【曹洞宗 お墓】アイキャッチ画像

曹洞宗のお墓はどんな特徴があるのか気になったことはありませんか?
曹洞宗の作法やマナーを知っていますか?

同じ仏教でも宗派によってさまざまな特徴や決まりがあるので、お墓を建てる時やお墓参りの時に、どうしたらいいのか困ることもあるかと思います。

この記事では、曹洞宗のお墓の特徴からお墓参りの作法、納骨にかかる費用まで、詳しく紹介しています。

この記事ではこのような疑問を解消!

  • 曹洞宗のお墓にはどんなものがあるのか
  • お墓に刻む文字に決まりはあるのか
  • お墓参りの作法やマナーはどうしたらいいのか
  • 納骨する費用はいくらぐらいなのか
  • 納骨する場所をどう選んだらいいのか

これを読めば曹洞宗のお墓がどのようなものか分かり、お墓参りもスムーズに行えるようになりますので、ぜひ最後まで読んでいってください。

それでは最初に、曹洞宗のお墓の特徴を見ていきましょう。

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終活といっても、生前整理、葬儀、お墓の検討などさまざまです。
そのなかでも「お墓」は、一生に一度あるかないかの買い物ですね。

  • 自分のライフスタイルに合ったベストなお墓はどういうものなのか知りたい
  • お墓選びで複雑な手順を簡単に詳しく理解したい
  • お墓選びで注意するべきポイントを詳しく知りたい

など、数々の不安を抱えている方が多いのではないでしょうか。
お墓の購入に関しては、初めての方が多いため、不安や疑問を持つことは仕方のないことでしょう。
しかし、お墓購入後に後悔することだけは避けたいですよね。
そのためにも複数の霊園・墓地を訪問して実際に話を聞き、しっかりと情報収集することをオススメします。

情報収集するために、まずは気になる霊園・墓地の資料請求をしてみましょう。

曹洞宗のお墓の特徴

曹洞宗のお墓には、こうでなければならないという明確な決まりはありませんが、いくつかの特徴があります。
曹洞宗のお墓には、具体的にどのような特徴があるのか、まずはお墓の形から確認していきましょう。

お墓の形

曹洞宗では墓石の形にこれといった決まりはありません。
多くの場合は、和型墓石という形が使われています。

和型墓石は縦長の石を一番上に乗せた、一般的な日本のお墓の形です。
その他にも最近では、横長の石を使った洋式墓石や、自分でデザインを決めるデザイン墓が選ばれています。

次に、お墓の種類を説明していきます。

遺骨を収める人数で変わるお墓の種類

お墓の種類は、納められている遺骨の人数で変わります。
一般的なお墓の3つの種類をご紹介しますので、新しくお墓を建てる時などに参考にしてみてはいかがでしょうか。

  • 家墓…先祖代々から受け継がれているもので、一族が一つのお墓に入ります
  • 個人墓…一つの墓石に一人だけ入るお墓です
  • 夫婦墓…夫婦二人が入るお墓です

では、お墓の形や種類によって、お墓に刻む文字に決まりはあるのでしょうか?

墓石に刻む文字

墓石の形と同じように、墓石に刻む文字にも決まりはありません。
ただし、お墓の文字には略字は使わず、旧字体を使うのが良いとされています。

お墓の文字には、一般的に「〇〇家先祖代々之墓」が多いですが、曹洞宗の場合は文字の頭に円相(えんそう)という〇の印を刻むこともあります。

例えば、「〇印+〇〇家先祖代々之墓」という刻み方です。
その他にも「南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)」「南無釈迦如来(なむしゃかにょらい)」と刻む場合もあります。
「南無釈迦牟尼仏」とは、曹洞宗で念じて唱える言葉として使われています。

お墓の種類別に、一般的に刻まれる文字を紹介していきます。

家墓に刻む文字

正面には「〇〇家先祖代々之墓」や「〇〇家之墓」と刻むことが多いです。
なお、曹洞宗では「南無釈迦牟尼仏」や「南無釈迦如来」と刻まれることもあります。

また、円相を正面の文字の一番上に刻むこともあります。
そして、墓石の側面や裏面には、故人の戒名や没年月日、そして墓石の建立年月日と建立者名を刻みます。

納めてある遺骨の人数が多く、墓石に文字を刻みきれない場合は、墓石の横に墓誌という石を建て、墓誌に戒名などを刻みます。

家紋を入れる場合は、花立て(お供えの花をさす所)や水鉢(水を供えるための石)に刻むことが多いです。

個人墓に刻む文字

正面には戒名、側面もしくは裏面に俗名(生きていた時の名前)、没年月日などを刻むことが多いようです。
生きているうちに自分の墓石を建てた場合、すでに戒名をいただいているのならば、墓石に刻んだ戒名を朱色に塗ります。

まだ戒名をいただいていない時は、墓石に刻んだ俗名を朱色に塗ります。

夫婦墓に刻む文字

個人墓と同じように正面に戒名を刻むことが多いようです。
右に夫の戒名を、正面左に妻の戒名を刻み、側面や裏面には没年月日や俗名を刻みます。

夫婦墓は、夫婦のどちらかが亡くなった時に建てる場合が多いので、故人の戒名を刻む時に、残された人も戒名をいただいて墓石に刻みます。

この時、墓石に刻んだ残された人の戒名は、朱色に塗っておきます。

ここまで墓石の形や種類、刻む文字について紹介してきました。
次の章で、曹洞宗のお墓を見分けるポイントをおさらいしましょう。

曹洞宗のお墓を見分けるポイント

曹洞宗のお墓の特徴の章でも解説した通り、曹洞宗のお墓を見分けるポイントは2つあります。

  • 円相がある
  • 「南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)」や「南無釈迦如来(なむしゃかにょらい)」という文字が刻んである

この2つのポイントを覚えておけば、お墓を見渡した時にどれが曹洞宗のお墓なのかが分かると思います。

曹洞宗の宗祖や本山を知る

ここからは、そもそも曹洞宗とはどのような宗派なのかを解説していきます。
曹洞宗を開いた人は誰なのか、どのような教えなのかを見ていきましょう。

曹洞宗の宗祖は道元と瑩山

宗派を開いた人を宗祖(しゅうそ)と呼びますが、曹洞宗では宗祖とされる人物が2人います。
道元(どうげん)と、瑩山紹瑾(けいざんじょうきん)です。

道元が最初に日本で曹洞宗を開き、四代目の瑩山が教団としての曹洞宗を確立しました。
曹洞宗という名前を用いるようになったのも瑩山の頃からです。

曹洞宗の教えは、座禅することに目的や意味を求めず、ただただ黙々と座禅する姿そのものが悟りの姿だという教えです。
悟りを開くためにいろいろな修行をするのではなくひたすら座禅に打ち込む、という意味の「只管打坐(しかんたざ)」が、曹洞宗の特徴です。

曹洞宗の本尊は釈迦牟尼仏(お釈迦様)です。
本尊とはその宗派で最も尊重されている仏像のことで、お寺の本堂の中心に置かれています。

曹洞宗の大本山は永平寺と總持寺

曹洞宗に深くゆかりのあるお寺(大本山)も2つあります。
福井県の「吉祥山 永平寺(きちじょうざん えいへいじ)」と、横浜市の「諸嶽山 總持寺(しょがくさん そうじじ)」です。

永平寺は道元が建てたお寺で、曹洞宗の道場ともなっています。
永平寺は敷地内に70あまりの建物があるとても大きいお寺で、現在も全国から集まった修行僧によって禅の修行が行われています。

そして、總持寺は瑩山が開いたお寺です。
元々は能登にあった總持寺ですが、火災により1911年に現在の場所へ移転しました。

現在の總持寺は、横浜市鶴見区に約15万坪もの広大な境内をかまえたお寺です。
永平寺と同じく、曹洞宗の道場としても使われています。

曹洞宗のお墓にお墓参りするときのマナー

お墓がお寺の境内にある場合、ご住職とお寺の本尊に挨拶をしましょう。
また管理事務所がある墓地や霊園であれば、管理事務所に挨拶をして手桶や柄杓などお墓参りに必要なものを借ります。

そして、お墓をきれいに掃除してからお参りします。
お供え物をする時は墓石に直接置くのではなく、半分に折った半紙を敷きましょう。

また、線香やロウソクの火を消すときは息を吹いて消してはいけません。
マナーを守り、気持ちよくお墓参りをしましょう。

次に、お墓参りに持っていくものを紹介します。

お墓参りのときの持ち物

最初にお墓参りの持ち物を、使い方も合わせてリストアップしました。
リストの後に、曹洞宗で使われている数珠についても解説していますので、確認してみてください。

お供え物の花 花立ての数に合わせて用意しましょう
植木ハサミ 花立てに合わせて、花の茎の部分を切り揃えます
お供え物のお菓子や果物など 故人の好物など、自由にお供えしてください。帰る時にその場で食べるか持ち帰りましょう。
半紙 お供え物は直接石に置かず、二つ折りにした半紙の上に置きましょう
線香 曹洞宗では1本です
ロウソク ロウソクで線香に火をつけるのが正式な作法です
ライターまたはマッチ ロウソクに火をつけます
数珠 曹洞宗では片手数珠か看経数珠(かんきんじゅず)を使います
ほうき お墓周りの枯葉などを掃除します
シャベル お墓周りの草を抜く際にあると便利です
タワシ 墓石に付いた苔や、拭いても取れない汚れを落とします
雑巾 墓石に付いた汚れを落とします
タオル 掃除し終わった墓石を、水気が残らないよう拭き清めます
バケツ タワシや雑巾をゆすぎます
ゴミ袋 枯れた花や抜いた草など、ゴミはきちんと始末しましょう

曹洞宗で使われる正式な数珠は看経数珠(かんきんじゅず)ですが、片手数珠も一般的に使われています。
看経数珠の場合は金属の輪っかが付いている、「輪入り」というものを用います。

お墓参りの持ち物を確認したら、次はお墓参りの流れを見ていきましょう。

お墓参りの流れ

では、お墓参りの流れを順番に挙げていきます。

  1. ご住職や本尊、または墓地の管理事務所に挨拶をする
  2. 手を洗い清め、お墓に合掌礼拝をする
  3. お墓の掃除をする
  4. 花やお菓子のお供え物をする
  5. 線香をあげる
  6. 合掌礼拝をする
  7. あと片付けをする

では曹洞宗の作法である合掌礼拝と、数珠の持ち方について詳しく解説します。

合掌礼拝のやり方と数珠の持ち方

まず、曹洞宗のお参りの方法である合掌礼拝(がっしょうらいはい)の作法を説明します。
お墓参りの時の合掌礼拝は、左手に数珠を掛け、「立拝(りっぱい)」する、という方法です。

立拝とは、立ったまま両手を合わせて、上体を45度前方に倒すという合掌方法です。
合掌する時は、両手をしっかりと合わせ、肘を張ります。

そして、合わせた指先を、鼻の頭とほぼ同じ高さにして、上体を倒すのが正しい方法です。
座って行う座拝(ざはい)もありますが、お墓では立ったまま行う立拝が一般的でしょう。

次に数珠の持ち方を説明していきます。
数珠は左手の親指と人差し指の間に掛け、両手を合わせます。

この時、数珠は手前に垂らすのではなく、房を下に垂らすようにします。
長い数珠を使う場合は二つの輪を作り、作った輪を重ねて手に掛けます。

正しいお参り方法で、心のこもったお墓参りをしていきたいですね。

次の章では納骨について、実際にかかる費用について解説します。
納骨の方法別に相場を紹介していますので、自分に合ったものを見てみてください。

曹洞宗のお墓に納骨する際の費用

実際に納骨でかかる費用を見ていきましょう。
納骨にもさまざまなパターンがありますので、パターン別に解説していきます。

今あるお墓に納骨する場合

まずは、今あるお墓に納骨する場合の費用です。

  • お寺にお布施とお礼…5万~10万円(お車代を除く)
  • 石材店への納骨工賃…1万5千~3万円
  • 石材店にお礼…1万円前後

納骨する時には必ず「納骨法要」という儀式を行います。
住職にお経をあげてもらいますので、お寺にお布施として、相場では5万~10万円を包みます。

お布施の金額はお寺や地域によって違いますので、お寺の人に直接聞いたり、地域の人に聞いたりしても良いでしょう。
また納骨法要は四十九日と同時に行う場合もありますが、その際はお布施の金額も上乗せします。

墓地がお寺と離れた場所にあり、ご住職にお墓まで来ていただく場合は、お車代も忘れず用意しましょう。
お車代は5千円~1万円が目安で、お布施とは別の袋に入れてご住職にお渡しします。

墓石内に遺骨を納める作業は、墓石を動かしたりするので石材店に依頼します。
石材店の納骨工賃は、1万5千~3万円が相場です。

また、納骨工賃の他にお礼として1万円前後を包むこともあります。

その他、墓地や霊園に管理事務所がある場合、石材店のほかに管理事務所にもお礼を包む人もいるようです。

お墓を建てる場合

新しくお墓を立てる場合の費用です。
土地を除く、墓石と装飾品、工事費を合わせた一般的な費用を紹介します。

  • 和型墓石…70万~200万円
  • 洋型墓石…60万~180万円
    ※外柵は除く

お墓の区画の広さや、墓石の材料となる石の種類、そして石のデザインによって費用も変わります。
新しくお墓を建てる時には基礎工事もするので、お墓の区画面積が広ければその分、工事費も高くなります。

また、墓石の材料となる石の種類によって価格も違ってきます。
中国からの輸入石材ならば50万円からと比較的安価でお墓が建てられますが、国産の上質な石材であれば100万円以上かかります。

どちらの石が良いかという決まりはありません。
重要なのは供養するという気持ちなので、予算と相談しながら決めましょう。

お墓の区画を囲むための外柵を設置する場合も、区画面積によって費用が違います。
区画面積をきちんと把握してから、石材店に依頼するようにしましょう。

納骨堂の場合

今あるお墓は使用せず、お墓も建てない、という場合には納骨堂という選択肢もあります。
納骨堂とは遺骨を収蔵する施設のことで、遺骨を土に埋めないという特徴があります。

納骨堂の相場は50万~100万円です。
ロッカーのように個別の遺骨収容庫が上下左右に並んだタイプや、棚に各家の骨壺を並べて収蔵するタイプなど、さまざまな形の納骨堂があり、形態により費用も変わってきます。

ICカードをかざすと目の前の祭壇まで遺影や骨壺が自動で運ばれてくるという納骨堂もあり、近年、都市部をはじめ需要が高まってきています。

永代供養を頼めるというのも利点のひとつです。
納骨堂での永代供養とは、納骨堂の管理者が遺骨を管理・供養するという契約を結ぶものです。
墓地の継承者がいないなどの問題から、永代供養を選ぶ人も多くなってきています。

まとめ

曹洞宗のお墓やお墓参りについて紹介してきましたが、最後にもう一度振り返ってみましょう。

  • 曹洞宗ではお墓の形に決まりがない
  • 曹洞宗のお墓の特徴は、円相や「南無釈迦牟尼仏」「南無釈迦如来」と刻まれていること
  • 曹洞宗の宗祖は道元と瑩山
  • 大本山は永平寺と總持寺
  • お墓参りは掃除してからお供え物と合掌礼拝をするのがよい
  • 今あるお墓に納骨すると合計7万5千~14万円かかる
  • 新しくお墓を建てると60万~200万円かかる
  • 納骨堂に遺骨を納めると50万~100万円かかる

お墓は故人やご先祖様を供養していく大切な場所です。
新しくお墓を建てる時には、代々末永く愛されるような形や文字を考えていきたいものです。

そのためにも円相などの、曹洞宗のお墓の特徴は覚えておくと良いでしょう。
そして、曹洞宗のお墓にお参りする時には合掌礼拝することも忘れてはいけません。

また、この先のお墓の継承も考慮に入れ、納骨堂などさまざまな供養の選択肢を知っておくのも重要ではないでしょうか。

お墓の準備はできていますか?

終活といっても、生前整理、葬儀、お墓の検討などさまざまです。そのなかでも「お墓」は、一生に一度あるかないかの買い物ですね。

  • 自分に適切なお墓を探したいが、そのお墓をどう探したらよいかわからない。
  • まだ両親や自分が入るお墓が決まっていないが、お墓を探す手順がわからない。

など、数々の不安を抱えている方が多いのではないでしょうか。

お墓の購入に関しては、全員が初めての経験になることが多いため、不安を持つことは仕方のないことでしょう。

しかし、お墓購入後に後悔はしたくはないですよね。
そのためにも、複数の墓地・霊園を訪問して実際に話を聞き、しっかりと情報収集をしてから決めることをオススメします。

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