先読み!この記事の要点

  • 永代供養とは、お墓や遺骨の管理を継承者に代わり、霊園・寺院がしてくれること
  • 永代供養のメリットは、後継ぎが不要で管理の負担が少なくなる
  • 永代供養のデメリットは、個別で供養できる期間が限られている

この記事では、永代供養の意味や永代供養墓の種類、メリットデメリットについて解説します。

よく似た言葉に「永代使用」がありますが、全く違う意味です。間違えて使用してしまうと様々な誤解が生まれてしまうため、注意が必要しましょう。

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実際に継承者がいらないお墓(永代供養がついたお墓)を調べてみたい方は、希望のエリアから検索できます。

永代供養とは

永代供養とは、様々な事情でお墓参りができない人に代わり、寺院や霊園が遺骨を供養してくれる仕組みのことです。遺骨は霊園やお寺が続く限り供養されます。

遺骨の供養方法は個別・合祀の2種類があります。

  • 個別:1人1人個別の骨壺で供養
  • 合祀・合葬:骨壺から取り出し他の人の遺骨と一緒にまとめて供養

供養供養・安置してくれる期間は、一定の期限が設けられており17回忌や33回忌のタイミングで、合葬・合祀されます。

また、樹木葬は「費用をかけずにちゃんと供養したい」「お墓を継ぐ人がいない」「子供に迷惑をかけたくない」などの理由から人気を集めています。

近年メディアでも取り上げられる回数が増えたため、お墓の1つのスタンダードになっています。


永代供養について概要をお伝えしたところで、次の章では「永代供養のメリットデメリット」について紹介します。

永代供養のメリット

  • メリット①:お墓の維持・管理の負担が軽くなる
  • メリット②:費用が一般的なお墓より安い
  • メリット③:宗旨や宗派が問われない

メリット①:お墓の維持・管理の負担が軽くなる

「お墓参りに行って供養するのが難しい」
「承継者がいないため、将来供養してくれる人がいなくなるかも」

上記のような不安を抱えている人にとって、将来的に寺院や霊園が代わって供養してくれることは、大きなメリットとなるでしょう。

管理ができないお墓を持って「無縁仏(供養してくれる人がいないお墓)」にしてしまうのは、身体的にも精神的にも負担となります。

メリット②:一般的なお墓よりも費用の負担が軽い

一般的なお墓よりも費用が安くなることもメリットの一つです。

お墓を建てるとなると100万円~350万円ほどのお金が必要となります。

反面、永代供養のお墓であれば5万円~70万円/1体ほどで納骨が可能です。種類によっても金額は異なりますが、金銭的な負担も軽くなるケースが多いでしょう。※費用については章の後半で解説しています。

メリット③:宗派や宗旨が問われない

永代供養墓は宗派や宗旨が問われないため、誰でも利用することができます。

お墓探しをしていて、宗旨・宗派を気にせず探せる点でもメリットと言えますが、例えば、観光で訪れる人が多いような有名なお寺。

これらの寺院に納骨する場合、墓石を用いたお墓であれば、そのお寺の宗派などを問われるケースが一般的です。ただし永代供養墓であれば、誰でも納骨できるところがあります。

有名なお寺で眠ってみたい、でも宗派を問われると厳しい…という人とって、永代供養という選択は合っているかもしれません。

永代供養のデメリット

  • デメリット①:個別安置される期間が決まっている
  • デメリット②:合祀すると遺骨を取り出せなくなる

デメリット①:個別に安置される期間が決まっている

永代供養は、一般的に33回忌など一定の期間しか供養されません。

申し込んだ世代にとっては問題ないと思っても、次世代が「ずっと供養していきたい」という考え方があるとトラブルに発展しやすいです。

家族や親族とも今後お墓や供養をどうしていくかきちんと相談したうえで検討しましょう。

デメリット②:合祀すると遺骨を取り出せなくなる(改葬ができなくなる)

合葬・合祀(他の人と一緒に埋葬)をすると、その後遺骨を取り出すことは難しくなります。

そのため、合祀後に改葬したい(遺骨を他の場所に移したい)となったとしても、実現することはできません。

永代供養のお墓を購入すると、最初の一定期間は個別に安置され、期限を過ぎると合祀されることが多いです。個別安置されている期間であれば遺骨は取り出せまずが、合祀されると後戻りができないので、注意してください。


メリット・デメリットをお伝えしたところで、次の章では「墓じまいや改葬」と永代供養についてを見ていきましょう。

墓じまい・改葬をして「永代供養」する場合

風呂敷に包まれるお墓

永代供養がついたお墓について知りたい方の中には、今あるお墓を処分して、永代供養がついたお墓に移したい、という方もいらっしゃるでしょう。

墓じまいをして新しく永代供養墓に移す場合は、新しい永代供養墓を決めるのに加えて、墓じまいもしなければいけません。

墓じまいから永代供養に移す詳しい手順については、「墓じまいの具体的な流れ5ステップ」をご覧ください。

永代供養がついたお墓の「種類」と「費用相場」

永代供養がついたお墓の種類は大きく2つに分けられます。

①合祀・合葬タイプ
5万円~30万円/1体
②個別納骨タイプ
20万円~70万円/1体
シンボル共有・骨壺なしの樹木葬 1家族1シンボルのタイプの樹木葬

①合葬タイプ

シンボル共有・骨壺なしの樹木葬

合葬(合祀)タイプは、最初から遺骨を他の人と一緒の空間で埋葬する形式です。遺骨を個別に(家族単位で)安置する期間はありません。

合葬型の永代供養墓の特徴は、お墓のなかで最も価格が安いことです。1人当たり5万円~30万円程度で納骨することができます。

また、個別にお墓の管理が必要ないため人気を集めています。

注意点は、一度合葬すると2度と遺骨を取りせなくなるため、お墓に関わる人が納得したうえで供養しましょう。

合祀型の永代供養墓はこんなにおすすめ

  • お墓にかける費用・管理の負担を最小限に抑えたい
  • 供養方法にあまりこだわりが少ない
  • 先祖代々のお墓を墓じまいした後の納骨先を探している

②個別納骨タイプ

1家族1シンボルのタイプの樹木葬

個別納骨タイプの費用相場は20万円~70万円/1人です。

個別納骨タイプとは、従来のお墓と同じように、個別(家族単位)で埋葬が可能なお墓のことをさします。

ただし、個別安置をされる期間は17回忌や33回忌など定まっており、その期間を過ぎると合葬(合祀)されます。

個別に安置するスペースが設けられるため、合祀墓よりは費用が高くなります。

個別型の永代供養墓はこんな人におすすめ

  • お墓を継承する予定はないが、最初は家族のお墓として個別で供養したい
  • 初めから見ず知らずの人と一緒に納骨されるのに抵抗がある

永代供養がついたお墓の料金について、さらに詳しく知りたい方は「永代供養の費用は安い?実例をもとにした相場・費用を抑える方法を解説」の記事をご覧ください。

その他の「個別納骨」付き永代供養墓

その他にも以下のような永代供養墓があります。

  • 永代供養付き一般墓
  • 樹木葬
  • 納骨堂

それでは1つずつ解説していきます。

永代供養付き一般墓(相場:100万~350万円)

洋型墓石で費用を最小限に抑えた例

一般的なお墓。一定期間後、永代供養をしてもらえる。

メリット
一般墓のため関係者から理解が得られやすい
お墓を継ぐ人がいなくなると霊園や寺院に任せられる
一定期間は一般墓として供養できる
デメリット
費用が高い
合葬にかかる費用に加えて墓石の費用がかかる

樹木葬(相場:40万~100万円)

樹木葬

樹木のもとに遺骨を収蔵するお墓。墓標(お墓の目印)が樹木です。

メリット
自然に還ることができる
墓石のお墓より費用が安い
永代供養のため後継者が必要ない
一定期間は個別の石がある場合が多い
デメリット
合祀墓と比べ費用が高い
継承できないことが多い

樹木葬のスタイル(桜の下に納骨なのか、西洋ガーデニング霊園なのか)などについては、霊園ごとに異なります。興味がある人は「樹木葬のトラブルはある?メリット・デメリットや種類を紹介」をご覧ください。

納骨堂(相場:20万~150万円)

ロッカー式の納骨堂

納骨堂とは建物のなかで遺骨を保管してくれる場所のこと。

メリット
室内の施設が多くお墓参りがしやすい
永代供養のため後継者が必要ない ※一部継承するものあり
アクセス良好な場所に多い
一定期間は個別のスペースが設けられる
デメリット
合祀墓・樹木葬と比べ費用が高いことが多い
継承できないことが多い

納骨堂にもスタイルがさまざまあり、「ロッカー型」「仏壇型」「自動搬送型(参拝スペースに自動で遺骨が運ばれてくるもの)」などが存在します。詳しく知りたい人は「納骨堂の費用・種類・特徴を比較!お墓との違いや注意すべき点とは?」をご覧ください。

以上、永代供養のお墓の種類を紹介しました。ひとくちに「永代供養」といっても、様々なスタイルがあることをご理解いただけたのではないでしょうか。

「永代供養がついたお墓」を探す

実際に永代供養がついたお墓を調べてみたい方は、希望のエリアから検索できます。


次の章では、永代供養のメリットやデメリットを解説します。

「どうやって選んでいったらいいのかわからない…」という人は参考にしてください。

永代供養のお墓を選ぶポイント・選び方

永代供養がついたお墓を探すときは、以下のようなポイントを抑えながら候補を絞っていくとよいでしょう。

    1. 遺骨を個別に安置する期間が必要かを決める
    2. 【個別の場合】個別安置する期間の長さを決める
    3. 【個別の場合】個別安置する遺骨の人数を決める
    4. 永代供養のお墓の形式・スタイルを決める
    5. 実際に希望エリアから霊園を探す

まず個別に遺骨を安置する期間が必要かどうかを判断する

まず決めるべきは、「遺骨をすぐに合祀して良いか?」それとも「個別で安置する期間がほしいか?」です。

先祖代々のお墓を墓じまいして、その遺骨の埋葬先に悩んでいる方は、いきなり合葬を選択してもよいかもしれません。

しかし、自分の親の遺骨をどうしようか悩んでいる、でも子供はいないからお墓を建てることはできない、といった方は、ご自身が生きている間は個別で安置できる方を選んだほうがよいでしょう。

【個別の場合】個別安置する期間の長さを決める

個別タイプを選択した場合、個別に埋葬してもらう期間の長さを考えましょう。

霊園によっては、1年・3年・5年といった短い期間を選択することもできます。一般的には17回忌、33回忌のタイミングを目安にする霊園が多いです。

期間の長さによって金額が変わってきますから、家族と話し合って決めるとよいでしょう。

【個別の場合】個別安置する人数を決める

個別で供養する遺骨・骨壺の数も決めておく必要があります。

永代供養がついたお墓のプランは、1人用、2人用(夫婦用)、3人~4人(家族用)といった形で、人数に制限がある場合がほとんどです。

同じお墓に入る人数を決めた上で、お墓を探し始めるとスムーズでしょう。

永代供養のお墓の形式・スタイルを決める

続いて、どんなスタイル・雰囲気のお墓が合っているか?を判断しましょう。

個別で遺骨を安置する期間が無くて良い方は、自動的に「合葬墓・合祀墓」を選ぶことになるでしょう。

一時的に個別で遺骨を安置したい場合は、「樹木葬」「納骨堂」「永代供養付き一般墓」から選ぶことになります。

「樹木葬」…自然が好きな方、費用を抑えたい方におすすめ。

「納骨堂」…室内で快適にお墓参りがしたい方、アクセスを重視したい方におすすめ。

「永代供養付き一般墓」…従来のような伝統的なお墓がしっくりくる方におすすめ。

より詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。


【豆知識】このような軸でお墓を探す人もいます

  • 霊園・墓地の運営主体(公営・民間・寺院)
  • 宗旨・宗派
  • ペットと入れる区画がある

実際に希望エリアから永代供養のお墓を探す

これまでに解説した「個別安置をするかどうか」「期間は何年にするか」「何人用のお墓にするか」「お墓のスタイルはどうするか」を考えながら、実際に永代供養のお墓を探しましょう。

希望のエリアから霊園を絞り込み、上記の選び方のポイントを踏まえながら霊園を比較することをおすすめします。



次に永代供養と永代使用の違いについて紹介します。

「永代供養」と「永代使用」の違い

「永代供養」という言葉に似たもので「永代使用」という言葉があります。しかしまったく意味の異なる用語です。

「永代供養」・・・霊園・寺院が続く限り遺骨の供養をしてくれること

「永代使用」・・・霊園・寺院が続く限り墓地の区画を使用することができること

また「永代使用」という言葉単体で使われることはほとんどなく、「永代使用料」や「永代使用権」といった使われ方をするケースが多いです。もう少し詳しく解説します。

永代使用料

永代使用料とは、墓地を借りる際に支払う料金のことです。

永代使用料を支払うと、霊園・寺院が続く限り、契約した区画を使用することができます。

永代使用料について詳しく知りたい方は「【3分で解説】永代使用料とは?永代供養料や管理料との違い」の記事も参考にしてみてください。

では続いて、実際に永代供養がついたお墓を利用している方の声を見ていきましょう。

お墓は100人いれば100通りの事情が存在する

この章では、Life.を経由してお墓を選ばれたお客様のコメントを紹介します。

より永代供養のイメージが湧きやすくなると思うので参考にしてみてください。

お婆さんのイラスト
Aさん(女性・60代)

主人が亡くなって3年になります。お墓を建てようか迷ったのですが、私には子供がいません。葬儀社が手配してくださったお寺様がとても素晴らしい方で、永代供養の施設もあるとのことで、遺骨を預けることにしました。私が亡くなった時もそのお寺様に預けるように親族には伝えてあります。

お墓を建てるのに比べて費用も安く済みましたし、お掃除などの手間も省けますが、なにより私たちのように途絶えてしまう人間にとって頼れる寺院の本堂の中で供養してもらえるという安心感が、永代供養を選ぶ一番の動機となりました。

30代男性のイラスト
Bさん(男性・30代)

私の両親は50代で亡くなり、ともに一人っ子だったために、母方の家は途絶え、祖父母の供養を私が見ることになりましたが、住職と相談して永代供養することになりました。

東京から広島まで帰省するのも大変ですし、お墓はどうしても荒れてしまう。ですからお寺の中で住職に供養してもらうことにしました。帰省の時には必ず立ち寄り、お参りしています。墓が荒れる心配がないので、ほっとしています。


30代男性のイラスト
Cさん(男性・50代)

先祖代々の墓が鹿児島にあるのですが、私たち家族は父の代からずっと東京で暮らしています。鹿児島のお寺も廃寺になり、ご先祖様だけが取り残された形になったので、意を決して、中の遺骨を取り出し、近くの寺院に預けることにしました。

お墓を建立するべきかどうかも、これから先私たち家族がどのようになるのか分からないので、「とりあえず遺骨を永代供養として預けてください。あとから返却することももちろん可能です」と言われ、遺骨をお預かりしてもらってます。都内にきちんとお墓を建立して供養すべきかどうか、これからじっくり考えたいと思います。

まとめ

この記事で押さえておきたいポイントは下記の通りです。

  • 永代供養とは、お墓の管理を、継承者に代わり、霊園・寺院がしてくれること
  • 「永代供養」と「永代使用」は違う言葉
  • 「永代使用」は墓地の区画を使用することができること
  • 永代供養は霊園・お墓が存続する限り続く
  • 永代供養がついたお墓の種類は4つある(合葬墓・樹木葬・納骨堂・永代供養付き一般墓)
  • 永代供養墓のメリットは「供養を任せられる」「費用が安価」「宗派が問われない」
  • 永代供養墓のデメリットは「改葬できない」「供養期間が決められている」
  • 永代供養がついたお墓の費用相場はタイプによって異なる
  • 墓じまい・改葬の新しい供養先としても永代供養墓は選ばれている

ポイントをしっかりと把握していれば、自分の希望に合った永代供養墓をスムーズに選ぶことができるでしょう。


監修者コメント

監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子

永代供養の「供養」とは、古代インドの言葉であるサンスクリット語に由来し、供給(くきゅう)、資養(しよう)を略した仏教用語です。
ただし最近では仏教に限らず、死者への弔いという意味を広く供養と呼ぶこともあります。

永代供養墓を永代管理墓と呼ぶところもありますが、これは「供養」という宗教儀礼をせず、遺骨の管理をする墓という意味。自治体が保有する霊園内にある場合は永代管理墓という言葉を用いていることがあります。
「永代供養付き」とうたっている場合、どのようなことを指すのかを確認しておきましょう。祥月命日に追悼儀礼をすることなのか、それとも毎月決められた日に合同法要をすることなのか、供養のやり方は寺院によって異なります。

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お墓の購入に関しては、初めての方が多いため、不安や疑問を持つことは仕方のないことでしょう。
しかし、お墓購入後に後悔することだけは避けたいですよね。
そのためにも複数の霊園・墓地を訪問して実際に話を聞き、しっかりと情報収集することをオススメします。

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