送骨の方法と6つの流れを解説!関わる業者・サービスも紹介

骨箱

送骨とは?徹底解説

  • 送骨は遺骨を郵送で納骨する手段。遠方や後継者不在時に利用される
  • 日本郵便のみ送骨可能で紛失補償は限定的
  • 送骨後の供養方法は合祀墓や海洋散骨など多様
  • 送骨前には家族との相談が大切。永代供養の知識が役立つ

お墓の供養方法を探している際に「送骨」という言葉を目にしたことはありませんか?

なんとなく骨を送ることというイメージはわきますが、具体的にどんなことを意味するかまで知っている人は多くはありません。

遺骨を送るということ自体に抵抗があるという方もいるかもしれません。
しかし、送骨の意味をしっかりと押さえておけば、お墓を探す際の一つの方法として役に立つ可能性があります。

今回は、送骨の基本的な知識や流れ、お墓の種類などについてご紹介いたします。

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この記事の目次

  1. 送骨とは先祖の遺骨を郵送し納骨すること
  2. 送骨方法と6つの流れ
  3. 送骨後に納骨される4つの供養方法
  4. 送骨に対応しているのは日本郵便のみ
  5. 送骨中に紛失した場合、骨壺などは一般的な補償対象
  6. 送骨に関連する業者・団体はNPO法人やお寺などがある
  7. 送骨をする前に永代供養について家族や親族と相談しておく
  8. まとめ
  9. 監修者コメント

送骨とは先祖の遺骨を郵送し納骨すること

送骨とは遺骨を郵送することです。
一般的に「送骨をする」といった場合は、単に送る行為のことをあらわすのではなく、「送って納骨する」までの一連の作業をあらわします。

なぜ遺骨を送る必要があるかという理由は人によって異なりますが、主に3つのケースが考えられるでしょう。

後継者がいないため永代供養を希望するケース

1つ目は後継者不在のため永代供養を希望するケースです。
永代供養については「永代供養のお墓はなぜ注目される!?供養法や人メリット・デメリットを解説」で詳しく解説しているのでここではあまり触れませんが、墓守をする人がおらず、従来のようなお墓を建立はしたくないが無縁仏にはしたくないという理由で永代供養を選ぶ人もいます。

そういった場合に自分の希望する永代供養を行っている寺院や霊園へ遺骨を送骨して供養してもらうのです。

高齢や遠方のため永代供養する寺院や霊園に足を運べないケース

永代供養する寺院や霊園が遠方であったり、永代供養をする人が高齢であったりする場合も送骨が利用されます。
従来までのお墓や葬儀という一般常識でいうと、遺骨をもののように郵送することを失礼と感じる人も少なくありません。

しかし、少子高齢化の現代においては高齢のため、遺骨を持参して現地まで足を運べないというケースも多い傾向です。

先祖の墓を墓じまいした人が改葬の際に利用するケース

先祖の墓を墓じまいして引っ越しするときにも送骨は利用されます。

お墓の引っ越し(改葬)は、先祖の遺骨もあるため、遺骨が複数になることも珍しくありません。
たくさんの遺骨を自分で運べる手段がある人は問題ありませんが、そうでない場合は非常に大変でしょう。
そのため、お墓の引っ越しの際は送骨が選ばれることもあります。

送骨をする理由はさまざまですが、以前よりも利用する人が増えていることから選択肢の一つとして把握しておくと非常に重宝するでしょう。

墓じまいやお墓の引越し(改装)については、「お墓の引越しはできる!3つの引越し方法と費用を解説~より良い供養のために~」でも詳しく解説しているので参考にしてみてください。

送骨方法と6つの流れ

送骨をする際は主に6つの流れで行います。
いざ送骨をしようと思っても何から手を付けて良いかがわからない人は少なくありません。
自分でお寺や霊園に直接連絡して送骨するという方法も可能です。

しかし、手続きを仲介しくれる葬儀業者なども増えてきているので専門業者へ依頼するのがスムーズでしょう。

1.永代供養の方法や場所を選定する

送骨をする場合は、まず永代供養先や永代供養方法を選定しましょう。
なぜなら、遺骨の行き先が決まらないことには送骨することができないからです。

専門業者のホームページなどからであれば、あらかじめ送骨可能な寺院や霊園が掲載されているため選定しやすいといえます。

2.送骨キットを申し込む

送骨を仲介する専門業者へ送骨キットを依頼します。
遺骨をしっかりと梱包できる資材や緩衝材などを送ってもらえるため安心して送骨が可能です。

送骨キットは専門業者によって別途料金がかかる場合と費用に含まれている場合がありますが、一般的には前者が多いといえます。

3.手順に沿って梱包

送骨キットには、送骨するための手順書が添付されますので、確認しながら梱包していきます。
もれがないように1点ずつ確認していけば問題ありません。

4.火葬許可書(火葬済印あり)をチェック

送骨する際は、遺骨だけでなく火葬許可書(火葬済印)が必要になります。
なぜなら、墓地埋葬法第 14条に、「墓地の管理者は、第八条の規定による埋葬許可証、改葬許可証又は火葬許可証を受理した後でなければ、埋葬又は焼骨の埋蔵をさせてはならない」とあるからです。

5.遺骨を送る

自分が選んだ永代供養をしてくれる寺院や霊園に梱包した遺骨を送骨します。

6.納骨

永代供養する種類はさまざまですが、一般的には合祀墓へ納骨されることが多い傾向です。
永代供養をする寺院や霊園によっては墓誌に刻字をしてくれたり、戒名を付けてくれたりというケースもあります。

ここまでは、送骨の流れについて解説しました。
実際に送骨する際のイメージがしっかりとわいてきたのではないでしょうか。
どのようなケースでも埋葬許可書は必要になりますので添付し忘れないように注意しましょう。

送骨後に納骨される4つの供養方法

送骨した後に納骨される供養方法類は主に4つです。
前述したように、実際は送骨する前に自分で永代供養の方法を選定していきます。
ここでは「合祀墓」「納骨堂」「海洋散骨」「樹木葬」というお墓の種類について見ていきましょう。

合祀墓

一般的に永代供養というと合祀墓を指すことが多い傾向です。
合祀墓は大きな石碑などが建っていることが多いでしょう。
合祀墓は納骨するスペースが広く設けられており、たくさんの遺骨を納骨することができます。

個人のお墓のようにカロートが分けられていないケースが多く、一度納骨すると改葬ができないという点がデメリットです。

納骨堂

コインロッカーのように遺骨を安置してもらえるのが納骨堂です。
合祀墓とは異なり、とりあえず遺骨を安置したいというときでも利用できます。

ロッカー式の納骨堂

永代供養墓付き海洋散骨

遺骨を海にまいて供養をするという方法が海洋散骨です。
その散骨と寺院墓地への永代供養のお墓がセットになったものが永代供養墓付き海洋散骨になります。

散骨する分は粉砕してパウダー状にし、残った遺骨を分骨し寺院の永代供養墓へ納骨する方法です。
永代供養の中でも近年では取り扱いする業者が増えている供養方法になります。

樹木葬

樹木葬は、遺骨を布などにくるみ、土に直接還してあげるという供養方法です。
納骨した土の上に自分の好きな樹木を植えるというケースが多いでしょう。
ただし、自分が好きな樹木といってもあらかじめ選べる樹木は決まっていることが多い傾向です。

樹木葬の風景

永代供養と一言でいってもさまざまな種類がありますね。
送骨を利用する際は、まず自分や家族がどんなスタイルで供養してあげたいか、故人がどのような供養方法を望んでいるかなどをしっかり検討しておきましょう。

送骨に対応しているのは日本郵便のみ

送骨はどんな配送業者でも行っているわけではありません。
ここでは、配送業者3社の遺骨の取り扱いについて確認してみましょう。

ヤマト運輸は送骨できない

ヤマト運輸では遺骨は「お取り扱いできないもの」としてホームページでも明確に記載されています。

主な理由としては遺骨をものとして見ていないことや、補償の際に代替えがきかないものだからです。
同様に位牌や仏壇なども配送できません。人間を配送業者で送れないことと同様の扱いになっています。

佐川急便も送骨できない

佐川急便も約款において遺骨や位牌、仏壇の取り扱いを引き受け拒絶としています。
引き受け拒絶する理由はヤマト運輸と同様です。
遺骨は性質上非常に繊細なものとして、万が一紛失したときに代替えできないということが理由になります。

日本郵便は送骨できる

大手配送業者で唯一送骨できるのが日本郵便です。
法律上では国内の郵便物で遺骨を送ることは禁止されていません。

ただし、海外への郵送は送付先の国によって対応が異なるため注意が必要です。
送骨する際には伝票の商品項目に「遺骨」としっかり記載しましょう。

大手の配送業者でなければ、遺骨の配送を受け入れてくれる業者もあるかもしれません。

しかし、一般的には遺骨は繊細なものかつ、紛失の代替えがきかないため一般の配送業者での送骨は難しいと認識しておきましょう。
送骨する場合は日本郵便を利用するのが賢明です。

配送業者送骨できるか理由
ヤマト運輸不可・遺骨をものとして扱っていないから
・紛失時の代替えがきかないから
佐川急便不可・約款で引受拒絶となっているから
・紛失時の代替えがきかないから
日本郵便可能・法律で禁止されていない

送骨中に紛失した場合、骨壺などは一般的な補償対象

送骨中に遺骨を万が一紛失した場合は補償の対象になります。
しかし、注意が必要なのは補償の対象はあくまでも実損額ということです。

メモをとる業者

遺骨という金銭価値を決められないような性質のものは必ずしも補償限度額が出るわけではありません。
日本郵便で送骨する場合は、ゆうパックやセキュリティサービスなどの利用が一般的です。
ここでは、各送付サービスについて見ていきます。

ゆうパックの損害要償額は30万円

遺骨はゆうパックで送ることができるため、30万円までの損害要償額が付与されています。
しかし、先述したように補償は実損分です。
送骨する際にかかった費用といえば、送骨キットの代金や骨壺の代金などでしょう。

これらの分に関しては補償の対象になる可能性が高いですが、遺骨に関しては実例がなく金銭価値に変換するのは難しいといえます。
例えば、骨壺に10万円の費用がかかっていれば、その金額は補償対象になるでしょう。

+370円のセキュリティサービスで損害要償額は50万円

ゆうパックにはオプションでセキュリティサービスという商品があります。
+370円をすると、損害要償額が50万円までになるというものです。
送骨でこのオプションが必要かは人それぞれですが、30万円以上の骨壺など特殊なケースでなければ付与する必要はないでしょう。

送骨の際の補償については理解できたでしょうか。
「遺骨」として日本郵便では送骨ができます。
しかし、遺骨は値段が付けられるものではないため補償が受けられない可能性が高いです。

送骨時に紛失の際は、骨壺などの実損品のみが補償対象だということを認識しておきましょう。

送骨に関連する業者・団体はNPO法人やお寺などがある

送骨にかかわっているのは主に「寺院」「NPO法人」「仲介業者」の3つです。
さまざまな団体がありますが、基本的に送骨する先は直接寺院や霊園になります。
運営形態などをしっかり把握したうえで依頼をしましょう。

寺院が単独で受け付けている場合

寺院が単独で送骨を受け付けているという場所もあります。
例えば、東京都の本寿院や、埼玉県の見性院などです。送骨を受け付けてくれる寺院は増えています。
業者や団体を介せず送りたい場合は、直接自分で寺院に確認することが必要です。

寺院の費用の目安

東京都の本寿院の場合は、永代供養料および納骨費用を含めて1遺骨で3万円です。
他にも送骨キットの送料1,000円+代引き手数料650円がかかります。

なお、寺院まで送骨するゆうパックの費用は自己負担です。
寺院によってはお布施が必要になることもあります。

NPO法人が送骨を仲介している場合

NPO法人が送骨を仲介しているケースもあります。
送骨キットを送ってもらったうえで、直接NPO法人が指定する寺院墓地へ送付する傾向です。

NPO法人の費用の目安

NPO法人「終の棲家なき遺骨を救う会」では3万円のみで合祀墓へ永代供養が可能です。

民間の仲介業者の場合

民間の業者が送骨の手続きを仲介してくれるケースです。
寺院墓地やNPO法人同様に送骨キットを依頼して、自分が希望する送骨先へ直送する流れになります。
仲介業者へ費用を決済して完了です。

仲介業者の費用の目安

仲介業者を利用した場合の送骨に関する費用目安は2万5,000~5万円程度です。
送骨するための送料は業者によってさまざまですが、含まれていないというケースもありますのでしっかり確認することが大切です。

送骨をする前に永代供養について家族や親族と相談しておく

送骨をする前に家族や親族への相談はしっかり行っておきましょう。
認知度が高まってきているといえども、「永代供養」や「送骨」を行うことに抵抗感や嫌悪感を覚える人もいます。

そのため、あらかじめ個別にお墓を建てず永代供養で供養する意向は伝えておきたいところです。
あとで連絡をしなかったことをとがめられたり、理解してもらえなかったりするトラブルを避けるためにも概要は家族や親族の耳に通しておくと良いでしょう。

まとめ

送骨は失礼なことでも、非常識なことでもありません。
それよりもお墓があるにもかかわらずお墓参りができていないような無縁仏のほうが問題でしょう。

さまざまなお墓の悩みから寺院や霊園でも送骨を受け入れるという場所が増えてきている傾向です。
送骨に関するポイントをおさらいしてみましょう。

送骨のポイント

  • 送骨とは寺院や霊園などに遺骨を郵送すること
  • 仲介業者に依頼すれば送骨キットを送ってもらえる
  • 送骨後の供養方法は主に、「合祀墓」「納骨堂」「海洋散骨」「樹木葬」の4つ
  • 送骨ができる配送業者は日本郵便のみ
配送業者送骨できるか理由
ヤマト運輸不可・遺骨をものとして扱っていないから
・紛失時の代替えがきかないから
佐川急便不可・約款で引受拒絶となっているから
・紛失時の代替えがきかないから
日本郵便可能・法律で禁止されていない
  • 送骨中の紛失では、骨壺などは実損補償されるが、遺骨は難しい
  • 寺院へ送骨を依頼する場合の費用の目安は3万円程度~
  • NPO法人を介した場合の送骨は3万円程度~
  • 民間業者へ送骨を依頼した場合は2万5,000~5万円程度
  • 送骨前はしっかり家族と親族に事情を伝えておく

お墓を建立するかを検討する際は、費用や後継者を理由に永代供養を選ぶ方もいるでしょう。
永代供養を選択する場合には「送骨することができる」ということを理解しているだけで、選択肢が広がります。

送骨の仕組みや流れを押さえたうえで、送骨するかどうかを検討してみましょう。

監修者コメント


監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子

遺骨を郵送するというと、抵抗のある人も多いと思いますが、実際に運ぶとなると、公共の交通機関を利用して遺骨を持ちながら移動することはかなりの労力が伴います。遺骨専用のバッグに入れれば手持ちできるようにはなりますが、かさばってしまうので長時間手持ちや肩掛けをすることも難しいでしょう。基本的には抱えるように持つため、筋力のある人でないと10分も持っていられないでしょう。複数ある場合はなおさら自ら運ぶことは困難を極めますので、ゆうパックを利用して送るのは合理的であるだけでなく、結果的に丁寧に扱うことができます。
ゆうパックで送る場合は、緩衝材で梱包して送ります。遺骨が汚れている場合、きれいに洗うと良いのですが、業者に依頼することもできます。

お墓・墓地・霊園の基礎知識を解説