墓石の種類と押さえておきたい3つのおすすめポイント

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墓石の種類は多種多様です。実際に墓石を立てようとするとわからないことがたくさん出てきます。

決して安くない費用がかかる墓石だから「絶対に失敗したくない!」という方も多いのではないでしょうか。

この記事ではこのような疑問を解消!

  • おすすめの墓石の種類は?
  • 国産と外国産の墓石材の違いは?
  • 費用対効果が良い墓石の種類は?
  • 墓石を作る際のポイントは?

墓石を後悔がないように作るためには、しっかりした知識が必要です。ここでは、墓石の種類や費用についてご紹介いたします。細かいポイントまで納得したうえで、墓石を作りたい人は必見です。

墓石で多く使われている石材4選

墓石で使用される石材の種類は300以上あります。石材が採掘できる産地によって材質や色、耐久性、吸水率など異なるのが特徴です。主に使われることが多いものを4つ解説します。

花崗岩(かこうがん)

二酸化ケイ酸分を70%程度含むマグマが地下深部で数十万年から数百万年程度で冷えて固まって形成したものです。日本においては全国各地に分布されており「御影石」とも呼ばれています。

        「黒雲母」「斜長石」「石英」「アルカリ長石」などから構成されています。

閃緑岩(せんりょくがん)

    • マグマが冷えて固まった深成岩が元で一般的に「黒御影石」とも呼ばれています。「黒雲母」「鉄」などから構成されていることが多い傾向です。

斑れい岩(はんれいがん)

    • 深成岩が元になっている点は、閃緑岩と同様です。黒系やグレー系の石材で磨くと光沢が出やすいことが特徴といえます。

安山岩(あんざんがん)

      マグマが冷やされてできる火山岩です。「輝石」「角閃石」「長石」「石英」などで構成されています。

これらの石材は世界中にあるため、近年は国産だけでなく、中国産の輸入石材も多い傾向です。

墓石で使用される石は300種類以上

墓石で使用される石は300種類以上もあります。そのため、すべてを比較することはなかなか容易ではありません。

「おすすめの石の種類はどれだろう?」という疑問は、墓石作りの検討段階で出てくるでしょう。実際に建てる人の好みや希望する墓石のイメージ、和式・洋式などによっておすすめの石はさまざまです。

ここでは、比較的使われている特徴のある石の種類を抜粋します。

名称 産地 石目 硬質 吸水 特徴
青葉石
(あおばいし)
日本・福島県産 青系 中目 高い 低い 青の光沢が栄える
花塚石
(はなづかいし)
日本・福島県産 白系 大目 高い 低い 目が粗いのが特徴
稲田石
(いなだいし)
日本・茨城県産 白系 大目 高い 低い きれいで艶が出るのが特徴
真壁石
(まかべいし)
日本・茨城県産 白系 中目・小目 高い 低い 歴史が古く日本での使用実績は高い
庵治石
(あじいし)
日本・香川県産 青系 小目 高い 低い 石目に黒雲母が混ざっており人気
天山石
(てんざんいし)
日本・佐賀県産 白系 中目 高い 低い 九州の銘石。西日本で人気
大島石
(おおしまいし)
日本・愛媛県産 青系 中目 高め 低め 同じ石の中で石質が異なるが、青もがかった石目がきれい
浮金石
(うきがねいし)
日本・福島県産 黒系 中目 高い 低い 日本で数少ない黒御影石。価格は高め
G623 中国・福建省産 白系 大目 高め やや高い 中国の石材で価格がリーズナブル
G614 中国・福建省産 白系 小目 高め やや高い 小目の白御影石
G603 中国 白系 中目 高め やや高い G623同様中国産の代表的な白御影石
G663 中国 ピンク系 中目 高め やや高い やわらかい印象で女性にも人気
G688 中国 青系 中目 高い 低い 外柵として使われることが多い
G616 中国・福建省産 青系 小目 高い 低め 薄緑色の石材。落ち着いた印象
AG-98 中国・福建省産 白系 中目 高め やや高い 日本の大島石と似ている
三峡紅石
(さんきょうこうせき)
中国 赤系 中目 高め 普通 やわらかい赤で石目もそろっていてきれい
G654平和
(へいわ)
中国 グレー系 中目 高い やや高い グレーの御影石。目立ちにくいのが特徴
河北山崎
(かほくやまざき)
中国・河北省産 グレー系 小目 高い 普通 小目で濃いグレーが上品な印象
山西黒
(さんせいくろ)
中国・山西省産 黒系 小目 高い 低い 経年劣化が確認されている黒御影石
BVR インド産 黒系 小目 高い 低め 黒御影石の中では安価で使いやすい石
PAN インド産 黒系 小目 高い 低い クンナムより安価
LK-01 インド産 黒系 極小目 高い 低め きめ細かい石目とツヤが特徴。価格は高めの高級石材
クンナム インド産 黒系 小目 高い 低い インド産の中でも高品質な黒御影石
銀河
(ぎんが)
インド産 グレー系 小目 高め 低い 銀河を連想させるような印象
フィンランドグリーン フィンランド産 青系 中目 高め 低い 柔らかなグリーン
エメラルドパール フィンランド産 青系 中目 低め 低め 宝石のような輝きが特徴

ここでピックアップした石はごく一部です。間違いない石を選ぶという意気込みよりも、実際は自分が優先するポイントを確認して選んでいくと良いでしょう。

産地(国別)による墓石材の特徴

日本の墓石材の特徴

日本の墓石の大きな特徴は値段が高いことです。しかし、昔から使われている石が多いため、墓石としての実績があることが強みといえます。硬質や吸水性も優れた石が多く、墓石を作るには最適です。

中国の墓石材の特徴

中国の墓石材の特徴は値段が安いことです。墓石を作るにあたってネックになってくるのが建てる側の予算でしょう。日本産を選べば品質は安心できますが、予算オーバーしてしまうケースもあります。

あまり予算をかけないで墓石を建てようとすると選びやすいのが中国産です。現代の墓石は中国の墓石材が使用されることが多いといえます。

スタンダードなG623などは、費用は安く済みますが吸水性の高さが難点です。

インドの墓石材の特徴

中国産に追随して使用されているのがインド産の墓石材です。日本では採掘される黒御影石が少ないため、高品質の黒御影石を選びたい人には人気が高いことがインド産の特徴といえます。

ツヤや見た目も高級感があふれるものが多く、価格も高くなりがちです。

その他の墓石材の特徴

中国とインド以外にもフィンランドやジンバブエ、アメリカ、スウェーデンなどさまざまな国でも墓石材はあります。主な特徴は日本では採掘できないような色合いの石が多い傾向です。徹底的に色合いなどにもこだわりたい人にとってはおすすめといえます。

日本の石材名産地3選

墓石を選ぶうえでは、石材の種類や国産・外国産があることがわかりました。さまざまな情報を比較した結果、やはり国産の石材を使いたいという人もいるでしょう。ここでは、日本の石材の名産地について解説いたします。

白御影石の名産地

全国的に白御影石を採掘できる場所は多数あります。その中でも名産地となっているのが四国、香川県の「庵治石」です。香川県高松市の東に隣接する牟礼町と庵治町にまたがった八栗五剣山から算出されます。

庵治石は日本の3大花崗岩とも呼ばれており、硬質が高く吸収性も低いため墓石として使用するには最適です。

関東地方では茨城県の「稲田石」です。茨城県笠間市の稲田付近にある標高200~300メートルの山から採掘されています。

およそ6,000万年前に誕生したといわれている黒雲母花崗岩の稲田石は1889年ごろから採掘されているのです。日本でも最大級の採掘場といえるでしょう。

黒御影石の名産地

国産の黒御影石の名産地は福島県の「浮金石」です。福島県郡山郡中田町にある黒石山採掘されています。希少性も高いため価格が高くなりがちですが銘石としての評価は高いです。沖縄県の戦没者慰霊碑にも使用されました。

石を判断するときに押さえたい3つのポイント

そもそも「良い墓石を建てたい!」と思っても、「なにが良くてなにが悪いのか」についてわかっていない人も多いでしょう。墓石の石材を評価する際に参考にしたい情報は「吸水率」「圧縮強度」「見かけ比重」3つです。

吸水率

簡単にいえば、墓石の水はけです。吸水率が高いということは水を吸収しやすいため、石としての評価は低くなります。

石に水が含まれると耐久性としての問題もありますが、白御影石などの場合は特に染みのようになり見栄えが悪くなる傾向です。吸水率が低いと水はけも良いため評価としては高くなります。

圧縮強度

物質を圧縮してどの程度まで耐えることができるかという強度です。当然、数値が高いほど強度や硬質が高いといえるでしょう。墓石は毎日のように太陽光や雨風などにさらされます。

そのため、できるだけ丈夫な石を選んだほうが自然災害の影響を受けにくいのです。

見かけ比重

一定の体積に対してどのぐらいの質量があるかを算出したものです。墓石は重いほうが強度としてはあり、長持ちする傾向といえます。そのため、長い目線で墓石を検討するうえでは、見かけ比重が高い墓石を選ぶことも重要です。

良い墓石と客観的に判断するには「吸水率」「圧縮強度」「見かけ比重」をチェックすることが大切です。なお、すべての評価が高いものは金額も高額になります。

墓石の価格を決める3つの項目

墓石の価格は3つの要素で決まってきます。3つの要素とは「石の種類」「石の使用料の広さ」「墓石の加工」です。墓石の価格は漠然と何百万円もかかるというイメージをもっているかもしれません。

たしかに、墓石は安くても数十万円になることも多いため、決して安い費用ではないでしょう。ここでは、「石の種類」「石の使用料の広さ」「墓石の加工」について見ていきましょう。

石の種類

墓石で使用する石の種類は300以上あります。どの石を選ぶかで単価はかなり変わります。硬質が高く、吸水率が低い石や、国産の石は価格が高くなる傾向です。

現代の墓石では中国産のものが主流になっています。なぜなら、石の中でもコストパフォーマンスが良いからです。その反面、吸水率が低いというデメリットもあります。

石の使用量や広さ

石の種類の他に、「どのぐらい石を使用するか」で大きく墓石の価格は変わります。一般的に数百万円かかるといわれている事例は、4平方メートル程度の墓地に墓石を建てる場合です。

公営墓地や狭い場所に建てる場合は使用する石材の量も少なくなるため安くなります。外柵を設けたり、和式の墓石にしたりするとどうしても石の使用量は多くなりがちです。

墓石の加工

墓石の加工方法でも価格は変わります。難しい曲線や特殊なデザインなどの場合は料金がプラスされるケースもあるでしょう。

また、近年は石の種類を国産にしても加工は中国という場合もあります。当然、加工は国内よりも海外に外注しているほうが安いです。

墓石の全体の価格が決まるまでには、これらの3つの要素が絡み合っています。具体的に石材店などへ見積もりする際は上記のポイントを細かく確認してみましょう。

おすすめ石材

墓石を建てる際は、予算も考え方もさまざまです。ここでは、ケースによるおすすめの石材をご紹介します。

費用重視!とにかく安く作りたい方向け

墓石は建てたいけど、できるだけ費用は抑えたいという人も多いでしょう。その場合は中国産のG623あたりの石材がおすすめです。吸水性がやや高めになるので年数が経過するごとに水の染みなどは気になるかもしれません。

しかし、リーズナブルなので石材にかける予算を大幅に抑えることができるでしょう。

品質重視!それなりに予算が取れる方向け

硬質が高く、吸水性が低い高品質な石材を使いたい人には国産の石材がおすすめです。上記でご紹介した「庵治石」「稲田石」以外にも国産で品質が高い石はたくさんあります。

また、黒御影石を使用したい場合は福島県の「浮金石」もありますが、インド産の「クンナム」「PAN」などもよいでしょう。

デザイン重視!おしゃれな墓石を作りたい方向け

石が本来持っている美しさなど、デザインを重視したいような人もいるでしょう。その場合は、スウェーデンやノルウェーなど、外国産の珍しい色合いのものがおすすめです。

フィンランド産・ノルウェー産の「エメラルドパール」は宝石のような輝きできれいな墓石ができるでしょう。

気になったおすすめの石材はあったでしょうか?ここで挙げた例はあくまで一部です。自分で求める墓石へのイメージをより一層ふくらませて納得の石材を選んでください。

ポイントまとめ

ここまで、墓石の種類や特徴について解説してきました。自分が納得できる墓石を作るためには石材の種類や特徴など、さまざまなポイントの把握が重要です。

墓石の石材の種類 約300種類以上
日本の墓石材の特徴 硬度が高く、吸水率が低いが価格が高め。実績は高く風土に合っている
中国の墓石材の特徴 価格が安い傾向だが、吸水率がやや高め。産出地によって品質に差がある
インドの墓石材の特徴 黒御影石や青系の御影石が多い。硬度・吸水率が優秀な石もあり、価格は中国産より高め
石を判断するときの3つのポイント 吸水率・圧縮強度・見かけ比重
墓石の価格を決める3つの要素 石の種類・石の使用量・墓石の加工

一般的に良い墓石を追求したい場合は、石の「吸水率」「圧縮強度」「見かけ比重」の比較は外せないでしょう。

ただ、墓石は最高級品を使えば良いという性質のものではありません。人それぞれ墓石に求めるものは異なります。そのため、まずは「自分の家族にあったコンセプトはなんなのか」を追求することが大切です。

墓石に対するコンセプトが明確になってくれば、自分がなにを優先したいかもわかってくるでしょう。墓石の石材でお悩みの場合は、ポイントを念頭に置きながらひとつずつ丁寧に整理することがおすすめです。

ぜひこの記事を参考にして良い墓石の建立を検討してみましょう。

一口にお墓・霊園と言っても、豊かな自然を背景にしたり、規模や宗派だけではない様々な特色があります。
お住まいの地域・ご実家の近隣などで、どんな霊園があるかご覧になってはいかがでしょうか?

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