納骨する時期に決まりはない!最適なタイミングと必要な手続きを紹介

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あわただしい葬儀が終わり一息ついたのも束の間、手元にある遺骨はいつ納骨すべきなのかとお悩みではないでしょうか。

「四十九日法要の準備と合わせて納骨の準備をしなければ」と、焦っていらっしゃる方は多いかと思います。または、お墓への納骨を1年以上先に考えている方や、お墓以外への供養法を検討されている方もいらっしゃると思います。

納骨の時期についてこのような疑問を解消!

  • 「一般的には四十九日の法要と合わせて納骨式をするって聞くけど、実際のところはどうなの?」
  • 「お墓がないから四十九日には間に合わない!その場合はいつ納骨すべき?」
  • 「しばらくは遺骨を手元に置いておきたい。いつまでに納骨はしなければならない?」

この記事では、納骨にふさわしい時期や、納骨するまでの手続き、納骨式当日の流れについてまとめております。

ぜひ最後まで読んで、納骨に関する不安や悩みを解消し、穏やかな気持ちで供養を行いましょう。

時期に決まりはないが、三周忌までには納骨する

納骨する時期に、明確な決まりはありません。しかし、遅くとも三周忌までには納骨するという世間一般の常識的な目安はあります。

3年目以降も仏壇などに遺骨をそのまま置いておくと、

  • 「まだ、お墓を買えないのか」
  • 「手元に遺骨があると、未練が残っていけない」
  • 「お墓に納骨しないと、故人が成仏できない」

などと、親族から言われることがあるかもしれません。

ずっと自宅に遺骨を置いておいても、法律に触れることはありません。

しかし、ずっと手元に遺骨を置いておきたいという強い気持ちがないのであれば、 3周忌までには納骨を済ませるようにすることが、周囲を安心させることにつながります。

とくに仏式では、親族が集まる年忌法要に合わせると、納骨がスムーズに済みます。

次章では、仏式においての最適な納骨時期を解説します。

仏式での一般的な3つの納骨時期

仏式での一般的な納骨時期は、「四十九日法要」「百か日法要」「一周忌法要」のいずれかです。

特別な事情がない限りは、一周忌までに納骨することが1つの目安といえます。

どのような場合に、どんなタイミングで納骨を行うとよいかをみていきましょう。

一番多くの人が納骨をする『四十九日法要』

仏式においては、多くの人が四十九日に合わせて納骨を行います。

その理由は、人は亡くなると48日間は霊となってこの世とあの世を行ったり来たりし、 49日目に浄土へ行って仏の仲間入りを果たすとされているためです。

また、四十九日法要には主だった親族が集まるため、納骨の儀式を行うには好都合だからです。

ただし、四十九日法要のときに納骨ができるのは、亡くなる前に入るお墓がある、もしくは決めていた人が多いでしょう。 新しくお墓を作る場合は、四十九日法要までには完成しないことがほとんどです。

新たにお墓を建てる場合に多い『百か日法要』

新たにお墓を建てる場合には、百か日法要のときに、納骨を同時に行いたいと考える人が多いでしょう。

百か日法要にたくさんの親族が集まるケースは少ないですが、 「四十九日に間に合わせてあげることができなかった」という気持ちがあり、なるべく早く納骨を行いたいなら、 四十九日法要の次の法要である百か日法要と同時に納骨をします。

遠方の親戚や知人も集まる『一周忌法要』

仏式において、納骨に最適な3つめのタイミングが一周忌法要です。

百か日法要では主な親族しか集まらないことがほとんどのため、 実際には、百か日よりも、遠方の親戚も集まる一周忌に納骨するほうが多いといえます。

仏式の納骨時期はこれで抑えたものの、仏式以外の納骨時期も気になりますね。

神式である、キリスト教式であるという人のために、次章では仏式以外での納骨時期を解説します。

仏式以外での納骨時期

納骨のタイミングとしても便利な年忌法要は、仏教だけのものです。 神式やキリスト教式では、どんなタイミングで納骨を行っているのでしょうか。

それぞれ解説していきましょう。

神式の場合は火葬後に行う

神式でお葬式を行った場合は、多くの場合がお葬式当日に納骨をします。

これは宗教的理由によるというよりは、土葬時代から続いた慣習によるところが大きいといえるでしょう。

土葬であれば、当然のことながら、葬儀の当日に埋葬を行うためです。

ただ、お墓がまだ整っていないときには、五十日祭や一年祭を納骨するタイミングとします。

キリスト教式の場合は葬儀から一ヶ月目に行う

キリスト教式の場合は、一ヶ月後の昇(召)天記念日に納骨を行うケースが比較的多めです。

ただ、仏式ほど明確に、納骨にふさわしい期日が決まっているわけではありません。キリスト教では、そもそも火葬が一般的ではないためです。

各宗派における納骨のタイミングがお分かりいただけたかと思います。

次に、さまざまな納骨方法について解説します。

墓石がならぶ霊園

納骨方法は主に3種類

納骨方法には、主に3つの種類があります。

  • 一般墓
  • 納骨堂
  • 合葬墓

それぞれの違いをみていきましょう。

一般墓への納骨

一般墓への納骨では、骨壺をお墓の下部にある「カロート」へ入れます。骨壺から遺骨の入った袋を取り出して納骨をする地域も少なくありません。

「カロート」は、人の手で簡単に開けられるタイプのものと、石材業者に開けてもらわなければならないタイプのものがあります。

特に古いお墓であるほど、石材業者が携わらなければならない場合が多いでしょう。

一般墓には先祖代々の遺骨が入っているのが一般的なので、ときには新しい骨壺が入らないという事態も発生します。そのときには、古い骨壺を取り出し、中の遺骨を他の骨壺へ一緒に入れるなどの整理が必要です。

納骨堂への納骨

納骨堂への納骨では、骨壺を納骨スペースに納めます。ロッカー式や仏壇の下部に骨壺を入れるタイプの納骨堂であれば、簡単に納骨できるでしょう。

お参りスペースに遺骨が自動搬送されてくるタイプの機械式納骨堂であれば、管理者に骨壺を預けることが必要です。

合葬墓への納骨

合葬墓とは、他の人の遺骨と一緒に供養してもらうお墓のことです。他に「合祀墓」などと呼ばれます。

合葬墓は大きいため、納骨スペースは管理者にしか開けられないようになっていることがほとんどです。よって、合葬墓への納骨では、管理者に骨壺を渡し、納骨スペースに骨壺を納めてもらいます。

以上、お墓のタイプによる納骨方法の違いをお伝えしました。次章からは、納骨式までの流れを追っていきます。

納骨式までに行う手続きと手配

納骨時には、僧侶を呼んで納骨式を行うのが一般的です。一般的なお墓と、納骨堂、合祀墓などへの納骨とでは、準備の流れが少し違ってきます。

ここではお坊さんにお経をあげてもらう納骨式を想定し、それぞれについて解説しましょう。

一般のお墓への納骨は準備が多い

一般的なお墓を選んだ場合には、納骨式のために準備するものがたくさん生じます。

四十九日、百か日、一周忌などの年忌法要と同時に行うときの準備についてお伝えします。

一般的には、下記流れでお墓への準備を行います。

      1. お墓を建てる
      2. 納骨の日にちを決め、宗教者へ依頼する
      3. 法要・会食場所を決定する
      4. 法要・納骨式に呼ぶ方へ声をかける
      5. 人数を確認し、会食や引き物を手配する
      6. お供えものなどを準備する

それぞれ詳しく確認しましょう。

1.お墓がない場合はお墓を建てる

お墓がないときには、まずはお墓を建てなければなりません。

お墓を建てる期間は、規模やデザインによっても違いますが、早くて1ヶ月、通常は2ヶ月ほどみたほうがいいと考えましょう。

墓地を選ぶことから始めるのであれば、2ヶ月から3ヶ月はかかると思った方がよいでしょう。

2.納骨の日にちを決め、お寺へ依頼する

納骨のタイミングを決めて、お寺へ納骨式の期日について相談します。

百か日法要の際に納骨を行いたいなら、「百か日法要のときに納骨をしたいと思いますが、その周辺でご都合のよろしい日にちはありますか」とお寺に依頼しましょう。

百か日に最も日にちの近い土日に決定すると思われます。

納骨式の期日が決まれば、石材店にもそれを伝えておきます。 納骨時にカロートを開けなければならないのであれば、石材店の立ち会いが必要だからです。 お墓の完成日のデッドラインを知らせることになります。

3.法要・会食場所を決定する

法要と納骨式の日にちが決定したら、それぞれの場所を決定します。 法要の場所は寺院や法要会館、自宅などさまざまです。

会食の場所は法要会館や料亭、自宅といった選択肢があります。 法要後、お墓に立ち寄り納骨式をして、会食をして解散となるため、 移動ルートを考えて法要場所や会食場所を決定しましょう。

4.法要・納骨式に呼ぶ方へ声をかける

年忌法要と同時に納骨をする場合、あくまでメインは法要です。

百か日法要であれば、親族には

    • 百か日法要を行うこと
    • 法要の後、墓地に立ち寄って納骨式を行うこと
    • 納骨式の後、会食を行うこと

    以上の3つを案内しましょう。

    5.人数を確認し、会食や引き物の数と内容を決定する

    法要・納骨式に出席する人数を取りまとめたら、会食と引き物の数、内容を決定します。

    会食の相場は一人5,000円程度、引き物は3,000円程度です。

    6.お供え物や線香・ろうそく・お布施を準備する

    納骨式ではお墓参りを行うので、お墓参りのために必要なものを準備しておきます。

    準備品は以下の通りです。

      • お供え物(故人が好きだったお菓子など)
      • 供花(故人の好みの花一対)
      • 線香
      • ろうそく
      • マッチまたはライター
      • お墓の清掃用品

      なお、寺院へのお布施も準備します。白黒の水引のかかった香典袋を準備し、表書きは「お布施」としましょう。

      お布施の相場は、法要が3万円から5万円、納骨分が3万円から5万円です。両方同時に行うなら、1つの袋にまとめてしまって構いません。

      より詳しくお布施について知りたい人は、「納骨時のお布施について解説!マナーやその他費用について」の記事も参考にしてください。

      納骨堂へ納骨する場合の流れ

      納骨堂への納骨は、一般のお墓よりも準備が楽になります。

      1.遺骨を預ける納骨堂を決める

      遺骨を預けるための納骨堂を決めます。初めから施設が整っているため、一般のお墓と違い、完成まで待つ必要がありません。

      2.納骨の日にちを決め、納骨堂と親族へ連絡する

      もしも納骨式にお坊さんを呼びたいのであれば、一般的なお墓と同じように、まずはお坊さんに日程を確認することになります。

      ただ、宗教フリーの納骨堂で、納骨式をせずともよいという考えであれば、納骨日は家族の都合がよい日に決めて構いません。 納骨堂へは、納骨日を電話で報告するだけで済みます。

      百か日、一周忌といった法要を行わないのであれば、親族にも「納骨をする」というシンプルな連絡だけで構いません。

      親族のほうでも、「改まった法要をしないのであれば、行かなくてもいいかも?」と、出席を遠慮する人が多いでしょう。

      ただ、新しく納骨堂を買ったのであれば、親族に故人の終の棲家をお披露目するチャンスですから、できるだけ集まってほしいという考え方もあります。

      3.お供え物を準備する

      もしも改まった法要をせず、お坊さんによる納骨式を行わないのであれば、納骨の準備はいたって簡単です。

      故人へのお供え物と供花を準備するだけで済んでしまいます。 納骨堂は、掃除する必要がありませんし、マッチやろうそく、線香などの火気を禁止していることが多いためです。

      合祀墓への納骨

      合祀墓への納骨について説明します。

      基本的には、一般のお墓を建てるときと流れは同じですが、 ここでは、とくに改まった法要を行わないパターンでの準備についてお伝えします。

      1.お墓の場所を決める

      お墓が決まっていなければ、供養してもらう合祀墓を決めます。

      合祀墓はすでに建立されているため、完成を待つことはなく、契約すればすぐにでも納骨ができます。

      2.納骨の日にちを決め、墓地管理者と親族に連絡する

      納骨の日時を決めて、墓地の管理者と親族に連絡します。親族には、改まった法要をせず、納骨だけを行うことを告げましょう。

      それでも立ち会いたいという人にだけ、集合場所などを伝えます。

      3.お供え物や線香・ろうそくを準備する

      納骨堂への納骨に持参するものは、通常のお墓参りと同じです。

      ただ、合祀墓は墓地管理者が清掃しているため、清掃用品は必要ありません。

      準備品は以下の通りです。

        • お供え物(故人が好きだったお菓子など)
        • 供花(故人の好みの花一対)
        • 線香
        • ろうそく
        • マッチまたはライター

        一般墓ではなく、また、改まった法要をしなければ、納骨は費用にシンプルだということがわかるでしょう。

        また、お墓に関する費用を抑えたいという人には、違った選択肢もあります。

        次章では、散骨について紹介します。

        費用を抑えるために、納骨ではなく散骨という選択肢もある

        お墓の費用を抑えるためには、散骨という選択肢もあります。

        散骨は、お墓を必要としない供養法です。散骨場所や日時を業者に全てお任せする委託散骨であれば、10万円ほどで済んでしまいます。

        散骨の詳細について説明していきましょう。

        遺灰を海や山に還す散骨という方法

        散骨とは、遺灰を海や山へまくことをいいます。

        実際には、海への散骨を行う人が大半です。 その理由は、山への散骨は近隣住民などとのトラブルが多くなりがちだからです。 海への散骨は、海水浴場や漁場から離れた場所で行います。

        散骨をするまでの手続きと手配

        散骨をするためには、次のような手配をとります。

        遺骨の供養方法を決める

        遺灰をまく場所を決めます。

        故人の好きだった場所、想い出の場所などにまくことができると嬉しいですが、 トラブル回避のため、なるべく業者に任せましょう。希望に近い場所に散骨してくれる業者を選びます。

        遺骨を業者に送るか手渡す

        散骨時には、遺骨を一センチ以下のパウダー状にすることがマナーとされています。サラサラのパウダー状にするため、業者に遺骨を送りましょう。

        なかには、地域によっては遺骨を預かりに来てくれる業者もあります。 散骨の日時や場所を業者にお任せするときは、これで手配は終了となります。 散骨には火葬時に渡された「埋葬許可証」が必要のため、忘れずに同封しましょう。

        散骨の期日を決め、業者に連絡する

        委託散骨ではなく立ち会い散骨を行う場合は、散骨の希望日を業者に連絡します。

        パウダー状にするため、すでに遺骨は業者にわたっているので、散骨当日は身軽です。 海への散骨だったら船に乗るため、動きやすい服装をする必要があります。 そういったことを含めたアドバイスが、業者からもらえるでしょう。

        まとめ

        さまざまな納骨方法と納骨の流れ、そして一般的なお墓に入れる以外の選択肢を紹介しました。 人数の少ない家族葬が望まれるなど簡素化してきた葬儀と同様に、 お墓にまつわることもシンプル化している傾向があります。

        また、寺院が管理する墓地を避けて宗教フリーのお墓を選ぶなど、宗教離れも進んでいます。

        納骨は故人を偲ぶために大事な儀式ですが、これからは法要や会食を省くなど、簡素化が進むことが見込まれます。

        ただ、どんなに簡素化しても、故人にお供え物をするという行為は省かれません。 シンプルな供養を選んだとしても、故人の好きだったものをお供えし、故人を偲ぶという心だけは持ち合わせていましょう。

        また、納骨式に参列するときについて知りたい人は、下記記事も参考にしてください。

        一口にお墓・霊園と言っても、豊かな自然を背景にしたり、規模や宗派だけではない様々な特色があります。
        お住まいの地域・ご実家の近隣などで、どんな霊園があるかご覧になってはいかがでしょうか?

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