墓石屋との上手な付き合い方!業者や墓石の選び方まとめ

墓石屋との上手な付き合い方!業者や墓石の選び方まとめ

墓石屋とは?徹底解説

  • 信頼できる墓石屋選びがお墓購入や建て替えには欠かせない
  • 墓石屋は新築・リフォーム・メンテナンスを担う石材のプロ
  • 墓石屋選びは登録協会、専門家在籍、産地情報、工事品質、サポート、立地をチェック
  • 墓石購入は複数見積もりとデザイン・予算の共有、契約書で確定

新しくお墓を建てるために墓石の購入や、お墓の建て替えなどを検討していると必ず関わってくるのが墓石屋です。

お墓を建てることは、一生に一度あるかないかの大きな買い物ですので、失敗したくはないですよね。

この記事では、失敗せずにお墓を建てるために、墓石屋との付き合い方や選び方などについてまとめています。
ぜひ墓石屋とのやりとりに活かしてスムーズな墓石購入を進めてください。

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後悔しないお墓のために今から準備してみませんか?

「お墓」は一生に一度あるかないかの大きな買い物。
後悔のないお墓を建てるためには、パートナーとなる石材店選びがとても重要です。

  • お墓を建てるのにかかる費用・相場が知りたい
  • 自分の希望するお墓を建てられるかどうか知りたい
  • お墓を建てるまでの流れを知りたい

など、数々の不安を抱えている方が多いのではないでしょうか。
お墓の購入に関しては、初めての方が多いため、不安や疑問を持つことは仕方のないことでしょう。
しかし、お墓購入後に後悔することだけは避けたいですよね。
お墓について詳しく知るには実際に複数の石材店の話を聞き、しっかりと情報収集することをオススメします。

まずは気になる墓石の資料を請求してみましょう。

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この記事の目次

  1. 墓石屋は石のプロ
  2. 墓石屋の探し方
  3. オンラインショップでも墓石は買える
  4. 良い墓石業者を選ぶポイント
  5. 墓石屋との上手な付き合い方
  6. 墓石の注文方法まとめ
  7. まとめ
  8. 監修者コメント

墓石屋は石のプロ

墓石屋はお墓や石材の専門店です。

お墓も新しくお墓を建てるだけでなく、修理やリフォームやメンテナンスなども必要です。

また、お墓だけでなくさまざまな記念碑やモニュメントなどの製造加工、業者によっては建築材や庭材としての石材を扱っているところもあります。

お墓の、そして石材のプロ。それが墓石屋なのです。

墓石の取り扱い数はお店によって異なる

墓石屋の多くではお墓が展示されています。

お墓の形もさまざまですし、石材の種類も2~300種類にも及ぶと言われているために、1つとして同じお墓が建つとは限らないのです。

とはいえ、お墓はでき上がった商品を買うだけではなく、希望のものを図面を起こしてオーダーすること(受注生産)も可能です。

ですから、展示の数が少ない石材店でもさまざまな形状のお墓をつくることができますし、いろいろな石材を扱うこともできるでしょう。

お墓のリフォームやクリーニングをしている店もある

墓石屋は新しいお墓を建てるだけでなく、お墓にまつわるさまざまな仕事を引き受けてくれます。

お墓のリフォームでは、墓石の傾きなどを直したり、文字を追加で彫刻したり、お墓の引っ越しや墓じまいなど、さまざまな案件に対応してくれるでしょう。

また、お墓のクリーニングもしてくれます。素人の私たちでは落とすことのできない汚れなどがありましたら、まずは墓石屋に電話で相談してみましょう。

墓石の特性を知っているからこその、他ではできないお墓診断やサービスを提供してくれることでしょう。

墓参り代行サービスがある店もある

墓石屋によっては墓参りの代行サービスをしてくれるところもあります。

墓域内の清掃や墓石のクリーニングだけでなく、お花やお線香のお供えまでしてくれます。

遠方でなかなかお墓参りやお墓掃除ができない方、あるいは体調などが悪かったり忙しい方などは利用してみましょう。

墓石屋の探し方

墓石屋の探し方はいくつかあるのでしょうが、よりよい業者と出会えるための3段階の方法をお教えします。

  1. インターネットやタウンページ
    まずはインターネットやタウンページなどでどのような石材店があるかを探してみましょう。
  2. 直接石材店を訊ねる
    次に直接石材店を訊ねてみましょう。公営霊園の近くには石材店が営業所を構えていることが多いので、覗いてみるのも一つの方法でしょう。また、一社ではなく複数社を見て回ることをおすすめします。
  3. 寺院や葬儀社や仏壇店などから情報を得る
    第三者の評判や口コミは大変信頼がおけます。特に寺院や葬儀社や仏壇店などは同じ業界なので、より具体的な評判を知っているかもしれません。

    ただし、気をつけなければならないのは、「寺院墓地や民営墓地の場合は指定石材店を定めている場合もある」ということなので、事前にしっかりと確認しておきましょう。

オンラインショップでも墓石は買える

最近ではオンラインでも墓石が買えます。

ただし墓石を買ったからといって、私たちが据付工事をするわけではなく、石材店や職人に現場での工事をしてもらわなければなりません。

現実的には、全国にネットワークされた提携の墓石屋の中で、施主のエリアの石材店が施工を請け負うというシステムです。

また、オンラインであれば希望の石材がどのようなものなのか、実物を見て触って判断することができません。
お墓は、「オンラインで手軽に商品を購入できる」という面では大変不向きでしょう。

良い墓石業者を選ぶポイント

いいお墓を建立するポイントは、「どの石を買うか」ではなくて「誰から石を買うか」によると言い切ってしまってもいいでしょう。

無数にある墓石屋の中で、少しでもすばらしい業者と出会えるための6つのポイントをご紹介します。

協会や団体に登録している

墓石業界の団体は主要なものに「日本石材産業協会」(石産協)や「全国有料石材店の会」(全優石)などがあります。
こうした組織や団体に入会している業者は一般消費者からの安心感や一体感につながります。

お墓ディレクターが在籍している

石材業界には「お墓ディレクター」という検定制度があります。2級と1級があり、日本石材産業協会が主催する試験に合格することで取得できます。

正しい知識や情報を持ち合わせる「お墓ディレクター」が在籍しているかどうかは、よい墓石業者の目安の1つとなるでしょう。

産地や石材の情報を開示している

石材の産地や石材の情報を開示しているかも重要な要素です。
200種類を超えると言われている石材の中を見分けるのは一般の人には不可能です。

ここには売り手と買い手の情報格差が生じ、情報量では買い手が圧倒的に不利な面があります。

だからこそ、墓石屋には正しく透明な情報開示が求められますし、買い手は「信頼」から業者を選ぶしかありません。
石材に対してきちんと納得のいく説明をしてくれる墓石屋との出会いが大事です。

また、ホームページやブログやFacebookなどで透明度の高い情報を発信し続けるてくれているところは、比較的安心できる傾向にあるでしょう。

基礎工事がしっかりしている

お墓工事で大切なのは基礎工事です。

どの墓地でもまずは基礎工事をきちんとして、お墓が傾いたり沈んだりしないように工事します。

また、基礎工事はお墓が建ってしまえばどのような施工が行われたのかが分からなくなってしまします。

見積もりや商談の段階で、どのような基礎工事を執り行うのか、そしてそれらの模様を写真にきちんと納めてくれるかなどを確認しましょう。

アフターケアがしっかりしている

お墓を売ってしまえばそれでサヨナラ、なんて考えている墓石屋では、絶対にお墓を建ててはいけません。

買っていただいてからのご縁こそが大事だと言い切る墓石屋が望ましいでしょう。
お墓の契約までは熱心で、その後はアフターフォローが全くないという墓石屋は、実は結構多いのです。

「なにかあった時にすぐに対応してもらえる」
「建立後もお付き合いを大事に考えてくれる」

こうした墓石屋と出会えるのが理想です。

お墓はずっと陽や雨や風にさらされます。アフターフォローこそが長持ちの秘訣なのです。

アフターケアの方法はさまざまですが、10年保証のような保証サービスを設けている墓石屋。
あるいは定期的なメンテナンスをしてくれる墓石店などは信頼が置けるでしょう。

墓地から近い場所にある

墓地から近くの墓石屋がおススメです。
墓地がら近くであれば、なにかあった時にもすぐに駆けつけてくれることでしょう。

また、その墓地についてもよく知っていることでしょうから安心です。

墓石屋との上手な付き合い方

お墓の建立は、墓石屋との共同作業です。
施主は希望や想いを伝え、墓石屋がそれを形にします。
ですから、素晴らしいお墓つくりにはお互いの対等な付き合いが大切なのです。

しっかりと打合せを行う

施主はとにかく希望を伝え、疑問はどんなことでもぶつけてみましょう。
まとまった金額を出して、先祖や子孫が何代にもわたって入ることになるお墓です。遠慮はいりません。

優れた墓石屋であれば、施主の希望や疑問を真っ正面から受け止めてくれます。すぐに解決できない問題も必ず解決してくれます。

そうした良好な信頼関係を墓石屋と結ぶべきです。もしできないようであれば他社行くことをおすすめします。

墓石の見積もりを複数社からとる

複数社から見積もりをとるのも1つの方法です。
その際は、価格だけではなく、石材の説明、工事の内容、その他担当者の人柄なども含めて総合的に判断しましょう。

墓石の注文方法まとめ

ここでは、墓石の注文までの流れをまとめました。

まずは店に予算やデザインの希望を伝える

まずは墓石屋に予算やデザインの希望を伝えましょう。
それらを受けて、業者は図面を書いて、施主の希望するお墓を紙面上で形に仕上げます。
図面の書き換えは納得いくまでしましょう。

墓石の種類を決める

お墓のデザインや寸法が決まりましたら、次にどの石を使用するかを決めます。
ここで選ぶ石の種類によって費用が異なりますので、見積書として提示してもらいます。

契約書を取り交わす

石の種類も決まり予算も決定すれば、契約書を取り交わします。
墓石工事は請負工事なので契約書を交わさなければなりません。

はじめに手付金として用意が必要なので、墓石屋に確認しておきましょう。
通常、契約から2~3ヶ月で引き渡しとなります。

まとめ

どんなに立派なお墓を建てたくても、頑丈で堅牢な大変硬い石材を私たちが扱えるわけがなく、墓石屋の力を頼らなくてはなりません。

施主が業者に上から目線になってもいけませんし、業者が施主をぼったくるようなことがあってもなりません。

両者をつなぐべきは信頼関係で、それこそが「いいお墓」を建てるための最善の道だと思います。
いろいろな墓石屋を訊ねてみて、頼れる石材店を見つけることが大切です。

監修者コメント

監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子

お墓を建てるときや納骨時など、何かと接点を持つことになる石材店ですが、どのような基準で選んだら良いでしょうか。

民間霊園なら指定石材店の中から選ぶことになります。
寺院墓地でも石材店を指定されることは少なくありません。
公営霊園にいたっては、基本的には自分で業者を選んで良いとされています。

石材店はお墓を建てるだけではなく、納骨時や文字彫り、修理などでお付き合いが生じてきますので、地元に密着して長年営業している業者なら安心です。

営業所を複数構える業者が良いのか、小ぢんまりと営業しているところが良いのか等、規模の違いで判断できるものではありません。

石材店が単に石を売るだけの時代は終わりました。
家族や時には寺院と共に、先祖のご縁をどのように次世代へつないでいくか、真摯に向き合って提案してくれる石材店を選びたいものです。