【死装束】アイキャッチ画像

大切な人が亡くなり、最後にお見送りをするときに故人に着せる服。それが「死装束」です。
ただ、「死装束」という言葉は知っていても、それについての詳細は知らない人も多いものです。

この記事ではこのような疑問の解消!

  • 「死装束という言葉は聞いたことがあるけれど、詳しくは知らない」
  • 「死装束の由来は? 宗教によって違いはあるの?」
  • 「故人らしい死装束を着せたい。これは可能?」
  • 「死装束はだれが着せるの?」
  • 「死装束にかかる費用は?」

このような「死装束にまつわる疑問」について、ここで詳しく解説していきます。

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死装束とは「亡くなった方に最後に着せる洋服」

死装束一式

死装束(しにしょうぞく)は「亡くなった方に最後に着せる洋服(やその付属品)」をいいます。故人の最後の旅路が滞りなく行われるようにという願いを込めて着せるものであり、長い歴史があります。

死装束は「納棺の前」に着せるのが一般的

「死装束はいつ着せるか」ですが、一般的なのは、「納棺の前」でしょう。納棺の前に、死装束をまとわせ、棺に納めていきます。ただ、これは「どのような処置(エンバーミングに代表される防腐処理や、簡単に体をきれいにしてくれるエンゼルケアなど。詳しくは後述します)をするか」によって多少変わってきます。

納棺の儀には、基本的にはご家族・ご親族以外は参加しません(極めて親しく、家族同然につきあっていた友人などは例外的に参加することはあります)。そのため、一般の弔問客として葬儀に参列した場合、参列者が見ることになる故人は、この「死装束」をまとった姿となります。

死装束は「葬儀担当者」が着せるのが一般的

現在の葬儀においては、「死装束は葬儀会社の担当者、あるいはそれに準ずるほかのスタッフが着せるもの」となっています。
かつては死装束はご家族が故人に着せるものでした。しかし現在は、特段の事情がない限り、多くの人が葬儀会社を利用して葬儀を行っています。このため、ご遺族が死装束着せることは基本的にはありません。例外的にご家族・ご親族が着せることもありますが、それも形骸的なものであることが多く、ご家族・ご親族が一から死装束を着せるということはあまりありません。
また、一般的な死装束は葬儀会社が用意するものです。このため、特別な死装束を希望しない限りは、ご家族・ご親族が自分たちで死装束を用意する必要もありません。

死装束と白装束は厳密には違うもの

「死装束」を取り上げるとき、「死装束は『白装束(しろしょうぞく)』と同じものである」と勘違いする人もいるでしょう。

しかし死装束と白装束は、厳密には違うものです。

白装束とは、

白ずくめの服装(の人)

角川最新国語辞典(1987)P511|山田俊雄・石綿敏雄" から引用

を指す言葉です。このため、死装束だけでなく、結婚式のときに使う白無垢なども「白装束」に分類されます。また、神主のまとう服なども、白装束と呼ばれます。対して、死装束は「亡くなったときに着せる服」という意味しか持ちません。死装束には白い色が基本となりますがそれ以外の色をしていることも多いため、死装束と白装束は厳密には分けて考えられるべきものです。

ただ、葬儀の現場において、ここまで厳密に分けて語られているか? と言われると、そうでもない現状もあります。すでに述べた通り、死装束は(違う色のものもありますが)白で構成されていることが多いこと、また葬儀の現場において「白装束」が死装束以外のもの(白無垢など)を示す可能性は極めて低いことから、「死装束=白装束」ということで解説している葬儀会社もあります。

「お見送りするときに、故人にウエディングドレスや白無垢を着せたい」などのようなときはある程度使い分けは必要です。しかし、多くの場合、死装束と白装束を混同して話しても、葬儀の現場ではあまり問題になりません。

次の項目では、「死装束を着せる理由」「死装束の歴史と由来」についてとりあげていきます。

死装束を着せる理由

死装束を着せることには、2つの理由があります。

  1. 旅立ちの格好をさせることで、故人がつつがなく旅立てるようにと考えたから
  2. 白は神聖な色であり、また死をも表す色だから

また、死装束には、長い歴史があります。今から1200年ほども前からこの考え方があったと言われています。また、1156年に崩御した鳥羽法皇の葬儀の際には、「死装束を用いるのではなく、野草衣(いれかたびら。経文を書きつけた服であり、現在の経帷子・きょうかたびらの原型だとされている)で体を包み、送りだすようにと命じられた」と伝えられています。また、時代が武士のものへと移り変わっていった時代においては、切腹を行う際に武士が着用した装束も、「死装束」といわれていました。

なお、現在でこそ、死装束は「故人の好きだった洋服にする」などのように多様化していっていますが、ここで解説する「死装束の由来」は、白い衣・旅立ちの衣のことを指しています。

このように長い歴史を持つ死装束ですが、「なぜ死装束が選ばれるようになったのか」ということに関して詳しく見ていきましょう。

1.旅立ちの格好をさせることで、故人が無事に旅立てるようにと考えたから

仏教における死装束は、笠や脚絆などの小道具をつけたものです。これは昔の人が旅立つときに使ったものです。「裁きを受けるための旅に出る」という考え方のもと、故人がつつがなく最後の旅路を辿れるようにと、このようなかたちがとられたといわれています。

2.白は神聖な色であり、また死をも表す色だから

日本人にとって、「紅白」は非常になじみ深いものです。この2つの組み合わせは縁起のよいものとされており、結婚式のご祝儀袋などにも使われています。
紅白の「紅」は、「生まれること」を意味するといわれています。対して白は、「亡くなること」を意味する色だといわれています。白は何にもおかされていない真っ白で汚れない神聖な色であるということも、死装束に白が選ばれるようになった理由といえるでしょう。「汚れを洗い流し、旅立ってほしい」という願いもこめられています。

【コラム】昔は喪服も白かった!?

現在でこそ喪服には黒色が用いられるようになりましたが、かつては白い喪服が一般的でした。黒い喪服になったのは、明治時代以降だとされています。国葬のときに、要人が黒い喪服を着たことが理由のひとつだとされています。また、第二次世界大戦の勃発によって喪服を着る機会が多くなったため、汚れが目立ちにくい黒色が選ばれるようになったと考えられています。現在でも、一部の葬儀では白い喪服を見ることができます。

死装束には長い歴史がありますし、また意味もあります。ただ、死装束に限らず、葬儀についての考え方や常識は年々少しずつ移り変わっていくものです。現在ではこのような「従来の概念と価値観による死装束」に囚われない死装束を選ぶ人も増えています。

ここまでは「一般的な仏教のときに使われる死装束」について述べてきましたが、仏教でも「宗派による考え方の違い」がみられます。加えて、神式やキリスト教の場合のような「宗教による違い」によっても、死装束の考え方が違ってきます。仏教とはまったく異なる考え方をします。次の項目からは、「死装束として着せるもの」について、「宗教・宗派による死装束の違い」を踏まえて解説していきます。

死装束として着るものは具体的にどんなもの?

死装束一式

一般的に「死装束」というと、日本では、着物タイプのものを指すことが多いといえます。ただ、現在ではそれぞれの考え方によって、まとう死装束が違ってきます。「宗教」で分けた場合は、だいたい以下の通りです。

  • 仏教の場合「仏衣・経帷子」
  • 神道の場合「神衣」
  • キリスト教の場合「ドレス・洋服」
  • 最近増えている「故人が愛用した服」
  • 最近増えている「エンディングドレス」

詳しく解説していきます。

仏衣(経帷子)

恐らくもっともイメージしやすいのは、仏教における「死装束」でしょう。これは「仏衣(ぶつえ)」とも呼ばれます。ただ、日本では仏教式での葬儀が非常に多いため、「死装束=仏衣」と考える場合もあります。また、「経帷子(きょうかたびら)
」とも呼ばれます。

仏衣は、縫い目の糸どめがなかったり、返し針を使ったりしないなどの工夫がなされています。

仏衣には、大きく分けて2つの種類があります。1つは、「経帷子」という言葉から分かるように、経文(お経の文章)が書かれたタイプです。そしてもう1つは、まったくの白地のものです。
おそらく多くの葬儀会社は、この2つのうちのいずれかを取り扱っていることが多いでしょう。葬儀会社に勤めている人でも、「お経が書かれている方(あるいは書かれていない方)は見たことがない」ということもあります。ただし、ご家族が「経文の書かれている方を希望する(あるいは書かれていないものを希望する)」と告げれば、多くの葬儀会社は便宜をはかってくれるはずです。
お経が書かれている経帷子は、「旅立つための服装」とされています。経帷子は、かつては修行者が巡礼の旅のために用いる服装でもありました。これを着て、最後の旅に出るのです。

【注意】「浄土真宗」では経帷子を選択しない!

在来仏教のうちのひとつである「浄土真宗」では経帷子を選択しないようになっています。
浄土真宗は非常に特徴的な宗派です。ほかの宗派では、「亡くなった方は、あの世とこの世の間をしばらくさまよっている。その期間に、故人がどこに行くか決められるのだ。」としています。かつては四十九日法要を行う前に、「初七日」「二七日」三七日」「四七日」「五七日」「六七日」の法要が営まれていたのはこのためです。
しかし浄土真宗の場合は、「亡くなった人はすぐに阿弥陀如来(あみだにょらい。仏様)のお力によって成仏するのだ」と考えています。このため、この世からあの世に旅立つための時間も必要なければ、旅をする必要自体もないと考えるわけです。よって浄土真宗においては、旅支度としての経帷子は用いられません。

このように、同じ宗教であっても、宗派によって死装束には違いがあります。

神衣

神式(神道)の死装束についても見ていきましょう。

神道と仏教が、現在のように明確に分けられたのは近代になってからです。この2つが明確に区別されたのは1868年に出された「神仏分離令(しんぶつぶんりれい)」によります。このときに、神社から仏式の様式が取り除かれました。明治元年になってからのことであり、それまでの間、仏教と神道は混在されていました。現在でも神式と仏式で似たような作法をとることもありますが、このような過程があったからか、「死装束」に関しては仏教と神式では違いがみられます。

神式の場合でも、「着物」を用いるのは同じです。しかし神式の場合は、「神衣(かむい・しんい)」と呼ばれるものが着せられます。男性の神衣は狩衣のかたちをとります。神職の普段着、ということからも分かるように、真っ白の生地を使います。なお、狩衣とは、「かりぎぬ」と読み、平安時代の貴族がまとっていた衣服であり、かつては狩りのときに着用された。その後、明治時代にいたり、神職の普段着として用いられるようになった衣装です。今は白いものが使われるのが一般的ですが、かつての狩衣はさまざまな色がありました。
女性の神衣は「小袿(こうちぎ・こうちき)」と呼ばれるものです。これも身分の高い女性が来ていたものであり、十二単を略した装いであるとされていました。男性同様、真っ白のものを利用します。

これらは、神職の格好であると同時に、神様そのものの姿でもあるとされています。このような格好にすることには、神道における死生観も関わっています。仏教では亡くなった方は極楽浄土で過ごすことになりますが、神道の場合は亡くなった人は神様そのものとなり子孫を見守ってくれる霊になると考えます。神様である故人に相応しい装いとして、この神衣が選ばれたのでしょう。

キリスト教

キリスト教の場合は、神道や仏教とは異なり、決まったかたちでの「死装束」は存在しません。ただ、布をまとわせたり、布で覆ったりすることはあります。なお、このときに使われる布の色は、白であることもあれば、黒が選ばれることもあります。一般的にキリスト教の葬儀においては、エンディングドレスドレス(亡くなった人に着せるドレス)をまとわせたり、故人が好きだった洋服で送りだしたりすることが多いようです。

また、キリスト教の場合は、胸の上で故人の手を組ませるかたちがよくとられます。そこに、キリスト教のお祈りの道具である十字架やロザリオを持たせるかたちが多いといえます。

このような「宗教における死装束の違い」は、知識として頭に入れておくとよいでしょう。

生前故人が愛用していた着物・洋服

宗教的な「死装束の違い」は非常に重要なものではありますが、現在は「その人らしい葬儀」「その人らしいご葬儀」を考えて、故人の好んでいた着物や洋服で送りだすケースも増えています。この方法は宗教によらずに選択できることもあり、比較的選びやすいのも特徴です。

あくまで主観的・体感的な話ですが、今から15年ほど前はこの選択肢はそれほどメジャーではありませんでした。しかしここしばらくで、この選択肢を選ぶ人が非常に増えてきたように感じられます。

「故人の愛用していた服装でお見送りする葬儀」は、非常に意味のあるものです。この選択肢をとるのであれば、葬儀のときに流す音楽なども、故人が愛したものを選んでみるとよいでしょう。また、入れる花などについても、ある程度融通をきかせてもらえることもあります。現在の葬儀は、「より大きく、より豪華に」というよりも、「よりその人らしく、よりオリジナリティのあふれるものを」というやり方に変化していっています。この「故人が愛用していた洋服でお見送りをする」といった選択肢は、このような葬儀の形態を完成させることにも寄与するものです。

エピソード

非常に若い人が亡くなったときに、ご両親の希望で故人が愛した服をまとわせてお送りした事例がありました。そのときに使われていた服は、ごく一般的な普段着でした。
「お送りするときの服装」としてスーツやよそいきの洋服を選択するケースもあるかと思われますが、このように、「いつも着ていた服装で、いつもの日常を過ごすように」というかたちでお見送りをすることもあります。

【注意!】金属はNGです。

「好きな服でお見送りを」といっても、溶け残る可能性が高いプラスチックや火葬炉に入れるのに向かない金属などがついた服装は避けるべきです。
ただ、亡くなった人は死後硬直が起きていくため、希望した服を着せることが難しいこともあります。葬儀会社のスタッフによく相談しましょう。

エンディングドレス

「死装束は、おとなしいデザインで、シックなものを」と考えている人も多いことでしょう。しかし、「エンディングドレス」という選択肢があることも覚えておいてほしいと思います。

エンディングドレスは、「フューネラルドレス」「ラスティングドレス」「エピローグドレス」とも呼ばれます。その名前の通り、最後のときにお見送りするために着せる衣装ですが、一般的な死装束とは異なり、ある程度華やかさを持ったデザインで作られています。また、「ドレス」と言いますが、

  • 完全な洋装
  • 着物を洋装のドレスにリメイクしたもの
  • 着物

の3パターンに分けられます。

これらは専門ショップの手によって作られるのが基本です。亡くなった人は死後硬直が起きるため、普通のドレスや着物では着せることが難しいことも多いからです。そのため、エンディングドレスを専門に扱うサイトやショップを探して、そこから購入したりリメイクを頼んだりする方法を選ぶやり方が基本となります。

エンディングドレスのデザインについて

エンディングドレスのデザインは、さまざまです。ある程度の華やかさを持ったデザインのもの・死装束とパッと見はあまりかわらないデザインのものもあります。このようなフューネラルドレスの場合は、一般的な死装束では用いられない赤色を利用したり、襟元に美しい花などを刺繍したりするかたちが多いでしょう。ネグリジェのようなデザインになっているものも多く、見ている人に安心感を与えるデザインがよく採用されます。

一方で、非常に華やかなデザインのエンディングドレスもあります。大きな花やフリルを配したり、ボレロをつけたりしているものもあります。なかにはウエディングドレスのようなデザインをしているものもあり、非常に華やかです。

中には、持っていた着物をリメイクして作る場合もあり、個性的なデザインをとることもあります。

加えて、ドレスそのものだけでなく、帽子などの小物を選べるようになっているサイトもあります。帽子は、やせてしまった髪の毛をフォローするための小物としても利用できるのが大きな魅力だといえるでしょう。

エンディングドレスの価格と生前契約のすすめ

エンディングドレスは、当然のことながら、一般的な死装束に比べて値段が張ります。なかには数十万円を超えるケースもあります。ただ、「最後のときは華やかに送りたい」「最後だからこそ、きれいなものを着たい」という要望は多く、これを選択する人も増えています。

エンディングドレスは急ぎで手配してもらうこともできますが、基本的には生前にある程度めぼしをつけておくことをおすすめします。細かいデザインの指定や色違いのドレスがほしい人などは、生前の契約がほぼ必須だといえます。また、リメイクしてもらうやり方の場合はデザインにも融通がききやすくなりますが、納期などについてはしっかりと確認しておかなければなりません。場合によっては1年近く先まで店側の予約が埋まっていることもあります。

特段の事情がない限り、人は亡くなった翌日か翌々日、遅くても1週間以内に通夜~葬式・告別式~火葬が行われます。それ以降になるとご遺体の痛みが激しくなるからです。既存のエンディングドレスを利用する場合でも配送日時を確保する必要がありますから、早めに決めておくことを強くおすすめします。

次の項目からは、死装束に付属する装具について解説していきます。

死装束以外に身に着ける装具について

「死装束」は、多くの場合、小物も付属します。それについて見ていきましょう。

仏教の装具は6種類

まずは仏教の装具について紹介していきます。仏教の場合、「旅立ちのための格好」であることから、小物もそれに準じたものとなります。

頭にかぶる道具をいいます。現在のように日傘や傘が発達していなかった時代、これを使って夏の日差しや雨から頭部を守っていました。ただ、現在はこの笠を持たせることを省略する葬儀会社もあります。

足腰をサポートし、悪路を歩きやすいようにするために使われる道具です。これも棺の中に入れられます。

手甲

「てこう」「てっこう」と呼ばれます。腕を保護するための道具であり、寒さや日差し、木の枝などによる外傷から腕を守るためにあります。ひじの数センチ下から手の甲までを守るための道具です。

脚絆、白足袋、わらじ

手甲が腕を守るための道具なら、脚絆(きゃはん)は足を守るためのものです。スネから下を守るもので、これも昔からありました。また、足の疲れを軽減するためにも使われます。
足袋やわらじは比較的なじみ深いものでしょう。脚絆・足袋・わらじは、長い距離を歩くために欠かせないものです。

頭陀袋

「ずたぶくろ」と読みます。これは首にかける小物入れで、ここには経文や布施などが入れられていました。死に装束として使われる場合は、故人の首にかけて使うのが一般的です。

三角頭巾

「さんかくずきん」と呼びます。おそらく、死装束のなかでもっともよく知られているものなのではないでしょうか。頭につけるためのものであり、三角形をしています。地位が高い人の冠を模したものとも、三角形は蛇の紋であり再生をもたらすものであるとも、極楽浄土に向かって旅立つことを表しているとも、顔をさらさないようにするためのものともいわれています。

仏教の場合は、比較的装身具が多く入れられます。また、六文銭なども入れられることがあります(後述します)。

神道における、「死装束以外に身に着ける神式の装具」についても解説していきましょう。

神式の装具は性別によって異なる

まずは烏帽子(えぼし)を被らせます。小物は、男性と女性で持つものが異なり、男性の場合は笏(しゃく)を持ち、女性の場合は扇(おうぎ)を持たせます。

烏帽子

奈良時代から広く見られるようになったもので、高貴な立場の人も庶民もこれを利用していました。現在でも烏帽子をかぶった肖像画が数多く残されています。

 笏

男性が持つものです。くつべらのような形になっている薄い板であり、礼服のときに用います。

扇か扇子を持たせて見送ります。これを持つのは女性です。

それ以外の持ち物について

「死装束」「装身具」以外にも、さまざまなものを棺に入れることがあります。それについても解説していきましょう。

  1. 六文銭(ろくもんせん)・・・昔の通貨である1文硬貨を6枚持たせます。これは、三途の川の渡し賃に使われるとも、六道におわす菩薩に渡すために使われるともいわれています。ちなみに、六道とは「天道」「人間道」「修羅道」「畜生道」「餓鬼道」「地獄道」の6つのことを指します。このようなことから、六文銭は、「六道銭」と呼ばれることもあります。
    ちなみに、今なお高い人気を誇る真田家の家紋はこの六文銭です。そこには、「死ぬ覚悟をして、戦に臨む」という武士の心意気があったとも言われています。

  2. 友引人形(ともびきにんぎょう)・・・中国から入ってきた考え方で、「六曜(ろくよう)」というものがあります。これは暦を6つに分けて、それぞれに意味を持たせるものです。このなかで「友引」は、「この日に葬儀を行うと、友達(や親族などの親しい人)が連れていかれる」といわれています。これを避けるために、人の代わりに連れて行ってくださいという意味を込めて人形を入れるようになりました。それが「友引人形」です。

    もっとも、仏教の考え方と六曜には因果関係はありません。また、宗教への帰属意識が薄まっている今、これを用いるケースは少なくなっています。お寺なども、友引の考え方を否定しています。ただ、葬儀は気持ちによって行われるものです。それほど高いものではないので(1000円~4000円程度)、気にする人がいたのならば入れておくとよいでしょう。

  3. 写真・・・かつては、「写真に写った人が一緒に連れていかれてしまう」「生きている人の写真を燃やすなど縁起が悪い」と言われて、写真を副葬品に入れるのはよくないとされていました。しかし現在では、「思い出と一緒に旅立つ」という考え方が出てきたため、これを一緒に入れてもよいと考えるケースも増えてきました。このあたりはご家族の心情によるところが大きいので、みんなで相談して決めましょう。ただし、アルバムをそのまま入れると燃え残る可能性があります。

  4. 着物・・・基本的には問題ありません。ただし、あまりにも枚数が多いと焼け残る可能性があるので、常識的な範囲までとしましょう。

注意:入れられない持ち物に注意!

「入れてはいけないもの」については、特によく把握しておく必要があります。わからないこと、不安なことがあれば、葬儀会社のスタッフに問い合わせてください。

「入れたくなるけれど、入れてはいけないもの」として、特に下記の2つがあります。

  • 結婚指輪・・・いつも身に着けている人もそうではない人も、最後の旅立ちのときには結婚指輪をつけてあげたい、と考えるご家族が多いのではないでしょうか。しかし結婚指輪は火葬を妨げる原因となるため、入れてはいけません。手元において丁寧に供養しましょう。

  • ライター・・・「愛煙家だったので、一緒にライターを入れてあげたい」「若いころに張り込んで買ったと自慢していたライターがある」と考える人もいますが、これも入れることはできません。ライターの場合、最悪のケースでは爆発が起きる可能性もあります。

ここまで「死装束の意味」「どのような死装束を選ぶべきか」「死装束と一緒に入れるもの」「死装束と一緒に入れてはいけないもの」について解説しました。次からは、「死装束はいつ、どのタイミングで着せればいいのか」について解説をします。

死装束の着せ方注意点! タイミングは? マナーは?

ここからは、「死装束の着せ方」について紹介していきます。

タイミングはケースによって異なる

「どのタイミングで死装束を着せるか」は、「故人のご遺体の状態と、それに対して施す処置」によって変わってきます。
多いケースは

  • 納棺の前
  • 湯かんの後

の2つでしょう。

納棺の前

一番多いケースでは、「納棺の前に死装束に着替えさせる」というやり方でしょう。このことについて理解するためには、まずは「亡くなった後にはどのような工程をとるか」を知らなければなりません。

亡くなった後は、以下のような工程をとります(詳しくは後述します)。

  1. 病院で故人が息を引き取られる
  2. 看護師による清拭(脱脂綿を使って体を拭き上げること)
  3. 葬儀社に連絡をし、故人を安置(自宅又は葬儀ホール)
  4. 納棺の儀式
  5. そのあと、葬儀の細かい打ち合わせなどが行われる

現在は病院で亡くなる人が非常に多く、圧倒的多数を占めています。病院で息を引き取った場合、看護師が簡単な清拭(せいしき。脱脂綿などを使って体を拭きあげること)を行ってくれます。病院ごとにどこまで行ってくれるかには違いがみられますが、これをもって「お体のお手入れが終わった」と考えるケースが多いといえます。

この後、葬儀会社に連絡をし、故人を安置場所(自宅もしくは葬儀ホールの親族控室であることが多い)にお連れします。その後で、故人を布団に寝かせ、枕飾りを行います。
そののち、周りに連絡をとり、葬儀の日付けなどを決めることになります。
これが終わったあとに、「納棺の儀式」が行われます。故人を棺にお入れするための儀式で、僧侶による読経が行われます。

死装束に着替えさせるのは、この「納棺」のときです。つまり「ご遺体の安置が終わり、もろもろの連絡が終わり、僧侶の都合がついて枕経を行った後」となります。
このため、最初に自宅(や葬儀ホール)で安置されているときは、死装束はまとっていません。

湯かんの後

一般的な「死装束への着替えのタイミング」は、「納棺のとき」です。しかし湯かんを行う場合は異なります。

湯かんとは、故人の体をぬるま湯で洗う儀式を指します。ご遺体を入浴させるものであり、逆さ水(水を入れて、その後にお湯を入れて温度を調整する方法)などの手法を使い、故人の体を清めていきます。
この湯かんの儀式を行う際は、「湯かんが終わり、体を拭いた後」に死装束が着せられます。

湯かんが行われるタイミングは、多くの場合、納棺の前です。しかし湯かんのタイミングに決まりはないため、場合によっては少し早まる可能性もあります。また湯灌後死に化粧などを施してもらえることもありますが、葬儀社によって異なるため「どこまで対応してもらえるか」を確認する必要があります。

もっとも現在では、このような「湯かんの儀式」はほとんどとられていません。湯かんを行う場合はオプション料金が必要となりますし(10万円前後かと思われます)、特別な業者を使う必要もあります。また現在は清拭が行われるため、衛生面からみても湯かんを行う必然性はないのです。そのため、湯かんを行うのは、宗教的な意味合いが強いとされています。
加えて、基本的には湯かんも湯かん専門のスタッフの手によって行われますが、場合によってはご家族が手伝うこともあります。

死装束を着せる場合の親族の服装について

死装束を着せるときの親族の服装は、基本的には平服で問題ありません。喪服を着る必要は原則としてありません。

死装束を着せるのは、納棺を行うタイミングです。納棺は自宅などでご家族・ご親族の前で行うものであって、一般の参列者が参加するものではありません。このため特に改まった服装をする必要はないのです。

ただ、「平服」といっても、「Tシャツとダメージジーンズ」「原色の洋服」などは相応しくありません。この場合は、黒や紺などの色を基調とした、おとなしい色合いの服装を選ぶのが基本です。女性ならばワンピース、男性ならばシャツなどを選ぶとよいでしょう。
もっとも、「喪服を着てはいけない」というわけでもありません。たとえば、「遠方から喪服を着てきており、着替えも特に持っていない」という場合は喪服で参加しても問題ありません。また、葬儀式場を安置場所~納棺場所として選ぶのであれば、喪服の方がふさわしいとする考え方もあります。

【マナー】基本的に死装束は左側前で着せる

死装束を着せる場合は、左側を前にして着せます。一般的な着物は右側を前にしますから、ちょうど反対に着せることになるわけです。
死装束を左前で着せる理由は3つあります。

  1. 高貴な人は左を前にして衣服をまとっていたから
    718年、「衣服令(えぶくりょう)」という法律が出されました。これは、「一般庶民は、衣服を右前にして着なければならない」とした法律です。対して、高貴な立場の人は着物を左前にして着ていました。このため、「最後の旅立ちのときくらいは、高貴な人と同じような姿で送ってあげたい」と考える人が増えたため、死装束は左前で着せるようになったといわれています。

  2. 「逆さ事」の考え方によるもの
    葬儀のときは非日常であることから、普段の生活とは反対のことをするという風習があります。これが「逆さ事(さかさごと)」と呼ばれるものです。湯かんのときに水にお湯を入れて温度を調整するように、死装束においても、普段着ている服とは異なる着方をすることが求められたという説もあります。

  3. お釈迦さまと同じかたちにするため
    お釈迦さまが亡くなるときに北枕にしていたという説は有名ですが、「左前に衣服をまとっていたらした」という考え方もあります。このため、お釈迦さまをまねて左前にしているとする説もあります。

このうちのどれかだけが正しくて、どれかだけが間違っているとはいえません。ただ、どの説が正しいにしろ、「左前に着せる」というやり方は、現在も広く採用されています。

【注意!】浄土真宗の場合は、右側を前で着せる

浄土真宗の場合は右を前にして着せます。
そもそも浄土真宗の場合は、死装束を必要とはしません。亡くなった方はすぐに仏様になるからです。このため、最後に着る服にも、「逆さ事」などのような配慮が必要ないと考えられています。

エンバーミングを希望する場合に、家族に求められる「死装束の準備」

ご遺体をきれいにするための方法として、「清拭」と「湯かん」があることはすでに述べた通りです。しかしもうひとつ、「エンバーミング」という技術があることと、それに関する死装束のことについても取り上げていきましょう。

エンバーミングとは、ご遺体を清めると同時に、防腐処理などを行うものです。これによってご遺体は傷みにくくなり、長期の保存にも耐えられるようになります。
さまざまな事情で選ばれるものですが、特に、「交通事故で損傷が激しい。目立たないようにしたい」
などのような事情があるときに使われる手法です。

エンバーミングが終わった後、死装束を身につけさせたり、死に化粧を施したりする工程が入ります。

エンバーミングに関してより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

エンバーミングを行う場合、死装束としては、その人が気に入っていたものやエンディングドレスなどが選ばれることが多いかと思われます。そのため、家族はこのエンバーミングに入る前に、ある程度死装束を用意しておく必要があります。
また、肌着が必要となることもありますから、事前に確認を行う必要があります。
エンバーミングサービスは日本ではまだ普及しきっていないものでもあるため、事前にしっかり「何が必要で、どこまでしてくれるか」を確認しておく必要があります。また、故人の愛した服を着せる場合は、それが死装束として適当かどうか(きちんと着せられるかどうか)も確認しておくと、トラブルを防ぐことができます。

次の項目からは、「理想とする死装束を選ぶときにはどうしたらいいか」「死装束の値段はいくらくらいか」について解説していきましょう。
 

希望の「死装束」でお別れするには?

葬儀会社が用意する死装束の場合まず問題にはなりませんが、それ以外の死装束を希望する場合は家族間での話し合いが必要です。人によっては、「一般的な死装束以外の服装で送りだすことは、宗教的に抵抗感を覚える」ということもあるからです。葬儀のときの感情のもつれは後々まで尾を引くことになりかねませんから、事前にしっかりと話し合うことが重要です。
そのうえで、故人に合う服・自分に合う服を選んでいきましょう。

希望の「死装束」でお別れするには?

葬儀会社が用意する死装束の場合まず問題にはなりませんが、それ以外の死装束を希望する場合は家族間での話し合いが必要です。人によっては、「一般的な死装束以外の服装で送りだすことは、宗教的に抵抗感を覚える」ということもあるからです。葬儀のときの感情のもつれは後々まで尾を引くことになりかねませんから、事前にしっかりと話し合うことが重要です。
そのうえで、故人に合う服・自分に合う服を選んでいきましょう。

個性が光る死装束の例

「エンディングドレス」は非常に個性が現れるものです。また現在は、着物などをリメイクして唯一無二の死装束を作る人もいます。
「一般的な死装束もまといたい、でも個性の出るものを利用したい」という人の場合は、死装束の上から体全体を覆うスカートやケープを使うこともできるようになっています。
カラードレスを選ぶこともできますし、男性ならばスーツなどを選ぶこともできます。ウエディングドレスに似た服装などもよく販売されており、選択肢は非常に広いといえます。また、なかには自分で死装束を作るという人もいます。

死装束を探したい方はこちら

死装束を自分で探したい人は、「死装束 ドレス」などで検索をかけるとよいでしょう。既存のものを販売しているサイトも見つかりますし、着物などをリメイクして死装束にしてくれるサイトも見つかります。
また、葬儀会社のスタッフに相談するのもおすすめです。ただしオリジナルの死装束を用意するには時間が必要なので、事前に対応をしておくことを推奨します。

死装束の値段は自分で買う場合は5,000円前後

基本的な死装束は、葬儀会社が組んでいるプランの内容に含まれています。そのため、改めて自分で購入する必要はありません。それでも自分で購入したい! という場合は、5,000円程度で買うことができます。

ただ、「エンディングドレスを着たい・着せたい」となれば、その金額は大きく変動します。既製品ならば50,000円以下で買うことができるものもありますが、10万円を超えるものも決して珍しくありません。また、「着物をエンディングドレスにしたい」「デザインから自分で決めたい」という場合は最低でも20万円ほどの予算は組んでおくべきですし、場合によってはそれ以上の金額になることもあります。一般的に、リメイクの方が金額が高くなる傾向にありますし、デザインにこだわればその分費用もかさむと考えておいてください。

死装束の選択肢は非常に増えましたし、それ自体はとても歓迎すべきことです。しかし「費用の壁」もありますから、予算とあわせて、自分に合ったものを選んでいくべきでしょう。

ここまで「死装束」について紹介してきましたが、最後に「死化粧」についても触れていきましょう。死装束とイコールなものではありませんが、死装束と非常に近しい関係にあるものです。

コラム~死装束と死化粧について

死化粧とは、その名前の通り、亡くなった方に施す化粧をいいます。「ラストメイク」「エンゼルメイク」とも呼ばれます。男性の場合でも希望すれば可能ですが、女性の方がより親和性の高い話です(男性の場合は、ヒゲなどは剃ってもらえます)。

この「死化粧」を施す人は、状況によって異なります。

  1. 病院でしてくれる
  2. 葬儀会社のスタッフが行う
  3. 業者が行う

1の場合は、病院の清拭サービスの一環として行われるものです。すべての病院がこれに対応しているわけではありませんし、対応している場合も簡素なメイクに留まることが多いといえます。

2は、葬儀会社が死装束に着替えさせるときなどにサービスとして行うものです。この場合、葬祭ディレクターの資格を持った人もしくは日常的に化粧をしている葬儀会社のスタッフが担当することが多いといえます。ある程度慣れてはいますが、葬祭ディレクター自体は「エンゼルメイクをするための資格」ではないため、その化粧は一般的なものにとどまります。

3は、もっとも本格派のものです。場合によっては傷自体を修復するための技術を持っている人間が担当することも多く、「ご遺体の復元」を目的としたものもあります。
「どこまでできるか」は業者によって異なりますが、エンバーミングの技術などを持っている業者が担当することも多く、質の高いエンゼルメイクを望むことができます。
1や2のエンゼルメイクは、「亡くなった方のお顔の色が落ち込まないように」「きれいなお顔で旅立てるように」ということを目的として行われますが、こちらのやり方の場合、「生きていたときと同じようなお顔に」「ひどいお顔の傷も目立たなくさせられる」というプラスアルファの対応が行われます。感動と驚きで声を上げる人もいるほどです。

ただ、1や2はサービス(料金内)で行われることが多いのですが、3の場合は別料金となるケースがほとんどです。

なお、死化粧に使われるメイク道具は、大きく分けて2通りです。
1つは、故人の持っていた化粧品を使う方法で、もう1つはエンゼルケア専用の化粧品を使うことです。1つめの方法を選んだ場合は故人らしさが色濃く出ますし、2つめの方法を選んだ場合はより美しくみずみずしいお顔にすることができます。

エンバーミングなどのサービスを別料金で行う場合、死に化粧と死装束の手配までも行ってくれるところが多いかと思われます(ただし、別料金で計上されることもあります)。また、業者によっては、「死に化粧をご依頼いただければ、オリジナルの死に装束を用意する」としているところなどもあります。「死に化粧をして、かつ死装束もオリジナリティのあるものにしたい」という場合は、事前に「その業者がどこまで対応しているか」「どこからが別料金か」を確認しておかなければなりません。また、葬儀会社との連携も必要になるため、葬儀会社への相談もしておきましょう。

「選べる死装束」「美しくお見送りをするための死化粧」は、現在の、「より自分らしく、より前向きに」という葬儀スタイルと合致している考え方だといえます。今や死装束や死化粧は、「亡くなった故人のために行うもの」であると同時に、「終活のときに考えるもの」にもなりつつあります。

まとめ

「死装束」は、亡くなったときに着せるお見送りのための服装をいいます。基本的には葬儀会社が準備し、また葬儀会社が着せてくれます(家族が手伝うケースもあります)。

死装束は、宗教によって選ぶべきものが変わってきます。

  • 仏教の場合は経帷子にし、旅立つための小物を添えます。
  • 神式の場合は神職と同じ格好にします。
  • キリスト教の場合は、そもそも死装束が存在しないため、その人が生前に着ていた服などを着せます。

長い長い歴史を持つ「死装束」ですが、現在は特に「生前に着ていた服装」が宗教とわずに選ばれるケースが増えてきています。また、着物・着物をリメイクして洋装にしたもの・ドレスなどの「エンディングドレス」も死装束として選べるようになりました。なかには非常に個性に富んだものもありますが、価格は高く、最低でも50,000円ほどの予算を組んでおかなければなりません。

一般的な死装束のマナー

  • 左前に着せる
  • 原則として白色である
  • ただし浄土真宗ではこの限りではない

死装束を着せるタイミング

  • 納棺の前
  • エンバーミングや湯かんを行う場合はこの限りではありません。

※なお、死装束を着せる納棺の際の参列者の服装は、原則として「地味な平服」で問題ありません。

個性豊かな死装束も選べるようになってきていること、よりその人らしく・より前向きに葬儀を行おうという考えのもと、現在では「死化粧」にも注目が集まっています。

現在の日本の葬儀においては、「従来型の死装束を着る・着せるやり方」と、「その人の好きだった服やエンディングドレスを着る・着せるやり方」が混在しています。どちらが良い・悪いといえるものではなく、それぞれにメリットとデメリットがあります。前者の場合はだれにとっても受け入れやすく、また価格も抑えめにできるというメリットがあります。対して後者の場合は、個性豊かなその人らしいお見送りができるという魅力があります。もっとも、後者の方法を希望する場合は、時間がかかるケースもあるので生前にある程度準備しておいた方がよいでしょう。

葬儀のかたちがうつりかわりゆくなかで、死装束のかたちも変わって行っています。自分と、自分の大切な人にぴったりの死装束を選べるといいですね。

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