葬式のマナーを紹介!参列側と遺族側で気をつけたいこと

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香典袋を差し出す両手

訃報の知らせを聞いた時、あなたは葬式に自信をもって参列できますか?
また、身内に不幸があった時、失礼のないように参列者をお迎えすることはできますか?

最近は、葬式が小型化したり、地域の付き合いが減ったりして、葬式を経験する機会が少なくなっています。

この記事ではこのような疑問を解消!

  • 「通夜や葬式に参列することになった時、どう支度して、どう振る舞えばよいか、分からない」
  • 「通夜や葬式に参列するときには何を持っていくの?」

今回は、葬儀の服装や、お香典の包み方、挨拶の仕方や言葉遣いなど、社会人として知っておくべき葬儀のマナーについてお教えしたいと思います。

また、身内に不幸があって参列者を迎えることになった場合の、失礼のない装いや振る舞いについてもご紹介いたします。

葬儀の参列で気をつけたい振る舞いやマナー

棺に花を添える人

葬儀の場では、遺族に失礼のないよう振る舞わなければなりません。そのためには、服装や言葉遣い、焼香の作法など、弔事のマナーを知っておく必要があります。

社会人になれば、通夜や葬式に参列する機会も出てきますので、いざという時に恥をかかないようチェックしておきましょう。

葬儀(通夜・葬式)にふさわしい参列者の装い

急な知らせを受けて駆けつける時、通夜や葬式に参列する時、どんな格好でお伺いすればよいか、弔事の装いのマナーについてご紹介します。

訃報を聞いてすぐに駆けつける場合の装い

親しくお付き合いしていた方など、訃報の知らせを受けてさっそく駆けつけたり、仮通夜に弔問したりする場合は、地味目の平服でかまいません。すぐに喪服を着て伺うと、不幸を予期していたようで失礼にあたるとされます。

しかし昨今では、通夜が開かれるまでに時間がある場合が多いです。よって、喪服を着て参列する人も多く、迷う場合は喪服を着て参列するのをおすすめます。

性別ごとに紹介~葬儀(通夜・葬式)の装い~

参列者の通夜・葬式の装いについて、ご紹介します。

男性の場合

  • 服装…略礼服(黒のフォーマルスーツ・白シャツ・黒無地のネクタイ)
  • 靴…金具のない黒のもの
  • 持ち物…数珠

● 気をつけるべき点

  • 光り物や派手な物は控える。(金の時計、金具のついたベルトはNG)
  • タイピン、カフス、チーフなどのアクセサリーはつけない。

通夜は、従来、平服でよいとされ、喪服を着ていくとかえって準備していたようで失礼といわれることもありました。しかし、最近は、通夜と葬式の違いが少なくなってきているため、通夜でも、略礼服で弔問するのが無難です。

ただし、急な場合や、仕事先から駆けつける場合は、平服でも大丈夫です。黒、紺、グレーなどの無地スーツに、地味目の無地ネクタイであれば失礼はありません。

最近は100円ショップやコンビニでも黒ネクタイを購入できますので利用するとよいでしょう。

女性の場合

  • 服装…黒のフォーマルウェア(アンサンブル、スーツ、ワンピースなど)
  • ストッキング…黒
  • 靴…黒いパンプス(ヒールが低く、飾りのないもの)
  • 持ち物…数珠、黒のフォーマルバッグ
  • アクセサリー…不要(つける場合は、真珠の1連のネックレス程度)
  • 髪型…清潔に整える。ロングヘアは耳より下でまとめる。
  • メイク…ナチュラルメイク(ノーメイクはNG)

● 気をつけるべき点

  • 肌の露出を控える。(スカートは膝丈以上、半袖は五分丈以上)
  • 髪色を染めている場合、お団子ヘアにまとめるか、黒く染め直す。
  • ネイルは基本NG。オフするか、黒い手袋を着用するなどして隠す。

通夜に弔問する際も、葬式と同様、黒のフォーマルウェアを着用するのが無難です。

ただし、急な場合や仕事先から駆けつける場合は、平服でも問題ありません。黒、紺、グレーなどの地味目のスーツやワンピースに、黒か肌色のストッキング、飾りのない黒の靴を合わせるとよいでしょう。

通夜・葬式で気をつけたい言葉遣い・挨拶の仕方

お悔やみの言葉にはマナーがあります。遺族と対面した時にどう挨拶したらよいのか、どんな言葉を避けるべきなのか、お教えします。

遺族への挨拶の仕方

開式前や焼香後に、遺族に挨拶できる機会がありますが、遺族の負担を考えて手短にするのがマナーです。「この度はご愁傷様(しゅうしょうさま)でした。」「お手伝いできることがあったらおっしゃってください。」などと挨拶します。声のトーンは抑えて控えめに挨拶しましょう。

通夜振る舞いの席など、遺族とゆっくり話す機会があれば、故人の思い出話などを話すとよいでしょう。故人の死因や病名などを聞くのはNGですので、注意しましょう。

避けたいタブー言葉

不幸の際には、使用を控えるべき言葉があります。

例えば「重ね重ね」「ますます」といった重ね言葉は、不幸が重なることを連想させるため使わないのがマナーです。また「死ぬ」「死亡」「急死」など、死に対する直接的な言葉も避け、「ご不幸」「突然のことで」などと言い換えましょう。

香典の用意の仕方

香典はいくら包めばよいか、どのように包めばよいかなど、香典の疑問についてお答えします。

香典の相場

本来、香典に決まった金額はなく、故人との関係や自身の年齢、役職に見合った額を包みます。一般的な香典の相場は以下の通りです。

金額 関係
近隣 3,000~5,000円
同僚、友人 3,000~10,000円
勤務先の部下 10,000~30,000円
親族 10,000~50,000円


従来、偶数がつく金額は避けた方がよいとわれていますが、札の数を奇数にすれば問題ありません。例えば20,000円を包む場合、10,000円札1枚と5,000円札2枚で包めばよいのです。

香典の包み方

香典を包む際は不祝儀袋を使用します。水引は「黒白」か「双銀」のものが一般的です。ただし、京都(※関西地域の一部も含む。)では「黄白」を用いるのが習わしです。地域によって異なる場合もありますので、注意が必要です!

お金は中袋にいれてから、外袋で包むのが丁寧です。中袋の表面中央に金額を旧字体の漢数字で書き、裏面には住所や氏名を書きます。お金の向きはそろえて、人物が裏に向くように入れます。

新札は、準備していたという印象を与えるために避けるのが一般的ですが、一度折り目をつけてしまえば問題ありません。逆に、汚れたお札は失礼ですので注意しましょう。

お金をいれた外袋は、折り返し部分の上側が下側にかぶさるようにして水引に納めます。また、持参する際は、弔事用のふくさに包むと丁寧です。

香典の表書き

香典の宗派によって異なる表書きと、弔事ならではの書き方についてご紹介します。

宗旨宗派による表書きの書き方

香典袋の表書きは宗旨宗派によって異なります。

仏式の場合

一般的に「御霊前」と書きますが、浄土真宗では、亡くなるとすぐに往生して仏になるという教えから「御仏前」を用います。宗派が分からず迷った場合は「御香典」や「御香料」と書くのが無難です。

キリスト教の場合

主に「献花料」や「御花料」が用いられます。不祝儀袋は、十字の印刷されたものか通常の不祝儀袋でかまいません。蓮の花が印刷されたものは仏式用ですので避けましょう。

神式の場合

霊前に玉串(榊)を供えることから「御玉串料」や「御榊料」と書きます。「御霊前」でも失礼にはあたりませんが、蓮の花が印刷された仏式の不祝儀袋は避けましょう。

宗旨宗派が分からない場合

黒白の水引に「御香典」と書くのが無難です。

表書きの書き方、薄墨がマナー!?

香典の表書きは、薄墨の筆文字で書くのが正式です。薄墨は“涙で文字がにじんだ”様子で、悲しみの気持ちを表現しています。文房具店などで薄墨の筆ペンを購入できますので、社会人として一本持っておいてもよいでしょう。

ただし、表書きと中袋は同じ濃さ、書体で書くのがマナーですので、表書きを薄墨で書いたら中袋も薄墨で書くよう気をつけましょう。しかし、黒の筆ペンやマジックが失礼に当たるわけではありません。

すでに印字されてるものを用いてもかまいません。印字されているものを使用する場合は、裏面の住所を記入するときも同じ濃さのペンにしましょう。

そして、なによりも丁寧でわかりやすい文字を心がけることが大切です。

参列者向け:受付から退席まで葬儀会場での振る舞い方

不慣れな葬儀の場ではぎこちなくなりがちです。前もって式典の流れを知り、スマートな振る舞いができるよう心がけましょう。

受付

受付の方に「この度はご愁傷様(しゅうしょうさま)です。」と挨拶し、ふくさから香典を取り出して渡します。従来は、香典は葬儀に出すものでしたが、最近は通夜に弔問する人の方が多いので、通夜に出しても問題ありません。

芳名帳などに名前、住所を記入したら、係員の案内のもと着席し静かに開式を待ちます。開式まで時間があり、遺族が立って挨拶している場合は、手短に挨拶しましょう。

開式~焼香

開式前には、スマホや携帯電話の電源を切りましょう。僧侶の読経が始まった後、係員の案内に従って焼香に進みます。

通夜振る舞い

関東では、通夜の後、弔問客に簡単な食事やお酒を振る舞う習慣があります。食事を頂くことは故人への供養にもなりますので、時間があれば参加し、故人の思い出話などをして偲ぶ場としましょう。また、遺族は疲れていますので、あまり長居はせずに失礼します。

葬式の際は最後のお見送りまで

葬式の際は、喪主挨拶もありますので、焼香後も自席に戻り、閉式後、霊柩車で出棺するまでお付き合いするのがマナーです。

遺族として気をつけたい振る舞いやマナー

遺族は、参列者をお迎えするホストの役割も担っています。参列してくださる方は、故人が生前にお世話になった方や、これからも変わらぬお付き合いをしていく方です。

悲しみや疲労の中にあっても、失礼がないように、または、故人に恥ずかしくないように振る舞いましょう。

葬儀にふさわしい遺族の装い

臨終から葬儀まで、遺族にはその時々にふさわしい服装があります。

通夜までは何かと慌ただしいため、普段着でかまいません。通夜に先立って仮通夜を行う場合も、地味目の普段着で行うのが通例です。
それでは、遺族の通夜・葬式の装いについてご紹介します。

男性の場合

  • 服装…略礼服(黒のフォーマルスーツ・白シャツ・黒無地のネクタイ)
  • 靴…金具のない黒のもの(ストレートチップかプレーントゥ)
  • 持ち物…数珠

● 気をつけるべき点

  • 光り物や派手な物は控える。(金の時計、金具のついたベルトなど)
  • タイピン、カフス、チーフなどのアクセサリーはつけない。

通夜・葬儀とも略礼服が一般的です。ただし、大規模な葬儀で喪主をつとめる場合は、葬儀の際にモーニングで正装します。モーニングを着用する場合、靴は内羽根のストレートチップを合わせます。

女性の場合

  • 服装…黒のフォーマルウェア(アンサンブル、スーツ、ワンピースなど)
  • ストッキング…黒
  • 靴…黒いパンプス(ヒールが低く、飾りのないもの)
  • 持ち物…数珠、黒のフォーマルバッグ
  • アクセサリー…不要(つける場合は、真珠の1連のネックレス程度)
  • 髪型…清潔に整える。ロングヘアは耳より下でまとめる。
  • メイク…ナチュラルメイク(ノーメイクはNG)

● 気をつけるべき点

  • 肌の露出を控える。(スカートは膝丈以上、半袖は五分丈以上)
  • 髪色を染めている場合、お団子ヘアにまとめるか、黒く染め直す。
  • ネイルはオフします。

通夜・葬儀とも黒のフォーマルウェアが一般的です。ただし、喪主を務める場合は、紋付の和装をすることも少なくありません。大体の葬儀社で、着物のレンタルや着付けの依頼をすることができます。

参列の方へのご挨拶

参列者からお悔やみの言葉を受けた時は「お忙しい中ありがとうございます。」と駆けつけてくれたことに御礼をいいましょう。また「故人も喜んでいると思います。」と添えると丁寧です。香典や供物を受け取った場合は「ご丁寧に恐れ入ります。」と挨拶します。

葬儀会場での振る舞い方

不慣れなことばかりですが、お葬式の流れやマナーを知り、参列者やお手伝いの方、僧侶に失礼のない振る舞いを心がけましょう。

開式までの過ごし方

開式1時間ほど前には受付を手伝ってくれる方に挨拶しましょう。僧侶が到着すれば控室に挨拶に伺います。最近は、葬儀の開式前にお布施を渡すのが通例となっています。

お布施はふくさから出すか切手盆にのせるかして渡すと丁寧です。また「本日はお勤めよろしくお願いします。」などと一声添えるとよいでしょう。

遺族は、何かと慌ただしいので、参列者を出迎える必要はありませんが、開式15分ほど前には余裕をもって着席しましょう。

開式~焼香

僧侶の読経が始まった後、係員の案内で焼香に進みます。焼香は喪主、遺族、親戚の順に進みます。参列者が焼香する際に遺族に対して一礼しますので、遺族も目礼して応えます。僧侶の退席した後に、遺族を代表して喪主が挨拶を述べます。

通夜振る舞い

通夜の後、親族やお手伝いしてくださった方、僧侶へ、簡単な食事やお酒を振る舞うのがマナーです。関東では、弔問客にも通夜振る舞いをするのが一般的です。

通夜振る舞いは、お越しいただいた方へのささやかなおもてなしです。喪主は会食の始まりに挨拶をし、遺族らも無理のない範囲で挨拶に回りましょう。その際は「お忙しい中恐れ入ります。」などと弔問いただいたことへの御礼を述べましょう。

精進落とし

葬儀ならびに火葬、拾骨を終えると、親族を中心に食事の席を設けます。喪主は、会食の始まりに挨拶を述べます。

仏式葬儀のマナー

8割以上のお葬式は、仏式です。仏式葬儀に欠かせない数珠と焼香の作法についても、押さえておきましょう。

数珠のマナー

仏式のお葬式に、数珠は必須です。どんなものを選べば良いか、使い方はどうするのか確認しましょう。

数珠の選び方

数珠は玉が108個ある二重のものが正式ですが、一般的に一連の略式数珠を用います。略式数珠であれば、宗派の違いなく使用できます。数珠の素材や色に決まりはありませんが、男性用と女性用があります。

男性用は菩提樹や天然石を用いた大きめの玉、女性用は水晶などの天然石を用いた小ぶりの玉となっています。

数珠の使い方

数珠は房が下にくるように左手にもちます。焼香の際にも左手にかけ右手で焼香します。合掌する際は、左手に通したまま右手を合わせるか、合わせた両手にかけて合掌します。

焼香のマナー

焼香の手順や回数についてご紹介します。宗派により違いがありますので気をつけましょう。

焼香の手順

  1. 参列者は遺族に、遺族は参列者に一礼してから、焼香台の前に出ます。
  2. 本尊または遺影に向かって一礼します。
  3. 抹香を親指、人差し指、中指の3本の指でつまんで香炉にくべ、合掌します。
  4. 本尊または遺影に向かって一礼、遺族または参列者に一礼します。

宗派による焼香の作法・回数

焼香の作法や回数は宗派によって異なります。

宗派 回数
天台宗 1~3回(特に定めはない)
真言宗 3回(※はじめの1回のみ押しいただく)
浄土宗 1~3回(特に定めはない)
臨済宗 1回
曹洞宗 2回
日蓮宗 1回または3回
浄土真宗本願寺派 1回(※押しいただかない)
真宗大谷派 2回(※押しいただかない) 

参列している葬儀が、どの宗派に則って行われているか判断ができない場合がありますよね。

その場合は僧侶や前に焼香をした人の様子を見て、同じ回数・動作を行うことをおすすめします。


社会人としてスマートな振る舞いを

お葬式はマナーや作法が難しいと思われるかもしれませんが、それらの多くは、遺族への配慮や参列者へのもてなしの心、故人への哀悼の思いに由来するものです。

ある程度の年齢になれば、経験したことがないから分からないではなく、弔事の作法を知り、社会人として恥ずかしくないスマートな振る舞いができるよう心がけましょう。

一口にお墓・霊園と言っても、豊かな自然を背景にしたり、規模や宗派だけではない様々な特色があります。
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