樹木葬は公営霊園でも運営している!利用者にうれしい4つのメリット

【樹木葬 公営】アイキャッチ画像

近年は、故人の埋葬方法や供養方法が多様化しています。
従来の石のお墓だけでなく、海洋散骨や樹木葬、宇宙葬など墓石にこだわらない方法も増加傾向です。

その中でも根強い人気を誇っているのが樹木葬になります。ただ、こういった新しい埋葬方法の場合は、民営霊園でないと取り扱っていないということも少なくありません。

この記事ではこのような疑問を解消!

  • 樹木葬は公営霊園でもあるの?
  • 公営霊園の樹木葬にするメリット・デメリットは?
  • 公営霊園で樹木葬をする場合の流れは?

はたして、自治体が運営・管理している公営霊園には、樹木葬の区画があるのでしょうか。

そこで、今回は公営霊園でも樹木葬が行える場所や、公営霊園でのメリット・デメリットについて解説していきます。公営霊園で樹木葬の区画を探している人にとっては必見です。

樹木葬とは、樹木を墓標に見立てたお墓

樹木葬とは、墓石の代わりに樹木をお墓の目印として見立てたお墓のことです。
樹木葬は1999年に岩手県にある臨済宗大慈山祥雲寺が栗駒山に設置したのがはじめてといわれています。

当時は山林再生という名目も兼ねて遺骨を添えるスタイルでした。
また、祥雲寺の別院として樹木葬が運営されていましたが、2019年3月現在では、別途宗教法人認可がおり長倉山知勝院という名称で運営されています。

公営霊園でも樹木葬の区画がある

公営霊園でも樹木葬の区画がある場合があります。
ただし、全国的に見るとその割合はまだまだ少ないです。

公営霊園は、一般的な墓石の区画が大半ですが、和式墓地だけでなく、芝生を設けて西洋式墓石を設置できるスペースがあるところは増えてきています。

公営墓地の樹木葬は行っている場所が少ないため、今後も増加していくことが予測できるでしょう。

公営霊園における日本初の樹木葬は横浜市

日本で初めて樹木葬を行った公営霊園は横浜市です。
全国的に見ても公営の樹木葬は少ないですが、ここでは3つの公営霊園について紹介していきます。

  • 横浜市営メモリアルグリーン
  • 都立小平霊園
  • (仮称)横浜市営舞岡霊園

横浜市営メモリアルグリーン

2006年に全国で初めて公営の樹木葬の運営を開始しました。
3000体分の埋葬が可能な施設です。使用料は1体14万円、管理料は1体6万1,710円です。(2019年3月時点)シンボルツリーの下に埋葬していく合葬タイプの永代供養墓になります。

メモリアルグリーンは、骨壺ごと土の中に埋葬しますが、自分で埋葬を行うことができません。埋葬は、あくまでも横浜市に委任することが必要です。2013年の募集ですべての募集が終了しています。
今後の増設予定は未定だそうです。

都立小平霊園

東京都が2012年に開設した都内唯一の樹木葬タイプの埋葬ができる霊園です。
どちらのタイプも自分で納骨することはできません。納骨は管理者である自治体に任せることになります。

合葬タイプ(樹林型合葬埋蔵施設)

樹林型合葬埋蔵施設と呼ばれるタイプです。納骨スペースに他の遺骨と合同で埋葬されます。
遺骨は取り出して布でくるみ納骨スペースに安置していく形です。

納骨スペース一面に遺骨が敷き詰まった段階で上に土を被せて、さらにその上へ同じように遺骨を埋葬していきます。費用は、使用料が1体12万8,000円、管理料不要です。

なお、納骨の際は「遺骨のまま」「粉骨した状態」の2通り申し込むことが可能です。

粉骨の方が費用は安価になりますが、粉骨は自分で業者へ依頼する必要があります。粉骨の場合は、使用料が1体4万2,000円です。

個人ごとに埋葬するタイプ(樹木型合葬埋蔵施設)

樹木型合葬埋蔵施設と呼ばれるタイプです。
名称が上記と似ていますが、こちらはあらかじめ用意された納骨スペースに埋葬するのではありません。

申込者ごとに芝生地を直径30cm、深さ80cm分くり抜き、遺骨を布に入れて埋葬します。費用は、使用料が1体18万8,000円で、管理料は不要です。

(仮称)横浜市営舞岡墓園

横浜市舞岡地区に2021年開園予定の墓園です。
こちらにも樹木葬タイプの施設が作られる予定になっています。
都立小平霊園と同様に樹林型と樹木型の樹木葬合同埋蔵施設で、収容できる規模は2つのタイプを合わせて3,000体です。

公営霊園名(開園年度) タイプ 使用料1体あたり 管理料 収蔵数
横浜市営メモリアルグリーン(2006年) 合葬型 14万円 6万1,710円 3,000体
都立小平霊園(2012年) 樹林型(合同タイプ) 遺骨のまま 12万8,000円 不要 1万700体
粉骨 4万2,000円 不要
樹木型(個人タイプ) 18万8,000円 不要 2,880体
不要
(仮称)横浜市営舞岡墓園(2021年予定) 樹林型(合同タイプ) 未定 未定 1,500体
樹木型(個人タイプ) 未定 未定 1,500体

公営霊園で樹木葬を選ぶメリット・デメリット

公営霊園で樹木葬を選ぶメリットとデメリットはいくつかあります。
ここでは、4つのメリットと3つのデメリットを掘り下げていきましょう。

公営霊園の樹木葬にする4つのメリット

公営霊園の樹木葬にするメリットは、主に4つです。

メリットポイント

  • 墓石を建てないから費用が安い
  • 地方公共団体が運営しているから経営基盤が安定している
  • 宗派宗旨が不問
  • 自然に還してあげられる

1.墓石を建てないから費用が安い

公営の樹木葬の大きなメリットは、墓石を建てる必要がないため費用が安いことです。
公営墓地は民営墓地や寺院墓地よりも基本的にリーズナブルな価格設定といえます。

しかし、都心部の場合は公営墓地の一般区画でも数百万円するということも珍しくありません。公営の樹木葬なら20万円程度で埋葬が行えることは、費用をかけたくない人、費用をかけられない人にとっては助かります。

2.地方公共団体が運営しているから経営基盤が安定している

公営霊園は、地方公共団体が運営管理を行っているため、経営基盤が安定しています。
自治体が破綻する可能性はゼロではありませんが、かなり確率は低いです。そのため、安心して長期間利用できるでしょう。

3.宗派宗旨が不問

寺院墓地とは異なり、宗派や宗旨を問われることがありません。公営霊園は、その地域に在住している人が平等に墓地を使用できるよう特定の宗派に属していなくても利用することができます。

4.自然に還してあげられる

土に直接還してあげられることもメリットです。墓石の場合は石材と骨壺に納まったまま長期間保管されるわけですが、樹木葬は長い期間をかけて地球という大地と同化することができます。

ただ、一部の樹木葬では一定期間は骨壺のまま埋葬するケースもあるので、自分のイメージしている埋葬方法なのかは事前に埋葬する霊園へ確認しておきましょう。

公営霊園の樹木葬にする3つのデメリット

公営霊園の樹木葬にした場合はデメリットもあります。ここでは、3つのデメリットについて見ていきましょう。

デメリットポイント

  • 人気が高いことが多く競争率が高い
  • 利用資格が制限されている
  • 全国でも公営で樹木葬を行っているところが少ない

1.人気が高いことが多く競争率が高い

公営霊園は、基本的に人気が高い傾向のため、競争率が高いです。
そのため、申し込みをしても抽選になることが多く利用できるかどうかは、運に任せなくてはいけない面もあります。

早々に墓地を探さなくてはいけないようなケースでは、大きなデメリットになるでしょう。

2.利用資格が制限されている

公営霊園は、利用資格が制限されているため、該当しなければ利用ができません。
利用する自治体に住民票が必要であったり、遺骨が手元に持っている必要があったりするなど、条件もさまざまです。

3.全国でも公営で樹木葬を行っているところが少ない

全国でも公営の樹木葬は非常に少ないです。そのため、最寄りの自治体に樹木葬があるとは限りません。
どんなに利用したくても、公営の樹木葬がないのであれば利用できませんので、デメリットといえるでしょう。

公営霊園の樹木葬のメリット
  •  費用が安い
  •  経営基盤が安定している
  •  宗派宗旨が不問
  •  自然に還してあげられる
公営霊園の樹木葬のデメリット
  •  人気が高いことが多く競争率が高い
  •  利用資格が制限されている
  •  全国でも公営で樹木葬を行っているところが少ない

公営霊園の樹木葬でお墓を建てるための9つの流れ

公営霊園でお墓を建てるためには、9つの流れを押さえておきましょう。
公営の場合、あらかじめ募集スケジュールが決まっています。

そのため、どんなに要件を満たしていても募集期間内に申込みをしていないと抽選にすら進むことができません。ここでは、東京都営の募集を参考に流れを見ていきましょう。

  1. 公営霊園で樹木葬を行っている募集要項資料を集める
  2. 気になる公営霊園へ見学に行く
  3. 申し込みを行う
  4. 公開抽選
  5. 当落通知
  6. 書類審査
  7. 墓地使用料や管理料を納める
  8. 霊園使用許可証をもらう
  9. 納骨

1.公営霊園で樹木葬を行っている募集要項資料を集める

まずは、樹木葬を設置している公営霊園の募集要項資料を集めましょう。募集要項は自治体にもよりますが、4~6月ごろに自治体のHPや広報誌などで情報が掲載されます。

上記で紹介したように公営の樹木葬は、非常に少ないですが、新設される可能性もありますので自分が希望する自治体へ問い合わせを随時行うとより一層確実な情報を入手できるでしょう。

2.気になる公営霊園へ見学に行く

実際に気になっている公営霊園は足を運んで見学をしましょう。
パンフレットや画像だけでは、どうしても思い浮かべているイメージとずれが生じてしまう可能性があります。

そのため、自分の足で霊園内を歩いて見たり、管理事務所で話を聞いてみたりすることは非常に重要です。

3.申し込みを行う

各自治体の樹木葬が募集開始になったら、申し込みをしましょう。東京都立霊園は郵送申し込みとインターネット申し込みの2種類を選ぶことができます。

4.公開抽選

公募している定員よりも応募者が多い場合は、抽選になります。抽選は公開抽選になりますが、参加するかどうかは自由です。(当落に関係なし)

5.当落通知

公開抽選から10日程度で「当選・補欠・落選」の抽選結果が通知されます。当選者には、別途書類審査などの日程の連絡があります。

6.書類審査

東京都立霊園の合葬埋蔵施設は、郵送による書類審査です。
使用申請書など必要書類を添付のうえ、不備が内容送付しましょう。

せっかく当選しても、書類審査で申込条件が合致していないと墓所が使えません。申込資格を満たしているかは、最初の申し込みの段階でよく確認しておくことが賢明です。

7.墓地使用料や管理料を納める

書類審査を無事に通過した後は、墓地使用料や管理料を納めます。この段階で納付ができないということがないよう、予算はしっかりと立てておきましょう。

8.霊園使用許可証をもらう

霊園の使用許可証を交付してもらい完了です。これでようやく墓地が使用できることになります。

9.納骨

公営の樹木葬を利用する場合、納骨は自分では行えません。
また、立ち会うことも不可です。
一般墓所の場合は、自分で納骨式を行い納骨することも可能ですが、樹木葬の場合はできないため、あらかじめ理解しておきましょう。

自治体によって、毎月1~2回程度決まった曜日に埋葬作業を行います。

まとめ

公営霊園における樹木葬のメリットとデメリットについてご紹介いたしました。
樹木葬は、非常に人気のある供養方法だということがわかったのではないでしょうか。

ここでは、もう一度この記事の確認をしていきましょう。

  • 樹木葬とは樹木を墓標に見立てたお墓
  • 公営霊園における日本初の樹木葬は横浜市
公営霊園名(開園年度) タイプ 使用料1体あたり 管理料 収蔵数
横浜市営メモリアルグリーン(2006年) 合葬型 14万円 6万1,710円 3,000体
都立小平霊園(2012年) 樹林型(合同タイプ) 遺骨のまま 12万8,000円 不要 1万700体
粉骨 4万2,000円 不要
樹木型(個人タイプ) 18万8,000円 不要 2,880体
不要
(仮称)横浜市営舞岡墓園(2021年予定) 樹林型(合同タイプ) 未定 未定 1,500体
樹木型(個人タイプ) 未定 未定 1,500体
公営霊園の樹木葬のメリット
  • 費用が安い
  • 経営基盤が安定している
  • 宗派宗旨が不問
  • 自然に還してあげられる
公営霊園の樹木葬のデメリット
  • 人気が高いことが多く競争率が高い
  • 利用資格が制限されている
  • 全国でも公営で樹木葬を行っているところが少ない

公営霊園の樹木葬でお墓を建てるための9つの流れ

  1. 公営霊園で樹木葬を行っている募集要項資料を集める
  2. 気になる公営霊園へ見学に行く
  3. 申し込みを行う
  4. 公開抽選
  5. 当落通知
  6. 書類審査
  7. 墓地使用料や管理料を納める
  8. 霊園使用許可証をもらう
  9. 納骨

公営の樹木葬は、まだまだ行っている自治体が少ない傾向です。
しかし、今後は公営霊園でも樹木葬を新設する自治体が出てくるかもしれません。

樹木葬は一度納骨すると取り出せなくなってしまう埋葬方法ですので、しっかりと内容を把握したうえで自分に合ったタイプの霊園を丁寧に探しましょう。

一口にお墓・霊園と言っても、豊かな自然を背景にしたり、規模や宗派だけではない様々な特色があります。
お住まいの地域・ご実家の近隣などで、どんな霊園があるかご覧になってはいかがでしょうか?

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