【塔婆料とは?】バッチリ準備するには包み方・渡し方の基本を覚えよう

【塔婆料】アイキャッチ画像

塔婆料とは?徹底解説

  • 塔婆料は供養時に寺への支払いで、相場は3,000~10,000円。
  • 申込は法要の10日前まで、当日に白封筒で料金を渡す。

塔婆料(とうばりょう)とは、故人の塔婆供養を行う際に寺院へ支払う費用のことです。

もしあなたが初めて塔婆を用意するのであれば、きっとどのようなかたちで塔婆料をお寺に渡したらいいのか不安に感じているのではないでしょうか?
そもそも、塔婆料とは一体どんなことに必要な費用なのか、といった基本的なこともわからないかもしれませんね。

大切な故人を弔うための塔婆供養。失敗やトラブルのない一日を送りたいですよね。

この記事では、塔婆料に必要な事前準備や、当日の渡し方のマナー、注意すべき点について詳しく解説いたします。
初めての方でも一般常識や作法にのっとったかたちで塔婆料の準備ができるようになります。

ぬかりなく塔婆料の準備を整えて塔婆供養に臨みましょう。

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この記事の目次

  1. 塔婆料(とうばりょう)とは、塔婆供養を行うための費用
  2. 塔婆料の相場は3,000円~10,000円
  3. 【いつ?】【誰に?】失敗しない塔婆料の申し込み方法と渡し方
  4. 婆塔料を準備する3つの方法 ~封筒の選び方から書き方まで~
  5. 塔婆料を準備する時に注意すべき3つのこと
  6. まとめ

塔婆料(とうばりょう)とは、塔婆供養を行うための費用

塔婆料とは、塔婆供養を行う際に寺院に支払う費用のことです。法事や納骨の時に本堂やお墓に、塔婆と呼ばれる木の板を立てて供養します。

塔婆(とうば)とは

並べられている卒塔婆

塔婆とは、卒塔婆(そとば)とも呼ばれ、故人や先祖の供養のために使われる薄く平べったい板のことです。墓地に行くとお墓のうしろに立てられているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。

年忌法要などの際に寺院に依頼して用意してもらい、塔婆に故人や先祖の戒名や願主の名前などを書き、それを本堂やお墓に立てかけます。
どうして死者供養に塔婆が使われるようになったのでしょうか。塔婆を立てる意味や由来、さらには立て方について解説します。

塔婆には地球を構成する5つの要素「空・風・火・水・地」が表されている

塔婆をよく見てみると、頂部の両端ががジグザグに切り込まれて5つに分かれています。これは、五輪塔(ごりんとう)と呼ばれるお墓を再現しているためです。

五輪塔では、5つの異なる形の石を積み上げますが、これは、この地球を構成する5つの要素(これを「五大」と呼びます。)「空(キャ)」「風(カ)」「火(ラ)」「水(バ)」「地(ア)」が、梵字で上から順に表されているのです。(日蓮宗の場合は「南無妙法蓮華経」と書きます)。

また、塔婆の表面には故人の戒名を、裏面には命日、願主、供養の年月日などをお寺が筆で書きこみます。

塔婆の長さは30cm~180cm

塔婆の長さは、1尺(約30センチ)から6尺(約180センチ)まであります。どの長さのものを用いるかは寺院や地域によって異なります。一周忌や三回忌などは短いものを用い、以降年忌法要を重ねるごとに長い塔婆を用いる地域もあります。

昔は墓石ではなく塔婆が墓の目印だった

今の時代のお墓は、石材で作られた墓石がほとんどで、その横に塔婆を添えます。しかしかつて平安時代の頃は、塔婆そのものを墓標として用いられていました。土の中に遺体を埋葬して、塔婆を立て、それに向かって手を合わせるのです。

有力者たちは死者を弔うために大規模な塔を建て、やがてそれが現代の墓石の形になっていったのですが、金銭的に余裕のない一般庶民達は塔婆を立ててお墓としたのです。その他にも、墓石を建てるまでの一時的な墓標としても塔婆が立てられていました。

石塔文化が一般化していく鎌倉時代に入ってからはお墓の材料が本格的に木から石へと移り変わりますが、それでも塔婆は墓標として用いられ続けてきました。現代においても地方部では角塔婆を墓標とするところもあるほどです。

塔婆の原点は古代インドのストゥーパ(仏塔)

塔婆の語源は、サンスクリット語の「ストゥーパ」という言葉から来ています。「ストゥーパ」と「卒塔婆(そとば)」、音感もよく似ていますよね。そして、卒塔婆が簡略化されて、塔婆と呼ばれるようになりました。

このストゥーパは「仏塔」という意味で、もとは仏教の開祖である釈迦の遺骨(仏舎利)を埋葬した地に作られた塚(土で盛られたお墓)のことを指しました。釈迦は亡くなる時に弟子たちに「私自身を拝むのではなく、ストゥーパを建てて、これを礼拝供養すると、長い間幸せが起こるだろう」と説いたと言われており、こうして仏塔(ストゥーパ)は礼拝の対象となったのです。

やがてストゥーパはさまざまな形となって広がっていきます。奈良の法隆寺や京都の東寺にあるような五重塔も、ストゥーパの流れを受けた仏塔です。これが墓石になると五輪塔や宝篋印塔といった形状になり、その後、墓石を建てられない庶民たちの間で木の板に簡略化された塔婆が広まっていったのです。

さまざまな形の塔婆

塔婆と聞いて、みなさんが連想するのは、お墓のうしろに立てられている平べったい木の板でしょう。実は板状のもの以外にも、塔婆にはさまざまな形状があるのでご紹介いたします。

角塔婆(かくとうば)

角塔婆とは、約10cm角くらいで作られた角形の塔婆のことです。通常よく見かける板塔婆は幅が約10cm、厚みが約1cmの、薄く平べったい形状をしていますが、角塔婆は四角い棒状をしています。
墓石を建てる前の墓標としてだけでなく、大型の角塔婆はお寺の落慶法要などでも用いられます。角塔婆の頂部は板塔婆と同じように5つの切り込みが入っており、「空・風・火・水・地」の五大を表しています。

七本塔婆(しちほんとうば)

七本塔婆とは、初七日から四十九日までの供養に用いられる7本の小型の板塔婆のことです。七本塔婆にもいくつか種類があり、同じ長さの板塔婆を横に並べて庇(ひさし)がついたものや、長さが異なる七本の小型塔婆を縦に並べたものなどがあります。七日ごとに塔婆を一本ずつ倒していく地域もあれば、七日ごとに一本ずつ立てていく地域もあり、その方法はさまざまです。

水塔婆(みずとうば)・経木塔婆(きょうぎとうば)

水塔婆とは、経木塔婆とも呼ばれ、厚さ数ミリの薄い塔婆のことです。主に関西地方で多く見られ、お盆や施餓鬼法要など、寺院で執りおこなう法事の時に使われます。水に浸したり浮かべたりして供養することから水塔婆とも呼ばれています。

塔婆料とお布施の違い

法要の時には、お寺にお布施を包みますが、お布施と塔婆料を一緒に渡してもいいものなのでしょうか? それとも、別々に渡すべきなのでしょうか。

塔婆料はお寺によって金額が決められていることが多いようです。塔婆とは分かりやすく言うと、葬儀の時に祭壇脇に飾るお花のようなものです。お花の手配は葬儀社や生花店に依頼しますが、卒塔婆の場合は依頼先がお寺になる、というわけなのです。

塔婆を立てる本数に決まりはありませんし、誰が願主になっても構いません。葬儀のお花の場合は、お花を出す人がそれぞれ注文した分の費用を支払うように、塔婆も願主が費用をお寺に支払います。

一方、お布施は、故人や先祖に対して供養してくれる僧侶に対して納めるものです。読経という宗教行為に対しての施しがお布施なのです。ですから相場こそあるものの、定額ではありません。お布施はどれだけの金額を包むかは、施主側が決めます。


それでは、塔婆料はどれくらいの金額を包めば良いのでしょうか。次章では塔婆料の相場について解説します。

塔婆料の相場は3,000円~10,000円

お金のことを考える老人

塔婆供養の費用のことを塔婆料と言います。塔婆料には、塔婆本体の費用と、表面に戒名などの文字を書いてもらう費用、そして塔婆供養の費用も含まれます。

塔婆料の相場は1本につき3,000円から10,000円くらいです。

塔婆料は決まっている!いくら包んだらいいかお寺に金額を聞こう

塔婆料の費用は、相場こそあるものの、費用はお寺によって異なります。また、お布施とは違って1本あたりの費用が決まっているので、申し込みの際に確認しておきましょう。

塔婆料をいつどのように渡すべきなのか、次章で詳しく解説いたします。

【いつ?】【誰に?】失敗しない塔婆料の申し込み方法と渡し方

法要に塔婆を立てて欲しいと思ったときに、どのように申し込めば良いのでしょうか。また、塔婆料の支払いはどのようにすればいいのでしょうか。塔婆供養の申し込み方法と支払い方法について詳しく解説いたします。

申し込みは寺院に直接!遅くても10日前までに済ませておく

塔婆の申し込みはお寺に直接しましょう。一文字一文字筆で手書きにするため、塔婆の準備にはそれなりの時間を要します。慌ただしい思いをさせないためにも、法要の前日などではなく、なるべく早めに、遅くても法要の10日前までには申し込みを済ませておくのがマナーです。

申し込み用紙に書く

申し込み方法はお寺の指示に従いましょう。多くの場合、お寺側で塔婆供養の申込用紙を用意していますので、それに記入します。用紙はお寺に持参するか、あるいは郵送やファックスなどで届けます。

もしも専用の用紙がない場合も、なんらかの紙に書く、あるいはメールなどで申し込むことをおすすめします。口頭ではなく文字情報で伝えることで、勘違いや書き損じが防げるからです。

複数の塔婆の場合は、申し込みも支払いも施主が取りまとめる

施主だけでなく、親戚の人たちの名前でそれぞれ塔婆を立てることもあります。その場合は、個別にお寺に申し込むのではなく、施主が取りまとめをした上で、まとめて申し込みます。
その際、願主の名前や故人との関係など、必要事項を記入します。また、支払いも施主が枚数分をとりまとめてお寺に支払うのがよいでしょう。

塔婆料は、法要当日にお寺に渡す

塔婆料の支払い方法に決まりはありませんが、通常は、法要を終えたあと、お礼のあいさつを述べながらお布施と一緒に住職に手渡します。
法要当日に慌ただしい思いをしたくないのであれば、あらかじめ、あいさつを兼ねてお寺に持参しても構いません。ただし、法要の日を過ぎての支払いは避けましょう。

塔婆料を渡す時には不祝儀袋や無地の封筒にお金を納めますが、どのような袋にどのような表書きを書けばいいのか、さらに詳しく解説していきます。

婆塔料を準備する3つの方法 ~封筒の選び方から書き方まで~

不祝儀袋と筆

塔婆料は、法要当日にお寺に手渡すのが一般的です。では、どのような袋に入れて、表書きはどのように書けばいいのでしょうか。詳しく解説いたします。

1. 【ライフドット一押し 】市販の不祝儀袋に入れる

ライフドットが最もおススメするのが、市販の不祝儀袋を用いる方法です。「御塔婆料」と印刷された専用の袋が販売されているのでそれを用いましょう。もしも印刷したものがなければ、無地の袋を用意して、「御塔婆料」と書きます。

本来は奉書紙に包むのが一番丁寧な包み方ですが、よく分からない方でも失敗しない、間違いがないこの方法が一番おススメです。

塔婆料は、水引のついていない袋を使用するのが一般的です。その理由は定かではありませんが、宗教行為に対してのお布施と異なり、塔婆という「モノ」への支払いの意味合いが強いために袋をシンプルにしているのだと思われます。

市販の不祝儀袋の書き方

袋の表面の上段に「御塔婆料」、下段に願主の名前を書きます。複数分をまとめて包む場合には、「〇〇家塔婆建立者」と書いて、中に願主それぞれの名前が分かるメモを入れておきましょう。裏面には施主の住所と名前を記入します。中袋がある場合は、「金〇〇円」と書き、住所と名前も中包みの裏面に書きます。

2. 白封筒に入れる

不祝儀袋でなくても、白無地の封筒に入れて渡しても失礼には当たりません。

塔婆料を入れるのにふさわしい白封筒の選び方

白の封筒は文具店などでも販売しています。ただし郵便番号を記入する枠の印刷されたものは使用しないので気をつけましょう。

白封筒の表書き・裏書きの書き方

白封筒の場合でも、表面上段に「御塔婆料」、下段に願主の名前、複数の場合は「〇〇家塔婆建立者」と書き、裏面には住所と施主の名前を書きます。また、白封筒の場合は中袋がないので、裏面の下の方に「金〇〇円」と書いておきましょう。

3. 奉書紙(ほうしょし)で包む

お寺に手渡すお金を包むのに、一番丁寧なのは奉書紙を用いる方法です。奉書紙とは、楮(こうぞ)を原料とした厚手の白い和紙のことです。いまでも写経用紙や神社の祝詞を書くための紙として用いられています。

奉書紙は書道用品店や文具店、あるいはインターネットでも購入できます。

奉書紙は外包みとして使用します。ですから、紙幣を入れる中包みを合わせて用意します。中包みは半紙で紙幣を包んでも構いませんし、市販されている無地の不祝儀袋や白封筒でも構いません。

奉書紙の包み方の手順

奉書紙には正式な包み方があります。もしも奉書紙を用いるのであれば、中包みと外包みともに、正式な方法で包みましょう。

中包みを半紙で包む場合
  1. 半紙を縦長に置き、左下の角を左側に折りこみ、下半分を三角形にします。
  2. 斜めの面を下面にして紙幣を置き、左側を折り込んで紙幣に重ねます。
  3. 同様に、右側も紙幣に重なるように折り込みます。
  4. 上面を巻きこむように折って、完成です。
  5. 祝儀用、不祝儀用は袋の向きで使い分けます。祝儀の場合は左巻き、不祝儀の場合は右巻きになるようにします。
外包み
  1. 半紙を斜めにして、その上に紙幣を置きます。紙幣は表面の向かって右側が上に来るようにします。
  2. 半紙の上下を、紙幣の幅に合わせて内側に折り込みます。
  3. 半紙の左側を、紙幣の左端にあわせて折り込みます。
  4. さらに左を折り込んで、紙幣が隠れるようにします。
  5. 最後に、紙幣の右側を撒きこむようにして折り込んで完成です。

奉書紙の表書き・中袋・裏書の書き方

奉書紙の場合、表面の上段に「御塔婆料」、下段に願主の名前を書きます。複数分をまとめて包む場合には、「〇〇家塔婆建立者」と書いて、中に願主それぞれの名前が分かるメモを入れておきましょう。中包みの表面に「金〇〇円」と書き、裏面に住所と名前を書きます。

奉書紙の場合は水引が不要とされていますが、地域によって異なるようなので、地域ごとの風習にあわせましょう。

塔婆料を入れる封筒を書く時のポイント2点

塔婆料を入れる袋には、表面や裏面それぞれに書かなければならないことがありますが、どのように書けばよいのでしょうか。2つのポイントを解説します。

1. 筆ペンを使って書くのがベスト

塔婆料の袋に書く際は、筆ペンを用いるのがよいでしょう。最もよいのは筆ペンよりも毛筆ですが、硯を擦ったり墨汁を用いて筆書きすることに慣れてない人がほとんどです。筆ペンでなんら問題ありません。

2. 薄墨は使わないこと

塔婆料の袋には黒の筆で書き、薄墨は使いません。薄墨の筆はあくまでも葬儀の参列や四十九日までのお香典やお供えに用いられます。「涙で硯の墨が滲んでしまった」「早く駆けつけるために硯を充分に擦れなかった」などの意味があり、故人様や遺族への思いやりが込められた習慣です。塔婆料はお寺に納めるものなので、薄墨ではなく黒を用います。

封筒の表書きに自信がない人は、お店によっては販売店の店員に代書してもらえることもあるので相談してみると良いでしょう。また、パソコンで印字する方法もあります。

では次に、袋の中に入れるお札の準備や入れ方に進んでまいります。

お札の準備・封筒への入れ方

塔婆料のお札は、どのように袋に入れればよいのでしょうか。「お札は表が前? 裏が前?」「右側が上? 左側が上?」なんて迷ってしまう人も多くいることでしょう。お札の入れ方は、祝儀袋と不祝儀袋で、つまりは慶事と弔事で異なります。

塔婆料の場合、考え方の基本として、お金を渡す対象であるお寺に不幸が起きたわけではないということを、頭に入れておきましょう。この考え方に基づいて、お札の入れ方を解説いたします。

お札は、表面を前にして肖像を上にする

塔婆料は、お札の表面を前にして、右側つまり肖像がある方を上にして袋に入れます。
香典の場合は、紙幣の裏面を前にして納めますが、塔婆料を受け取るお寺側に不幸事があったわけではありません。ですから、慶事の時と同じようにお札を入れるのです。

お札は、新札でも旧札でも問題ない

塔婆料では、袋に入れるお札は新札でも旧札でも、どちらでも構いません。葬儀に持参する香典の場合は、予め紙幣を用意していた印象を与えてしまうことが遺族に対して失礼にあたるため、すでに使用しているお札、あるいは新札に折り目をつけたものを使用します。塔婆料はあくまでもお寺に対しての支払いなので、そこまでの配慮は必要ありません。

相場、いつどのように渡すべきか、さらには袋の準備の仕方まで理解できれば、失礼なく塔婆料を渡すことができるでしょう。では、塔婆料を準備する時にはどんなことに注意しなければならないのでしょうか。次章でまとめました。

塔婆料を準備する時に注意すべき3つのこと

故人の供養のために立てられる塔婆。塔婆供養をするためにどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか。ついつい見落としがちな注意点を3つ挙げます。

1. 塔婆はお寺と施主のどちらが準備するべきか確認する

多くのお寺では、塔婆供養を受け付けたら、お寺側で塔婆を用意してくれます。ただ、地域やお寺によっては、施主が塔婆を用意してお寺に届ける慣習のところもあります。どちらが板塔婆を用意するべきなのか、事前に確認しておきましょう。

2. お墓に何本の塔婆が立てられるか確認する

塔婆供養では、塔婆を本堂や墓地に立てます。お墓の場合、どれだけの本数が立てられるのか事前に確認しておきましょう。最近では墓石の横に塔婆立てが併設されているお墓をよく見かけますが、立てられる本数は1本か3本程度です。

3. 浄土真宗では塔婆供養を行わない

もしもあなたのお寺が浄土真宗であるなら、塔婆供養を行いません。他の宗派が死者の霊魂を供養するのに対し、浄土真宗では阿弥陀如来を信じ切ることでどんな人も絶対に救われるとされており、そもそも「供養」という考え方がありません。だから浄土真宗では塔婆を立てないのです。

まとめ

この記事では、塔婆料について、さらにはどうして卒塔婆を立てなければならないのかの意味や由来について詳しく解説いたしました。塔婆料の包み方、渡し方を事前に知っておくことで、安心して法要に臨めることでしょう。

以下、この記事のポイントを箇条書きでまとめました。

  • 塔婆料とは、塔婆供養の際に寺院に支払う費用のこと
  • 塔婆供養では、法事や納骨の時に本堂やお墓に「塔婆」と呼ばれる木の板を立てて供養する
  • 塔婆料はお寺によって金額が決められていることが多い
  • 塔婆料の相場は3,000円~10,000円
  • 塔婆の申し込みは寺院に直接、遅くても10日前までに済ませておく
  • 塔婆料は、法要当日にお寺に渡す
  • 塔婆料を包む袋には、市販の不祝儀袋、白の無地封筒、奉書紙などがある

亡き人の供養のために立てられる塔婆は、私たちの故人様への想いが反映されているものです。法要の際には、塔婆を立てて差し上げて、少しでも心のこもった供養ができたらよいですね。

この記事が、みなさまのよき法要の一助になれば、幸いです。

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