お墓に敷く砂利だけでは草は生えてくる!防草の方法と砂利を敷く目的を解説

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砂利が敷き詰められている墓地の区画

最近のお墓では、土の上に砂利石を敷き詰めるのが一般的です。
しかし、どうして砂利を敷くのか、その理由をご存じですか?

また、砂利にも黒や白や五色など、さまざまな種類のものがあります。
この記事では、お墓の砂利石について詳しくご説明いたします。

お墓に敷く砂利について

お墓で使われる砂利は、仕上げの化粧の意味があるので、きれいに磨かれた、色のついたものを使用します。

砂利にも色々な種類があり、建材用の採石やバラス、和風の庭には色砂利、ガーデン風の庭にはバークチップという木のチップなど、さまざまな種類があります。

玉砂利や化粧砂利と呼ばれる

お墓の砂利石は「玉砂利」と呼ばれています。まれに「化粧石」や「化粧砂利」などとも言われます。
読んで字のごとく、見栄えをよくするための”化粧”の意味合いがあります。

砂利を敷く目的と意味

砂利を敷く目的は、主に次の二つです。

  • 見栄えをよくする
    墓地の足元は、盛り土で埋める、砂利(バラスなどの色のない砕石)を敷く、モルタルで固めるなどの様々な方法がありますが、その表層部分に砂利を敷き詰めることで見栄えがよくなります。
  • 防草効果
    土に比べて、砂利を敷くことで防草効果があります。とはいえ、完璧に雑草を防ぐことはできず、それでも草は生えてくるでしょう。

お墓に敷く砂利の種類

実は砂利にもさまざまな種類があります。
普段、自分のお墓以外をじっくり見ることはないでしょうが、お墓参りの際には、ぜひとも周囲のお墓がどのような砂利を敷いているか見てみるのも面白いでしょう。

白玉砂利

白玉砂利は、白色の玉砂利です。
白玉を敷き詰めることで墓所内が明るい雰囲気になります。

黒那智

黒那智石は、黒色の玉砂利です。
和歌山県の那智地方で産出されていたことから、こう呼ばれています。
現在では外国産のものが主流だそうです。

黒那智を敷き詰めるとシックな雰囲気が出て、墓所内が落ち着き、石碑が引き立ちます。

大磯

大磯とは、緑系の玉砂利です。
水槽の底に敷くなど、日本家屋の土間などにも使用されています。
大磯を玉砂利として敷き詰めると、上品な雰囲気になるでしょう。

五色砂利

五色砂利とは、複数の色の砂利をミックスした玉砂利です。
淡路島の五色が浜で産出されていたことから「五色石」と呼ばれています。

また、仏教的にも五色(青・黄・赤・白・黒)は仏を表す色とされていますが、実際は黒、白、赤の三色がミックスされています。
五色砂利は色の偏りもなく、高級感が増し、個人的には筆者が一番好む玉砂利です。

ファイブストーン

五色砂利のように、複数の色の石をミックスしたものにファイブストーンがあります。
ひとつあたりの石が五色砂利より大きく、洋風やガーデン風のお墓に合うかもしれません。

ビー玉

ビー玉を砂利石として使用しているのもまれに見ます。
洋風デザインのお墓などには似合うかもしれません。

砂利を敷くことは完璧な防草にはならない

砂利を敷くことは完璧な防草にはなりません。
なぜ草が生えてくるのか、考えられる理由は、

  • 砂利の下の土に雑草の種が発芽する。
  • 雑草そのものに土や砂が付着している。

上記のいずれかでしょう。

もちろん、土に比べればその防草効果は格段と違います。
なぜなら、砂利を敷き詰めることで根を張る土の表面積が減少するからです。

防草するための方法

砂利をさらに効果的にする防草の方法をまとめました。

防草シート

土の上に敷いて、草を生えにくくする防草シート。
そのままでは見栄えが良くないので、シートの上に砂利を敷くとよいでしょう。

ただし、シートも時間の経過ともに経年劣化します。
土中のシートを交換するのはそれなりの手間がかかります。

モルタル貼り

墓地内をセメントで固め、その上に砂利を敷き詰めます。
この方法だと、ほぼ確実に草は生えません。

ただし、デメリットとして、透水性がないために、雨水とともに玉砂利も墓地の外に流れ出る可能性があります。
また、お墓の土を固めてしまうことをよくないとする考えもあります。

防草マサ(固まる土)

防草マサとは、ろう石と砂と固化材を主成分とした特殊な土です。
見た目は土のようですが、その表面はかちかちに固まるため、草はほとんど生えません。

モルタルほどではないですが、表面が固まるということは水を通さないということです。
時間が経つことに表面にコケや水アカが発生する可能性があります。
防草マサの上に砂利を敷く、という方法をおすすめします。

ストーンレジン(天然石と樹脂を混合した舗装材)

ストーンレジンとは、天然石と樹脂を混合して敷き詰める舗装材です。
墓地だけでなく、庭や玄関回りや広場など、さまざまな場所で使用されています。

画期的なのは、草が生えないのに透水性があるということです。
天然石と接着剤を混ぜ合わせてものを墓地内に塗り込んで施工します。
樹脂で固めたものなので、見た目の風合いに少し違和感を覚えるかもしれません。

砂利を敷く場合にかかる費用

砂利を墓地に敷き詰める場合は、どれくらいの費用がかかるのでしょうか?
業者に依頼する場合と、自分自身で施工する場合でまとめましたので参考にしてみて下さい。
※新しくお墓を建てるときに砂利を敷く場合の費用をいれてください

買い替え時に業者に頼む場合

砂利の入れ替えの値段は1㎡あたり、安いところで2000円、高いところで3000円くらいでしょう。

砂利は、ただ土の上から撒けばいいというものではなく、盛り土の上積みを数センチ除去した上に、きれいに均しながら敷き詰めます。
そうした施行費や、運搬費、残土の処分費も別途必要です。

ちなみに、1㎡の面積に厚み3cmの玉砂利を敷き詰める場合、必要な容量は大体20㎏です。

ホームセンターなどで入手して自分で買える場合

ホームセンターやインターネットでも購入できます。
種類にもよりますが、大体、1袋20kg入りで1000円から2000円くらいでしょう。

自分の手でお墓に砂利を敷く施工方法

自分の手で砂利を敷く施工方法をまとめました。
大変かとは思いますが、時間がある方、節約したい方はぜひとも挑戦してみましょう。

玉砂利のサイズや量の選び方

まずは砂利を購入します。
ホームセンターに行けば袋詰めされたさまざまな砂利が並んでいるでしょう。
インターネットでも購入できます。

  • 玉砂利の種類
    砂利の種類に決まりなどはありません。
    気に入ったものを選びましょう。
  • 何袋買うべきか
    目安は、1㎡あたり、1〜2袋(1袋20kgとして)くらいでしょう。
    ただしこれは、墓地の面積と、砂利を敷く厚みによっても異なります。
    墓地の面積の中に、石塔や付属品などが据えてある場所には砂利は不要です。

    また、厚みは一般的には3㎝ですが、もっと厚くしたいということで5~10㎝くらいにする人もいます。
    どれくらいの広さと厚みを敷き詰めるかによって、必要な量は異なってきます。
  • 砂利の大きさ
    砂利には、2分(約6mm)、3分(約9mm)、5分(約15mm)、8分(約24mm)と、さまざまな大きさのものがあります。

    通常は5分のものがよく使われますが、これも好みで選択するとよいでしょう。

入れ替え方法

それでは、入れ替え方法について順に説明していきます。

  1. 土の上積みを取り除く
    まずは、現在の墓所内の土の上積みを取り除きます。
    砂利をどれくらいの厚みで敷くかによって取り除く量は異なります。

    よくあるケースとしては、5分の玉砂利を敷くものとして、3〜5センチ程度を取り除けばよいでしょう。
  2. 砂利を敷き詰める
    土を取り除きましたら、その上に砂利を敷き詰めます。
    外柵の天場と、玉砂利の上面が平行になるように敷き詰めるときれいでしょう。
    コテなどで均すと作業がスムーズです。
  3. 残土を処分する
    はじめに取り除いた残土はきちんと処分しましょう。
    砂利の入っていた袋に納めると便利でしょう。

お墓の周りを綺麗に保つ方法

お墓やその周辺をきれいに保つ一番の方法は、こまめなお参りとお掃除です。

何の変哲もない答えかもしれないのですが、筆者が長年、いろいろなお墓を見て、いろいろなお客様の声を聞いてたどり着いたひとつの結論です。

家の掃除もそうでしょうし、花の手入れもそうでしょうし、人間関係だってそうかもしれません。
こまめに手を加えるというのは”長持ち”させる上でとても大切なことで、お墓とて、同じなのです。
その上で、お墓をきれいに保つコツをいくつかご紹介します。

墓石は水拭きしたあとに乾拭きする

お墓参りの時には、必ず墓石を水拭きし、乾拭きで仕上げましょう。
「どうせ雨が汚れを流してくれる」というような声をたまに聞きます。
しかし、雨に含まれる成分がそのまま汚れになることもあります。

墓石は粒子の組み合わせでできています。
粒子と粒子の間には目に見えない小さな穴(細孔)があり、そこに汚れが侵入することで劣化が始まります。
墓石を拭いてあげることで、細かい塵や埃や排気ガスなどを拭き取ります。

アルコールは絶対に墓石にかけない

アルコールは絶対に墓石にかけてはいけません。劣化の原因になります。
故人がお酒を好きだった場合についつい墓石にかけてしまいがちですが、その場合はお供えするだけにしましょう。

草は必ず根っこから引き抜く

草は抜いても抜いても生えてきます。
それでも、根っこから草を抜くことで繁茂の度合いはだいぶ異なります。

砂利の下は、土よりは採石(バラス)がよい

雑草対策という意味では、盛り土よりも採石(バラス)が好まれています。
透水性がある上に、土に比べて草が根を張りにくいという利点があります。

さらにバラスは年月が経っても沈みにくいこともあり、新たにお墓を建てる時は、バラスを用います。
いまあるお墓の土をすべて取り除いてバラスを敷くことは大変です。

しかし、砂利の入れ替えをする場合、少し深めに土を取り除き、バラスで底上げし、仕上げに砂利を敷くことで防草高価はより増すでしょう。

落ち葉が多い場合は玉砂利よりも土の方がいいかもしれない

お墓の汚れで厄介なものに、落ち葉があります。
砂利は防草対策にはなりますが、落ち葉が多い墓地では逆に不向きかもしれません。

なぜならば、落ち葉と一緒に玉砂利までほうきで一緒に掃き取ってしまうからです。
落ち葉が多い墓地では、盛り土やストーンレジンなど、表面を平らな状態に保つものがよいでしょう。

この記事のまとめ

それでは、この記事の重要ポイントをまとめます。

ここがポイント

  • 砂利を敷くと、見栄えがよくなり、防草効果がある
  • 砂利にも色々な種類があり、好みで選んでよい
  • 砂利を敷いても、完璧な防草にはならない
  • モルタルや防草マサやストーンレジンなどと組み合わせることで、防草効果を高められる
  • 砂利の入れ替えを業者に依頼すると1㎡で2000円〜3000円。さらに施工費や運搬費などが必要となる
  • 砂利はホームセンターやインターネットでも購入できる。費用は1袋1000円〜2000円くらい。
  • お墓をきれいに保つには、こまめな掃除が一番有効

いかがでしたか?

防草効果があるだけでなく、墓所全体の印象も明るくなるのが砂利です。
草抜きが大変な人、暗い印象のお墓を明るくしたい人。まずは石材店に相談してみることをおすすめします。

一口にお墓・霊園と言っても、豊かな自然を背景にしたり、規模や宗派だけではない様々な特色があります。
お住まいの地域・ご実家の近隣などで、どんな霊園があるかご覧になってはいかがでしょうか?

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