東身延 藻原寺

東身延藻原寺は、日蓮宗の本山の一つであり、建治2年(1276年)に日蓮大聖人自らによって創建された由緒ある寺院です。当時、藻原の豪族であった齋藤氏と須田次郎時忠が、夢の中で観世音菩薩からの「聖僧が笠森にいるので迎えよ」とのお告げを受け、日蓮大聖人を自邸に招き入れました。そして建治2年7月に、邸内に一小堂を建立したのが東身延藻原寺の起源となりました。日蓮大聖人から「常楽山妙光寺」と命名され、御直弟子の日向聖人が法華堂の開堂供養を行うなど、創建当初から日蓮大聖人ゆかりの地として重要視されてきました。境内の大堂(祖師堂)には、日蓮大聖人の生身の御影(ご尊像)が安置されており、先人への敬意を払いながら永遠の眠りにつくことができる、歴史的価値の高い寺院です。

文化財や寺宝が数多く残る

東身延藻原寺には、日蓮大聖人の直筆による「無量世界大曼荼羅」「藻原寺開堂供養大曼荼羅」「日向聖人授与大曼荼羅」など、貴重な宗祖直筆の曼荼羅が残されています。また、南北朝時代に造立された釈迦如来座像・多宝如来座像、日蓮大聖人が実際に使用していた御鞍、日向聖人の訪問手記「金綱集」、文明10年(1476年)の銘がある鋳銅鰐口なども寺宝として大切に保管されています。さらに、北条早雲や北条氏綱の制札なども所蔵しており、歴史的・文化的価値の高い品々に囲まれた環境で、先人への敬意を払いながら永遠の眠りにつくことができます。

見どころが豊富な境内の建造物

東身延藻原寺の境内には、茂原市のシンボルとして親しまれている戒壇塔をはじめ、大堂(祖師堂)、華経殿、仏殿、鐘楼堂、彼岸橋など、見どころとなる建造物が多数あります。戒壇塔は多宝塔式の塔婆で高さ25メートル、大堂は間口12間、奥行き14間4尺の大規模な本堂建築です。華経殿には当山の守護神「華経房日徳尊儀」が、仏殿には南北朝時代の仏像が安置されています。鐘楼堂は貞享4年(1688年)に建立された由緒ある建物で、境内各所を結ぶ朱塗りの彼岸橋の景観も見所の一つです。それぞれの建物の歴史や意匠を堪能しながら、永遠の眠りにつくことができます。

自然環境に恵まれた立地と景観

東身延藻原寺は、藻原公園に隣接しており、桜やつつじの名所としても知られる自然豊かな環境に立地しています。藻原公園の弁天池には、茂原弁財天を祀る弁天堂があり、「日本のさくら名所百選」にも選ばれた景勝地です。境内からは四季を通じて花々の景色を楽しむことができ、静かな環境の中でお題目につつまれながら、自然に囲まれた永遠の眠りにつくことができます。従来の墓地に加え、200か所の新しい墓地も用意されており、四季折々の花々に囲まれた環境が整えられています。

檀家になることでステイタスと誇りが得られる

東身延藻原寺は、日蓮宗で十指に入る古い歴史を持つ本山であり、茂原市発祥の寺院でもあります。そのため、藻原寺の檀家となれば、茂原市民としてのステイタスと日蓮宗信徒としての誇りを得ることができます。地域に根ざした名門の寺院の一員となり、永遠の眠りにつくことで、地域への帰属意識や宗教的な誇りを持つことができます。先人の系譜に連なり、由緒ある寺院に身を捧げることで、茂原市民や日蓮宗信徒として新たな価値観を得られるでしょう。