洋型墓石は大人気!?デザインと費用の違いを徹底解説

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お墓のかたちと聞いて、みなさんはどのようなものをイメージされるでしょうか?

一般的に「和墓」と呼ばれる従来のお墓は、五輪塔や、位牌を原型にしていると言われています。仏石(軸石や竿石とも呼ぶ)に「〇〇家之墓」や「南無阿弥陀仏」などの文字を彫刻し、それを支える台石が2段、3段と積み上げられているのが和型のお墓の基本的なかたちです。

このような従来の和型のお墓を刷新するようなデザイン性に富んだ洋型墓石が、近頃たいへん人気を呼んでいます。スタイリッシュで斬新なデザインは、供養の多様化の時代に適しているともいえるのですが、自由である分、分からないこともたくさんあることでしょう。

洋型墓石のこのような疑問を解消!

  • 「デザインはどのように決めたらいいの?」
  • 「和型と洋型で、値段はどっちが安いの?」
  • 「洋型に合う石はどういうものなの?」
  • 「宗派によっては洋型のお墓ができないことがあるの?」

などの疑問をお持ちではないですか?
このページでは、そんな洋型墓石をお考えのみなさまの疑問に、ひとつひとつお答えしていきます。素敵な洋型のお墓を建てて、気持ちよくお墓参りができるといいですね。

洋型墓石は全体の6割!? いま洋型のお墓が選ばれている!

2018年7月に全優石(一般社団法人全国優良石材店の会)が発表した調査結果によると、伝統的な和型墓石を建てた人は全体の35.2%なのに対して、新しい洋型墓石を建てた人は44.1%にも及びます。洋型墓石は、その割合においてすでに和型墓石を越えているのです。

とはいえ、そこには色濃く地域性が反映されており、西日本は和型、東日本は洋型という傾向がとても顕著に表れています。一都三県と近畿地方を比べると、和型と洋型の比率は面白いほどに逆転しているのです。

  • 一都三県 (和型)16.5% (洋型)66.2%
  • 近畿地方 (和型)78.5% (洋型)14.1%

新規造成された墓地にお墓を建立する人の多い首都圏では洋型墓石が多く、すでにある墓地に新しくお墓を建てることの多い西日本や地方部では和型墓石が多いのだと思われますが、それでも洋型墓石を選ばれる方はここ数年で大きく増えています。

洋型墓石は大きくわけて6種類

洋型墓石の形状によっていくつかのタイプに分けることができます。形状というのは、竿石や台石などの組み合わせによって変わります。そして洋型墓石の形状には、6つの種類があります。

ただし地域や宗教や宗派などによって、墓石本体の形状には違いがあります。次の6つの種類は、全国的に一般的な内訳の例です。

洋一段ストレート型

ストレート型の墓石は、竿石がほぼ垂直に建っています。そして洋一段ストレート型の一段というのは、下台の上に直接竿石が重ねられており、中台のない墓石の形態のことをいいます。 

洋二段ストレート型

洋二段ストレート型というのは、洋一段ストレート型の形状に中台という石を入れて二段式になっているものをいいます。つまりほぼ垂直に加工されている竿石の下に中台を重ねて、その下が下台となります。

洋二段ストレート型(水垂加工・亀腹加工の施したタイプ)

墓石を墓地に施工していく場合、切り出した石材をそのパーツごとに組み合わせて行く前に、水垂や亀腹といった加工を施していきます。

水垂加工というのは、墓石の台の部分を斜めに加工してなだらかに仕上げることをいいます。水垂加工を施すことで、水はけが良くなります。そして墓石上に雨など水分が残りにくく、そのためにおこる汚れやシミなどがつきにくくなります。

亀腹加工というのは、亀のお腹のように丸みの帯びたふっくらとした曲線を描いた加工を施す方法のことです。墓石の角を丸く削っていくので、水はけを良くするという他に、墓石の角の割れを防ぐ効果もあります。硬い天然石ですが、あるいは硬いがゆえに、尖っている部分は弱く欠けやすいともいえます。

水垂加工や亀腹加工のほかには「切り出し加工」など、墓石の仕上がりをより美しく、汚れや長期間の保護のために行う加工の方法はいくつかあります。

洋二段ストレート型の墓石のタイプには、この加工を施していないものと施したものがあります。

洋一段オルガン型

オルガン型の洋型墓石は、竿石の前部が斜めに加工されており、まるでオルガンのような形状をしているものをいいます。一段というのは、中台がなく竿石の下が直接下台となっているものです。

洋二段オルガン型

洋二段オルガン型というのは、洋一段オルガン型の形状に中台という石を入れて二段式になっているものをいいます。つまりオルガンのような形に斜めに加工されている竿石の下に中台を重ねて、その下が下台となります。

洋二段オルガン型(水垂加工・亀腹加工の施したタイプ)

洋二段オルガン型の形状である墓石に、水垂加工や亀腹加工などを施し、さらに美しく丈夫に保護したタイプをいいます。

洋型墓石の部位の名称と意味

洋型墓石は和型墓石に比べて、横長で背が低くどっしりとした形状で造られています。その形状からもモダンな雰囲気があり、また重心が低いため地震にも強いといったことから、最近はとても人気があります。公園型の霊園が増えてきていることにも伴って、購入する人が急増しています。

そんな洋型墓石のしくみを部位別に見てみましょう。まず一番大きな石材で文字などが描かれている部分を「竿石」と言います。

竿石に描かれる文字彫刻は、和型墓石なら「○○家之墓」といった彫刻を入れるという、大まかな決まりがあります。しかし、洋型墓石の場合には決まり事はなく、自由に好きな文字を入れることができます。「夢」や「心」、「一期一会」などの言葉が好まれています。

竿石の下には「中台」を重ねます。墓石の形状によっては、この中台が無いものもあります。その下の台は、「下台」といいます。これは和型墓石でも見られる形状ですが、和型墓石よりもどれも横に広く平べったい印象となっています。

竿石や中台の前部で、下台の上に、供花するための花立や水鉢が置かれます。そしてそれらの墓石の前に拝石があり、拝石の上部に香炉が置かれるのが、一般的な洋型墓石の形状となっています。これらはほぼ和型墓石とそれほどの違いはありません。

拝石というのは、参拝に来た人が足をのせるための石で、他の墓石と違って、表面をザラザラとした仕上げにしています。御影石などは磨けば磨くほどつるつると輝いて美しいですが、滑りやすく雨などで濡れると危険なので、あえて滑りにくい加工を施しています。

また遺骨を収納してあるカロートを墓石の地下に設置している場合、拝石が蓋としての役目も果たしています。

和型、洋型、デザイン型の違い

それでは、和型の墓石と洋型の墓石、またデザイン型の墓石の違いをみてみましょう。

「和型だから」「洋型だから」で値段は決まらない

お墓の値段は、『石の種類』と『石の量』で決まります。つまり、『どの石を』『どれくらい』使うかによって大きく変わるのです。ですから、「和型だから〜」「洋型だから〜」で決まるものではありません。安い和型もあれば高い和型もありますし、安い洋型もあれば高い洋型もあるのです。

お墓の値段は大きく分けると

  • 工事費や雑費
  • 外柵石材
  • 石碑石材

に区別することができます。

工事費に関しては、和型でも洋型でも、その行程はさほど変わりません。外柵や石碑に用いる石の種類と石の量で、値段は大きく異なります。

選ぶ石種によって、単価は10倍も!

石の種類は国産のものから海外のものまでさまざまなものが出回っています。墓石に使用できる石材は100種類も200種類もあると言われており、単価もさまざまです。

中国などの海外産の安価なものと、国産の最高級石材と呼ばれている香川県高松市の「庵治石」では、単価に10倍もの開きがあると言われています。また、全体的には海外産よりも国産の方が高値の傾向があります。

デザインにこだわると、石の量も多くなる?

石の量は「才」という単価で計られます。1才は1尺(30.303cm)の立方体で、この「才数」が増えると値段も上がります。

洋型のお墓を希望される人はデザインへの思い入れが強いことが多く、「ボリュームのあるお墓にしたい」「外柵の玉垣をもっと立派にしたい」などの要望から、細かい部材が積み上がると、石の量はどんどん増えてしまいます。

また、このような部材の積み上げ以外でも、才数が増えることがあります。たとえば「球形の石碑にしたい」と希望した場合、そのロス分も計算しなければならないのです。

石は工具の性能上、基本的には垂直方向にしか加工ができません。ですから、石を球形に加工しようとするならば、いったん立方体に石を成型したあとに、無駄な部分を磨き落として球に仕上げていきます。この磨き落としたロス部分も当然才数に計算されます。

よって、球形に限らず湾曲をたくさん駆使したデザイン墓の場合、見た目以上に才数の嵩がかさんでしまう、というのは頭の入れておいた方がいいでしょう。

加工費やデザイン料が計上される場合もある

和型の場合は規格が決まっていますが、洋型やデザイン型のお墓は一件一件で形が異なるので、完全にオーダーシステムになるでしょう。つまり、 「あるものを買う」のではなく「ゼロから作り上げる」作業になるのです。こうした行程で発生するデザイン料や加工料を請求する石材店もあることでしょう。

洋型墓石には海外産の石の方が向いている?

お墓のかたちによっての石材の向き不向きはありません。どのような石もどのようなかたちに加工することができるからです。

ただ、筆者の持論としては、洋型墓石は海外産の方が向いているのでは、と思われます。和型だから国産、洋型だから海外産、というのもあるのですが、むしろ石の色です。

一般的なお墓の色は、グレーを連想される方が多いのではないでしょうか?そして、ピンクや黒などの色ものが続きます。グレーだと国産でも海外産でも供給が安定しています。

ところが色ものとなると、そもそも絶対量がグレー系よりも少ないのです。その上、海外産の方がまだ供給も安定していてるために価格も安価でしょう。国内産のものは特に黒系は産出量も少なく、そのために高価にもなりがちです。

たとえば、黒系の石だと国内では福島県で多く産出されます(伊達冠石、浮金石など)が、産出量ではインド産のもの(クンナム、M1Hなど)が圧倒的です。また、ピンク系の石は瀬戸内沿岸のもの(本御影石、万成石、北木石など)が有名ですが、中国やヨーロッパなどのピンクやマホガニーの石も出回っています。

日本の石と海外の石。どちらを使用されても構わないのですが、もしも色ものにこだわられるのであれば、カラーバリエーションは圧倒的に海外のものが豊富でしょう。

まとめ

従来のかたちにとらわれない洋型のお墓は、ゆえに自由度が高いのが特徴です。いいお墓つくりにはよい石材店との出会いが大切でしょう。

「実績がある」「お墓に精通している」だけではなく、洋型のお墓を造ろうとするあなたの想いに寄り添って、それをデザインできる人でなければならないでしょう。

  • 洋型のお墓は、新規建立した全体の6割近くにも及ぶ
  • お墓のかたちには、和型、洋型、デザイン型がある
  • 施主の想いをかたちにできる石材店との出会いが大事
  • お墓の値段は、石の種類と石の量で決まる
  • お墓の値段は「工事費や雑費」「外柵石材」「石碑石材」に分けられる。
  • 石の種類によっては10倍もの値段の開きがある
  • こだわりが強く、部材を増やしたり、湾曲のデザインを多用すると才数が増える
  • 完全フルオーダーなため、加工費やデザイン料を請求されることもある
  • 色ものに石は海外産の方が豊富で安価

一口にお墓・霊園と言っても、豊かな自然を背景にしたり、規模や宗派だけではない様々な特色があります。
お住まいの地域・ご実家の近隣などで、どんな霊園があるかご覧になってはいかがでしょうか?

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