【お盆】お墓からご先祖様が帰ってくる!意味・過ごし方・お供え物まとめ

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お盆のきゅうりとなす

明日から「待ちに待ったお盆休み!」という人もいるのではないでしょうか。
長期連休で海外に行く人、実家に帰省される人などさまざまいらっしゃると思います。

「お盆休みにしばらくお墓参りに行ってないな…」と思ったら、ご先祖様のことを思い出してみてください。

お盆は、ご先祖様の霊が私たちの家に帰ってくるとされる期間です。

家の仏間には精霊棚を組み立て、提灯を飾り、いつもより豪華なお供え物をします。
家族みんなでお墓参りに行き、村の灯篭流しに参加し、盆踊りで汗をかきながら踊ります。

京都の五山の送り火や、長崎の精霊流し、徳島の阿波踊りなど、お盆の行事が大きくなって観光化したものもあります。古くから日本人は、死者や先祖と共に過ごすことの大切さを知っていました。時代が移り変わっても、私たちに染みついたこの感覚はいまでも残っています。

この記事では、お盆の由来、その過ごし方や準備の仕方について紹介しています。

お盆が目前に迫ったこの時期。
みなさんにとって大切なご先祖様と楽しい3日間を過ごせますように、心を込めて綴ります。

お盆とは

お盆の提灯とほおづきと線香

お盆とは、夏の季節に祖先や死者の霊を祀る一連の行事のことです。
現代の日本では、8月13日(迎え盆)から15日(送り盆)とされていますが、お盆の時期は今でも地域によって異なります。

お盆の語源は「盂蘭盆会」

お盆は、もともと「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と呼ばれていました。
中国で作られた『盂蘭盆経』というお経が原点であるために、このように呼ばれます。

「盂蘭盆」には2つの語源の説があります。
1つはサンスクリット語の「ウランバナ」。逆さ吊りの意味だそうです。
もう1つは古代イランの言葉で「ウルヴァン」。こちらは霊魂を意味する言葉だそうです。

旧暦の7月15日は、古代インドでは安居(あんご:僧侶たちの修行の期間)が開ける「解夏(げげ)」にあたり、また中国の道教では、「中元」と呼ばれ、神を祝い、死者の罪を許し乞う日とされています。

現代のお盆は、古代インド仏教と中国の習俗が一体化されて、現代に至っているのです。

お盆の2つの意味 先祖供養と施餓鬼供養

仏教が中国を経て日本にやってくることで、お盆はさらに「日本化」されます。
お盆では、2つの供養を行います。
先祖供養と施餓鬼(せがき)供養です。

先祖供養とは自分たちの先祖を家に招くために、お盆の精霊棚をこしらえ、提灯を飾り、お墓参りをします。

一方、施餓鬼供養とは、餓鬼道に堕ちた亡者に食べ物や飲み物を施すことです。
お盆は、自分たちのご先祖様だけでなく、浮かばれない餓鬼の霊たちをも、社会全体で供養するのです。

施餓鬼供養の原点 『盂蘭盆経』の目連伝説

お盆の時期になりますと、日本中の仏教寺院で「施餓鬼法要」が行われます(まれにお盆以外にする寺院もあります)。

餓鬼とは、自分たちの先祖ではない、餓鬼道に堕ちてしまった無縁の亡者たちのことです。
人は亡くなると死後に6つの世界に生まれ変わると信じられています。

これを「六道輪廻(りくどうりんね)」と呼び、生前の行いにより、天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道のいずれかの世界で生まれ変わるのです。

餓鬼道とは、飢えや渇きが満たされない世界のことで、この餓鬼道に堕ちた霊に食べ物や飲み物を施すので、「施餓鬼」と呼びます。

施餓鬼供養の原点は、『盂蘭盆経』の中に書かれている、お釈迦様の弟子である目連さんの伝説です。

古代のインドでは、一定期間お坊さんが一堂に集まって修行をする「安居(あんご)」というものが行われました。
この安居が終わる日(解夏:げげ)が旧暦の7月15日で、中国の道教ではこの日を「中元」と呼びます。

さて、安居の最中に、目連さんは神通力(超能力のような何事もなしえてしまう強い力)で、死後の世界で母親が餓鬼道で苦しんでいるのを見てしまったのです。
なんでも食べ物や飲み物を差し上げても、口の中で炎に変わり喉を通りません。

胸を痛めた目連はお釈迦様にどうすればいいかを相談しました。
すると釈迦は、 「安居の最後の日に比丘(びく:男性の修行者の意)に食べ物を施せば、その一端が母親の口にも入り救われるだろう」 と、答えてくれたのだそうです。

早速目連は釈迦の言葉を実践しました。
比丘たちは目連の施したものを、食べ、飲み、そして踊って大喜びしました。
それが餓鬼道に堕ちている者にも伝わり、母の口の中を通ったのです。

目連伝説から引用

地域で異なる!お盆といわれる期間

時計とカレンダー

お盆と言えば8月13日から8月15日のことを指すと思われていますが、実は現代でも、地域によってお盆の期間が3通りあるのをご存知でしたか?
というのも、本来お盆は旧暦の7月15日から行われていました。

これは、お盆の行事が、目連伝説にあるように、中国の中元節(7月15日)と密接に関係していたからです。
しかし、明治時代の新暦への変更に伴い、対応が各地で異なり、現在ではお盆の期間は3通りに分かれてしまっています。

(1)7月盆 新暦の7月13日〜15日

7月にお盆を迎える地域は、主に東京やその周辺の関東地方の一部に見られます。
このような地域では明治政府が暦を太陽暦に変更したカレンダーにそのまま従ったのです。
その時の名残が今も残っているのでしょう。

(2)8月盆 新暦の8月13日〜15日

8月にお盆を迎えるので、「月遅れ盆」などと言われます。
現在日本中で採用されているのがこのパターンです。
明治政府の方針でカレンダーこそ変わりましたが、本来お盆はこの夏の時期の行事でした。

7月15日という日取りよりも、夏のお盆という季節感を大事にしたのでしょう。
と同時に、梅雨時期のお盆を嫌い、農繁期を過ぎたこの時期のお盆が好まれたのだと思われます。 

旧暦の7月盆

九州地方や南西諸島ではいまでも旧暦の7月15日を中心にお盆を迎えます。

沖縄地方など、ご先祖様を特に大事にする大陸の影響を受けた地域では、古来より続くお盆の時期を大切に考えているのです。
旧暦とは太陰暦ですから、これを新暦に換算すると、お盆の時期は毎年わずかながら異なります。

この記事が書かれているのは平成30年の6月ですが、向こう3年間は下記のようになります。

平成30年の旧暦7月15日は、新暦の8月25日。
平成31年の旧暦7月15日は、新暦の9月13日。
平成32年の旧暦7月15日は、新暦の9月2日。

お盆にお墓参りする理由

供花を入れた手桶

お盆にはお墓参りをします。
これは、ご先祖様に会いにいくことを意味するのですが、昔はもう少し踏み込んだ意味がありました。

ご先祖様は、火に乗せられてやってくる

お盆の期間は、先祖の霊がわが家に帰って来て、家族と一緒に過ごしました。
その先祖の霊を迎え入れ、送り出すためにお墓参りが行われたのです。

自宅の軒には提灯を吊るします。
13日の夕方(具体的なタイミングは地域によって大きく異なります)、家族みんなでお墓参りに行きます。

お墓ではローソクに火を灯すのですが、その火をたいまつに移して自宅に持ち帰り、軒に吊るして用意していた提灯に灯します。

こうして先祖の霊を自宅まで招き入れるのです。ご先祖様は火に乗ってやってきたのです。

一方、送り火は逆のことをします。
提灯の灯をたいまつに移し、お墓まで歩いて行き、その火でお墓のローソクを灯して、ご先祖様はあちらの世界に帰って行きます。

さまざまな送迎の仕方

もちろん、ご先祖様の送迎の仕方は地域によってさまざまです。
オガラに火をつけて煙を起こすところ。
精霊流しで送り盆をするところもたくさんあります。

ただ、このような昔ながらの習俗が廃れてしまっても、お墓は自分たちのルーツであるご先祖様と出会える場所です。

最近でこそ、たいまつや提灯に火をつけて送り迎えをするなどの、のどかな風習はできなくなっています。

しかし、そうした風習がなくてもご先祖様を偲ぶことはできます。
一年のうちで日本中の人々が亡くなった人やご先祖様を偲ぶ季節。それがお盆です。
家族みんなでお墓参りをして、それから休暇を楽しみましょう。

いつ何をする?お盆にまつわるさまざまな行事

盆踊り会場

「お盆」といっても、詳しく見ると、じつにさまざまな種族が重なり合っています。
お盆の準備、家族の集まり、家や寺の供養、そして村や自治会の行事。

いかに日本人がこの時期を大切に、そして楽しみにしていたかが分かります。
いまでも名残として残っているお盆のさまざまな行事を、ひとつひとつ見ていきましょう。

1日は釜蓋朔日 お墓の掃除はお盆前に終えておこう

お墓の掃除はお盆前に終えておくのが理想です。
もちろん、日々の生活が忙しくて、お盆前の掃除ができないという人は、お盆のお参りの時に掃除をしても構いません。

お盆は7月15日を中心に行われますが、7月1日のことを「釜蓋朔日(かまぶたついたち)」と呼びます。
地獄の釜のふたが開く日と考えられ、この日からお盆が始まりました。

地域によっては里の中の川や道を掃除してご先祖様を迎え入れる準備を始めます。
現代では月遅れ盆が一般的ですから、8月1日以降にまずはお墓掃除に行くのがよいでしょう。

7日は七夕 精霊棚やお仏壇の準備をしよう

仏間では”精霊棚”や”盆棚”と呼ばれるお盆専用の祭壇を飾ります。
また、仏壇の中もきれいにして、その脇には提灯などを飾ります。
昔は、こうした精霊棚の準備を7月7日の夕刻に行われました。

「七夕」と書いて「たなばた」と読むのはそのためで、本来は「棚幡」と書いたのです。
ご先祖様を迎え入れる精霊棚を作り、「幡(はた)」を垂らしたことに由来しています。

13日は迎え盆 ご先祖様をお迎えに行く日

迎え盆は13日とされています。
軒先で煙を起こして先祖を迎える地域、提灯に灯を灯して先祖を迎える地域、きちんとお墓から先祖を自宅に連れ帰って来る地域など、さまざまです。

留守参りをするなら14日

お盆の間は、先祖の霊は私たちの家にいるため、先祖不在のお墓にお参りすることを「留守参り」と言います。
実際に霊魂というものは人間の身体のように一つしかないわけではありません。
普段から、お墓に先祖を感じることもあれば、位牌に感じることもあります。

そうした、複雑にして矛盾を平気で受け入れられる日本人の霊魂観はとてもユニークです。
お留守参りは全国のさまざまな地域で見られる風習です。

供花が供えられた墓前で合わせている両手

ある地域では、留守の間にご先祖様の家であるお墓をきれいに整えておくのだと考えられる地域もあるようです。
13日は迎え盆、15日は送り盆。
ですから、ご先祖様が私たちの家にいる14日を留守参りの日とする地域が多いようです。

送り盆は15日か16日 ご先祖様をお見送りする日

先祖を送る「送り盆」は8月15日とされていますが、16日にするところもたくさんあります。
ご先祖様の送り方も地域で様々です。

送り火

自宅の提灯の火をつけたまま墓地のローソクを灯して送りとする地域もあります。
また、全国的に有名なのは精霊流しです。

灯篭流し

灯篭

死者の魂を弔うために川や海に灯篭を灯して流します。
日本全国で見られる習俗です。
永平寺の灯篭流しや、広島の被爆者慰霊の灯篭流しなどが有名です。

長崎の「精霊流し」

精霊流し

長崎の「精霊流し」は、その盛大さでとくに有名です。
初盆を迎える家では、「精霊船」と呼ばれる大きな船を造り、「流し場」と呼ばれる終着点まで街の中を練り歩きます。

また、その道中ではすさまじい数の爆竹を鳴らし、その光景はさながらお祭りのようです。

京都の「五山の送り火」

五山の送り火

京都の夏の風物詩の「五山の送り火」も死者や先祖の霊を送り出すために行われます。
起源を平安時代に見る説や、江戸時代に見る説などがありますが、いずれにせよ、長く京都の人々に愛されてきた行事です。

五山とは次の5つを指します。

  • 東山如意ケ嶽の「大文字」
  • 金閣寺大北山(大文字山)の「左大文字」
  • 松ヶ崎西山(万灯籠山)と東山(大黒天山)の「妙法」
  • 西賀茂船山の「船形」
  • 嵯峨曼荼羅山の「鳥居形」

24日は地蔵盆 関西の夏の風物詩

地蔵盆は関西地方ではいまでも行われる行事です。
日本版のハロウィンのようなもので、村のお地蔵さんにお参りに行くとお菓子がもらえるので子どもたちにも大人気。
普段学校で会えない友達同士が子供会を通じて集まれるので、みんなが意気揚々とするものです。

地蔵盆は自治会や子供会レベルで行われます。
村の地蔵堂などに寺の住職を呼び、村人みんなで地蔵菩薩を供養します。

地蔵菩薩は、水子や子供の霊も供養してくれる仏様であることから、庶民に広く信仰されてきました。
地蔵盆が子供を中心に行われるのもそのためでしょう。

そして、地蔵盆が終わると夏休みも終わりに近づき、関西地方の子どもたちはみな胸を切なくさせたようです。

盆踊り

盆踊りは、死者の供養のために踊る行事です。

本来は盆の時期にある行事でしたが、最近では夏のイベントとしての側面や、芸能的な要素が強くなったためにお盆に限らず、夏休みの中で開催されています。
死者供養のための踊りは古来より世界の各地で見られる民俗です。

踊りと死者供養を結び付けた人と言えば、平安時代の空也や鎌倉時代の一遍がいます。
時代が下るごとに、宗教色が弱まり、芸能色が強くなり、庶民の行事として定着していったのです。
徳島の阿波踊りや、沖縄のエイサーなども、盆踊りが発展したものです。

お墓参りの時期・時間については、「お墓参りに行くベストな時間を解説!時期と目的別の紹介」でも解説しているので参考にしてみてください。

お盆に行う「迎え火・送り火」をするタイミングと目的

火は神聖なもので、お盆においては、ご先祖様の道しるべになったり、祖霊をわが家から墓地の間を運んでくれたり、とても大切な役目を果たします。
お盆はご先祖様と一緒に過ごしますが、火を用いてどのように迎え、どのように送るのでしょうか。

迎え火と送り火

迎え火

迎え火は、7月盆であれば7月13日、8月盆であれば8月13日に行います。
また、地域によっては、初盆の家は8月1日や8月7日に迎える所もあるようです。

最も一般的な迎え火は、家の庭先でオガラの火をつけて煙を起こし、これを目印に祖霊が帰って来るとするもの。
その他にも墓に迎えに行くなど、さまざまな迎え方があります。

送り火

送り火は、7月盆であれば7月15日か16日、8月盆であれば8月15日から16日にかけて行われます。
15日と16日の違いは地域によって異なるようです。

送り火も、庭先で煙を起こす方法、墓地まで祖霊を連れてあちらの世に送り返す、灯篭流しなどの方法があります。
その他、長崎の「精霊流し」や京都の「五山送り火」など、観光化したものもあります。

お盆のお墓参りに持っていくもの

供花と色とりどりの落雁

お盆のお墓参りだからといって、特別なものを持参する必要はないでしょう。

細かな持ち物に関しては「お墓参りの持ち物セットを紹介!あせらずお参りできるよう準備しよう」でも解説していますが、いつも以上にお墓を掃除して、いつもより少し立派なお供え物をして、手を合わせればいいのではないでしょうか。

地域によっては、お盆に供える灯篭(盆灯篭)などもありますが、ここでは一般的にお墓参りに持参するものをまとめました。

掃除道具

スポンジや布や、絵付きブラシなど、石塔をきれいに磨くもの。
鎌やごみ袋など草刈りや草抜きに便利なものなどを持参しましょう。

自分の身を守るもの

お盆の墓地は、どの季節よりも日差しが強く、虫や蚊もそのあたりを舞っています。
虫よけスプレーや日焼け止めクリームなどは必須アイテムです。
蚊取り線香を焚きながらお墓の掃除をするのもおすすめです。

また、炎天下での作業なので、麦わら帽子やスポーツドリンクなど、熱中症対策も万全にしましょう。

お供え物

お花やローソクや線香などのお供え物は忘れないようにしましょう。

その他、故人さまが好きだったお菓子や果物やお酒などを供えてあげても構いませんが、必ず持ち帰るようにしましょう。
夏の暑い季節なのですぐに痛んでしまいます。

また、季節のものということでなすやキュウリなどの夏野菜を供えてあげると風情が出るかもしれません。

お供え物に関しては、「お墓参りのお供え物にはマナーがある!避けたほうが良い2つのお供え物を紹介」でも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

お墓参りの流れと作法

お墓参りでは、墓地や墓石をきれいにして、お供え物を整えて、手を合わせましょう。
お盆時期の墓地は大変込み合います。
車やお参りのマナーはきちんと守りましょう。

また、他の人が気持ちよくお墓参りができるよう、水場やゴミ捨て場が汚れることがないように利用しましょう。

お盆前に準備すること

仏壇へのお供え物の果物

お盆に迎えるにあたり、どのようなものを準備すればよいか、まとめました。

迎え火・送り火の木材

迎え火や送り火に使う木材は「オガラ」と呼ばれるものを用います。
オガラはスーパーやホームセンターなどで、100円程度で販売しています。
このオガラを切って使用します。

またお盆では、きゅうりを馬に、なすを牛に見立ててお供えしますが、これらの足にもオガラを使用します。

仏前のお供えもの

仏前のお供えはいつも以上に豪華なものにして、ご先祖様に喜んでもらいましょう。
ここではお盆だからこそのお供えものについてまとめました。

仏膳

仏膳(仏壇に供えるためのお膳)がある場合は、お盆の期間中、お供えをしましょう。
飯、汁、煮物、漬物、あえ物などの精進料理を供えます。

牛馬(なすときゅうり)

精霊棚といって、お盆専用の祭壇を供える時は、なすときゅうりを供えます。

これは、きゅうりを馬に見立て、なすを牛に見立て、これらに乗って、ご先祖様が自分たちの家に来て、そして帰っていくと考えられたのです。

早く来てほしいから、馬(きゅうり)に乗ってやってきて、ゆっくり帰ってほしいから牛(なす)の乗ってあちらの世界に帰っていくと信じられています。
夏野菜であるきゅうりやなすに、ご先祖様への想いを込めてお供えしたのです。

餓鬼飯

ご先祖様へのお供えと、施餓鬼のお供えは分けます。
これも地域によってさまざまなのですが、近畿地方には「餓鬼飯」と呼ばれるものがあります。

生米と夏野菜を刻んだもの(きゅうりやなす、にんじんなど)を混ぜて、蓮の葉の上に供えるのです。
目連伝説にあったように、お盆には餓鬼道に落ちた亡者の霊をも弔うのです。

盆提灯

お盆の期間は仏間に盆提灯を供えて明るく華やかにします。
畳の上に置く行灯タイプや天井や軒端から吊るす提灯タイプがあります。
本当は両方を飾ります。

仏間の縁側に提灯を吊るすことで、ご先祖様の目印とし、仏間に行灯を供えることで仏壇や精霊棚をきれいに照らします。

田舎などでは親戚中からお供えの提灯をいただき、たくさんの提灯が仏間に並ぶ光景も珍しくありませんでした。
最近は、家具調仏壇が普及しているために、コンパクトでモダンな提灯も数多く販売されています。

初盆をむかえるときに行うこと

はじめて迎えるお盆を「初盆」や「新盆」と呼びます。
仏壇とは別に精霊棚を作って、故人様をお祀りします。
初盆で特に異なるのは提灯です。

初盆の提灯は白のものを使い、その年のうちに処分します。
次の年からは柄の入ったものを購入し、毎年使用します。
また、お寺によっては初盆を迎える檀家だけを招いて合同法要を執り行うこともあるので、参列しましょう。

まとめ

いかがでしたか?それではこの記事のポイントをまとめます。

この記事で解ったこと

  • お盆は、ご先祖様の霊が私たちの家に帰ってくるとされる行事
  • お盆では家の先祖と餓鬼に堕ちた亡者の供養をする
  • お盆の原点は『盂蘭盆経』の目連伝説。修行者たちに食べ物や飲み物を施して、餓鬼道に堕ちた母を救ったという話に由来する
  • お盆の時期はいまでも3つに分けられる「7月盆」と「8月盆」と「旧暦盆」。現在全国的に主流なのは「8月盆」
  • 迎え盆は8月13日。迎え火を焚いて、先祖の霊を迎え入れる
  • 送り盆は8月15日か16日。送り火で先祖の霊を送り出す
  • お墓参りはお盆が始まる前に済ませておく。14日にお参りする「留守参り」という風習もある
  • 仏間には精霊棚を組み、提灯を飾り、華やかにご先祖様を迎え入れる

一口にお墓・霊園と言っても、豊かな自然を背景にしたり、規模や宗派だけではない様々な特色があります。
お住まいの地域・ご実家の近隣などで、どんな霊園があるかご覧になってはいかがでしょうか?

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