会葬の意味を解説!葬儀に関するマナーもあわせて紹介

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祭壇の前で焼香する男女


葬儀にまつわる言葉の一つとして、「会葬」というものがあります。

あまり頻繁に使わないため、言葉の詳細な意味がわからないという人のほうが多いのではないでしょうか。

会葬に関するこのようなことが解消!

  • 会葬と参列の違いは何?
  • 会葬するときに気をつけた方がいいマナーは?
  • 会葬に関して知っておくべきことを知りたい


この記事では、「会葬」について解説しています。「会葬」と「参列」の違いや、葬儀に参列するときに気をつけることなどがわかりますよ。

会葬とは

会葬とは、葬式に参加することを言います。
これを基本として、言葉の解説をしていきます。

会葬者とは葬儀に参列する人のこと

会葬者とは、葬儀に参加する人のことを言います。
基本的には一般の参加者(遺族などではない)のことを指す言葉として使われていることが多いようです。

 弔問・参列との違い

この「会葬」という言葉と似たような意味を持つものに、「弔問」と「参列」があります。

この2つと「会葬」は、厳密には区別されます。

まず、「会葬」というのは、本来は葬式(通夜の翌日に行われるもの)に出ることだけを指しています。

対して「弔問」は、遺族に対しておくやみの言葉を伝える際に使われます。また、通夜の席に参加する場合を指すこともあります。

「参列」はもっとも一般的な単語です。これは、葬式の場においても、またそれ以外のときにも使われる言葉です。なにがしかの会などに足を運び参加すること自体を指します。

ただ、言葉がどのように使い分けられていようとも、「守るべきマナー」は共通しています。

会葬者としてわきまえたいマナー

会葬者として葬式に参加する場合の服装やマナー、持ち物などについて紹介します。

なお、「通夜」についてはで紹介します。

服装は喪服が基本

葬式に会葬者として参列する場合は、喪服が基本です。通夜とは異なるため、男性は黒いスーツ、女性も黒色のワンピースなどを着用します。

靴下やストッキング、靴は、黒色を選びます。また、靴は金具がついていないものを選びましょう。

子どもの場合は制服を着ていけば問題ありません。制服は子どもにとって最も格式の高い礼服です。制服がない学校の場合は、暗い色のブレザーなどで制服のように見せます。子どもといえども派手な靴は相応しくありませんから、落ち着いた靴のものを選びます。

就学前の子どもの場合は、黒色や紺色といった地味な服で構いません。

これらはあくまで「基本」です。たとえば足腰が悪くて思うように動けない、ということであれば、無理に喪服を着る必要はありません。地味で動きやすい服を身に着けてもよいでしょう。また、小さなお子さんを抱えている人なども、これに準じます。

髪型や化粧は控えめにする

男性の場合は清潔にしていれば問題ありません。女性の場合はヘアスタイルや化粧にも気を配りたいものです。

長い髪の毛は、黒いヘアアクセサリーでまとめます。飾りの少ないバレッタやゴム、リボンを使うのが一般的です。現在は葬儀に特化したヘアアクセサリーの通販もありますから、これを利用するのもよいでしょう。

化粧は控えめにします。ラメ入りのメイク道具や、派手すぎる色のメイクは避けます。ファンデーションで顔をカバーする、という程度に考えておきましょう。アイシャドウを選ぶ場合は、ブラウン系統のものをチョイスします。

「口紅はどうするか」という問題ですが、これについては「として塗るべき」とする説と、「片化粧の原則に従って塗らないでおくべき」とする説に分かれます。

ただ、付ける場合でも、色が派手すぎるものは避けます。唇の荒れをカバーするのだ、というくらいのつもりでいるべきです。

マスカラやアイライナー、は付けるべきではありません。

持ち物リストとアクセサリー

持ち物リストについても考えていきましょう。

まずは、持ち物を入れるための鞄ですが、これは布でできた黒い物を選びます。金具がついていない物が正式です。

香典を包むふくさ(袱紗)は、紺色などの寒色系を選びます。なお、紫のふくさは慶弔どちらでも使えるので、これを1枚持っておくとよいでしょう。

香典袋の表書きは「御霊前」としておくのがよいのでしょう。この言い回しは、どの宗教でも使うことができます。ただし、ハスの花が入っているものは仏教の、百合の花が入っているのはキリスト教の式にしか使うことができません。

地味な色のハンカチやティッシュも持っておきたいものです。

また、「数珠」ですが、これは実は宗派ごとによって使われる形が違います。しかし会葬者の立場でそれを問われることはまずありません。普段使っているものを選べばよいでしょう。

ただし、数珠を使うのは仏教のだけです。キリスト教や神式の式のときには使いません。ただ、「持っていくこと自体がNG」というわけではありません。どの宗教の式か分からないということでしたら、とりあえず持って行くとよいでしょう。仏教の式でなければ、鞄の中に片付けておけばいいだけの話です。

アクセサリーは、結婚指輪以外は原則としてつけません。結婚指輪も、「つけていなければならないもの」ではありません。

葬儀の式では、真珠を使ったアクセサリーは許容されます。これは、「真珠が涙の粒を表す」ということからきています。ただし、二連になったネックレスは「悲しみが重なる」「不幸が重なる」を連想させるため、つけません。また、真珠のアクセサリーも、「つけている方がよい」というものではなく、「つけていても構わない」というものです。そのため、わざわざ買い求める必要はありません。

ごくまれにですが、手袋をつけて葬儀に臨む人もいます。これはもともと西洋の文化からきているものですから、仏教などの式では基本的には用いません。

しかし、派手なネイルアートなどをしているときは、これが大活躍してくれます。マニュキアは落として参加するのが基本ですが、「つい昨日、ネイルサロンで凝ったデザインにしてもらった」などのようなときは、やはり落とすのがもったいないですよね。そのようなときにはこれを使います。

黒いレースのものがもっとも一般的ですが、不透明の真っ黒のものもあります。こちらは、「ネイルが透けて見えること」も防止できます。

なお、「手袋がつけるのが難しいほどの立体的なネイル」の場合は、ばんそうこうなどを爪先に貼って臨む以外にはないでしょう。そのような派手なネイルの場合、そのままの状態で葬儀に出ることはできないからです。

 あいさつのときに使えるお悔やみの言葉

あいさつのときに使えるお悔みの言葉は、宗教ごとで異なります。
ただ、どのような宗教でも使える言い回しとしては、以下のようなものがあります。

「安らかな旅路であるようにお祈りします」

「お力になれることがありましたら、なんなりとお声をおかけください」

「ご家族様もお体にお気をつけてお過ごしください」

また、特に何も言わずに、頭を下げて一礼するだけでも気持ちは十分に伝わります。

使用を控えたいタブー言葉

どの宗教でも共通する忌み言葉として、「重ね重ね」「またまた」などがあります。これらは不幸が続くことを強く印象付けるからです。また、「死んだ」などのような直接的な表現も避けましょう。

「四(死)」「九(苦)」などの表現も避けるようにしてください。

ただ、これらのほかにも意識したいフレーズがあります。

「大往生でしたね」・・・100歳を超える方の式などで、ご遺族を励ますために言ってしまいがちな言葉です。しかしご遺族にとっては、いつ亡くなられても悲しいもの。このような言い回しは避けるべきです。

なお、遺族の方があいさつなどで「大往生でした」というのはまったく問題ありません。

「ご冥福をお祈りします」・・・仏教の式ではよく使われる言葉です(ただし浄土真宗の場合は使わない)

しかし、神道においては「亡くなった方は家を守ってくださる」、キリスト教では「神の御許で永遠の安息を得る」という考え方をするため、この言い回しは使いません。

「お悔み申し上げます」・・・神道や仏教の場合は問題ありません。しかしキリスト教の場合は、死を悲しいものとしてとらえませんので、この言葉はやや不適切です。ただ現在では「特に気にしない」という人も多くなっているため、少し意識しておくだけでよいでしょう。

場面別!会葬者のふるまい方解説

会葬者として葬式に参列する場合のふるまい方について解説していきます。

1.故人との最後のお別れ

僧侶や一般の会葬者が会場から出た後、遺族・親族によるお別れがあります。棺を開き、その周りに花や写真(かつては「写真に写った人が連れていかれる」と言われていたためタブーとされていましたが、今は許容されることも多いといえます)を置き、お別れをします。

基本的には会葬者はロビーで出棺を待っている状態ですが、遺族から「特に」と求められたのであれば、このお別れの場面に立ち会うことができます。

葬儀会社のスタッフから花を渡されるので、棺に入れましょう。基本的には顔の周りから花で埋め尽くしていきます。

2.出棺のお見送り

1の過程が終わる、もしくは1の過程に参加しない場合は、棺をお見送りすることになります。
棺は親族の男性がかつぐ、あるいは葬儀社が持っている棺を動かすための機械を使って霊柩車に入れられます。

一般の参列者の場合、その霊柩車や親族の乗ったバスが火葬場へと向かうのを見送って、葬儀への参列が終わります。

外でお見送りをするのが一般的です。冬の寒い時期はコートを着用しても構いません。しかし派手すぎるものは避けるべきですし、出棺のまさにそのはコートを脱いで見送るようにしましょう。

基本は黙とうでのお見送りです。遺族からのあいさつがある場合は、終わった後に一礼をします

火葬場への同行と立会い

非常に親しい間柄の場合、火葬場への同行を求められることもあります。

火葬場に行く人というのは、通常は遺族と親族だけです。そのような考え方が一般的な状況であるにも関わらず、遺族の方から「ぜひに」と誘われた場合は、特段の都合がない限り参加するようにしてください。それは、とりもなおさず、あなたが故人もしくは遺族にとって特別な存在であることを意味します。

火葬場では、親族や遺族が棺とお骨の周りに集まることになります。後ろの方に控えめに経っていましょう。また、お骨を骨壺に納めるように言われた時は、火葬場のスタッフの指示通りの箇所のお骨をとります。特に案内がないのであればその後に下半身の骨を徐々に納めていきます(地域差はあります)

精進落としへの招待

現在では、火葬が終わった後に初七日法要まで行うケースが多いといえます。

バスなどで会場に戻る(もしくは別の食事のための会場に行く)のですが、そのバスに同行するかたちが基本です。ただ、自家用車で火葬場まで行ったのであれば、バスの後をついていくようにするとよいでしょう。

火葬場で「精進落としも」と言われたときには、やはりこれにもお付き合いすべきでしょう。

料理の後に引き出物を渡されることもあります。

火葬場や精進落としに誘われるのは、非常に特別なことです。故人とご遺族の気持ちに寄り添い、時間の許す限り参加してください。そこで交わす故人の思い出話は、故人への供養にも、ご遺族への慰めにもなるはずです。

通夜や葬式・告別式に参列できないときの対応法

「参列はできないけれども、弔意を表したい」という場合はどうしたらいいのでしょうか。

辞退の連絡は速やかに丁寧に

訃報の連絡を個別でいただき日時や場所まで知らされているという場合、かなり強く「参列をしてほしい」というご遺族(や故人)の意向が感じられます。また、弔事は慶事に優先されますから、原則として参加するべきです。

ただ、「入院中でどうしても参加できない」などという場合は、できるだけ速やかに、そして丁寧に断るべきです。

法事とは異なり、通夜~葬儀の場合は、時間に余裕もないのでなおさらです。

香典の郵送又は後日直接届ける

香典については、後日、郵送もしくは直接届けましょう。

「香典を郵送で送るのはいかがなものか」という説もありますが、現在では特に問題視されません。また、遠方に住んでいる人の場合は、この方法が現実的でしょう。

表書きは、「御霊前」がもっとも一般的です。ただ、仏教の場合、四十九日を過ぎたのであれば「御仏前(御佛前)」とします。また、「御供物料」でも構いません。四十九日までは黒白もしくは双銀の水引を使いますが、それ以降の場合は黒白もしくは黄白を使うのが一般的です。

また、いずれの場合でも、水引は結び切りのものを用います。

弔電を送る

「弔電」は、弔意を表すもっとも代表的なものです。

もちろん文字だけでもことができますが、電報と一緒に花などを送ることもできます。たとえば、インターネット電報D-MAILNTT西日本の取り扱い)では、電報と一緒に花を郵送することもできます。これは、一般的な「供花(生花)」とは異なるもので、枯れることのないプリザーブドフラワーです。白や紫、穏やかなピンク色などの花を使ったもので、これに線香やメッセージをつけることができます。

また、お盆や線香をセットにして送る方法もあります。

葬儀においては、オリジナリティや目新しさ、派手さは、強く求められる要素ではありません。

しかし、「一般的な電報だけでは十分に気持ちを表すことができない」ということであれば、これらを送るのもよいでしょう。

喪家側と会葬者の関係

今までは「会葬者側の立場」の話をしてきました。

では、自分が喪家側となったときは、どのように会葬者と付き合っていけばよいのでしょうか。

喪家側が会葬者に対して行うこと

喪家側は、会葬者からの弔意を受け取る立場にあります。

「人様のお心をいただくのだ」という気持ちで接しましょう。

訃報・葬儀に関する連絡

親族などへの連絡が終わったのならば、故人が所属していた職場や団体に、連絡をします。このような団体の場合、基本的にはだれか1人、中心となる人(あるいは事務方)に連絡をすれば、ほかのしかるべきところにも連絡をしてくれるでしょう。これは、「遺族の所属する職場・団体」についても同じことがいえます。

「故人と特に親しかった」「エンディングノートなどに、『この人を呼んでほしい』という記載があった」という場合は、個別に連絡をします。電話がもっとも手っ取り早いでしょう。この場合は、その人に日程や場所などを正確に伝えてください。

相当親しい間柄であると考えられますから、火葬場にも同行してほしいと考える人も多いかと思われます。その場合は、火葬後に開かれることの多い多い初七日法要(食事を伴うことが一般的です)などにも参加してほしい旨を伝えるとよいでしょう。

会葬御礼品のお渡し

一般の会葬者のために、会葬御礼の品を用意します。この会葬御礼の受け渡しは、現在は、通夜・葬儀のときの受付で即時お渡しするのが一般的です。受付は、職場の人などにお願いするケースが多いでしょう。

会葬御礼品と香典返し

香典返しはそもそも、「いただいた金額の3分の1~2分の1程度の金額をお返しする」のが正式です。
しかしこれは非常に手間であるため、現在は即日返しが一般的なかたちになってきました。

相場は3000円程度だとされていますが、非常に高額の香典をいただいた場合は後日改めて返礼をするとよいでしょう。

香典返しは、いわゆる「キエモノ」を選ぶのが基本です。お茶などが一般的ですが、現在はカタログギフトをつけることもあります。

さて、香典返しと似たものに「会葬御礼品」があります。これは、会葬に来てくれた人にお渡しするものであり、厳密には香典返しとは異なります。だいたい500円~1000円くらいのもの(ハンカチなど)ですが、現在では香典返しと混合されるケースも多く見られます。また、地域によっては、そもそもこの「会葬御礼品」の文化が根付いていないところもあります。

会葬礼状の郵送

会葬礼状は、参列してくれた人たちにお送りするものです。現在は香典返しに差し挟んでお渡しすることが多くなりました。このため、即日返しのスタイルが基本です。

言葉の意味からすれば、「焼香の後にお渡しするもの」であったのですが、時代の変遷とともに、「最初に受付で、香典返しと一緒にもらうもの」というかたちをとるところも増えてきました。

会葬礼状には、足を運んでくれたことへのお礼を書き記します。

テンプレートに沿って作成するが普通ですが、オリジナルの会葬礼状を作成することもできます。また、この「オリジナルの会葬礼状」も、故人の思い出や履歴を業者に伝えて作ってもらうケース、自分たちで考えるケース、個人のライターなどに依頼するケースなど実にさまざまです。

この記事のまとめ

ここまで、「会葬」という葬儀用語について解説してきました。

  • 会葬とは、厳密にいえば「葬儀への参加」を指す。ただし現在では、「弔問」とほとんど同じ意味で使われることも多い
  • 葬儀での服装は喪服が基本。メイクは控えめに。アクセサリーは基本的にはつけない。ネイルアートをしている人は、手袋で隠すなどの工夫を
  • あいさつのときには、「故人の旅路が安らかであること」を願う言葉などを言い添えるとよい
  • 「御冥福をお祈りします」「お悔みを申し上げます」は、宗教によってはNGとなるので注意。「大往生」は、遺族以外は使ってはいけない
  • ご遺族に望まれれば、出棺前のお別れや火葬場への同行を行う
  • 参列できない場合は早めに、そして丁寧にお断りをする
  • 後日香典を送るのもよい。四十九日前なら「御霊前」、その後は「御仏前」
  • 電報もよい。電報にプリザーブドフラワーや線香をつけることもできる 
  • 遺族側から会葬者側には、訃報の連絡を入れる
  • 会葬御礼や香典返しを用意しておく必要がある

これらの点をしっかり押さえておきましょう。

一口にお墓・霊園と言っても、豊かな自然を背景にしたり、規模や宗派だけではない様々な特色があります。
お住まいの地域・ご実家の近隣などで、どんな霊園があるかご覧になってはいかがでしょうか?

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