「自宅納骨」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。自宅で遺骨を供養することで、「手元供養」とも似ています。

しかし「自宅納骨」は、お墓や納骨堂などへ納骨するのと同じです。区切りの儀式としてご遺骨を自宅のあるべき場所に納めることで、納骨方法のひとつです。

一方で手元供養は、そういったあるべき場所にご遺骨を納めた後の供養に関する言葉です。日々の供養として手を合わせる場所が、自宅や肌に身につけるものといった手元にあることを指します。

今回のライフエンディングジャーナル第29弾では、自宅納骨を提案するミニ骨壺『ZAYU(ざゆう)』をご紹介します。

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現代スタイルの生活空間にマッチする、スタイリッシュなデザインと伝統技術を活かした自宅納骨用骨壺。

株式会社キリフダが販売するこの『ZAYU(ざゆう)』について、商品の特徴や代表の豊沢様が語る商品に込めた想いまで、魅力をたっぷりお伝えします!

『ZAYU』とは自宅納骨という新しいスタイルをかなえるミニ骨壺

ザユウのユキ青

ZAYU(ざゆう)とは、株式会社キリフダが販売する自宅で遺骨を供養するためのミニ骨壺です。

ZAYUを自宅のリビングなどに安置することで、故人の存在を身近に感じながら生活でき、毎日の手厚い供養が可能になります。

亡くなった人との関係が近ければ近いほど、お墓や納骨堂に納骨したり、故人の希望で散骨したりするときには寂しさを感じるもの。遺骨の一部をZAYUに込めて、そばにおきながら暮らすことで、残された家族の心が癒されます。

ZAYUの特徴

ZAYUは小さな骨壺ですが、見た目からはすぐに「骨壺」とはわかりません。

深い青や緑、銀といった落ち着いた色合いをみせる真鍮(しんちゅう)の容器に、木製のふたがついています。デザインはごくシンプルながら、シックな色味と上質な素材が高級感を醸し出し、洗練されたインテリアにもなじむのが特徴です。工芸品としても美しいフォルムは、日本の伝統技術と最新技術のなせる業。木材と真鍮を組み合わせる、精巧な職人技術が凝縮されています。

高さはおよそ10センチ、直径約5センチ程度で、リビングに祈りのためのコーナーを設えて安置したり、棚の一角に小さな遺影とともに飾ったりするのにちょうどいいサイズです。

また、遺骨を大事に包み込むために、3層構造にしているのも大切なポイントです。一番内側の木製容器に遺骨を入れ、容器を専用のきんちゃく袋に入れてから、外側の真鍮容器に納めます。これにより、万が一の落下の際にも、遺骨がこぼれ出る心配がありません。陶器ではないため、容易に容器が破損することもなく安心です。 

『ZAYU』を活用することで得られる日常のメリット

終活カウンセラー

ミニ骨壺のZAYUを購入し活用をすると、日常生活で次のような良い変化を得ることができます。

  • 大切な人をいつもそばに感じられる
  • 一人ひとりの気持ちを大切にできる
  • お墓参りの負担からの解放
  • 住まいにフィットする供養の空間を確保できる

具体的にはどのようなことでしょうか。それぞれのメリットを具体的にご紹介します。

大切な人をいつもそばに感じられる 

遺骨を自宅で供養できれば、故人をいつも身近に感じながら、日常の中で供養することができます。「おはよう」も、「ただいま」も、「いただきます」も、愛する家族とともに。そばにいる安心感から、家族みんなに安らぎがもたらされます。

一人ひとりの気持ちを大切にできる

暗くて冷たいお墓に遺骨を納めることに、抵抗を感じる人も少なくありません。「故人の希望は散骨だけれど、手を合わせる対象がなくなるのはさみしい」と思う人もいるでしょう。ZAYUを利用すれば、大部分の遺骨を納骨、あるいは散骨したとしても、一部は自宅に残すことができます。

「お墓に入れたい」という親族の希望や「散骨したい」という故人の希望を叶えながらも、遺族は節目を気にせずに、ゆっくりと時間をかけて悲しみを癒せます。

お墓参りの負担からの解放

自宅で遺骨を供養できれば、いつでも手を合わせることができるので、お墓参りの労力を軽減できます。「お墓が遠くてお参りが難しい」「都市部のお墓や納骨堂は価格が高くて手が出ない」といった悩みからも解放されるでしょう。 

住まいにフィットする供養の空間を確保できる 

スタイリッシュなデザインのZAYUは、どんなインテリアにもなじみます。遺骨を自宅で供養したいと感じつつ、供養品を生活に持ち込むことに抵抗のある人であっても、取り入れやすいミニ骨壺です。

従来、自宅で供養をする方法といえば仏壇が主でした。しかし、住宅の狭小化や住まいのデザインの変化によって、自宅に置くのに仏壇はしっくりこないと感じる人も増えてきたのではないでしょうか。飾ってあるだけで「骨壺だ」と分かってしまうようなものや、荘厳なデザインのミニ骨壺もまたしかりです。ZAYUのシンプルなデザインは、家やお部屋のトータルコーディネートの邪魔になりません。

『ZAYU』販売商品一覧

ザユウのマドカ緑 ザユウのマドカ茶 ザユウのマドカシルバー
ザユウのユキ青 ザユウのヨモ黒 ザユウのヨモシルバー

※上記写真は商品の一部です。

ZAYUは、3種類の形でそれぞれ複数のカラーバリエーションがあり、計30種類のラインナップを用意しています。それぞれ形状や色味などによって加工や仕上げ方が違うため、価格が若干変わってきます。

商品名 価格帯(税込)
YUKI(六角形) 134,200円~159,500
MADOKA(丸) 114,400円~139,700
YOMO(四角形) 123,200円~148,500

どれもスタイリッシュなデザインで、現代のインテリアになじみます。

また、商品はミニ骨壺ですべてのご遺骨を保管するわけではありません。よって、ZAYUでは、一部のご遺骨を供養するお手伝いもしています。

ご遺骨引き取りサービスと自然葬

ZAYUでは、海洋散骨や樹木葬を行う専門の事業者と提携して、ミニ骨壺に入りきらない遺骨を引き取るサービスを扱っています。海洋散骨とは海にご遺骨を撒いて供養する方法です。また、樹木葬とは墓石ではなく樹木を墓標とし、木の根元に埋骨する方法です。

ZAYUでは、海洋散骨と樹木葬を自然葬としてプランを展開しています。

プラン名 料金(税別) 料金に含まれるもの

海洋散骨[代理]プラン
(遺族は散骨に立ち会わず、業者が代理で散骨する)

50,000円/1
  • 洗骨・粉骨加工
  • 遺骨郵送料
  • 散骨証明書
  • 水溶紙袋
  • 献花/献酒/献水
  • 写真撮影
  • 記念アルバム
  • 骨壺処分

海洋散骨[合同]プラン
(数家族が合同で散骨に立ち会う)
※乗船人数は1組につき2名まで

145,000円/1
2柱以上は1柱につき25,000

  • 洗骨・粉骨加工
  • 遺骨郵送料
  • 散骨証明書
  • 水溶紙袋
  • 献花/献酒/献水
  • 写真撮影
  • 記念アルバム
  • 骨壺処分

海洋散骨[貸切]プラン
1家族だけの貸切船で散骨する)
※乗船人数は最大8名まで

245,000円/1
2柱以上は1柱につき25,000

  • 洗骨・粉骨加工
  • 遺骨郵送料
  • 散骨証明書
  • 水溶紙袋
  • 献花/献酒/献水
  • 写真撮影
  • 記念アルバム
  • 骨壺処分
樹木葬プラン 詳細はお問合せにて

※遺骨は郵送の他、持ち込みも可。自宅まで預かりに来てもらうこともできる(訪問料金が別途必要)。

海洋散骨の散骨地域は、全国各地を対象としており、希望エリアから近いマリーナから船は出港します。

ご遺骨の預かり方法

ご遺骨の預かりには3つの方法があります。

  1. 持ち込み
  2. 提携事業者が訪問にて引き取り
  3. 郵送
それぞれ持ち込み先や、引き取りにかかる費用などはお問合せの上、ご確認ください。

ここまではZAYUの商品やサービス全般について紹介いたしました。

次の章では、ZAYUを販売する株式会社キリフダの代表・豊沢様に、商品開発に込められた想いなどのインタビューを行いました。

『ZAYU』を販売する株式会社キリフダの代表にインタビュー

ZAYUは、霊園や墓地、冠婚葬祭に関する情報サイトを長く展開してきた株式会社キリフダが運営するサービスであり商品です。株式会社キリフダの代表である豊沢さんに、ZAYUについてインタビューを行いました。

編集部ロゴLife.編集部

「自宅納骨」というスタイル、洗練されたデザインと、ZAYUはまったく新しい供養の形を実現していますね。まずはぜひとも、ZAYUの誕生秘話から教えてください。


豊沢さん
家族のあり方や価値観の大きな変化、それに伴う弔いスタイルの多様化という社会背景のなかで、「本当にほしい供養品があるだろうか」というのがZAYUプロジェクト開始の動機でした。

とくにこの10年は、墓地への需要が大きく変化していくのをまざまざと感じてきました。ふと冷静に市場を見てみると、提供されているサービスが多様化し、選択肢も大きく増えているとはいえ、我々自身が「欲しい」と思える供養品は市場にあまりないことに気づきました。

同時に、弔いスタイルの選択肢が増えた中で「生活者は混乱している」ことにも気づきました。弔いは宗教や伝統的慣習に即して行われがちなものですが、大きな変化を受け止めるだけの思想や考え方、弔いのあり方のビジョンが示されていないのです。 

市場調査や消費者調査も慎重に重ね、葬送の近現代史も研究し、開発メンバー全員で「死に方」と「弔い方」とに向き合い議論を重ねて「私達の提案」である「自宅納骨」の考えを確立していきました。 

ZAYUの理念は2つあります。1つは洗練されたデザインに囲まれて生活している人々の審美眼に適うものを作ること、2つめは弔いの方法の新しいコンセプト「自宅納骨」を伝えていくことで、人々の供養に関する不安や悩みを少しでも解決することです。

編集部ロゴLife.編集部

「死に方」と「弔い方」にとことん向き合われて開発されたのですね。
それでは理念の一つにもなっている、他に類を見ないスタイリッシュなデザインには、どのような思いが込められているのでしょうか。


豊沢さん
私たちが欲しいと思える、おしゃれな骨壺を作りたい。そして、亡くなった方に入っていただくものなので、故郷に包まれるような温かみを実現したいという思いがありました。

そこで「国産の手仕事」にこだわり、日本の工芸や伝統技術を活かそうと決めたのです。

編集部ロゴLife.編集部

制作過程で苦労されたことも多かったのではないでしょうか。また、特にこだわった部分はどこですか?


豊沢さん
「国産のホンモノの手仕事」でありながら、「スタイリッシュ」だったり「おしゃれ」だったりするという落とし所には非常に気を使いました。いかにも純和風なものや民芸風なものにすると、もちろん美しいものは出来上がるかもしれませんが、それは既に私達の出番ではないだろうとは思えます。

製造過程でもっとも手間がかかるのは、全体のサイズ感を合わせるところですね。特性が全く異なる木材と金属の組み合わせというのは、環境による伸縮が違うので、ぴったり合わせるのが難しいのです。別々の職人がそれぞれ手掛けるので、コミュニケーションも綿密にしなければなりません。

編集部ロゴLife.編集部

その苦労やこだわりが、利用される方には高いデザイン性や使い勝手の良さとして受け止められるのでしょう。利用者の年代は、どの層が多いですか?


豊沢さん
おかげさまで、年代は4070代まで、幅広くさまざまなお客様にご購入いただいております。新しい弔いスタイルやデザイン性の高いプロダクトにより抵抗が少ないのは6070代といった喪主世代よりも少し若い世代に多いであろうと考えていましたが、どの世代のお客様にも、とくにデザイン性の高さにおいて非常にお褒めいただいております。

編集部ロゴLife.編集部

理念の1つめであるデザイン性の良さは、きちんと利用者層に伝わっているのですね。
理念の2つめは、「自宅納骨」という新しいスタイルを伝えていくことだとおっしゃいました。自宅納骨という方法が加わって、遺骨の供養方法は今後どのように変化していくとお考えですか?また、そちらに合わせた今後のZAYUの展望がございましたら教えてください。


豊沢さん
日本におけるこの数十年の弔いの変化は、家族のありようが変化したことと経済合理性が求められるようになったことの2つが大きな要因だと考えており、今後しばらくはこの傾向が続くと思います。

ただ多様化したスタイル、増えた選択肢の中で、人々が少々困惑しているのが今現在の状況だと考えます。ZAYUはその点でしっかりと人々の選択をサポートしたり、解決を示したりできる存在でありたいと思っています。

編集部ロゴLife.編集部

たくさんある選択肢の中から、何を選べばよいかを個々人に合わせて提案するのも、大事なお仕事の一つということですね。最後になりますが、自宅納骨を知らない、または検討しようとしている未来のお客様へ、一言メッセージをお願いいたします。


豊沢さん
:弔いの方法というのは、実は地域や時代など社会環境に合わせて常に変化し続けているものです。一方で、太古の昔から人間として何も変わっていないのは、亡くなった人を想う心だと思います。ZAYUは「故人を想う心」という弔いの本質を見つめてできあがりました。少しでも、残された家族のお力になることができればと願っております。

編集部ロゴLife.編集部

ひっそりとした佇まいのZAYUがそばにあることで、故人を慕う心が癒されることと存じます。この度は、お話をお聞かせいただき、ありがとうございました!

『ZAYU』の販売会社概要

企業名 株式会社キリフダ
代表者名 豊沢真輔
所在地 東京都港区東麻布2-26-1 4F
『ZAYU』 公式サイトTOP https://www.zayu.jp/

編集後記

ZAYUを開発したのは、長く冠婚葬祭にまつわるサイトを運営している、いわば業界のプロ。供養の実態を見つめ、考察し、「自分たちが欲しいものを」とこだわりぬいて作られたフォルムには、静謐な中にも説得力があります。中がこぼれにくい三層構造にも、ずっと遺族と相対してきたからこそ生まれる気配りが感じられました。

ライフエンディングジャーナルは、「Life.(ライフドット)」が企画・発信する特別インタビュー企画です。ライフエンディング業界のイマを取り上げ直接取材し、業界全体をライフドットからも盛り上げて行きます。業界に関わるサービスや商品、そして第一線で活躍する人々にフォーカスし、ライフエンディング業界に対する想いやこれからの展望をお届けいたします。