最適な仏壇の配置!お供え物のタブーについても紹介

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線香の煙が漂う仏前

仏壇の飾り付けって覚えるのは大変ですよね。

掃除をした後に、元に戻そうと思っても忘れてしまって苦戦したことはありませんか?

  • 「仏壇の飾りは配置場所に決まりはある?」
  • 「仏壇に飾るものは宗派が違っても同じものでいい?」
  • 「お供え物はどうやって置いたらいい?」

この記事では、仏壇の飾り物の配置について解説いたします。

お供え物の置く位置や、タブーについても紹介しますのでぜひ参考にしてください。

仏壇は、その家の仏様やご先祖様を祀る場所

仏壇とは、その家の本尊や先祖や祀る施設のことです。
本尊とは、その宗派の中心となる仏様のこと。仏像や掛け軸などで表現されます。
先祖は、両親や祖父母と続いていき、位牌の中にいると考えられています。

また浄土真宗では、その宗派の教えから、位牌を不要としています。
仏壇は自宅の中でどこに置けばいいのでしょうか。

また、仏壇を置くにあたって方角の決まりはあるのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。

仏壇を置くべき場所、方角

自宅の中でどこに仏壇を配置するべきなのでしょうか。
そして、どの方向に向けるべきなのでしょうか。

仏壇を置く場所について

仏壇を配置する場所に決まりはありません。

しかしひと昔前は仏間に置くのが一般的でした。
従来の日本家屋は仏間があるのが当たり前でした。
そして、従来の伝統仏壇は、仏間に納まることを前提に作られていました。

日本家屋は、庭に面するかたちで仏間と座敷が配されています。
これは襖を外すと大広間となり、親族が集まって冠婚葬祭を取り仕切ることができるように設計されていたのです。

しかし、現代の住宅では仏間がないことも珍しくはありません。
この場合は、家族の人が手を合わすのに違和感のない場所を選べばよいでしょう。
居間、リビング、寝室、和室など、現代の仏壇はどんな部屋においても調和がとれるようにデザインされています。

仏壇の向きについて

仏壇の向きにも決まりはありませんが、昔から次の3つの説が用いられていました。

南向き

北を背にして南を向く方角です。
最もポピュラーな説と言ってもいいでしょう。
というのも、風水では東や南が吉方位です。

南は太陽が昇る向きで、北と比べて陽性と考えられています。
墓地を取得する時も、多くの人は南向きを希望します。
住宅などでも「南向き」が人気です。

東向き

西を背にして東を向く方角です。
これには2つの説があり、ひとつは仏様が太陽が昇る東を向いているという説。
もうひとつは、仏教の開祖であるお釈迦様が生まれたインドが日本から見て西にあること。

東向きの仏壇に向かって手を合わすためには、西を向かなければなりません。

また、浄土宗や浄土真宗では「南無阿弥陀仏」の念仏とともに阿弥陀如来を信仰しますが、西の方角を司る如来であるために、阿弥陀如来がいる世界を「西方浄土」と呼びました。

本山の方向

各宗派には、その宗派の中心となる本山寺院があります。

たとえば、

真言宗の場合は和歌山県の高野山
曹洞宗の場合は福井県の永平寺
浄土真宗の場合は京都市の本願寺

…などです。

自宅から見て、本山の方角に向かって手を合わすことができるように仏壇を配置します。

宗派別で推奨される仏壇を置く方角

筆者は何十、何百という寺院とのご縁をいただいています。
その経験からも、仏壇の配置や方角をそこまでうるさく指示する人はあまりいません。

ですから、大前提として、仏壇の方角はどの方角でも構わないでしょう。
そのうえで、仏壇をどの方角に向けるべきか迷われている人のために、各宗派が目安となる方角を推奨しています。
それらをまとめました。

禅宗は南向き

禅宗(曹洞宗・臨済宗)は南向きを推奨しているようです。
釈迦が坐禅し、説法する時の方角に倣っているようです。

浄土系は東向き

浄土系の宗派(天台宗、浄土宗、浄土真宗)は東向きです。
この宗派が本尊とする阿弥陀如来が西方浄土にいるとされているからです。

真言宗は本山の方角

真言宗では本山の方向に拝むことができるように仏壇を置きます。
真言宗の本山は和歌山県の高野山。

もしも東京に住んでいる人であれば東向きに置いて、西に向かって拝みます。
もしも九州に住んでいる人であれば西向きに置いて、東に向かって拝みます。

日蓮宗は推奨する方角がない

日蓮宗では推奨する方角は特にないようです。

仏壇の飾り物一覧

従来の仏壇は、寺院の本堂を模しています。
ひとつひとつの構造や仏具には意味があります。
ここでは、そうした仏具を1つずつ細かく説明します。

  • ご本尊
    ご本尊とは、その宗派の中心となる仏様のことです。彫刻された仏像や掛け軸で表現されます。
    仏壇上段の中央、まさにど真ん中に安置されます。
  • 脇仏
    脇物とは本尊の両脇に控える仏様のことです。
    どの宗派でも必ず、本尊と脇仏の三尊が一組として祀られます。
  • 位牌
    位牌とは、故人様の戒名や生前の名前などを記す木の板のことです。
    この位牌に、死者の霊はよりつくと信じられています。
    仏壇ではご本尊とご先祖様を祀りますが、位牌はまさに、ご先祖様本人なのです。
  • 瓔珞
    瓔珞(ようらく)とは天井や宮殿(くうでん:仏様を安置する場所)の屋根から吊るされる装飾品です。
    本来は仏像や仏画などで、菩薩などが身につける装飾品でしたが、仏壇の飾りにも用いられています。
  • 吊灯篭
    吊灯籠(つりどうろう)とは、天井から吊るされる灯籠のことです。
    灯籠の火袋の中で灯りがともり、仏壇の中を明るく照らしてくれます。
    いまでは電球を中に納めて灯りをともします。
  • 常花
    常花(じょうか)とは、蓮の花を表した造花のことです。
    寺院の本堂に飾られる常花は大変立派なもので、木地を蓮の葉や花の形に彫刻したものを金箔で押したり、彩色を施したりします。
    仏壇用の常花は真鍮などの金属製のものが多いでしょう。
  • 玉香炉
    玉香炉(たまごうろ)とは、中で香を焚くため香炉です。
  • 高杯
    高杯(たかつき)とは、お供え物を置くための足の長い器のことです。
    天面に半紙を折って敷き、その上にお供え物を置きます。
  • 茶湯器
    茶湯器(ちゃとうき)とはお供えの湯のみのことです。
  • 仏器/仏器膳
    仏器(ぶっき)とは仏様やご先祖様にお供えするごはんを乗せる器です。
    また仏器膳(ぶっきぜん)とは、仏器を乗せるためのお膳です。
  • 打敷
    打敷(うちしき)とは、仏壇を華やかに飾る敷物のことです。
    浄土真宗では三角のものを、それ以外の宗派では四角のものを使用します。
  • 花立て
    花立てとは、お花を供える仏具です。
  • 供養膳
    供養膳とはお供えのためのお膳です。
    お膳の上には、ご飯、汁物、煮物、和え物、香の物の、5つの精進料理を供えます。
    普段は不要ですが、お盆や法事等の特別な時にお供えしましょう。
  • ローソク立て
    ローソクを立てて灯を灯すための仏具です。
  • 線香差
    線香を立てておくもののことです。

宗派によりご本尊は異なる

宗派によってご本尊は異なります。
それぞれの宗派別のご本尊を紹介します。

  • 天台宗
    阿弥陀如来、釈迦如来、薬師如来など
    天台宗は、念仏、密教、禅など、なんでもする総合仏教です。
    そのため礼拝の対象となる仏様も1つに決めていないのが特徴です。
  • 真言宗
    大日如来。太陽を表す仏様です。
  • 浄土宗
    阿弥陀如来。背に舟形の光背(こうはい:仏の背後の光明を表す)が特徴です。
  • 浄土真宗本願寺派(いわゆる”西)
    阿弥陀如来。後光が8方向に伸びています。
  • 真宗大谷派(いわゆる”東”)
    阿弥陀如来。後光が6方向に伸びています。
  • 曹洞宗
    釈迦如来。
  • 臨済宗
    釈迦如来。
  • 日蓮宗
    大曼荼羅。曼荼羅の中にはさまざまな諸仏が書かれています。
    この大曼荼羅は掛け軸状です。
    掛け軸を仏壇の背板に取り付け、この手前に日蓮上人の仏像や、”三宝尊”の仏像を置くこともあります。

脇仏も宗派によって異なる

どの宗派にも必ず脇仏が左右にいます。

  • 天台宗
    (右)天台大師智顗(ちぎ):中国天台宗を始めた実在の僧侶
    (左)伝教大師最澄:日本天台宗を始めた日本の高僧
  • 真言宗
    (右)弘法大師空海:真言宗の開祖。
    (左)不動明王
  • 浄土宗
    (右)善導大師:中国浄土教の高僧
    (左)法然上人:浄土宗の開祖
  • 浄土真宗本願寺派(いわゆる”西)
    (右)親鸞聖人:浄土真宗の開祖
    (左)蓮如上人:浄土真宗を普及させた高僧
  • 真宗大谷派(いわゆる”東”)
    (右)十字名号:「帰命尽十方無碍光如来」の十字
    (左)九字名号:「南無不可思議光如来」の九字
  • 曹洞宗
    (右)承陽大師道元:曹洞宗の開祖
    (左)常済大師慧山:曹洞宗を普及させた高僧
  • 臨済宗
    (右)普賢菩薩
    (左)文殊菩薩

※臨済宗は15派あり、各宗派の開山(その宗派を開かれた僧侶)を脇仏することもあります。

  • 日蓮宗
    (右)鬼子母神
    (左)大黒天

※参照:お仏壇の日本堂

宗派別で異なる飾りの配置

どの宗派でも基本的な飾りの配置は同じです。

上段:仏様の段。
二段目:ご先祖様の段。位牌を置きます。
三段目:五具足(ごぐそく:花と香と灯明のこと)を並べます。
下段:お供え物などを置きます。

ただし、位牌を用いない浄土真宗の仏壇は、位牌段がない特別な作りになっています。

仏壇を購入するときの流れ

仏壇は、仏壇店で購入します。
最近ではインターネットで購入する人も増えているのではないでしょうか。
上置きタイプのコンパクトな仏壇であれば問題ないでしょう。

しかし、仏間に納めるような作りのしっかりしたものであれば、サイズや部屋との取り合わせなどを見極めるためにも仏壇店に足を運んで、現物を確認することをおススメします。

購入前にするべきこと(確認すること)

  • 仏壇を置く場所
    自宅の中のどこに仏壇を置くのか事前にイメージしておきましょう。
    また、どの寸法の仏壇なら納まりがいいかも、事前に測っておきましょう
  • 宗派
    自分がどの宗派なのか、きちんと確認しておきましょう。
    宗派によって飾り付けが異なります。
  • 戒名(位牌の作成)
    仏壇の購入とあわせて位牌を作成します。
    亡くなった人の戒名、生前の名前、命日、年齢など、白木の位牌に記された内容を把握しておきましょう。

購入後にするべきこと

  • 仏壇の配達日の決定
    仏壇の配達日を決めましょう。
    寺院による法要から逆算して日程を決めるのがよいでしょう。
  • 寺院への連絡・開眼法要の日程
    仏壇の購入が決まったら、すみやかに寺院に連絡して、開眼法要の日程を決めましょう。
  • お供え物の準備
    法要の前日には、お花やお供え物の準備をしておきましょう。

仏壇のお供え物について

仏壇のお供え物についてまとめました。

お供え物のタブー

タブーは特にありません。
強いて言うならば、肉や魚などの殺生したものは極力控えましょう。
また、浄土真宗では水や茶などの飲み物は供えませんが、どうしてもという気持ちで供える分には構わないでしょう。

お供え物を供える場所

お供え物は、”高杯”や”お膳”を用いて供えます。
また、仏壇の中に納まりきらない場合は、お盆などを用いて、畳の上に置いて供えてもよいでしょう。
お供え物を直に置くことだけは控えましょう。

まとめ

仏壇は、あくまでも祈る側の気持ちの問題。
場所や方角など、あまり気にしなくてもよいでしょう。

むしろ大切なのは、最も気が落ち着く環境です。
手を合わす私たちが違和感のない場所や向きでお祀りしましょう。

一口にお墓・霊園と言っても、豊かな自然を背景にしたり、規模や宗派だけではない様々な特色があります。
お住まいの地域・ご実家の近隣などで、どんな霊園があるかご覧になってはいかがでしょうか?

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