後飾りとは?役割や設置から処分方法、宗教ごとの違いについて解説

後飾りの記事のアイキャッチ

葬儀のときに「祭壇」が使われるのはとても有名です。
現在はこの「祭壇」も多様化しており、従来の白木で作られたものもあれば花を中心として作ったものもあります。

ただ、祭壇は、葬儀のときだけに作られるものではありません。その前後にも祭壇が設けられることもあります。

そのうちの一つが、「後飾り祭壇」です。

後飾りとは四十九日まで遺骨などを置く棚

後飾り祭壇は、「自宅飾り」「後飾り(あとかざり)」「後壇(あとだん)」と呼ばれることもあります。
また、「中陰壇(ちゅういんだん)」とも呼ばれます。

ただ、「中陰壇」という表現は、関西圏でよく見られる言い回しです。
また、「中陰」と言葉は仏教用語ですから、キリスト教などの場合はこの表現を避けるケースが多いと思われます。

ここでは特段の表記が必要ない限りは、「後飾り」としてお話していきます。また、特筆しない限りは、すべて仏教の祀り方であると考えてください。

後飾りとは、火葬後のご遺骨を祀るための祭壇です。
通夜~葬式・告別式のときに使われる祭壇は葬儀会場に飾られるものですが、後飾りが設置されるのはご遺骨を引き取ったご家族の家に飾られます。
そのため、サイズは葬儀のときに使われるものよりもずっと小さいサイズとなります。

2段もしくは3段の祭壇であり、白木で作られています。
それ以外の材質で作られる場合もありますが、その場合は上から白い布をかけるのが一般的です。
ただし、白木で作られたものでも白い布をかけることもあります。

後飾りには、さまざまな仏具が置かれます。
仏壇の代わりのようなかたちで使われるのが一般的で、これが設置されている場合は後日家を訪れた弔問客の方々もここに手を合わせることになります。

後飾りを手に入れる方法

現在は、葬儀会社を介して葬儀を行うことが多いでしょう。
そのような場合は、葬儀会社が主導して後飾りを設置してくれます。

この「後飾りの設置」に関しては有料プランであるとしているところとプラン内に含まれているとしているところがあるといわれていますが、体感としては、後者の方が多いように思われます。

なお、「家族葬や一般葬の場合に後飾りはプランに含むが、火葬式(直葬とも。火葬だけを行う葬送形態)の場合は含まない」としているところもあるため、確認が必要です。

葬儀業者のプランに含まれているのであればそれをそのまま利用すればよいのですが、有料オプションの場合は自分で購入してもよいでしょう。

また、後飾りというのはあくまで一時的に置かれる祭壇ですから、レンタル品ですますのも一つの方法です。こちらの方が「処分」をしなくて良いため、精神的な抵抗感がないという人もいるでしょう。

また、現在は、オリジナリティを持たせた後飾りも登場しています。このようなものを使いたい場合、葬儀会社に掛け合うようにしてください。葬儀会社の方では対応できないということになれば、自分たちで手続きをする必要がでてきます。

後飾りを準備するタイミング

後飾りは、火葬が終わり、自宅に戻ったタイミングで設置されます。
この後、四十九日まで飾られておくことになります。
四十九日が終わった後は撤去することになるため、それまでの間に仏壇を購入することが望ましいとされています。

仏壇はかなり高額なものです。葬儀を行い、墓地の購入も考えているという人の場合は、金銭的に厳しい思いをするかもしれません。しかし現在では、スレンダー化した仏壇なども販売されていますから、このようなものを選ぶのも一つの手です。

宗教別!後飾りに必要なもの

後飾りの上に置かれるものは、宗教ごとによって違います。
また、同じ仏教であっても宗派ごと・設置をする業者ごとによって異なりますが、ここでは一般的なものを紹介していきます。
また、キリスト教や神式については、仏教とは異なる点を特に取り上げてお話ししていきます。

仏式の場合

後飾りでは、以下のようなものが置かれます。

  1. 遺影とご遺骨
  2. 位牌
  3. 香炉と線香、線香立て
  4. ろうそくとろうそく立て
  5. 花瓶と生花
  6. 鈴と鈴棒

1.遺影とご遺骨

まず、遺影とご遺骨。故人を偲ぶためのものであり、非常に大切なものです。
後飾りの飾り方は宗派や葬儀会社によって多少の違いはありますが、遺影は後飾りの最上段に置かれるのが基本です。ご遺骨に関しては、遺影の真横もしくは2段目に設置されることが多いでしょう。

ご遺影には黒いリボンが掛けられることも多いのですが、現在は黒のフレームに入れたものをそのまま飾るケースも増えています。

ご遺骨は、骨壺をそのまま裸で置くのではなく、骨壺を包んでいる袋に入れた状態で置くことになります。

2.位牌

次に、位牌。
同じ仏教、そして同じ在来仏教にあたるものであっても、宗派によっては位牌を使わないこともありますが、基本的には置かれるものと考えた方がよいでしょう。

ただし、後飾りのときに飾られる位牌は、塗位牌(ぬりいはい。漆などを塗って作ってあり、金箔などで装飾されていることが多い。

ちなみに、現在は塗位牌と見た目は同じだが、漆ではない塗料を使って安価に抑えたものもある)や唐木位牌(からきいはい。元々木目がきれいな木で作られた位牌であり、黒檀などを原材料とすることが多い)などの「本位牌」ではなく、白木位牌(しらきいはい)が使われます。

白木位牌というのは、その名前の通り、白木のままの位牌です。黒く塗られていたり、黒っぽい木材などを使っていたりするものではなく、白く簡素な状態の位牌を指します。
これは本位牌と特に区別され、「仮位牌」と呼ばれることもあります。故人の魂の仮の住まいといえるでしょう。

3.香炉と線香、線香立て

香炉と線香、そして線香を立てておくための線香立てが用意されます。
通夜や葬式・告別式のときは、葬儀の規模により、香炉が複数個置かれることもありますが、後飾りで置かれる香炉は一つだけです。
なお、葬儀会社などによっては、焼香台を置くこともあります。

4.ろうそくとろうそく立て

ろうそくをろうそく立て(燭台・しょくだい)の上に挿します。
ろうそく立ては、1つだけ置かれることもありますが、2つ置かれることもあります。
体感としては、1つだけを置く方が多いようにも思われますが、このあたりは葬儀会社によって異なるでしょう。

ちなみに、ろうそくは四十九日まで絶やさないのが正式なやり方です。
ただ、火を使う本物のろうそくを使うのはかなり危険です。

どこの会社も忌引きは1週間程度ですから、その後にはそれぞれが日常の生活に戻っていき、無人になることもあるでしょう。
そのため、実際には、

  • 電気式のろうそくを使う
  • 日中人がいないときはろうそくの火を消しておく

のいずれかの方法をとるのが一般的だと思われます。
電気式のろうそくを希望するのであれば、葬儀会社にその旨を伝えておくとよいでしょう。

5.花瓶と生花

花瓶に生花を入れて故人の心を慰めます。
葬儀直後であれば、葬儀の際に贈られた供花を花束にして持ち帰ったものなどを挿すことになるでしょう。その後は、都度花屋などで買ってきた花を挿すことになります。

仏教の場合は白い菊などがよく選ばれますが、故人が愛した花があれば、それを飾るのもよいでしょう。
なお、花瓶に入れた生花は祭壇の上に置くのが一般的ですが、祭壇に乗りきらない場合は、両脇の床(もしくは床に置いた台)の上に置く場合もあります。

6.鈴と鈴棒

鈴と鈴棒も置いておきます。

7.お供えについて

お供えも後飾りの祭壇に置くことがあります。
茶湯器(ちゃとうき。さとうきとも。単純に「茶器」とされることもある)、そして仏飯器(ぶっぱんき)などに入れられた飲み物やご飯のほか、甘い物や果物が置かれることもあります。

ただ、スペースの問題もありますから、このあたりは調整したり葬儀会社のスタッフに聞いたりするとよいでしょう。

神式の場合

神式の場合の後飾りについて見ていきましょう。

神式の場合も、仏式と同じような白木の祭壇を使うことがあります。ただ八本の足のついた台を使うこともあります。なお、この「八本の足のついた台」は、通夜に先駆けて飾られる「枕飾り」のときにも使われることのあるものです。

後飾りに飾る神式ならではのものは、以下の3つです。

  1. 霊璽
  2. 花瓶と榊
  3. 三方
  4. 玉串

1.霊璽

仏式における「白木位牌」と同じ意味を持つものです。
特に「御霊璽」「御霊代」と呼ぶこともあります。

2.花瓶と榊

神式の葬送儀礼においては、「榊」が非常に重んじられます。
通夜や葬式・告別式の場合も、榊で作られた祭壇が作られることもあります。そのため、後飾りにも榊が用いられます。

ただ、「神式の場合、生花は絶対に使わない」という決まりがあるわけではありません。後飾り祭壇の上には榊を飾るけれどサイドには生花を配置する、といったやり方をとることもあるようです。

3.三方

三方は「さんぽう」と読みます。
これは、神饌(しんせん。神様に献げる食べ物や飲み物)を置くための台です。この三方の上には、「お酒」「塩」「水」「酒」「洗ったお米」を並べて置きます。

酒は徳利に入れ、水は水玉(水器とも)に入れ、米と塩は皿に盛りつけることになります。また、徳利は2本用意されます。

4.玉串

神式の葬儀において「献花」「焼香」の代わりに行われる儀式として、「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」があります。
独特のかたちをした紙を榊にくっつけたものをいいます。これが後飾りの上に置かれることがあります。

なお、仏式とは異なり、以下のものは配置しません。

  • 香炉と線香、線香立て
  • 白木位牌(霊璽で代えられる)
  • 鈴と鈴棒

キリスト教式の場合

キリスト教式の後飾りについても見ていきましょう。
キリスト教独自の後飾りの道具として使われるものは、以下の通りです。

なお、キリスト教の後飾りの場合は、仏式や神式に比べて、「2~3段ではなく、1段だけで作る後飾り」もよく見られるようです。この場合は、少しサイズの小さいテーブルに白い布をかけて作られることが多いといえます。

  1. 十字架
  2. 聖書
  3. パン

1.十字架

キリスト教の葬儀において、もっとも大切にされるもののうちの一つです。祭壇式の場合はこの十字架が最上段に置かれ、遺影とご遺骨は2段目に置かれることになります。

なお、仏式では白木位牌、神式では霊璽が使われていましたが、キリスト教の場合はこれにあたるものがありません。これはキリスト教の後飾りの大きな特徴の一つだといえます。

2.聖書

十字架と並んで、キリスト教の葬儀で使われる特徴的なアイテムです。これは、祭壇形式の場合は最下段に置かれることが多いでしょう。

3.パン

パンは、イエス・キリストの肉を象徴するものです。キリスト教の葬儀でも用いられるもので、皿にのせた状態で祭壇に捧げます。また、水を傍らに置くこともあります。

なお、仏式とは異なり、以下のものは配置しません。

  • 位牌
  • 香炉と線香、線香立て
  • 鈴と鈴棒

このように、一口に「後飾り」といっても、宗教ごとによって用いるものが異なります。また、宗派や葬儀会社によっても、置き方が異なることもあります。

現在の後飾りについて

葬儀が多様化している現在においては、「後飾りの道具」も多様化していっています。葬儀ほどではないものの、独自の後飾りセットを打ち出している会社もあります。

ダンボールで作ることのできる後飾り祭壇も出てきています。また、色も、白一色ではなく淡いブルーやピンクをしているものもあります。もともと後飾りは四十九日までしか使わないものですし、故人がこれらの色を愛していたということであれば、このようなかたちのものを選んでもよいでしょう。

また、後飾りに使われる香炉や写真立てなども、陶器製で可愛らしいイラストが印刷されたものや、ブルーやピンクなどの色を付けられたものなども打ち出されています。

これらには確かに賛否両論はあるかと思われますが、それでも「より自分らしく」「より個人らしく」と考えながら弔いのかたちを選ぶ人が多くなった現在においては、歓迎すべきことだといえるでしょう。

ただ、葬儀会社にお願いする場合は、一度相談した方が良いと思われます。葬儀会社の「標準装備」としてこれらの現代的な後飾りがあるとは極めて考えにくいからです。

ただ、良心的な葬儀会社ならば、ご遺族が「このような後飾りにしたい」と希望すれば、それを無碍に断ることはないかと思われます。とりあえず、担当者に相談してみてください。

後飾りと一緒に飾る白木位牌について

白木位牌とは、葬儀のときなどに使われる白木の位牌です。本位牌と区別するため、「仮位牌」と呼ばれることもあります。また、「野位牌」と呼ばれることもあります。

白木位牌は、原則として、本位牌を作るまでに使うものです。ただ、通夜や葬式・告別式のときもこの白木位牌で送るため、参列者として葬儀に参列したことのある人ならば、一度は目にしたことがあるでしょう。

後飾りのときにも、この白木位牌をお祀りします。白木位牌には亡くなった方の魂が入れられており、戒名もここに記されています。

白木位牌は、2本用意されることもあります。そのうちの1本は、忌が明けたあとには、焼かれたり埋葬されたり墓地に置かれたりします(もう1本は、寺院や仏具店などによってお炊き上げにするのが一般的です)。

本位牌は、作るまでに2週間程度かかるとみておいた方がよいでしょう。しかし、「本位牌ができたので、すぐに白木位牌を処分する」というようなことはあまりありません。

本位牌を使うのは四十九日が過ぎてからが基本です。つまり、後飾りを取り払うタイミングで、白木位牌から本位牌に故人の魂がうつると考えられています。四十九日の法要の一工程として、白木位牌から本位牌におうつりいただく「魂抜き」「魂入れ」の儀式があると考えてください。

なお、本位牌にはさまざまな種類がありますが、漆塗りの位牌で金色の文字が入ったものが比較的メジャーです。黒檀などの木材を使ったものもあります。また、現在では「モダン位牌」と呼ばれるものもあります。

クリスタル性の位牌や、カラフルな色が付けられた位牌なども登場しています。「普段の生活」「インテリア」と溶け込むことを一つの目的とした位牌ではありますが、「故人がおしゃれな人だった」「生きていたときと同じように接したい」と考える人にとっては、選択肢の一つとして挙がってくるものでしょう。

後飾りにお供えする物は何がふさわしいか

後飾りには、それぞれの宗教によって異なった道具が置かれます。それでは、「お供え物」はどうでしょうか?

お花について

お供え物に関しては、宗教ごとで分けて論じられることはほとんどありません。
ただ、一般的に、「お花」はよく飾られます。神式の場合であっても、「花を飾ってはいけない」というような厳密な決まりをもって運用しているケースはほとんどなく、実際に神式の葬儀を選ばれたお宅でも、両脇に花をおいておくこともあります。また、キリスト教の場合は特に生花が使われます。

祭壇の上に置くのであれば小ぶりなもの、花瓶に入れられるサイズのものを選びますが、サイドに置くのであれば(そして部屋の大きさに余裕があるのであれば)、ある程度大きいものを選んでもよいでしょう。

葬儀に使う花といえば、白や黄色の菊などです。後飾り用の花は、最初の1回目は、葬儀のときに使われた供花から抜き取ったもの(もう少し正確に言うのであれば、抜き取った供花を花束にしたもの)が使われることが多いと思われます。

ただ、一般的には、「後飾り用のお花は、葬儀のときに使ったものよりも少し華やかなものを使ってもよい」とされています。そのため、デンファレやピンポンマムなども使われます。
また、紫色などの少し寒色系の色も入れられることがあります。

現在は葬儀の式であっても、「故人の好きな花で祭壇を作る」「故人の愛した花で供花を作る」という考え方が出てきています。葬儀においてすらそうなのですから、自宅で飾ることになる後飾りの場合は、さらに自由度が高いといえるでしょう。故人の愛した花を配置し、四十九日までを過ごすこともできます。

ただ、お花は、傷んでくれば落ちてしまうもの。また、色あせもしてしまいます。
「後飾りに割ける時間が少ない」などのような場合は、手間のかからない花を選ぶのもよいでしょう。また現在ではプザーブドフラワーを選ぶお宅もあるのだとか。

ご飯やお水について

それ以外の供物についても見ていきましょう。

故人は生前とは異なり、たしかに物を食べることはできません。しかし香りを伝えることはできますし、これがご遺骨に線香を供えるという理由でもあります。
また家族の気持ちとしても、「故人に一緒に食事を食べてもらう」「故人の好きだったものをお供えする」とことは意義深いものに思えるでしょう。

そのため、ご飯や水などを献げることがよくあります。ちなみにこのときに献げるものは、後飾り用に個別に炊いたものではなく、家族が普段食べているものと同じものでよいとされています。

ただ、お宅によっては、「毎朝、炊き上げたばかりのご飯を一番にお供えする」としているところもあります。また、水も「朝一番に汲んだものを献げる」としているところもあります。

ちなみに、このとき献げた膳はすぐに下げ、家族の食事として一緒に食べてしまって構いません。ただ、ご家庭によっては、そのまましばらくおいておくケースも見受けられます。

お菓子について

お菓子についても、基本的にはお供えして問題ないでしょう。果物などもお供えすることができます。
ただ、果物に関しては傷みやすいものですから、適宜下げて、家族で頂くようにするとよいでしょう。

お菓子に関しては、日持ちのするものを選んでください。また、四十九日までの間は弔問客が訪れることも多いかと思われます。彼らのなかにはお供え物としてお菓子を持参してくる人も多いので、それらは故人の前に献げるようにするとよいでしょう。

弔問客の気持ちを汲み、故人に最初に召し上がっていただきます。ただ、これらのお菓子もそのままにはせず、ある程度の期間がすぎたら、賞味期限が来る前に家族で頂くようにします。


この「お供え」に関しては、宗教ごとの差異はあまりみられません。ただ地域差などもありますし、厳格に宗教を考える人であるならばやはり気になる部分も出てくるでしょう。そのため、不安なこと、わからないことがあったら、葬儀会社のスタッフに確認してください。

ただ、本来「お供え」というのは、「故人を悼んで、故人を思って、遺された家族や弔問客が献げるもの」という意味があります。このため、ある程度は遺された人間の自由に解釈しても構わないと思われます。

後飾りの処分方法と注意点

四十九日がすぎれば、後飾りは不要となります。この後は処分することになります。

白木祭壇は、あくまで「四十九日までの仮の祭壇」ですから、四十九日がすぎた後は、ゴミとして処分してしまって構いません。自治体の規則に従って処分するようにします。

なお、「葬儀会社は使わない(もしくは葬儀会社のプランには後飾りが含まれていなかったので、自分たちで用意する)」という場合は、「処分のしやすさ」を念頭に置くのであれば、ダンボール製などを選ぶと処分が非常に簡単です。特にこだわりがないのであれば、このようなタイプを選んでもよいでしょう。基本的には、木で作られたものを選ぶよりも、金額も安く設定されています。

ただし、白木位牌の場合は、お寺などに預けてお炊き上げをお願いすることになります。一緒に捨てないようにしてください。

ただ、「なんとなくゴミとして出すのは気が引ける」という人もいるでしょう。

その場合は、葬儀会社に連絡をしてください。現在はどこの葬儀会社もアフターケアに力を入れていますから、その葬儀会社の用意した後飾りを使ったということであれば、高い確率で、電話をすれば引き取りにきてくれるでしょう。また、「そもそもうちの後飾りはレンタル品です」という葬儀会社もあります。
レンタル品の場合は、特に、ろうそくなどの火の取り扱いには注意したいものです。

なお、葬儀会社に引き取ってもらうときは、「仏具はどうすれば良いのか」についても確認しておくと安心です。

まとめ

「後飾り」とは、四十九日が来るまでの間、仏壇の代わりとして使うものです。遺影やご遺骨、仏具などが置かれ、故人を偲ぶときにはここに手を合わせることになります。

また、仮の魂の住処である白木位牌もしつらえられます。宗教・宗派によって考え方や置くべきものは変わってきますが、この「後飾り」という考え方自体は、仏教にも神式にもキリスト教にも見られる葬送儀礼のうちの一つです。

後飾りは、一般的には仏壇の前に置かれることになります。そこで手を合わせていくわけですが、ろうそくや線香は絶やさないようにするのが理想的です。

もっとも現在は核家族化も進んでいるため、「日中でもだれかが家にいて、ずっとろうそくの当番をすること」は現実的には難しいといえるでしょう。そのため、だれも家にいなくなる時間などは、火を消してしまっても構いません。気になるのであれば、電気式のろうそくなどを採用してもよいでしょう。

家族葬以上の規模の葬儀を選んだ場合、後飾りはプランのセットに含まれることが多いと思われます。葬儀会社のスタッフが家に来て後飾りを設置してくれますし、電話をすれば引き取ってくれます。
レンタル品ではなく買取品であっても、多くの葬儀会社ではお願いすれば回収までは行ってもらえるでしょう。

なお、直葬などのプランを選んだ場合は、葬儀会社を介していても、後飾りがプランに含まれていないこともあります。このような状況で後飾りを使いたいと思うのであれば、自分たちで発注してしまうのも一つの手でしょう。現在は通販サービスなどでも、後飾り用の祭壇が売られています。

なお、「四十九日を過ぎた後には処分(ゴミとして出して構いません)しなければいけないということなら、できるだけ手間を省けるものを選びたい」ということであれば、ダンボール製のものを選ぶと簡単です。

「後飾りに供えるべきもの」は、宗教や宗派、あるいは地域などによって多少異なります。ただ、お花や水、故人の好物だった果物、それから弔問客が持ってきてくれたお供え物などはよく供えられます。

厳密な宗教観にのっとればまた問題が見えてくるかもしれませんが、そもそも後飾りは「故人を偲ぶためのもの」であって、「マナーを守るためにしつらえられるもの」ではありません。
故人の気持ちを思って供えるものですから、供える人の自由に任せられるところが多いでしょう。

ただ、果物や花などは特に傷みやすいものですから、折を見て下げましょう。また、後飾りにご飯などを献げた場合は、下げて家族でいただいても構いません。

なお、お菓子などは日持ちのするものを選ぶことをおすすめします。

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