老後の住まいや年金、介護や相続など、高齢者を悩ませる問題は数多く存在しますが、その中には専門的な知識が必要なものもあり、ひとりで解決するのは至難の業です。

しかし、今回ご紹介する一般社団法人シニアライフサポート協会は、こうした高齢者の多様な悩みをサポートしてくれる、心強い存在として知られています。そんな一般社団法人シニアライフサポート協会の特徴や魅力を、ご担当者様のインタビューを交えてご紹介します。 

高齢者に関する問題でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

一般社団法人シニアライフサポート協会とは

『一般社団法人シニアライフサポート協会』とは、住宅選びやその他の生活問題を抱える高齢者に対して、支援や情報提供を行う法人です。

サポート内容は、高齢者が賃貸契約を結ぶ際に必要となる身元保証の引受から、入退院時の対応、財産管理、後見人の受任、さらには葬儀や遺品整理・納骨と多岐にわたります。所在地は北海道札幌市内と東京新宿区の本部の二か所です。 

設立目的

2014年に設立された『一般社団法人シニアライフサポート協会』は、高齢者の住宅選びや、その他高齢者が抱えがちな問題に対して、適切なアドバイスやサポートを行うことで地域福祉に貢献することを目的としています。

一般社団法人シニアライフサポート協会の事業内容

一般社団法人シニアライフサポート協会が展開する主な事業は以下の8つ。高齢者のトータルサポートを目指した事業内容になっています。

事業名 主な事業内容 備考
高齢者住宅の情報提供 ・高齢者向け住宅の相談、資料の発送  北海道1,000か所、札幌市内500か所以上の情報提供
生前整理 ・不用品整理、引き取り、処分
・引っ越し作業
住宅一軒分の対応も可能
身元保証引受 ・身元保証人引受、任意後見
・財産管理
・エンディング支援
エンディング支援として葬儀、遺品整理、納骨も引受可能
法務相談 ・遺産相続、遺言書の作成
・成年後見手続き、後見人の受任
・祭祀財産承継手続き
・離婚問題のサポート
行政書士がシニアライフ相談サロンに常駐
エンディング ・遺産相続、遺言書の作成
・祭祀財産の承継手続き
弁護士、税理士、司法書士、FP、社会保険労務士などの専門家がセミナーを開催
コンサルティング ・開業、新規開設、集客支援
・人材確保のサポート
高齢者向け住宅事業、介護事業者が対象
シニアライフカウンセラー養成 ・シニアライフカウンセラーの資格取得サポート
セミナー・イベント ・定期的なセミナーやイベントの開催 終活支援セミナーや老後の人生設計相談会など

高齢者住宅の情報提供事業

シニアライフ相談サロンでは、高齢者向け住宅を探している高齢者やその家族に対して、カタログの提供や相談を行っています。施設見学の手配まですべて無料で依頼可能です。

※シニアライフ相談サロンとは、介護や高齢者住宅といったシニアが抱える悩みを相談できる協会が運営する窓口です。

生前整理事業

終活に備えた身の回りの整理や、高齢者や身体が不自由な方が引っ越しする際に、格安で信頼できる業者への引っ越しや不用品の処分依頼を行っています。また、古物商事業許可業者に依頼することで小物から家電製品などの粗大ごみまでの回収ができます。

身元保証引受事業

有料老人ホームや高齢者住宅への入居時には保証人が必要ですが、一般社団法人シニアライフサポート協会の身元保証サポート「つなぐ」を利用すれば、保証人になってもらうことができます。たとえ保証人がいなくても、入院時や退去(死亡)の対応も任せられます。

また「ずっーと安心サービス」を利用すると、身元保証から財産管理、後見受任、エンディングサポートまで引き受けてもらえるので安心です。

法務相談事業

専門知識や煩雑な手続きを要する遺言書の作成や後見人の手続き、財産管理問題などを、シニアライフ相談サロンに常駐する法務相談員(行政書士)へ相談できます。

エンディング事業

相続の事前準備や遺言書の作成を、弁護士、税理士、行政書士、司法書士、社会保険労務士、ファイナンシャルプランナーなどの専門家がサポートするサービスです。また、葬儀後の遺産管理などの相談も受け付けています。

コンサルティング事業

高齢者向け住宅事業者や介護事業者向けのコンサルティングサービスを提供する「札幌コンパス」を運営しています。高齢者向け住宅事業者に対しては経営戦略パートナーとして、高齢者向け住宅の新規開設から運営支援、人材の確保までワンストップでサポート。従業員の研修や教育など業務の効率化も提案しています。

介護ビジネスでは独自のネットワークを活用して、事業計画書の策定から施設の建築デザイン設計施工、人材確保と育成、経理・会計サービス、集客支援までトータルサポートを行っています。

シニアライフカウンセラー養成事業

介護や健康、相続、不用品整理、保険、葬儀など、高齢者が抱える悩みを総合的にサポートするシニアライフカウンセラー。シニアライフサポート協会では超高齢化社会を見据えて、高齢者を支えるエキスパートの育成を目指しています。


こうした幅広い事業を展開している、シニアライフサポート協会。今後さらに加速すると言われる高齢化社会での活躍が期待されます。それではこの協会は、どのような経緯で設立され、どのような姿を理想としているのでしょうか。

今回は一般社団法人シニアライフサポートの代表理事である、小番様にお話を伺いました。

一般社団法人シニアライフサポート協会 代表・小番 一弘氏

シニアライフサポート協会代表の小番様1959年昭和34年 北海道札幌市生まれ秋田育ち
高齢者住まい問題をはじめ、不用品処分、不動産処分、身元保証、遺言・相続、葬儀・お墓の困りごと相談にも応ずることができるワンストップ相談サービスを提供している。

代表理事の小番様へインタビュー

編集部ロゴLife.編集部

小番様がシニアや介護の業界に入られたのはいつ頃でしょうか?


小番さん
実は私、49歳になるまでは全くシニア関連の業界と関わったことがありませんでした。それまでは東京で他業種の職に就いていたのですが、母親の認知症発症をきっかけに札幌に戻ってきたのです。当時は介護の知識が全くなかったのでヘルパー2級の資格を取得したのですが、教科書通りにはいかない介護の難しさを知りましたね。

それで介護のことをより深く学びたいと感じ、介護現場で働き始めました。実際に働いてみると今度は(介護施設の)経営者、入居者、その家族、そして現場の職員それぞれの気持ちがわかるようになってきました。

もちろん理想はこの四方良しとなることですが、過剰なサービスは介護者本人のためになりませんし、かといって経営重視もダメ。さらに介護保険が存在する以上、施設の利用料金を上げられない事情がありながらも、人件費は上げていかないといけない。こういった介護現場のミスマッチを解消するために、NPO法人札幌高齢者住まいのサポートセンターを設立しました。

編集部ロゴLife.編集部

49歳にして初めてシニア業界に入ったというのは、珍しいことかもしれないですね。未経験の状態では、苦労したこともあったのではないでしょうか?


小番さん
そうですね、「未経験の人に何ができるの?」とはっきり言われたこともありました。でも確かに現場を知ることは重要ですので、たくさんの施設に足を運んで、運営者や現場のスタッフの話を聞くようにしました。ハードだけではなく、ソフトのケアも非常に重要だと感じましたね。

公平性を保ちながらの物件紹介や、親身な対応を心がけたことで、役所からも信頼してもらえるようになり、今ではよかったなと感じています。

編集部ロゴLife.編集部

それは素晴らしいですね。NPO法人設立後には一般社団法人シニアライフサポート協会も設立されていますが、こちらの経緯も教えていただけますでしょうか?


小番さん
札幌高齢者住まいのサポートセンターでは、主に高齢者の住まいの問題解決を目指して、相談を受け付けていました。住まいの相談とは、例えば「有料老人ホームや高齢者向け住宅を探している」「年齢の問題で賃貸物件契約ができない」「空き家にするときに必要な手続きを知りたい」「リフォームを考えている」などです。地方に住んでいる両親を心配して、高齢者に適した住宅を探してほしい、といった声もあります。

しかし、実際に始めてみると引っ越しや不用品の処分、また身元保証人の問題や遺産・相続などといった想定外の相談が多く寄せられました。そういった高齢者ならではの相談にもワンストップで対応できる組織を目指して、NPO法人設立後の4か月後に協会を立ち上げました。

編集部ロゴLife.編集部

そのような流れで立ち上げられたのが、シニアの困りごとをワンストップで解決する「相談サロン」なのですね。こちら実際に高齢者の来訪が多いのでしょうか?


小番さん
高齢者の方ももちろんいらっしゃるのですが、どちらかというとそのお子さんがお見えになることが多いですね。比率で言うとお子さん:当事者が64くらいです。実際、子どもへの相談なしに高齢者住宅に入居する方は少なく、お子さんと一緒に住宅相談に来られる方も少なくありません。

編集部ロゴLife.編集部

さまざまな悩みや問題を抱えた方が多くいらっしゃるようですね。設立されてから約7年間、多くの高齢者と向かい合ってきたかと思いますが、設立当初と比べて高齢者からの相談内容に変わりはありましたか?


小番さん
日本の高齢者率が上昇し続けているにも関わらず、介護現場の人手不足は相変わらずで、施設不足を叫ぶ声が頻繁に聞かれるようになりました。国のほうでも60万戸の部屋を提供できるように介護施設の設立を呼び掛けていますが、肝心の働き手が少なく、進んでいません。金銭に余裕がある人でも、入居施設を見つけにくくなっているのが現状です。

編集部ロゴLife.編集部

さまざまなお悩みを抱える方がいらっしゃいますよね。そのような方に対して、今後はどのような存在になっていきたいとお考えですか?


小番さん
地域の弁護士や行政書士などと連携し、役所では対応しきれない相談もトータルサポートできるように努めています。専門家任せにするのではなく、地域全員で協力し合える地域包括ケアシステムが理想の姿ですね。

編集部ロゴLife.編集部

他人ごとにしないことが、きっと大切なのでしょうね。このような時代に備えて、高齢者の悩みをサポートするシニアライフカウンセラーの取得を目指す方もいらっしゃるかと思いますが、これはどのような方が受講されているのでしょうか?


小番さん
4070代まで幅広く、最高で88歳の受講者もいらっしゃいます。最初はケアマネージャーや介護職員など、高齢者関連の仕事をされている方が多く受講するのではと考えていたのですが、ふたを開けてみたら8割くらいが一般の方々でした。自分や両親のために知識が必要と考えて参加しているようですね。

また、保険会社や葬儀会社の営業担当者が参加している姿も珍しくありません。お客様との商談中に高齢者ならではの悩みを聞くことも多いそうで、信頼関係構築のために受講を義務付けている保険会社もあります。

編集部ロゴLife.編集部

多くの人に受講していただけるのはとてもうれしいですよね。実際に講座を受けられた方からはどのような声が寄せられていますか?


小番さん
アンケートはおおむね好評で、「アドバイスをしたら喜んでもらえた」「介護の役に立った」といったお声をいただいています。「講座の存在を教えたら、友達が喜んでくれた」という声もありましたね。

編集部ロゴLife.編集部

そういった口コミで、資格の存在が広く知られるようになるといいですね。最後になりますが、今後の活動を見据えたうえで、読者へのメッセージをお願いします。


小番さん
シニアライフカウンセラー講座では年々変わる制度や法律の説明にも対応すべく、専門家の講師をお呼びしています。また、私たちは「車の両輪」を目指し、一人では解決できない複雑な問題も相談サロンでお伺いしていますので、お気軽にお越しいただければと思います。

今後はますます日本の超高齢化社会が進むと予想されています。コロナ禍で国の予算が厳しくなっている昨今、税金や社会保険料の増額や年金の減額などのしわ寄せが子世代、孫世代にくる可能性は十分にあります。

そうならないよう、いつまでも元気で健康なシニア世代を増やし、シニアがシニアを支える世の中になることが当協会の願いです。今後シニアライフカウンセラーがさらに増え、各地域で活躍することで、安心できる世の中になることを期待しています。

編集部ロゴLife.編集部

若年層だけではなく、シニア層も高い意識をもって将来を考えることが大切なのですね。本日は、お話をお聞かせいただきありがとうございました!

一般社団法人シニアライフサポート協会の概要

法人名 一般社団法人シニアライフサポート協会
設立年月日 平成26110
代表者名 小番 一弘(こつがい かずひろ)
所在地 北海道札幌市中央区南2条東1丁目1-11 第3泊ビル1F3F二条市場北隣創成川通沿
公式サイトTOP http://www.senior-support.org/

編集後記

一般社団法人シニアライフサポート協会は、高齢者が抱える悩みをワンストップで解決するためのお手伝いをしてくださる団体です。通常、困りごとがあると市役所などへ相談に行かれることが多いかと思いますが、いくつか相談したいことがあると複数の窓口に行かないといけません。しかし、当協会ではワンストップで解決のためにサポートをしてくださるため、非常に心強いですし便利だなと思いました。今後、シニアライフカウンセラーの方が増えることで、悩みを相談しやすい世の中になることを期待しております。

ライフエンディングジャーナルは、「Life.(ライフドット)」が企画・発信する特別インタビュー企画です。ライフエンディング業界のイマを取り上げ直接取材し、業界全体をライフドットからも盛り上げて行きます。業界に関わるサービスや商品、そして第一線で活躍する人々にフォーカスし、ライフエンディング業界に対する想いやこれからの展望をお届けいたします。