仏具「りん」の使い方や手入れ方法~綺麗を長持ちさせるコツやその他仏具の紹介~

スポンサーリンク
りん棒とりん

りんの使い方

仏壇に向かってお祈りするとき、りんを鳴らすという人は多いでしょう。

しかし、正しいりんの鳴らし方をご存じですか? きっと、何気なく鳴らしてしまっているという人が大半だと思われます。 きちんとお参りするためにも、供養の作法は知っておきたいですよね。

  • 「りんの正しい鳴らし方や、手入れの方法がわからない」
  • 「新しくりんを買うとき、どんなことに気をつければいい?」
  • 「仏壇まわりにはりん以外にも仏具があるけれど、どんなタイミングでどう使えばいいの?」

この記事では、以上のような悩みや疑問を持つ人のために、りんの正しい使用法や手入れ方法をお伝えします。

新しくりんを買うときの注意点や、他の仏具の使い方についても解説するため、正しい作法で供養できるようになりますよ。

りんを使う目的

この章では、りんを使う目的から鳴らし方、りんの手入れ方法まで詳しくお伝えします。
りんの使い方は、そもそもりんとは何かを知ることで、深く理解できるようになります。

りんを使う目的は、主に次の3つです。

  • 周囲の邪気を祓い、空気を清らかにする
  • お祈りしていることを故人に知らせる
  • 読経の調子を整える

それぞれ詳しく説明します。

  • 周囲の邪気を祓い、空気を清らかにする
    りんの澄み切った音色は、人の邪気を祓うことから、お参りをする周囲の空気を清浄にするといわれています。

    お葬式で僧侶が葬儀ホールに入ってくるとき、りんを鳴らしながら歩いてくるのは、ホール内を清めるためです。
  • お祈りしていることを故人に知らせる
    りんの音は、故人のいる浄土にまで届くといわれています。

    つまり、りんを鳴らすということは、「ここにいて、あなたのためにお参りしていますよ」ということを故人に知らせる行為です。
  • 読経の調子を整える
    お経の始まりと終わりに、あるいは読経の合間にりんを鳴らすことがあります。
    りんは、木魚などとともに読経の調子を整えるための、いわば楽器として使われます。

以上のような目的を考えれば、りんをどんなときに、どう使うべきかは、何となく理解ができるのではないでしょうか。

りんの鳴らし方

りんを使う目的を踏まえて、りんの鳴らし方を覚えましょう。

「読経の調子を整える」という意味だけをとると、「読経せずにお参りをするだけなら、りんを鳴らす必要はないのでは?」と思う人もいるかもしれません。

しかし、「お祈りしていることを故人に知らせる」意味があることを考えれば、やはりお参りの度にりんを鳴らすのがよいといえるでしょう。

お参りするとき、りんは次のように鳴らしましょう。

  • りんを鳴らすタイミングは線香をあげた後、合掌する前
    線香に火をつけ、香炉に立てたらりんを鳴らし、合掌してお参りしましょう。
  • 昔ながらのりんは、ふちをりん棒で打つ
    昔ながらの半球型のりんは、ふちを打つととくにきれいな音色が出ます。
    ふちの外側と内側を叩くケースがあり、宗派によって違います。

    ただし、厳密に決まっているわけではないため、好みの音色がなる方を選んで叩きましょう。
    ふちの外側なら凛と澄み切った音になり、内側ならややこもった柔らかい音になります。
  • 球体のりんは、中ほどを打つ
    最近はデザイン性を持った、ユニークなりんが増えてきています。
    とくに多いのが、完全な球体をしたりんです。

    球体のりんは、ふちがないため、最も膨らんでいる中央部分をりん棒で鳴らしましょう。
    やや高めの、可憐な音色を聴くことができます。
  • りんを打つ回数は1回から3回
    りんを打つ回数は、1回から3回程度としましょう。
    回数は宗派によって違うとされてはいるものの、厳密なものではありませんし、お寺によっても考え方が違います。

ふちの打ち方や鳴らす回数を、寺院のしきたりにのっとって決めたいという人は、菩提寺に問い合わせてみましょう。

りんの手入れ

りんの手入れは、基本的に乾拭きとします。
日常的なお手入れは、柔らかいタオルや布でサッとほこりを払うだけで十分です。

りんが変色してきたら、りん専用のクリーナーと、柔らかい布を使って汚れを落としましょう。
自己判断で、専用洗剤ではないものを使ってしまうと、変色が進んだりコーティングが剥がれてきたりします。

仏壇・仏具店や通販サイトで、りん専用のクリーナーを購入し、初めはごく小さい部分に使って効果を確かめるのがおすすめです。

なお、手入れのときには必ず白手袋などを使い、素手で触らないようにしましょう。
素手で触ると、指の脂がりんに付着し、汚れてしまいます。日常使用するときも気をつけて扱いましょう。

りんの買い替え時期

専用のクリーナーを使っても汚れが落ちないときや、表面のコーティングが剥がれてきてしまったときは、買い替えを検討しましょう。

「人が亡くなったわけでもないのに、買い替えてもいいものだろうか」と、買い替えのタイミングに迷う人もいることでしょう。
しかし、仏具を買い替えるタイミングに吉凶はありません。

いつまでもボロボロのりんを使うより、汚れが目立って来たら買い替えたほうが、気持ちよく毎日お参りできます。

以上、りんの使い方や手入れについて解説しました。
使用法も手入れ方法も至ってシンプルですから、日常的にりんを使う生活をしたいものです。

次章では、りんを買い替えるとき、あるいは仏壇とあわせて初めてりんを買うときの注意点をお伝えします。

りんを買うときの注意点

りんを買うときは、サイズや価格相場、一緒に買うべき付属品について注意しましょう。

りんのサイズ

りんを買うとき、最初に検討したいのが「りんのサイズ」です。
りんのサイズは「寸」表記なので、通販サイトなどで確認しようとすると、なかなかピンとこないかもしれません。

しかし、わからないからといって適当なサイズを買ってしまうと、仏壇に並べたときに不釣り合いなことが多々あります。
自宅の仏壇に合うりんのサイズを、きちんと確認して購入しましょう。

りんを買い替えたいなら、今あるりんの直径を測り、「寸」表記に直してみましょう。
1寸は約3センチですから、今あるりんの直径が18センチ程度なら、6寸のりんを買うのがよいことになります。

「今使っているりんより一回り小さいのがよい」と思ったなら、1サイズ下げて5.5寸、あるいは5寸のりんを買うのがおすすめです。

新しく仏壇を購入するなら、仏壇を買うお店ですすめられたサイズのりんを、同時に購入するのが正解です。
数種類おすすめされて迷ったなら、鳴らしてみて好みの音色が出るものを購入しましょう。

大きいりんは低い音、小さいりんは高い音が出ます。

りんと一緒に買うべき付属品

りんは、単品で買っても鳴らすことができません。
「りん棒」と、おりんの「下に敷く座布団」を合わせて購入しましょう。

もちろん、「りん・りん棒・座布団」が3点セットになっている商品がほとんどですが、りんだけを買い替える人のために、単品商品を用意しているお店もありますから、注意が必要です。

また、裁縫の得意な人であれば、りんの座布団を手作りするのもいいでしょう。
市販のりん専用座布団のように、ふっくらしている必要はありません。

りんが落ち着くように真ん中にくぼみをつけてあげさえすれば、あとは通常のクッションのつくり方で構いません。
りんのサイズに合わせて、好みの布で手作りしてみましょう。

りんの価格相場

りんの価格相場は、小さな仏壇用なら1万円程度、伝統的な大きい仏壇用でも2万円から3万円程度です。
もっとも、職人が作る一点もののりんは、100万円を超えるものもあります。

反面、格安だからといって飛びつくと、見栄えの悪さや音のチープさにがっかりすることがあります。
できれば、仏壇・仏具店で質を確認して購入するのがおすすめです。

通販サイトを利用する場合は、写真をよくチェックする、音色を聴けるサイトから購入するなど
慎重に選びましょう。

以上、りんを買うときの注意点をお伝えしました。

りん以外にも、揃えるべき仏具はあります。次章では、「ついでだから、すべて揃えてしまいたい」という人のために、りん以外の仏具と供養法を一覧でご紹介します。

りん以外にも揃えたい仏具と供養作法

りん以外にも、揃えたい仏具があります。
とくに初めて仏壇を買う人は、まとめて買ってしまえば安心です。

また、宗派によって必要になる仏具もあります。
いずれも一覧にしてご紹介します。

初めて仏壇を買うときに必要になる仏具

初めて仏壇を買うときに必要になる仏具は、以下の通りです。
仏壇の形によって、また代用品がある場合は不要なケースもあるため、確認しながら揃えましょう。

仏具 目的など
燭台 ロウソクを立てる
香炉 線香を立てる
花立 お花を活ける
線香立て 線香を数本差しておく
火消し 使用済みのマッチを入れる。マッチを使わないなら不要
座布団 参拝するときに敷く。上置き仏壇など立ってお参りするなら不要
経机(きょうづくえ) 燭台や香炉を置く。上置き仏壇など他にスペースがあれば不要
仏飯器(ぶっぱんき) ご飯を供える。故人の茶碗などで代用することもある
高坏(たかつき) お菓子や果物を供える。家にあるお皿などで代用することもある

いずれも、仏壇やりんとセットで売られていることが多いため、重複しないように購入しましょう。

仏具のセットって、何がまとめられているの?と、詳しく知りたい人は「仏具セットの中身を紹介!必ず揃えるべき一式とは」を参考にしてください。

宗派によって必要になる仏具

宗派によって、また家の考え方によって必要になる仏具もあります。

仏具 目的など
茶湯器(ちゃとうき) お茶をお供えするためのフタがついた湯呑道具
浄土真宗では使われない
通常の湯呑で代用することもある
木魚 読経のリズムを整えるための道具
浄土真宗や日蓮宗では使われない
日常的に読経を行わない家では不要とする考えもある
木柾(もくしょう) 読経のリズムを整える円形の鐘
日蓮宗などで使われる

必要かどうかは、菩提寺に相談して決めましょう。

日常の供養作法

最後に、日常の供養作法について、一連の流れを確認しておきましょう。

  1. 仏壇に向かって一礼する
    ご本尊や遺影、位牌に目を向けた後、一礼します。
  2. お供え物をする
    仏飯やお茶、お菓子などを仏壇の供物台などへお供えします。
  3. 線香を供える
    ろうそくに火を灯し、線香へ火を移して供えます。
    線香の火は、手でそっとあおいで消しましょう。息を吹きかけてはいけません。

    線香の供え方は、香炉にそのまま立てる宗派と、2つに折って香炉に寝かせる宗派があります。
    とくに浄土真宗は寝かせる場合が多いでしょう。
  4. りんを鳴らす
    お線香を立てたらりんを鳴らします。
  5. 木魚や木柾を叩きながらお経を唱える
    熱心な信徒であれば、仏具を駆使してお経を唱えましょう。
  6. 合掌し祈りを捧げる
    手を合わせ、故人の冥福を祈り、先祖に自分の近況を報告します。
  7. ろうそくを消す
    手であおいでろうそくを消します。
    息を吹きかけるのはマナー違反です。

以上、りん以外に揃えたい仏具や、日常的な供養の作法についてご紹介しました。
とくに、仏壇を新しく買う人は買い逃しのないよう気をつけましょう。

まとめ

この記事では、りんを鳴らす目的や使い方、りんの手入れ方法、購入時の注意点についてまとめました。

また、りん以外の仏具についても簡単に説明したので、日常的に仏壇で行う供養の作法が掴めたかと思います。
仏壇に向かい、故人と対話する時間を何より大事に、心を込めてお参りしましょう。

一口にお墓・霊園と言っても、豊かな自然を背景にしたり、規模や宗派だけではない様々な特色があります。
お住まいの地域・ご実家の近隣などで、どんな霊園があるかご覧になってはいかがでしょうか?

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

地域から霊園検索