無宗教の人のお墓選びはここがポイント!墓石以外の選択肢も紹介

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大切な人が亡くなってお墓を作ることになった場合は、悲しみだけでなく、さまざまな不安がつきまといます。

なぜなら、悲しんでいる間もないほど葬儀やお墓など慣れないことを選択していかなくてはいけないからです。
代々進行している宗教や宗派がある場合は、その宗派の人に聞くことができます。

しかし、日本には無宗教の人もいらっしゃいますよね。信仰している宗教がない場合は、一体どんなことに気をつければ良いのでしょうか。

この記事ではこのような疑問を解消!

  • 無宗教の人はどんなお墓を作ればいいの?
  • 無宗教の人がお墓をどうしているか知りたい
  • 無宗教だとどこにお墓を建てるの?
  • 葬儀は無宗教でもやる必要があるの?
  • 納骨先はどうすればいいの?

日本は無宗教の人が多い傾向です。しかし、お葬式やお墓に関しては仏式で行うことが慣例化されています。

ここでは、「無宗教の人がどのようにお墓を選べば良いのか」「無宗教の葬儀方法」などについて詳しく解説いたします。

日本で多い無宗教とは

無宗教とは特定の宗派などを信仰しない思想を持っている人のことです。一般的に日本では無宗教の人が多いといわれています。なぜなら、日本では神仏習合が慣例化して共存しているため、特定の宗教が根付かなかったからともいえるでしょう。

例えば、冠婚葬祭などでは神式、仏式などで式を行う人が多い傾向ですが、特定の宗派にこだわって式をすすめるという人はあまり多くありません。日本人にとって冠婚葬祭は宗教儀式というより、イベントの一種という見方が的を射ているでしょう。

また、無宗教だからといって無神論とは限りません。無神論とは神仏の存在自体を否定している思想のことです。無宗教はあくまで特定の宗派には縛られていないというだけで、なかには神仏の存在を認めている人もいます。

混同しやすいポイントですが、「無宗教の人が無神論者」という見方をされることは、先入観がそうさせている可能性が高いでしょう。

お墓を建てる本来の目的とは

お墓を建てる本来の目的は仏教における故人の死を偲び、尊ぶという価値観を表現するためのものです。

故人をいつまでも忘れないためという理由もありますが、自分の存在があるのは先祖がいたからこそという意味合いも大きいでしょう。

日本に仏教の文化が浸透したのは平安時代から鎌倉時代といわれています。

例えば、それ以前の古墳時代では前方後円墳など土地の権力者が力を誇示するために作られたのです。この時代のお墓の意味合いは現代の仏教が元になった考え方とは異なるでしょう。

お墓を建てる意味について、より詳しく知りたい人は「お墓の意味や役割を考える!お墓は”つながりの交差点”」の記事を参考にしてください。

無宗教におけるお墓の建て方

無宗教の人がお墓を建てる場合は、「宗旨や宗派が一切不問」というお寺や霊園を選択しましょう。

なぜなら、特定の信仰を大切にする寺院や霊園の場合ですと、考え方が異なるためお墓を建てられない場合があるからです。

例えば、寺院や霊園といってもスタイルはたくさんあります。公営の霊園の場合は無宗教でもお墓を建てるのに問題ないケースが多いですが、民間の霊園の場合はわかりません。

寺院についても同様で、無縁仏のようなお骨を預かる寺院もあれば、条件が合わないと檀家にもなれず、お墓も建てられないというケースもあります。そのため、無宗教の場合は必ず宗派などが問われない先を探すことが重要です

お墓を建てる場所を選定

無宗教だからといって、どこにでもお墓を建てていいわけではありません。そのため、寺院や霊園などお墓を建てる場所をしっかりと確定させる必要があります。

なぜなら、墓地埋葬法の第4条で「墓地以外の場所へ埋葬または納骨をしてはいけない」という法律で定められているからです。

自分の家の敷地に埋葬できそうなスペースがあった場合は、「うまく活用できるのでは?」と考えるかもしれません。しかし、仮に墓地以外の場所へ遺骨を埋めた場合には、3年以下の懲役となる可能性がありますので注意しましょう。(刑法190条)

せっかくお墓を建てようとしても一歩間違うと犯罪者にもなりかねません。墓地として認められている公営・民間の霊園や寺院を探して実際に足を運んでみたり、問い合わせをしてみたりすることが賢明です。

墓石(石材)の種類を選ぶコツ

墓石の種類は多種多様です。色合いや水の染みこみやすさなど同じ石の種類でも微妙に異なります。産地も日本だけでなく、中国やインド、アメリカ、スウェーデンなど世界各国から石材を選ぶことが可能です。

「デザインを重視するか」「吸水性を重視するか」で選ぶ石材の種類は大きく変わってきますので、まずは具体的にどんな墓石が好みなのかをイメージしておくことが大切といえます。

石材の種類は予算と建てる場所を考慮する

自分の予算範囲内で購入できる石の種類を選定することが無難です。なぜなら、石材の品質の上を見ればキリがないからです。また、建立する場所によっては周りのお墓に合わせたスタイルで建てるように促される寺院もあります。

色や形で個性を出せる

同じような見た目になりがちなお墓ですが、自分好みの色合いや墓石の形で建立することも可能です。お墓といえば、縦長の立方体というイメージが浸透していますが、現代ではバラエティ豊かなデザインも多く見られるようになってきました。

例えば、桜色の墓石や青緑の墓石など、うっとりしてしまうような色合いのものも良いでしょう。

彫刻する文字

無宗教の場合は特に彫刻する文字に縛りはありません。一般的に寺院の檀家になっていたり、新たに檀家になったりする場合は、戒名をつけなくてはいけないケースもあります。

そうなると、彫刻する文字は故人の死亡年月日および、享年、戒名が一般的です。しかし、無宗教で戒名をつけないのであれば、俗名(ぞくみょう)でも問題ありません。

俗名というのは生前に使っていた名前のことです。他にもお墓を建立した年月日や建立者名などを彫刻することも多いでしょう。


ここまでは、無宗教の人におけるお墓の建て方について解説しました。自由度が高い分、しっかりした墓石の知識をもとにイメージをしておくことが重要になります。

次章からは、お墓を建てる以外に選択できる供養方法について紹介します。

お墓を建てる以外の5つの供養方法

ここからは、お墓を建てる以外の供養方法について解説していきます。無宗教でもお墓を建てる以外に供養するための方法があります。ここでは、主に5つの供養方法について見ていきましょう。

合祀墓

自分のお墓を持たず、血縁関係のない人と一緒にまとめて納骨される方法が合祀墓です。主に合祀墓を選択する理由は「経済的な負担を減らしたい」「後継者がいない」などが多いでしょう。

合祀墓について詳しく知りたい人は、「合葬墓の特徴とは?利用するときの長所と短所がわかる」の記事を参考にしてください。

納骨堂

納骨堂とは、遺骨を預けておける納骨場所です。墓石のカロートや土に納骨するわけではなく、有期で寺院や霊園の納骨スペースへ遺骨を置いておけます。

有料で預かっている場所がほとんどでしょうが、お墓を建てる金額に比べれば安価であることから利用者が増えている傾向です。墓石がない分、管理が簡単という面も選ばれる理由になっています。

納骨堂について詳しく知りたい人は、下記の記事を参考してください。

樹木葬

樹木葬とは、広い定義では墓石ではなく自然の中に遺骨を還してあげるという埋葬方法です。一般的には、納骨した近くに背丈が高くなりすぎない樹木を植えるタイプが多いでしょう。

ただし、先述したように、どこへでも遺骨を埋葬できるわけではありません。もちろん、墓地として認可されている樹木葬が行える寺院や霊園を選定する必要があります。

樹木葬については、「樹木葬のメリット・デメリットを紹介!樹を墓標としたお墓」の記事でより詳しく紹介しています。

散骨

散骨は、海や山などに遺骨をまいて供養する方法です。自然に還すという意味では樹木葬とコンセプトは似ています。取扱業者にもよりますが、比較的価格がリーズナブルなことから選択する人も増えてきている傾向です。

ただし、価格の安さだけで業者を選ぶと散骨に関する知識が少なくトラブルに発展する可能性もあります。また、自治体によっては散骨を許可していない所もありますので注意が必要です。

散骨にはこのようにさまざまな注意点があります。より詳しくは、「散骨は法律上問題ない!守るべきマナーや流れを紹介」の記事を参考にしてください。

手元供養

手元供養とは、遺骨の一部を粉末状などに砕き、ブローチやペンダントなどのアクセサリーに入れて身につけるという供養方法です。故人に対して、いつでも自分の近くにいてほしいという理由で選択する人もいます。

なかには「お墓を建立したけど、手元供養もしたい」という人もいるぐらい世間でも浸透してきている供養方法といえるでしょう。

手元供養を選択するメリット・デメリットを知りたい人は、「手元供養の種類や流れを紹介!故人を近くに感じられる供養法」の記事を参考にしてください。

納骨先の選定で考えたほうがいい2つのポイント

納骨先を選択するときは十分に親族や墓守について関係者と話し合うことが重要です。「無宗教だから自由にやろう」という発想は悪いことではありません。

しかし、親族みんなが同じような考えを持っていることは考えにくいです。ここでは、納骨先を決める際に考えたい2つのポイントについて解説します。

親族の理解を得ることができるか

納骨先を自分だけで決めてしまう前に、一度親族で納骨先について話をすることをおすすめします。故人への思いは親族でも温度差がある傾向です。

こちらが無宗教でも、特定の宗派に属している親族や、昔ながらの弔い方法以外は非常識だと考えるような親族もいます。一方的に無宗教だからと主張しすぎてしまうと、その後の親族との関係がギクシャクしてしまうこともあるでしょう。

そのため、段階的に納骨先を決めた理由について話をする機会を作って納得してもらうように努力することも重要です。

遺骨の面倒を見る人がいるかどうか

基本的に遺骨の面倒を見る墓守役をしっかり決めておきましょう。遺骨の管理が必要か否かは納骨先によって異なります。

しかし、寺院なら檀家料、公営の墓地でも年間の管理費がかかるなど遺骨の面倒を見る人が必要になりがちです。

親族で遺骨を見る人がいる場合は、「だれが代表で墓守役をやるのか」「支払いはどのように按分するのか」など決めておくと良いでしょう。だれも面倒を見る人がいないような場合は、管理が不要になる納骨先を選定することが大切です。

無宗教の人の葬儀は自由

無宗教の人の場合は、葬儀をやるもやらないも自由です。もちろん、一般的なお通夜、告別式といった2日間かけて行う葬儀をやっても問題ありません。

形に捉われない葬儀を行うことができる

無宗教の場合は、宗派にとらわれず、自分がオーダーメイドした葬儀も十分可能です。1日だけ葬儀をしたり、葬儀をせずに直接火葬したりするなどイメージ通りに葬儀を行えます。ここでは、一般的にはあまり体験できない葬儀を3つご紹介します。

お経がない葬儀

例えば、住職を呼ばない葬儀ということも可能です。本来、お葬式は住職を呼ばなくてはいけないという決まりはありません。しかし、私たちがイメージするお葬式には、「必ず住職がお経を唱える」という先入観があります。

そのため、無宗教でもなかなか住職を呼ばないという選択を決断できる人は少ないです。ただ、無宗教なのですから、お経がないことが特に罰当たりということもありません。住職へのお布施など経済的な面でも負担は低くなる傾向です。

BGMを流すことのできる音楽葬

葬儀に故人が好きだった音楽を流して弔うということもおすすめです。従来のバックミュージックといえば、どうしてもお経になります。仏教を信仰する人にとってはありがたい言葉になるでしょう。

しかし、従来のしんみりしたお葬式を変えてみたいのであれば、音楽葬は華やかな気持ちで故人とお別れをすることが期待できます。故人の好きな音楽を聞き入りながら、安らかな気持ちで思い偲んでくれれば本望ではないでしょうか。

火葬場で弔う直葬

葬儀場のスペースを借りたり、会場を装飾したりせずに火葬場で弔う「直葬」という方法もあります。直葬を選択する理由は、経済的負担を減らすという意味合いで選択する人もいるでしょう。

ただ、余分なセレモニーは省略してシンプルかつ厳かに弔いたいという人からも根強い支持がある葬儀方法です。

まとめ

無宗教と関係なく、お墓を建てるかどうかは自由です。そいてお墓を建てる場合は、どこへ建ててもいいわけではありません。そのため、必ず墓地となる場所を探す必要があります。

場所が決まった後は、墓石の種類を選びましょう。予算の範囲内で石材の色や形をアレンジして世界で一つだけの墓石を作ることも可能です。

特定の宗派を信仰していないからこそ、墓石にこだわらないという選択肢もあります。主な供養方法として「合祀墓」「納骨堂」「樹木葬」「散骨」「手元供養」などが一般的です。

自由度が高いことは確かですが、納骨先を決める際は親族への打診も忘れないようにしましょう。高齢になればなるほど、変わったスタイルの供養方法には賛同しにくいものです。故人を弔う方法でいざこざにならないよう丁寧な説明が必要になります。

また、無宗教の葬儀は形式にとらわれないスタイルが選択可能です。住職を呼ばなかったり、音楽を流したりするなど自分が行いたいイメージを膨らませて葬儀が行えます。

ただし、従前のお葬式のようにパッケージされているものではなく、オーダーメイド型の葬儀になるため、あらかじめ全体の段取りはイメージしておくことが重要です。予算に応じて自分たちにあった葬儀が行えることも無宗教のメリットといえます。

葬儀にお金をかければ、必ず故人が喜ぶというわけではありません。身の丈に合った見栄を張らないオリジナルの葬儀を選択することが一番の弔いになるのではないでしょうか。

一口にお墓・霊園と言っても、豊かな自然を背景にしたり、規模や宗派だけではない様々な特色があります。
お住まいの地域・ご実家の近隣などで、どんな霊園があるかご覧になってはいかがでしょうか?

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