香典返しの基本を解説!意外と知らない香典返しの新常識!

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香典返しの基本ルールと、最近の香典返しの考え方について

「香典」は葬式を象徴するもののうちの一つです。また、それに関係するものとして、「香典返し」があります。今回はこの香典返しについてみていきます。

なお、キリスト教や神道の葬儀の場合は、厳密には「香典」という言い回しは使用しません。「香典」は「お香」を表すものですから、基本的には仏教のお式のときにしか使わないものだからです。

ただ、キリスト教や神道でいただいた不祝儀に対して返礼をする場合も、一般的に「香典返し(をお渡しする・をする)」といわれるので、特別な表記がないかぎり、ここでは「香典返し=不祝儀をいただいた際にお返しするもの」という意味で言葉を使っていきます。

香典返しとは

香典返しとは、簡単にいえば「香典(不祝儀)」をいただいた場合にお返しするもののことを言います。
頂いた弔意に対して遺族側からお渡しするものであり、日本の文化によく根差したものといえるでしょう。

香典返しの費用目安~半返しが基本~

香典返しのお返しは、基本は「半返し」です。10,000円までの香典の場合は、その半額の品物をお贈りします。5,000円ならば2,500円程度のものを、10,000円ならば5,000円程度のものを……とするのが基本です。
ただ、金額によっては、半返しをすることが遺族にとって負担になることもあるでしょう。その場合は、4分の1~3分の1程度の値段でお返しすることになります。

香典返しに相応しいもの

香典返しに相応しいものとしてよくとりあげられるのが、「キエモノ」です。後に残らないために、「葬式」の場のお返しとして相応しいと考えられています。特にお茶や海苔などのように、保存がきくものが喜ばれます。加えて、洗剤や石けんのようなキエモノも比較的よく採用されます。

これらは、ある程度の好き嫌いはあるかもしれませんが、基本的に極端に苦手な人がおらず、また個々人のセンスに影響されることもないため、昔から香典返しの至適品と考えられています。

地方や遺族、葬儀会社によっては、お菓子や砂糖などが選ばれることもあります。また、お菓子は「御供物」としても供えられるため、精進落としの後などに配られることもあります。

賛否両論はあるにせよ、現在多くの人が「もらったときにありがたいと感じる」という意見をよせているのが、「カタログギフト」「商品券」です。これらはもらった人が自分の好きなものを選べる(買える)という点で非常に優れています。

また、自分の好きなタイミングで使用することができるといったこともあり、とても人気です。
ただ、「金額が分かってしまう」「なんとなく重みに欠ける気がする」ということで、抵抗感を持つ人がいるのも事実です。このあたりはご家族で話し合いながら決めていった方がよいでしょう。

香典返しを渡すタイミング

「半返し」というのが基本となる以上、香典返しをお渡しする時期は必然的に葬式の後になります。四十九日くらいのタイミングに渡す(おくる)のが一般的でしょう。手紙を添えてお渡しすると更によいでしょう。これが原則です。

ただ、現在はこのような「後でお渡しする」というかたちは、やや下火になっていっている傾向にあります。葬儀会社によっては、「特段ご遺族の方からのお申し出がない場合は、すべて当日にお渡しすることを前提としている」といったところもあります。

当日にお渡しすることで、遺族がその後に行う作業を格段に軽減することができるからです。また、渡す方としても、特に義理での出席の場合は面倒がなく楽だといえます。

この場合、「金額の多寡はどうなるのか」といった問題が出てきます。
これは葬儀会社によって考え方が異なります。いくつかランクを用意しておいて香典額に合わせてお渡しするものを変えるといったケースもありますし、一律で同じものをお返しするというケースもあります。


前者の場合はその場で額を確認しなければならないデメリットが(「香典の金額は香典袋の内側に書いてある、もしくはまったく書かれていないものです。このため、一度開封する必要があります」)あります。

また、後者の場合は金額によっては後で改めてお返しをしなければならないデメリットがあります。葬儀会社の方にどのようにしたらいいかを確認しておくべきでしょう。

余った香典返しはどうなる?

香典返しについて、意外と知られていないことがあります。

それは、「余った香典返しは返品が可能だ」ということです。

「香典返しが足りなくなるのは失礼だけれど、余ったらそれを買い取らなければならないかと思うと……」と心配して、香典返しの量を少なく見積もってしまう人もいるかもしれません。しかし実は、この「香典返し」は返品ができるのです。

そのため、多くの葬儀会社では、「十分すぎるほどに多い香典返しの発注」を促してくるはずです。これに従っておきましょう。また、「十分に用意していたつもりだったが、予想外なほど多くの方が来てくださった。足りなくなりそうだ」という場合は追加で発注をかけることもできます。

なお、香典返しは、返品はできるものの10個程度は手元に置いておくのが一般的です。葬式後に家に訪れて手を合わせてくださる方もいるからです。このようなケースを想定して、いくつかは手元に残しておくとよいでしょう。

この「手元に置いておくための数個」は、葬式の後に返品する場合とは異なり、買取りになることが多いかと思われます。ただ、大きな出費ではありません。
このようなことも想定して、「家で使えるもの」を香典返しの品物にするのもよいでしょう。

基本的には葬儀会社の方から、「香典返しは返品できる」旨を伝えられることになるかと思います。ただ、特にそのような説明がなかったという場合は、一度「余った香典返しはどうすればよいのか」を確認するとよいでしょう。

香典返しに添えるあいさつ状

香典返しには、多くの場合「あいさつ状」が添えられます。
「香典返しは後日お渡しする」という場合と、「香典返しは当日一律でお返しする」という場合で文面は多少変わってきますが、基本的には、

  1. 頭語
  2. ご多忙のなか会葬いただいたことへのお礼と、ご厚志へのお礼
  3. (後日お返しの場合は法要を実施したことのご報告)
  4. 心ばかりのお返しであることを伝える
  5. 本来は顔をあわせてお礼を申し上げるべきだが、書面で失礼する旨
  6. 結語
  7. 日にち
  8. 喪主のフルネームと「親族一同」

    で構成します。

香典返しのあいさつには一種のテンプレートが存在しているため、香典返しの発注のときに纏めて印刷してもらえることもあります。

葬儀会社に頼んだ場合は、遺族が何もしなくてもきちんと印刷されたものが手元に届きます。ちなみに、このあいさつ状は、香典返しに直接はがきで差し込まれる場合もあれば、封筒に入れられることもあります。

ただ、「自分のオリジナルの文章を作りたい」「故人の思い出について触れた文章にしたい」という要望があれば、多くの葬儀会社ではその意向を優先してくれるはずです。なお、場合によっては別途料金がかかることもありますから、このあたりは確認をしてください。

香典返しの受取りを辞退された場合の対応

「香典を辞退する」という家庭があるように、「香典返しを辞退する」という人もいます。このような場合は、「香典辞退」のときと同じく、「辞退する側の意向」を受け入れるのが基本です。つまり、お返しすることはしません。

香典返しを辞退する人には、いくつかの理由があります。

  1. 遺族の気持ちを煩わせたくない
  2. 少額なのでお気遣いはいらない
  3. 職場の規約で香典返しをそもそも受け取れない

1の場合は、「葬儀費用や生活に使ってください」という意味を含むこともあります。

また、2の場合は3,000円程度で、かつ葬式が終わった後日にお渡しする(つまり手元に香典返しがない状態)ということもありますから、「わざわざ香典返しをご用意することはしないでください」といった意味があることもあります。

どちらの場合でも、一度辞退されたらそれ以上の問答は避け、丁寧に受け取りましょう。もしも気になるようならば、お礼状などをしたためて送るとよいのでしょう。また、「お礼状だけで済ますには金額が大きすぎる」という場合は、お中元などでお返しする方法もあります。

「職場の規約で受け取れない」といった場合もあります。たとえば、公的な職務に就いている人などはかなり慎重になることもあります。
実のところ、国家公務員の「国家公務員倫理規程質疑応答集」にて、「一般的な金額のなかでの香典返しならば、受け取っても問題はない」とされてはいます。

ただそれでも、「職場の規約で」「立場上」のようにお断りされる場合は、お渡しすることで逆に迷惑をおかけすることになりかねません。香典返しは「お礼」としてお渡しするものですから、迷惑をかけては本末転倒ですので、避けましょう。

こんなときどうする?香典返しの対応

この「香典返し」に関することでかなりイレギュラーな、しかしその状況に立たされたのならばきちんと処理したいことが起こる場合もあります。
それが

  • お見舞い御礼をお返ししていない段階で香典をいただいてしまった
  • 香典返しをそもそも渡さない

という状況です。

お見舞い御礼と香典返しを合わせる場合

けがや病気をした際にいただくことになる「お見舞い」。これに対して、「お見舞い御礼」というかたちでお返しすることはよくあります。
しかし不幸にして、けがや病気が治らずそのまま亡くなってしまうことがあります。さらにその状況で、葬式の場で香典をいただいてしまった……。

わざわざお見舞いをくださる方の場合、特段の事情がない限り葬式にも参列されますから、このようなことは比較的よくあります。
この場合はどうすればよいのでしょうか。

この場合は2つの考え方があります。

  1. お香典返しとお見舞いの御礼を一緒に贈る
  2. 香典返しに合算して贈る

1の場合は、香典返しの方には「志」とします。このときに使うのは、黄白もしくは黒白の結び切りののしです。対してお見舞い御礼の場合は、無地の短冊に「御見舞御礼」とします。

こちらの方も、黄白もしくは黒白の結び切りが一般的です。一般的なお見舞い御礼は赤白の結び切りになりますから、混同しないように注意したいものです。

2の場合は、いただいたお見舞いと香典を合算したものの半額程度の金額を目安にお贈りします。たとえば、お見舞いで10000円、香典で30000円をいただいていた場合は、この2つを合算した金額(40000円)の半額である20000円を基本として香典返しを用意します。

また、香典返しにはお礼状をつけますが、このケースの場合はお見舞い礼状もつけましょう。加えて、生前にお見舞いをいただいたことへのお礼も一筆添えた方がより分かりやすいでしょう。

香典返しを渡さない場合

「香典・供物・供花辞退」というご家庭も、現在では珍しくはなくなっています。この場合は当然、香典返しも必要ありません。なお、「香典・供物・供花辞退」の方針に決めたのであれば、受付や親族にも「決して受け取らないように」と強く伝えておきましょう。

なお、イレギュラーなケースではありますが、まだ小さいお子さんがいる家庭で一家の大黒柱が亡くなった場合などは、経済的な事情を鑑みて香典返しをしないというケースもあります。

さらに、「香典は受け取るが、すべて福祉施設などに寄付する」といった場合も、香典返しを渡さないことがあります。

ただ、このようなケースでもあいさつ状は送るべきです。会葬の御礼をまずは述べます。寄付や子どもの教育費にあてるために香典返しをしなかった場合は、その旨も礼状のなかに書いておきましょう。

いただいた香典が使途不明であれば、お贈りした人の気持ちにモヤモヤが残ってしまうこともあります。寄付をした場合は、受け取った施設の受領書のコピーを一緒にお贈りする場合もあります。

ただ、「香典を受け取ったが、香典返しをしない」というのは、後々トラブルになる可能性もあります。香典返しをしない意向であるのなら、このようなこともきちんと考えておかなければなりません。

この記事のまとめ

香典返しとは、いただいた香典に対して贈るお礼です。半返しが基本で四十九日を目途にお贈りしていたものですが、現在は即返しも多くなっています。即返しの場合でも、非常に多くの香典をいただいたのであれば、後日になんらかの対応をした方がよいでしょう。

香典返しは、不要な分は引き取ってもらえます。そのため、少し多めに発注をかけておくように勧められるでしょう。なお、香典返しに添えるお礼状は、原則としてテンプレートを埋めていくかたちになりますが、自分でつくることもできます。

「香典返しは辞退する」という意向を示された場合は、無理にお渡しすることはさけます。また、香典返しをしない場合も、お礼状は送るようにしましょう。
寄付したり、子どもの教育費に使ったりする場合は、「何のために使ったか」ということをあいさつ状に明示するようにします。

なお、「お見舞い御礼を返す機会がないまま、香典を頂いてしまった」という場合は、お見舞い御礼と香典返しを一緒に贈るか、もしくはお見舞いと香典を合算した金額の半分を目安としてお返しするのがよいでしょう。

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