永代供養の本当の意味は勘違いされがち!永代供養墓の3つのメリット

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意味を考える人

大切な人が亡くなり、火葬が終わった後に出てくるのが納骨の問題です。
近年は、従前の一般的なお墓だけでなく、樹木葬や、海洋散骨、永代供養などさまざまな供養方法が選択できます。

しかし、選択肢が多くても供養方法の知識が少なかったり、慣れない供養方法を選択したりすると流れがつかめず、疲労困憊になりがちです。
なかでも、永代供養という供養方法はわかりにくいのではないでしょうか。

この記事ではこのような疑問を解消!

  • 永代供養と永代使用は同じ意味なの?
  • 永代供養のお墓の種類は?
  • 永代供養のメリット・デメリットはなに?
  • 永代供養のお墓の相場は?

ここでは、永代供養の意味や、永代使用との違いについて解説します。
また、永代供養の相場や、メリット・デメリット、選ぶ際のポイントについてもご紹介します。
これを機に永代供養の意味をしっかり押さえて納得のいくお墓選びをしていきましょう。

永代供養とは?永遠という意味ではない

永代供養は永遠に供養するという意味ではありません。
一般的に永代という言葉は「長い月日」を表す言葉です。
しかし、日常生活においては「永遠」という意味と勘違いされてしまうことが多い傾向といえます。

例えば、永代供養といった場合は、一般的に33回忌まで供養を行うという意味合いが強いです。
お寺によって「何回忌まで」という目安は異なりますが、未来永劫供養してくれるという寺院や霊園はないでしょう。

また、寺院や霊園においても経営状態が厳しくなって、寺院や霊園が閉鎖したり、倒産したりするという可能性もあります。

似ているけど意味は全然違う!永代供養と永代使用の違い

「永代供養」という言葉に似たもので「永代使用」という言葉がありますが、まったく意味の異なる用語です。
ここでは、具体的にどのように違うのかを解説いたします。

永代供養とは

永代供養とは、寺院墓地や霊園が33回忌までを目安に供養をしてくれることを指します。
「永遠に供養してもらえる」と誤解しがちですので、しっかり把握しておきましょう。

永代使用とは

永代使用といった場合は、永代使用料か永代使用権の2つのどちらかのことを指します。
どちらも永代という言葉がついていますが、永代供養と同様に「永遠」という意味ではありませんので注意しましょう。

永代使用料

永代使用料は、寺院墓地や霊園から墓地を借りる際に支払う料金のことです。
一般的には墓所使用契約を結ぶときに一括で支払います。

永代使用料について詳しく知りたい方は「永代使用料の全容を徹底解説!お墓を建てるための4つの流れ」の記事も参考にしてみてください。

永代使用権

永代使用権は、寺院墓地や霊園から墓所使用契約を結んで、墓地を使用することができるようになる権利のことを指します。
一般的には永代使用料を支払い、永代使用権をえることで使用者は墓地を利用することが可能です。

墓地の権利「永代使用権」とは?譲渡は可能?お墓を買うとは永代使用権を取得すること」でも解説していますが、墓地を利用している限りは権利を有していることになります。

ただし、お墓の引っ越し(改葬)をする際は、寺院墓地や霊園へ更地にして墓地を返還する必要があるため、その時点で永代使用権は消滅します。

永代供養と永代使用という似た言葉ですが、違いがよくわかったのではないでしょうか。
どちらも「永遠」という意味合いはありません。

永代供養を選択しようとすると、避けては通れない用語になりますので、しっかり違いを押さえておきましょう。

永代供養の4種類のお墓

永代供養のお墓は大きく分けて4種類あります。
ここでは、「単独墓」「集合墓」「合祀墓」「納骨堂」というタイプ別にお墓をみていきましょう。

単独墓

単独墓は、一般的なお墓と同様に個人ごとに墓石を建てることが可能です。
多くの寺院墓地などでは、「33回忌まで」など一定期間は単独で供養ができます。
あらかじめ決められた期間が過ぎた後は、合祀されるのが特徴です。

集合墓

集合墓は、シンボルとなる石碑がひとつ建立されていることが一般的です。
また、納骨するスペースが個別に分けられていることが大きな違いといえるでしょう。
定められた回忌を超えると合祀されます。

合祀墓

合祀墓は、納骨するスペースが区分されていないことが特徴です。
シンボルとなる石碑などモニュメントが設置される点では集合墓と見た目は似ているでしょう。
しかし、納骨するスペースが区分されていないため、改葬することは難しくなることが一般的です。

慰霊塔に合祀をする合祀墓

納骨堂

遺骨を安置できるスペースです。家族用や夫婦用、ひとり用などさまざまなタイプがあります。
寺院墓地や霊園によって選べるタイプは大きく異なります。

さまざまな永代供養のお墓のタイプ

永代供養のお墓は、屋内や屋外など細かく分けると種類もさまざまです。
ここでは、屋内型と屋外型という視点から永代供養のお墓をみていきましょう。

永代供養のお墓3種(屋内タイプ)

永代供養のお墓でも屋内タイプのお墓は雨でもお参りしやすいことはメリットです。
主に「霊廟タイプ」「納骨塔タイプ」「室内ロッカータイプ」の3種類があります。
個別に確認していきましょう。

霊廟タイプ

上段に仏壇、下段に納骨する壷を安置するスペースがあるタイプです。
天候を気にすることなく、じっくりお参りしたい人にはおすすめといえます。

納骨塔タイプ

塔の形の石碑があるタイプです。
石碑の下に納骨スペースがあり遺骨を安置します。

室内ロッカータイプ

コインロッカーのような納骨するスペースが用意されているタイプです。
仏壇や石碑などがないので、省スペースでシンプルといえます。
逆に、従来のお墓のイメージが良いという人にとっては殺風景に感じるかもしれません。

永代供養のお墓3種(屋外タイプ)

屋外タイプの永代供養墓は屋内タイプに比べて開放感があるでしょう。
「納骨壇タイプ」「納骨塔タイプ」「墳陵タイプ」3つの観点からみていきます。

納骨壇タイプ

大きな石材を用いて総石造りとなっているタイプの永代供養墓です。
屋外タイプの永代供養墓の多くはこのタイプといえます。
屋外ならではの開放感があふれるお墓です。

納骨塔タイプ

屋内タイプの納骨塔の屋外バージョンです。
塔の下に納骨スペースがあります。
屋内と屋外の好みは個人差があると思いますので、好みのタイプを選びましょう。
屋外タイプは、開放感がある反面、雨風にさらされるため石材で作られた納骨塔が劣化していく可能性があります。

墳陵タイプ

古代のお墓である前方後円墳などの古墳をイメージしたタイプの大きなお墓です。
主の合祀墓としてたくさんの遺骨を納められることが多いでしょう。

ここまでは、屋外タイプと屋内タイプの永代供養墓についてみてきました。
永代供養墓のなかでも、特に合祀墓は基本的に納骨してしまうと改葬ができなくなります。

そのため、永代供養墓を選ぶ際は、契約前に改葬できるかもしっかり確認しておきましょう。

永代供養のお墓を選ぶメリット・デメリット

永代供養のお墓を選ぶ際は、しっかりとメリット・デメリットを把握したうえで、契約したいものです。
ここでは、永代供養墓のメリットとデメリットについて解説します。

お墓について考える夫婦

永代供養墓の3つのメリット

永代供養墓は一般的なお墓に比べて3つのメリットがあります。

供養や管理を寺院や霊園に任せられる

なかなかお墓参りへ出向いて供養ができない人でも、寺院や霊園が変わって供養を行ってくれます。
管理ができないお墓を持って「無縁仏」になるよりも、しっかりと供養をしてもらえることは大きなメリットとなるでしょう。

一般的なお墓よりも費用の負担が軽い

一般的なお墓よりも費用負担が軽くなることも大きなメリットです。
お墓を建てるとなるとどうしても大きな費用がかかってしまいます。
単独墓で墓石を混入する場合以外、永代供養墓は墓石代がかかりません。
そのため、金銭的な負担も軽くなる傾向です。

宗派や宗旨が問われない

永代供養墓は宗派や宗旨が問われないため、誰でも利用することが可能です。
寺院墓地に一般的なお墓を建立する場合は、そのお寺の宗派などを問われることがありますが、永代供養墓なら安心といえます。

ただ、寺院墓地によっては檀家とならないと利用できないケースもありますので、事前に確認したうえで契約を検討しましょう。

永代供養墓の2つのデメリット

永代供養墓にはメリットだけでなく、デメリットもあります。
ここでは、2つのデメリットを解説します。

合祀されると基本的に改葬ができなくなる

永代供養墓は基本的に改葬ができないこと認識しておきましょう。
単独墓など、納骨スペースが個別に分けられているケースでは改葬ができる場合もあります。

しかし、供養期間を過ぎて合祀されてしまうと、改葬ができません。
そのため、契約前に改葬についてどのような定めがあるのか、規約などを確認しておくことが安心です。

供養される期間が決まっている

永代供養は、一般的に33回忌など一定の期間しか供養されません。
申し込んだ世代にとっては問題ないと思っても、次世代が「ずっと供養していきたい」という考え方があるとトラブルに発展しやすいです。
家族や親族ともデメリットを話したうえで検討しましょう。

お墓について考える家族

永代供養のメリットとデメリットについて説明は理解できたでしょうか。
永代供養のイメージをはき違えていると後悔しかねません。
自分の永代供養の認識が合っているかを1点ずつ確認しておくと良いでしょう。

永代供養のお墓を検討するときの3つのポイント

永代供養のお墓を検討するときには3つのポイントを押さえておきましょう。

永代供養は永遠ではなく、期間がある

永代供養のお墓は「33回忌」「50回忌」など、供養の期間があらかじめ定められています。
永遠に供養してもらえると勘違いして選択してしまうとトラブルの元になりますので検討する際はチェックしておきたいポイントです。

改葬ができなくなる可能性

将来的に改葬ができなくなることも考えたうえ選択しましょう。
上記のように33回忌など供養の期間が先まであると改葬する可能性までは考えない人もいます。

家族との事前の相談

家族や親族との価値観のすり合わせは重要です。
永代供養墓は、金銭的負担を減らしたかったり、お墓の後継ぎ問題を懸念したりして選択する人が多い傾向といえます。

そのため、できるだけ永代供養のお墓のメリットやデメリットをしっかり共有しておきましょう。
跡継ぎをする可能性がある人からすると違う価値観の人もいるかもしれません。

永代供養のお墓の費用相場

永代供養は一般的なお墓と比べると安価とはいわれていますが、実際にどのぐらい費用相場が異なるのかをみていきましょう。

4つのお墓のタイプから費用相場を考える

永代供養のお墓における費用相場を3つのお墓の種類から解説します。

墓石 価格相場 値段

単独墓

単独墓の永代供養料の平均相場は約40万円と墓石代です。
「いいお墓」が2015年に調査した内容によると、全国の平均墓石購入価格は約134万円になります。

永代供養料約40万円と墓石価格約134万円で約174万円です。
永代供養墓といっても単独墓を選択する場合は、決して安価とはいえない金額が必要になります。
一定期間後は合祀され墓石は撤去されてしまいますので、そのあたりも考慮して検討したいところです。

集合墓

納骨堂の永代供養料の平均相場は約20万円です。
また、墓誌に氏名などを刻字するため、文字数によっても異なりますが一般的に約3万円を費用としてみておきましょう。

単独墓に比べてグンと費用が下がりますので、費用を重視している人にとっては選びやすいかもしれません。
納骨スペースが分けられていることを希望する人はおすすめです。

合祀墓

合祀墓の永代供養料の平均相場は約10万円です。墓誌への刻字に約3万円かかります。
納骨スペースが分かれていないため、改葬ができません。
「後継ぎがいない」「費用はできるだけかけたくない」という人にとっては検討しやすいタイプです。

納骨堂

納骨堂の平均費用相場は約98万円です。
(2017年度)スペースがコンパクトですが、ひとり用、夫婦用、家族用の順に納骨スペースが広くなるため高くなっていきます。

永代供養のお墓のタイプ

平均相場(永代供養料)

その他費用

単独墓

40万円

墓石代金が別途必要

集合墓

20万円

刻字料約3万円

合祀墓

10万円

刻字料約3万円

納骨堂

98万円

ひとり用・夫婦用・家族用で料金は異なる

一般の継承墓と比較して安い理由は墓石の代金がないこと

永代供養墓は一般的な継承墓と比べると墓石を建立しない分費用が安くなります。
ただし、上述したように単独墓の場合は墓石代がかかりますので、永代供養墓のなかでも高くなりがちです。

また、永代供養墓の場合は、墓地を借りないため永代使用料などもかからず、永代供養の料金と墓誌への刻字の料金のみのため安価になります。

永代供養墓を選んだ場合にどの程度費用がかかるのか把握できたのではないでしょうか。
どのタイプが良いのかは千差万別です。
予算と後継ぎなどについて把握したうえで検討していきましょう。

永代供養のお墓に引っ越し(改葬)する5つの流れ

一般的な継承墓などから永代供養のお墓に引っ越しをすることも可能です。
比較的簡単に引っ越しができると思っている方もいるかもしれません。

しかし、お墓の引っ越しは、さまざまな手続きや準備が必要ですので、流れを押さえておいた方が賢明です。
ここでは、5つの行程から永代供養墓への引っ越しを解説します。

1.現在のお墓の管理者へ改葬する旨を伝え承諾をえる

お墓の引っ越しをする際は、現在お墓のある寺院や霊園の管理者へ改葬の承諾をえることが必要です。
なぜなら、お墓の引っ越しをする際は最終的に墓地を管理者へ返還する必要があるからです。

つい、永代供養墓をどこにしようかと先に決めてしまいがちですが、この行程は省けませんので余裕を持って相談しておくことが重要になります。

寺院墓地の場合

寺院墓地の場合は、檀家になっているケースもあるため、その場合は引っ越しと共に離壇が必要になります。
離壇する際は、寺院によっては離壇料を請求される場合もありますので注意が必要です。

トラブルにならないためには、引っ越したい事情をあらかじめ管理者へ相談しておくことが賢明といえます。
できるだけ電話だけでなく、誠意を伝えるには足を運んで話をした方が伝わりやすいでしょう。

公営墓地、民営墓地の場合

寺院墓地に比べると、改葬の旨を伝えれば事務的に進めてくれる傾向です。電話で手続きを進めてもらっても良いでしょう。

2.引っ越し先の永代供養墓を探し、決定する

次に、引っ越し先の永代供養墓を探して、お墓のタイプやエリアなどを決定します。
申込先によって手続きや料金の決済方法は異なりますが、希望するタイプの永代供養墓に空きがあるかを確認のうえ、絞り込んでいくとスムーズでしょう。

3.現在のお墓を管轄している自治体へ改葬許可証をもらう

永代供養墓に目処がついたら、現在のお墓がある自治体へ改葬許可証の用紙をもらいましょう。
自治体によってはホームページからダウンロードできるところもあります。

4.改葬許可証の署名押印を現在の管理者からもらう

改葬許可証に、納骨されている故人の情報や、改葬の場所、改葬理由などを記載したうえ、現在のお墓の管理者から承諾の印鑑をもらいます。

寺院墓地の場合

相談の段階でいきなり改葬許可証を持参して署名押印を求めるよりも、一度話を通したうえで持参した方がスムーズでしょう。

公営墓地や民営墓地の場合

事前相談をしておくことが無難ですが、基本的に書類に不備がなければ、改葬許可証の署名押印はスムーズにもらえるでしょう。

5.署名押印をもらった改葬許可証を自治体へ提出

管理者から署名押印をもらったら、現在お墓のある自治体へ申請し、正式に改葬許可証の発行をしてもらいます。

6.現在のお墓を更地にして管理者へ返還する

現在利用しているお墓は引っ越しが決まれば、お墓を取り壊し更地にして墓地を管理者へ返還が必要です。
取り壊しに際しては石材店などに見積もりをしたうえで、行いましょう。

7.引っ越し先の永代供養墓へ納骨する

改葬許可証を新しい引っ越し先のお墓の管理者へ提出して納骨をします。

まとめ

永代供養という言葉は、お墓の用語のなかでも勘違いされやすい傾向です。
永代供養や永代使用など似たような言葉がありますが、どちらの「永代」にも「未来永劫」という意味はありません。

あくまでも、意味合いとしては「長い年月」という意味で捉えておきましょう。
これまでの押さえておきたいポイントは下記の通りです。

  • 永代供養は、33回忌までなど期間が定められている
  • 永代供養と永代使用の永代は永遠という意味ではない
  • 永代使用は永代使用料と永代使用権がある
  • 永代供養墓には大きく分けて「単独墓」「集合墓」「合祀墓」「納骨堂」の4つがある
  • 永代供養墓は屋内タイプと屋外タイプがある
  • 永代供養墓のメリットは「供養を任せられる」「費用が安価」「宗派が問われない」の3つ
  • 永代供養墓のデメリットは「改葬できない」「供養期間が決められている」の2つ
  • 永代供養墓への引っ越しにはさまざまな手続きが必要
  • お墓の引っ越しの際は、まず管理者へ一度相談しておくことが重要

さまざまなタイプの永代供養方法がありますが、特徴はそれぞれに異なります。
「お墓の引っ越し」「初めてお墓を選ぶ」というどちらの場合でも、管理者や親族などとの事前相談は重要です。

寺院墓地から永代供養へ改葬する場合は、特にトラブルとなりやすいため、いきなり改葬許可証に署名押印をもらおうとせず、丁寧に相談してみましょう。

ポイントをしっかりと把握していれば、自分の希望に合った永代供養墓をスムーズに選ぶことができます。

一口にお墓・霊園と言っても、豊かな自然を背景にしたり、規模や宗派だけではない様々な特色があります。
お住まいの地域・ご実家の近隣などで、どんな霊園があるかご覧になってはいかがでしょうか?

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