香典とは故人に供えられる金品。金額相場や袋の包み方を解説

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香典にまつわる基本的なマナーを覚えておきましょう。

葬儀に参列する時に必ず持参する香典。

何度か包んだことがあるけれど、久しぶりだから忘れてしまった。

はじめての葬儀の参列で、何をどのように準備すればいいのか分からない。このような人たちのために、この記事では香典について詳しくまとめました。

ただ、マナーや相場を解説するだけではなく、香典の意味、込められるべき想いなどについても言及させていただきました。

最後まで読んでいただき、参考にしてもらえれば幸いです。 

香典とは

香典とは、故人様に供えられる金品のことです。

あくまでも弔意の表し方の1つに過ぎませんが、昨今の葬儀や法事では最も多く用いられているお供えの形でしょう。

香典を渡す意味

葬儀に参列しなければならなくなった時に、香典を「どのように」「どれくらいの金額」を渡せばいいのか、悩んでしまいますよね。

しかし、そのようなマナーや相場の前に、まずは香典を渡す意味について考えてみたいと思います。

香典には、差し出す側の想いが集約されている

「葬儀の参列=香典」という具合に自動的に考える人がほとんどでしょう。しかし、もっと本質的なこと言うならば、香典は弔意を表すための手段に過ぎないのです。

弔意とは、故人様を悼み、悲しみや戸惑いに襲われる遺族を慰め、ともにその悲しみを共有することではないでしょうか。

そうすると、一番の弔意の表し方は、弔問だと、筆者は考えてしまうのです。お金のお供えが一番の弔意であれば、現金書留で済むわけです。

わざわざ足を運び、故人様に焼香し、遺族に声をかけて慰めるからこそ、遺族も救われるのではないでしょうか。そして、そこで差し出される香典には、

「このお金で、故人様の大好物でも供えてあげてください」

「このお金で、ご遺族の負担が少し楽になれば幸いです」

…というような、差し出される側の想いが集約されています。香典という文化は、お互いを助け合う精神がベースに横たわる、とても素晴らしいものだと思うのです。

香典は、数ある弔意の表し方のひとつ

香典よりも弔問の方が、弔意の表れが強い。このように書きましたが、他にも弔意を表す方法はたくさんあります。供花、供物、弔電、弔辞、献香など、これらも香典に代わる弔意の表し方です。

実際に、香典がお金を包むのに「香」の文字が使われているのは、その昔は金品ではなく香を供えていたからです。

お金はあらゆるものに交換可能でとても便利なので、いまでは「香典=お金」が一般化していますが、まずは弔意、つまりは故人を悼み、遺族をなぐさめる想いを大切に考えましょう。

マナーや相場よりも大切なもの

葬儀は厳粛なものですから、マナーやしきたりから逸脱したことは許されないかもしれません。

しかし、多少表書きの書き方が間違っていたり、金額が相場からずれていたりしても、あまり気にすることはないのでは、と筆者は考えます。

もちろんそれらは大切なことですが、もっと大事なことは相手を思う心や気持ちではないでしょうか。人は、マナーやしきたりにではなく、心や気持ちに救われ、癒されるものです。

宗派別!香典袋の選び方・表書きの書き方

御香典袋や、そこに書かれる表書きは、宗教や宗派によって異なります。

宗派別の袋の選び方と表書きの書き方

香典とは、仏教でしか用いられない言葉です。

葬儀の中で香を用いるのは仏教だけだからです。広い意味でとらえるならば、「不祝儀袋」と呼ぶべきでしょう。不祝儀袋は、宗教によってそれに合うものを選びましょう。

  • 仏教の場合

黒白、双銀または双白の水引のついた不祝儀袋を選びましょう。表書きは「御香典」と書けば、どの宗派でも問題ありません。その他、「御霊前」と書きますが、四十九日間の”霊”の存在を教義として認めない浄土真宗の場合は「御仏前」と書きます。

  • 神道の場合

黒白、双銀または双白の水引のついた不祝儀袋を選びましょう。表書きは「御玉串料」と書きます。

  • キリスト教の場合

「御花料」と書かれた袋を用意しましょう。十字架や花の図柄が印刷された物も販売されています。

困った時は「御霊前」仏教であれば「御香典」

相手先の宗教宗派が分からない時は、「御霊前」を用いておけば、よいでしょう。

「霊」という概念はそもそも神道のもので、キリスト教にも霊の概念があるからです。仏教でも「御霊前」で構わないのですが、浄土真宗だけはこれに該当しません。

ですから、仏教の場合はどの宗派でも「御香典」を書けばよいでしょう。

表書きは薄墨で書く

香典袋の表書きは、薄墨で書きましょう。

これは、ボールペンやサインペンがない時代、硯で墨をすって筆で文字を書いていたのですが、「涙が落ちて黒い墨が薄墨になった」「充分に墨を磨る前に駆けつけた」ために薄墨が用いられたと言われています。

文具店などに、薄墨の筆ペンが売られているので、自宅に1つ持っていてもいいでしょう。

中袋・中包みの書き方

中袋には香典の金額、差し出す人の氏名、住所を書きます。なお、金額を書く時には「壱」「弐」のような大字といわれる漢字を用いましょう。

たとえば「一万円」は「金壱萬円」。「五千円」は「金伍阡円」という具合です。

香典で包む金額相場

香典をいくらくらい包めばいいのか分からない人のために、相場を表にしてまとめました。参考にしてください。もちろん相場は相場に過ぎません。

無理のない範囲で、あなたの気持ちを包めばよいでしょう。

【親族への香典の相場】

故人様はあなたの…

あなたが20代

あなたが30代

あなたが40代以上

祖父母

1万円

1〜3万円

3万円

両親

3〜10万円

5〜10万円

10万円以上

義理の両親

3〜10万円

5〜10万円

10万円以上

兄弟・姉妹

3〜5万円

3〜5万円

5万円以上

叔父・叔母

1万円

1〜2万円

3万円

いとこなど

3千円〜1万円

3千円〜2万円

3千円〜3万円

【職場関係への香典の相場】

故人様はあなたの…

あなたが20代

あなたが30代

あなたが40代以上

上司

5千円

5千〜1万円

1万円

上司の家族

3〜5千円

3千〜1万円

5千〜1万円以上

同僚・部下・後輩

5千円

5千〜1万円

1万円以上

同僚・部下・後輩の家族

3〜5千円

3千〜1万円

3千〜1万円以上

 ※職場関係の場合は、「部署一同」や連名などで、複数人が1つの袋にまとめて用意することもあります。

【友人や知人への香典の相場】

故人様はあなたの…

あなたが20代

あなたが30代

あなたが40代以上

友人・知人

5千円

5千〜1万円

5千〜1万円

友人・知人の家族

3〜5千円

3千〜1万円

3千〜1万円

先生や恩師

3〜5千円

3千〜1万円

3千〜1万円

隣近所

3〜5千円

3千〜1万円

3千〜1万円

※隣近所の場合は、地域で金額が取り決められていることもあるので、それに準じましょう。

袱紗の包み方 

袱紗の包み方

香典袋は袱紗に入れて持参します。弔辞や仏事の袱紗の色は、紺や紫や深緑などの寒色系を用います。
また、袱紗にも”台付き袱紗”や略式の”金封袱紗”があります

台付き袱紗

台付き袱紗とは、一枚の布地の中に漆塗りの台が挟んであるものです。台も両面リバーシブルであることが多く、赤などの暖色系は慶事で、緑などの寒色系は弔事で用います。
包む時は、台を寒色系の面にして、袱紗が左側に開くように包みます。

金封袱紗

金封袱紗とは略式の袱紗で、折れ財布のようなシンプルな形状です。左側に開くようにし、右側に香典袋を入れます。 

香典をお渡しするときの注意点

香典をお渡しする時は、以下の点に注意しましょう。

葬儀式場では受付に差し出す

葬儀式場に参列する時は、受付に差し出します。受付係の人の指示に従い、帳面やカードに記帳をします。

「このたびは大変御愁傷様です」

と一言述べて、袱紗から袋を取り出します。
お盆がある時はそれに乗せ、なければ袱紗をお盆に見立てて差し出します。

その時にも「ご霊前にお供え下さい」などの言葉を添えるとよいでしょう。

自宅に持って行く時は喪主に手渡す

自宅に弔問する時は喪主に直接手渡します。

密接な間柄であれば痕飾りの祭壇や仏壇にお参りさせてもらいましょう。迷惑になるようであれば、玄関先で手渡すこともあるでしょう。 

袱紗の開き方と差し出し方 

袱紗から取り出した香典袋は、表書きが相手に見える向きにします。このとき、香典袋だけを直に渡すのではなく、台付き袱紗の台の上に置いて差し出しましょう。
台がない場合は、ふくさそのものを台の代わりにしてもよいでしょう。

香典辞退をされたときの対応

昨今は、家族葬が主流となり、香典を辞退するケースが増えています。香典を辞退された時は、あくまで遺族の考えを尊重しましょう。

ただし、どんな人にも故人様を弔う権利があり、故人様にも弔われる権利があります。どうしてもなんらかの形で弔意を表したいと思うのであれば、その旨を喪主に伝えましょう。

大切なのは、形ではありません。どのような方法が、迷惑がかからずに弔意を伝えられるかを考えるべきです。香典を受け取ってもらえないのであれば、自宅や斎場に品物をお送りするという方法もあります。

香典だけじゃない さまざまな弔意の表し方 

  • 香典を現金書留で送る

葬儀に参列できない時、あるいはあとから訃報を知った場合には、現金書留で香典を送ります。

  • 供花

お供えの花を送ります。葬儀へのお供えであれば、遺族や葬儀社に申し込み方法を訊ねましょう。自宅へのお供えであれば、生花店に依頼して届けてもらいましょう。

  • 弔電

葬儀式場に弔電を打ちます。弔電は、葬儀告別式の中で紹介されますので、それに間に合うように手配しましょう。

  • お供えや献香

食べ物や飲み物をきれいに包装してお供えとして差し出します。また、お供えの品物にお線香を選ぶ方もいます。

まとめ

いかがでしたか?

お香典は故人様や遺族をいたわる心の表れです。

昨今は、葬儀の形も多様化しているので、あくまでもしきたりを大切にしながら、相手先が喜んでくれる方法でお渡しできればいいですね。

この記事のポイント

  • 香典は、故人様を悼み、遺族をいたわる心の表れです
  • 仏教では「御香典」や「御霊前」、神道では「御玉串料」、キリスト教では「御花料」と書きます
  • 表書きは薄墨で書きます
  • 香典袋は袱紗に入れて持参します
  • 香典を辞退された場合は、まずは遺族の考えを尊重しましょう
  • 香典以外の弔意の表し方に、弔問、弔電、供花、供物などがあります

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