葬儀の手順と注意点について!葬儀社決めから葬儀後の流れまで解説

葬儀の手順のアイキャッチ

人は、いつか必ず死ぬことになります。
そしてそのときには、かたちに違いこそあれ、「葬儀」をもって送られることになります。
今回は、その「葬儀」の手順について見ていきましょう。

葬儀とは臨終から火葬までと考えるべきなのか?

葬儀とは、「亡くなった人を弔い、送り出す儀式」のことをいいます。
「葬儀」「葬式」「告別式」の使い分けは非常に難しく、葬儀会社ごとによって異なります。
ここでは

  • 葬儀とは、葬式・告別式と通夜を含めた一連の葬送儀礼をいう言葉。基本的には臨終から火葬までをいう
  • 葬式とは、多くの場合通夜の翌日に行われるものであり、宗教的な意味を含むもの
  • 告別式とは、宗教的儀式を含まないお別れの儀式をいう。通夜の翌日に葬式とセットで行われることが多いもの
  • 現在はこの後に行われることの多い、初七日法要や精進落としも含まれることが多い

という意味で使っていきます。

ただ、「葬式とは、葬儀と通夜を含めたもの」と考える葬儀会社もありますし、「火葬の跡に行われる繰り上げ初七日法要や繰り上げ精進落としも、『葬儀ではないもの』としているわけではない」と考える向きもあります。

また、告別式と葬式は、現在では細分化して考えることが非常に難しいものであるため、この2つを分けて考えないところもあります。

さらにいえば、「明確に区別しているわけではないが、『葬儀』というと、基本的には、通夜以降のことをいう。
臨終を『葬儀』に含めることはあまりない」とするところもあります。

もっとも、このような使い分けはそれほど重要なものではありません。
現在は多くの人が、大切な家族が亡くなったときには葬儀会社を使います。

その葬儀会社は、臨終後に病院にまで迎えに行き家(や会場)にご遺体を安置するところから、繰り上げ精進落としの席までをすべて演出してくれるからです。

また、多くの葬儀会社は、その後の法要(四十九日法要や一周忌法要など)の手助けもしてくれます。
そのため、戸惑うことはほとんどないでしょう。

大切なのはむしろ、「どのタイミングで葬儀会社を決めるか」「一般的な葬儀の手順はどうなっているのか」「必要となる種類はどのようなものなのか」「事前にどのようなことを考えておけばよいのか」などです。

それぞれについて見ていきましょう。

葬儀社を決めるタイミングとポイント

一般的な葬儀の場合、故人のご逝去後1~2日後(ケースによっては当日、あるいは3日以降経ってから行われることもありますが)に通夜を行うことになります。
また、病院に故人を寝かせておくことのできる時間は、決して長くはありません。

ただ、葬儀会社との生前の契約や、葬儀会社を生前に精査することが多くなってきている現在でも、「死んでもいないのに、葬儀のことを考えとは縁起でもない」という考えはまだあります。

また、突然亡くなることもあるでしょう。
よくよく考えれば、これは非常に不可解なことなのではないでしょうか。

生前に準備をしていた人ならばともかく、そうではない家庭の場合は大切な家族を失った後すぐに葬儀会社を決める必要があるわけです。

葬儀は非常にお金がかかるものであるため、葬儀には見積もりが大切だとよくいわれていますが、実際には、そのような過程を経ることなく、葬儀会社との契約を結ぶご家庭も多いのが現状です。

葬儀会社の決定は、原則として1日以内で決められる

葬儀会社を決めるために使える時間は、決して長くはありません。
通夜が行われるのは、逝去後1~2日後が基本です。

それ以上に長くなることもありますが、これは会場などの問題によるところも多く、「葬儀会社を決めるために使える時間」ではないと考えるべきです。
ご遺体は長い時間が経つとどうしても具合が悪くなるものですし、早々に葬儀会社を決めなければなりません。

早い人では生前に葬儀会社のアテをつけていますが、そうではない場合でも長くても半日程度、もっとも遅くても1日以内に決めるべきです。それ以上かけるのは望ましくはありません。

安置を頼んだ葬儀会社=本依頼をかけるべき葬儀会社、ではない

ただ、「病院からは早く故人をお連れしてほしいといわれているが、さすがに1時間以内で葬儀会社を決めることは難しい」という場合もあるでしょう。
特に急なご逝去の場合は、家族全員がそろっていない可能性すらあります。

このような場合、病院と提携している葬儀会社にまずは連絡して、故人を自宅までとりあえず運んでもらうのが基本です。
葬儀会社は寝台車で迎えに来てくれますから、そのときに「自宅にお願いします」として、取り急ぎ自宅にご遺体を安置しましょう。

この「故人をお連れするために使われる葬儀会社」ですが、まったく葬儀会社を決めていないご家庭の場合、流れでこの葬儀会社と本契約を結ぶケースもあります。

明確な数値などが出せるわけではありませんが、特にこだわりがない場合は「それならこのまま……」というかたちでこの葬儀会社を選ぶケースが非常に多いように思われます。
また、故人をお連れする葬儀会社の方でも断る理由はありませんから、特に問題がなければこのまま契約となるでしょう。

しばしば、「病院と提携している葬儀会社は高い」とも言われます。
ただ、新しく葬儀会社を探す手間などが省けるため、心労を考えれば、このような葬儀会社に依頼するのも間違った選択肢とはいえません。

しかし、「故人を家まで送り届けてくれた葬儀会社」に必ず葬儀を依頼しなければならないという決まりはありません。断ることもできます。

「まだ葬儀会社を決めかねている」と言った場合に、悪い態度や横柄な態度、契約をごり押しする態度が見られた場合は、その葬儀会社は選択肢から外すべきでしょう。

「故人を家まで送り届けてくれたからといって、そこの葬儀会社を絶対に使わなければならないということはない」
「ただ、一連の流れのなかで、この葬儀会社に頼んだ場合は手間を省くことはできる」
という2点については覚えておくべきでしょう。

良い葬儀会社を選ぶためのポイント

葬儀会社は、葬儀を行うご家庭を全面的にサポートする役割を果たします。
現在は葬儀のほとんどが葬儀会社を介して行われます。
ただ、葬儀会社選びに掛けられる時間は、決して長くはありません。

現在はどこの葬儀会社も、独自のサービスを打ち出したり、低価格で質の良い葬儀を提供できるようにしたりとさまざまな工夫をしています。

ただ、「亡くなった段階で葬儀会社を選ぶ」ということになれば、このようなメリットを比較検討する場合は非常に難しいでしょう。
それぞれの葬儀会社の独自色は、「優劣」を付けられるものではありません。

しかし、「病院に迎えに来てくれた葬儀会社にそのままお願いした。非常にきれいな花葬儀、心配りの感じられる葬儀、食事もおいしかったが、金額は大きくなってしまった。リーズナブルな葬儀をあげてほしいというのが故人の希望だった」ということになれば、葬儀会社にとってもご遺族にとっても故人にとっても、後悔のある葬儀になりかねません。

そのため、事前にしっかり地元の葬儀会社をリサーチしておくことがやはり求められます。
「どの葬儀会社が安いか」ということだけでなく、その葬儀会社の評判やプラン内容、方向性、設備の美しさ・使いやすさ、スタッフの質などを調べておくようにしてください。

終活の一環として当人がリサーチして希望を出すのがもっともよい方法ですが、家族(家族の心情として厳しいのであれば、少し遠い立場にいる親族)がリサーチだけかけておく……ということでも構いません。

一般的な葬儀(仏式)の手順

葬儀の流れについて見ていきましょう。
なお、葬儀の流れは宗教ごとで違いがみられますが、ここでは仏式の葬儀を取り上げます。

ご臨終から通夜まで

ご臨終から通夜までの流れを見ていきましょう。

1.葬儀会社に連絡する

ご臨終後、速やかに葬儀会社に連絡をします。
故人の体を整えたりお顔を整えたりする工程は、葬儀会社もしくは看護師が担当します(別料金が発生するものの、故人の愛した洋服を着せたり化粧を施したりする作業もあります)。

2.葬儀会社が迎えに来る

葬儀会社が迎えに来ます。この段階で、「本契約をすることにしている葬儀会社」に連絡ができれば理想ですが、あてがない場合は病院と提携している葬儀会社にお願いすることになります。

3.故人をお連れし、ご遺体を安置する

故人を寝台車でお連れします。一般的には、自宅に帰ることになります。
ただ、葬儀会社がすでに決まっており葬儀会場も決まっているあるいは事情があって自宅にお連れすることができない場合などは、葬儀会場に直接お連れすることもあります。
なお、御臨終後24時間以上経過しないと、火葬を行うことはできません。

4.葬儀会社と本格的な打ち合わせをする

ご遺体を安置するまでの工程は、時間に追われながら行うことになるものです。
お通夜などの内容を決めていくのは、ご遺体を安置した後になるでしょう。

また、この段階で、「故人を連れてきてくれた葬儀会社とは別の葬儀会社を選ぶ」と決めた場合は、その旨を伝えてください。
ご遺体を火葬して埋葬するためには、火葬許可証などが必要です。
これは、死亡診断書を葬儀会社に渡せば取り計らってくれます。

5.連絡をする

3~4の段階と並行するかたちで、親族などに連絡をしていきます。
また、会社関係などにも連絡しましょう。

今回は一般葬(参列者を受け入れる)を想定していますが、家族葬(遺族が声をかけた人だけで行う)の場合は、必要最低限のところまでしか連絡をしないようにする方がよいでしょう。
忌引きのための休暇をとるために会社に連絡する場合は、家族葬である旨を伝えます。

通夜について

通夜の流れについて見ていきましょう。

1.受付係が到着

受付係が到着します。
多少時間は前後しますが、受付係は通夜開始の2時間程度前に到着することが多いと思われます。
受付係を頼まれた場合は、時間に余裕を持たせて到着しましょう。

特に通夜の場合は、翌日の葬式・告別式のときよりも慣れておらず戸惑うことが予想されます。
ペンや芳名帳は葬儀会社が用意してくれていますが、ペン類は余裕を持って用意をしておいた方がよいでしょう。

遺族側の場合は、まずは受付係に丁寧にあいさつすることをお忘れなく。
香典や供花・供物などを辞退する場合は、その旨をもう一度受付係に伝えておくようにします。

2.受付を開始する

1時間~30分ほど前から受付を開始します。誘導をスムーズに行うために、受付係は、

  • トイレの位置
  • 通夜が始まるまで待っていてもらう場所
  • 開始時間

を把握しておくようにします。
なお、遺族・親族は、開始20分~30分ほど前に会場に入り着席して待ちますが、弔問客のごあいさつに対応する場合もあります。

3.開式

開式前に案内があるので、参列者は会場内に入って座って待ちます。
僧侶入場(起立で迎える場合もある)を一つの合図として、通夜が開始されます。

4.焼香と読経が行われる

焼香と読経が行われます。
読経の流れているなかで焼香をしていくかたちが多いと思われます。
焼香のやり方(何回香をおしいただくか、何回焼香をするかなど)は宗派によって異なりますが、参列者は喪主のやり方にならえば安心です。
また、どの宗派であっても、焼香を行う順番は、喪主→遺族→親族→弔問客 です。

5.説法が行われる

参列者の焼香までが終わり読経も終わりを迎えると、僧侶からの説法が行われるケースが多いでしょう。
仏教の死生観や故人のエピソード、死をどのように受け止めるべきかが内容に盛り込まれるのが基本です。

6.僧侶が退場する

僧侶が退場します。

7.喪主あいさつと案内

喪主のあいさつが行われます。
また、通夜振る舞いの案内や、翌日の葬式・告別式の案内が行われることもあります。
この案内は、喪主があいさつに盛り込むこともあれば、葬儀会社のスタッフが行うこともあります。

8.通夜振る舞い

通夜振る舞いが行われます。
遺族・親族控え室などにオードブルなどが置かれます。
仏教ではお酒もふるまわれます。
通夜振る舞いに誘われた場合は、特段の事情がない限りは席につくべきです。

ただ、「車で来ているので」という理由でお酒を断ることは失礼にはなりません。
ご遺族のご意向にもよりますが、通夜振る舞いは、だいたい1時間程度で終わります。

ただ、ご遺族が「とにかく大勢の人に送ってほしい」「故人の遺志で、宴会のようにして送ってほしいと言われていた」というような場合は、もう少し長い時間がとられることもあります。

葬儀会社の設備によって異なりますが、宿泊施設がついている葬儀会社の場合は、そのまま控え室に布団を敷いて眠るケースが多く見られます。
現在はろうそくも電気式になっているため、「寝ずの番」をする必要はなくなりました。
ケースによって違いますが、翌日の葬式・告別式に備えて早めに眠るケースも多いようです。

葬式・告別式について

翌日は、葬式・告別式を行うことになります。この2つは、現在では一体化して行われるのが普通です。

1.受付を開始する

通夜と同じように受付が開始されます。
前日に行っていたわけですから、通夜のときよりはスムーズに進むでしょう。

2.開式

開式がおこなわれます。

3.僧侶が入場する

僧侶が会場へ入場します。

4.焼香と読経、弔電などの紹介する

基本の流れは通夜と同じですが、葬式・告別式の場合は、弔電の紹介などが行われます。
これが行われるタイミングは葬儀会社によって異なります。

焼香の前に行われることもありますが出棺前のタイミングで行われることもあります。
特段のこだわりがない場合は、葬儀会社の段取りに委ねるとよいでしょう。

5.説法が行われる

説法が行われます。

6.僧侶退場~喪主のあいさつ~お別れ

僧侶が退場した後、お別れの儀式が行われます。
棺にお花を入れていく儀式です。
火葬場に同行しない人の場合は、このタイミングが、「肉体を持った故人との最後のお別れ」になります。

遺族・親族を中心として行われますが、参列者のほとんどが行うことを前提として進める葬儀会社もあります。
また、この前後で喪主のあいさつが挟まれるのが一般的です。

7.出棺する

出棺をします。
昔は遺族の男性が棺を担ぎ上げていましたが、現在はストレッチャーを使うこともあります。

また、かつては釘うちを行ってから出棺していましたが、現在ではこれも省略されるあるいはかたちだけのものとされるケースが多くなってきました。
そのため、火葬場でも棺の蓋をあけて故人との最後のお別れをできるようになってきました。

霊柩車(現在は寝台車型もあります)に棺が乗せられ、出棺となります。
このとき、参列者は手を合わせて見送ります。

葬儀後の流れについて

「葬儀というのは火葬まで」とする場合もありますが、出棺の後の流れについても軽く触れていきましょう。

1.火葬場に到着する

火葬場に到着します。炉の前に案内されます

2.最後のお別れ、点火

炉の前で最後のお別れが行われます。
読経が行われ、故人とのお別れのときを過ごします。
炉のスイッチについては火葬場のスタッフが点けるのが一般的ですが、喪主が点けるケースもあるようです。
なおここに葬儀会社のスタッフが立ち会うことはあっても、葬儀会社のスタッフが点火はしません。

3.焼き上がりを待つ

火葬が終わるまで1~2時間ほどの時間が必要です。控え室で軽食をとって過ごします。

4.収骨

火葬が終わると案内が行われるので、火葬場のスタッフの指示に従って収骨を行います。
足の骨から骨壺に入れていき、最後に頭蓋骨で蓋をするのが基本です。
2人で箸を使って入れていくのが基本ですが、現在は違うやり方を取る場合もあります。

5.繰り上げ初七日法要が行われる場所に戻る

収骨が終わったら、繰り上げ初七日法要が行われる会場に戻ります。
本来、初七日法要は七日目に行われるものですが、現在は火葬が終わった後に行われるケースが多いといえます。
また、特段の指定がない場合は、葬儀を行った会場で行います。

6.繰り上げで精進落としを行う

精進落としの食事も繰り上げで行われるケースが多く見られます。
ほかのお店に移動することもありますが、食事ができるホールを確保できる葬儀会館の場合はそこで仕出しの御膳をいただくことが多いでしょう。

7.解散する

これで解散です。

葬儀前後で必要な提出書類と流れ

葬儀の前後には、数多くの書類が必要になります。
国民健康保険や社会保険、国民年金などの手続きも必要ですし、場合によっては預貯金の名義変更などの手続きも必要となるでしょう。

ただ、「葬儀」に直接的に関わるのは、「死亡診断書」「死亡届」「火葬・埋葬許可証」の3つです。

死亡診断書とは、医師が発行するものであり、確かにその人が亡くなったことを証明するものです。
死亡届とは、自治体の役所に提出するものであり、亡くなった人の住所や氏名、本籍などが記載されています。
火葬・埋葬許可証は、亡くなった人を火葬にしたり埋葬したりするために必要な書類です。

この3つの書類は、以下のようにして処理します。

  1. 死亡診断書の交付を医師から受ける
  2. 死亡届に必要な項目の書き入れを行い、死亡診断書とともに自治体の役所に提出
  3. 火葬・埋葬許可証が出される

この3段階を経なければ、火葬を行うことはできません。
そのため、納骨などを行うこともできなくなります。

もっとも、葬儀会社に依頼する場合は、このような細かい手順は覚えておかなくてもなんら問題はありません。
1については医師がきちんと交付してくれるはずですし、2と3は葬儀会社が代理で行ってくれます。

ちなみに死亡届は死後7日以内に出さなければなりませんが、よほど特別な事情がない限りは、これをオーバーすることはないでしょう。

葬儀前後で慌てないために、事前に考えると良いこと

大切な人が亡くなったときに行うことになる「葬儀」は、いつも私たちに混乱や戸惑いをもたらします。
これはごく当たり前のことです。

葬儀の流れを熟知している葬儀会社勤務の人であってさえ、自身の肉親が亡くなった時には動揺するものです。
一般の人ならば、なおさらその同様は大きいでしょう。
しかし事前にある程度心構えや準備をしておくことで、その混乱を最小限にすることはできます。

費用について

一般葬の平均費用は、約200万円です。
この数字についてはまだ議論が必要だとも言われていますが、それほど現実離れした数字ではありません。

さらに、墓や仏壇を購入するとなると、費用はもっとかかります。
このため、費用をしっかり工面しておく必要があります。
それが難しいのであれば、小規模な葬儀(家族葬など)にするとよいでしょう。

葬儀の形態について

葬儀の形態を考えるときは、多くの場合「費用」に焦点が当てられます。
しかし悔いのない葬儀を行うためには、「葬儀自体のあり方」についても考える必要があります。

花祭壇で見送られたい、好きな音楽を掛けてほしい、無宗教の葬儀が良い……。
それぞれがそれぞれの希望を持っています。

自分が「終活」を意識する年齢であるのなら、「どのような葬儀をしてほしいか」をしっかり考えておくようにするとよいでしょう。

連絡先を精査する

葬儀のときに困るのは、「故人と親しく付き合っていたのでぜひ来ていただきたいが、その人の住所がわからない」というものです。
特に離れて住んでいる場合、交流関係を把握できていないケースの方が多いかもしれません。

終活の際に記載されるエンディングノートにおいてもかなり重要な項目だといえるでしょう。
連絡をしてほしい人を書きだし、まとめておくようにしたいものです。

また、見送る側の立場に立つことを意識しているのであれば、さりげなく連絡先や交友関係について聞きだしておくとよいでしょう。

ちなみに、エンディングノートには法的拘束力はありません。
葬儀の希望や連絡先、あるいは遺産の分け方などについて記載しておくことは有意義ですが、強制力はありません。特に遺産については、エンディングノートとは別に遺言書を用意しておく必要があります。

葬儀会社の選定をしておく

葬儀の準備において、もっとも有用性が高いもののうちの一つが「葬儀会社を選定しておく」ということでしょう。
葬儀会社の決定は、時間がほとんどないなかで行われます。
この状況で、よりよい葬儀会社、自分たちの希望を叶えてくれる葬儀会社をピンポイントで選ぶのは難しいものです。

しかし葬儀会社との相性や質は、葬儀自体を大きく左右します。
事前に見積もりを取ったり、葬儀会場の下見をしたり、葬儀会社の特色を知ったり、葬儀会社の評判を調べたりしましょう。
そのなかで、故人や遺族の気持ちに添えるものを選んでおくのです。

また、葬儀会社のなかには、事前に会員になることで葬儀費用を大幅に割引してくれたりお見舞い金を出してくれたりするところもあります。

この記事のまとめ

葬儀において、「葬儀会社の選定」は非常に重要なものです。
しかし亡くなってから葬儀会社を決めるまでの時間は最長でも1日程度しかありません。

もちろん、病院と提携している葬儀会社に故人を自宅に連れ帰ってもらいそのままその葬儀会社と契約しても問題はありません。
ただ、それぞれの葬儀会社で得意・不得意があります。
そのため、事前に葬儀会社をいくつか下見しておいた方が後悔のない葬儀を行うことができます。

通夜が行われ、葬式・告別式が行われ、火葬と進むのが葬送儀礼の手順です。
しかし現在はその後に初七日法要や精進落としの食事の提供が繰り上げで行われることもあります。
通夜や葬式・告別式は、基本的には、

  1. 受付
  2. 僧侶入場
  3. 読経と焼香
  4. 説法
  5. 僧侶退場~喪主あいさつ

という流れに添いますが、葬式・告別式の場合はお別れの儀式や弔電紹介、そして出棺などが加わります。
対して通夜の場合は通夜振る舞いが行われます。

なお、葬儀では「死亡診断書」「死亡届」「火葬・埋葬許可証」が必要になります。
ただ、死亡診断書は医師から交付してもらうことができますし、死亡届~火葬・埋葬許可証に関しては葬儀会社が代行して手続きをしてくれるため、心配はいりません。

葬儀のときは、どうしても混乱しますし戸惑いもします。
そのため、事前にある程度準備をしておくことは重要です。
葬儀会社の選定もですが、費用の工面や連絡先の共有、葬儀のかたちの希望などもまとめておくとよいでしょう。

葬儀に至るまでの手順、葬儀の手順、そして葬儀後の手順を学んでおくことで、後悔のないお見送りができる確率が高くなります。


監修者コメント

監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子

葬儀の費用や手順について、事前に知っておくことにこしたことはありませんが、中でも大事なのは「葬儀社選び」です。
葬儀のやり方は、全国一律ではありませんので、手順や流れは地域によって異なります。

地元密着で地域の実情に詳しい葬儀社をあたってみましょう。
また結婚式に全国一律価格がないように、葬儀でも全国同じ価格で行うことはできません。
それぞれの地域で必要なもの、必要でないサービス等がありますので、事前に比較検討しておくことをおすすめします。

「事前に葬儀のことを考えておくのは不謹慎」とタブー視する人も、近年では少なくなってきました。
「事前に考えておくことで、より納得のいく葬儀にしたい」とと考える人が増えていると思います。


一口にお墓・霊園と言っても、豊かな自然を背景にしたり、規模や宗派だけではない様々な特色があります。
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