お供え物に想いを込めて 故人様や家族が喜ぶ方法をお教えします!

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供花と色とりどりの落雁


葬儀や法事の参列にお供え物を持参しようと考えているあなた。お供え物に対しての考え方や、マナーについて心配に思ってはいませんか?

この記事では「お供えもの」に関する疑問や不安を解消!

  • 「お供えものに、どんなものを選ぶのがいい?」
  • 「お渡しするときの表書きは、なんて書けばいいのだろうか?」
  • 「お供え用に贈って失礼にあたるものはあるの?」

この記事では、お供え物に対しての考え方や、マナーについてまとめました。ぜひとも参考にして頂いて、大切なあの人に心を込めたお供えをしてあげてください。

お供え物を通じて、故人様を悼み、ご家族をいたわって差し上げましょう。

お供え物 とは

お供え物とは、神仏や先祖や死者に捧げるために差し出すもののことです。お供え物は、大きく分けると下記2種類あります。

  • 施主自身が神仏や先祖や死者に供える物
  • 周囲の人たちが施主を通して故人様に供える物

この記事では、主に後者を取り上げますが、まずはこの2つの違いについて紹介します。

神仏や死者へのお供えは、宗教によって異なる

家の人がお仏壇に供えるお花やごはん。これも立派なお供え物です。こうしたお供え物の内容は、信仰する宗教によって異なります。

仏教の場合

仏教には「五供(ごくう)」という言葉があります。5つのお供え物とは、香・花・灯明・水・飲食のことです。香と花と灯明はどのお寺でもどの仏壇でも供えられ、「三具足」、あるいは花と灯明を一対にして「五具足」とも呼ばれます。 

仏教のお供えものについて詳しく知りたい人は、「仏壇へのお供えは「五供(ごくう)」が基本!マナーや注意点を紹介」の記事も参考にしてください。

神道の場合

神道では、お供え物のことを「神撰(しんせん)」と呼び、米や塩や酒などをお供えします。その他にも玉串(榊)や、野菜や果物や魚なども供え、正月の鏡餅も神道からきたお供え物です。

キリスト教の場合

キリスト教のミサではパンとぶどう酒が供えられます。これらは「聖体」と呼ばれ、パンがキリストの肉体を、ぶどう酒がキリストの血を表しています。 

施主を通してお供えする場合は、あとに残らず、分けやすいものにする

法事に参列する人が施主や遺族を通してお供えをする場合は、相手先が喜ぶ物、あるいは困らない物を選びましょう。

その基本が、”あとに残らない物”や”分けやすい物”です。持参した物はお仏壇に供えられますが、供えられた物は法事が終わると参列者で分けるか、家族が飲食します。

そのことを前提に、お供えするのがよいでしょう。

それでは、具体的にどんな物がよいのか、ひとつずつ見ていきましょう。 

供物:お供え物にふさわしいもの・タブーなもの

お供え物にはどのようなものがふさわしいのかを、種類別にまとめました。

食べ物や飲み物

最もポピュラーなのが食べ物や飲み物です。食べ物にも、お菓子や、果物や、乾物など、いくつかの種類があります

  • お菓子

お菓子のお供えは、和菓子でも洋菓子でも構いません。ただし、賞味期限に注意しましょう。遺族側からするとたくさんいただいたお供え物を全てさばききるのは大変な労力を要します。日持ちする物を選びましょう。

  • 果物や缶詰

果物もお供え物に喜ばれます。ただしこれもお菓子と同様、賞味期限に気をつけましょう。また、果物ではなく缶詰の詰め合わせもおすすめです。日持ちがするので、遺族が困らないでしょう。

  • 飲み物

飲み物ではビールやジュースの詰め合わせ、あるいはお茶の詰め合わせなどが選ばれています。お茶の場合は、海苔やつくだ煮などの詰め合わせもあるので、予算に応じて選びましょう。

線香やローソクなどの消耗品

霊前や仏壇に供える線香やローソクなどもおすすめです。進物用に箱詰めされた物が販売されているので、仏壇店や百貨店に行けば取りそろえられます。

  • 線香

消耗品で最もポピュラーなのが線香でしょう。さまざまな銘柄が出ていますし、最近では煙を抑えた香りづけされた物も多数販売されています。進物用の線香は塗箱や桐箱の中に、小箱や巻紙できれいに納められています。

  • ローソク

ローソクは線香ほど種類が豊富ではありません。大切な法事ですから、普段用いることのない絵付きローソクや和ローソクなどが喜ばれています。

供花(くげ、きょうか)

供花は、弔意を表すお供えの花のことです。

葬儀では、葬儀会館で飾るので、大きさや金額などが決められた物の中から選びます。法事などで自宅に供花を供える場合は、あまりかさばらない物を選びましょう。

  • 供花(くげ、きょうか)

法事の時には仏壇の中にお花を供えますが、収まりきらない場合は仏壇の脇に置きます。花束や切り花をお供えしても構いませんが、家族が花瓶を用意しなければならないので、籠花やアレンジメントが好まれるでしょう。

  • プリザーブドフラワー

生のお花はすぐに傷み、手入れが大変だということから、プリザーブドフラワーを供える人が増えています。プリザーブドフラワーとは生花を特殊加工して水分を抜いたものです。

本物のお花を使用しているので造花と違ってきれいな質感上に、水やりが不要で枯れることがないので、お供えにも好まれています。

供花については下記記事で詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてください。

避けたほうがいいもの

次に挙げるものは、遺族や家族を不愉快にするかもしれません。
お供え物としてふさわしくないので避けましょう。

  • 肉や魚などの殺生したもの

仏教では無駄な殺生をするべきでないと説いています。お供えに肉や魚などの殺生したものは選ばないようにしましょう。

  • とげのある花

バラなどはとげがあり、けがをする恐れがあるだけでなく攻撃性を表しているので、避けましょう。

  • 赤やオレンジなど、過度に明るい色の物

赤やオレンジなどの明るさの濃い色のものは慶事を連想させます。葬儀や法要などの仏事の席でのお供えは避けましょう。

葬儀・法事・お盆・お彼岸 シーン別のお供え物

お供え物も、場面によって向き・不向きがあります。
シーン別に適したお供え物、お供えの仕方をご紹介いたします。

葬儀のお供え(葬儀会館の場合)

葬儀では、供花や供物が選ばれています。葬儀会館にお供えを出す場合は、遺族や葬儀社に問い合わせましょう。

それぞれが個別にお供え物を持ってきてしまうと、祭壇周りが混雑してしまうため、供花であればスタンド花、供物であれば果物籠や缶詰籠などを、決められた物の中から葬儀社に依頼します。

もちろん、個別にお供え物を持参しても構いません。その場合は喪主やスタッフに伝えて御霊前にお供えしてもらいましょう。

葬儀のお供(自宅の場合)

自宅へのお供えは、枕花(まくらばな)、菓子折り、線香などをお供えします。

枕花とは、布団で眠る故人様の枕元に供える供花のことです。葬儀会館で用意するようなスタンド花ではなく、あまり場所をとらないアレンジメントがおすすめです。

また、菓子折りや線香などをきれいに包装したものを供えてもよいでしょう。 

法事

法事のお供えは、花、線香、菓子折り、果物などがよいでしょう。

あとに残らない物や、みんなで分けられる物にしましょう。また、仏壇の脇に供えるのであれば、お花はあまりかさばらない物がよいでしょう。 

お盆

お盆のお供えには、花や線香や菓子折りのほかに、盆提灯が選ばれます。お盆には仏壇や盆棚(お盆の時期だけに作られる、祖霊が帰って来るとされる祭壇)のまわりを提灯の灯りで囲みます。地域によっては、近い親族が盆提灯を供える風習があり、以後毎年お盆の時期には仏間に飾ります。

また、古くから伝わる慣習で、きゅうりとなすびを馬と牛見立ててお供えします。祖霊は馬に乗って早くやってきて、牛に乗ってゆっくり帰っていくと信じられており、きゅうりは馬を、なすびは牛を表しています。

彼岸

彼岸は年に2回ありますが、春にはぼたもち、秋にはおはぎを供えます。ぼたもちもおはぎも、同じ食べ物なのにどうして呼び名が違うのでしょうか。

これは、春と秋に咲く花にちなんでおり、春は牡丹の花、秋は萩の花が咲くためにこれらをお供えします。ただ、周囲の人がお供えする場合に、ぼたもちやおはぎは生ものですからあまりおすすめしません。

花や、線香や、菓子折りなどがよいでしょう。

供花:お供えする花でおすすめなもの

葬儀から四十九日までは白い花。それ以降は淡い糸色のついた花を供えるのが一般的です。

ただし、最近はそこまでこだわらなくなっています。供花に限らず、花祭壇でも明るく華やかなものが好まれています。

仏花で最もポピュラーなのが菊の花です。菊は大変強く、花持ちもよいので一番多く選ばれています。
また、仏教だけでなく、キリスト教でも白い菊は追悼の花として供えられています。

  • カーネーション

カーネーションもカラーバリエーションが豊富で、さまざまな場面で用いられます。他の花との組み合わせもしやすく、供花には重宝されているお花です。キリスト教や無宗教葬などの献花でも用いられるほどです。

  • トルコキキョウ

トルコキキョウは白と青を基調にしたものが多いため、お供えに向いています。また、春から夏にかけて開花の時期のため、お盆のお供えなどにも選ばれています。菊が連想させる仏事のイメージを和らげたい人には最適でしょう。 

避けたほうがいいもの

供えることによって相手を不快にさせるものは避けましょう。

たとえばとげのある花(バラ、アザミ)や、毒性のあるもの(彼岸花)は供えないようにしましょう。

お供え物を渡すときにかける「のし紙」の基本

お供え物にはのし紙を掛けるのが通例です。

のし紙とは

のし紙

のし紙とは、水引やのしが印刷された紙のことです。

お供えをする時には、品物に包装をし、のし紙を掛けます。のし紙にはその品物を贈る理由(「御供」など)と贈り主の名前を書きます。

もともと「のし紙」と呼ばれるものはありませんでした。お供えの品物には、掛紙を掛け、水引を巻き、のしを貼り付けました。

のしとは、本来は貝のアワビを平らに薄くして干したもので、これを贈答品に張りつけたのです。

「生物」を表すことで神仏へのお供えであることと、アワビは大変な高級品でしたから、そのお供えが最上級に心が込められていることを意味しました。

現在ののし紙は、掛け紙に水引とのしを印刷した略式のものです。

のし紙の選び方

  • 水引の色

お供えののし紙には、黒白と黄白があります。黒白は、葬儀の時に用います。黄白は、関東では三回忌以降、関西では四十九日以降で用いられます。

  • 水引のかたち

弔事や仏事では「結びきり」が基本です。これは、同じことを何度もくり返さないためという想いが込められています。

  • のしは不要

表書きの右上に印字してあるのしはあわびを図柄にしたものです。海産物を殺生していることになるので、仏事のお供えには不向きです。のしの印字されていないのし紙を選びましょう。

のし紙のかけ方

のし紙の掛け方には、「内のし」と「外のし」があります。

  • 内のし

品物にのし紙を掛け、その上から包装します。宅配便などで品物を贈る時は、のしが傷つかないように内のしにします。

  • 外のし

品物を包装したあとにのし紙を掛けます。直接持参するときは外のしにし、誰がお供えをしたのか分かるようにします。

のし紙の表書き

表書きは「御供」や「御供物」が一般的です。

通夜や葬儀の時は「御霊前」、それ以降では「御仏前」を用いることもあります。 

お供え物を置くふさわしい場所

お供え物は神仏や故人様に捧げるものなので、礼拝の対象のそばに置きます。 

家の中の場合

家の中でお供え物を置く場所と言ったら仏壇の脇でしょう。供える場所としては、仏壇や経机の脇が望ましいです。小机やお盆があれば、それをお供え物用として使用しましょう。

また、品物の下には半紙を敷くとより丁寧でしょう。 

お墓の場合

お墓の場合は「供物台」と呼ばれる石で作られた台があるので、そこに置きます。

どうしても供物台がなかったり、スペースが足りない場合は、小机やお盆や半紙などを用意して、その上に供えるといいでしょう。

気をつけたい!お供え物のマナー

お供え物を用意するときは、品物を贈ることで相手先を不愉快な思いにさせないようにしましょう。

法事にお供えするときに気をつけること

法事のお供え物は、「故人様が好きだった物」か「家族の方が喜ばれる物」を基準に考えてはいかがでしょうか?その中で、ご家族が困らせることのない方法を考えましょう。

たとえば、

「故人様はビールが好きだったけど、残された家族は誰もお酒を飲めないからジュースの詰め合わせにした」

「果物が好物だったけど、夏の暑い季節だからゼリーの詰め合わせにした」

…というような気配りをすれば、きっと喜ばれることでしょう。

また法事ではあとに残らないものや分けやすいものを選びましょう。供えたものを養うと書いて「供養」と読みます。お供え物は「おさがり」として多くの人に分けて食べる(養う)ことにより、故人様の供養につながります。 

お墓にお供えするときに気をつけること 

お墓へのお供え物は原則持ち帰ります。

これは、カラスなどの動物や不審者が墓地を荒らす原因になるからです。また、お供え物が傷んでしまうと墓石のよごれにもつながります。ですから、かさばる物よりは、少量で心を込めた物をお供えするのがよいでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

それでは最後にこの記事のポイントをまとめます。

この記事のポイント

  • お供え物とは、神仏や先祖や死者に捧げるために差し出す物のことです
  • お供え物の基本は”あとに残らない物”や”分けやすい物”
  • 食べ物や飲み物、供花、線香などが選ばれている
  • 殺生した肉魚、とげのある花、慶事を連想させるなど、家族を不愉快にさせそうな物は避けましょう
  • のし紙は黒白あるいは黄白の結びきりを選びます
  • 右上の「のし」はアワビを平らにしてのしたものを図柄にしたもので、仏事には不向きです
  • のし紙の表書きは「御供」が無難でしょう

 

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