生前葬の意味と参列するときの注意点について

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生前葬の葬儀会場

多様化していく葬儀業界・葬儀に対する価値観のなかで、現在注目されているものに「生前葬(せいぜんそう)」があります。

葬儀といえば、亡くなった後に行うのが基本です。
しかし生前葬の場合は、まだ生きている間に行います。

すっかり一般的になった「家族葬」とは違い、かなりイレギュラーなかたちであり、まだまだ根付いているとはいえないものではありますが、終活の一環でこの「生前葬」について考える人も増えています。

ここでは、生前葬の意味や、参列するときの注意点について見ていきます。

生前葬の意味と行う目的

生前葬とは、生きている時に人を呼び行う葬儀なのですが、これには、「親しく付き合っていた人やお世話になった人に対して、直接お礼を言いたい」という気持ちが込められています。

当たり前のことではありますが、人は死んでしまうと、自分の気持ちをだれかに伝えることはできません。

もちろん手紙などに思いをしたためておくことはできますが、それも、「自分が最後まで認知症などを患わずに逝けた場合」の話です。
また、人は自分が死ぬタイミングをきちんと見極められるわけではありません。

そのため、さまざまな気持ちを持っていても、それを伝えられずに死んでしまうことは、ある意味ではごく当たり前のことだといえます。

このような「伝えられなかった後悔(もう少し正確に言うのであれば、『伝えられずに行くことになるであろうという悲しみ』)や、「伝えられずに逝かれた後悔」は、二度と取り返しがつかないものであるため、一生に渡って続くことになります。

しかし「生前葬」というかたちで、自分が気持ちを伝えたい人に集まってもらえれば、自分のそのときの思い、今までの感謝、これから先の自分の考え方などについても、自分の口からしっかり伝えることができます。

「余命宣告をされて、先が長くない。今のうちにお礼を言っておきたい」ということがきっかけになる人もいれば、「米寿を迎えた。その記念がてら生前葬を行いたい」という人もいます。

ただ、いずれの場合であっても、「周りの人への感謝を伝えること」が一番の原動力となることが多いようです。

また、生前葬の場合は、「自分が生きているときにすべてを決めて、自分が生きているときに行う葬儀」です。
そのため、「自分がつくりたい葬儀」「自分がやりたい葬儀」を100パーセント実現できます。

現在は終活の一環として、「このような葬儀にしたい」などのような希望をエンディグノートに書いておくことで、「理想の葬儀」を挙げやすくなっています。
また、生前予約などのプランを使えば、さらに希望は叶えられやすいでしょう。

しかし亡くなった時、その葬儀を実際に行うのは「遺族」の立場にある人です。
金銭的問題や時期的な問題などによって、希望する葬儀が行えないこともあります。

その点、生前葬ならばこのような心配もいりません。葬儀会社とも綿密な打ち合わせを行うことができますし、「理想の葬儀」をちゃんと遂行できます。

生前葬の特徴

生前葬を行う人の場合、もともと葬儀に対して思い入れがあったり、希望があったりするでしょう。このような特徴があるため、葬儀も非常に多種多様なかたちになることが多いといえます。

「引き出物」ならぬ「プレゼント」が送られたり、ゲームを行ったり、スライドショーなどを行ったり……と、かなり自由な葬儀になるでしょう。

もちろんこれはほんの一例です。
一般的な葬儀と同じように、僧侶を呼んで厳粛に行われる葬儀もあります。

生前葬は、どのようなケースをとる場合であっても、「行う人」の意見が最大限に尊重されます。
自分がどのように送られたいかをしっかり考えることが何よりも重要になってきます。

生前葬の良い点・気をつけたい点

生前葬には良い点もあれば、気を付けなければならない点もあります。
それについて見ていきましょう。

良い点について

  • 自分で好きな葬儀をつくりあげることができる
  • 直接お世話になった人にお礼を言うことができる
    というのが、生前葬を行うことのもっとも大きなメリットです。

特に、「自分がお世話になった人に対して、自分の口から直接お礼を言える」というのは、生前葬だけのメリットです。

家族との間が疎遠になっている、あるいは物理的に距離があって親の交友関係を把握していないという家庭の場合、「親が亡くなったのだが、連絡すべき相手がだれだかわからない」という事態になることがよくあります。

エンディングノートなどにまとめられていればよいのですが、「エンディングノートは3年前に用意したもの。見返してもおらず、古い連絡先しか載っていない」といったトラブルも起こり得るものです。

また、「今は疎遠となっているが、この機会に、昔お世話になったことのお礼を申し上げたい」などの希望がある場合も、生前葬という選択肢は非常に役立つでしょう。

「自分で好きな葬儀をつくりあげることができる」と聞くと、「好きな花や音楽を選んで、好きな写真を遺影にして……」という状態を想定する人もいるでしょう。

もちろんこれも意味があるものなのですが、「宗教者を呼ばずに葬儀をしてほしい。エンディングノートにそう希望しているが、子どもたちは気を使って宗教者を呼んでしまいそうだ」
などのようなケースにも、生前葬は対応することができます。

「自分が希望すれば個性のある葬儀を挙げられて、自分が希望すれば費用を抑えた葬儀を『確実に』挙げられる」というのは、生前葬だけが持つメリットです。

生前葬の注意点

ただ、生前葬も良いことばかりではありません。

  • 生前葬を行っても、亡くなった後には手続きが必要になる
  • 家族などの理解が得られにくい

という2点が注意点として挙げられます。

一番初めに取り上げたいのが、「生前葬を行ったからといって、実際に亡くなった後に行う作業が0になるわけではない」ということです。

日本では特例を除き、火葬をしなければなりません。
生前葬では当然この手順が省かれますから、亡くなったときにはまた火葬という手順を踏まなければならないわけです。

また、たとえ生前葬を行っていたとしても、遺族の感情的に「生前葬をしたのだから、だれも呼ばずに火葬だけで済ませよう」ということが難しいケースもあります。

このような場合は、「生前葬を行ったが、実際に亡くなった後に(呼ぶ人数は少なくするにしても)もう一度葬儀をする」となる可能性もあります。

生前葬は、たしかに自分が望む葬儀を行えるといった大きなメリットはあります。
しかし、やはり一般的な葬儀とは異なりますし、遺族の気持ちは決して無視できません。

これに関連して、「生前葬を行うことを、家族が反対する可能性」も考慮しておかなければなりません。
昔とは異なり、今は「生きているうちに葬儀のことを考える」「生きているうちに遺産の分配などを考える」「自分の意志で終末医療や納骨の場所を考える」ことについてはタブー視されることは少なくなりました(もちろん今でも、感情的に「受け入れられない」とする人もいます)。

しかし、こと葬儀に関しては、「縁起でもない」と感じる人も多く、抵抗感を示す人もいます。
生前葬のときに感謝を伝えたい相手の第一候補としてあがるのは、やはり「家族」が多いことでしょう。
それなのに家族の反対を押し切って生前葬をするとなると、本末転倒になりかねません。

また、生前葬はそもそも一般的なかたちではありません。生前葬は江戸時代に端を発するといわれていますし、認知度自体はそれほど低くはないとするデータもありますが、実際に生前葬を行うというケースは非常にまれです。

ある程度大きな葬儀会社であっても、生前葬を扱った経験がないということもあり得ます。
もっとも葬儀会社の場合はノウハウがあるため、初めての生前葬であっても、望むかたちにつくりあげていくことはできるでしょう。

問題なのは、お声かけをされる人の方です。

芸能関係の世界などにいない限り、多くの人にとって生前葬は遠い世界の話です。
単語こそ聞いたことがあっても、実際にはどのようなものかまったくわからない、ということも決して珍しくありません。

そのため、「声を掛けられたけれど、とまどう」「どうしたらいいかわからない」という人も多いものです。
このため、参列者(お声を掛ける人)に対しても、家族に対する配慮と同様、きめ細やかな心遣いが求められます。

生前葬の費用相場

お金と電卓

「生前葬の費用」についてですが、これは葬儀ごとで大きく異なります。

そもそも生前葬は、まだまだ「実際にやった人」が少ないため、一般的な葬儀のように「平均額」を求めるのが難しいという状況にあります。

一般的な葬儀にかかる費用は200万円程度(諸説はあり、この数字に対しても懐疑的な見方はありますが)とされていますが、生前葬の場合はそこまで明確にデータ化されていません。

加えて、生前葬の場合は、「自由度が高くなった」と言われる近年の葬儀のかたちのなかでももっとも自由度が高いものです。
自分の目で、自分の気持ちで、自分のお金で組み立てられるものであるため、費用を抑えた葬儀から費用が高い葬儀まで自由に組んでいくことができます。

同じ葬儀社の行う生前葬であっても、金額が倍以上になることも珍しくありません。
ただ、「こじんまりした葬儀を行いたい」「宗教者に来てもらう予定はない」ということであれば、すべてこみのプランであっても30万円以下で挙げることは可能でしょう。

一般的な葬儀のかたちにするということであればやはり100万円近くの出費は覚悟しておいた方がよいでしょうが、参列者やプランによって大きく異なります。

「葬儀を行うときには見積もりをしっかりとるのが大事」とは、よく言われる話です。
生前葬の場合は自分の目で確認できるため、特に厳しく見ていくことが求められます。

また、葬儀会社の見積もりには宗教者に支払う謝礼(「寺院費用」「お布施」などとも呼ばれることがあります。
これは厳密には仏教用語ですが、慣例的によく使用されます)は含まれないのが基本です。

また、飲食費用などを含まないケースもあるので、このあたりにも注意して見積もりを見ていかなければなりません。

生前葬の流れ

生前葬の流れは、一通りではありません。
自由度が非常に高い葬儀であるうえ、申し込んだ人のこだわりを最大限に反映させることができる葬儀であるからです。
ただ一般的には、

  1. 開式に際してのあいさつ
  2. スライドショーなどの上映
  3. 来賓者あいさつ
  4. 出し物、演奏
  5. 食事
  6. 本人からみんなへのあいさつ
  7. 閉式を告げるあいさつ

というかたちをとることが多いようです。
なお、3や4の順番が入れ替わったり、2が省略されたりすることもあります。
閉式をしたら、本人が参列者をお見送りするのが一般的です。

「有志で演奏会を開きたい」
「食事を豪華に行いたい」
「パーティーのようにして華やかに行いたい」
など、希望があれば何でも葬儀会社に伝えましょう。

なお、一般的な葬儀は、葬儀社の持っている葬儀会場などで行われることが多いでしょう。
ただ、生前葬の場合は、「食事」がメインになること、またイベント的・パーティー的な性質も多分に含むことが多いため、ホテルなどで行われることもあります。

利便性もよく、会場として適しているからという判断でしょう。
もちろん一般的な葬儀会場で行えないというわけではありませんが、生前葬を希望するのであれば、「どこで行うか」も含めて、葬儀会社によく相談することをおすすめします。

場合によっては、「自社の持っている葬儀会場よりもホテルなどで行う方がよさそうなので、こちら側からもアクセスしてみる」などのような案内をしてくれるかもしれません。

生前葬後に亡くなった場合に葬儀はする?

生前葬は、もともと「死んだときに行う葬儀を、事前に行う」というものです。
このため、生前葬をしておけば、実際に死んだときには葬儀を行わなくても構わないような気がします。

しかし実際には、このように割り切れる場合ばかりではありません。
まず、生前葬をしていても、「火葬」はしなければならないという現実的な問題があります。

大切な人が亡くなったとき、遺された家族はまず葬儀会社などに連絡して、お迎えにきてもらいます。そして納棺を行ってもらいます。
その後、24時間以上を経てから火葬をすることになりますし、火葬が終わった後は収骨が待っています。

納棺や火葬の手続きは、「自分で行うこと」も理論上は不可能ではありません。
現在は通販などで棺を購入することもできますし、火葬場も自分で予約することは可能です。
ただ心理的な抵抗感が大きかったり、やり方がわからなかったりするため、大きな戸惑いがあるでしょう。

「もともと葬儀会社に勤めていた」
「故人の強い希望で、どうしても家族の手だけで送りだしてほしいと言われている」
などのケース以外では、葬儀会社を介することを第一の選択肢とすべきです。

生前葬をしている場合、一般的な「通夜」「告別式・葬式」は省くことが可能です。
ただ、「ご遺体の安置」「納棺」「出棺」「火葬」は、決して省くことができません。

もう1つの問題点として挙げられるのは、「生前葬をしたからそれでOK、と遺された家族が考えるかどうか」の心情的な面です。
生前葬をした後であっても、火葬を行わなければなりません。

火葬はもちろん宗教的儀式を一切含まずに行うことができますが、「最後なのだから、せめてお経をあげてほしい」などのように考える人もいるでしょう。

また、生前葬はどうしてもイベント的な性格を持つものです。
そのため、「周りの人に自分の言葉で気持ちを伝えられる」ということで生前葬を支持したものの、「実際に亡くなった後には、やはりしめやかに送り出したい」と考えるご家族もいるでしょう。

そうなった場合は、葬儀会社としてもご遺族の気持ちに寄り添う提案をするのではないかと考えられます。
このあたりの「心情的な面」については、ご遺族の考えや感情によるところが大きく、「火葬しなければ埋葬できない」という「現実面」とはまた違った性質を持っています。

このため、「生前葬をしたのだから、火葬だけでよい」と考えるのであれば、もちろん必要最小限の手続きで構いません。

ちなみに、「生前葬をやったから、大きな葬儀は行わない。しかしかたちだけでも、付き合いのあるご僧侶さまにきてもらって、お経をあげてほしい」
などのような場合は、一日葬などの選択肢をとることもできます。

また、「直葬(火葬式)を無宗教で行うが、その後に親族で集まって食事をとりたい」などのような希望を出すこともできます。

生前葬同様、「生前葬をした後に亡くなったときの葬儀のやり方」も、現在は多種多様なのです。
生前葬について自分の家族が考えているのであれば、喪主(あるいは遺族)の立場に立つことになる人も、一緒に「実際の見送り方」を考えるようにするとよいでしょう。

生前葬をすると決める前に考えた方がよいこと

生前葬は、さまざまな注意点もあるものです。そのため、「本当に生前葬を行うかどうか」はよく考えた方がよいでしょう。

後悔している老夫婦

1.家族の理解は得られるか

生前葬は、「やった方がよい」と考える人と、「あなたの好きにしたらよい」と考える人と、「縁起でもない」と考える人に分かれます。

現在では「小さいお葬式」「家族葬」などに関しては多くの人が理解しており、ニーズも高くなっています(データによって違いはありますが、その割合は葬儀全体の30パーセント~60パーセントだとされています)。

しかし生前葬の場合はまだまだ抵抗感のあるものであり、反対に合う可能性もあります。
「反対されてもやりたいかどうか」をしっかり考えていきましょう。

2.「安上がりの葬儀」を希望するならほかの方法もある

「生前葬を行う目的」が、「死んだあと、家族が葬儀にかけなければならない費用を軽減したい」ということであるのなら、ほかの方法を考えるのもよいでしょう。

現在は家族葬や火葬式(直葬)、あるいは一日葬、無宗教葬儀などのように、「お金をかけずに行う葬儀」がたくさんあります。

費用を浮かすことだけを目的とするのであれば、これらの選択肢を考慮してみることもおすすめします。

3.周りの人の戸惑いを理解する

「生きているうちに感謝の気持ちを伝えたい」という感覚は、非常に重要です。
しかし招待された人も、慣れていないことであるため、戸惑いを抱くことも多い点にも留意しましょう。
また、どうしてもイベント的な性格を持ってしまうため、葬儀が持つ厳粛さなどは薄れがちな傾向にあります。

4.どんな葬儀にするかを明確にしておこう

さまざまなデメリットや注意点はあるものの、

  • 自分の気持ちをじかに伝えられる
  • 今は疎遠になっていて、自分が死んだときの葬儀に声を掛けるのはためらわれる人がいる。しかし生前葬という場に呼ぶためならば、声もかけやすい」
  • 自分好みの葬儀をつくることができる」
  • 生前葬を行ったのだから、自分が実際に死んだときには小さな葬儀でよい。また、家族にも伝えている
    という人の場合、生前葬は非常に有意義な選択肢になりえます。
    自由度が高いこと、自分の好みや考え方を最大限に反映できることが生前葬のもっとも大きなメリットです。
    そのため、自分の希望を明確にして、しっかりとそれを葬儀会社に伝えるようにしましょう。

    葬儀会社のなかには生前葬を実際にやったことのないところもありますが、「実際に亡くなったとき」とは異なり、打ち合わせにはたっぷり時間を割くことができます。

    「葬儀は、自分が主役になれる最後の場面」とも言われますが、後悔のないように、時間をかけてしっかりと自分好みの葬儀をつくりあげていきましょう。

生前葬に参列する場合の注意点

生前葬は、「自分が行う」という場合だけでなく、「自分が招かれた側」になったときのことも考えておかなければなりません。
一般の葬儀であってさえ参列には気を使うものですが、生前葬は多くの人にとって初めての経験でしょう。

また、一生に何度も体験するようなことでもありません。ただ、しっかりと基本を押さえておけば、生前葬のときでもきちんと振る舞えるでしょう。

生前葬で着ていくべき服は葬儀によって異なる

生前葬の服装については、葬儀会社や専門家の間でも、見解が分かれています。

  • 「原則としてダークスーツなどで行くべき」
  • 「葬儀と同じ格好で行くのが原則」
  • 「パーティー的なものの場合は、喪服は好まれない。スーツなどで行くのがよい」
  • 「カジュアルな普段着で行ってもよい」
  • 「ホテルなどで行う場合は、周りの人への配慮も必要。その場合はジャケットなどが好ましい」
  • 「パーティー的な意味合いがあるのであれば、一般的なスーツでよい。ただし、余命宣告などを理由として行われる場合は、喪服に準じたものの方がよいのではないか」
  • 「特に決まりがない」

など、それぞれでまったく見解が異なっているため、まだしっかりとした統一認識はない、と考えるべきでしょう。
さらにいえば、これらの意見は「今のところこれが優勢である」などのこともありません。

また、生前葬の場合は主催者の意向によっても左右されることが多いのが特徴です。
「ダンスが好きなので、みんなでダンスをしたい。動きやすい格好で」
「パーティーのつもりだから、明るい服装で来てほしい」
「ご僧侶様を呼んで行う生前葬。一般的な葬儀との違いは、生きているときにやるかそうでないかの違いだけなので、喪服で」
というように、それぞれの生前葬で「していくべき格好」が異なります。

このため、生前葬の場合は、主催者側に「どのような服装が望ましいか」というのを確認する方がよいでしょう。
また、案内状に服装の指定が書かれている場合は、当然それに従います。

香典は持っていく必要があるのか

数珠と仏花とグレーの不祝儀袋

香典についても、明確な決まりがあるわけではありません。
生前葬の場合、主催者が「みんなに感謝を伝えたい」という気持ちで執り行うものであるため、香典辞退の意向を示すこともよくあります。

ただ、「会費制」というかたちで、一定金額を受け取ることもあります。
特に指定がない場合は、念のため、10,000円~20,000円程度の金額を包んで持っていくとよいでしょう。
現地で厳に断られたのであればそのまま持って帰ればよいわけです。

これについても、案内状で「香典辞退」と書かれていれば、香典は受け取らない方向なのだなと理解すればよいでしょう。
また、服装のときと同様、主催者に問い合わせてもかまいません。

一般的な葬儀の場合、ご遺族は悲しみと忙しさの渦中にあります。
そのため、基本的には何かわからないことがあった場合は、葬儀会社に問い合わせるのが原則です。

しかし生前葬の場合、主催者が存命中であること、また明確なルールやマナーがはっきりしていないことから、主催者に尋ねることはバッドマナーには当たらない、と解釈するのが一般的です。

この記事のまとめ

生前葬とは、生きているときに行う葬儀をいいます。

生前葬のメリット

  • 自由度が高い
  • 直接みんなに感謝を伝えられる
  • 自分の理想とする葬儀を実現できる

生前葬のデメリット

  • 家族や周囲の理解を得る必要がある。また、得られにくいケースもある
  • 実際に亡くなった後にも、火葬や収骨、納骨は必要

このため、生前葬を行うのであれば

「家族の理解は得られるか」
「死後の家族の負担を減らしたいのであれば、現在は直葬などの選択肢もある。あえて生前葬を行うのはどうしてか」

などについても一度しっかりと考える必要があります。
また、生前葬をすると決めたのならば、葬儀会社と綿密に打ち合わせをしていく必要もあるでしょう。

生前葬は、まだまだ一般的なかたちではありません。
そのため、費用についてもはっきりとしたことはわかっていません。

安く挙げようとすれば30万円程度で挙げることができますが、宗教者などを呼ぶ場合は100万円を超えることもあります。

また、「参列者側」として呼ばれたときも、一般の葬儀とは少し異なる対応が必要です。
参列者側の服装については、専門家の間でも見解が分かれています。

「一般的なスーツ」
「喪服に近いもの」
「完全な平服でも失礼にあたらないこともある」
「特に決まりはない」
「どんなきっかけで行われる生前葬かにもよる」

など、実にさまざまです。

香典については、
「必要ないとされていれば不要。ただし、会費制になっているところもある。また、香典辞退とされていなければ、10,000円~20,000円程度を持っていくのがよい」
とされています。

生前葬の場合、一般的な葬儀とは異なり、わからないことは主催者に問い合わせてもよいとされています。
もちろん案内状などに事前説明があればそれに従うべきですが、服装などの案内が特にないということであれば、主催者に問い合わせましょう。

悲しみと忙しさの渦中に家族が置かれる一般的な葬儀のときとは異なり、生前葬は主催者が存命中に行われるものであること、また一般的な葬儀に比べてマナーが一律化されていないことから、主催に問い合わせても構わないとされているのです。

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