など、手続きをきちんとするために融通が利かない面もあります。

    すべての市民に対して平等を守ろうとするために、融通が利かないという側面もあります。

市営墓地と民営墓地の違いからみた、市営墓地の特徴

市営墓地と民営墓地とでは何が違うのか、それぞれの違いをまとめました。

永代使用料や管理費が安い

市営墓地は民営墓地に比べて比較的費用が安いのが特徴です。また管理費は毎年支払う市もあれば、取得時に一括で支払いを求める市もあります。

応募資格の条件が厳しい

「市内に○年以上在住」「埋葬すべき遺骨がある」「墓地取得後○年以内にお墓を建てなければならない」などの資格や条件などは民営墓地よりも厳しいでしょう。

これは、市営墓地がすべての市民に平等なのに対して、民営墓地の運営が営利目的も一部含まれているからです。

募集期間が短く、応募倍率が高い

募集期間は年に1度。人気があるために必ず抽選になり、良い条件の墓地では倍率も高騰します。

受け入れ宗派の制限がない

市営墓地ではどの宗旨宗派でも受け入れてくれます。無宗教でも大丈夫です。行政が管理運営する以上、「信教の自由」が保障されます。

市営墓地を選ぶ前に確認すべきこと

市営墓地は、むしろ当選することの方が稀かもしれないほどのの高倍率です。

どうしても次の法要までにはお墓を建てなければならない、などの期限がある場合には、並行して落選した時のことも考えておきましょう。他の民営墓地などを調べるのも大切なことかもしれません。

市営墓地にお墓を建てる流れ

ここでは、実際にお墓を建てるまでの流れを説明します。

公営墓地の全体像の写真

市営墓地にお墓を建てる流れは、以下の通りです。

  1. 墓地の公募情報を確認する
  2. 実際に墓地を見学する
  3. 申込書を手に入れ、申し込みをする
  4. 抽選結果を待つ
  5. 資格審査をする
  6. 当選後、永代使用料・管理料の支払いをする
  7. 使用許可証の発行
  8. 墓石を購入し、建てる

1.墓地の公募情報を確認する

まずは墓地の公募情報を確認しましょう。申込の時期は市によって、毎年同じ頃に行われます。情報収集の方法はいくつかあります。

  • 市に問い合わせる
  • 市のホームページをチェックする
  • 市から届く広報をチェックする
  • 石材店に相談する

墓地の応募情報は誰も教えてくれないのでアンテナを張っておきましょう。
石材店に依頼すれば向こうから教えてくれるでしょう。

2.実際に墓地を見学する

申込の前には必ず現地を見学しましょう。お気に入りの場所、あるいは「ここは少し不便だけど倍率が低そうだ」などの判断は現地でなければ分からないでしょう。また、以下のような点を注意して見学しましょう。

  • 駐車場からの距離
  • 墓地の向き
  • 周囲の環境(木や植木や近隣のお墓の状態など)
  • 墓地の面積
  • 永代使用料

3.申込書を手に入れ、申し込む

希望の区画が決まれば速やかに記入して申込をしましょう。申込書は市役所や霊園の管理事務書で入手できます。

4.抽選結果を待つ

抽選の方法は市によって異なりますが、公開抽選の場合は、仕事などで忙しくて現地に行くことができなくても抽選の対象となります。

5.資格審査を受ける

当選の場合は、書類審査に入ります。必要書類を市に提出しなければなりません。
市から連絡が入るのでそれに従いましょう。

6.当選後、永代使用料・管理料の支払いをする

支払いは所定の方法ですみやかに行いましょう。

7.使用許可証の発行

使用許可証が市から送られてきます。大変重要な証書なので大切に保管しましょう。

8.墓石を購入し建てる

市営霊園では石材店の指定はありません。複数社を比較検討し、よりよいお墓をつくりましょう。
なお、建立の際には寸法などの制約があるので、その霊園に長けた業者を利用するのがよいでしょう。

お近くの市営墓地を探してみよう

都道府県を選択していただくと、お近くの市営墓地を探すことができます。

アクセスや費用、口コミなどの情報も載っていますので
市営墓地をお探しの方は、ぜひ一度ご覧になってはいかがでしょうか。

市営墓地ではなくても、安心してお墓を建てられるポイント

墓石がたくさん並んでいる緑豊かな霊園

信頼できる霊園にお墓を建てることは、非常に重要なことですね。

そこでいくつか、市営墓地ではなくても信頼できる霊園を見極めるポイント、方法を紹介します。

見極めるポイント

  • 民営墓地であれば、規模が大きな墓地である
  • 清掃が行き届いている

見極める方法

  • 実際に霊園を訪れ、環境などを確認してみる
  • 霊園の近くに石材店に足を運び、その霊園について話を聞いてみる
  • ネットなどのレビューを参考にする

市営墓地が人気な理由

市営墓地はあくまでも市民のための霊園で、営利目的でないというのが根本的な方針です。
よって、それこそが下に挙げたような市営霊園の特徴となっているのです。

  • 共益部分の清掃をきちんとしてくれる。
  • 区画が一律で通路などもきちんと確保されている。
  • 墓地の費用が他よりも安い(そうでないこともありますが…)。
  • 宗教を問わない。
  • 石材店を問わない。
  • 遺骨は埋葬許可証、墓地は使用許可証できちんと管理する。
  • 市民のための霊園、という根本的な方針。

市営霊園にはいわゆる「役所仕事」的な律儀さがあるのですが、だからこそ利用者は安心できるのです。

もちろん、この「役所仕事」の面倒な面もあります。
たとえば墓地の承継、つまりは名義の書き換えです。
筆者も何度もこのケースに立ち会いました。

墓地の使用者が亡くなると、次の誰かに墓地を承継しなければなりません。
この手続きが大変なのです。

一般的な相続と同じで、承継者全員の同意書が必要となります。
霊園側は「誰々に権利を譲ったぞ」という、親戚全員の同意の証を持っておきたいのです。
あとあとの親族間のトラブルに巻き込まれないように。

しかし、これはある意味当然のことです。
そのため、戸籍や自筆の署名や印鑑証明の提出が求められます。

そのような書類を集める中で、親戚間で考えに食い違いが出てくる、実は故人には腹違いの子供がいただなどの問題が発覚して、手続きがいっこうに進まないというのはよくあることです。

しかしこうしたケースでも、墓地側は一向に融通を利かせてはくれません。

このようなことに巻き込まれるとたしかに面倒です。
しかしその一貫した面倒さこそが、市営墓地の安心感そのものなのです。
つまり、誰に対しても、どのような状況に対しても、平等なのです。

「お寺との付き合いで寺院墓地にお墓を建てる」
「家の近くに自治会の共同墓地があった」

…などの理由であればいいのですが、そうでなければ、民営墓地ではなく市営墓地をおすすめします。

大変な高倍率の中、あなたの当選を願いつつ。

まとめ

いかがでしたか?

一般的な事柄ですが市営霊園についてまとめさせていただきました。

市の管理が安心、比較的安い、宗教や石材店の制約がないというのが人気の理由でしょう。
細かい内容は市によって異なるかと思われますので、直接問い合わせるとよいでしょう。

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そのなかでも「お墓」は、一生に一度あるかないかの買い物ですね。

  • お墓を建てるのにかかる費用・相場が知りたい
  • 自分の希望するお墓を建てられるかどうか知りたい
  • お墓を建てるまでの流れを知りたい

など、数々の不安を抱えている方が多いのではないでしょうか。
お墓の購入に関しては、初めての方が多いため、不安や疑問を持つことは仕方のないことでしょう。
しかし、お墓購入後に後悔することだけは避けたいですよね。
そのためにも複数の霊園・墓地を訪問して実際に話を聞き、しっかりと情報収集することをオススメします。

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