本葬っていったい何?一般葬との違い・開き方や注意点など詳しく解説!

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葬儀は多くの人にとって初めてのものです。
そのため、見かけない言葉などをよく目にすることもあるでしょう。
また、葬儀の用語は非常に似通っており、なかなか分かりにくいのも事実です。

今回は、そのなかから「本葬」という言葉を取り上げていきます。

本葬の意味

本葬とは、「社葬や、大勢の人が来る葬儀」を指します。
「本葬」という言葉の意味を知るためには、まずは「社葬とは何か」を詳しく知らなければなりません。
社葬とは、本葬のかたちのうちの一つです。

社葬というのは、会社が主体となって行うものです。
現職の代表取締役や引退した会長、また特に著しい功績を残した人、あるいは職務中に殉職した人を弔うために行う葬送儀礼です。

会社が中心になって行うため、葬儀は非常に大規模なものになります。
当該会社の社員だけでなく、付き合いのあった(付き合いのある)会社の人も来ますし、香典(不祝儀)や供物・供花も多くなる傾向にあります。

社葬の場合、会社が葬儀費用を負担します。
そして、現在の考えでは、香典(不祝儀)は遺族が受け取るというのが一般的です。

そのため、費用の面からいえば遺族の負担は少なく、また故人を大切に送ってもらえるということで誇りを抱けることもあるでしょう。

ただ、社葬というかたちをとると、遺族や親族は、たくさんやってくる参列者の対応に忙殺される可能性も高くなります。
もちろん社葬の場合は会社の社員などが力添えをしてくれますが、遺族・親族も任せきりにするということはできません。

葬儀の段取りや打ち合わせ、雑務などはある程度任せることができても、あいさつなどはやはり遺族・親族が行う必要があります。

大切な人を失くした直後で、このようなことをするのは大きな負担です。
そのため、社葬は亡くなった直後ではなく、ご逝去後1か月程度をおいてから行われます。

最低でも2週間程度の時間が経ってから行われるものであり、一般的な葬儀とまったくスケジュールが異なります。
なお、一般的な葬儀は、ご逝去後1~2日(どれだけ長くても1週間以内)に行われます。

ちなみに「団体葬」もほとんど同じ意味で使われる言葉です。
ただ、こちらの方は、著名人や芸能人の葬儀としての意味合いで使われることが多いようです。

本葬の形式

本葬の形式について見ていきましょう。本葬の形式は、実にさまざまです。
基本的に本葬の場合、故人や遺族が信仰する葬儀と同じ宗教・宗派にのっとって行われます。

たとえば、故人の宗教・宗派が、仏教の浄土真宗であるのならそれに従った葬儀の形態をとります。
ただ、なかにはこのような宗教的儀式を含まない葬儀もあります。

音楽葬をはじめとする無宗教の葬儀が行われることもよくあります。
特に芸能人の葬儀などの場合は、故人が歌っていた歌などを流して送るケースも多いことでしょう。

本葬には特に決まった形式はありません。
ただ、特に社葬の場合はどうしても義理的な側面も強くなるため、参加者にも葬儀を行う人にも、相応の対応が求められることになります。

密葬は本葬に先駆けて行う儀礼

密葬は主に身内だけで行う葬儀をいいます。
基本的には遺族(もしくは生前の故人が)が声を掛けた人だけで行うものであり、本葬とは異なり非常にこぢんまりとした葬儀になるのが特徴です。

これはほかの一般的な葬儀と同じで、ご逝去後1~2日以内(3日以上経ってから行われることもありますが、まれです)に行われるものです。

さて、このような特徴を持つ「本葬」ですが、本葬が行われるまでの1か月程度を何の葬送儀礼もなく待つのは、時に家族にとっては残酷なものとなります。
また、本葬に入ってしまえば、遺族・親族にはやることも多く、ゆっくりとお別れをすることも難しくなります。

そのため、本葬に先駆けて、「密葬」が行われるのが一般的です。

密葬は家族葬とほとんど同じです。
ただ、特に「密葬」といった場合、後から本葬を行うことが前提となっています。

また、密葬の段階でご遺体は火葬されることになるため、本葬のときには、参列者は「肉体を持った故人」とお別れするのではなく、お骨とお別れすることになります。

本葬と一般的な葬儀の違い

ここからは、本葬と一般的な葬儀の違いについて細かく取り上げていきます。

儀式の運営が異なる

本葬と一般的な葬儀のもっとも大きな違いは、「だれが主体となって行うか」です。
本葬の場合は会社もしくは団体が主体となって葬儀を行います。
もちろん遺族・親族の意見もある程度反映はされますが、遺族・親族代表のほかに、葬儀委員長が立つのが特徴です。

葬儀委員長は葬儀を執りしきる非常に重要な役目です。
ちなみにこの「葬儀委員長」は、かつては町内会の会長などが行うこともありましたが、現在では本葬などの大規模な葬儀以外ではあまり見られなくなりました。

開催日時とお祀りする対象が異なる

一般的な葬儀の場合、一部の地域あるいは一部の特別な事情を除き、手を合わせる対象は「肉体を持つ故人」です。お参りが終わった後火葬場へと移動し、お骨になります。
そのお骨はお墓や手元供養などのかたちで供養されていきます。

対して、本葬の場合は、お祀りする対象は「お骨」です。
密葬が終わった段階で火葬されていますから、お骨に対して手を合わせることになるわけです。

本葬を行う場合は、ご逝去後1か月程度の時間が置かれます。
このため、このようなかたちをとることになります。

葬儀の中身が異なる

さまざまな形式・さまざまな考え方がありますが、本葬とそうではない葬儀の場合では葬儀の内容が異なるケースが多々見られます。

一般的な葬儀は故人の人柄や思い出を中心として組まれることが多いのですが、本葬の場合は故人の功績などによく焦点があてられます。
特に社葬の場合はこの傾向が顕著でしょう。

また、社葬の場合は、「次代も万全であること」「企業として安定していること」もよく打ち出します。
企業人としての、あるいは著名人としての故人に光が当てられるのが本葬の特徴だといえます。

このような特性を持つため、「故人とは面識がなかったが、取引先の会社の代表者として参加する」「故人もご遺族は自分のことを知らなかったが、1ファンとしてずっと慕っていた」という人も本葬には参加します。

現在では一般的な葬儀の場合は小規模なもの(家族葬がその代表例でしょう)になりがちですが、本葬の場合は広く参列者を受け入れます。

また、大勢の人が参列するため、受付なども拡大されます。
葬儀の受付を会社関係の人が担当するのは一般的な葬儀でもよく見られるものですが、社葬の場合はより業務的な面が強くなるのも特徴です。

また、立ち居振る舞いも厳しく見られるため、本葬にスタッフとして参加するのであれば、「業務の一環」として考える必要があるでしょう。

葬儀費用の支払い主が異なる

本葬を行う場合、費用の支払い主となるのは会社もしくは団体です。
一切の不要を会社(団体)側が受け持つのが一般的です。

なお、扱いの難しいお布施も、会社(団体)が担当します。
ちなみにお布施の場合、領収書が出なくても基本的にはそれほど大きな問題にならないと考えられています(お願いすれば出してくれる宗教団体もあります)。

ちなみに、費用は会社(団体)側が負担しますが、香典(不祝儀)は原則として遺族に手渡しされます。
推論ではありますが、特に若くして殉職した方のために挙げられる社葬などは、「香典(不祝儀)遺児の養育費に」という意味も込められているのかもしれません。

本葬とお別れの会はほぼ同意味

「本葬」と並んでよく使われる単語に、「お別れの会」というものがあります。
これは、本葬と同じような意味で使われます。

ただし、本葬のなかでもメジャーな「社葬」ではなく「お別れの会」とした場合は、宗教的な色がやや薄いもの、あるいは厳密な宗教的儀式以外で行われる葬儀のことを指すことが多いようです。

あくまで体感的な話ではありますが、芸能人や著名人の本葬の場合は、特によく「お別れの会」という表現が用いられているように思えます。

本葬を開くまでの流れ

ここからは、本葬を開くまでの流れについて取り上げていきます。

  【本葬まで】

  1. 本葬を行うことを決定する
  2. 葬儀委員長を選出する
  3. 本葬の形式を決めていく
  4. 葬儀会社を決定する
  5. 葬儀会社との打ち合わせを行う
  6. 告知をする

    【本葬当日のスケジュール】

  7.  関係者が集合する
  8. ご遺骨などをお出迎えする
  9. 受付開始
  10. 開式~宗教者が入場する
  11. 読経が行われる
  12. 弔辞・弔電の披露される
  13. 焼香を行う
  14. 宗教者が退場する
  15. 閉式

本葬までのスケジュール

本葬までのスケジュールを細かくみていきしょう。

1. 本葬を行うことを決定する

本葬を行うかどうかの決定を行います。
すべての基本となる決定であり、会議で協議されます。

2.葬儀委員長を選出する

本葬の場合、葬儀は大規模なものとなります。
現在は一般的な葬儀の場合は葬儀委員長を立てずに行われることも多くなりましたが、本葬を行う場合は葬儀を執りしきる葬儀委員長の選出が必要になります。

葬儀委員長は、基本的には社長や会長といった立場のある人が行います。
ただ、信頼のおける外部の人や議員などがこの役目を担うこともあります。
また、本葬というかたちであっても、故人と極めて親しく付き合っていた親友が葬儀委員長になることもあります。

3. 本葬の形式を決めていく

本葬の形式を決めていきます。
本葬を行う場合、事前に密葬というかたちで家族とのお別れが済んでいます。
そのため、家族と打ち合わせを行い、故人の信仰していた宗教・宗派で送ることになります。

ただ、「密葬は宗教的儀式にのっとって行ったが、お別れの会では無宗教で行いたい」などのような希望があれば、それに従います。

4.葬儀会社を決定する

葬儀会社を決定します。
現在は家族葬専門の葬儀会社もありますが、本葬をする場合は、当然本葬に対応している葬儀会社を選ばなければなりません。

地方の葬儀会社でありかつ自社で葬儀会場を持っているところなどはあまり問題にはなりませんが、都心部などでありかつ非常に多くの人が参列することが分かっている場合は、「その人数に対応できる葬儀会場を持っている(あるいは用意できる)かどうか」も選定基準となります。

また、現在の葬儀会社は当然相応の知識も持っていますが、本葬となれば、対外的な性格も強く持つことになります。
そのため、滞りなく葬儀を遂行できる葬儀会社、信頼のおける葬儀会社を選ぶ必要があります。
本葬の場合は会社や団体のお金で行うことになりますから、費用重視で選ぶよりも対応重視で選んだ方がよいでしょう。

幸い本葬の場合は葬儀会社の決定までは時間的余裕がありますから、しっかり情報を集めて信頼できるところを選ぶべきです。
また、その葬儀会社が本葬を挙げたことがあるところかどうかも、見積もりの段階で聞いておくと安心です。

5.葬儀会社との打ち合わせを行う

葬儀会社が決定したら、細かく打ち合わせを行っていきます。
本葬の場合は多くの人が参列することになりますから、

  • たくさん来るであろう参列者を受け入れることのできる葬儀会場の確保(広さ的な意味でも日程的な意味でも)
  • ご遺族やご親族の都合
  • 会社や業界の繁忙期は避けたスケジュール(年末や年度末、長期休暇は避けられる傾向にある)
  • 宗教儀式をもって送るのであれば、宗教者のスケジュール

をすべてクリアできる日を設定しなければなりません。
ちなみに、本葬は、密葬の1か月程度後に行われることが多いかと思われます。

6.告知をする

本葬の場合、家族葬や密葬とは異なり、周囲に対して「本葬をやること」を告知しなければなりません。
そのため、案内状や新聞広告を打つことになります。
また、社内向けの通達も行います。

本葬当日のスケジュール

本葬当日のスケジュールを細かくみてみましょう。

7.関係者が集合する

本葬は大きな葬儀となるため、時間に余裕を持って集合したいものです。
最低でも3時間程度前には到着し、参列者や宗教者をお出迎えするための段取りを整えます。

8.ご遺骨などをお出迎えする

ご遺族がご遺骨と一緒に会場に到着するので、ご遺骨(仏教の場合はご位牌も)をお迎えします。

9.受付開始

受付を開始します。1時間ほど前から受付が開始されることが多いでしょう。
仕事の一環としてお出迎えすることになるので、失礼のないように特に意識したいものです。

なお、本葬規模になると、参列者の数も多くなるため、受付も複数人で行うことになります。
多くの場合、受付控え室が用意されていますから、2人以上で香典(不祝儀)を管理してください。
また、この段階ですでにパソコンに参列者の情報を打ち込み、管理しやすいようにしておく方法もあります。

10.開式~宗教者が入場する

受付の人間だけを残し、時間になったら本葬を開始します。
この案内は葬儀会社のスタッフが行ってくれるので安心です。
宗教者の入場とともに葬儀が始まります。

11.読経が行われる

宗教者によって読経が行われます。

12.弔辞・弔電の披露される

一般的な葬儀の場合は、弔辞は読まれないこともあります。
ただ、本葬というかたちをとる場合、各会社の代表や故人と親しく付き合っていた人たちの弔辞が読み上げられるケースが非常に多いといえるでしょう。

そのため、ほぼ確実に、弔辞の披露が葬儀のなかに組み込まれます。
また、弔電の披露も行われます。ある程度時間を確保して行われるもので、複数人(3~5本程度が一般的です)がこれを読み上げます。

なお、葬儀委員長が弔辞を担当するかどうかはケースバイケースです。
専門サイトでも、「葬儀委員長が弔辞を代表するのが原則」としているところと、「葬儀委員長は立場的に弔辞を奉じないのが基本」としているところに分かれます。

13.焼香を行う

焼香は通常の葬儀の場合は喪主→遺族→親族→一般弔問客の順番で行われますが、本葬の場合は順番が異なります。本葬では葬儀委員長が葬儀の責任者となるため、葬儀委員長が遺族に先駆けて焼香を行います。

なお、この段階のときに一般の参列者も焼香をすますこともありますが、ここでは代表者(葬儀委員長や遺族、特に立場のある人)だけが焼香を行い、それ以外の人の焼香は葬儀が終わった後に行うケースもあります。

14.宗教者が退場する

宗教者が退場します。
なお、葬儀につきものの喪主や葬儀委員長の挨拶も行われますが、これのタイミングは葬儀ごとによって異なります。
弔電披露の後に行うケースが多く見られますが、この14(宗教者の退場)の後に行うケースもあります。
どのタイミングが間違っている・どのタイミングが正しいということではありませんが、事前に確認しておきましょう。

15.閉式

本葬の場合は、すでに火葬を済ませているため「出棺」はありません。

通夜とリハーサルについて

ここまでは「本葬に至る流れ」と「本葬当日の流れ」について見てきましたが、 本葬の場合は「通夜をどうするか」「リハーサルをどうするか」を考える必要も出てきます。

本葬の場合でも、通夜を行うことはあります。このときは、

  • 弔電や弔辞は翌日に回されることが多い
  • 通夜振る舞いの席が設けられる
  • ご遺骨やご位牌は一度ご遺族にお渡しして引き上げてもらう場合がある(勲章などがある場合はそれも一緒に引き上げていただく)

などの点が異なります。

ただ、現在は、本葬では通夜を行わないケースも増えています。
通夜は本来親しい人に参加してもらうというものでしたが、現在は「翌日の葬式・告別式(平日の日中に行われることが多い)に来ることが難しい人」が参列するものともなっています。

対して、本葬の場合は、会社や団体が主導して行うため、「平日の昼間に行っても、(業務として)来やすい」という特徴もあります。

さて、もう一つ、本葬には非常に特殊な工程が挟まれることがあります。
それが、「リハーサル」です。
これは本葬の前日に行われることが多いものであり、葬儀会場の備品を確かめたり、進行スケジュールを把握・確認したりすることを目的として行うものです。
これを挟むことで、「本番」を滞りなく進められるようになります。

葬儀委員長を務めるような立場の人は一度や二度は葬儀に参列したことがあるかと思われますが、「本葬」に参加したことはないという人も多いでしょう。
ましてや、そこで「葬儀委員長」を務めることなどは、ほとんどの人が未体験だと思われます。

しかし、ほかの人はわからないことがあったら葬儀委員長に尋ねてきます。
本葬の場合は会社や団体の名前もかかっていますから、戸惑うことがあってはいけません。

事前にリハーサルをして、状況を把握しておくことは大切です。
またこれを行うことで、緊張もほぐれます。

このようなリハーサルは、一般的な葬儀の場合はまず行われません。
これも本葬だけの特徴だといえるでしょう。

本葬を開くときの案内状の文例

本葬を開くときには、社内や社外に対して告知を出さなければなりません。
特に重要視されるのは、やはり社外に対する告知でしょう。
失礼のないように文章を組み立てなければなりません。

例文を一つ挙げましょう。

例文

―――
弊社 代表取締役○○儀 病気のため○月○日○時○分に永眠いたしました
生前のご厚誼に深く感謝するとともに謹んでご通知申し上げます
密葬は滞りなく済ませました
社葬をもって 左記の通り葬儀告別式を執り行います

日時 ×月×日×時×分
場所 ××会館

会社 ▽▽
葬儀委員長 ▽▽
喪主 ▽▽

―――

注意点

本葬の場合、喪主の名前だけでなく、葬儀委員長や会社(団体)の名前も記します。
ただし、亡くなった理由については、特に触れないこともあります。

また、特に社葬の場合は、「名刺を受付に持ってきてほしい」などのように記すこともあります。
お別れの会の場合はもう少し柔らかな文章が選ばれる場合もあります。
たとえば、故人に代わって御礼を申し上げるなどの文章を入れることもあります。

また、案内状には原則として句読点は入れません。
句読点を入れると読みやすくなるため、一般の葬儀においては「句読点を入れても構わないのではないか」と考える向きもありますが、本葬の場合は入れないで書いた方が賢明でしょう。

もともとは句読点を入れない文章の方が正式なものだと考えられているからです。
ちなみに、供物や供花、あるいは香典を断る場合は、文面でもしっかり書いておきましょう。

本葬の場合の香典(不祝儀)や供花・供物、弔電について

本葬の場合、香典や供花・供物、そして弔電についてはどのように考えればよいのでしょうか。

香典(不祝儀)

本葬は会社や団体がお金を出して行うものですが、香典(不祝儀)はご遺族に渡されるのが基本です。
本葬ということもあり税金面での処理が必要になるかと考える人も多かと思われますが、香典(不祝儀)は社会通念上からみて妥当と判断されるもの(常識外に高額ではないもの)の場合は非課税で受け取ることができます。

ただし、一度会社や団体に入金してしまうと、課税対象となるので注意したいものです。

供花や供物について

供花や供物は、受け取っても構いません。
しかし本葬を行う側から見ても贈る側から見ても、この供花や供物というのはなかなか難しいものでもあります。

贈られる側になった場合は、飾る場所に注意が必要です。
特に社葬の場合、置く位置によって会社の順位をつけていると考えられてしまう場合もあるので気を付けたいものです。
目立つ場所には、関係上重要視すべき人・会社からの供花や供物を置くべきです。

贈る側となった場合は、まずは「贈っていいかどうか」の確認をしてください。
本葬の場合は「供花や供物を送られても置く場所がない」というようなことはあまりないかと思われますが、「一律でお断りしている」というケースは比較的よく見られます。

必ず確認してからにしてください。
また、現在は、贈る側の勝手で用意するやり方よりも、葬儀会社などを通じて送るかたちがよくとられます。
少なくとも独断で送ることは控えるべきです。

また、名前などに間違いがないかの確認もお忘れなく。
「(株)」のような略称を使うことはバッドマナーとされています。

弔電について

供花や供物のように場所をとることもないため、弔電はほかの方法に比べると比較的取り決めが少ないものでもあります。
「香典(不祝儀)や供物、供花を辞退する」という意向を示している本葬であっても、弔電までは辞退していないというケースも多く見られます。

弔電は、本葬に参加できない場合に送るものです。
特に社葬の場合によくみられます。

一般的な葬儀における弔電とほとんど変わりませんが、相手の役柄に触れたりその功績をたたえる文章を入れたりするのが特徴です。

ちなみに弔電の宛先は、会社や会場や葬儀委員長にするのが望ましいと考えられています。
ただ、ケースによっては喪主を対象として送る場合もないわけではありません。

なお、一般的な葬儀の場合とは異なり、弔電を打つための時間は十分に確保できます。
弔電は本葬当日に届いても構わないもの(ただし1時間程度の時間的猶予は持たせたい)ではありますが、3日以上前に申し込むと料金が安くなります。

ただし、香典(不祝儀)にせよ供物・供花にせよ弔電にせよ、大切なのは「主催側の意向」です。
主催側が「これらは受け取らない」としているのであれば、送るべきではありません。
  

この記事のまとめ

本葬とは、会社や団体が主体となって行う葬儀のかたちをいいます。
著名な人や特別大きな功績を残した人、殉職した人などを対象として行うものであり、大規模な葬儀となるのが特徴です。

なお、本葬の前には密葬が開かれ、家族や親族で心静かにお見送りする段階があります。
本葬は密葬(火葬もする)の後1か月ほどしてから行われるものです。

そのため、ご遺骨とご位牌(仏教)に対して手を合わせることになります。
本葬を行う場合は、まず会社で会議をして社葬にするかどうかを決めます。

この後に、葬儀会社の選定やスケジュールの調整を行います。
案内状を出すことも忘れてはいけません。

リハーサルなどを経て(行わないこともあります)本葬に至ることになりますが、本葬の場合は焼香の順番が違うことや弔辞が読み上げられる確率が非常に高いという点、それから火葬がないという点が異なります。

本葬の場合、香典(不祝儀)はご遺族にお渡しするのが基本です。
供物や供花は受け入れる葬儀もありますが、断る葬儀もあります。

贈られる側になったときは置く位置を、贈る側になったときは「そもそも送ってもよいのか」という点を確保したあとに、「どのような方法で送ったらよいか」の確認を行うことが求められます。
また、名前などに間違いがないかを注意しましょう。

弔電や案内状の文面は、特に社葬ならば、役職名などを出すのが一般的です。
また、故人の功績について触れることもあります。

ただ、香典(不祝儀)や供物・供花、そして弔電に関しては、案内状で「これらは受け付けない」としている場合はそれに従うべきです。

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