香典返しにカタログギフトが選ばれる理由を紹介!便利という理由で選ぶ人が増えている

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青い風呂敷に包まれた香典返し

通夜・葬式のかたちは一つではありません。特に現在では、多種多様な通夜・葬式のかたちが提案されています。

しかしやはり一般的なかたちは、「香典を受け取って、そして香典返しをする」といったかたちでしょう。

ここでは香典返しの概要と、そして近年香典返しによく選ばれるようになった「カタログギフト」についてとりあげます。

※なお、現在は「香典・香典返しを辞退する」といったかたちもありますが、ここでは原則として、「香典を渡され、香典返しを渡す」というケースを想定しています。

香典返しとは通夜・葬式に参列した人に渡すもの

「香典返し」は、葬儀のときに非常によく用いられる単語であり、用いられる物でもあります。
そのため、ほとんどの人がこの言葉を耳にしたことがあることでしょう。

しかし昔使われていた(渡されていた)「香典返し」と、現在の香典返しでは少し意味合いが異なっています。

もともと香典返しというのは、忌が明けた後に贈られるものでした。
「香典返しは、いただいた香典の2分の1~3分の1の金額のものを贈る」
という風習も、これを踏まえればわかりやすいでしょう。

香典を渡してくれた人それぞれの香典の金額に合わせて香典返しの物を選ぶのが、かつての流れであったわけです。
このような風習を今も受け継いでいる人も当然います。

しかし現在では、昔とは異なり、日本全国(時には外国)に親戚や弔問客が分かれて住んでいることも多くなりました。
また、ライフスタイルの変化により、「後でまた香典返しを贈ること」が難しくなりつつあります。

このような考え方から、現在では、「香典返しは通夜・葬式に参列した人にその場で渡すもの」というようなやり方もよくとられるようになりました。

これならば後日改めてお贈りする必要がありません。このような儀式の簡素化は、喪主側だけでなく、弔問客の方にもメリットがあるやり方です。

香典返しにカタログギフトを選ぶ人もいる

カタログと眼鏡

かつての「常識」と現在の「常識」が変わっていくなかで、「香典返しに選ばれるもの」にも変化が見られるようになりました。

その象徴ともいえるものが、「カタログギフト」でしょう。

結婚式などでよくみられるカタログギフトは、
「あらかじめ決められた価格帯のものがカタログギフトに掲載されており、もらった人はそのなかから好きなものを選んで、ハガキを郵送する。そうすると、カタログギフトを扱っている会社が手配をしてくれ、注文したものが手元に届く」
という仕組みをとっています。

発送をするのはあくまでお店側ですから、喪主側が手配をする必要はありません。

なお、「カタログギフト」というと慶事(特に結婚式関連)を連想する人もいるでしょう。
慶事に使われるカタログギフトの表紙の華やかさは、香典返しには合わないと思う人もいるかもしれません。

その場合は、弔事用のカタログギフトを扱っている業者のカタログギフトを選ぶとよいでしょう。
また、現在では、「カタログギフト+小さな小物(返礼品)」を合わせて贈るケースもあります。

選ばれている理由や背景

カタログギフトによる香典返しには、さまざまなメリットがあります。
そのなかでもっとも大きいのは、「もらった人(弔問客など)が好きなものを選べる」ということです。

香典返しに一般的に使われているものの場合、たしかに無難ではありますが、
同時に「もらっても困るもの」があるのも事実です。

石けんや洗剤などは香典返しの最適品ともされていますが、
特定のメーカーのものしか使わないという人にとっては扱いが困るものです。

また、お茶なども、「まったく飲まないし、一人暮らしだし……」
という人にとっては少し処遇に困るものとなってしまいます。

しかしカタログギフトの場合は、もらった人が自分の欲しいものを選べるので、このような心配がいりません。
特に、「亡くなった人は教職を務めていた。教え子や同僚など、弔問客の年齢層も多岐にわたるであろうことが予想される」という場合にはおすすめです。

「洗剤や石けんに含まれている成分でアレルギーを起こすことがあるので、自分で選んだものしか使えない」
などのような事情がある人にとっても安心です。

また、荷物にならずに持って帰ることができるというメリットもあります。

このようなことから、カタログギフトは近年香典返しによく選ばれるものへと成長しました。
あくまで体感的なものですが、ここ15年ほどの間で、急激にカタログギフトを香典返しに選ぶ人が多くなった印象があります。

もっとも、カタログギフトも欠点のないものではありません。ご年配の方のなかには、やはりカタログギフトによる香典返しに難色を示される方もいます。

「失礼」とまで言われることはあまりないかと思われますが、かつてはなかったシステムであるため、とまどいを感じる人もいるのです。

このため、カタログギフトを香典返しにしたいと考えるのであれば、必ずほかの家族と相談をして決めるようにしてください。

香典返しとしてふさわしいとされているもの、気を付けたいもの

メリットとデメリットを考える男性

ここからは、カタログギフト以外の香典返しの最適品とそうでない物について見ていきましょう。

香典返しの最適品

香典返しによく使われているものは、「消耗品」です。使えばなくなる「キエモノ」と呼ばれるものがよく選ばれます。そのなかでも、石けんや洗剤は、香典返しによく用いられるものです。

これは快気祝いなどにもよく用いられるものです。意味は一緒で、「悲しみ(快気祝いのときは病)を洗い流す」という願いを込めています。

また、実用的な面から、お茶やコーヒーなどもよく選ばれます。日持ちがするということで、海苔などの乾物もよく選ばれます。

なお、「白装束」と通じる「砂糖」を持たせる風習も昔からありました。ただ、砂糖は重いものでもあるので、特段勧めないという葬儀会社もあるようです。

基本的には好みをあまり問わない消耗品が選ばれますが、「亡くなった方が土に還るから」ということで土から生まれる陶磁器などを香典返しに選ぶケースもあります。

慎重に扱いたいもの

香典返しとして相応しくないものはどのようなラインアップになっているのでしょうか。

基本的には、肉や魚といった生臭物は選びません。
「精進料理」という考えがあるように、これらの品物は、香典返しでは避けた方がよいでしょう。

なお、カタログギフトのなかにはこれらを扱っているものも多く見られますが、カタログギフトのなかから選ぶ分にはまったく問題ありません。

また、これも慶事をイメージさせる「お酒」も避ける傾向にあります。
もっともお酒の場合は、「身を清めるという意味があるのだから、香典返しとしては相応しいのではないか」と考える専門家も見られます。

もう一つ取り上げたいのが、「ビール券などの金券」です。
これは非常に判断の分かれるものです。
一般的には、「金額そのものが分かってしまうから、香典を渡してくださる方に対して失礼になる」
という考えがなされます。

しかし、「お酒は身を清めるものだ」と考えるのであれば、
それに近しいビール券も当然送って構わないという話にもなります。
実際にこのような見解を示す専門家も少なくありません。

また、
「自分はお酒が好きだったし、かさばらないものを持って帰ってほしい」
「できるだけもらった人がうれしくなるような使い勝手のよいものを贈りたい」
というのが故人の遺志であるのならば、ビール券を香典返しに選ぶのも決して悪い選択肢ではありません。

もっともこれはビール券だけでなく、ほかのものについても同じことがいえるでしょう。

香典返しのマナーについては、ある程度の基準はあるものの、地域性によるところも非常に大きいといえます。
このため、葬儀社や周りの人の意見を聞きつつ、ある程度足並みをそろえていった方がよいでしょう。

香典返しを渡すタイミングと相場

香典返しを渡すタイミングと、その相場を知りましょう。

香典返しはいつ渡す?

香典返しは、かつては四十九日が終わった後に贈るものでした。
四十九日までは「忌中」にあたるため、これが終わった後に贈るのが基本だったのです。

しかし現在は通夜・葬式に来てくださった方に、即日返しというかたちでお渡しするやり方が主流になりつつあります。
この方法をとれば後から訪問・郵送の必要がないからです。
特に会社関係などの義理で来ている人に対しては、即日返しが喜ばれるでしょう。

即日返しをする場合、一般的には、

  1. 弔問客が受付で香典を出す
  2. 受付係がそれを受け取る
  3. 芳名帳(今は芳名カードを用いることもあります)を弔問客が記載
  4. 受付係が香典返しを渡す

という流れをとることになるでしょう。これは通夜の場合でも葬式の場合でも変わりありません。

受け取った香典返しをふくさや鞄の中に入れて、弔問客は通夜・葬式に参列することになります。

なお、火葬~初七日法要~精進落とし(現在は初七日法要~精進落としまでを葬式の日にやるかたちが多くなっています)の食事にまで参加することになる親戚の方の場合は、最後の引き出物のなかにこの香典返しを入れる場合もあります。

香典返しの相場について

かつては四十九日法要が終わった後に渡していた香典返しを即日返しするようになったことによって、一つの問題が生まれました。

それは、「香典返しの相場はいくらくらいにするか」ということです。

香典を受け取った後、その場で香典を開いてそれに合わせた金額の香典返しをお返しする……というのは、原則できません。
香典を渡してくれた人の前でいくら入っているかを確認するのはあまりにも品がないことですし、受付の渋滞を呼ぶことになります。

受付室が設けられ、そこで香典を開いて金額を記載していくこともありますが
(特に大規模な葬儀の場合はこのかたちがよくとられます)、このようなやり方をとる場合も、
「後で連絡がしやすくなるようにするため」であって、「その場で渡す香典返しを変更するため」ではありません。

このため、原則として、3,000円を包んでくれた人でも100,000円を包んでくれた人でも、同じ金額の香典返しをお渡しすることになります。

相手の香典の額によって選び分けることができない「当日返し」の場合、香典返しは大体2000円~3000円ほどのものを用意するのが普通です。

金額の多寡に関わらず、これをそのままお渡しします。

しかし、多額の香典をいただいた場合などは、この「当日返し」では喪主側の気持ちも落ち着かないでしょう。
このため、多額の香典を包まれた場合は、昔からのやり方にのっとり、後日改めて「香典返し」をお贈りするようにするのが一般的です。

この場合の相場は、いただいた金額の2分の1~3分の1が相場です。

もっとも、あまりにも多額の香典をいただいた場合、その2分の1~3分の1を香典返しとしてお返しするのはなかなか大変です。
また、香典を渡す人も、喪主側の負担になることは望んでいないでしょう。

こういったケースでは、3分の1~4分の1程度の香典返しを用意すればよいとされています(もちろん、「やはり半返しをしたい」ということであれば、半返しで用意しても構いません)。

カタログギフトは、こういった「多額の香典への香典返し」にも役立ちます。
100,000円の香典に対する香典返しを「物」で選ぶのは好みもあり大変ですが、カタログギフトならば、高額の香典返しとして使えるものもそろっています。

さらに詳しい相場について知りたい人は、「覚えておきたい!香典返しの金額を決める2つの判断基準」の記事も参考にしてください。

香典返しにつける“のし”

香典返しにつけるのしについてみていきましょう。
なお、のしとは本来は慶事につけるもの(あわび貝を意味する)であり、基本的には弔事に使うものではありません。

しかし現在は「のし」「のし紙」「掛け紙」がほぼ同じような意味で使われるようにもなったため、ここでは「香典返しにつける、香典返しを覆っている紙とそこに付けられている水引及び表書きの言葉」を「のし」として進めていきます。

香典返しののしの水引は、黒白の結び切りを選びます。
なお、一部の地方では、黄白の結び切りを使います。香典返しののしの水引は、宗教ごとによって多少異なります。

  • 仏教・・・黒白の結び切り。仏教の花であるハスの花を印刷したものを使うこともある
  • 式(神道)・・・黒白の結び切り。ハスの花は仏教の花なので使わない
  • キリスト教・・・本来は香典返しの習慣はない。しかし現在日本でキリスト教の葬儀を行う場合は、香典返しをすることもある。この場合は、黒白の結び切りで、花などの印刷はしない

香典を贈る場合は、宗教によって表書きが異なります
(「御霊前」は基本的にはすべての宗教・宗派で使えますが、厳密にいえば避けるべきとされている宗派もあります)。

しかし香典返しの場合は、表書きはいずれの宗教であっても「志」とするのが一般的です。
なお、それ以外には「偲び草」という言い方も取られます。

「満中陰志」も関西地方などで用いられることのある表書きです。
しかし満中陰志(まんちゅういんし)は四十九日が明けた後の言いまわしですし、仏教用語です。

もちろん
「自分と故人は仏教徒であり、仏式の葬儀を挙げた。また、この香典返しは、多額の香典をいただいた人に四十九日後に渡す香典返しである」
という場合は、満中陰志でも問題ありません。

ただ、

  • 仏教以外の宗教である
  • 香典返しは即日お渡しする

という場合、「満中陰志」という言い回しをとるべきかどうかを葬儀会社のスタッフに聞いた方がよいでしょう。

香典返しののしには名前を入れますが、これは

  • ○○家
  • ○○(喪主の苗字)
  • ○○××(喪主のフルネーム)

のいずれかです。

なお、香典返しにはあいさつ礼状を差し挟むこともあります。
このあいさつ礼状に関してはある程度テンプレートができていますが、
「自分の言葉で書きたい」ということであれば、葬儀会社のスタッフに相談してください。

香典返しの手配について

葬儀会社を介して葬儀を行う場合、香典返しの準備は基本的にはすべて葬儀会社に委ねることができます。

葬儀会社が提案する(そのための冊子などが用意されていることが多いでしょう)のなかから香典返しを選び、
必要だと思われる個数を告げれば、それをそのまま葬儀会社が発注してくれます。

のしやあいさつ状についても、特段の希望がなければ、配送段階ですべてきれいに整えられて届けられます。
このため、葬儀会社を介して即日返しの香典返しを手配するのであれば、手間やマナーについてはあまり気にする必要はありません。

しかし後日改めて香典返しをすることになった際のことを踏まえて、香典返しのマナーについては把握しておきたいものです。

なお、香典返しの手配をするときには、弔問に訪れるだろう人数よりも多くの香典返しを発注するのが一般的です。
途中で足りなくなってしまっては困るからです。

なお、「500で足りると思っていたが、通夜の段階ですでに大量に出てしまっている」
という場合は、すぐに葬儀会社のスタッフに相談してください。
即時香典返しの手配をしてくれます。追加の発注も可能です。

香典返しが余った場合、原則としてそれは返品ができます。
返品した分の費用については返金されるので安心してください。

ただ、買い取りにはなりますが、10個~20個程度は手元に残しておいた方がよいでしょう。
通夜・葬式が終わった後に、家の仏壇やお墓に香典持参でお参りに来る人もいるからです。
そのようなときに香典返しが手元になければ、慌てることになります。

「手元に残した香典返し」も、いつかは「余ってしまうこと」になるケースがほとんどです。
このような場合、カタログギフトや石けん(洗剤)やお茶などならば、自宅で消費することが容易です。
最後のことまで考えて、香典返しの品物を選ぶとよいでしょう。

まとめ

香典返しとは、香典を渡してくれた人にお返しとしてお渡しするものです。
かつては四十九日が終わった後に、2分の1~3分の1程度の金額のものでお返しするのが一般的でした。

しかし現在は「即日返し」として、通夜・葬式の弔問客にすぐにお渡しするかたちも一般的になっています。
このかたちをとる場合、金額によって香典返しを変えるということができません。

そのため、2,000円~3,000円程度の香典返しを用意しておくのが一般的です。
多額の香典をいただいた場合は、後日2分の1~4分の1程度の金額の香典返しを改めて贈るようにするとよいでしょう。

  • 香典返しの最適品としては、お茶や石けん、洗剤などのキエモノが喜ばれます。
    ただ、陶磁器などを選ぶケースもあります。

  • 生臭物は葬儀には相応しくないので贈りません。
    お酒やビール券については判断が分かれるところですが、迷ったのならばやめておくのが無難でしょう。

  • 現在注目を浴びている香典返しが、「カタログギフト」です。
    これは冊子のなかから好きなものを選んで注文できるということで、老若男女だれにでも使いやすいものです。

  • カタログギフトは金額別に分かれていますが、即日返しの香典返しならば2,000円~3,000円のものがよいでしょう。
    ただ、ご年配の方のなかにはカタログギフトに対して好意的な意見を持たない人もいるので、相談は必要です。

  • カタログギフトはその特性上
    「香典返しを贈る喪主側が値段を設定し、もらった方が自分の好みに合わせて注文できる」
    というメリットを持ちます。
    そのため多額の香典をいただいた場合の香典返しとしても最適です。
    たとえば50,000円の香典返しを考えている場合、その金額となればかなり個性的なものになったり残るものになったりしがちで「好み」の問題が出てきやすくなります。

    しかしその点、カタログギフトならばもらった人の好みで選べるので安心です。
    なお、香典返しはどの宗教であっても黒白の結び切りを使うのが一般的です。
    表書きは「志」とするとよいでしょう。

    なお、一部の地域では黄白の水引を使います。
    また、仏教の葬儀の場合はハスの花が印刷されたものを使うケースもあります。
    水引の下には、「○○家」「○○(喪主の苗字)」「○○××(喪主の姓名)」
    のいずれかを入れましょう。

  • 当日返しの香典返しの手配は、葬儀会社がすべてやってくれます。
    余ったものは返品できるので、少し多めに注文しましょう。

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