【永代供養 意味】アイキャッチ

記事監修
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子

この記事では以下のような疑問を解消!

  • 永代供養ってよく聞くけど、なんという意味なんだろう?
  • 永代使用と永代供養、何が違うの?
  • 永代供養、何度か調べているはずなのにいまいち意味を理解しきれない
  • 永代供養のお墓のメリット・デメリットはある?

お墓のことを調べていると、この「永代供養」という言葉をよく聞くかもしれません。

結論から言うと、「永代供養」の意味は「お墓参りを様々な事情でできない人に代わり、霊園や寺院が永代に渡って遺骨を供養・管理するシステムのこと」です。

よく似た言葉に「永代使用」というものがありますが、全く違う意味です。間違えて使用してしまうと様々な誤解が生まれてしまうため、注意が必要です。

この記事では、永代供養の意味や、永代使用との違いについて解説します。

また、永代供養のお墓のメリット・デメリット、費用相場、選ぶ際のポイントついてもご紹介します。

これを機に永代供養の意味をしっかり押さえて、納得のいくお墓選びをしていただけると幸いです。

都道府県一覧からお墓を探す

実際に希望エリアの永代供養墓を調べてみたいという方は、こちらから検索できます。

ライフドット推奨
後悔しないお墓のために今から準備してみませんか?

終活といっても、生前整理、葬儀、お墓の検討などさまざまです。
そのなかでも「お墓」は、一生に一度あるかないかの買い物ですね。

  • 自分のライフスタイルに合ったベストなお墓はどういうものなのか知りたい
  • お墓選びで複雑な手順を簡単に詳しく理解したい
  • お墓選びで注意するべきポイントを詳しく知りたい

など、数々の不安を抱えている方が多いのではないでしょうか。
お墓の購入に関しては、初めての方が多いため、不安や疑問を持つことは仕方のないことでしょう。
しかし、お墓購入後に後悔することだけは避けたいですよね。
そのためにも複数の霊園・墓地を訪問して実際に話を聞き、しっかりと情報収集することをオススメします。

情報収集するために、まずは気になる霊園・墓地の資料請求をしてみましょう。

永代供養とは?永遠という意味ではない

永代供養とは、お墓参りを様々な事情でできない人に代わり、寺院や自治体などが続く限り、遺骨を供養・管理するシステムのことをさします。

近年では、少子高齢化により後継者がいなかったり、墓守が高齢でお墓参りに足を運べなかったりするケースが増えています。

このような場合、墓守に変わり、霊園や寺院などが、続く限り遺骨を供養・管理してくれるのです。

よく混同しがちなのですが、永代供養とはお墓の種類ではないということです。お墓の種類には、「一般墓」「樹木葬」「納骨堂」といったものがありますが、それらと並ぶものではありません。

また供養・管理の仕方に決まりはなく、それぞれの寺院・自治体によって異なります。なお、供養という言葉は仏教用語になるので、宗教儀礼が伴います。

「永代供養」と「永代使用」の違い、似ているけど意味は全然違う!

「永代供養」という言葉に似たもので「永代使用」という言葉があります。しかしまったく意味の異なる用語です。

ここでは、具体的にどのように違うのかを解説いたします。

永代供養とは

永代供養とは、寺院が続くかぎり永代にわたって供養という宗教儀礼をおこなってくれるシステムのことです。

またよく誤解されがちですが、「永遠に供養してもらえる」とというわけではありません。誤解をしないようにしっかり把握しておきましょう。

永代使用とは

永代使用といった場合は、永代使用料永代使用権の2つのどちらかのことを指します。

どちらも永代という言葉がついていますが、永代供養と同様に「永遠」という意味ではありませんので注意しましょう。

永代使用料

永代使用料は、寺院墓地や霊園から墓地を借りる際に支払う料金のことです。
一般的には墓所使用契約を結ぶときに一括で支払います。

永代使用料について詳しく知りたい方は「永代使用料の全容を徹底解説!お墓を建てるための4つの流れ」の記事も参考にしてみてください。

永代使用権

永代使用権は、寺院墓地や霊園から墓所使用契約を結んで、墓地を使用することができるようになる権利のことを指します。
一般的には永代使用料を支払い、永代使用権をえることで使用者は墓地を利用することが可能です。

墓地の権利「永代使用権」とは?譲渡は可能?お墓を買うとは永代使用権を取得すること」でも解説していますが、墓地を利用している限りは権利を有していることになります。

ただし、お墓の引っ越し(改葬)をする際は、寺院墓地や霊園へ更地にして墓地を返還する必要があるため、その時点で永代使用権は消滅します。

永代供養と永代使用という似た言葉ですが、違いがよくわかったのではないでしょうか。
どちらも「永遠」という意味合いはありません。

永代供養を選択しようとすると、避けては通れない用語になりますので、しっかり違いを押さえておきましょう。

永代供養の4種類のお墓

永代供養のお墓は、大きく分けて4種類あります。
ここでは、「単独墓」「集合墓」「合祀墓」「納骨堂」というタイプ別にお墓をみていきましょう。

単独墓

単独墓は、一般的なお墓と同様に個人ごとに墓石を建てることが可能です。
多くの寺院墓地などでは、「33回忌まで」など一定期間は単独で供養ができます。
あらかじめ決められた期間が過ぎた後は、合祀されるのが特徴です。

集合墓

集合墓は、シンボルとなる石碑がひとつ建立されていることが一般的です。
また、納骨するスペースが個別に分けられていることが大きな違いといえるでしょう。
定められた回忌を超えると合祀されます。

合祀墓

合祀墓は、納骨するスペースが区分されていないことが特徴です。
シンボルとなる石碑などモニュメントが設置される点では集合墓と見た目は似ているでしょう。
しかし、納骨するスペースが区分されていないため、改葬することは難しくなることが一般的です。

慰霊塔に合祀をする合祀墓

納骨堂

遺骨を安置できるスペースです。家族用や夫婦用、ひとり用などさまざまなタイプがあります。
寺院墓地や霊園によって選べるタイプは大きく異なります。

希望エリアの納骨堂が見つかる!

ライフドットなら、希望条件で絞り込むことであなたにぴったりの納骨堂が見つかります。
まずは希望の都道府県を選んでどんな納骨堂があるかチェックしてみましょう。

納骨堂を探す

さまざまな永代供養のお墓のタイプ

永代供養のお墓は、屋内や屋外など細かく分けると種類もさまざまです。
ここでは、屋内型と屋外型という視点から永代供養のお墓をみていきましょう。

永代供養のお墓3種(屋内タイプ)

永代供養のお墓でも屋内タイプのお墓は雨でもお参りしやすいことはメリットです。
主に「霊廟タイプ」「納骨塔タイプ」「室内ロッカータイプ」の3種類があります。
個別に確認していきましょう。

霊廟タイプ

上段に仏壇、下段に納骨する壷を安置するスペースがあるタイプです。
天候を気にすることなく、じっくりお参りしたい人にはおすすめといえます。

納骨塔タイプ

塔の形の石碑があるタイプです。
石碑の下に納骨スペースがあり遺骨を安置します。

室内ロッカータイプ

コインロッカーのような納骨するスペースが用意されているタイプです。
仏壇や石碑などがないので、省スペースでシンプルといえます。
逆に、従来のお墓のイメージが良いという人にとっては殺風景に感じるかもしれません。

永代供養のお墓3種(屋外タイプ)

屋外タイプの永代供養墓は屋内タイプに比べて開放感があるでしょう。
「納骨壇タイプ」「納骨塔タイプ」「墳陵タイプ」3つの観点からみていきます。

納骨壇タイプ

大きな石材を用いて総石造りとなっているタイプの永代供養墓です。
屋外タイプの永代供養墓の多くはこのタイプといえます。
屋外ならではの開放感があふれるお墓です。

納骨塔タイプ

屋内タイプの納骨塔の屋外バージョンです。
塔の下に納骨スペースがあります。
屋内と屋外の好みは個人差があると思いますので、好みのタイプを選びましょう。
屋外タイプは、開放感がある反面、雨風にさらされるため石材で作られた納骨塔が劣化していく可能性があります。

墳陵タイプ

古代のお墓である前方後円墳などの古墳をイメージしたタイプの大きなお墓です。
主の合祀墓としてたくさんの遺骨を納められることが多いでしょう。

ここまでは、屋外タイプと屋内タイプの永代供養墓についてみてきました。
永代供養墓のなかでも、特に合祀墓は基本的に納骨してしまうと改葬ができなくなります。

そのため、永代供養墓を選ぶ際は、契約前に改葬できるかもしっかり確認しておきましょう。

永代供養のお墓を選ぶメリット・デメリット

永代供養のお墓を選ぶ際は、しっかりとメリット・デメリットを把握したうえで、契約したいものです。
ここでは、永代供養墓のメリットとデメリットについて解説します。

お墓について考える夫婦

永代供養墓の4つのメリット

永代供養墓は一般的なお墓に比べて3つのメリットがあります。

供養や管理を寺院や霊園に任せられる

なかなかお墓参りへ出向いて供養ができない人でも、寺院や霊園が変わって供養を行ってくれます。
管理ができないお墓を持って「無縁仏」になるよりも、しっかりと供養をしてもらえることは大きなメリットとなるでしょう。

希望エリアの継承者なしでもOKのお墓が見つかる!

ライフドットなら、希望条件で絞り込むことであなたにぴったりの継承者なしでもOKのお墓が見つかります。
まずは希望の都道府県を選んでどんな継承者なしでもOKのお墓があるかチェックしてみましょう。

継承者なしでもOKのお墓を探す

一般的なお墓よりも費用の負担が軽い

一般的なお墓よりも費用負担が軽くなることも大きなメリットです。
お墓を建てるとなるとどうしても大きな費用がかかってしまいます。
単独墓で墓石を混入する場合以外、永代供養墓は墓石代がかかりません。
そのため、金銭的な負担も軽くなる傾向です。

宗派や宗旨が問われない

永代供養墓は宗派や宗旨が問われないため、誰でも利用することが可能です。
寺院墓地に一般的なお墓を建立する場合は、そのお寺の宗派などを問われることがありますが、永代供養墓なら安心といえます。

ただ、寺院墓地によっては檀家とならないと利用できないケースもありますので、事前に確認したうえで契約を検討しましょう。

通いやすい立地に多い

永代供養墓は通いやすい立地に多いです。というのも、最近は永代供養墓の納骨堂の人気が高まっており、新しく建てられる施設も多いからです。

交通の便がいいことは、お墓選びの中でも非常に重要なポイントです。そのため新しく建てられる施設は、駅チカや大きな道路が通っているところに作られることが多いです。

永代供養墓の2つのデメリット

永代供養墓にはメリットだけでなく、デメリットもあります。
ここでは、2つのデメリットを解説します。

合祀されると基本的に改葬ができなくなる

永代供養墓は基本的に改葬ができないこと認識しておきましょう。
単独墓など、納骨スペースが個別に分けられているケースでは改葬ができる場合もあります。

しかし、供養期間を過ぎて合祀されてしまうと、改葬ができません。
そのため、契約前に改葬についてどのような定めがあるのか、規約などを確認しておくことが安心です。

供養される期間が決まっている

永代供養は、一般的に33回忌など一定の期間しか供養されません。
申し込んだ世代にとっては問題ないと思っても、次世代が「ずっと供養していきたい」という考え方があるとトラブルに発展しやすいです。
家族や親族ともデメリットを話したうえで検討しましょう。

お墓について考える家族

永代供養のメリットとデメリットについて説明は理解できたでしょうか。
永代供養のイメージをはき違えていると後悔しかねません。
自分の永代供養の認識が合っているかを1点ずつ確認しておくと良いでしょう。

永代供養墓がある霊園を検索しよう!

永代供養墓を選択肢に入れようと思った方は、ご希望のエリアにどのような霊園があるのか気になりますよね。下記検索フォームから調べることができますので実際に調べてみてください。



そして、霊園・墓地は実際に自分の目で見ることが大事です。気になる霊園があれば、実際に現地へ行ってみましょう。

次の章では、永代供養でお墓を探すとき、注意したいポイントをご紹介します。

永代供養のお墓を検討するときに気を付けるべき点3つ

永代供養のお墓を検討するときにはつ4のポイントを押さえておきましょう。

家族単位で個別に納骨する場合、期限がある

永代供養のお墓の中でも、家族単位の納骨が可能なお墓(納骨堂・樹木葬など)があります。しかし個別の供養ができるお墓は、「33回忌」「50回忌」など、期間があらかじめ定められています。

よって永遠に個別で供養してもらえると勘違いして選択してしまうと、トラブルの元になります。検討する際はチェックしておきたいポイントです。

改葬ができなくなる可能性

将来的に改葬ができなくなることも考えたうえで選択をしましょう。

なぜ改葬できなくなる可能性があるかというと、永代供養墓は、将来的に複数の人と同じ場所に遺骨を納めることになることが多いからです。

33回忌など供養の期間が先まであると改葬する可能性までは考えない人もいます。しかし改葬できなくなる可能性があることは知っておきましょう。

家族との事前の相談

家族や親族との価値観のすり合わせは重要です。
永代供養墓は、金銭的負担を減らしたかったり、お墓の後継ぎ問題を懸念したりして選択する人が多い傾向といえます。

そのため、できるだけ永代供養のお墓のメリットやデメリットをしっかり共有しておきましょう。
跡継ぎをする可能性がある人からすると違う価値観の人もいるかもしれません。

失敗しない永代供養選びのポイント

永代供養は、大事な遺骨を預けて寺院に供養を委ねることです。供養の方法や。遺骨の取り扱い、さらには信頼することができるお寺かどうかをきちんと見極めて、総合的に判断しましょう。

供養してくれる期間の長さ

個別の供養は一定期間してもらえます。10年、13年、33年など、寺院によりますので事前に確認しましょう。

供養の回数を比較する

供養の回数も寺院によります。毎朝夕の勤行で供養する寺院もあれば、決められた日に供養する寺院もあるでしょう。多くの寺院では、家族も参列できる合同法要を執り行います。あるいは寺院の毎年の法要の中に、永代供養の法要を盛り込むこともあるでしょう。

供養期間後の遺骨の取り扱い

一定期間の供養が終わると、遺骨は土に還す形で合祀されるのが一般的です。どのような形で合祀されるのかは事前に確認しましょう。

宗教・宗旨宗派の制限はあるのか

受け入れる側から宗教や宗派を制限することはないでしょう。ただし、授戒戒名を授かることにせよ、供養にせよ、その寺院の宗派の教義やしきたりに沿って執り行われます。

希望エリアの永代供養墓が見つかる!

ライフドットなら、希望条件で絞り込むことであなたにぴったりの永代供養墓が見つかります。
まずは希望の都道府県を選んでどんな永代供養墓があるかチェックしてみましょう。

永代供養墓を探す

永代供養のお墓の費用相場

永代供養は一般的なお墓と比べると安価とはいわれていますが、実際にどのぐらい費用相場が異なるのかをみていきましょう。

4つのお墓のタイプから費用相場を考える

永代供養のお墓における費用相場を3つのお墓の種類から解説します。

墓石 価格相場 値段

単独墓

単独墓の永代供養料の平均相場は約40万円と墓石代です。
「いいお墓」が2015年に調査した内容によると、全国の平均墓石購入価格は約134万円になります。

永代供養料約40万円と墓石価格約134万円で約174万円です。
永代供養墓といっても単独墓を選択する場合は、決して安価とはいえない金額が必要になります。
一定期間後は合祀され墓石は撤去されてしまいますので、そのあたりも考慮して検討したいところです。

集合墓

納骨堂の永代供養料の平均相場は約20万円です。
また、墓誌に氏名などを刻字するため、文字数によっても異なりますが一般的に約3万円を費用としてみておきましょう。

単独墓に比べてグンと費用が下がりますので、費用を重視している人にとっては選びやすいかもしれません。
納骨スペースが分けられていることを希望する人はおすすめです。

合祀墓

合祀墓の永代供養料の平均相場は約10万円です。墓誌への刻字に約3万円かかります。
納骨スペースが分かれていないため、改葬ができません。
「後継ぎがいない」「費用はできるだけかけたくない」という人にとっては検討しやすいタイプです。

納骨堂

納骨堂の平均費用相場は約98万円です。
(2017年度)スペースがコンパクトですが、ひとり用、夫婦用、家族用の順に納骨スペースが広くなるため高くなっていきます。

永代供養のお墓のタイプ

平均相場(永代供養料)

その他費用

単独墓

40万円

墓石代金が別途必要

集合墓

20万円

刻字料約3万円

合祀墓

10万円

刻字料約3万円

納骨堂

98万円

ひとり用・夫婦用・家族用で料金は異なる

一般の継承墓と比較して安い理由は墓石の代金がないこと

永代供養墓は一般的な継承墓と比べると墓石を建立しない分費用が安くなります。
ただし、上述したように単独墓の場合は墓石代がかかりますので、永代供養墓のなかでも高くなりがちです。

また、永代供養墓の場合は、墓地を借りないため永代使用料などもかからず、永代供養の料金と墓誌への刻字の料金のみのため安価になります。

永代供養墓を選んだ場合にどの程度費用がかかるのか把握できたのではないでしょうか。
どのタイプが良いのかは千差万別です。
予算と後継ぎなどについて把握したうえで検討していきましょう。

永代供養のお墓に引っ越し(改葬)する7つの流れ

一般的な継承墓などから永代供養のお墓に引っ越しをすることも可能です。
比較的簡単に引っ越しができると思っている方もいるかもしれません。

しかし、お墓の引っ越しは、さまざまな手続きや準備が必要ですので、流れを押さえておいた方が賢明です。
ここでは、5つの行程から永代供養墓への引っ越しを解説します。

1.現在のお墓の管理者へ改葬する旨を伝え承諾をえる

お墓の引っ越しをする際は、現在お墓のある寺院や霊園の管理者へ改葬の承諾をえることが必要です。
なぜなら、お墓の引っ越しをする際は最終的に墓地を管理者へ返還する必要があるからです。

つい、永代供養墓をどこにしようかと先に決めてしまいがちですが、この行程は省けませんので余裕を持って相談しておくことが重要になります。

寺院墓地の場合

寺院墓地の場合は、檀家になっているケースもあるため、その場合は引っ越しと共に離壇が必要になります。
離壇する際は、寺院によっては離壇料を請求される場合もありますので注意が必要です。

トラブルにならないためには、引っ越したい事情をあらかじめ管理者へ相談しておくことが賢明といえます。
できるだけ電話だけでなく、誠意を伝えるには足を運んで話をした方が伝わりやすいでしょう。

公営墓地、民営墓地の場合

寺院墓地に比べると、改葬の旨を伝えれば事務的に進めてくれる傾向です。電話で手続きを進めてもらっても良いでしょう。

2.引っ越し先の永代供養墓を探し、決定する

次に、引っ越し先の永代供養墓を探して、お墓のタイプやエリアなどを決定します。
申込先によって手続きや料金の決済方法は異なりますが、希望するタイプの永代供養墓に空きがあるかを確認のうえ、絞り込んでいくとスムーズでしょう。

3.現在のお墓を管轄している自治体へ改葬許可証をもらう

永代供養墓に目処がついたら、現在のお墓がある自治体へ改葬許可証の用紙をもらいましょう。
自治体によってはホームページからダウンロードできるところもあります。

4.改葬許可証の署名押印を現在の管理者からもらう

改葬許可証に、納骨されている故人の情報や、改葬の場所、改葬理由などを記載したうえ、現在のお墓の管理者から承諾の印鑑をもらいます。

寺院墓地の場合

相談の段階でいきなり改葬許可証を持参して署名押印を求めるよりも、一度話を通したうえで持参した方がスムーズでしょう。

公営墓地や民営墓地の場合

事前相談をしておくことが無難ですが、基本的に書類に不備がなければ、改葬許可証の署名押印はスムーズにもらえるでしょう。

5.署名押印をもらった改葬許可証を自治体へ提出

管理者から署名押印をもらったら、現在お墓のある自治体へ申請し、正式に改葬許可証の発行をしてもらいます。

6.現在のお墓を更地にして管理者へ返還する

現在利用しているお墓は引っ越しが決まれば、お墓を取り壊し更地にして墓地を管理者へ返還が必要です。
取り壊しに際しては石材店などに見積もりをしたうえで、行いましょう。

7.引っ越し先の永代供養墓へ納骨する

改葬許可証を新しい引っ越し先のお墓の管理者へ提出して納骨をします。

具体的なイメージをつかむ~実際に永代供養を選んだ方の声~

お婆さんのイラスト
Aさん(女性・60代)

人が亡くなって3年になります。お墓を建てようか迷ったのですが、私たち夫婦には子供がいません。葬儀社が手配してくださったお寺様がとても素晴らしい方で、永代供養の施設もあるとのことで、遺骨を預けることにしました。私が亡くなった時もそのお寺様に預けるように親族には伝えてあります。

お墓を建てるのに比べて費用も安く済みましたし、お掃除などの手間も省けますが、なにより私たちのように途絶えてしまう人間にとって頼れる寺院の本堂の中で供養してもらえるという安心感が、永代供養を選ぶ一番の動機となりました。

30代男性のイラスト
Bさん(男性・30代)

私の両親は50代で亡くなり、ともに一人っ子だったために、母方の家は途絶え、祖父母の供養を私が見ることになりましたが、住職と相談して永代供養することになりました。

東京から広島まで帰省するのも大変ですし、お墓はどうしても荒れてしまう。ですからお寺の中で住職に供養してもらうことにしました。帰省の時には必ず立ち寄り、お参りしています。墓が荒れる心配がないので、ほっとしています。


30代男性のイラスト
Cさん(男性・50代)

先祖代々の墓が鹿児島にあるのですが、私たち家族は父の代からずっと東京で暮らしています。鹿児島のお寺も廃寺になり、ご先祖様だけが取り残された形になったので、意を決して、中の遺骨を取り出し、近くの寺院に預けることにしました。

お墓を建立するべきかどうかも、これから先私たち家族がどのようになるのか分からないので、「とりあえず遺骨を永代供養として預けてください。あとから返却することももちろん可能です」と言われ、遺骨をお預かりしてもらってます。都内にきちんとお墓を建立して供養すべきかどうか、これからじっくり考えたいと思います。

【コラム】永代供養の成り立ちと歴史

永代供養とは、死者や先祖の供養を、家族に代わって寺院に任せることである、とこの記事ではお伝えしました。

では昔からこのようなお墓の管理の仕方はあったのか、どうやって永代供養が成り立ったのか、を見てみましょう。

かつては、子孫が先祖を供養するという大前提があった

日本人は、先祖を大切にするという死生観を持つ民族です。
これは仏教の考え方というよりは、仏教が日本にやって来るよりもはるか前からのものだと思われます。

山口県下関市にある土井ヶ浜遺跡は弥生人の人骨が出た場所として有名です。

この土井ヶ浜遺跡の面白いところは、渡来人の末裔だと言われている彼らが、死者をすべて北西に向けて埋葬していたということです。

自分たちの故郷である大陸を偲んでいたのではないかと言われているのです(諸説あります)。

仏教の発祥はインドですが、仏教は基本的に”出家主義”です。
これは、”先祖祭祀”とは相反する考え方です。

家とのつながりを絶ち、仏道に入り、悟りの境地に向かったのはなによりも仏教の開祖のゴータマ・シッダールダ(釈迦)です。

真逆に、中国などの東アジアは儒教の影響が強く、こちらは先祖のつながりを絶つどころか、何よりも先祖や親子の関係を第一に考えてきました。もちろん日本もこの影響を強く受けています。

日本は仏教国だと言われますが、厳密には儒教と仏教と神道と、その他もろもろの習俗が混ざり合った宗教観や死生観ができあがった、とてもユニークな国です。

日本社会の中では…
永代供養ではなく子が親を供養する、その繰り返しが先祖関係につながっていき社会を支える。
…こうした考え方が大前提としてあったのです。

永代供養は昔からあった

永代供養と聞くと、ここ最近のもののようにも思われますが、実は昔から行われていました。
ただし、今と違うのは、永代供養を任せる先が、かつてはあくまでも菩提寺だったという点です。

あとが続かなくなった家の先祖供養をその家の菩提寺が受け入れるというのは、とても自然な流れです。

遺骨や位牌も菩提寺が預かり、墓地への埋葬や本堂への安置など、お寺が続く限り責任を持って檀家の祖霊を供養をしたのです。

現代の永代供養は寺院探しから始まる

現代の永代供養が昔と違うのは、そもそも檀家と菩提寺というつながりがない点です。
ですから、まずは永代供養してくれる寺院探しからしなければなりません。

また逆に、寺離れや檀家離れが深刻な寺院側も、宗旨宗派を問わず、広く永代供養の利用者を募るようになりました。
檀家制度が崩壊し、新たな供養の形が登場していると言っても過言ではないでしょう。

地方から都会に出て長い年月が経つ人は、先祖を供養してきた故郷の寺院と疎遠になっています。

また、自分たちの子もこの先どうなるか分からない、違う土地で生活するかもしれないし、結婚しないかもしれない。
こうした社会状況では、先祖関係をつなぐという従来の供養の方法は難しくなってきているのです。

「永代」とは、お寺が続くまでのこと

「永代」とは、永久の意味ではありません。
あくまでも、「お寺が続くまで」の意味だと思えばいいでしょう。

筆者は、「永代って、いつまでのこと?」と、すごく疑問に感じました。
そして、永代供養を受け入れている寺院や業者に電話で尋ねました。
どの場合も回答は実に曖昧でした。

寺院側も、永代の定義なんて考えたことがないのですね。

筆者「永代とはいつまでのことですか?」
某寺「いつまでもずっと、という意味ですよ」
筆者「もしも貴院が廃寺などになったらどうなるのですか?」
某寺「このお寺は江戸時代から400年も続く由緒あるお寺ですから、そんなことはありません!」

…と、半ば不服気味に答えられてしまったことありました。
しかし、現実問題、廃寺の問題は深刻です。
『寺院消滅』という本が世間をにぎわせたほどです。

この本では、7万7000ある寺院の内、すでに2万程度が空き寺だと書かれています。
さらに2040年までにはさらに1万カ寺が空き寺になるだろうと。
永代供養を託すべき寺院の先行きも、なんとも不透明な時代なのです。

菩提寺が廃寺になった時は、近隣の寺院が兼務する

万が一、永代供養を任せているお寺が廃寺になってしまった場合は、近隣の同じ宗派のお寺が兼務するので安心です。
なぜなら、寺院側の主張であり、そこに安心感を得られるかどうかはこちら側の問題です。

しかし、どこかで諦めが肝要だというのが、筆者の考えです。

そもそも家族の関係が続かないために、供養を寺院に任すのですから、その寺院だっていつかは途絶えてしまうということは、充分に起こり得ることでしょう。

仏教の教えの中に「諸行無常」という言葉があるほどですから、どんなに長く続く仏教寺院ですら、「常」はないわけです。
未来永劫のことは分からない。

だからこそ、33年という区切りが大切になるのではないでしょうか。
三十三回忌は弔い上げですが、世代が交代する周期でもあるのです。

一定期間供養したあとは合葬にする

永代供養の方法はいくつかあります。
最も多いのは、一定期間は個別に供養して、33回忌を経て合葬にするというものです。
これは弔いの本質を見事に突いています。

というのも世代が交代するのが大体33年周期だからです。
弔う側も亡くなっていくことで、死者の弔いはゆっくり終わっていくのです。

親の弔いは子がしますが、その子が亡くなることで、いよいよ親の供養は完成されていくという考え方です。

最近の永代供養でも、13回忌や33回忌を一定期間として、それを過ぎると合葬にするところがほとんどです。

まとめ

永代供養という言葉は、お墓の用語のなかでも勘違いされやすい傾向です。
永代供養や永代使用など似たような言葉がありますが、どちらの「永代」にも「未来永劫」という意味はありません。

あくまでも、意味合いとしては「長い年月」という意味で捉えておきましょう。
これまでの押さえておきたいポイントは下記の通りです。

  • 永代使用は永代使用料と永代使用権がある
  • 永代供養墓には大きく分けて「単独墓」「集合墓」「合祀墓」「納骨堂」の4つがある
  • 永代供養墓は屋内タイプと屋外タイプがある
  • 永代供養墓のメリットは「供養を任せられる」「費用が安価」「宗派が問われない」の3つ
  • 永代供養墓のデメリットは「改葬できない」「供養期間が決められている」の2つ
  • 永代供養墓への引っ越しにはさまざまな手続きが必要
  • お墓の引っ越しの際は、まず管理者へ一度相談しておくことが重要

さまざまなタイプの永代供養方法がありますが、特徴はそれぞれに異なります。
「お墓の引っ越し」「初めてお墓を選ぶ」というどちらの場合でも、管理者や親族などとの事前相談は重要です。

寺院墓地から永代供養へ改葬する場合は、特にトラブルとなりやすいため、いきなり改葬許可証に署名押印をもらおうとせず、丁寧に相談してみましょう。

ポイントをしっかりと把握していれば、自分の希望に合った永代供養墓をスムーズに選ぶことができます。


監修者コメント

監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子

永代供養の「供養」とは、古代インドの言葉であるサンスクリット語に由来し、供給(くきゅう)、資養(しよう)を略した仏教用語です。
ただし最近では仏教に限らず、死者への弔いという意味を広く供養と呼ぶこともあります。

永代供養墓を永代管理墓と呼ぶところもありますが、これは「供養」という宗教儀礼をせず、遺骨の管理をする墓という意味。自治体が保有する霊園内にある場合は永代管理墓という言葉を用いていることがあります。
「永代供養付き」とうたっている場合、どのようなことを指すのかを確認しておきましょう。祥月命日に追悼儀礼をすることなのか、それとも毎月決められた日に合同法要をすることなのか、供養のやり方は寺院によって異なります。

ライフドット推奨
後悔しないお墓のために今から準備してみませんか?

終活といっても、生前整理、葬儀、お墓の検討などさまざまです。
そのなかでも「お墓」は、一生に一度あるかないかの買い物ですね。

  • 自分のライフスタイルに合ったベストなお墓はどういうものなのか知りたい
  • お墓選びで複雑な手順を簡単に詳しく理解したい
  • お墓選びで注意するべきポイントを詳しく知りたい

など、数々の不安を抱えている方が多いのではないでしょうか。
お墓の購入に関しては、初めての方が多いため、不安や疑問を持つことは仕方のないことでしょう。
しかし、お墓購入後に後悔することだけは避けたいですよね。
そのためにも複数の霊園・墓地を訪問して実際に話を聞き、しっかりと情報収集することをオススメします。

情報収集するために、まずは気になる霊園・墓地の資料請求をしてみましょう。