永代供養の費用はいくら?浄土真宗でも永代供養ができるのか解説

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浄土真宗には永代供養という考え方がないと聞いて、お困りの方はいませんか。
「お墓を継ぐ人がいないので、供養はどうしよう」と困ってしまいますよね。

でも大丈夫です!「永代供養がない」というのは、単に考え方の違いを示したものです。
浄土真宗でも利用できる永代供養墓はありますし、他にも承継者の必要がなく費用の安い納骨方法があります。

この記事ではこのような疑問を解消!

  • 「浄土真宗では永代供養じゃなくて永代経だ、と言われたけれど、永代経って何?」
  • 「永代供養墓に入りたいのに、浄土真宗だと不可能なのだろうか」
  • 「考え方の違いを詳しく知りたいけれど、菩提寺にあれこれ聞くのは気が引ける……」

この記事では、上記のような疑問や悩みを持つ人のために、そもそも永代供養とは何かから解説します。
浄土真宗における永代供養と永代経の考え方を詳しく知れば、きっと菩提寺の言ったことにも納得できるでしょう。

また、浄土真宗の信徒向けに、承継者の必要がなく費用の安いお墓の利用について、情報をお知らせします。
安心して、大切な人の遺骨をお寺や霊園にゆだねることができるようになりますよ。

永代供養とは家族のかわりに霊園の管理者が管理と供養を行うこと

永代供養とは、お墓や位牌を家族ではなく霊園の管理者が管理と供養を行うことをいいます。
従来のお墓は、家族が折に触れてお墓掃除を行い、お盆やお彼岸にお墓参りをして供養するものでした。

永代供養のお墓なら、お寺や霊園の管理者がお墓掃除や供養を一挙に引き受けてくれます。
家族はお墓参りをする必要がなく、また必要な料金は契約時に全て支払うため、年間の管理費も発生しません。

また、大きな供養塔などにたくさんの遺骨を納骨し、まとめて供養を行うので、費用がぐっと安く抑えられます。

霊園の管理者が掃除や供養をまとめて行うお墓のシステムを「永代供養」と呼ぶ考え方は、2000年代ごろから徐々に広まりました。
最近では「後継者のいらない、費用の安いお墓」としてますます注目を浴びています。
永代供養にはどのような種類があるか、費用はどれくらいなのかをご紹介します。

永代供養の種類と費用

永代供養の種類は、大きく分けて2つです。

  • 最初から他の人の遺骨と合祀されるタイプ
  • 最初の数十年は個々に供養し、契約期間が切れたら他の人の遺骨と合祀されるタイプ

費用面と絡めて詳しく解説します。

最初から合祀されるタイプは10万円~30万円

大きな供養塔などへ最初から合祀されるタイプの永代供養墓は、1体当たり10万円から30万円で納骨できます。
寺院墓地や霊園の敷地内にある、「永代供養塔」などと書かれた大きなお墓の中に、遺骨を納めるものです。

骨壺から遺骨を取り出して納骨するため、後から個別に遺骨を引き上げるといったことはできません。
ただし、骨壺のままで供養をしてくれるところもあります。

最初は個々に供養されるタイプは50万円~150万円

最初のうちは従来のお墓の形で個別に供養でき、契約期間が切れたら大きな供養塔などに合祀されるタイプは50万円から150万円が相場です。

契約期間は33年としている霊園が多く、これは三十三回忌を「弔い上げ」とする風習からきています。
「弔い上げ」とは、その法要をもって個別に供養することをやめることです。
ただし、10年、5年といった短期間の契約期間を設けているところもあります。

永代供養霊前

永代供養墓の見た目は、大きな墓石でできたお墓、墓石ではなく樹木を墓標とする樹木葬、納骨堂内の供養塔などさまざまですが、そのシステムは基本的に以上の2つの中のいずれかです。

また、永代供養の特徴については、「永代供養のお墓はなぜ注目される!?供養法や人メリット・デメリットを解説」でも詳しく解説しているので参考にしてみてください。

永代供養について基本的な知識を踏まえたところで、次は浄土真宗における供養の考え方についてご紹介します。

浄土真宗における供養の考え方

浄土真宗における供養の考え方は、他の宗派と違い、少し独特です。
詳しくご紹介します。

追善供養(ついぜんほうよう)は必要ない

浄土真宗では、追善供養は必要ないと考えられています。
追善供養とは、故人が無事に成仏するために、生きている私たちがお経を唱えたり、お参りをしたりすることです。

浄土真宗の教えでは、「人は生きているうちからすでに救われており、亡くなればすぐに成仏できる」としていますから、残された人による追善供養は必要ないのです。

また、追善供養は浄土真宗の「他力本願」の教えにかなうものでもありません。
浄土真宗では、本尊である阿弥陀仏へ一途にすがることが、一番大事なことと考えられています。

自分たちで何とかして極楽浄土へ行こうという考え方は取らないため、「生きている私たちの追善供養によって、故人を極楽浄土へ導こう」という姿勢自体がタブーなのです。

お経は生きている人のためにある

浄土真宗では、お経は故人の供養のためのものではなく、生きている人のためのものであると考えます。
浄土真宗でも、回忌法要でお経が読まれますが、それは亡き人の縁によって生きている人が集まり、念仏によって仏の教えのありがたさを再確認するためです。

浄土真宗のこの姿勢は、亡くなってすぐに行われる「枕経(まくらぎょう)」にもあらわれています。

他の宗派では、故人の枕元に僧侶が座り、供養のためにお経をあげますが、浄土真宗では故人の枕元ではなく、仏壇に向かって僧侶が座り、故人を浄土へ導いた阿弥陀仏を讃えるためにお経を唱えます。

つまり文字通りの意味での「永代供養」は必要ない

「追善供養は必要ない」「お経は生きている人のため」という浄土真宗の考え方からすれば、
文字通りの意味での「永代供養」は必要ないといえるでしょう。

「永代に供養する」つまり、半永久的に故人のために祈りを捧げるような行為は、浄土真宗では行わないのです。

浄土真宗ではそもそも「供養」の考え方が他の宗派と違うため、永代供養という考え方はないということがお分かりいただけたでしょうか。

「でも、『永代経』の案内が菩提寺から来たよ。これは『永代供養』とは違うの?」と疑問に思っている信者のために、次章では永代経についてご案内します。

永代経とは末永く読まれるお経のこと

永代経とは、「永代読経」の略語であり、「末永く読まれるお経」をあらわしています。
「永代経」というお経があるわけではなく、永代にお経を読む、その行為を指します。

何のために末永くお経を読むかといえば、故人の供養のためではなく、仏の教えを代々に伝えるためです。
この章では、永代経の内容や費用についてお伝えします。

永代経法要の内容

永代経を行う法要を永代経法要といい、ある程度まとまった金額をお寺にお布施することで参加できます。
永代経法要では、故人の法名が書かれた掛け軸が、お寺の本堂の中心部にかけられます。

ここで大切なのが、法名軸が内陣にかけられる意味です。
「故人の供養をしてくれているのだな」と考えがちですが、それは違います。

命をつなぎ、念仏の教えを子孫に残してくれた故人の遺徳を尊び、今度は子々孫々がその教えを受け継いでゆくという強いメッセージが込められています。

永代経法要の費用

永代経法要の費用は、決まっていません。
御布施は個人の気持ちであって相場をお伝えするのは難しく、10万円という人もいれば、100万円という人もいます。
気になるようであれば、檀家の総代など年長者に問い合わせるか、お寺に直接確認してみましょう。

また、一般的な永代供養の費用については、「永代供養のお墓にかかる費用は安い?種類別費用の紹介とメリット・デメリット」にまとめているので参考にしてみてください。

永代経と永代供養との違い

永代経と永代供養の違いは、これまでみてきたように、供養のための行為か否かにあります。
永代経は供養のためではなく、今を生きる私たちが教えのありがたさを再確認するための行為です。
対して永代供養は、故人のために追善供養を行うための行為です。

また、永代供養といえば通常は「管理のいらないお墓」のことを指しますが、永代経は「永代に読まれるお経を納めること、かつその法要」であり、お墓の意味は含みません。

永代経法要を行っているお寺

ここで、永代経法要を行っている有名なお寺をお知らせします。

・西本願寺(京都市)

浄土真宗本願寺派の本山です。
関連ページ:https://www.hongwanji.kyoto/visit/application.html

・東本願寺(京都市)

真宗大谷派の本山です。
関連ページ:http://www.higashihonganji.or.jp/worship/receipt/sanpai/

・専修寺(三重県津市)

真宗高田派の本山です。
関連ページ:http://www.senjuji.or.jp/sisetsu/annaisho.php

・興正寺(京都市)

真宗興正派の本山です。
関連ページ:http://ryozen-honbyo.koshoji.or.jp/news/?p=37

・錦織寺(滋賀県野洲市)

真宗木辺派の本山です。
関連ページ:http://www.kinshokuji.or.jp/sanpai-gyoji/gyoji/

本山格のお寺に永代経を依頼すれば、その信心深さに先祖も喜んでくれるのではないでしょうか。

永代経の考え方や永代供養との違いがわかり、「では浄土真宗では、後継者の必要がない、費用の安いお墓はないの?」と考えた人がいるかもしれません。

しかし、浄土真宗でも希望のお墓は見つかります。次章で詳しく説明しましょう。

浄土真宗で後継者のいらないお墓を選択する方法

浄土真宗で後継者のいらないお墓を選択する方法は、3つあります。

  • 本山納骨
  • 浄土真宗であっても永代供養墓を用意しているお寺はある
  • 宗派にこだわらず永代供養を受け入れてくれるお寺を他に探す

順にご案内します。

本山納骨

とくに信仰心が強い人には、本山納骨がおすすめです。
本山納骨とは、故人の遺骨を信仰している宗派の本山に納める納骨方法です。
北陸や関西の一部には、分骨した遺骨を本山に納める風習が残っている地域があります。

全ての遺骨を本山納骨すると、お墓を個々に設ける必要はありません。
菩提寺に相談するか本山に直接問い合わせをして、遺骨と懇志、埋葬許可証を持参しましょう。

懇志とはお布施のことで、本山によって金額が決まっています。
例えば、宗祖親鸞の遺骨がある大谷本廟に全骨を納める場合、懇志は5万円以上です。

浄土真宗であっても永代供養墓を用意しているお寺はある

浄土真宗であっても、永代供養墓を用意しているお寺はたくさんあります。
「永代供養墓」という名称ではなく、単に「供養塔」などとしている場合があります。

菩提寺や他の浄土真宗のお寺に問い合わせるときは、表現を工夫しましょう。
「永代供養できるお墓を探している」と尋ねると、「永代供養という考え方はしない」と言われてしまうかもしれません。

「お墓の後継者がいないので、ずっとお寺に面倒を見てもらえるお墓を探している」と、希望するシステムを具体的に告げるのがポイントです。

宗派にこだわらず永代供養を受け入れてくれるお寺を他に探す

浄土真宗のお寺に遺骨をお任せしたいという思いがそれほどないのであれば、宗派にこだわらず永代供養を受け入れてくれるお寺を他に探しましょう。

意味を考える人

個々にお墓を建てるときは檀家になる必要があるお寺でも、永代供養墓に限っては、宗教不問としている場合が少なくありません。
意外と近所に見つかりますよ。

以上のように、浄土真宗で後継者のいらないお墓を探している場合は、自らの信仰の度合いによって納骨方法を決めましょう。

まとめ

この記事では、浄土真宗における「永代供養」と「永代経」の考え方を詳しく解説しました。
浄土真宗の菩提寺に「永代供養をしたい」と申し出ると、ちょっとムッとされるかもしれない……ということが何となくお分かりいただけたかと思います。

「永代経をあげてもらっているから、残された家族がお墓参りをする必要はない」という考え方の間違いにも、ここまで記事を読まれだ方であれば、きっと気づいてくれますよね。

浄土真宗で後継者の必要がなく、費用を抑えたお墓を探しているなら、「永代供養」と「永代経」の違いを踏まえてお寺に相談しましょう。

一口にお墓・霊園と言っても、豊かな自然を背景にしたり、規模や宗派だけではない様々な特色があります。
お住まいの地域・ご実家の近隣などで、どんな霊園があるかご覧になってはいかがでしょうか?

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