樹木葬を格安で行いたい!費用相場やメリット・デメリットをご紹介

樹木葬の納骨

格安樹木葬とは?徹底解説

  • 樹木葬は合葬型5万円〜、里山型70万円までで、墓石より安い。
  • 墓石は100万円〜、納骨堂は40万円〜、散骨は3万円〜。
  • 樹木葬の利点は継承不要、自然派向き、費用抑制。欠点は満足感不足、批判の可能性。
  • お墓選びは供養と家族、寺院との相談が重要。

樹木葬は墓石を用いない新しいお墓のタイプです。墓石を使わないことから、費用が安く抑えられ、近年人気が高まっています。

この記事は、樹木葬の費用相場、樹木葬が安い理由について解説します。また実際に価格が安い樹木葬を紹介していますから、樹木葬選びの参考にすることができるでしょう。

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この記事の目次

  1. 樹木葬の相場は5万円から!タイプ別にご紹介
  2. 他のお墓タイプよりも樹木葬は安く抑えられる
  3. 樹木葬の費用が安い理由
  4. 樹木葬を選択するメリットとデメリット
  5. 供養のことも考慮してお墓タイプを選ぶ
  6. まとめ
  7. 監修者コメント

樹木葬の相場は5万円から!タイプ別にご紹介

一般的なお墓よりも安く抑えることができる樹木葬。墓地と墓石代を含めると100万~350万円ほどかかってしまうと言われているお墓から比べると、費用的な負担は大きく軽減できます。

樹木葬も細かく見ていけばいくつかのタイプに分けられます。
タイプ別に、樹木葬がどれくらいの費用がかかるのかをまとめてみました。

合葬型は5万円〜20万円

合葬型とは、他の人と同じ場所に納骨して、共有のシンボルツリーに礼拝するタイプです。
個別に土地を用意する必要がないために、最も安く抑えられます。

ただし、他の人と同じ場所に納骨されてしまうことに抵抗がある人も多くいます。一度納骨してしまうと遺骨を取り出せないこともあるので慎重に考えましょう。

集合型は15万円〜50万円

集合型とは、遺骨を納骨するカロート(納骨室)は個別に割り当てられ、礼拝は共有のシンボルツリーを用いる方法です。
個別のスペースが用意されるので、どうしても合葬型に比べると費用がかかってしまいます。

また、霊園によっては石のプレートや石碑を用意しなければならないこともあります。
遺骨だけは他の人とは一緒にせずに、個別に納骨したいと考える人に選ばれています。

個別型は20万円〜80万円

個別型とは、個別に土地を割り当てられ、その中で納骨と礼拝を行うタイプです。
自分たちの大切な家族の遺骨を、自分たちだけの墓地に納骨できるので、合葬や集合型よりも、根強い人気があります。

納骨は土の中やカロートに行います。霊園によって方法が異なるので事前に確認しておきましょう。
また、礼拝の対象として自分たちの好みの草花や植木を植樹します。

里山型は50万円〜70万円

里山型とは、霊園にではなく、自然の山全体を墓地としたタイプです。
立地の問題から里山型の樹木葬の数は圧倒的に少ないのが現状ですが、自然回帰を希望する人たちに選ばれています。

里山型の樹木葬では、基本的にはカロートやプレートなどの人工の構造物は用いません。
土中に遺骨を納骨します。プレート型の墓標を置いたり草花を植えることもあります。

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他のお墓タイプよりも樹木葬は安く抑えられる

お金と電卓

「お墓」と呼ばれるものに中には、樹木葬だけではなく、墓石、納骨堂、散骨などがあります。その中で、一番費用がかかるのは墓石の建立です。

納骨堂は樹木葬と同じくらいの費用で抑えられるでしょう。
一番費用がかからないのが散骨だと思われます。

ただし、「お墓」とは遺体の納骨、遺骨を埋蔵した場所および装置、礼拝の場所のことを指すので、散骨が厳密な意味で「お墓」と呼べるかどうかは意見が分かれるところでしょう。

お墓のタイプによって費用の相場はどのように違うのか、表にまとめてみました。
以下、詳しくご説明いたします。
 

お墓のタイプ

費用相場

特 徴

墓石

100万円〜350万円

墓地と墓石の両方を購入しなければならない。

それぞれ選ぶものによって費用の開きが大幅に出てくる

納骨堂

ロッカー型

20万円〜80万円

ロッカー型の納骨壇では、中の空間では遺骨を収蔵するだけです。礼拝は、共有のスペースで行います。

仏壇型

50万円〜150万円

仏壇型の納骨壇では、1基の中に手を合わせるスペースと遺骨の収蔵スペースが分かれています。上段には本尊や位牌を飾り、お供えなどをします。下段に遺骨を収蔵します。

マンション型

80万円〜150万円

マンション型ではバックヤードに遺骨が保管されており、参拝ブースに家族がお参りに来ると、遺骨が自動搬送されてきます。

散骨

(海洋葬)

委託型

3万円〜10万円

家族に代わって業者のスタッフが遺骨を散骨します。散骨の中では最も費用を抑えられます。

合同型

10万円〜25万円

複数の家族が一隻の船に乗り込んで、合同で散骨をします。複数の家族で船を借りるために安価に抑えられます。

貸し切り型

25万円〜35万円

一隻の船を貸し切って、散骨をします。最も費用がかかりますが、自分たちだけで散骨ができます。

墓石のお墓の相場は100万円〜350万円

お墓の中で一番費用がかかるのは、やはり墓石です。
これは、墓地の永代使用料と、墓石の建立と、二重に費用がかかるからです。
また、墓地と墓石それぞれにおいて、選ぶものによって金額に大きな開きがあるのが特徴です。

墓地の永代使用料の場合、墓地の面積と、1㎡あたりの単価によって大きく異なります。
同じ東京都の霊園でも、都営青山霊園の1㎡あたりの墓地価格は273万円。
都営小平霊園の1㎡あたりの墓地価格が83万8千円。

墓地の所在地によって3倍以上の開きがあるのです。
これはあくまでも1㎡あたりの価格ですから、一般的なお墓で用いられる3㎡くらいの面積になると、その価格の差はさらに大きく開くことになります。

また、墓石の場合も、使用する石材の量と石材の種類によって、大きな開きが生じます。
外国産の安価な石材と、国内産の高級石材では5倍から10倍の開きが出ることもあるでしょう。

納骨堂の費用相場は40万円〜100万円

納骨堂は、「納骨壇」と呼ばれる、寺院が用意した施設の中で気に入ったものを選んで納骨します。
墓石が墓地を取得して一から建立しなければならないことを考えると、すでに用意してある納骨壇を選ぶ方が費用を安く抑えられることは想像に難くないでしょう。

納骨堂はお参りの人がいる間は永代に渡って使用しても構いません。
ただし、現実的には収蔵スペースに限りがあるために、あととりがおらずに、近い将来に永代供養を考えている人に多く選ばれています。

散骨の費用相場は3万円〜30万円

散骨とは、山や川や海にパウダー状にした遺骨を散布する葬法です。
多くの散骨業者は、周辺住民に迷惑のかかりにくい海洋散骨を事業としています。
散骨で行うことといえば、船を借りて、海の沖合に出て、遺骨を撒くだけです。

専用の土地も定期的な管理の不要です。
その時だけの儀式なので、費用は最も安く抑えられるでしょう。

樹木葬の費用が安い理由

樹木葬は、墓石を建てるよりもはるかに安く費用を抑えられます。

その理由は以下の3つが考えられます

  1. 樹木を墓標にしているため、墓石よりも圧倒的に安い
  2. 集合型・合祀型など合理的なニーズに合わせた安価なタイプがある
  3. 将来的な永代供養が前提で、墓じまいの費用負担も軽減できる

中でも一番の理由は、礼拝の対象を墓石ではなく樹木にしているところにあります。

以下で詳しくご説明していきます。

理由①樹木を墓標にしているために墓石よりも圧倒的に安い

樹木葬と墓石を使用したお墓。価格差の一番の違いは、手を合わす対象である墓標が「木」か「石」かという点です。
これまでお墓には石が用いられてきましたが、墓地に墓石を設置するまでには大変な労力と設備投資、さらには人の手が必要となることは実はあまり知られていません。

よく考えていただきたいのですが、岩石はとても巨大で、重く、硬いものです。
墓石に用いられる岩石は「丁場」と呼ばれる採石場で採掘されますが、そのためにダイナマイトやバーナー、大型の重機を用いるほどです。

岩山から取り出した岩石はさらに小さく割っていき、そこから施主が希望する墓石の形に加工していきます。
石は大変硬いために加工も一筋縄ではいきません。
専用の切削機や研磨機を手にして、ひとつひとつを手間ひまかけてお墓の形に仕上げていきます。

さらには文字彫刻、運搬、そして墓地での据付工事にもそれぞれの現場で職人の技術や経験が求められます。
これだけの人の手が加わる墓石は、どうしても費用が高騰してしまうのです。
それに対して樹木葬では、苗木を植樹する、あるいはシンボルツリーの周りに設けられたカロートに小さな石板や石碑を置くだけです。

墓石の建立と樹木葬とでは、できあがりまでの手間のかけ方に圧倒的な差があり、これが価格にも反映されているのです。

理由②集合型や合祀型など合理的なニーズに合わせた安価なタイプがある

ひとことに樹木葬と言っても、利用者のニーズに合わせたさまざまなスタイルがあります。
都市型霊園の中の樹木葬には「合葬タイプ」「集合タイプ」「個別タイプ」があり、納骨方法が違うことで費用も異なってきます。それでも、一般的な墓石よりははるかに安い費用で購入できます。
また、自然の里山に納骨する「里山型」の樹木葬もあります。

  •  霊園型 合葬タイプ
    遺骨は他の人と同じ場所に納骨されます。場所も取らずに個別の供養もしないために最も安価にできる樹木葬です。
  •  霊園型 集合タイプ
    シンボルツリーの周りに設けられた個別のカロートの中に納骨します。カロートにはプレートや石碑など小さな墓標を置きます。
  •  霊園型 個別タイプ
    個別の区画を取得してその中で納骨、植樹をします。個別に墓地を取得する分、費用は高めでしょう。
  •  里山型
    郊外の里山で樹木葬の納骨を行います。基本的にカロートや石碑等の構造物を用いません。

理由③将来的な永代供養が前提 墓じまいの費用負担も軽減できる

樹木葬の多くは一代限りのお墓として選ばれています。つまり、近い将来の永代供養を前提としているということです。
永代供養にするためには墓じまいをしなければなりませんが、この点でも墓石よりも費用負担が軽減できます。

墓石の墓じまいでは、解体撤去や石材の処分費、さらには基礎コンクリートの解体などで20万円や30万円といった高額な費用がかかることもあります。
これに比べて樹木葬では、カロートの中から遺骨を取り出すだけで済みますし、石碑や石板、あるいは樹木を処分しようとしても墓石ほどに大がかりではありません。

以上、樹木葬の費用が安い理由についてご紹介しました。次の章では樹木葬を選択するメリット・デメリットを見ていきましょう。

樹木葬を選択するメリットとデメリット

メリットとデメリットを考える男性

新しい供養の方法としてたいへん注目を浴びている樹木葬ですが、メリットもあればデメリットもあります。
それぞれを詳しくまとめましたので、ぜひとも参考にしてみてください。

樹木葬のメリット

  • 墓地の継承を必要としない
    樹木葬は、あととりのいない人や、お墓の継承が困難な人に多く選ばれています。
    多くの墓地や霊園では、一定期間(主に33年)を境に、墓地を継承するかしないかの確認をします。

    しない場合は、永代供養墓に遺骨を移してもらえるので安心です。
    墓石の場合は、解体撤去の手間や費用がかかりますが、樹木葬の場合は同じ墓地や霊園内での合祀なので、こうした負担もなくなります。

  • 自然志向・エコ志向を実現できる
    自然に還りたい、あるいはエコの社会になってほしいと願う人にとって、樹木葬は最適な供養法です。
    里山型であれば、大自然の山の中に自らの遺骨を納骨し、自然生態系の循環に自らを組み込めます。

    また、樹木葬では構造物を極力使用しません。
    墓石であれば、墓地を造成し、墓石のために山を切り崩さなければなりませんが、そうした環境破壊の抑制にもつながります。

  • 墓石の建立に比べて、費用が格段に安い
    樹木葬では、墓石に比べて費用を格段に安く抑えられます。
    墓石の場合は、墓地の取得と墓石の建立で、二重に費用がかかります。

    樹木葬の場合は、墓地の取得こそ費用がかかりますが、墓石の部分はまるまる費用が軽減できます。
    一部、石のプレートや石碑を用意しなければならないところもありますが、墓石に比べると格安でしょう。

  • お墓参りができる
    樹木葬は、あくまでも石を樹木に替えただけの立派なお墓ですから、きちんとお墓参りができます。
    散骨でよく聞く話として、「亡くなった人を偲ぶのにどこに行けばいいのだろうか」
    と悩まれる人が多くいるとのことですが、樹木葬の場合は、きちんと納骨地に樹木を植えます。
    お墓参りをすることで、故人を偲ぶことができるでしょう。

樹木葬のデメリット

  • 墓石に比べて物足りず、先祖のつながりを感じづらい
    墓石へのお参りに慣れている人は、樹木葬に物足りなさを感じるかもしれません。
    石のよさはどんな雨や風に耐えて長くそこにい続けられることですが、樹木葬の場合は台風などに襲われてなぎ倒されることもあるでしょう。

    また、墓石には亡くなった人の名前を刻むことで、両親や祖父母から連なる先祖のつながりを感じられますが、樹木葬ではそうはいかないでしょう。

  • 親戚や周囲から苦言を呈されることがある
    樹木葬という新しい納骨の方法に苦言を呈す人もいるでしょう。
    なんだかんだいっても、いま現在の日本では、圧倒的多数が墓石に納骨しています。

    それだけ墓石は日本人になじみのあるお墓の形です。
    樹木葬のお墓が自分たち家族だけのものであればいいのですが、お墓とは、親戚や周囲の人もお参りするものです。
    こうした人たちが慣れない樹木葬のお墓を見て違和感を持つ可能性はあるでしょう。

  • 本当の意味での自然志向は里山型でしか実現できない
    樹木葬と聞くと、大自然の中で自分の遺骨も土に還っていくのを想像されるかもしれません。
    しかし、そうした納骨は「里山型」と呼ばれる墓地でしか実現できません。
    里山型は当然山を墓地にしますから、地方や郊外まで行かなければなりません。

    都市にある「霊園型」の樹木葬では、カロートやプレートや石碑といった、人工の構造物を使用します。
    自然志向という観点からは少し違和感を持つ人もいるでしょう。

  • 雑草など墓地内の手入れが大変
    樹木を礼拝の対象としているために、周囲の雑草の手入れが思いのほか大変です。
    特に里山型の場合、時間をあけてお墓参りに行くと雑草なのか樹木なのかの見境がつかないこともあるようです。

    「それこそが自然の状態だ」と施主が納得できればいいのですが、きれいに手入れしておきたい人は、違和感や不快感を覚えてしまうかもしれません。

  • 一度納骨すると遺骨を返却してもらえないこともある
    納骨後、なんらかの事情で遺骨を返してほしくなったとしても不可能なことがあります。
    遺骨を骨壺のまま納骨していればいいのですが、もしも骨壺から出してしまうと、土と遺骨の見境がつかなくなり、取り出すことが物理的にできなくなってしまうのです。

供養のことも考慮してお墓タイプを選ぶ

戦後から70年が経つ中で、核家族化や個人化やライフスタイルの多様化はどんどん進行していきます。
そうした時代ですから、継承が不要の樹木葬はさらに人気を集めていくかもしれません。

しかし、合理性や経済性だけではなく、「供養」の側面から考えて、お墓のタイプは慎重に考えてほしいと思います。
毎日供養の現場に立つ専門家として、強くそう思います。

親子や先祖のつながりを感じられるお墓かどうか

お墓にはいろいろな役割があります。
納骨地としての墓標。亡くなった人と会える場所。
こうした役割であれば、樹木葬でも充分に果たせるでしょう。

しかし、親子や先祖という、もっと大きく深い、世代を超えた縦関係のつながりを確認するには、樹木葬では物足りないかもしれません。

ですから、お墓のタイプを選ぶ時には、自分たちだけでなく、家族とも相談しましょう。
お墓は自分たちのものでもあり、残された人のものでもあるからです。

寺院とのつきあいがある場合は事前に相談をしておく

もしも寺院とのつながりがあり、葬儀やその後の仏事で供養してもらいたいのであれば、お墓を樹木葬にする旨を事前に相談しておきましょう。

最近では樹木葬も認知されて来ているので、露骨に「NO」を言う寺院も少ないでしょうが、専門的な儀式で供養を執り行うのは、あくまでも寺院です。

法要のためにお墓参りに来てみたらなんと樹木葬だった、となるときっと驚くことでしょう。
何らかのトラブルを未然に防ぐためにも、事前に相談しておくのが賢明でしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
樹木葬は新しい葬送の方法だからこそ、その先進性が多くの人に支持される反面、反感や違和感を抱くこともあるでしょう。

では最後に、この記事を箇条書きでまとめます。

この記事のまとめ

  • 樹木葬の相場はタイプによって異なる。
    • 合葬型は5万円〜20万円
    • 集合型は15万円~50万円
    • 個別型は20万円〜80万円
    • 里山型は50万円〜70万円
  • 樹木葬は、墓石を建てるより安く抑えられる
  • 墓石の建立にかかる費用の相場は100万円~350万円
  • 納骨堂の相場は安くて40万円、高くて100万円くらい。
  • 散骨の相場は安くて3万円。高くて30万円くらい。
  • 樹木葬のメリット
    • 墓地の継承を必要としない
    • 自然志向・エコ志向を実現できる
    • 墓石の建立に比べて、費用が格段に安い
    • お墓参りができる
  • 樹木葬のデメリット
    • 墓石に比べて物足りず、先祖のつながりを感じづらい
    • 親戚や周囲から苦言を呈されることがある
    • 本当の意味での自然志向は里山型でしか実現できない
    • 雑草など、墓地内の手入れが大変
    • 一度納骨すると遺骨を返却してもらえないこともある
  • お墓のタイプは供養のことも考えて慎重に決めるべき

監修者コメント

監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子

「樹木葬がいい」という声を多く耳にするようになりました。
その理由を聞いてみると、「石を必要としない分、安いのではないか」「遺骨が自然に還るような気がする」「そもそも墓石に意味を感じない」等があげられます。

「石がないので安い」というのは部分的には合っていますが、逆に高くついてしまうケースもあるので要注意。
例えば、家族2~3名だったり、先祖の遺骨も含めるとなると石のお墓を購入したほうが安上がりだったりもします。

また遺骨が自然に還るようなイメージもありますが、骨壺を使用して納骨するケースも多く、必ずしも自然共生というわけではなさそうです。
樹木葬といっても納骨方法、費用、立地、管理方法等、それぞれ全く異なりますので、内容を精査して検討するようにしましょう。