一般的な葬儀費用から小さな葬儀の費用までタイプ別に解説!

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葬儀の費用といっても、葬儀に直接かかる費用だけでなく、お布施や香典などへのお礼や、葬儀後の飲食の費用が必要となります。ここでは、費用負担がすくなく、最近増えている「小さな葬儀」も合わせて解説していきます。

葬儀費用を検討する

ポイント:葬儀にかかる費用は葬儀社への支払いだけでなく、寺院へのお布施、会葬・香典などへのお礼もある。

一般的な仏式葬にかかる費用の内訳

仏式で行われる一般的な葬儀の費用は、次の4種類に大別されます。

①葬儀一式の費用

葬儀一式の費用には、主に葬儀社が行うサービスに対する費用と、式場や火葬場などに支払う費用があります。
最近の葬儀社は、臨終のあとの手配から火葬のあとの初七日法要まで、一連のサービスをセットプランにしていますが、その内容は一様ではなく、オプションサービスなども異なります。

②寺院などに要する費用

読経料(どきょうりょう)と、戒名をいただくお布施です。
お布施は地域の慣例や、菩提寺の考え方、故人との関係の深さなどによって異なります。わからないときは、直接お寺にうかがってみるとよいでしょう。

③飲食の費用

主に通夜ぶるまいと葬儀後の初七日法要を兼ねた精進料理の費用です。

④会葬のお礼の費用

香典返しなど会葬者に対する謝礼です。

年々減少傾向にある葬儀費用

ここ10年の間に急増した家族葬などの影響で、葬儀にかかる費用の平均額は年々減少傾向にあります。といっても、葬儀費用全般では190万円(下の図参照)程度かかります。故人が亡くなったあとの生活もあるので、どの程度の費用をかけられるのか、遺族でよく相談し、葬儀社に率直に希望を伝えましょう。

葬儀にかかる費用(一般例)

葬儀にかかる費用

減少傾向にある葬儀費用

減少傾向にある葬儀費用

※葬儀の費用についてのアンケート結果(全国平均)
※通夜からの飲食接待費・寺院の費用・葬儀一式の費用を含む

※一般財団法人日本消費者協会「葬儀についてのアンケート調査第(7~10回)」より

葬儀にかかった費用

葬儀にかかった費用

※各項目の金額は平均額で上から3項目の合計と葬儀費用の合計とは一致しない。
※一般財団法人 日本消費者協会 平成26年「葬儀についてのアンケート調査」より

最近増えている小さな葬儀

ポイント:小さな葬儀が増えている原因は、故人と遺族の高齢化。「家族葬」「一日葬」「直葬(ちょくそう)」などもある。

小さな葬儀が増えたのは高齢化が原因

葬儀を質素に行う葬家(そうか)が多くなったのは、

①見栄を張った葬儀→心のこもった葬儀
②会葬者の接待に追われる葬儀→家族でゆっくり見送れる葬儀

という傾向が顕著になったからですが、さらに大きな理由は、故人と遺族の高齢化にあります。
故人が平均寿命を超えてくると、同世代の親戚や友人はすでに他界していたり、弔問に来られるような健康状態でないことも多いでしょう。

また子どもたちも定年を過ぎていて、仕事関係の会葬者はほとんどいないということも少なくありません。そうなると、義理で見える弔問客が少なく、会葬者の見込み人数はせいぜい20~30人。そうなると、大きな祭場を手配したり、立派な祭壇を飾ったりする必要はなく、必然的に質素な葬儀になります。

小さな葬儀でもタイプはいろいろある

小さな葬儀は通夜・葬儀の省き方によって「家族葬」「一日葬」「直ちょく葬そ う」といったタイプがあります。ただし、通夜・葬儀は省いても、法律により死後24時間以内は火葬できないので、亡くなった翌日に火葬されることは少なく、早くて2日後になります。火葬場の空き状況によっては1週間後というケースも少なくないようです。

このほか、葬儀は家族だけで行い、後日ホテルなどで告別式を行う「密葬+お別れの会」という形式も増えています。

最近増えている葬儀の例

家族葬

家族・親族を中心に行う小さな葬儀。通夜・葬儀は一般葬と同様に行うが、儀礼的な会葬を遠慮することが多い。

一日葬

通夜を行わない葬儀。1日であるうえに通夜ぶるまいがない分、一般葬より負担が少ない。

直葬

遺体を自宅などで安置したあと、葬儀・告別式などを行わず火葬場に搬送し火葬を行う。病院から直接火葬場の安置所へ移動するケースもある。

密葬+お別れの会

身内だけで葬儀を行い、後日、関係者に声をかけホテルなどで告別式を行う。社葬や著名人に多いタイプ。

新しい葬儀のスケジュールの違い

新しい葬儀のスケジュールの違い

(亡くなった時間や火葬場の空き状況にもよります)

身内を中心に行う「家族葬」

ポイント:ここ10年で増え続け、都市部では50%近くの葬儀がこの「家族葬」で行われると言われている。

近年、話題の「家族葬」

「家族葬」とは、家族を中心にごく親しい関係にある人だけで行う葬儀のことで、もともとは葬儀業界で使われていた用語です。通常は20~30人程度の葬儀になりますが、それよりやや規模が大きく、故人や遺族の知人なども参列する50人程度の葬儀も家族葬と呼ぶことがあります。

故人や喪主が高齢で、社会的なつながりの薄くなった人たちなどに多く利用されています。会葬者がごく親しい人たちに限られることで余計な気づかいをせずに済み、遺族や会葬者が故人とゆっくりお別れができるのが特長です。とくに喪主が高齢の場合、弔問客への接待などが大きなストレスになることもあります。それを避けるために家族葬を選んだ、という遺族も多いようです。

一般葬より経済的かどうかはわからない

会葬者が身内中心の葬儀なので、小さな式場で行うことができます。その分、祭壇も小ぶりなものとなり、ふるまいの人数も少ないので飲食費も抑えることができます。全体には費用負担が少なくなるようですが、寺院への支払いは同じで、火葬の費用や葬儀社への諸費用も大きな差はありません。

そのうえ、弔問客が減れば、いただける香典も少なくなります。収支を比べたら一般葬とさして違わず、思ったほど「安く上がらなかった」と感じる遺族もいるようです。

家族葬が選ばれる理由

家族葬が選ばれる理由

家族葬を選ぶときの注意点

家族葬を選ぶときの注意点

通夜を行わない「一日葬」

ポイント:故人が高齢で通夜の弔問客が少ないと見込まれるとき、通夜を省略する「一日葬」が増えている。

高齢化にともない増えている「一日葬」

一般葬が、通夜、葬儀・告別式と2日間以上かけて行うのに対し、通夜を省略して1日だけで葬式を済ませてしまうのが「一日葬」です。

高齢で亡くなる人が増えている現状で、喪主である配偶者も高齢、子どもたちも70歳を超えているケースも少なくありません。そうした葬儀では、会葬者もさほど多くはなく、なかでも、仕事関係の現役世代の会葬者はほとんど見込めません。そうなると、あえて通夜を行わなくても、会葬者に不便をかけることはないだろう
と判断され、「一日葬」が選ばれることが多いようです。

一日葬に参列者の見込み数はありませんが、遺族や親族などの身内を中心に行われる「家族葬」と同様に小規模に行われるのが一般的です。

一日葬を行うときは菩提寺に相談してから

仏式の場合は、菩提寺があれば、まず菩提寺に相談することが大事です。本来の儀式を簡略化するわけですから、寺院の了解が必要です。どうしても通夜式も大事だと菩提寺がいえば、僧侶に来て読経をあげてもらい、遺族だけで通夜を行う方法もあります。翌日に葬儀・告別式を行い、一般の会葬者に会葬してもらいます。

いずれにしても、故人が生前から一日葬を考えているなら、あらかじめ菩提寺に相談しておくことが大事です。

菩提寺がない場合は、葬儀社に相談し僧侶を紹介してもらう方法があります。

一日葬のタイムスケジュールの例

一日葬のタイムスケジュールの例

通夜も葬儀も行わない「直葬」

ポイント:通夜も葬儀も行わない「直葬」は、限られた遺族だけで見送る葬儀で、最近急増している。

火葬場で故人を見送るだけの葬儀

病院で亡くなったら、火葬場や葬儀社の霊安室にあずけるか自宅でいったん安置したあと、通夜・葬儀を行わず故人を見送るのが「直葬(ちょくそう)」です。「火葬式」「荼毘葬(だびそう)」とも呼ばれます。火葬場や安置した場所で僧侶に読経をお願いすることもありますが、宗教的なしきたりを行わず火葬場で見送りだけの場合もあります。

一般的に遺族など限られた人たちだけで行います。大きな利点は費用が少なくて済むことです。故人が亡くなったあとの生活に不安がある遺族や、田舎に戻り改めて通夜葬儀を行う遺族などに利用されています。

直葬を選ぶ遺族は年々増え、都市部では5件に1件ともいわれています。当然、どの葬儀社も直葬に対応してもらえるので全体の予算を伝えて相談してみましょう。

僧侶に弔いをお願いする場合

直葬でも僧侶に読経や祈祷をお願いしたい場合、菩提寺があればそちらに相談しましょう。ただし、直葬に理解を示す菩提寺は少ないでしょうから、埋葬をどうするかも含めて事前によく検討したうえで相談しましょう。読経を断られたときや菩提寺がない場合は、葬儀社に紹介してもらうこともできます。また、インターネットで僧侶の手配を依頼することができます。

葬儀・告別式を行わないといっても、葬儀社を通さずに遺体をお骨にするのは難しいので、はじめから葬儀社の手配を考えたほうがよいでしょう。

直葬の流れ

直葬の流れ

密葬に続いて行われる「お別れの会」

ポイント:会葬者が多い葬儀では、家族だけで密葬を行い、後日お別れの会や偲ぶ会を開くこともある。

「お別れの会」や「偲ぶ会」は宗教色のない告別式

遺族だけで密葬や家族葬、火葬などを済ませたあと、友人・知人を招いて開く会を「お別れの会」と呼びます。新しい形の告別式とも言えますが、宗教者は招かず、決まった形式もありません。

没後少し経って行われるものは、「偲ぶ会」と呼ばれます。開く時期のめやすは没後1〜2カ月くらいでしょう。1カ月目ではまだ忙しく、3カ月以上経つと思いが薄れるからです。時期的には法要ですが、「お別れの会」と同じく、宗教的な決まりがなく、形式の自由な告別式の意味合いが強いものです。

「お別れの会」も「偲ぶ会」もともに、交通の便がよく、収容人数も多いホテルなどで行うケースが増えています。

「お別れの会」「偲ぶ会」はどんな場合にふさわしい?

身内だけで密葬、家族葬を行いたいが、故人の交際範囲が広く、どうしても弔問したい、と言う声が多そうな場合に向いています。さらに、宗教色のある葬儀は避けたい場合などに適しています。

葬儀に出席できなかった人たちには「お別れの会」や「偲ぶ会」で別れを告げてもらうことができます。遺族にとっても、後からばらばらに弔問に来られるより一堂に会してもらったほうが負担も減るでしょう。

案内状を出すか、会費制にするか、知人に発起人を任せるか、服装の決め事をどうするかなどは場合によってさまざまです。

お別れの会の実行例

大きいお別れの会になると、プロデュースするのも大変なので、葬儀社に依頼するケースも多い。
故人の個性や人柄を偲ぶこのような会は、これから選択肢の1つとして考えてもいいでしょう。

お別れの会の実行例

■参照元
改訂増補 親の葬儀とその後事典
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平成20年9月30日 旧版第1刷発行 
平成29年5月26日 改訂版第1刷発行

著 者:黒澤計男 溝口博敬
発行者:東島俊一
発行所:株式会社法研

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