「家族葬」について~参列する側と遺族側それぞれの視点から

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葬儀の形態が増えていくなかで、現在は「家族葬」という形態がよく取り上げられるようになりました。特に都心部ではこの家族葬がよく行われています。

家族葬は、一般的な葬儀とはまったく意味が異なるものです。
家族葬の場合、一般の参列者は基本的には招かず、遺族が声を掛けた人だけによって行われる葬儀の形態をいいます。

家族葬は、
「家族だけで静かにお見送りしたい」
「故人も喪主も高齢なので、ほかの参列者はあまり多くは見込めない」
「葬儀費用が大きな負担になるので、小規模な葬儀にしたい」
「落ち込みがひどく、とてもではないが参列者の対応はできない」
「香典返しなどの手配が難しい」
「体調が悪く、長い葬儀には耐えられない。一日葬(通夜を伴わない葬儀)や直葬(火葬だけの送り方)も検討している」
などの理由で選ばれることが多いものです。
そのため、おくやみ欄などでの告知は出さず、多くの場合小規模な葬儀となります。

もっとも、「家族葬は絶対に一般的な葬儀よりも小さいものになる」とはいえません。

「非常に多くの人と付き合いがあった。しかし家族の時間がなかなかとれなかったので、最後だけ家族葬で送りたい。故人と仲のよかった人と家族、親族だけで送りたいのだ」という場合は家族葬でも参列者は比較的多くなります。

対して、「弔問客が来れば断らないが、故人も喪主も高齢。そのため、一般葬(ここでは、特にお声かけをしていない人でも自由に参列していただける葬儀のことをいう)であっても小規模な葬儀になる」ということはあります。

ただ、一般的には「家族葬=家族や親族、あるいは極めて仲のよかった人だけを招いて行われる葬儀」を指すと考えてください。ここでも、特筆しない限りはこのような前提でお話ししていきます。

親しく付き合っていた故人が亡くなったときに、

  • ご遺族から「家族葬で見送る」と言われた場合はどうすればよいのか
  • 参列する場合にはどのようなことに気を付ければよいのか
  • 遺族側として家族葬をする場合はどのような点に気を付ければよいのか

を解説していきます。

家族葬に参列すべきか否かは訃報の連絡でわかる

家族葬の知らせを受け取った場合に一番困るのが、「その家族葬に参列してよいのかどうか」という点でしょう。これは多くの人を悩ませる問題です。
ただ、簡単に見極める方法もあります。それについてみていきましょう。

連絡状に葬儀日時・会場が記されている場合は参加する

訃報の連絡は、書面などをもって行われることが多いと思われます。書面ならば見落としが発生しにくいですし、伝達ミスもなく、後からも確認することができるからです。

特に、相手がファックスなどを持っている場合は、タイムラグなしで送ることのできるこれがよく用いられるでしょう。現在ではSNS(LINEやメールなど)で知らされることもありますね。

一般葬の場合、訃報には、必ず以下の要素が入れられます。

  • 故人の名前
  • 通夜や葬式・告別式を行う日時
  • 通夜や葬式・告別式を行う場所とその住所、電話番号
  • 喪主名

友人関係などの気の置けない仲間などの場合はもう少し簡潔に書かれることもあります。

たとえば、「だれから来たか」ということがアドレス帳などでわかるため、喪主名は省かれることもあります。また、故人の名前も省かれ、簡単に「父」などのように表記されることもあります。
ただ、日時と住所は必ず記載されます。

家族葬の場合でも参列をお願いしたい人には、この2つの要素を記載した訃報を送ることになります。
「家族葬である」と明示されていても、この2つの要素が書かれているのであれば参列するようにするとよいでしょう。

また、「日時は記されているけれど、家族葬であるとされている」というような場合は、周りにあまり吹聴することは好ましくありません。

また、書面での連絡がなくても、電話などで直接「この日にこの時間にここで葬儀を行う。葬儀のかたちは家族葬だ」と告げられれば、当然参加するべきです。

これは明確な「葬儀に参列してほしい」というご遺族・故人の遺志だからです。親族に対しては、メールや書面ではなく電話で伝えるというケースもかなり多く見られます。

なお、このような場合は手元にメモを置き日時などをメモし、復唱して内容を確認するようにすると安心です。

連絡状に葬儀に関する情報の記載がなければ参加を控える

家族葬の場合は、新聞などのお悔み欄に名前を載せることは原則としてありません。ただ、「家族葬だから連絡がまったく来ない」ということも、実はありません。

なぜなら、現役世代の方が亡くなったあるいは現役世代の人が喪主を務めるという場合は忌引き休暇との兼ね合いもあり、会社などには訃報を入れるケースも多いからです。

また、「家族葬なので家族だけで送りたいが、故人は付き合いの広い人だし交遊関係も広かったので、亡くなったことはお知らせしたい」と考えるご遺族もいます。

「とりあえず、亡くなったことだけはお知らせしたい」という意図で送られてくる訃報の場合は、葬儀への参列の際には絶対に必要な要素である「葬儀を行う日付と時間」「葬儀を行う場所」の記載がありません。

このような記載がないということは、「家族だけで見送るので、参列はしないで欲しい」という意味です。

なお、「家族葬につきご参列はご遠慮ください」などの明確なお断りの文章があったのならば、もちろん参加は遠慮すべきです。

「どうしても参列したい」
「故人とよく、お互いの葬儀にはお互いに出ようねなどと話していた」

という場合で、かつご遺族とも極めて親しい間柄であるのなら参列したい旨を伝えても良いかもしれません。しかしご遺族にはご遺族の考えがあって家族葬を行うことにしたのです。

また、ご遺族も混乱と悲しみのなかにいますし、一度聞かれてしまえば、なかなかお断りすることもできません。そのため、特段の事情がない限りは、「参列しても構わないか」「参列したい」という意向を伝えることには慎重になるべきでしょう。

なお、「親族であり、電話で訃報を知らされた。しかし『ごく身近な家族だけで家族葬を行うので、参列や供花、供物などについては遠慮してほしい』と言われて迷ってしまう」というケースもあるかと思います。
しかしこの場合も、最後の「遠慮してほしい」の方を重要視した方が良いかと思われます。

「弔意を示したい」
「葬儀に参列して最後のお別れをしたい」
「ご遺族のお心に寄り添いたい」

というのは、ごく当たり前の気持ちです。
しかしそれが逆にご遺族の心を痛めさせたり手間を増やしたり、また故人の遺志に反したりするようなことになれば本末転倒です。ご遺族と故人の気持ちを最優先するかたちを選びましょう。

家族葬への参列マナーは一般的な葬儀と同じ

「家族葬に呼ばれたので参列する」という場合は、どのようにすればよいのでしょうか。
それについて見ていきましょう。

服装で気をつける点

家族葬であっても、基本的には服装は一般的な葬儀と同じです。
男性も女性も喪服を着るのがもっとも一般的です。夏場であっても短い袖・丈のものは避けるようにしてください。

男性の場合は黒いネクタイに黒い靴下、そして黒い革靴を合わせます。ローファーは使いません。
女性の場合は、黒のストッキングに黒いパンプスを合わせるとよいでしょう。

必ずかかととつま先のあるものを選んでください。黒い靴であっても、ミュールやサンダルはバッドマナーです。

鞄は黒いものを選びます。どちらの場合も、「動物の殺生」を強くイメージさせる蛇革やワニ革などの素材のものは避けるようにしてください。また、金具がついていたり光沢のある素材を使ったりするのも避けるべきです。

アクセサリーについては、真珠を使ったものと結婚指輪は許容されます。男性の場合は真珠の付いたネクタイピン、女性の場合は真珠のネックレスやイヤリングならば身に着けてきてもよいとされています。

喪の場に相応しい色合いの黒真珠でも構いませんし、涙の粒を表す白真珠でも構いません。女性の場合、ネックレスは必ず一連のものを選びます。二連のものは、「悲しみが重なる」という意味を持つため、嫌がられます。また、長すぎるものや華やかすぎるものは選ばないようにしてください。

ただ、これは「着けていても構わない」というだけの話で、「着けていなければならない」というわけではありません。そのため、不安ならば身に着けないようにしましょう。

服装と特例

さて、家族葬においては、しばしば「平服でお越しください」という表現を見ることがあります。一般葬に比べると、この表記を見る機会は多いのではないかと思われます。

このときの「平服」というのは、「いつも着ているような普段着で来てください」という意味ではありません。Tシャツやジーンズ、ミニスカートなどは当然NGです。

ここでいう「平服」というのは、多くの場合、「略喪服」を指します。
男性の場合は、濃いグレーや紺色などのスーツの着用が求められます(喪服のような「真っ黒」のものではないスーツ)。

柄についても、目立たない織が入っているものならば許容されます。ネクタイは、黒いものを選びますが、こちらも織り柄が入っているものでも構いません。シャツは、喪服のときと同じく、白を選びます。靴下は黒いものを選びます。

女性の場合は、紺色などのワンピースを選ぶと良いでしょう。アンサンブルタイプでも構いません。ストッキングは肌色でも構わないとされていますが、黒色のものを選ぶのが無難でしょう。

靴は、男性も女性も黒いものを選んでください。ただ、黒色に非常に近しい色であるならば、「真っ黒」でなくても良いとされることもあります。

アクセサリーに関しては、一般的な葬儀のときに着用する「喪服」に準じます。

ただ、家族葬などの場合は、特にご遺族から希望があるのであれば、「まったくの私服」で、と特に念を押されることもあるかもしれません。「故人が生きていたときと同じような格好で送ってほしい」というのがご遺族の希望であるのなら、それに従うとよいでしょう。

もっともそのときも、スーツではなくても、落ち着いた色合いの服を選んだ方が無難ではあります。加えて、念のために喪服や略喪服を持っていくこともおすすめします。

なお、「女性のパンツスーツはあまり望ましくない」と考える向きがあるのも事実です。そのため、特にこだわりがないということであれば、ワンピースタイプのものを選んだ方が安心です。

もっとも現在では、パンツスーツ=絶対に着て行ってはダメなものという考え方はそれほど多くはありません。

また、体調不良や体の状態によっては、喪服着用が求められる場面であっても、スーツなどは着用しなくてもよいケースもあります。たとえば腰や足を悪くしている場合などは、動きにくいスーツを着用するのはなかなか厳しいでしょう。

特に女性の場合、ストッキングを履くのは至難のわざです。このような場合は、動きやすくて着脱しやすい黒い服を選べばそれで構わないとされています。

また、葬儀の場では正座することも求められるケースも多々ありますが、腰かけ用のイスなどを持って行っても構いません(葬儀会場を借りて行う場合は、葬儀式場のスタッフにいえば用意してくれます)

持参する香典(不祝儀)金額の相場

家族葬におけるもう一つの悩みとして、「香典(不祝儀)」があります。

家族葬の場合でも、特に断りがない場合は香典(不祝儀)を持参すべきです。このときに包む金額は、一般的な葬儀のときと何も変わりありません。

自分の年齢と故人との関係によって決めていきます。また、配偶者の親戚と血のつながりのある親戚との間に金額差はありません。実父の葬儀でも、配偶者の父(義父)の葬儀でも、包むべき香典(不祝儀)の額は変わらないのです。

  • 祖父母:10,000円~50,000円
  • 父母:30,000円~100,000円
  • 叔父・叔母:10,000円~100,000円

ただ、家族葬儀の場合は「香典(不祝儀)は不要」としている場合も多いので注意してください。

家族葬は「小規模で、さまざまな手配も少なく」という理由で行われることが多いものでもあります。そのため、香典返しの手配もしていないこともあります。

訃報に「香典(不祝儀)辞退」の文字があったのならば、原則として出しません。
ただ親族間のことでもありますから、念のために持っていて断られたら出すのをやめる、というやり方を取る方が安心かもしれません。

不祝儀袋の書き方は、一般的な葬儀と同じです。
仏教の場合は「御香典(御香奠とする場合も)」「御仏前(御佛前)」とします。
神式の場合は、「御玉串料」「御榊料」とします。
キリスト教の場合は、「御花料」がよいでしょう。

仏教の場合はハスの花が入ったもの、キリスト教の場合は十字架や百合の花が入ったものを選びます。また、キリスト教の場合は水引なしの白い封筒も選ばれます。

なお、「『遺族』ではなく『親族』なので、相手の細かい宗教や宗派までは分からない」という場合は、「黒白もしくは双銀の結び切りの水引のついた封筒に、『御霊前』と書いて出す」のが一番よいでしょう。

浄土真宗などでは使わない言い回しですがほかの宗教・宗派のいずれの場合でも使える表記ですし、仮にこの言い回しを使わない宗派であっても、それほど問題にはされません。

ご遺族に伝える言葉

ご遺族にお伝えするお悔みの言葉も、一般的な葬儀と同じです。
「重ね重ね」「ますます」などのような重ね言葉を避け、「死ぬ」「生きる」などの直接的な表現は用いず、死因については細かく言及をしない……という点を守ってください。


「安らかな旅立ちでありますように」「(故人)様が安らかに過ごされますように」などの表現は、どんな場面でも使えますから覚えておくとよいでしょう。

一般葬の場合、ご遺族と長々と話すことはバッドマナーとされています。
しかし家族葬の場合、「家族葬に呼ばれるほど、故人やご遺族と親しかった」ということでもあります。

そのため、ご遺族がたくさんお話されたいと希望されたのであれば、できるかぎりお心に寄り添ってください。また、故人の思い出話なども、家族葬の席に相応しい話題です。
故人との思い出深いエピソードなどを話すと喜ばれますが、故人の失敗談などは取り上げないようにしてください。

葬儀に参列しなくても弔意を示すやり方はある

「葬儀に参加できなかった」という心残りは、人によっては非常に長く引きずることになるでしょう。

弔意を示す方法は、葬儀に出るだけでではありません。後日、ご遺族が落ち着いたときにお宅に弔問に訪れて手を合わせさせていただく方法をとることもできます(もちろん、ご遺族の許可は必要です)。

「直接伺うと香典返しのお気遣いをさせてしまいそうで心苦しい」ということであれば、納骨後にお墓にお参りに行ってもよいでしょう。心のなかで手を合わせるのもまた、一つの立派な供養だといえます。

「故人もそうだが、ご遺族のことも気にかかる」という場合もあるかと思います。
会社の同僚がご家族を亡くした場合などは、忌引き休暇後に出社したときに労わりの言葉をかけるだけでも相手は心強く思ってくれるでしょう。

また、友人関係などでは、「何かあったらいつでも相談してね」と一言声を掛けるだけでも気持ちを示すことができます。

弔意の示し方は、「葬儀に出ること」「不祝儀をお渡しすること」だけではありません。かたちとして残らないやり方であっても、弔意を示すことはできるのです。

家族葬に弔電や供花、供物を送りたい場合

「家族葬の日時を知らされたけれど、どうしても伺うことができない」
「供花や供物を送りたい」という場合についても考えていきましょう。

実は、家族葬の場合は供花や供物を送ることを辞退されるご遺族も多く見られます。
家族葬の場合は葬儀会場も狭いものですし、供花や供物をいただいた場合は御礼をする必要も出てきます。

そのため、最初の訃報の段階でこれらを初めから受け付けない、とする葬儀もあります。また、特にお断りの文句が書かれていない場合であっても、送りたいのであれば一度確認をとってみた方がよいでしょう。

基本は葬儀会社への確認となりますが、極めて親しく、葬儀の内容そのものも一緒に決めていく関係性の場合などは、遺族からの訃報の電話などを受けた際に聞いてもよいかもしれません。

なお、供花や供物を出す場合は、葬儀を管轄している葬儀会社が手配するかたちも多く見られます。自分で勝手に手配するのではなく、まず葬儀会社に聞きましょう。

弔電に関しては、家族葬でも出しても構いません。弔電は、供物や供花とは異なり、スペースをとる可能性もなければ、御礼をする必要のあるものもでないからです。

そのため、「弔電お断り」の文言がないかぎりは、出して構いません。なお現在は、弔電でも少しおしゃれなものなどもありますから、これを使って弔意を伝えるのでも良いですね。

【遺族向け】家族葬の案内の仕方

今までは主に「参列者側」について見てきましたが、ここからは遺族側の視点から見ていきましょう。

家族葬において遺族側がもっとも苦慮するのは、「どのように案内をするか」でしょう。
家族葬の場合、新聞などのお悔み欄には載せません。
ただし、会社には連絡をする必要が出てきます。

「家族葬を行うので、参列は遠慮してほしい。しかし亡くなったことは知らせたい」という場合は、

  • 亡くなった人の氏名と、亡くなった人との関係
  • 家族葬であること
  • 参列は遠慮すること
  • 香典や供花、供物を受け取る予定がないのであればそれを辞退する旨

を記します。

「参列もしてほしい」という場合は、これにプラスして日時と場所も記します。
喪主の電話番号やどんな宗教・宗派で葬儀を行うかも合わせて書くとよいでしょう。

家族葬を行う理由としては、「故人の遺志で」とすることが多いと思われます。
「故人と遺族の意向」とすることもありますが、基本的には、「故人がそう望んでいたので」とします。

会社や故人が所属していたところ(たとえば高齢者施設など)に対しては、事務処理の都合もあり、連絡をしないわけにはいきません。

しかし「それ以外のどこまで案内を出すか」は、遺族と故人の気持ちに委ねられます。ただ、後で「同じ『叔母』という立場だが、父方の方は呼ばれて母方の方は呼ばれなかった」などとなると問題になることもありますから、声をかける人については重々検討を重ねるべきです。

また、血がつながっていない人であっても、故人が親しくしていたご友人などがいればお伝えするとよいでしょう。

終活の一環として、エンディングノートを書かれていたようならば、まずはそれの確認もしてください。

【遺族向け】参列したい人への丁寧な断り方

「弔問に伺いたい」という人に対しては、丁寧にお断りをしたいものです。
あくまで善意で参列を希望してくださっているのですから、断定口調で断ることは望ましくありません。

  • 「故人の遺志により、辞退申し上げております」
  • 「御心はとてもうれしく思いますが、供物や供花は一切辞退させていただいております」
  • 「家族のみで葬儀を行いたく思います」

などのようにお断りを申し上げるとよいでしょう。

ただそれでも、当日になって参列される可能性もゼロではありません。
そのような場合は、お心として受け取るとよいでしょう。

【遺族向け】訃報も出さなかった人へのご報告

「会社関係でもないし、それほど近しい相手でもなかったので、訃報そのものを出さなかった。
ただし親戚であるから、連絡だけはしておかなければならない」という場合もあるでしょう。
そのような場合は、後日ハガキでお知らせすることになります。

文面としては、

  • 喪主から見た故人の立場と故人の名前(喪主の父親が亡くなったのであれば、「父 ○○儀」など)
  • 何月何日に亡くなったか
  • 誠に勝手ではあるが、葬儀は家族だけで行った
  • それは個人の意思である
  • 連絡が遅れて申し訳ない
  • 供物や不祝儀はお断り申し上げる
  • 生前お世話になったことの御礼
  • 喪主の名前と住所

を記します。

このようなお知らせのハガキは、葬儀の後に出すのが基本です。
ただ、

  • 年末が近い
  • 急いで知らせなければならないほど近しい関係というわけでもない

という場合などは、喪中ハガキをもって、このお知らせに代えることも可能です。

【遺族向け】後日弔問を受けたら

家族葬を行った場合、葬儀に参列できなかったということで、後日弔問を希望される方もいます。「お宅に弔問に伺いたい」という申し出があった場合は、特段の事情がなければお受けするべきでしょう。

その際には、不祝儀を持参される方もいます。

家族葬であっても香典返しを用意していたという場合はもちろんその香典返しをお渡しするのが基本ですが、「家族葬なので用意していなかった」あるいは「多額の不祝儀をいただいてしまった」という場合は、やはり何らかのお返しを考えた方がよいでしょう。

その方が、「お返しは結構です」と固辞された場合を除き、半額程度のものを用意して送るのが一般的です。

なお、余談ではありますが、この「後日の弔問」が非常に多いと、対応する方としてはかなり大変です。葬儀の場合とは異なり、後日の弔問の場合は、日時もバラバラだからです。このため、たくさんの時間を割き、気苦労をする可能性もないわけではありません。

後日の弔問客が多くなることが予想される場合は、「本当に家族葬にするべきなのか」を一度じっくり考えてみる方がよいでしょう。

まとめ

  • 「家族葬」というのは、家族だけで行う葬儀の形態をいいます。

  • 自分が訃報を受け取った方ならば、「葬儀の日時と場所が書かれているかどうか」で参加するか否かを決めます。書かれていない場合は、参列はしない方がよいでしょう。

  • 家族葬に参列する場合の服装や不祝儀の額、そしてご遺族におかけする言葉などは、一般的な葬儀に準じます。ただし、家族葬では不祝儀をお断りするケースもよく見られます。

  • 供物や供花を送りたい場合は、ご遺族の意向を確認してからにしましょう。スペースの問題や、御礼の気遣いをさせてしまう問題が考えられるからです。ちなみに弔電は、このような心配はない(スペースを取らない、御礼もハガキで済む)ことから、基本的には送っても構いません。

  • これらのかたちで弔意を示すことができない場合は、後日弔問に伺ったり、お墓を訪ねたり、心のなかで手を合わせたりすることで弔意を示すようにします。

  • 遺族側の立場で家族葬を見るのであれば、まず意識すべきところは「家族葬の案内」です。
    基本的には「参列してほしい人」に対して声をかけていくことになります。会社に対して訃報を出す場合は、「家族葬であるので、参列などは遠慮してほしい」旨をしっかり記してください。

  • 親族や知人の場合、「だれに声をかけて、だれに声をかけなかったか」でもめることもありますから、「だれを呼ぶか」はしっかり考えなければなりません。

  • 参列を希望される方に対するお断りは丁寧に行います。
    「故人の遺志で」とするのが一般的であり、訃報にもそう記しましょう。ただし、当日にいらした方は、そのまま受け入れるのが普通です。

  • 後日、家に弔問に訪れる方のことはできるかぎり受け入れたいものです。
    しかし不祝儀を頂いた場合は、原則として香典返しも必要になります。香典返しを用意していない家族葬の場合は注意が必要です。

  • また、葬儀とは異なり、家族葬の場合は、日にちを分けて多くの人がバラバラに弔問に訪れることもあります。これはもちろんありがたいことなのですが、その都度、時間と手間がかかるのも事実です。

  • 「多くの人がくるであろうことが予想される場合」では、あえて家族葬というかたちを選ばず、一般葬で送ることも検討するべきでしょう。

監修者コメント

監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子

家族葬の定義は厳密にありませんが、概ね「家族と親戚、親しい友人・知人が集う葬儀」と解釈している人が多いように感じます。

家族葬にしたからといって、セレモニーが簡略になるわけではありませんが、参列者数が少なくなるため、手配する会場の大きさが小さくてすみ、祭壇もそのサイズに合わせてコンパクトにすることができます。

料理や返礼品などの数も減らすことができるでしょう。
しかし、大幅に葬儀費用が安くなるわけではないので、「そんなに変わらないのであれば、もう少し広く関係者の方に声をかけておくべきだった」という人も少なくありません。

どのような葬儀にしたいかを考えるとき、まずは参列者の人数を試算します。それから会場を決め、祭壇を決めていき、その流れで結果的に家族葬、または一般葬になるという流れが理想です。


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