日蓮宗の本山に納骨する方法は?手順や費用をわかりやすく解説!

【日蓮宗 本山納骨】アイキャッチ

日蓮宗は、別名「法華宗(ほっけしゅう)」とも呼ばれている宗派で、日本全国に多くの信徒をもっています。
「日蓮宗の本山に納骨したいけど、方法が分からない」
そんな人も多いかと思います。

この記事では日蓮宗の本山に納骨する方法について、詳しく解説!

  • 日蓮宗の本山に納骨するにはどうしたらいいの?
  • 日蓮宗の本山にはどんな歴史があるの?
  • 日蓮宗の本山の見どころってどこ?

最後まで読めば、日蓮宗の本山に納骨する方法を詳しく知ることができます。
他にも、日蓮宗の歴史と教えや、日蓮宗の本山の歴史、また本山を観光する際の見どころも解説しています。この記事を読むだけで、日蓮宗に関する知識が一気に広がりますよ。

さっそく、日蓮宗の大元である総本山はどこなのかを確認していきましょう。

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この記事の目次

  1. 日蓮宗の総本山は山梨県にある「見延山久遠寺」
  2. 日蓮宗の歴史と教え
  3. 「身延山久遠寺」の概要
  4. 日蓮宗の本山に納骨する方法は「分骨」「全骨」の2通り
  5. 桜や五重塔が有名な「身延山久遠寺」の観光情報
  6. 【訪れたら要チェック!】身延山久遠寺の見どころ3選
  7. 日蓮宗の総本山「身延山久遠寺」で体験できること
  8. まとめ
  9. 監修者コメント

日蓮宗の総本山は山梨県にある「見延山久遠寺」

全国にある宗派の寺院を統轄している、宗派の中枢となるお寺を「総本山(そうほんざん)」といいます。
日蓮宗の総本山は、山梨県身延町にある「身延山久遠寺(みのぶさんくおんじ)」です。

では「身延山久遠寺」がどのような場所で、なぜ総本山とされたのかを理解するために重要なポイントである、日蓮宗について解説していきます。

日蓮宗の歴史と教え

ここからは、日蓮宗とはどのようにしてできた宗派なのか、どのような教えなのかを見ていきましょう。
まずは日蓮宗の歴史を紹介していきます。

日蓮宗の歴史

日蓮宗は、鎌倉時代の1253年に、「日蓮(にちれん)」によって開かれた宗派です。

16歳で修行僧となった日蓮は、比叡山や高野山などで熱心に仏教を学び、修行にいそしんでいました。
修行をしていく中で、日蓮は「法華経(ほけきょう)」こそが「仏の説く、真の経典(お経)である」と悟ります。
そして、32歳となった日蓮は「法華経」を日本中に広めることを誓い、日蓮宗を開いたのです。
ここから、日蓮は数々の受難や迫害と戦い続けることとなります。

日蓮は、故郷である現在の千葉県で、当時流行していた「念仏(ねんぶつ)」を唱える宗派を否定し、日蓮宗こそが真実の宗派であると説きました。
この日蓮の教えは、熱心な念仏信徒であった権力者の怒りに触れてしまい、故郷から追放されてしまいました。

あえなく、日蓮は幕府のある鎌倉へと移り、本格的に日蓮宗の布教をはじめます。しかし、当時の人々は念仏を唱える宗派や、「坐禅(ざぜん)」を重んじる宗派などの、既存の宗派の信徒であります。幕府もこれらの宗派を奨励していたため、日蓮宗の布教は思うようには進みませんでした。

この頃から日本では、大地震や食料不足による飢え、疫病が相次ぐようになりました。災いに見舞われていることを重く受け止めた日蓮は、「災害や災難の原因は、人々が日蓮宗以外の宗派を信じているからであり、これを改めなければさらに悪いことが起きるだろう」という内容の本を書き、幕府の権力者に提出します。

この日蓮の行動に怒った他宗派の信者らは、日蓮宗を迫害し、政治的な圧力をかけました。その結果、日蓮は伊豆や佐渡に流罪(島流し)されるなど、長年に渡って迫害され続けました。

迫害と戦い続けること約14年、53歳となった日蓮は、自身が死去した後のことを考え、弟子たちの教育に力を入れるようになります。そして、1282年、日蓮は61歳でその生涯に幕を閉じました。

日蓮宗が世に大きく広まるのは、日蓮に選ばれた6人の弟子たちの時代になってからでした。日蓮から京都への布教を託された弟子「日像(にちぞう)」の活躍をきっかけに、6人の弟子たちによって日蓮宗は全国に広まり、大発展を遂げたのです。

日蓮宗の教え

日蓮宗は「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」という題目(だいもく)さえ唱えれば良い、という教えです。

日蓮宗では「南無妙法蓮華経」と唱えることで、先祖も成仏し、生きている人たちも救われる、とされています。

では、日蓮宗の題目「南無妙法蓮華経」とは、どのような意味なのでしょうか?

「南無妙法蓮華経」の意味

日蓮宗の歴史の章でも紹介したとおり、日蓮は「法華経こそが真の経典で、世の中を救う唯一の道である」と悟りました。

この法華経の正式名称は「妙法蓮華経(みょうほうれんげきょう)」といいます。すなわち「南無妙法蓮華経」とは、「妙法蓮華経(法華経)を信仰します」という意味です。

ここまで、日蓮宗の歴史や教えについて解説してきました。
次は、日蓮宗の総本山である「身延山久遠寺」について、見ていきましょう。

「身延山久遠寺」の概要

身延山久遠寺

山梨県身延町にある「身延山久遠寺(みのぶさんくおんじ)」は、日蓮の遺骨が納められているお寺で、日蓮の魂が住むところという意味の「棲神の地(せいしんのち)」とも呼ばれています。
「身延山久遠寺」は、富士川に沿った身延山の中腹から山頂に位置し、その広大さは、敷地内にロープウェイがあるほどです。

身延山の入り口にある総門をくぐり、商店街のある門前町を進むと、お寺の正門である「三門(さんもん)」が建っています。

この「三門」の先には、傾斜が急で、登りきるには15分以上かかるという、287段の石段「菩提梯(ぼだいてい)」があります。

なお、日蓮宗では身延山久遠寺への参拝が、神聖な行いである「行(ぎょう)」として根付いているため、参拝客にまじって白装束を身にまとう信徒たちの姿も随所に見られます。

では、身延山久遠寺が建てられた経緯や歴史について、解説していきます。

建立背景と歴史

鎌倉時代の1274年に、身延山の「西谷(にしだに)」という場所に、日蓮が小屋を建てたことが身延山久遠寺のはじまりです。

そして、1281年にお寺としての建物を建立し、日蓮自身が「身延山久遠寺」と命名しました。

この身延山久遠寺は、日蓮が死去するまでの9年間、弟子の育成と執筆活動に取り組んだ場所なのです。

日蓮は死去する直前に「墓は身延へ」という遺言を残しており、この遺言通り、日蓮の遺骨は西谷に建てられた、霊をまつるための場所「祖廟(そびょう)」へと埋葬されました。

日蓮の死去から約200年後、お寺の建物は西谷から現在の場所へと移されました。その後、現在の山梨県である「甲斐の国(かいのくに)」を治めていた、武田信玄(たけだしんげん)の一族である武田家や、徳川幕府の保護を受け、東日本を代表する一大寺院となりました。

身延山久遠寺はたびたび大火に見舞われており、特に明治時代の1875年の火災で多くの建物が全焼しましたが、現在は復興されています。
そして、身延山久遠寺復興の総仕上げとして、2009年に「五重塔(ごじゅうのとう)」が再建されたのです。

ここまで、身延山久遠寺の概要と歴史を見てきました。
次は、身延山久遠寺に納骨する方法について、詳しく解説していきます。

日蓮宗の本山に納骨する方法は「分骨」「全骨」の2通り

日蓮宗では、総本山の「身延山久遠寺(みのぶさんくおんじ)」に納骨することができます。

「身延山久遠寺」では、基本的に、遺骨の一部を納める「分骨(ぶんこつ)」という方法で納骨を受け付けています。
ただし、条件によっては遺骨のすべてを身延山久遠寺に納める「全骨(ぜんこつ)」という方法で納骨することもできます。

まずは、「分骨」での納骨方法について紹介していきます。

分骨での納骨方法は2種類

「身延山久遠寺」の分骨には、大きく分けて、2種類の方法があります。

  • 普通納骨…故人の遺骨の一部を、他の人たちの遺骨と合わせ、合同のお墓に埋葬します
  • 五年~五十年納骨…5年~50年の間、遺骨の一部をお寺に安置したあと、他の人たちの遺骨と合わせ、合同のお墓に埋葬します

分骨での納骨方法を確認したら、次は分骨で納骨する場合の注意点と、納骨後のお墓参りについて解説していきます。

分骨で納骨する場合の注意点とお墓参りについて

「身延山久遠寺」に納骨した場合、一度納めた遺骨は返却されませんので注意してください。
また、納骨後は、参拝時間内であれば、好きな時にお墓参りができます。
他にも、希望すれば個別で法要を行ってもらうこともできます。

分骨で納骨する際にかかる費用

「身延山久遠寺」への分骨にかかる費用は、供養料として、普通納骨で5万円となります。
また、五年~五十年納骨の場合は、遺骨をお寺に安置する期間によって費用が変わります。
それぞれの供養料を一覧にしました。

納骨の種類供養料
普通納骨5万円
五年納骨10万円
十年納骨20万円
二十年納骨30万円
五十年納骨50万円

【2つの条件】分骨での納骨ができる人とは?

分骨ができる人の条件は2つです。

【分骨ができる人の条件】

  • 日蓮宗の信徒であること
  • 法号(ほうごう)があること

法号とは、死後または生前に僧侶につけてもらう名前です。

他の宗派では「戒名(かいみょう)」という場合もありますが、日蓮宗では「法号(ほうごう)」といいます。

【4つの手順】分骨で納骨する場合の流れ

身延山久遠寺に分骨する場合の手順を4つに分けました。

  1. 分骨の方法を決める
  2. 身延山久遠寺に、分骨希望の電話連絡をする
  3. 納骨する日に、久遠寺内にある「報恩閣(ほうおんかく)」の受付に行き、納骨手続きをする
  4. 納骨法要に参加する

納骨する際には、法号と命日、亡くなった時の年齢(数え年)である「享年(きょうねん)」の情報が必要となります。
身延山久遠寺の公式ホームページで納骨申込書をダウンロードできますので、事前に申込書に記入しておくと良いでしょう。

ここまで、分骨について紹介してきました。
次は、全骨納骨する場合の、費用や条件について見ていきましょう。

全骨の費用と3つの条件

全ての遺骨を「身延山久遠寺」へ納める場合の費用は200万円となります。
ただし、全骨で納骨するには、3つの条件を満たしている必要があります。

【全骨ができる人の条件】

  • 日蓮宗の信徒であること
  • 「菩提寺(ぼだいじ)」がないこと
  • 菩提寺がある場合は、菩提寺から許可を得ていること

菩提寺とは「その家が所属するお寺」という意味で、先祖代々の墓をおいたり、葬式や法事を毎回依頼したりする、特定のお寺のことをいいます。

全骨を納めたい場合、「埋葬許可証」や「親族の承諾」も必要となりますので、必ず事前に身延山久遠寺へ連絡してください。

参照元URL:「納骨のご案内」https://www.kuonji.jp/info/noukotsu/noukotsu.htm

次は、観光で身延山久遠寺に行く場合に必要な情報である、身延山久遠寺の観光概要をはじめ、拝観時間やマナーなども紹介していきます。

桜や五重塔が有名な「身延山久遠寺」の観光情報

花が供えられている五輪塔

身延山久遠寺がもっとも賑わう時期である春には、お寺の中心的な建物で法要などが行われる「祖始堂(そしどう)」の脇にある、樹齢400年以上と推定される立派なしだれ桜が咲き誇ります。

また、2009年に再建された「五重塔(ごじゅうのとう)」は、設計から工法にいたるまで、400年前に建てられた塔を復元したもので、国内の五重塔の中でも4番目の高さとなっています。

身延山久遠寺の観光概要を確認したら、次は身延山久遠寺への行き方を、交通手段別に解説していきます。

行き方

身延山久遠寺へのアクセス方法を、交通手段ごとに順番に紹介していきます。
まずは、東京都の「新宿」から出ている高速バスを利用して、身延山久遠寺まで行く方法です。

バスタ新宿から身延山久遠寺まで高速バスを利用する場合

「JR新宿駅新南改札」と直結されている、新宿の総合バスターミナルである「バスタ新宿」と、身延山久遠寺のある「身延山」の区間では、山梨交通と京王電鉄バスから、高速バスの往復便が毎日運行されています。

この高速バスは1日に6往復しており、運賃は片道3,200円となっています。
なお、高速バスの乗車時間は、約3時間30分です。
(2021年3月現在)

また、乗車は完全予約制となっていますので、予約方法や運行ダイヤについては身延山久遠寺の公式ホームページで確認してください。

参考URL : 身延山久遠寺オフィシャルホームページ「お知らせ」
https://www.kuonji.jp/top_info/highwaybus.htm

電車とバスを利用する場合

電車とバスを利用して身延山久遠寺に行く方法です。

  1. JR身延駅から、山梨交通「身延山行き」バスに乗り、終点の「身延山」で下車します
  2. 下車したバス停「身延山」から徒歩5分ほどで身延山久遠寺の三門に到着します

なお、バスの乗車時間は約12分です。

車で行く場合

車で身延山久遠寺に行く方法です。

【中央道を利用する場合】

  1. 中央道「甲府南IC」で降り、笛吹ラインという140号線に入り南西方向に進みます
  2. 中部横断道(有料道路)「増穂(ますほ)IC」に入り、南方向へ進みます
  3. 中部横断道(有料道路)「中富(なかとみ)IC」で降り、富士川街道という52号線に入り南方向へ、約11km進みます
    「甲府南IC」から身延山久遠寺までの所要時間は、通常約60分です。

【東名を利用する場合】

  1. 東名高速「清水JCT」または新東名「新清水JCT」から、中部横断道(有料道路)に入り北に進みます
  2. 中部横断道(有料道路)「富沢(とみざわ)IC」で降り、富士川街道という52号線に入り、北へ約18km進みます
    東名高速「清水JCT」から身延山久遠寺までの所要時間は、通常だと約60分です。
    また、新東名「新清水JCT」から身延山久遠寺までの所要時間は、通常で約55分となります。

なお、駐車場は、身延山久遠寺の駐車場や、町営駐車場などを利用してください。

拝観時間やマナーについて

お墓参りをする女性

ここからは、身延山久遠寺の拝観についての詳細と、拝観時のマナーを順番に紹介していきます。
まずは、拝観時間から確認していきましょう。

拝観時間

身延山久遠寺の拝観時間は時期によって異なります。

時期拝観時間
4月~9月午前5時 ~ 午後5時
10月~3月午前5時30分 ~ 午後5時

宝物館の入館料について

身延山久遠寺の拝観は無料で、「宝物館(ほうもつかん)」のみ入館料が必要となります。

宝物館の入館時間は午前9時~午後4時までで、毎週木曜日が休館日となっています。

また、木曜日が祝日の場合は、その翌日が休館日となります。なお、20人以上であれば団体割引が受けられますよ。

入館料(個人)入館料(団体)
大人300円200円
大学生・高校生200円100円
小学生・中学生100円50円

拝観時のマナー

身延山久遠寺の拝観の際のマナーをご紹介します。

  • 建物の中では帽子を取ること
  • 大声で騒いだりせず、静かに拝観すること
  • 建物内では、携帯電話はマナーモードにするか、電源を切ること
  • お寺に置いてある、儀式に使う法具などには決して触らないこと

ボランティアガイドによる案内も行われている

身延山久遠寺では、身延町公認のボランティアガイドによる、身延山久遠寺の敷地内の案内も行われています。
案内してもらえる場所は、コース別で選ぶことができます。

ガイド料金は、ガイドさん1人につき、1時間1,000円となっています。15人以下であれば、1人のガイドさんで案内してもらえますが、15人以上の場合は、複数のガイドさんに案内してもらう形となります。

なお、ボランティアガイドによる案内は、全てのコースで事前申し込みが必要となります。事前申し込みは、みのぶ観光センター「ボランティアガイド」のページにある申し込みフォーム、またはメールかFAXで受け付けています。

ガイドコースは5種類ある

ボランティアガイドによる案内のコースには5種類ありますので、ここで簡単にコースの紹介をしていきます。
それぞれのコース名や所要時間、案内してもらえる場所について、表にまとめました。

コース名所要時間案内してもらえる場所
A久遠寺本堂コース約1時間五重塔、お寺の中枢となる建物である本堂(ほんどう)、本堂の横にある祖師堂(そしどう)などの内部
B三門・菩堤梯・久遠寺コース約2時間三門・菩堤梯・五重塔と、本堂・祖師堂などの内部
C三門・本堂・御草庵コース約3時間Bコースに加え、身延山久遠寺の西側に位置する西谷、日蓮が最初に小屋を建てた場所である御草庵跡(ごそうあんあと)、日蓮の遺骨が埋葬されている御廟所(ごびょうしょ)
D奥之院コース約2時間身延山山頂にある思親閣(ししんかく)というお堂と、山頂の展望台(山頂まではロープウェイで登ります)
E身延山全山コース約4時間身延山久遠寺全体(CコースとDコースを合わせたコース)

参考URL : みのぶ観光センター「ボランティアガイド」http://www.fujikawa.or.jp/~center/volunteer/

ここまで、身延山久遠寺の拝観について解説してきました。
次は、身延山久遠寺の見どころをチェックしていきましょう。

【訪れたら要チェック!】身延山久遠寺の見どころ3選

ここからは、筆者がオススメする身延山久遠寺の見どころを、3つご紹介していきます。
拝観の際には、ぜひチェックしてみてください!

悟りへの階段!「菩提梯(ぼだいてい)」

身延山久遠寺の菩提悌(階段)

身延山久遠寺の正門である「三門(さんもん)」を抜けると、高さ104m、287段もの石段「菩提梯(ぼだいてい)」が、高くそびえています。
1段が30cmほどの高さで、傾斜角度も40度という、まるで壁のような「菩提梯」を登りきるには、体力や脚力が必要なため、迂回路も用意されているほどです。

また、287段の階段は「南無妙法蓮華経」の7文字にちなんで、7区画に分けられています。
この「菩提梯」は、悟りの境地である「涅槃(ねはん)」へとたどり着くことができる階段とされています。

苦労して登りきった人は、本堂のある広場がとても神聖な場所である、ということを実感できる石段となっています。

身延山久遠寺の中枢!「本堂(ほんどう)」

身延山久遠寺の中心となる建物「本堂(ほんどう)」では、日々のおつとめなどが行われています。
「本堂」は、間口32m、奥行51mもの大きな建物で、一度に1,500人を収容することができます。

この本堂の中に入ると、大きな龍の天井画に一番に目をひかれることでしょう。龍は、法華経を信仰する者の守護神といわれており、また、水をつかさどる神でもあるため、過去にたびたび火災に見舞われた身延山久遠寺の火災除けという役割もあるようです。

また、本堂にある祭壇は、金色や極彩色の仏具で構成されており、とてもきらびやかです。なお、本堂と並んで建てられている各建物は渡り廊下でつながっており、靴を脱いで上がることができ、拝観料は無料となっています。

そして、本堂の地下にある「宝物館(ほうもつかん)」 では、身延山久遠寺に残る数々の書物や掛け軸、儀式などに使う法具などを展示しています。
ただし「宝物館」のみ入館料が必要となります。

ロープウェイで行く!「思親閣(ししんかく)」

身延山の山頂、標高1153mの場所に建てられた「思親閣(ししんかく)」は、本堂よりも奥にある仏をまつるお堂という意味の「奥之院(おくのいん)」とも言われています。

日蓮がたびたびこの場所に足を運び、山頂からかすかに見える故郷の千葉県を眺めながら、両親を偲んでいたことから、「思親閣」という名が付けられました。

思親閣の石段の左右には、日蓮が植えたと言われている4本の大きな杉があり、樹齢は700年以上と言われています。

また、石段の先に建つ門には、仏像の彫刻家として有名な「運慶(うんけい)」によって作られたと伝えられている、仏教の守護神である「金剛像(こんごうぞう)」が安置されています。

他にも、思親閣の東側にある展望台からは富士山を、北側の展望台からは南アルプスの山並みを一望することができますよ。

なお、思親閣へは、本堂のわき道を奥へ進んだ場所にあるロープウェイに乗れば、約7分で到着します。

ロープウェイは20分間隔で運行されており、料金は往復で1,500円です。
参考URL:身延山ロープウェイ

ここまで、身延山久遠寺の見どころをご紹介してきました。
次は、身延山久遠寺で体験できることを解説していきます。

日蓮宗の総本山「身延山久遠寺」で体験できること

「身延山久遠寺」では、お経を書き写す「写経(しゃきょう)」や、日蓮宗の修行を体験することができます。

まずは、写経体験について見ていきましょう。

写経体験は2種類ある

身延山久遠寺で体験できる写経には、2つの種類があります。

  • 宝物館で体験できる、5分ほどでできる写経
  • 1泊2日で行う「法華経写経会(ほけきょうしゃきょうかい)」

写経体験について、内容や時間などをまとめました。

内容体験にかかる時間や日数参加費
宝物館
写経体験
約5分で1つのお経が写せる、自由参加型の写経体験5分~宝物館の入館料のみで体験できる
法華経
写経会
写経をはじめとする、朝のおつとめや、お経を読むなどの修行を体験する1泊2日
(不定期で開催されている)
7,000円

法華経写経会は、不定期で行われている修行としての写経会です。
参加を希望する人は、身延山久遠寺の公式ホームページで、日程や申し込み方法などの詳細を確認してください。

次は、修行体験について紹介していきます。

修行体験「身延山錬成会(みのぶさんれんせいかい)」

「身延山錬成会(みのぶさんれんせいかい)」とは、1泊2日で行われる、身延山での修行の会です。

身延山錬成会は不定期で行われており、日蓮の遺骨を納めた「祖廟(そびょう)」や近隣寺院の参拝、朝のおつとめ、写経、お経を読むなどの修行を体験することができます。

なお、参加費は6,000円です。
日程や申し込み方法などの詳細については、身延山久遠寺の公式ホームページで確認してください。

まとめ

最後にもう一度、今まで見てきた日蓮宗の本山や納骨についておさらいしましょう。

  • 日蓮宗は、1253年に「日蓮(にちれん)」によって開かれた宗派
  • 「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」と唱えれば救われるという教え
  • 日蓮宗の総本山は、山梨県身延町にある「身延山久遠寺(みのぶさんくおんじ)」
  • 身延山久遠寺には、日蓮の遺骨が納められている
  • 身延山久遠寺では、基本的に「分骨(ぶんこつ)」で納骨を受け付けている
  • 条件によっては、身延山久遠寺に「全骨(ぜんこつ)」で納骨することができる
  • 身延山久遠寺の拝観時間は、時期によって異なる
  • 身延山久遠寺の拝観料は無料で、「宝物館(ほうもつかん)」のみ入館料が必要
  • 身延山久遠寺では、「写経(しゃきょう)」や修行を体験できる

日蓮宗の総本山は「身延山久遠寺」で、日蓮の遺骨が納められています。

身延山久遠寺に納骨する場合、基本的には遺骨の一部を納める「分骨」での納骨となりますが、条件を満たしていればすべての遺骨を納める「全骨」での納骨も可能です。

なお、分骨の場合は「普通納骨」や「五年~五十年納骨」という方法があります。
「棲神の地(せいしんのち)」に納骨するということは、故人の魂が、日蓮の魂と寄り添うということでもあります。

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監修者コメント

監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子

日蓮宗の本尊は、他の宗派と少し違います。大曼荼羅という名の曼荼羅で、中央に日蓮の自筆による「南無妙法蓮華経」という文字を中心に、周囲には諸仏、諸菩薩の名が文字で記された掛け軸となります。日蓮宗寺院の本堂も、「南無妙法蓮華経」の題目か、大曼荼羅が中心とした荘厳がなされています。 これは、末法の時代にふさわしい教えは「法華経」以外になく、「南無妙法蓮華経」の題目を唱えれば救われると説いた日蓮を開祖とする宗派であるため。

日蓮の死後、日蓮宗は多くの派に分かれ、戦後は新宗教団体も多く誕生している。現世利益やわかりやすい教義も、教団の興隆に貢献したといえるでしょう。