女性専用墓ってどんなもの?亡くなった後も自分らしくあるために

女性専用墓のアイキャッチ画像

この記事では以下のような疑問を解消!

    • 「女性専用墓ってどんなお墓?」
    • 「女性専用墓はどうやって探せる?」
    • 「死んだ後までも旦那と一緒にいたくない」
    • 「夫の先祖や姑とは同じお墓に入りたくない」
    • 「友達と一緒にお墓へ入りたい」

このように考えている女性が密かに増えていることをご存知ですか?

そうした声を受けて登場しているのが女性専用墓です。女性専用墓とは、「女性の埋葬することができるお墓」のことを指します。従来とは違い、自分らしいお墓、血縁関係に関係なく仲の良い人と入れるお墓を求める女性が増えているようです。

しかし、なかなか前例のない女性専用墓。あなたの周りでも実際に使用してみた人はいないのではないでしょうか。

だからこそこの記事では、女性専用墓とはどんなものか、供養方法はどうか、費用はいくらか、どんなメリットやデメリットがあるのか、分かりやすくまとめました。

また最後の方では、実際に女性専用墓を展開している霊園の紹介もさせていただきます。この記事を読むことで、なかなか聞きなれない女性専用墓についての理解が深まることでしょう。ぜひとも参考にしてみてください。

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この記事の目次

  1. 女性専用墓は「女性のみ埋葬することができる墓」
  2. 女性専用墓の種類は大きく3種類
  3. 女性専用墓が注目される理由は「少子化」「多様化」「女性の自立」
  4. 女性専用墓を選ぶメリット3点
  5. 女性専用墓を選ぶデメリット2点
  6. 【ピックアップ】女性専用の区画がある霊園3選
  7. まとめ

女性専用墓は「女性のみ埋葬することができる墓」

ガーデニング霊園のイラスト

女性専用墓とは、その言葉通り、女性のみが埋葬できるお墓のことです。これまでは、家族がひとつのお墓に埋葬されるのが当たり前でした。しかし「供養の多様化」により、家族以外の人と埋葬することが受け入れられてきたのです。
女性専用墓は、生涯未婚の女性、いわゆる「おひとりさま」や、配偶者やその両親と同じお墓に入ることにためらいがある人たちに選ばれています。

これまで長く連れ添ってきた夫に対する女性の想いにはとても複雑なものがあるでしょう。夫との関係や、実家の両親や先祖との関係。熟年離婚という言葉が叫ばれて久しい時代です。老後でなくてもせめて死後は自由になりたいと考える女性は一定数いるようで、そうしたニーズや声に応える形で登場したのが女性専用墓なのです。

それでは、女性専用墓にはどのような種類があるのでしょうか。

女性専用墓の種類は大きく3種類

女性専用墓は大きく分けて3種類あります。

  • 永代供養付きの共同墓
  • 個別の墓石
  • 納骨堂

それぞれにどのような特徴があるのか、詳しくまとめました。

血縁関係のない者同士で入る永代供養付きの共同墓

一番人気なのは、夫や両親などの血縁関係のない友人と一緒に入ることのできる永代供養付きの共同墓です。永代供養とは、家族や先祖の供養を永代に渡って寺院に任せることで、あととりのいない人や身寄りのない人などに選ばれています。

女性専用墓を選ぶ人の多くはお墓の承継を必要としない人なので、永代供養にすることで安心して寺院や霊園に任せられます。また、長らくの友人や、あるいは終活セミナーで知り合った墓友などと一緒に入れることで、孤独を感じることなく安楽に眠ることができるでしょう。

共同墓では、遺骨の取り扱いが主にふたつに分けられます。一定期間後に合祀される方法と、期間なく永遠に個別に埋葬される方法です。

一定期間後に合祀されるお墓

共同墓の多くは、一定期間(13年や33年など寺院や霊園によってさまざま)遺骨を個別に安置して、その後合祀にします。個別の納骨は、共同墓の内部に骨壷を並べ、期間を過ぎると遺骨を土に還します。

一度土に還してしまったら、あとから親族などが遺骨を返却してもらいたくても、返してもらえないので、十分に注意しましょう。

珍しい!期間なく永遠に個別で入るお墓

永代供養でありながら、期限なく遺骨を個別に埋葬する寺院や霊園もあります。個別にカロートを用意したり、あるいは、共同墓の中に骨壷を並べて祀ります。他の人の遺骨と混ざってしまうことにためらいがある人に選ばれますが、どちらかというと珍しいタイプの女性専用墓です。

女性専用区画に建てる個人のお墓

一般的な墓石区画の中に女性専用区画を設けた霊園もあります。その区画を入手することで自分だけの墓石を建てることができます。自分が亡くなったあとは一定期間を過ぎると墓石を撤去して遺骨は合祀するケースが多いようです。

女性専用の納骨堂

女性専用墓には、共同墓や霊園区画だけでなく、納骨堂もあります。東京新宿の「新宿瑠璃光院」は、遺骨が参拝ブースまで運ばれてくる自動搬送型の納骨堂ですが、この中に女性専用の個人墓があります。管理運営も女性スタッフによって行われ、お参りも女性の僧侶にしてもらえるとのことです。

ここまで女性専用墓の種類についてご説明させていただきました。では、どうして女性専用墓がここまで注目を集めているのでしょうか? その理由に迫ります。

女性専用墓が注目される理由は「少子化」「多様化」「女性の自立」

ハイキングをしている老人の女性3人

女性専用墓が注目を集めている理由を考えると、3つのキーワードが浮かんできます。「少子化」「多様化」「女性の自立」です。

理由1:少子化によってお墓の承継が困難になる

社会全体が少子化によることで、親の供養ができない状況があちこちで見られます。だからこそ永代供養を前提とした女性専用墓が選ばれています。2019年の合計特殊出生率(女性が生涯に産む子どもの推定人数)は1.36です。

これは、ひとつの世帯で子どもの数が一人ないし二人であることを意味します。仮に子どもが二人いたとしても、その二人がともに女の子の場合、ほとんどの人は「この子たちに家や墓を継がせることはできない」と考えます。今の時代でも女性は男性の家に嫁ぐという考えは根強くあるからです。少子化はお墓の承継を困難にさせる最大の理由だと言えるでしょう。

理由2:生き方や供養の多様化によってさまざまなお墓の形が登場

個人の希望する生き方がよしとされる時代では、人々はさまざまな場所で生活するようになり、いろいろな価値観や宗教観を持つようになりました。生き方が多様化すると当然供養の仕方も多様化していきます。

共同墓や納骨堂や樹木葬や散骨など、これまでにはない供養の方法がどんどん認知され、選ばれ始めています。女性専用墓もこれまででは考えられない新たなスタイルのお墓です。まだまだ普及しているとまでは言えませんが、徐々に認知され始めています。

理由3:女性の自立に応える形で女性専用墓が登場

上に見たように、お墓の承継が困難な時代に、さまざまな新しいお墓の形が登場しています。旧来の墓石ではなく、共同墓や納骨堂を選ぶ人の数はどんどん増えて、いまでは当たり前になっているようにも思えます。

その上で、社会の中で女性の自立が実現していく中で、「死後も自分らしく過ごしたい」「夫やその両親と同じ墓には入りたくない」と考える女性が増えました。家制度や家父長制にとらわれることなく、女性が自分らしく生き、そして亡くなりたいという想いに応える形で、女性専用墓は注目を集めているのです。

それでもまだまだ聞きなれない女性専用墓。どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか? 身の回りでもなかなか女性専用墓を利用した人は少ないでしょうから、ぜひとも参考にしてみてください。

女性専用墓を選ぶメリット3点

女性専用墓には次のようなメリットがあります。

  • 夫やその先祖と同じ墓に入らなくてよい
  • 仲の良い友人たちと同じお墓に入れる
  • 永代供養墓が主流のため、承継の心配がない

それではひとつずつを詳しく解説します。

夫やその先祖と同じ墓に入らなくてもよい

配偶者や、その両親や先祖と同じお墓に入りたくない人にとっては、女性専用墓が安心です。もしも自分自身が先に亡くなったとしても、女性しか埋葬が許されないため、あとから配偶者が納骨される心配もありません。

仲の良い友人たちと同じお墓に入れる

女性同士であれば、仲の良い友達同士で同じお墓に入れることができます。これまでお墓は家族としか入ることができませんでしたが、女性専用の共同墓であれば、亡くなったあとも気心知れた人同士で一緒にいられます。

永代供養墓が主流のため、承継の心配がない

女性専用墓の多くは、永代供養墓を利用するため、利用者が承継の心配をする必要がありません。子どもに迷惑をかけたくない人や、おひとりさまの人などにとっては精神的にも大きな安心となります。

また、個別のお墓でも、承継不要のタイプのものがあり、運営側も、いかにお墓の承継が人々を悩ませているかを知った上でこのような新たなサービスを用意しているのでしょう。
一方で、まだまだ社会に浸透しているとは言い難い女性専用墓。どのようなデメリットがあるのでしょうか。

女性専用墓を選ぶデメリット2点

デメリットは以下の二点です

  • 家族や親族の同意を得られないこともある
  • 子どもたちがのちのち供養を迷ってしまう

具体的にどのようなデメリットなのかをご説明いたします。

家族や親族の同意が得られないこともある

お墓は家族のつながりのシンボルで、社会通念上まだまだ家族が同じお墓に入るものとされています。そんな中で自分一人だけが別のお墓に入ることで、配偶者や子ども、さらには親戚から同意を得られずに苦言を呈されることもあるでしょう。

子どもたちがのちのちの供養を迷ってしまう

子孫や遺されたものにとって、遺骨が埋葬されているお墓とは、そこに行けば両親や先祖に会える場所だけでなく、故人の冥福や自分たちの幸福を祈る場所でもありました。

しかし、もしもあなたに子どもがいて、家族墓とは別の個別のお墓に入ってしまうと、子どもからすれば両親が別々のお墓に入っているためにそれぞれにお参りをしなければなりません。女性専用墓を選択することで、逆に子どもたちに負担をかけ、振り回すことにもなりかねません。

女性専用墓のメリットとデメリットがお分かりいただけたかと思います。女性だけが入れるお墓ということで安心感を覚える人もいるかもしれませんが、それは同時に男性は入れないことを意味します。

そのお墓を選択することで、ご縁やつながりが断ち切られることも起こりえるので、周囲の人たちへの配慮には気をつけてましょう。、実際に女性専用墓を運営している霊園をご紹介してまいります。

【ピックアップ】女性専用の区画がある霊園3選

女性専用墓や専用区画は全国的に見てもまだまだ少数ですが、その中ででもすでに運営を始めている霊園を3つほどご紹介いたします。

NPO法人運営の女性専用共同墓なでしこがある「妙光寺」

埼玉県鳩山町にある妙光寺の中には、NPO法人スノードロップが手がける女性専用の共同墓「なでしこ」があります。お墓は墓石ではでなくガラスのモニュメント。薄ピンクと白のタイルに囲まれたガラスはなでしこの花があしらっています。

デザインはリッツカールトンを始め、さまざまなホテルや公共施設に作品を提供しているグラスアーティストの野口真里さんによるものです。女性の方がお墓参りしたくなり、そのお墓の中で安心して眠りにつけるような、優しいデザインのモニュメントです。

使用料は、年1回行われる合同納骨であれば7万6,000円、個別の日程で納骨を希望するようであれば8万6,000円。いずれにせよ、格段に安い費用で使用できます。

「妙光寺 なでしこ」
https://www.snowdrop-npo.com/service/se_female

眺めの良い多摩の高台にある女性専用個別永代埋蔵墓「メモリアルフォレスト多摩」

東京都町田市にあるメモリアルフォレスト多摩の中には、女性ひとりでも入れる女性専用の個別永代埋蔵墓「華」があります。共同墓とは異なり、個別に埋葬ができ、埋葬した場所には石板を据えます。
また、埋葬期間の制限もないため、合祀されることもありません。

京王線・小田急線の「永山駅」より車で約7分という好立地、さらには緑豊かな摩丘陵と、美しくそびえ立つ富士山を望むことができ、ロケーションも抜群です。費用は、永代埋蔵管理料、石板、家名彫刻料、工事代含めて50万円よりです。

「メモリアルフォレスト多摩」
https://www.mft.net-midorinomori.com/

真っ白な雰囲気が素敵な天空葬コスモガーデンがある「京都天が瀬メモリアル公園」

京都府宇治市の天ヶ瀬メモリアル公園は、弘法大師によって掘られた井戸と天女の伝説が今に残る宇治川を見下ろす緑豊かな丘陵にある霊園です。園内は木々や芝生が広がるすがすがしい公園墓地。

その中でも女性だけが利用できる区画が「天空葬コスモガーデン」です。芝生に並ぶ墓碑はヨーロッパ産の大理石。表面には星座が彫刻された純白の墓碑は女性にも大人気です。
一人用の「エトワール」は20万円、二人まで埋葬できる「プラネット」は50万円から、複数の人の遺骨を埋葬できる「月の庭」は80万円から使用できます。永久墓地システムのため、年間管理料は不要ですし、合祀になることもありません。

「天ヶ瀬メモリアル公園」
https://www.kyoto-amagase.com/plan/#img02

まとめ

いかがでしたでしょうか? 女性専用墓はまだまだ少数派ではありませんが、ある一定数のニーズがあるのかもしれません。ただし、まだまだ社会的には認知されていないので、きちんと周囲の人に相談したり、あるいはこちらの想いを伝えておくことが大切です。
では最後に、この記事のポイントを箇条書きでまとめます。

  • 女性専用墓とは女性のみが埋葬できるお墓のこと
  • 大きく分けて、永代供養付きの共同墓、個別の墓石、納骨堂の3種類がある
  • 永代供養付きの共同墓が一番人気
  • 女性専用墓が注目される理由は「少子化」「多様化」「女性の自立」の3つが挙げられる
  • メリット3点・夫やその先祖と同じ墓に入らなくてもよい
    • 仲の良い友人たちと同じお墓に入れる
    • 承継の心配がない
  • デメリット2点
    • 家族や親族の同意が得られないこともある
    • 子どもたちがのちのちの供養を迷ってしまう

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