法事と法要の違いがわかる!種類・日にちの数え方・流れまでを全解説

数珠とふくさ

法事・法要って、故人が亡くなってから何回行うのかをしっかりと答えられる方はいらっしゃいますでしょうか?

この記事ではこのような疑問を解消!

  • 「法事の種類ってどのくらいあるの?」
  • 「それぞれの法事ってどんな意味がある?」
  • 「法事では何をしなければならない?」

この記事では、法事・法要について種類や目的などをまとめています。
今後、家族の代わりに主催することになる方はもちろん、参加している法事の意味を知りたい方の参考になると思います。

法事とは

法事とは、死者の冥福を祈るために人々が集まって執り行う儀式のことです。
もともとは、釈迦の教え、つまり仏法を知るために集まる席のことを「法要」「法事」と呼んでいました。

故人を忌日ごとに供養する「追善法要」

特定の故人の忌日に、冥福を祈って執り行う法要を「追善法要」といい、現在「法事」という呼び名で通っているのは、この追善法要のことです。

仏教には、死者は6つの世界のいずれかに生まれ変わる「六道輪廻」という考え方があります。
6つの世界とは、地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅堂、人間道、天道です。

どの世界に生まれ変わるかは生前の行いによって閻魔王が裁きを下すのですが、死者が少しでも良い世界に生まれ変わるようにと、死後遺されたものが代わって供養するのが追善法要です。文字通り、死者に代ってあとを「追う」ように「善徳」を積むのです。

さまざまな法事・法要

追善法要以外にも、仏事としてさまざまな法要があります。

  • 施餓鬼法要(せがきほうよう)
    お盆時期に執り行われる施餓鬼法要は、特定の先祖ではなく、有縁無縁の諸霊を供養するための法要です。檀家が寺に集まって営まれます。
  • 落慶法要(らっけいほうよう)
    お寺の本堂や山門や庫裏(くり:住職やその家族が住まう建物)を修理して完成した時に執り行われる法要です。稚児行列といって、幼児に水干と呼ばれる装束を着せて寺院周辺の村の中を行列します。
  • 開眼法要(かいげんほうよう)
    仏壇や墓、仏像や仏画などが完成した時に執り行われる法要。「魂入れ」などとも呼ばれます。

法事を行う日数の数え方

法事は、故人の命日から数えますが、亡くなった当日を初日として数えます。

たとえば、1月1日に亡くなった人の場合、この日を初日と考えるために、1月7日が初七日となります。

また、地域によっては(特に西日本)命日の1日前を初日と考えることもあります。この場合は1月6日が初七日となります。
亡くなった年は、命日の翌年を「一周忌」とし、翌年を「三回忌」」とします。

これは、この世に生まれる前、おなかの中の10カ月を1年と考えるためです。
ですから、死後2年目に「三回忌」、6年目に「七回忌」、12年目に「十三回忌」という具合に計算していきます。

例)2017年に亡くなった場合

一周忌→2018年
三回忌→2019年
七回忌→2023年
十三回忌→2029年
十七回忌→2033年
二十三回忌→2039年
二十七回忌→2043年
三十三回忌→2049年

法事の種類

特定の故人や先祖のために執り行う法要を「追善法要」と呼びますが、そのうち四十九日法要までを「中陰法要」、それ以降の法事を「年忌法要」と呼びます。

名称 時期 内容・意味
中陰法要 初七日
(しょなぬか)
7日目
(葬儀当日に行なわれることが多い)
葬儀を終えて初めての追善法要であるために、中国では「初願忌」と呼びます。
初七日を司るのは不動明王です。
最近の傾向では、親族が集まるのが大変なので、葬儀当日に行うことの方が多くなっています。
二七日忌
(ふたなぬか)
14日目 二七日を司るのは釈迦如来です。
三七日忌
(みみぬか)
21日目 三七日を司るのは文殊菩薩です。
四七日忌
(よなぬか)
21日目 四七日を司るのは普賢菩薩です。
五七日忌
(いつなのか)
28日目 五七日を司るのは地蔵菩薩。中国の十王信仰では閻魔王とされています。
四十九日を三ヶ月にまたがるのがよくないという風習もあり、
これを信じる人は三十五日で仕上げ法要をすることもあります。
六七日忌
(むなのか)
35日目 六七日を司るのは弥勒菩薩です。
七七日忌
(しちしちにちき)
49日目 四十九日を司るのは薬師如来です。
四十九日で中陰の期間は終わり、忌があけます。
そのため「満中陰」や「忌明け」や「仕上げ」などとも呼ばれています。
「死霊」は「祖霊」となり、つまり四十九日を境に故人は仏となると考えられるため、
この日までに位牌や仏壇を用意するのが慣例です。
百か日忌
百箇日
百か日を司るのは観世音菩薩です。
年忌法要 一周忌
(いっしゅうき)
満1年目 一周忌を司るのは勢至菩薩です。
三回忌
(さんかいき)
満2年目 三回忌を司るのは阿弥陀如来です。
七回忌
(ななかいき)
満6年目 七回忌を司るのは阿閦如来です。
十三回忌
(じゅうさんかいき)
満12年目 十三回忌を司るのは大日如来です
十七回忌
(じゅうななかいき)
満16年目
二十三回忌
(にじゅうさんかいき)
満22年目
二十七回忌
(にじゅうななかいき)
満27年目
三十三回忌
(さんじゅうさんかいき)
満32年目 三十三回忌を司るのは虚空蔵菩薩です。
昔から三十三回忌をもって祖霊は神霊(氏神)となって故郷の山や海などの自然に還ると言われています。
「弔い上げ」や「問いきり」と呼ばれ、これ以降は個別の先祖としてではなく、その家の「先祖代々」として祀ります。

一般的な法事の流れ

法事では、寺院に読経をいただき、その最中に遺族や親族が順に焼香します。そんなに難しいものではありません。法要の時間は1時間くらいでしょう。

  1. 親族到着
  2. 寺院到着
  3. 法要開始(寺院に読経をしていただく)
  4. 親族焼香(寺院の合図で読経中に焼香します)
  5. 法話(読経後、寺院よりありがたいお話をいただきます)

法事を主催する場合に必要な準備

法事を主催する場合、寺院への連絡以外にさまざまな手配をしなければなりません。

寺院への連絡・僧侶の手配

法事の準備で何よりも大切なのは、寺院への連絡です。日程や場所は寺院の都合を配慮しながら決めて行きましょう。土日祝日は他の檀家の法事などで忙しくしていることが多いので早めに連絡するのが良いでしょう。

お寺と関わりがなく依頼の仕方がわからない方や、檀家になりたくない方、お布施の相場が分からず悩んでいる方には、
NHKや新聞でも紹介された「お坊さん便」による僧侶手配がおすすめです。

所の決定

法事を行う場所は主に、自宅か、寺院か、葬儀会館などです。
自宅以外の場所を使用する場合は早めに予約をしておきましょう。

案内

参列してほしい人には、日時と場所を伝えます。
案内状を出して参列の可否を確認します。

また、最近では電話やメールなどで案内を済ますこともできます。参列する人のほとんどは親戚でしょうから、そこまで改まらなくてもよいと考える人が多いようです。

ただし、日時や場所の伝え間違いがあってはならないので、メールやLINEやFAXなど、文字にして連絡するのが一番安心です。

お布施

お布施も早めに準備しておきましょう。

また、寺院に自宅まで来てもらう場合は「お車代」を、食事の用意をしない場合は「お膳料」も一緒に渡します。
御布施に決まりはありませんが、以下が一般的な相場です。

  • 御布施 30,000円〜100,000円
  • お車代 5,000円〜10,000円
  • お膳料 5,000円〜10,000円

会食

会食は、法事をした場所、あるいは料理店に移動して行います。
法事をした場所、つまり自宅や寺院で会食をする場合、仕出し業者などに料理を運んでもらいます。

引き物

引き物は参列してもらった人たちにお渡しする品物のことです。
2,000円〜5,000円くらいのものを用意します。

不祝儀であるために、「あとに残らないもの」が好まれます。
お茶や海苔やお菓子などが一般的でしょう。また食べ物でなくても石鹸や洗剤等の消耗品が選ばれることもあります。

主催した法事後に行うこと

参列いただいた人には後日お礼状を送ると丁寧でしょう。
また、参列はいただけなくても、供花や供物や香典などをいただいた先にも、お礼状を出します。

参列者が準備すること

ここでは法事の参列者側が準備しなければならないものをまとめました。

香典

  • 香典の金額

    香典はあくまで気持ちのものなので、金額に決まりはありませんが以下が一般的な相場です。

  • 故人と血縁関係で、法事後の会食なし 10,000円〜30,000円
  • 故人と血縁関係で、法事後の会食あり 20,000円〜50,000円(夫婦だと30,000円〜)
  • 故人の友人・知人で、法事後の会食なし 5,000円〜10,000円
  • 故人の友人・知人で、法事後の会食あり 10,000円〜30,000円
  • 香典の表書き
    香典の表書きには「御香典」「御佛前」「御香料」などと書きます。
    神道だと「玉串料」、キリスト教だと「御花料」と書きます。

    水引は黄白・白黒・双銀のものを用います。
    墨は、葬儀や中陰(四十九日)までは薄墨を用いますが、四十九日以降の法要では黒の墨で構いません。
  • 香典の差し出し方
    受付がある場合は、記帳をして差し出します。
    受付がない身内での小規模な法事の場合は、お悔やみの言葉とともに喪主に手渡しましょう。

法要(法事)で最も大切とされる四十九日について詳しく知りたい人は、「四十九日の意味・目的・法要についてがわかる」の記事を参考にしてください。

供物

  • 供花
    祭壇脇にお花を供えることで華やかな雰囲気の中で故人様を偲ぶことができます。
    法事でのお花はフラワーアレンジメントなどが一般的です。

    供花札を立ててもよいですし、メッセージカードを添えることもできます。
    費用は5,000円〜10,000円くらいが相場でしょう。
  • お供え物
    お供え物には、主にお菓子や乾物などの食べ物、ビールやお酒やジュースなどの飲み物、お線香やローソク等を供えることもあります。
  • 塔婆
    塔婆とは、追善供養のために供える長い板のことです。宗派や地域によっては寺院や墓地で塔婆を供えます。
    塔婆を供えたい場合は、喪主に連絡しましょう。その後、喪主からまとめて寺院に連絡してもらい、塔婆を用意してもらいます。

    費用は3,000円〜5,000円程度でしょう。

法事に参加するときの服装

法事の服装は略礼服でよいとされています。具体的にどういうものなのかをまとめてみました。

  • 男性
    男性は黒のスーツを着用します。ジャケットはシングル・ダブルのどちらでも構いません。白のワイシャツ、黒のネクタイ、その他の靴下やベルトや革靴も黒のもので揃えましょう。
  • 女性
    女性も黒の服装で統一します。服はワンピースやスーツを着用します。夏場でも肌の露出を避け、靴やバッグなどの小物も黒のものを揃えましょう。
  • 子ども
    子どもの服装は、学校の制服がある場合は制服を着用します。ない場合は紺や黒などの地味な系統の色の服を着用しましょう。
  • 数珠
    仏事において数珠は必須の法具です。
    数珠は宗派別に仕様が異なるのですが、略式念珠を持っていればどの宗派の法事でも使用可能です。
    ひとつの数珠を使い回すのではなく、なるべく1人がひとつ数珠を持つようにしましょう。

法事に参加する時のマナー

法事はあくまでも故人を偲ぶ儀式です。
立居振る舞いや服装など、極端に常識を外れるようなことは避けましょう。

とはいえ、葬儀とは異なり、四十九日以降の年忌法要は、故人の追善供養だけではなく、遺された親族たちのつながりを確認する場でもあります。
しめやかになりすぎずに、明るく故人を偲ぶのも大切なことだと思われます。

まとめ

普段慣れない法事ですから、マナーやしきたりなど分からないことだらけだと思います。
とはいえ、大切なのは「心」や「気持ち」です。
あまり堅苦しくならずに、適度な節度や配慮があれば、きっといい法事になることでしょう。

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