「永代供養」とは?費用・メリット・デメリットをわかりやすく解説

【永代供養 意味】アイキャッチ

永代供養とは?徹底解説

  • 永代供養は寺院等が遺骨を代行供養するサービス。
  • 費用は5万〜30万円で、後継者不在の人向け。
  • メリットは管理負担軽減、コスト安、宗派自由。
  • デメリットは安置期間限定、合祀後の遺骨回収難。

永代供養がついているお墓は、子供や家族へ継承することを前提としないため、将来の後継ぎに不安のある方に注目されています。
永代供養のお墓は、地元のお寺の境内や、墓地・霊園の一角に設けられていたりします。
まずは、ご自宅近くにどのような永代供養墓があるのか探してみましょう。

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もし、今ある先祖代々のお墓を「墓じまい」する場合、まずはご先祖様を供養する他の場所を探さなくてはなりません。

永代供養のお墓の価格を調べ、墓じまいの墓石撤去にかかる料金と合算した費用を見積もっておくとよいでしょう。

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永代供養墓の購入を検討されている方は、以下より希望エリアの霊園・墓地情報を検索することができます。

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この記事の目次

  1. 永代供養とは
  2. 「永代供養」と「永代使用」の違い
  3. 【調査結果】永代供養にかかった費用
  4. 永代供養のメリット
  5. 永代供養のデメリット
  6. 墓じまい・改葬をして、永代供養をする場合
  7. 永代供養をする際のお墓の種類
  8. 永代供養のお墓を選ぶポイント・選び方
  9. 永代供養を選んだ人のコメント
  10. まとめ
  11. 監修者コメント

永代供養とは

永代供養とは、様々な事情でお墓の管理やお墓参りができない人に代わって、寺院や墓地が遺骨を供養してくれることを言います。

近年、単身世帯や子供を持たない世帯が増加し「お墓を建てても継承する人がいない」という人が増えています。そのような人に、永代供養は選ばれています。

実際に永代供養を考えている人の「納骨予定人数」を見てみましょう。

永代供養を選んだ人の「納骨予定人数」アンケート結果。1人納骨が18%、2人納骨が41%、3人納骨が17%、4人以上納骨が24%という結果に。調査対象はライフドットで永代供養を問い合わせた1278人。

アンケート調査によると、永代供養を検討している人は「2人」でお墓に入りたいと考えている人が全体の41%と最も多い結果となりました。

データからも、単身のお墓、夫婦2人のお墓として、永代供養を選ぶ人が多いことがわかります。

「永代供養」と「永代使用」の違い

「永代供養」という言葉に似たもので「永代使用」という言葉があります。しかしまったく意味の異なる用語です。

「永代供養」・・・霊園・寺院が続く限り遺骨の供養をしてくれること

「永代使用」・・・霊園・寺院が続く限り墓地の区画を使用することができること

また「永代使用」という言葉単体で使われることはほとんどなく、「永代使用料」や「永代使用権」といった使われ方をするケースが多いです。もう少し詳しく解説します。

永代使用料

永代使用料とは、墓地を借りる際に支払う料金のことです。

永代使用料を支払うと、霊園・寺院が続く限り、契約した区画を使用することができます。

永代使用料について詳しく知りたい方は「【3分で解説】永代使用料とは?永代供養料や管理料との違い」の記事も参考にしてみてください。

【調査結果】永代供養にかかった費用

実際に永代供養がついたお墓を購入した人の購入金額を見てみましょう。

調査結果によると、24万円以下で購入した人が全体の28.8%で最も多いという結果が出ています。

永代供養を購入した人の「購入価格」アンケート結果。24万円以下が28.8%、25万円~49万円が23%、50万円~74万円が17.4%、75万円~99万円が15.7%、100万円以上が15.1%。調査対象はライフドットで永代供養を購入した344人。

なお、納骨人数によって、購入金額は変わります。

  • 1人納骨の場合:24万円以下で購入した人が最も多い
  • 2人納骨の場合:25万円~49万円で購入した人が最も多い
  • 3人以上納骨の場合:50万円以上で購入した人が最も多い

4人以上納骨する場合は、永代供養墓よりも、継承墓(次の世代に継いでいくお墓)の方が金額が安くなるケースも見られます。4人以上納骨予定の人は、永代供養に絞らず考えてみるとよいでしょう。

なお1人納骨の場合は「合祀」という納骨タイプを選択する人が多くいらっしゃいます。永代供養のお墓の納骨タイプ(お墓の種類)について、次の章で解説します。

「永代供養がついたお墓」を探す

実際に継承者なしのお墓(永代供養がついたお墓)を調べてみたい方は、こちらから検索できます。

永代供養のメリット

  • メリット①:お墓の維持・管理の負担が軽くなる
  • メリット②:費用が一般的なお墓より安い
  • メリット③:宗旨や宗派が問われない

メリット①:お墓の維持・管理の負担が軽くなる

永代供養墓は、お墓の掃除や管理を霊園の管理者に任せられるため、維持や管理の負担が軽くなります。

「お墓の掃除などの管理や費用的に維持が難しい・・・」
「お墓を継ぐ人がいないため、将来お墓をどうすればよいのだろう・・・」

上記のような不安を抱えている人にとって、将来的に寺院や霊園が代わって供養してくれることは、大きなメリットとなるでしょう。

管理できないお墓を持つことで「無縁仏(供養してくれる人がいないお墓)」にしてしまうのは、身体的にも精神的にも負担となります。

メリット②:費用が一般的なお墓より安い

一般的なお墓よりも費用が安くなることもメリットの一つです。

新しくお墓を建てるとなると50万円~350万円ほどのお金が必要となります。

しかし、永代供養墓であれば5万円~70万円/1体ほどで納骨が可能です。種類によっても金額は異なりますが、金銭的な負担も軽くなるケースが多いでしょう。

メリット③:宗派を問わず利用できるお墓が多い

永代供養墓は宗派や宗旨が問われないことが多く、誰でも利用しやすい環境となっています。

寺院墓地に遺骨を納骨する場合、一般的なお墓であれば宗派などを問われるケースが多いです。ただし永代供養墓であれば、宗旨宗派を気にせず納骨できるお墓も多くあります。

お寺で眠りたい、でも宗旨宗派にこだわりたくない…という人にとって、永代供養は選択肢になるでしょう。

メリットを知ったうえで、永代供養のデメリットも確認しておきましょう。

永代供養のデメリット

  • デメリット①:個別安置の期間が定められていることが多い
  • デメリット②:合祀すると遺骨を取り出せないことがある

デメリット①:個別安置の期間が定められていることが多い

永代供養は、一般的に33回忌など一定の期間しか供養されません。(合祀タイプのお墓では半永久的に供養してもらえる場合もあります。)

申し込んだ世代にとっては問題ないと思っても、子供や孫が管理をするタイミングでトラブルに発展する可能性があります。

家族や親族とも今後お墓や供養をどうしていくかきちんと相談したうえで検討しましょう。

デメリット②:合祀すると遺骨を取り出せないことがある

合葬・合祀(他の人と一緒に埋葬)をすると、その後遺骨を取り出すことは難しくなります。

そのため、合祀後に改葬したい(遺骨を他の場所に移したい)となったとしても、実現することは難しいです。

永代供養のお墓を購入すると、最初の一定期間は個別に安置され、期限を過ぎると合祀されることが多いです。

個別に骨壺や骨袋で安置されている場合は遺骨の取り出しは可能ですが、合祀されて他の遺骨とまざってしまうと取り出しができないので注意してください。

墓じまい・改葬をして、永代供養をする場合

風呂敷に包まれるお墓

永代供養がついたお墓について知りたい方の中には、今あるお墓を処分して、永代供養がついたお墓に移したい、という方もいらっしゃるでしょう。

墓じまいをして新しく永代供養墓に移す場合は、まず初めに新しい永代供養墓を決める必要があります。

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墓じまいから永代供養に移す詳しい手順については、「墓じまいの具体的な流れ5ステップ」をご覧ください。

永代供養をする際のお墓の種類

永代供養がついたお墓の種類は大きく2つに分けられます。

①合祀・合葬タイプ②個別納骨タイプ
シンボル共有・骨壺なしの樹木葬1家族1シンボルのタイプの樹木葬

①【低価格】合葬タイプ

シンボル共有・骨壺なしの樹木葬

合葬(合祀)タイプは、遺骨を他の人と一緒の空間で埋葬する供養方法です。

合葬型の永代供養墓の特徴は、お墓のなかでも特に価格が安いことです。1人当たり5万円~30万円程度で納骨できることが多いです。

また、個別にお墓の管理が必要なく、「お墓を継ぐ人が必要ない」「子どもに迷惑をかけない」などの理由から人気を集めています。

一度合葬すると2度と遺骨を取り出せなくなることが一般的なため、お墓に関わる人が納得したうえで供養しましょう。

合祀型の永代供養墓はこんな人におすすめ

  • お墓にかける費用・管理の負担を最小限に抑えたい
  • 複数の人と一緒に眠りたい人

②【個別で納骨可能】期限付きタイプ

1家族1シンボルのタイプの樹木葬

個別納骨の期限付きタイプの費用相場は約20万円~70万円/1人です。

期限付きタイプとは、従来のお墓と同じように、個別で埋葬が可能なお墓のことをさします。

ただし、個別安置をされる期間は17回忌や33回忌など定まっており、その期間を過ぎると合葬(合祀)されます。

個別に安置するスペースが設けられるため、合祀墓よりは費用が高くなります。

個別型の永代供養墓はこんな人におすすめ

  • お墓を継承する予定はないが、最初は家族のお墓として個別で供養したい
  • 初めから見ず知らずの人と一緒に納骨されるのに抵抗がある

永代供養がついたお墓の料金について、さらに詳しく知りたい方は「永代供養の費用は安い?実例をもとにした相場・費用を抑える方法を解説」の記事をご覧ください。

その他の永代供養の方法

その他にも以下のような永代供養墓があります。

  • 永代供養付き一般墓
  • 樹木葬
  • 納骨堂

それでは1つずつ解説していきます。

永代供養付き一般墓(相場:100万~350万円)

洋型墓石で費用を最小限に抑えた例

一般的なお墓。一定期間後やお墓を継ぐ人がいなくなった場合に永代供養をしてもらえる。

メリット
一般的なお墓として供養できる
お墓を継ぐ人がいなくなると霊園や寺院に任せられる
最初から他の人の遺骨と一緒に供養されない
デメリット
費用が高い
合葬にかかる費用に加えて墓石の費用がかかる

樹木葬(相場:40万~100万円)

樹木葬

樹木のもとに遺骨を収蔵するお墓。墓標(お墓の目印)が樹木です。

メリット
緑に包まれて眠ることができる
一般的な墓石のお墓より費用が安いことが多い
永代供養のため後継者が必要ない
デメリット
合祀墓と比べ費用が高い
継承できないことが多い

樹木葬のスタイル(桜の下に納骨なのか、西洋ガーデニング霊園なのか)などについては、霊園ごとに異なります。興味がある人は「樹木葬のトラブルはある?メリット・デメリットや種類を紹介」をご覧ください。

納骨堂(相場:20万~150万円)

ロッカー式の納骨堂

納骨堂とは建物のなかで遺骨を保管してくれる場所のこと。

メリット
室内の施設が多くお墓参りがしやすい
永代供養のため後継者が必要ない ※一部継承するものあり
アクセス良好な場所に多い
一定期間は個別のスペースが設けられる
デメリット
合祀墓・樹木葬と比べ費用が高いことが多い
継承できないことが多い

納骨堂にもスタイルがさまざまあり、「ロッカー型」「仏壇型」「自動搬送型(参拝スペースに自動で遺骨が運ばれてくるもの)」などが存在します。詳しく知りたい人は「納骨堂の費用・種類・特徴を比較!お墓との違いや注意すべき点とは?」をご覧ください。

以上、永代供養のお墓の種類を紹介しました。ひとくちに「永代供養」といっても、様々なスタイルがあることをご理解いただけたのではないでしょうか。

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次の章では、永代供養のメリットやデメリットを解説します。

「どうやって選んでいったらいいのかわからない…」という人は参考にしてください。

そんな永代供養には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。それぞれ紹介します。

永代供養のお墓を選ぶポイント・選び方

永代供養がついたお墓を探すときは、以下のようなポイントを抑えながら候補を絞っていくとよいでしょう。

    1. 遺骨を個別に安置するかどうかを決める
    2. 【個別の場合】個別安置する期間の長さを決める
    3. 【個別の場合】個別安置する遺骨の人数を決める
    4. 永代供養のお墓の形式・スタイルを決める
    5. 実際に希望エリアから霊園を探す

個別に遺骨を安置する期間が必要かどうかを判断する

まず決めるべきは「遺骨を個別安置する期間がほしいか?」です。

永代供養とはいつまでか?と疑問に思う人もいるでしょう。 永代供養といっても、永代(永遠)に、個別で遺骨を供養してくれるところは多くありません。

一定期間が経過すると、当初の骨壺ではなく、別の管理しやすい場所へ移されることが多いと考えられます。 一般的に、個別に安置される期間は「33年(33回忌)」というケースが最も多いといわれています。

もしも、「遺骨を個別安置する期間は無しでよい」「他の人の遺骨と埋葬されることに抵抗がない」という人は遺骨の合祀を検討してもよいでしょう。

【個別の場合】個別安置する期間の長さを決める

個別タイプを選択した場合、個別に埋葬してもらう期間の長さを考えましょう。

霊園によっては、1年・3年・5年といった短い期間を選択することもできます。一般的には17回忌、33回忌のタイミングを目安にする霊園が多いです。

期間の長さによって金額が変わってきますから、霊園のプランを確認したうえで関係者と話し合って決めるとよいでしょう。

【個別の場合】個別安置する人数を決める

個別で供養する遺骨や骨壺・骨袋の数も決めておく必要があります。

永代供養がついたお墓のプランは、1人用、2人用(夫婦用)、3人~4人(家族用)といった形で、人数に制限がある場合がほとんどです。

同じお墓に入る人数を決めたうえで、お墓を探し始めるとスムーズでしょう。

【個別・合葬両方】永代供養のお墓の形式・スタイルを決める

個別で遺骨を安置する期間が無くて良い方は、自動的に「合葬墓・合祀墓」を選ぶことになるでしょう。

一時的に個別で遺骨を安置したい場合は、「樹木葬」「納骨堂」「永代供養付き一般墓」から選ぶことになります。

「樹木葬」…自然が好きな方、費用を抑えたい方におすすめ。

「納骨堂」…室内で快適にお墓参りがしたい方、アクセスを重視したい方におすすめ。

「永代供養付き一般墓」…従来のような伝統的なお墓がしっくりくる方におすすめ。

より詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。


【豆知識】このような軸でお墓を探す人もいます

  • 霊園・墓地の運営主体(公営・民間・寺院)
  • 宗旨・宗派
  • ペットと入れる区画がある

実際に希望エリアから永代供養ができるお墓を探す

これまでに解説した「個別安置をするかどうか」「期間は何年にするか」「何人用のお墓にするか」「お墓のスタイルはどうするか」を考えながら、実際に永代供養のお墓を探しましょう。

上記の選び方のポイントを踏まえながら霊園を比較することをおすすめします。

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Q. お墓は代々継いでいきたいですか?

永代供養を選んだ人のコメント

この章では、永代供養を選ばれた人のコメントを紹介します。永代供養のイメージが湧きやすくなると思うので参考にしてみてください。

お婆さんのイラスト
Aさん(女性・60代)

主人が亡くなって3年になります。お墓を建てようか迷ったのですが、私には子供がいません。葬儀社が手配してくださったお寺様がとても素晴らしい方で、永代供養の施設もあるとのことで、遺骨を預けることにしました。私が亡くなった時もそのお寺様に預けるように親族には伝えてあります。

お墓を建てるのに比べて費用も安く済みましたし、お掃除などの手間も省けますが、なにより私たちのように途絶えてしまう人間にとって頼れる寺院の本堂の中で供養してもらえるという安心感が、永代供養を選ぶ一番の動機となりました。

30代男性のイラスト
Bさん(男性・30代)

私の両親は50代で亡くなり、ともに一人っ子だったために、母方の家は途絶え、祖父母の供養を私が見ることになりましたが、住職と相談して永代供養することになりました。

東京から広島まで帰省するのも大変ですし、お墓はどうしても荒れてしまう。ですからお寺の中で住職に供養してもらうことにしました。帰省の時には必ず立ち寄り、お参りしています。墓が荒れる心配がないので、ほっとしています。


30代男性のイラスト
Cさん(男性・50代)

先祖代々の墓が鹿児島にあるのですが、私たち家族は父の代からずっと東京で暮らしています。鹿児島のお寺も廃寺になり、ご先祖様だけが取り残された形になったので、意を決して、中の遺骨を取り出し、近くの寺院に預けることにしました。

お墓を建立するべきかどうかも、これから先私たち家族がどのようになるのか分からないので、「とりあえず遺骨を永代供養として預けてください。あとから返却することももちろん可能です」と言われ、遺骨をお預かりしてもらってます。都内にきちんとお墓を建立して供養すべきかどうか、これからじっくり考えたいと思います。

まとめ

この記事で押さえておきたいポイントは下記の通りです。

  • 永代供養とは、お墓の管理を、継承者に代わり、霊園・寺院がしてくれること
  • 「永代使用」は墓地の区画を使用することができること
  • 永代供養は霊園・お墓が存続する限り続く
  • 永代供養がついたお墓の種類は一般的に4つ(合葬墓・樹木葬・納骨堂・永代供養付き一般墓)
  • 永代供養墓のメリットは「供養を任せられる」「費用が安価」「宗派が問われない」
  • 永代供養墓のデメリットは「改葬できない」「供養期間が決められている」
  • 永代供養がついたお墓の費用相場はタイプによって異なる
  • 「永代供養」と「永代使用」は意味が異なる

ポイントをしっかりと把握していれば、自分の希望に合った永代供養墓をスムーズに選ぶことができるでしょう。

監修者コメント

監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子

永代供養の「供養」とは、古代インドの言葉であるサンスクリット語に由来し、供給(くきゅう)、資養(しよう)を略した仏教用語です。
ただし最近では仏教に限らず、死者への弔いという意味を広く供養と呼ぶこともあります。

永代供養墓を永代管理墓と呼ぶところもありますが、これは「供養」という宗教儀礼をせず、遺骨の管理をする墓という意味。自治体が保有する霊園内にある場合は永代管理墓という言葉を用いていることがあります。
「永代供養付き」とうたっている場合、どのようなことを指すのかを確認しておきましょう。祥月命日に追悼儀礼をすることなのか、それとも毎月決められた日に合同法要をすることなのか、供養のやり方は寺院によって異なります。