【改葬許可証】アイキャッチ

「改葬許可証」とは、お墓を引っ越しする際に必要不可欠な書類です。

そもそも改葬とは、お墓の引っ越しのことです。現在納骨されているお墓から、新しい納骨先へ遺骨を移動するということですが、単に遺骨を移動すればいいというものではありません。
近年は、先祖のお墓が遠方で管理できないため、自分の家の近くへお墓の引っ越しを検討している人も多いです。

しかし、改葬をしたことがない人にとっては、なにから進めていけばいいのか途方に暮れてしまう人もいるのではないでしょうか。改葬する際に、お寺や親族とトラブルになったという話も耳にします。

この記事では以下のような疑問を解消!

  • 改葬許可証はどんなタイミングで使用するの?
  • 改葬許可証を交付するにはどんな手続きが必要?
  • 改葬を行うとどのぐらい費用がかかるの?

そこで、今回は「改葬許可証をどんなタイミングで使用するのか」「どんな手続きが必要になるのか」「どのぐらい費用がかかるか」などについて解説していきます。

改葬をしたいけれど手続きが面倒そうで話が進まなかった人や、これから改葬を検討している人が読むことで、スムーズに改葬手続きができるようになるでしょう。

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後悔しないお墓のために今から準備してみませんか?

終活といっても、生前整理、葬儀、お墓の検討などさまざまです。
そのなかでも「お墓」は、一生に一度あるかないかの買い物ですね。

  • 自分のライフスタイルに合ったベストなお墓はどういうものなのか知りたい
  • お墓選びで複雑な手順を簡単に詳しく理解したい
  • お墓選びで注意するべきポイントを詳しく知りたい

など、数々の不安を抱えている方が多いのではないでしょうか。
お墓の購入に関しては、初めての方が多いため、不安や疑問を持つことは仕方のないことでしょう。
しかし、お墓購入後に後悔することだけは避けたいですよね。
そのためにも複数の霊園・墓地を訪問して実際に話を聞き、しっかりと情報収集することをオススメします。

情報収集するために、まずは気になる霊園・墓地の資料請求をしてみましょう。

「改葬許可証」はお墓の引っ越しの際に必要な書類

改葬許可証は、お墓の引っ越し(改葬)の際に必ず使用する書類です。
つまり、この書類がないと改葬ができません。また、改葬許可証は現在遺骨のある場所を管轄している自治体で手続きをすることが必要です。

それでは、改葬許可証はどのように手に入れることができるのでしょうか。次の段落では、改葬許可証を交付するのに必要な書類について確認していきましょう。

改葬許可証の交付に必要な3つの書類

改葬許可証を交付するためには、以下の3つの書類が必要になります。このように事前準備が必要なため、「改葬許可証」の準備は余裕をもって行いたいものです。

  • 受入証明書
  • 埋葬証明書
  • 改葬許可申請書

受入証明書(引っ越し先の墓地管理者の証明)

受入証明書は引っ越し先の墓地管理者に発行してもらう書類です。
改葬受入証明書などとも呼ばれています。その名の通り、遺骨を受け入れすることを証明するための書類のため、引っ越し先の墓地管理者から印鑑をもらう必要があります。

なぜ受入証明書が必要か、それはお墓の受け入れを確実に認めていることを客観的に証明する必要があるからです。
受入証明書のフォーマットは自治体でダウンロードできる場合や、引っ越し先で用意してある場合などさまざまですので確認をしましょう。

埋葬証明書(現在遺骨のある墓地管理者の証明)

埋葬証明書は、現在遺骨が納骨されている墓地の管理者に証明してもらう書類です。

間違いなく現在の墓地に遺骨が納骨されているという証明書になります。改葬許可申請書が埋葬証明書と兼用になっている場合もあるので、そちらに署名捺印してもらえば問題ありません。

また、遺骨を埋葬してある墓地管理者が独自で持っている用紙に署名捺印でも大丈夫です。ただ、どちらも墓地管理者の印鑑が必要になるため確認を忘れないようにしましょう。

改葬許可申請書

改葬許可申請書は、自治体へ改葬許可を申請するための書類です。

自治体によってはホームページ上からダウンロードできるところもあります。自治体によって記載する内容は若干異なりますが、ここでは一般的に記載する可能性の高いものをご紹介いたします。

死亡者の情報を記載

死亡者の本籍および住所、氏名を記載します。
次に性別を選択し死亡年月日を記載しましょう。埋葬している場所もしくは、火葬した場所および、それを行った年月日を記載していきます。さらに、改葬の理由と改葬場所を記載すれば完了です。

申請者の情報を記載

申請者の住所と氏名、死亡者の続柄を記載します。
墓地使用者との関係などの欄がある場合は、墓地使用者が誰になっているのかを確認したうえで、間違いないよう記載しましょう。記載するのが申請者本人でない場合(代筆など)は、印鑑の押印が必要です。

申請する際は、シャチハタ以外の印鑑を念のため持参しておくと安心でしょう。
改葬許可申請書は、複数の遺骨があったとしても遺骨1体に対して1枚必要になります。

「改葬許可証」の交付には、3つの書類「受入証明書」「埋葬証明書」「改葬許可申請書」が必要だと理解できましたでしょうか。

では次は、改葬許可証を交付して、提示するまでのステップについて見ていきましょう。

改葬許可証を交付して提示するまでを3ステップで紹介

【墓石 クーリングオフ】アイキャッチ画像

改葬許可証は交付してから提示するまで、さまざまな工程があります。ここでは、3ステップに分けておおまかに説明していきます。

  • ステップ1:現在遺骨のある場所の自治体へ改葬許可申請を行う
  • ステップ2:現在遺骨のある墓地管理者へ改葬許可証を提示
  • ステップ3:引っ越し先の墓地管理者へ改葬許可証を提示

ステップ1:現在遺骨のある場所の自治体へ改葬許可申請を行う

改葬の手続きを行う場合は、遺骨が納骨されている自治体へ改葬許可申請を行います。

改葬許可申請を行う場合は、前述した受入証明書や埋葬証明書を一緒に提出することが必要です。必要書類および書類に不備がなければ、約3日~1週間程度で改葬許可証が交付されます。この時点で手数料がある場合は支払います。

ステップ2:現在遺骨のある墓地管理者へ改葬許可証を提示

改葬許可証が交付されたら、現在遺骨のある墓地管理者へ改葬許可証を提示しましょう。今まで使用していた墓地は、墓石を解体して更地にして墓地管理者へ返還することが必要です。

改葬許可証を提示することで公に改葬が認められたことが確認できるため、お墓の解体を進めることができます。魂抜きといわれる閉眼供養を行う場合は、住職に依頼しておくことが必要です。

ステップ3:引っ越し先の墓地管理者へ改葬許可証を提示

引っ越し先へ納骨を行う際に改葬許可証が必要になります。
納骨式の法要や、魂入れと呼ばれる開眼供養などを行う場合は、住職の手配も早めに行っておきましょう。

改葬許可証の発行手数料は自治体によって異なる!無料~300円

改葬許可証の発行手数料は自治体によってもさまざまで、無料~300円程度です。
改葬許可証の発行手数料は、基本的に申請1件ごとにかかることが多い傾向ですが、鹿児島県霧島市のように何体でも同じ金額という自治体もあります。

自分の改葬しようとしている遺骨のある自治体によって異なるため、事前にいくらかかるのかは問い合わせしてみると間違いないでしょう。

改葬許可証の手数料 自治体名(参考一例)
無料 秋田県湯沢市 、神奈川県小田原市 、岡山県玉野市、 北海道 苫前郡羽幌町、群馬県藤岡市 、大阪市茨木市 、愛知県あま市 など
200円 鹿児島県霧島市(何体でも同じ金額) 、静岡県松崎町 、和歌山県海南市 、宮城県遠田郡涌谷町 、愛媛県北宇和郡鬼北町 など
300円 北海道天塩郡幌延町 、福井県越前市 、千葉県野田市 、富山県富山市 、三重県伊賀市 、兵庫県三木市 、熊本県宇土市 など

改葬許可証の交付や申請は法律で定められている

「改葬許可証」はお墓の引越しをするときに必須の書類、とお話させていただきましたが、これは法律で定められているからです。

『墓地、埋葬等に関する法律』第5条では、改葬する者は市区町村の許可を受けなければならないと謳われています。
また、同法第8条で定められているように市区町村が許可を出す際、改葬許可証を交付することが必要です。

罰金や拘留の可能性がある

無許可で改葬を行うと、罰金や拘留の可能性もあるため注意が必要です。
『墓地、埋葬等に関する法律』第21条では、同法第5条1項を違反した場合、「1,000円以下の罰金または拘留もしくは科料」と規定されています。

罰金は1,000円以下ではなく、1万円になる可能性がある

『墓地、埋葬等に関する法律』において1,000円以下の罰金となっていますが、『刑法』第15条や、『罰金等臨時措置法』第2条では1万円を満たない場合の罰金は1万円と記載があります。

墳墓発掘で懲役2年以下となる可能性もある

『刑法』第189条では、墳墓発掘を行うと懲役2年以下という決まりもあります。
また、『刑法』第191条では遺骨などを遺棄や損壊した場合、3ヵ月以上5年以下の懲役という決まりです。
そのため、「知らなかったから無許可で改葬してしまった」ということにならないよう注意しておきましょう。

東日本大震災後には遺骨を勝手に持ち出そうとする人も

2011年3月に発生した東日本大震災後では、たくさんのお墓が倒壊したため、自分の先祖の遺骨を勝手に持ち出した人もいました。
未曾有の大災害という状況だっただけに逮捕されたという人はいないようですが、法律上は罪に問われかねないため慎重な判断が必要だといえるでしょう。

改葬請負人が遺骨をゴミとして捨てるケースも

2018年7月には東京都足立区で改葬請負人を生業としている石材店の男が、遺骨をゴミ集積所へ不法投棄したとして逮捕されています。
こういった業者に改葬を委託してしまうと、取り返しが付かないことになりかねません。法律を熟知しかつ、遵守するような信頼度の高い業者を選定することが重要です。

改葬を行う際の7つの流れ

実際に改葬を行う際には、7つの流れを押さえておくとスムーズにすすめることができます。慣れないことなので、複雑に感じてしまうかもしれませんが、手続きは決して難しいものではありませんので、ここでマスターしてしまいましょう。

改葬を行う際の7つの流れ

  1. 引っ越し先のお墓を決定する
  2. 引っ越し先の墓地の管理者から「受入証明書」を入手する
  3. 現在の納骨されている墓地管理者から「埋葬証明書」を入手する
  4. 市区町村役場に「受入証明書」と「埋葬証明書」を提出し「改葬許可証」を入手する
  5. 現在の墓地の管理者に「改葬許可証」を提示し、墓地を解体し返還
  6. 引っ越し先の墓地管理者に「改葬許可証」を提出する
  7. 引っ越し先の墓地が完成したら開眼供養を行い、納骨する

1.引っ越し先のお墓を決定する

まず、遺骨を受け入れてくれる引っ越し先のお墓を決定します。
引っ越し先は「一般墓」「納骨堂」「樹木葬」など選択肢はさまざまです。一般墓を建てる場合は、3ヵ月程度時間がかかりますので改葬するスケジュールはゆとりを持っておくと良いでしょう。

最終的に遺骨を取り出すわけですが、一時的でも自宅保管をすることはおすすめできません。なぜなら、納骨室で安置されていた遺骨は経年により傷んでいる可能性があるだけでなく、土中バクテリアや大腸菌、カビなど菌類を体量に含んでいる可能性があるからです。

2.引っ越し先の墓地の管理者から「受入証明書」を入手する

引っ越し先を決定し、墓所使用契約を結んだら墓地管理者に「受入証明書」を記載してもらいましょう。
業者などによっても異なりますが、手数料は1,000~5,000円程度と幅がありますので契約前に確認しておくと安心です。
場所によっては、墓所使用契約書などで受入証明書の代わりとしてくれるケースもあります。

3.現在の納骨されている墓地管理者から「埋葬証明書」を入手する

受入証明書が受けとることができたら、遺骨が納骨されている墓地管理者から埋葬証明書を記載してもらいます。
先述したように改葬許可申請書の中で埋葬していることを証明する欄がある場合があるため、ある場合はその欄に署名捺印をしてもらいましょう。

4.市区町村役場に「受入証明書」と「埋葬証明書」を提出し「改葬許可証」を入手する

受けとった「受入証明書」と「埋葬証明書」を遺骨がある場所を管轄している自治体へ、改葬許可申請書と一緒に提出して改葬許可証を交付してもらいます。
改葬許可証は3日~1週間程度で交付される傾向です。

自治体によっては郵送でも手続き可能ですが、別途往復の切手を同封したり改葬許可証の手数料を定額小為替で用意したりするなど手間がかかります。
また、郵送の場合大切な書類を郵送するため普通郵便ではなく書留などで送ったほうが賢明です。

5.現在の墓地の管理者に「改葬許可証」を提示し、墓地を解体し返還

改葬許可証が交付できたら、納骨されている墓地の管理者へ提示しましょう。
これを行うことで今まで納骨されていたお墓の解体を進めることができます。
お墓の解体は石材店に見積もってもらうとおおよその金額が分かります。墓地は更地にして墓地管理者へ返還しましょう。

6.引っ越し先の墓地管理者に「改葬許可証」を提出する

引っ越し先の墓地管理者へ改葬許可証を提出することで、遺骨を再度納骨することができます。

7.引っ越し先の墓地が完成したら開眼供養を行い、納骨する

新しくお墓を建てる場合は、完成後に開眼供養や納骨式を行い改葬完了です。
納骨堂や樹木葬などお墓を建てる必要がないケースでは、改葬許可証が交付されたらいつでも納骨することができます。

改葬の流れは思ったよりも難しくないことが理解できたのではないでしょうか。流れをつかんでおくと次にどのように動けばいいのかが明確になるため覚えておきましょう。

ただ、改葬の流れが分かっても「費用がどのぐらいかかるのか心配」という人もいるかもしれません。そこで、次の段落では改葬先ごとに費用の目安について確認していきましょう。

改葬の費用相場は250万円程度!改葬先で大きく異なる!

墓石とお金

改葬を行う場合の費用相場は250万円程度といわれています。改葬先がどこなのかで大きく変わりますので自分が希望する改葬先の目安を押さえておくと検討する参考になるでしょう。
ここでは、「一般墓」「納骨堂」「樹木葬」「合葬墓」「散骨」ごとに費用の目安を解説します。

  • 現在のお墓を解体する費用の目安
  • 離檀するときの費用の目安(寺院墓地で檀家の場合)
  • 閉眼供養を行う費用の目安(行う場合)
  • 改葬先で納骨式の法要を行う場合
  • 一般墓へ改葬する費用の目安
  • 納骨堂へ改葬する費用の目安
  • 樹木葬へ改葬する費用の目安
  • 合葬墓へ改葬する費用の目安
  • 海洋散骨へ改葬する費用の目安

現在のお墓を解体する費用の目安

改装の費用を考えるうえで忘れがちなのが、現在のお墓を解体する費用です。しかし、現在納骨されているお墓が一般墓の場合は、改葬したあとお墓を解体して撤去することが必要になります。

依頼する石材店によっても大きく異なりますが、平均相場は1平方メートルあたり10万円前後です。例えば、4平方メートルのお墓であれば、約40万円程度を予算として考えておくと良いでしょう。お墓の解体は、主に「石材の量」「お墓の立地」といった要因で金額が変動します。

石材の量

解体する際、どのぐらいの量の石材を運ばなくてはいけないかで用意するトラックなどの大きさも変わります。もちろん、石材の量が多ければ多いほど作業は時間がかかるため費用としては高くなる傾向です。

お墓の立地

お墓の立地で大きく解体する金額は変わります。なぜなら、解体するお墓の場所まで解体する機械を運べるかで作業効率が大きく変わってしまうからです。
例えば、墓地の立地が悪くクレーンを使わなくてはいけなかったり、機械ではなく人力で運ばなくてはいけなかったりした場合は、費用が高くなります。

墓石の解体を検討する際は、何件か石材店へ相見積もりをしてみることが賢明です。相場の金額はあくまでもお墓の立地にマイナス要因がない場合と考えておくとよいでしょう。

離檀するときのお布施の目安(寺院墓地で檀家の場合)

寺院墓地にお墓があり檀家となっていた場合は、檀家をやめる必要があります。これが離壇です。檀家とは、お寺を支えるサポーターのようなもので、檀家全員でお寺を経済的に支援していくという役割があります。

離壇料というものは必ず存在するわけではありませんが、檀家が少なくなるということは、他の檀家の負担が重くなるということです。
そのため、一般的には檀家を離れる際には、法事1回程度(10万~20万円程度)のお布施を今までのお礼として包むことがよいでしょう。

閉眼供養を行う費用の目安(行う場合)

お墓から遺骨を取り出す前に閉眼供養を行う場合は、平均で3万~10万円程度のお布施が必要です。また、改葬先で開眼供養を行う目安は同様に平均で3万~10万円程度です。

改葬先で納骨式の法要を行う場合

改葬先で納骨式の法要を行う場合は、3万~5万円程度のお布施を包みましょう。
住職にご足労願っているときはお車代として、5,000円~1万円程度、会食を行う場合で住職が参加しない場合は、御膳料として5,000円~1万円程度包みます。

改葬元が一般墓の場合 費用の目安
お墓の解体が必要な場合 1平方メートルあたり10万円前後
離檀するときのお布施 法事1回程度(10万~20万円程度)
閉眼供養のお布施(改葬元) 3万~10万円程度
開眼供養のお布施(改葬先) 3万~10万円程度
納骨式の法要 3万~5万円程度
お車代(住職のお寺以外の場合) 5,000円~1万円程度
御膳料(会食を開いて住職が参加しない場合) 5,000円~1万円程度

一般墓へ改葬する費用の目安

一般墓へ改葬する場合は、新しくお墓を建てることになるため、一番費用が高くなるでしょう。全優石が2019年に行ったアンケートによると、墓石の平均購入価格は約160万7,000円です。

また、墓地を借りるための費用である永代使用料の平均は20万~200万円と地域によっても大きく差があります。
墓石価格+永代使用料で考えると、約180万~360万円もかかる可能性があるのです。一般墓への改葬を検討している場合は、しっかりとした予算を検討しておく必要があります。

納骨堂へ改葬する費用の目安

納骨堂への改葬の費用相場は、5万~100万円とタイプによって大きく異なります。各タイプ別に目安を確認しておきましょう。

ロッカータイプ

遺骨をコインロッカーのようなスペースへ安置するタイプです。平均費用は約20万円になります。

仏壇タイプ

仏壇タイプは上が仏壇、下に納骨するスペースがあるタイプです。納骨してある場所で焼香できるのが魅力になります。平均費用は約30万円。

自動搬送タイプ

自動搬送タイプは、立体パーキングのように遺骨を搬送できるタイプの納骨堂です。コンピューターで制御されており、最新のセキュリティや設備を設けていることが多いため、コストは高めです。平均費用は約50万~100万円。

墓石タイプ

墓石タイプは、室内に墓石を建てるというタイプです。屋外よりも墓地は狭い傾向ですが、墓石を建てるため費用が高くなります。平均費用は約100万円。

位牌タイプ

位牌タイプは、故人の位牌を置くスペースがあり、遺骨は別の場所へ安置されるタイプです。位牌に向かって拝むことができます。スペースが狭くて済むため費用は低い傾向です。平均費用は約5万~10万円。

樹木葬へ改葬する費用の目安

樹木葬へ改葬する場合の費用は平均約30万~100万円といわれています。
タイプによっても異なりますので予算を決めたうえで選ぶと良いでしょう、

里山型

里山型は、山を切り開いたような場所にある樹木葬です。自然に囲まれた立地が多いため樹木葬の醍醐味を味わえるタイプといえます。平均費用は約50万~100万円。

都市・公園型

都市・公園型は、都心の狭い土地を活用した樹木葬です。自然の中で供養できるだけでなく、都心にあるためアクセスが良いことが魅力的といえます。平均費用は約30万~50万円です。

合葬墓へ改葬する費用の目安

合葬墓への改葬する費用は約10万~20万円です。「墓守をする人がいない」「子供に負担を掛けたくない」「できるかぎり費用を抑えたい」という人に向いています。
遺骨は他の遺骨と合同で埋葬されるのが特徴です。

海洋散骨へ改葬する費用の目安

海洋散骨への改葬したときの費用は、約5万~30万円程度です。
どのタイプを選ぶのかでかなり金額に差が出ます。

業者へ散骨を委託する場合

散骨業者に散骨を委託する場合の費用は、2万~5万円前後です。
代金を決済して、ゆうパックで遺骨を散骨業者へ送るだけで完了し、後日散骨証明などが送られてくることが多い傾向です。

合同で船を借りて他の散骨者と散骨する場合

他の散骨者と合同で船を借りて散骨する場合は、約10万~15万円です。遺骨を郵送するだけで終わりにするのはしのびないが、費用は抑えたいという人に向いています。

船を貸し切り自分たちだけで散骨を行う場合

船を貸し切って自分たちだけで散骨を行う場合の費用は、20万~30万円程度です。
家族と故人だけでゆっくりと散骨を丁寧に行いたいという人に向いています。
散骨の中では一番費用が高くなりますが、お墓を建てるのに比べると費用は格段に安いのが特徴です。

改葬先 内容 費用の目安(平均)
一般墓 墓石 約160万7,000円
永代使用料 約20万~200万円
(地域によって異なる)
納骨堂 ロッカータイプ 約20万円
仏壇タイプ 約30万円
自動搬送タイプ 約50万~100万円
墓石タイプ 約100万円
位牌タイプ 約5万~10万円
樹木葬 里山型 約30万~100万円
都市・公園型 約30万~50万円
合同墓 約10万~20万円
海洋散骨 業者に委託 約2万~5万円
合同で船をチャーター 約10万~15万円
家族のみで船をチャーター 約20万~30万円

改葬先によっても費用の目安は大きく変動することが分かりましたね。
改葬の予算に目処が付いたら次は手続きがスムーズに行えるよう大切なポイントも押さえておきたいものです。

改葬は順番を間違ってしまうと二度手間になったり、トラブルの元になったりしかねませんのでしっかりと確認しておきましょう。

またお墓の引越しの費用についてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。以下の記事では、「墓石と遺骨の引越し」「遺骨のみの引越し」「分骨による引越し」と分けて紹介しています。

改葬をスムーズに行う2つのポイント

改装をスムーズに進行させるためには2つのポイントを押さえておくことが大切です。
改葬手続きの流れも費用も把握できたからといっても、自分だけの判断で話を進めてしまうとトラブルになる可能性もあります。

家族や親族、住職にはあらかじめお墓の引っ越しについて相談しておく

改葬の際は、家族や親族、お寺の住職へ事前に相談しておくことが重要です。
「自分のお墓をどうしようと勝手では?」と思う人もいるかもしれません。

しかし、お墓に安置されている故人に対する想いは家族や親族でも考え方に差があります。
「そのままのお墓で見守っていきたい」「樹木葬や散骨は納得できない」など自分が考えている意見と食い違う可能性があるのです。

そのため、事後報告という形ではなく、事情や希望を話したうえでどう思うかについて確認することが大切になります。

また、菩提寺がある場合は住職にも同様に事情や希望を伝え「どうしたらよいでしょうか」という形で話できるとよいでしょう。ここで混同してはいけないのはどちらも事後報告では相手の気分を害する可能性があるということです。

伝え方を間違ってしまうとトラブルに発展することもあります。自分がお寺にお世話になっていなくても、自分の先祖は今まで供養してもらったわけですから、感謝の気持ちを持って段階を踏んで話をすることが重要です。

改葬に必要な書類などの準備物はあらかじめ確認する

改葬には必要な書類が複数ありますので、「あらかじめ準備する物はなにがあるのか」「どの順序で取得すると効率が良いのか」について確認しておくと良いでしょう。

改葬するためには「受入証明書」「埋葬証明書」「改葬許可申請書」「改葬許可証」など聞き慣れない書類が必要になります。

しかし、事前に頭の中で整理しておけば効率よく書類をもらうことができるでしょう。特に、改葬許可証の交付は申請してすぐにその場でもらえるものではありません。3日~1週間程度かかるため、余裕を持ってスケジュールを組んだほうが良いでしょう。

また、遺骨1つに対して1枚ずつ申請書を記載することが必要です。例えば、改葬する先祖の遺骨が5つあれば、5通申請書を記載しなくてはいけません。書類に不備があれば交付されないこともあるため、内容に相違のないよう記載しましょう。

さらに、改葬にはまとまった費用がかかります。自分のイメージしている改葬で予算が問題ないのかについてもしっかり確認しておきたい項目です。

実際に改葬を行った人の声

実際に改葬手続きを行った人の感想はどんなものがあるのでしょうか。ここではいくつか改葬した人の声を見ていきましょう。

改葬の途中で思わぬ事態が起きた人の声も載せられていますので、改葬する前にぜひご覧ください。

古い遺骨は骨がなく土だけだった

“高祖父の状態ですが、想像通り、骨はなく、土だけだったそうです。
140年前ですからそうだろうなとは思っていましたが、もしかしたらと若干の期待を持っていましたが、その期待はなくなりました。”
出典:旅のひとこと

長い年月が経過すると遺骨は傷んだり、かさが減ったりするといわれていますが、140年も経過すると骨自体がなくなってしまうのですね。こういった状況でも改葬の手続きは必要です。

改葬許可証はやはり交付に時間がかかる

“「調査の上で新しい使用許可証を発行しますので10日ほどお待ちください」と!
書類の不備がなければ、カチャカチャと入力してピ~ッと発行されるのかと思っていたのですが・・・10日とは。
ほんと、がっくり肩を落として帰りましたよ(笑)”
出典:おふく

改葬許可証がすぐに交付されると思っている人にとっては、10日は長いですね。
こちらの記事でも紹介しているように、自治体によって交付日数は異なりますが、3日~1週間程度というのは土日祝日を除いた営業日として考えておいたほうが良さそうです。

このままだとお参りできなくなることが考えての改葬

“高祖父が静かに眠っていたところを騒がしてしまい、ちょっと申し訳なかったかなと思いますが、あのままだといずれ誰もお参りしなくなるかと思い、今回の改葬に至りました。
いずれ、私も同じ墓に入ると思いますが、そのとき、ごめんなさいと謝るつもりです。”
出典:旅のひとこと

お墓参りができなくなってしまうことは、先祖もお参りする人にとっても残念です。
家庭によってさまざまな事情がありますが、できれば自分が動ける段階で改葬手続きを進めて無縁仏になるようなことは避けたいところですね。

納骨堂へ改装した感想

“祖父母のお骨を改葬する先は、街なかのお寺にあるロッカー式の納骨堂に決まりました。
私が全権を委任されて、住職のお話を聞きに行き、中も見せていただきました。
想像していたよりも簡素でスッキリした印象で、お参りもしやすいのが気に入りました。
両親も、「それがいい」ということでした。
祖父母と両親の4人分のスペースを確保し、永代納骨・永代供養で実家の仏壇もなくしていく方針です。”
出典:おふく

納骨堂を決めるにあたり、住職の話を聞いたり、見学したりするなど事前にしっかりと調査したことで納得して改葬ができたようです。
既存のお墓を永代供養へ移行していこうと思っている人にとっても改葬は向いています。

まとめ

改葬は誰もがあまり経験したことがない手続きです。
そのため、細かいことが分からなくても全く問題ありません。この記事で改葬の流れや費用の目安が分かったことで、自分がどの改葬先を選ぶのがよいのかの判断材料の一つになったのではないでしょうか。

改葬の手続きをしていく中で、改葬許可証は非常に重要な書類です。
この書類がないと改葬が行えませんので、交付された場合はしっかり管理しておきましょう。それでは、この記事の内容を簡単におさらいしていきますので再確認してみてください。

  • ステップ1:現在遺骨のある場所の自治体へ改葬許可申請を行う
  • ステップ2:現在遺骨のある墓地管理者へ改葬許可証を提示
  • ステップ3:引っ越し先の墓地管理者へ改葬許可証を提示
改葬許可証の手数料 自治体名(参考一例)
無料 秋田県湯沢市 、神奈川県小田原市 、岡山県玉野市、 北海道 苫前郡羽幌町、群馬県藤岡市 、大阪市茨木市 、愛知県あま市 など
200円 鹿児島県霧島市(何体でも同じ金額) 、静岡県松崎町 、和歌山県海南市 、宮城県遠田郡涌谷町 、愛媛県北宇和郡鬼北町 など
300円 北海道天塩郡幌延町 、福井県越前市 、千葉県野田市 、富山県富山市 、三重県伊賀市 、兵庫県三木市 、熊本県宇土市 など
  • 改葬は法律で定められているため、無許可の場合、罰金や懲役になる可能性がある

改葬を行う際の7つの流れ

  1. 引っ越し先のお墓を決定する
  2. 引っ越し先の墓地の管理者から「受入証明書」を入手する
  3. 現在の納骨されている墓地管理者から「埋葬証明書」を入手する
  4. 市区町村役場に「受入証明書」と「埋葬証明書」を提出し「改葬許可証」を入手する
  5. 現在の墓地の管理者に「改葬許可証」を提示し、墓地を解体し返還
  6. 引っ越し先の墓地管理者に「改葬許可証」を提出する
  7. 引っ越し先の墓地が完成したら開眼供養を行い、納骨する
改葬元が一般墓の場合 費用の目安
お墓の解体が必要な場合 1平方メートルあたり10万円前後
離檀するときのお布施 法事1回程度(10万~20万円程度)
閉眼供養のお布施(改葬元) 3万~10万円程度
開眼供養のお布施(改葬先) 3万~10万円程度
納骨式の法要 3万~5万円程度
お車代(住職のお寺以外の場合) 5,000円~1万円程度
御膳料(会食を開いて住職が参加しない場合) 5,000円~1万円程度
改葬先 内容 費用の目安(平均)
一般墓 墓石 約160万7,000円
永代使用料 約20万~200万円
(地域によって異なる)
納骨堂 ロッカータイプ 約20万円
仏壇タイプ 約30万円
自動搬送タイプ 約50万~100万円
墓石タイプ 約100万円
位牌タイプ 約5万~10万円
樹木葬 里山型 約30万~100万円
都市・公園型 約30万~50万円
合同墓 約10万~20万円
海洋散骨 業者に委託 約2万~5万円
合同で船をチャーター 約10万~15万円
家族のみで船をチャーター 約20万~30万円

改葬先によって費用は大きく異なるため、そちらの費用ばかりに目が行きがちです。
しかし、今まで納骨されていたお墓を解体するのには、思った以上費用がかかります。

そのため、改葬をする前に「おおむねどのぐらいの解体費がかかるのか」を確認しておくと、トータルでどのぐらいかかるのかがイメージできるでしょう。

不安な気持ちを払拭してスムーズに改葬手続きが進められれば、先祖も安心して引っ越しができるのではないでしょうか

お墓の準備はできていますか?

終活といっても、生前整理、葬儀、お墓の検討などさまざまです。そのなかでも「お墓」は、一生に一度あるかないかの買い物ですね。

  • 自分に適切なお墓を探したいが、そのお墓をどう探したらよいかわからない。
  • まだ両親や自分が入るお墓が決まっていないが、お墓を探す手順がわからない。

など、数々の不安を抱えている方が多いのではないでしょうか。

お墓の購入に関しては、全員が初めての経験になることが多いため、不安を持つことは仕方のないことでしょう。

しかし、お墓購入後に後悔はしたくはないですよね。
そのためにも、複数の墓地・霊園を訪問して実際に話を聞き、しっかりと情報収集をしてから決めることをオススメします。

当サイトには全国8,700件以上の墓地・霊園情報が掲載されています
費用やアクセス、口コミの紹介もしていますので、
お墓をお探しの方は、ぜひ一度ご覧になってはいかがでしょうか。