お墓への納骨だけでない!自然葬という新しい埋葬の形

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納骨する

忌明けの四十九日の法要を兼ねて納骨式を行うのが一般的。新墓地には開眼供養(かいげんくよう)が必要。

遅くとも三回忌までには納骨する

お墓に遺骨を納める「納骨」は、特に決まりはありませんが忌明けに行うことが多いようです。「忌明け」とは、死後、この世とあの世をさまよっていた死者の霊が極楽浄土に入る日で、一般的には四十九日がそれにあたります(宗派や地域によって考え方が異なることもあります)。

四十九日までにお墓が準備できない場合は、一周忌などの法要をめどに用意し、少なくとも三回忌には納骨をすませたいところです。墓所は用意できたものの、墓石がまだの場合は、納骨をし、上に白木の墓標を立てておきます。

卒塔婆、彫刻は事前に依頼をしておく

納骨式は、遺族やごく親しい知人で行います。四十九日などの法要と合わせて行う場合も、法要は盛大に行い、その後納骨は身内ですませます。

納骨では仏式の場合、「卒塔婆(そとば)」を供えて供養します(浄土真宗以外)。事前にお寺へ依頼が必要ですから、施主は、あらかじめ参列者に卒塔婆供養を希望するかどうかを尋ね、本数と氏名をまとめて知らせておきます。

墓石、墓誌への戒名の彫刻も、前もって石材店に依頼しておきます。

仏式の場合、納骨式では僧侶に読経(どきょう)をお願いします。お墓が新しい場合は、開眼供養の読経も必要です。さらにカロートの蓋(ふた)を開けて納骨するので、墓地管理者あるいは石材店の立ち会いが必要になります。

身内や親しい友人で行うのが一般的

納骨の仕方

仏教以外の宗派の場合

神式 埋葬祭と呼ぶ。本来は、火葬後すぐに埋葬するものだが、最近は死後五十日の「五十日祭」に行うことが多い。
キリスト教 キリスト教は土葬が古くからのならわしなので、火葬されたお骨であっても葬儀後に埋葬することが多かった。しかし最近は、追悼の日、召天記念日まで待って納骨することが多くなっている。

新しい埋葬のいろいろ

血縁、地縁にこだわらない、合葬墓を選ぶこともできる。

集合住宅のような「合葬墓(がっそうばか)」

20世紀末に登場し、確実に増えているお墓の形式が「合葬墓」です。血縁も地縁もない人々のお骨が、集合住宅のように一緒に葬られるものです。土地が少なく墓地価格の高い都市部に住み、承継するべきお墓を持たない人には、魅力的な選択肢の1つです。

もちろん、子どもなどの血縁者や友人知人が、普通にお参りできますが、経営母体が責任を持って供養してくれる永代供養墓であることが大半です。承継者に支障が起こった場合、子どもがいない場合にも、安心です。

自分の条件に合ったものを見定める

永代供養合葬墓は、新しいお墓なので、購入者のニーズに合わせつつ多様なパターンが生まれています。進化の真っただ中にあるといってよいでしょう。購入の際には、いくつかの墓所を見て比較検討することが重要ですが、そのときに注意したい5項目をあげます。

  1. 供養の期間はどのぐらいか?

    「永代供養」といっても、一般的な弔い上げである三十三回忌までであることもあります。

  2. 供養の方法

    命日、忌日、年忌はどのように法要してもらえるのか。

  3. 納骨パターン

    カロートの種類はさまざまなので気に入ったものを。

  4. 施設環境

    実際見て、納得できるものを。

  5. 価格

    10万円〜400万円超まで、さまざまです。

進化し続ける永代供養合葬墓

血縁、地縁にこだわらない新しい墓のスタイル。
無宗教ロッカー式永代供養墓、自動搬送式のタイプなど選択肢が増えています。

カロート共同墓タイプ

カロート(納骨棺)を共有する。地上部には、お墓、記念碑、仏像などを建てる。

カロート共同墓タイプ

ミニ墓集合タイプ

小さな墓石を建てる。カロートは個別。

ミニ墓集合タイプ

カロートタイプ

墓石は持たず、納骨堂に遺骨を納める。

カロートタイプ

遺灰を自然に還す「自然葬」

お骨(こつ)を山や海に還す「自然葬」。著名人の、遺灰(いはい)を自然の中にまいてほしいという遺志が、ニュースで報道されることもしばしばあります。

日本には、自然葬を扱った法律がなく、つまり禁止されてはいませんので、希望すればだれでも行うことができます。かといって、自宅の庭や漁場の近くなど社会活動が活発な場所に散骨することは、社会マナーに反しますから、散骨が行われているのは、海岸から離れた一定の海域などです。

また、散骨と言っても、お墓を作らないのではなく、お墓に遺骨を納め、一部を散骨するケースが多いようです。まだ一般的な方法ではないので、自分の埋葬で散骨を望む場合は、遺言状でしっかり希望を伝えることが大切でしょう。

遺灰をまく

散骨とは、遺灰をまくことです。遺灰はすみやかに自然と一体化し自然に還ります。この場合、遺骨を細かくくだく作業が必要になるので、業者に依頼するのが一般的です。

散骨がそれほどめずらしくなかった昔の日本であれば、遺族や縁者などだけで執り行うノウハウも伝承されていたでしょうが、現代では、やはり業者などに相談すべきでしょう。散骨の場所も、周囲の住民の許可が必要であり、個人では難しい問題です。

「樹木葬」「手元供養」も増えている

自然葬は山や海に散骨するのが一般的ですが、骨壺に収めた土上に墓石のかわりに樹木を植えたり、合葬墓の上に樹木を植える「樹木葬」も急増しています。なかには、人工衛星で宇宙に散骨する「宇宙葬」というサービスもります。

また、配偶者の遺骨を家に置き供養する「手元供養」も多く見られます。遺骨のすべてを骨壺に入れた状態で供養することもありますが、最近では遺骨の一部を分骨してインテリアになじむ骨壺に入れたり、アクセサリーにして身につける人もいます。

墓にこだわらない自然葬

散骨

遺骨を灰にし、自然に還す

山へ散骨

山林や川、海、島などに遺灰をまく。日本には法律などの規定はないが、条例によって禁じられた地域もあるので、場所を選ぶ必要がある。山林であれば持ち主の許可を得る。

樹木葬

樹木葬墓地に埋葬する

樹木葬のイラスト

遺骨を直接土に埋め、その上に樹木を植える。埋葬場所は、樹木葬用の墓地。一般霊園で樹木葬スペースを設けているところもある。

海洋葬

海に散骨する

海洋葬のイラスト

遺灰を沖合いまで運び散骨する。 海洋葬を手がける業者に依頼する か、葬儀社を通して依頼するのが 一般的。

手元供養

大切な人の骨を分骨して自宅で供養する

手元供養の例

おしゃれな骨壺や置物に納めて自宅で供養したり、少量の遺灰をアクセサリーに納め身につけて供養する方法がある。


■参照元
改訂増補 親の葬儀とその後事典
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平成20年9月30日 旧版第1刷発行 
平成29年5月26日 改訂版第1刷発行

著 者:黒澤計男 溝口博敬
発行者:東島俊一
発行所:株式会社法研

一口にお墓・霊園と言っても、豊かな自然を背景にしたり、規模や宗派だけではない様々な特色があります。
お住まいの地域・ご実家の近隣などで、どんな霊園があるかご覧になってはいかがでしょうか?

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