仏具セットの中身を紹介!必ず揃えるべき一式とは

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線香の煙が漂う仏前

仏具にはさまざまな種類があるので、購入する段階では、何が必要なのか、何が不要なのかがわかりませんよね。

「仏具セット」とあるものなら、必要なものがすべて入っているかといえば、必ずしもそうではありません。

あとから「全く使わなかった」と思う仏具もあれば、「あれも一緒に買っておけばよかった」と悔やむことになる仏具もあります。

  • 仏具のセットの内容は?それぞれの仏具の役割はどのようなものなの?
  • 買おうと思っている仏具セット、相場よりも高い?オトク?
  • 仏具のお手入れ方法や、買いどきの判断のしかたって?

この記事では、以上のような悩みや疑問を抱えている人のために、仏具の役割や特徴、相場、仏具のお手入れ方法についてお伝えします。

仏具セットをじっくり検討して、本当に使えてオトクなものを選ぶことができるようになりますよ。

仏具の種類と役割

仏具には、10を超える種類があります。
なかには、「家にあるけれど、使用用途が全くわからない」と思うような仏具もあることでしょう。

まずは、一般的な仏具セットに含まれるものというよりも仏壇まわりに置かれるものすべてを対象として、その種類と役割を紹介します。

参拝対象となるもの

私たちが仏壇を拝むときに祈りを捧げる、参拝の対象となる仏具には、以下のようなものがあります。

  • 本尊(ほんぞん)
    浄土真宗なら阿弥陀仏、曹洞宗なら毘盧遮那仏など、宗派によって違う本尊の像や掛け軸を飾ります。
    仏壇において一番大事な、本体といってもいいものです。
  • 脇侍(きょうじ・わきじ)
    本尊の左右脇に、宗祖(宗派をおこした人物)などの掛け軸を飾ります。
    小さな仏壇では省略される傾向があります。
  • 位牌(いはい)
    位牌は、故人の戒名、名前、没年月日が書かれた漆塗りの木版です。
    仏壇においては、故人の魂が込められたものとみなされ、本尊のすぐ下に置かれます。
  • 過去帳(かこちょう)
    浄土真宗において、位牌のかわりになるものです。
    その家の先祖の名前や没年月日が書かれます。
  • 見代(けんだい)
    過去帳を置く台です。
  • 遺影(いえい)
    フォトサイズの遺影を、位牌とともに飾る家が多くあります。

参拝のための道具

仏壇にお参りするときに使う、参拝のための道具は、以下の通りです。

  • 燭台(しょくだい)
    ロウソクを立てる台で、多くは1対(2個)で売られます。
  • 香炉(こうろ)
    灰を入れ、線香を立てる道具です。
  • 花立(はなたて)
    いわば小さな花瓶です。多くは1対(2個)で売られます。
  • 線香立て(せんこうたて)
    線香を数本差しておくための道具です。
  • 火消し
    使い終わった後のマッチ棒を入れるための道具です。
  • おりん
    チーンと鳴らし、供養の気持ちを浄土へ届けるための道具です。
  • 木魚(もくぎょ)
    読経のリズムを整えるための道具です。
    浄土真宗や日蓮宗など、使わない宗派もあります。
  • 木柾(もくしょう)
    円形の鐘で、読経のリズムを整えるための道具です。
    日蓮宗などで使われます。
  • 座布団
    仏壇専用の座布団は、紫色を基調とし、金糸の刺繍が施された豪華なものです。
  • 経机(きょうづくえ)
    仏壇の手前に置かれ、燭台や香炉などを載せる台です。

お供えのための道具

お供えのための道具は、以下の通りです。

  • 仏飯器(ぶっぱんき)
    ご飯をお供えするための道具です。
  • 茶湯器(ちゃとうき)
    お茶をお供えするための、フタがついた湯呑道具です。
    浄土真宗では使われません。
  • 高坏(たかつき)
    お菓子や果物などをお供えするための道具です。

以上、仏具の種類とその役割についてお伝えしました。
もちろん、全てを揃えなければならないわけではありません。
次章では、一般的な仏具セットに入っている仏具とその価格相場についてお伝えします。

仏具セットの価格相場

仏具セットの価格相場は、以下の通りです。

ひと口に「セット」といっても、5点セット、10点セットなど、その数と価格はお店によって違います。

よって、必ず揃えたい三具足(みつ(さん)ぐそく)・あるいは五具足(ごぐそく)セットと、スタンダードな6点セットについて、その相場をまとめました。

必ず揃えたい「三具足」あるいは「五具足」のセット相場

仏教には「三具足」という言葉があります。
仏式の祈りに不可欠な三つの道具という意味で、それは燭台・花立・香炉をあらわします。

燭台と花立を一対で揃えるときには「五具足」となります。
「三具足」「五具足」の価格相場は以下の通りです。

セット名称 セット内容 価格相場
三具足セット 燭台・花立・香炉それぞれ一点ずつ 1万円~3万円
五具足セット 燭台一対・花立一対・香炉一点 3万円~5万円

なお、こちらは一般的な大きさ、伝統的な真鍮素材の仏具セットを購入したときの価格相場です。
ミニ仏壇のための仏具や、陶器など他の素材を使った三具足は、やや安価になります。

スタンダードな6点セットの価格相場

スタンダードな6点セットの相場は、以下の通りです。
「仏壇でのお参り」と聞いて、誰もが必要と思えるようなものが選ばれたセットです。

セット名称 セット内容 価格相場
仏具6点セット 燭台(一点)・花立(一点)・香炉・仏飯器・茶湯器・線香立て 3万円~5万円

セットになっているものを選べば、デザインが統一されているため、仏壇まわりが美しく整います。

以上、基本的な仏具セットの価格相場についてご紹介しました。
「本当に、これだけでお参りができるの?」と思ってしまいますね。

他に、必要なものをどう揃えたらいいでしょうか。
仏具セット購入時の注意点を、次章で解説します。

仏具セットを購入するときの注意点

仏具セットを購入するときの注意点は、次の3点です。
それぞれ詳しく解説します。

位牌は個別に揃えるのが基本

仏具セットには、三具足セットや6点セットのほかに、10点セットなどさまざまな組み合わせがありますが、どのセットにも、位牌は入っていません。
位牌は個別に揃えるのが基本だからです。

位牌は、多くの場合、葬儀が終わったらすぐに仏壇・仏具店へ注文します。

葬儀のときに渡される白木の位牌には、故人名や戒名、没年月日が記されていますので、可能であれば来店の際に持参しましょう。

宗派による違いは仏具店や菩提寺に尋ねる

仏具は、宗派によって揃えるべきものが違います。
「○○宗で必要なものを揃えたい」と仏具店に相談し、ピックアップしてもらいましょう。

予算の関係ですべて揃えるのが困難なときは、菩提寺に相談するのがおすすめです。
絶対に必要なものと、そうとはいえないものとを教えてもらいます。

セットに不要なものが入っているときは、セット購入を避けましょう。

セットの他に必要なものを書きだして見積もりを取る

必要なものが出そろったら、書きだして仏具店に見積もりをとってもらいます。

セット購入したほうがお得なものと、セット対象外のものがあるでしょうから、一番お得なプランで見積もりをつくってもらいましょう。
予算がオーバーするようなら、素材やサイズを変えるなど工夫します。

以上、仏具セットを購入するときの注意点をお伝えしました。

なかには、「古い仏壇のほうに、まだ使える仏具があれば、継続して使いたい」という人もいるかもしれませんね。
仏具を丁寧に扱い、次世代に受け継ぐのはとても大切なことです。

次章では、仏具の扱い方についてご案内します。

仏具の手入れ方法、買い替え時、処分方法

仏具の手入れ方法や買い替え時、処分方法を、それぞれ詳しくご紹介します。

仏具の手入れ方法

仏具の手入れ方法は、素材によって違います。
一般的な仏具の素材と手入れ方法は、以下のようなものです。

真鍮(しんちゅう)製

燭台、花立、香炉、仏飯器、茶湯器、おりんなどには、真鍮製の仏具が多いものです。
表面に黒ずみがなければ、乾いた柔らかい布で埃を取る程度で十分です。
黒ずんできたら、お湯にお酢を少量垂らして、そのなかに漬けこみましょう。

お湯が冷めてしまうまで放置しても黒ずみがとれない場合は、専用の仏具磨きを使って磨きます。

クレンザーなど研磨剤を使う人もいますが、傷がついてしまうかもしれません。必ず専用の磨き材を使いましょう。
磨き材はホームセンターや仏具店で手に入ります。

なお、金メッキが施されている仏具には、磨き材を使わないようにしましょう。メッキがはがれてしまいます。
とくに、おりんには金メッキや装飾が施されている場合が多いため、注意が必要です。

漆器(しっき)製

高坏、盆や彼岸用の食器などは、漆器製のものが多いと思われます。
お味噌汁を飲むお椀のような要領で、中性洗剤を使ってお手入れできますが、強くこすると傷んでしまうため、注意しましょう。

とくに、お彼岸のお餅などをお供えした後は要注意です。
お餅のこびりつきが取れるまで水に漬けておきましょう。

陶器(とうき)製

現代的なデザインの燭台、花立、香炉などには、陶器製の仏具がよくみられます。
陶器は、もちろん食器と同じように洗ってお手入れして構いません。

弱点は、真鍮製や漆器製と違って割れやすいことです。
お気に入りのデザイン仏具をセットで買ったのに、1つが欠けたり割れたりしてしまったら、悲しいですよね。

欠けた破片をすべて集められるなら、金継ぎ(きんつぎ)という方法で修復できることがあります。
金継ぎは、割れた部分に金を塗布して、接着剤の要領で継ぎ合わせる技術です。

買い替えがきかなければ、しばらくは金継ぎでしのぎましょう。いい味になることもあります。

仏具の買い替え時

仏具の買い替え時は、仏具が壊れてしまったときや、お手入れしてもキレイにならなくなったときです。
「もう古いから、買い替えようか」と思ったときでいいのです。

「人が亡くなったときでないとダメ、縁起が悪い」ということはありません。

でも、喪服の買い時にもいえますが、とくに仏事関係のものは、何かきっかけがないとなかなか買えませんよね。
そんな人は、以下のようなタイミングで買い替えるのはいかがでしょうか。

  • 仏壇を新調したとき
    これまでとは違うサイズの仏壇を新調したら、仏具も仏壇のサイズに合わせて買い替えましょう。
  • 法事の前
    回忌法要などの前に仏具を新調して、親族に披露しましょう。
  • 年末
    新しい年を、新しい仏具で迎えます。

毎日目にする仏具が新しいと、気持ちもパッと明るくなりますよ。

仏具の処分方法

仏具を処分するときは、そのまま一般ごみとして分別し、捨ててしまって構いません。
ごみとして出すなら、住んでいる地域の回収ルールに従いましょう。

もしも気が咎めるなら、新しく仏具を購入した仏具店や、菩提寺に相談してみましょう。
仏具を処分する業者を紹介してもらえる可能性があります。

ただし、参拝の対象である本尊や脇侍(きょうじ)の掛け軸、過去帳、位牌を処分したいと考えたなら、まずは菩提寺に相談するべきです。
魂抜きをしてもらう必要があります。

菩提寺のない人は、新しく仏具を買う仏具店から紹介してもらうか、インターネットで魂抜きをしてくれる僧侶を探してみましょう。

以上、仏具の扱い方についてお伝えしました。
きちんとお手入れして長持ちさせ、最後は適切に処分したいものです。

まとめ

この記事では、仏具をセットで買いたいと思っている人向けに、仏具の種類とその役割、仏具セットの価格相場、仏具の扱い方について解説しました。

仏壇を買えば、必要な仏具がすべてセットでついてくるというわけではなく、宗派や予算に合わせて仏具を選ぶ必要があります。

そのなかで、セットで買ったほうがお得だったり、デザインが統一されて美しいと感じるものがあったりすれば、セット購入を活用するのがおすすめです。

仏具を買うなんて、一生に一度あるかないかのことですよね。
仏具それぞれの役割を知って、納得したうえで買い揃えましょう。

一口にお墓・霊園と言っても、豊かな自然を背景にしたり、規模や宗派だけではない様々な特色があります。
お住まいの地域・ご実家の近隣などで、どんな霊園があるかご覧になってはいかがでしょうか?

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