みなさんは先祖のお墓の宗派をご存知でしょうか。寺院離れが進む現在の日本では、自分の先祖を理解している人が減ってきているような気がします。

しかし、自分のルーツを知ることは非常に大切なこと。

今回のライフエンディングジャーナルは、お寺や神社をはじめとする日本文化の普及活動を展開している『神社仏閣オンライン』を紹介します。

共同代表の河村さんのインタビューを通じて、今の時代に必要なものが見えてくるのではないでしょうか。

神社仏閣オンラインとは

神社仏閣オンラインTOP

神社仏閣オンラインはお寺や文化、伝統芸能などの日本文化が現代人にとって身近に感じられるように、一人のお坊さんと一人の経営者が2020年に設立した株式会社です。

日本文化が未来に向けて必要とされるようにYouTubeやイベントを通じて、日本文化の担い手と多くの人のご縁をつなぐ学びの場を提供しています。

神社仏閣オンラインの活動内容

株式会社神社仏閣オンラインは3つの活動をメインにして、多様な活動を展開しています。

忙しい現代生活において心が疲れてしまった人、日本文化について尋ねられても上手に返せない人、また日本の文化を応援したいけれど、何をしたらいいのかわからないという人も、活動に参加することできっと意識が変わるはずです。

大切にしている3つの活動

神社仏閣オンラインでは、活動のなかで以下の3つを中心に活動しています。この他には随時、ご縁をいただいた他企業様とのコラボ事業を実施しています。

神社仏閣オンラインの「心」マーク 神社仏閣オンラインの「われっじ」ロゴ 神社仏閣オンラインの繋マーク
  • 心―cocoro―
  • われっじ
  • 繋―つなぎー

それぞれの特徴を以下ひとつずつ紹介します。

心―cocoro―

「心―cocoro―」は生きる悩みが楽になる、お坊さんによる学びの場です。

仏教の教えを伝えるお坊さんが伝道師となって、今を生きる私たちに悩みの解決の糸口となりうる新たな価値観や視座を与えてくれます。

今後は特に会社での社員向けの研修として昇華させていくとのことで、すでに数社で実施例があるとのことでした。

神職やお坊さんが掲げるテーマにまつわるお話を聞くことで、本質を学び、自分の考え方を見直すことで心にゆとりと活力をもたらすことができるでしょう。

経営者とお坊さんの話など、ユニークな講座はYouTubeでも公開されています。

われっじ

「われっじ」は〝日本人らしさ〟に触れることができる講座です。

例えば、禅の考え方と融合して生まれた日本独自のお茶文化を学ぶことで、日本のおもてなしの心の原点に触れます。

さらに、日本酒×神社仏閣、雅楽×マインドフルネスなど、さまざまな日本文化を新しい視点から学ぶこともあります。

伝統芸能をテーマにしているため、受講することで日本文化を人に説明できるようになれるでしょう。

繋―つなぎー

「繋―つなぎー」は、さまざまな団体に対して、神社仏閣オンラインを通じて寄付ができるサービスです。

最近はクラウドファンディングなどの寄付が注目されていますが、この寄付文化は元々インドの托鉢から始まったと言われています。

「繋―つなぎー」もまた、この托鉢からヒントを得ました。

寄付をすることで、協賛する団体を応援できるだけではなく、社会課題に対する当事者意識が芽生えるというメリットがあります。

それらがまた、自分の生きがいや幸福感、達成感にも繋がるでしょう。

神社仏閣-ONLINE- YouTube 

神社仏閣オンラインのYouTube

神社仏閣オンラインはYouTubeを開設していて、ヨガや家紋など、「仏教×●●」をテーマにした座談会やお坊さんによる講座を配信しています。

お坊さんの神社お寺紹介や、ありがたい話を手軽に聞けるところが魅力です。

ほかにもInstagramやTwitter、FacebookといったSNSを開設していて、そこからも知識を深められます。


多くのコンテンツを発信している株式会社神社仏閣オンライン。ここからは同社の代表者である河村様に行ったインタビューを紹介します。

神社仏閣オンライン 河村英昌さんのプロフィール

神社仏閣オンラインの河村英昌さん

京都府出身。仏教系中高一貫校を経て、京都大学を卒業。浄土宗の寺院にて副住職を務める。種田成昭さんと株式会社神社仏閣オンラインの共同代表。

神社仏閣オンライン代表・河村さんにインタビュー

zoom越しで取材に対応する河村さん

※今回は、Zoomにて取材に応えていただきました!

編集部ロゴLife.編集部

神社仏閣オンラインのコンテンツの充実ぶりに驚きました!創業は2020年と、まだ新しい会社ですが、立ち上げた経緯を教えていただけますか?

河村さん:創業のきっかけは、子ども時代の原体験にありますね。私が子どもの頃はお寺に公園的な機能があり、地域の子どもが集まる場所だったのです。

しかし、その機能も年月が経過するにつれて薄まってしまいました。私は仏教系高校に通っていたのですが、そこでも仏教に関する意識が薄い同級生が多かったと記憶しています。

その経験から、「仏教離れをなんとかしたい!」と、そう思うようになりました。

大学の頃、修行中に仏教の講義を受けたときに、それまで知らなかった仏教が持つ論理性の高さに気づきました。「これはぜひ広めたい!」そう思うようになりました。

また、神社検定を勉強したことから日本人の慣習と神社の教えがつながることに気が付き、「神社の教えも広めたい!日本の仏教は神社のことなくして語れない!」とも思いました。ここから、神社やお寺と社会との橋渡し役になれたらと考えるようになりました。

神社仏閣と人々がつながることによって、1人1人の心にゆとりと活力がもたらされ、人生がより豊かなものになった社会。そんな社会を実現したいと思うようになりました。

編集部ロゴLife.編集部

仏教=論理的という考え方は、私のなかにもありませんでした。仏教文化は確かに薄まっているように感じますが、今の日本の課題と、それを解決するために考えている施策をお聞きしたいです。

河村さん:日本文化を良く知らない人から、「What is Japan?」と聞かれたときに、スラスラ答えられる人が少ないことに危機感を覚えています。

自国の文化を語れるようになることが、自分のアイデンティティの確立にもつながると個人的には考えてます。

また、コロナ禍で孤独を抱える人が増加していると聞きますが、孤独は人の心を傷つけるものです。

傷ついてもすぐに回復できる心を育むために仏教や神道を広めたい!日本文化の知恵を活かした「持続可能で真に豊かな社会」を作っていきたいですね。

「真に豊かな社会」とはどのようなものか、自分でもまだわからないところもあるので、日本文化を学んだみなさんと探ることができたらとてもうれしいですね。

豊かな社会を実現することで、人生にゆとりと活力がもたらされると信じています。

編集部ロゴLife.編集部

今では河村さんに共感して、活動にも積極的に参加してくださる人がたくさんいますよね。実際に、活動へ賛同される方からはどのような声を受け取っているのでしょうか。

河村さん:まずは、「面白い!ぜひ実現してほしい!」と言われます。

社会とお寺神社を結び付けることは、なかなか一朝一夕にはできないことですが、実現したいと同じ夢を抱いておられる方は多いのではと思っております。

今いただいているご縁を大切に、ぜひ夢を叶えていきたいです。

また、「株式会社だからこそ収益を求める経済活動ができるのはいいね」と言われたこともあります。神社仏閣とコラボという形で事業をする株式会社はなかなかないそうです。

同じ夢を見たいと考える人が集まってくれたことで、今後は珍しいコラボを期待できそうです。

編集部ロゴLife.編集部

楽しみですね!コラボ以外に今後予定されている計画や将来の展望がありましたら教えていただけますか?

河村さん:仏教を広めていくためには、お坊さん側から仏教と関わりがない人と接触しにいかなければならないと考えています。

私たちは仏教と一般の方々の橋渡し役としてサポートしていきたいですね。メインでは、会社でのお坊さんによる社内研修を実施したいと考えております。また、同時にエンタメと寺社をつなげる役割も務めていきたいと考えています。

編集部ロゴLife.編集部

今までありそうでなかった取り組みですよね。現在は橋渡し役として、YouTubeやSNSで積極的に情報を発信されていますが、そのなかで心がけていることはありますか?

河村さん話し手と視聴者様を「つなぐ」ことを強く意識しています。

仏教をベースに意見と事実は切り分けて、自分の考えの押しつけにならないよう気を付けているつもりです。

チャンネルにいらしたゲストには、気持ちよく話してもらえるように心がけています。あくまで私自身は黒子役として、伝えにくいところは代弁し、伝えたかったところを拾いきれるようにしたいと考えています。

編集部ロゴLife.編集部

素晴らしい心がけだと思います。近年、寺院離れが問題視されていますが、その点についてはどのような考えをお持ちですか?また、寺院離れを加速させないような活動をされていましたら教えてください。

河村さん:寺院離れはお坊さんにとってはぜひ食い止めないといけないことです。ですが、そのためにも、お寺が社会にできることを探る必要があると考えています。

たとえば、 個々人の心の強化に向けて、オンラインやオフラインでの一般向けセミナーや会社の社員に向けた研修の提供などをしております。また、より深く寺院の良さを体験いただくため、ツアー会社とのオフラインツアーでの協業も進めています。

※企業向け研修に関する内容の詳細は、「心 – cocoro – 研修実施実績」をご確認ください。

編集部ロゴLife.編集部

オンラインだけではなく、オフラインでもユニークな取り組みをしているのですね。最後にライフドットの読者や、インターネットで仏教・法要に関する情報を集める人たちに向けたメッセージをお願いします。

河村さん:神社仏閣オンラインのYouTube・オンラインセミナー等ではいろいろな体験する場を提供していきたいと考えています。

今はセミナーで反応を見ながら、みなさんにおもしろいと思ってもらえるコミュニケーション方法やコンテンツを考えているところです。

ご縁をいただいて、YouTubeを視聴しておもしろいと思った人とは一緒に活動していきたいと考えています。ぜひお気軽にお問い合わせください。

編集部ロゴLife.編集部

今後のコンテンツの拡充に期待が持てますね。貴重なお話をありがとうございます!

神社仏閣オンライン 運営会社概要

神社仏閣オンラインのロゴ

法人名 株式会社神社仏閣オンライン
代表者名 種田成昭/河村英昌
公式サイト https://jinjabukkaku.online/

編集後記

多くの業界がYouTubeを展開していると聞いていましたが、お坊さんも積極的に展開していると聞いて驚きました。コロナ禍で実際に対面するのが難しい今の世の中、YouTubeによるコンテンツは今後ますます発展していきそうだと感じました!また、神社仏閣オンラインを通じて、日本の文化を知り、良さを広める人が増えていくことを楽しみにしています。

ライフエンディングジャーナルは、「Life.(ライフドット)」が企画・発信する特別インタビュー企画です。ライフエンディング業界のイマを取り上げ直接取材し、業界全体をライフドットからも盛り上げて行きます。業界に関わるサービスや商品、そして第一線で活躍する人々にフォーカスし、ライフエンディング業界に対する想いやこれからの展望をお届けいたします。